JP6241149B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、氷上での制動性能等を改善した空気入りタイヤに関する。
従来、スタッドレスタイヤについて、氷上性能(制動性能及び駆動性能)を改善した技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された空気入りタイヤは、複数のブロックを格子状に密集配置させたトレッドパターンを有する。
国際公開第2010/032606号
一般に、溝によって区画形成されるブロックの形状に異方性を与えた場合には、特定の方向の外力に対する抗力のみが大きくなり、タイヤ性能のうち、特定の性能が改善される傾向にある。例えば、ブロックの形状にタイヤ周方向において異方性を与えることで、タイヤ周方向の外力に対する抗力を大きくした場合には、氷上での制動性能や雪上での制動性能が改善される。
また、ブロックを区画形成する溝の形状に異方性を与えた場合には、排水性能が改善される傾向にある。例えば、V字型のタイヤ幅方向溝を配設した場合には、この溝により区画形成されたブロックの最初に接地する側(踏み込み側)をV字の頂点とすることで、水を溝から効率的に排出して、排水性能を向上させることができる。
特許文献1に開示された空気入りタイヤについては、各ブロックの形状がいずれの方向においても異方性を有していない。このため、上記空気入りタイヤによっては、氷上での制動性能、雪上での制動性能及び排水性能がバランス良く発揮されるか不明である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、特に、氷上での制動性能と、雪上での制動性能と、排水性能とをバランス良く改善した、空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、周方向主溝を有するとともに、複数の周方向細溝と、上記周方向細溝と交差する複数の幅方向細溝と、により小ブロック列が区画形成された空気入りタイヤである。上記周方向細溝は、0.06本/mm以上0.2本/mm以下のタイヤ幅方向密度で配設されている。上記幅方向細溝は、各小ブロック列のタイヤ幅方向両端部からタイヤ周方向の同じ向きに延在する第1の部分と第2の部分とを有するとともに、上記第1の部分及び上記第2の部分の双方と連なる第3の部分を有する。上記第1の部分と上記第2の部分とは、40°以上160°以下の角度をなす。上記第3の部分は、上記第1の部分及び上記第2の部分の延長領域よりも、タイヤ周方向の少なくともいずれかの向きに突出した領域を有する。
本発明に係る空気入りタイヤでは、周方向細溝のタイヤ幅方向における配設密度について改良を加えるとともに、幅方向細溝の形状について改良を加えている。その結果、本発明に係る空気入りタイヤによれば、特に、氷上での制動性能と、雪上での制動性能と、排水性能とがバランス良く改善される。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。 図2は、図1に示すトレッド部の丸囲み部分周辺を拡大して示す平面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図である。 図4は、図1又は図3に示す空気入りタイヤにおける、タイヤ周方向に隣り合う小ブロックB1、B1(B2、B2)の関係を示す平面図であり、(a)は小ブロック同士が同一のタイヤ周方向領域を有さない場合であり、(b)は小ブロック同士が同一のタイヤ周方向領域を有する場合である。 図5は、図2に示す小ブロックB1について、サイプの配設態様を示す平面図であり、(a)はサイプがタイヤ幅方向に延在する例であり、(b)はサイプが幅方向細溝に平行に延在する例である。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施の形態(以下に示す、基本形態及び付加的形態1から8)を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態は、本発明を限定するものではない。また、上記実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記実施の形態に含まれる各種形態は、当業者が自明の範囲内で任意に組み合わせることができる。
<基本形態>
以下に、本発明に係る空気入りタイヤについて、その基本形態を説明する。以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、上記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。さらに、タイヤ幅方向とは、上記回転軸と平行な方向をいう。加えて、タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤの回転軸に直交するとともに、空気入りタイヤのタイヤ幅の中心を通る平面である。
[基本形態1]
基本形態1は、回転方向が指定された空気入りタイヤについての形態である。図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図(接地したタイヤを真上から見た図)である。空気入りタイヤ1は、同図に示すように回転方向(車両が前進している状態でのタイヤ転動向き)が定められている。この空気入りタイヤ1では、図1に示す踏み込み側が蹴り出し側よりも先に接地する。空気入りタイヤ1のトレッド部10は、ゴム材(トレッドゴム)からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が空気入りタイヤ1の輪郭となる。このトレッド部10の表面は、空気入りタイヤ1を装着する車両(図示せず)が走行した際に路面と接触する面であるトレッド表面12として形成されている。
トレッド表面12には、図1に示すように、タイヤ周方向に延在する溝14、18(例えば、18a、18b)と、タイヤ周方向に対して傾斜する溝22(例えば、22a、22b)とがそれぞれ設けられ、同図に示すトレッドパターンが形成されている。溝14から22の具体的構成は、以下のとおりである。
即ち、トレッド表面12には、タイヤ赤道面CLについて対称である2本の周方向主溝14が設けられている。2本の周方向主溝14の間及び各周方向主溝14のタイヤ幅方向両外側には、周方向主溝14に対して幅狭であってタイヤ周方向に延在する周方向細溝18が複数配設されている。
また、トレッド表面12には、2本の周方向主溝14の間及び各周方向主溝14のタイヤ幅方向両外側に、周方向主溝14に対して幅狭であってタイヤ幅方向にジグザグに延在し、タイヤ幅方向の延在途中で周方向寸法が変化する幅方向細溝22が複数配設されている。
以上により、図1に示す例では、複数の周方向細溝18と、これら周方向細溝18と交差する複数の幅方向細溝22と、により、タイヤ幅方向に隣り合う複数の小ブロック列が形成されている。なお、本実施の形態においては、周方向細溝18よりも幅広であって、略タイヤ周方向に延在する周方向太溝(図1に示すところでは周方向主溝14)が存在する場合には、この周方向太溝間に区画形成された陸部をリブとみなすものとする。また、本実施の形態においては、幅方向細溝22が配設されているタイヤ幅方向領域に、幅方向細溝22よりも幅広であって、略タイヤ幅方向に延在する幅方向太溝(図1には存在しない)がさらに存在する場合には、上記周方向太溝間に区画形成されるとともに、幅方向太溝間に区画形成された陸部を、ブロックとみなすものとする。
また、本実施の形態において、周方向主溝14の溝幅は、4.0mm以上とすることができる。ここで、溝幅とは、溝が延在する方向に垂直な方向における当該溝の最大寸法をいう。
このような前提の下、本実施の形態(基本形態1)においては、周方向細溝18が0.06本/mm以上0.2本/mm以下のタイヤ幅方向密度で配設されている。ここで、周方向細溝18のタイヤ幅方向密度とは、図1に示す両接地端E同士の間のタイヤ幅方向領域における、タイヤ幅方向の単位長さ当たりの、周方向細溝18の配設本数を意味する。
また、本実施の形態においては、幅方向細溝22が、図2(図1に示すトレッド部の丸囲み部分周辺を拡大して示す平面図である)に示すように、各小ブロック列のタイヤ幅方向両端部からタイヤ周方向の同じ向きに延在する第1の部分221と第2の部分222とを有するとともに、第1の部分221及び第2の部分222の双方と連なる第3の部分223を有する。これにより、タイヤ幅方向に隣り合う各小ブロック列が、タイヤ周方向に連続する複数の小ブロックB1を含む。
ここで、本実施の形態においては、第1の部分221(第2の部分222)と第3の部分223との境界は、便宜的に、図2に示す点線の位置とする。
さらに、本実施の形態においては、第1の部分221と第2の部分222とが、40°以上160°以下の角度をなしている。第1の部分221と第2の部分222とのなす角は、第1の部分221の延長部と第2の部分222の延長部とが交差する位置、即ち図2に示す頂点Aにおける屈曲角とする。
加えて、本実施の形態においては、第3の部分223が、第1の部分221及び第2の部分222の延長領域よりも、タイヤ周方向の少なくともいずれかの向きに突出した領域、図2に示す例ではタイヤ周方向の蹴り出し側に突出した領域を有する。
(作用等)
本実施の形態に係る空気入りタイヤにおいては、周方向細溝18を、0.06本/mm以上のタイヤ幅方向密度で配設することで、小ブロックB1のタイヤ周方向長さをそのタイヤ幅方向長さに対して過度に小さくすることを抑制することができる。これにより、小ブロックB1のタイヤ周方向への倒れ込みを抑制して、タイヤ周方向の外力に対する抗力を十分に確保して、氷上での優れた制動性能及び雪上での優れた制動性能を発揮することができる。
一方、本実施の形態の空気入りタイヤにおいては、周方向細溝18を、0.2本/mm以下のタイヤ幅方向密度で配設することで、小ブロックB1に形成されるタイヤ幅方向に延在するエッジ成分を十分に確保することができる。これにより、タイヤ周方向の外力に対する抗力を高め、ひいては氷上での優れた制動性能及び雪上での優れた制動性能を発揮することができる。
なお、周方向細溝18のタイヤ幅方向配設密度を0.08本/mm以上0.12本/mm以下とすることで、上記効果をそれぞれさらに高いレベルで奏することができる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤにおいては、幅方向細溝22が、各小ブロック列のタイヤ幅方向両端部からタイヤ周方向の同じ向きに延在する第1の部分221と第2の部分222とを有するとともに、第1の部分221及び第2の部分222の双方と連なる第3の部分223を有することで、小ブロックB1の形状に、タイヤ周方向に関する異方性、を与えている。これにより、タイヤ周方向の外力に対する抗力を、その他の方向の外力に対する抗力と比べて大きくすることができ、ひいては氷上での優れた制動性能及び雪上での優れた制動性能を発揮することができる。
そして、小ブロックB1と同様に、幅方向細溝22の特に第1の部分221及び第2の部分222に、タイヤ周方向に関する異方性を付与することで、幅方向細溝22により区画形成された小ブロックB1の最後に接地する側(蹴り出し側)をV字の頂点とすることができる。これにより、水を幅方向溝22から効率的に排出して、優れた排水性能を発揮することができる。
さらに、本実施の形態の空気入りタイヤにおいては、第1の部分221と第2の部分222とのなす角度を40°以上とすることで、幅方向細溝22により区画形成される小ブロックB1のエッジに、タイヤ幅方向のエッジ成分を十分に持たせている。これにより、タイヤ周方向の外力に対する抗力を大きくすることができ、ひいては氷上での優れた制動性能及び雪上での優れた制動性能を発揮することができる。
一方、第1の部分221と第2の部分222とのなす角度を160°以下とすることで、幅方向細溝22により区画形成される小ブロックB1のエッジに、タイヤ周方向のエッジ成分を十分に持たせている。これにより、タイヤ幅方向の外力に対する抗力を大きくすることができ、ひいては氷上での優れた旋回性能及び雪上での優れた旋回性能を発揮することができる。
なお、第1の部分221と第2の部分222とのなす角度を、60°以上140°以下とすることで、上記効果をそれぞれさらに高いレベルで奏することができる。
加えて、本実施の形態の空気入りタイヤにおいては、第3の部分223が、第1の部分221及び第2の部分222の延長領域よりも、タイヤ周方向の蹴り出し側に突出した領域を有する。これにより、小ブロックB1がタイヤ周方向に倒れ込んだ際にも、タイヤ周方向に隣り合う小ブロックB1、B1同士の間には、隙間が残存することで、十分な雪柱せん断力(タイヤパターンが雪を踏み固めて形成された雪柱をせん断する力)が確保され、雪上での優れた制動性能を発揮することができる。
なお、本実施の形態においては、図1に示すようにタイヤ周方向に隣り合う小ブロックB1、B1同士の間の、特にタイヤ幅方向中央部又はその近傍に隙間が残存することとなる。即ち、この隙間は周方向主溝14や周方向細溝18とは連通せずに、タイヤ周方向に隣り合う小ブロックB1、B1に囲まれることとなる。このため、他の状態(例えば、上記隙間が周方向主溝14等に連通した状態)に比べて、雪柱せん断力を大幅に高めることができる。従って、本実施の形態の空気入りタイヤによれば、雪上での優れた制動性能を効率的に発揮することができる。
以上に示すように、本実施の形態に係る空気入りタイヤは、周方向細溝のタイヤ幅方向における配設密度について改良を加えるとともに、幅方向細溝の形状について改良を加えている。その結果、本実施の形態(基本形態1)に係る空気入りタイヤによれば、特に、氷上での制動性能と、雪上での制動性能と、排水性能とをバランス良く改善することができる。
なお、以上に示す、本実施の形態に係る空気入りタイヤは、図示しないが、従来の空気入りタイヤと同様の子午断面形状を有する。ここで、空気入りタイヤの子午断面形状とは、タイヤ赤道面CLと垂直な平面上に現れる空気入りタイヤの断面形状をいう。本実施の形態の空気入りタイヤは、タイヤ子午断面視で、タイヤ径方向内側から外側に向かって、ビード部、サイドウォール部、ショルダー部及びトレッド部を有する。そして、上記空気入りタイヤは、例えば、タイヤ子午断面視で、トレッド部から両側のビード部まで延在して一対のビードコアの周りで巻回されたカーカス層と、上記カーカス層のタイヤ径方向外側に順次形成された、ベルト層及びベルト補強層とを備える。
また、本実施の形態の空気入りタイヤは、通常の各製造工程、即ち、タイヤ材料の混合工程、タイヤ材料の加工工程、グリーンタイヤの成型工程、加硫工程及び加硫後の検査工程等を経て得られるものである。本実施の形態の空気入りタイヤを製造する場合には、特に、加硫用金型の内壁に、図1に示すトレッドパターンに対応する凹部及び凸部を形成し、この金型を用いて加硫を行う。
[基本形態2]
基本形態2は、回転方向が指定されていない空気入りタイヤについての形態である。図3は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤのトレッド部を示す平面図(接地したタイヤを真上から見た図)である。空気入りタイヤ2は、タイヤ赤道面CLに対して点対称であるトレッドパターンを有する。図3に示す参照符号中、図1に示す参照符号と同一の参照符号については、図1に示す構成要素と同じ構成要素を示す。
図3に示す空気入りタイヤ2のトレッド部11は、図1に示す基本形態1と同様に、ゴム材(トレッドゴム)からなり、空気入りタイヤ2のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が空気入りタイヤ2の輪郭となる。トレッド部11の表面は、空気入りタイヤ2を装着する車両(図示せず)が走行した際に路面と接触する面であるトレッド表面13として形成されている。
図3に示す例においても、複数の周方向細溝18(例えば、溝18a、18b)と、これら周方向細溝18と交差する複数の幅方向細溝22(例えば、22a、22b)と、により、タイヤ幅方向に隣り合う複数の小ブロック列(小ブロックB1からなる小ブロック列、小ブロックB2からなる小ブロック列)が形成されている。
このような前提の下、本実施の形態(基本形態2)においても、周方向細溝18が0.06本/mm以上0.2本/mm以下のタイヤ幅方向密度で配設され、幅方向細溝22が、各小ブロック列のタイヤ幅方向両端部からタイヤ周方向の同じ向きに延在する第1の部分221と第2の部分222とを有するとともに、第1の部分221及び第2の部分222の双方と連なる第3の部分223を有する。また、第1の部分221と第2の部分222とが、40°以上160°以下の角度をなし、第3の部分223が、第1の部分221及び第2の部分222の延長領域よりも、タイヤ周方向の一方側に突出した領域を有する。
なお、小ブロックB1と小ブロックB2とは、大きさが同じでタイヤ周方向における向きが逆である。図3に示す例では、小ブロックB1がタイヤ周方向に複数形成されている小ブロック列と、小ブロックB2がタイヤ周方向に複数形成されている小ブロック列とが、タイヤ赤道面CLの一方側と他方側にそれぞれ形成されている。
以上に示すように、基本形態2に係る空気入りタイヤにおいても、周方向細溝のタイヤ幅方向における配設密度について改良を加えるとともに、幅方向細溝の形状について改良を加えている。その結果、本実施の形態(基本形態2)に係る空気入りタイヤによっても、特に、氷上での制動性能と、雪上での制動性能と、排水性能とをバランス良く改善することができる。
<付加的形態>
次に、本発明に係る空気入りタイヤの上記基本形態に対して、任意選択的に実施可能な、付加的形態1から8を説明する。
[付加的形態1]
基本形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、幅方向細溝22が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下のタイヤ周方向密度で配設されていること(付加的形態1)が好ましい。
ここで、幅方向細溝22のタイヤ周方向密度とは、タイヤ周方向の単位長さ当たりの、幅方向細溝22の配設本数を意味する。
幅方向細溝22を、0.04本/mm以上の周方向密度で配設することで、各小ブロックB1、B2のタイヤ幅方向長さを、いずれも、そのタイヤ周方向長さに対して過度に小さくすることを抑制することができる。これにより、小ブロックB1、B2のタイヤ幅方向への倒れ込みを抑制して、タイヤ幅方向の外力に対する抗力を十分に確保して、氷上での旋回性能及び雪上での旋回性能を改善することができる。
一方、幅方向細溝22を、0.3本/mm以下の周方向密度で配設することで、小ブロックB1、B2に形成されるタイヤ周方向に延在するエッジを十分に確保することができる。これにより、タイヤ幅方向の外力に対する抗力を高め、ひいては氷上での旋回性能及び雪上での旋回性能を改善することができる。
[付加的形態2]
基本形態及び基本形態に付加的形態1を加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、図2に示す第3の部分223の面積が、4mm以上40mm以下であること(付加的形態2)が好ましい。
第3の部分の面積を4mm以上とすることで、小ブロックB1がタイヤ周方向に倒れ込んだ際にも、タイヤ周方向に隣り合う小ブロックB1、B1同士(小ブロックB2、B2同士)の間には、隙間が十分に残存することで、より高い雪柱せん断力が確保され、雪上での制動性能を改善することができる。
一方、第3の部分の面積を40mm以下とすることで、小ブロック列の陸部剛性を十部に確保し、ひいては氷上での制動性能を改善することができる。
[付加的形態3]
基本形態及び基本形態に付加的形態1、2の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、図2に示す第3の部分223が、小ブロック列のタイヤ幅方向領域の中央部80%の領域に存在すること(付加的形態3)が好ましい。
ここで、各小ブロックB1、B2のタイヤ幅方向領域の中央部80%の領域とは、例えば小ブロックB1については、図2に示すように、そのタイヤ幅方向の一方側の端部から他方側の端部までのタイヤ幅方向領域R内における、タイヤ幅方向の中央部80%の領域RCをいう。なお、図3に示す小ブロックB2についても、タイヤ幅方向領域の中央部80%の領域についての解釈は、小ブロックB1の場合と同じである。
図2に示す小ブロックB1の蹴り出し側の頂点A及び踏み込み側の頂点A´のいずれかを領域RCに存在させた場合には、第3の部分223と周方向細溝18(又は周方向主溝14)との間に、ある程度の距離(第1の部分221及び第2の部分222の延在方向距離の総和)が保たれる。このため、第3の部分223を取り囲む陸部の剛性を比較的高くすることができ、小ブロックB1がタイヤ周方向に倒れ込んだ際にも、上記陸部によって雪柱を確実に形成し、さらには当該雪柱をタイヤ外部に押し出すことができる。このようなメカニズムの下、本実施の形態においては、雪柱せん断力を効率的に与えて、雪上での制動性能を改善することができる。
なお、図2に示す例では、小ブロックB1の蹴り出し側の頂点A(踏み込み側蹴り出し側の頂点A´)のみならず、頂点A´(頂点A)についても、タイヤ幅方向領域の中央部80%の領域に存在することがより好ましい。この場合には、第3の部分223と周方向細溝18(又は周方向主溝14)との間の距離(第1の部分221及び第2の部分222の延在方向距離の総和)がさらに大きくなる。このため、第3の部分223を取り囲む陸部の剛性をさらに高くすることができ、雪柱せん断力をさらに効率的に与えて、雪上での制動性能を一層改善することができる。
また、図2に示す第3の部分223を、小ブロック列のタイヤ幅方向領域の中央部50%の領域に存在させることで、上記効果をさらに高いレベルで奏することができる。
[付加的形態4]
基本形態及び基本形態に付加的形態1から3の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、図2に示す第3の部分223について、タイヤ周方向最大寸法がタイヤ幅方向最大寸法以上であること(付加的形態4)が好ましい。
第3の部分223について、タイヤ周方向最大寸法をタイヤ幅方向最大寸法以上とすることで、第3の部分223のタイヤ周方向寸法を十分に確保することができ、各雪柱のせん断される寸法がより長くなる。これにより、雪上での駆動性能及び制動性能に影響を及ぼす、雪との間の摩擦力を十分に確保することができる。その結果、雪柱せん断力を高めて、雪上での制動性能を改善することができる。
なお、本実施の形態においては、図2に示す第3の部分223を多角形の一部とすることができる。これにより、第3の部分223を取り囲む陸部の曲げ剛性を十分に確保して、雪上での制動性能及び氷上での制動性能をさらに改善することができる。特に、雪上での制動性能については、第3の部分223を多角形の一部とすることで、雪柱のタイヤ外部への押し出しをさらに容易に行うことができる。
[付加的形態5]
基本形態及び基本形態に付加的形態1から4の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、周方向細溝18の溝幅が、1.0mm以上4.0mm以下であること(付加的形態5)が好ましい。ここで、周方向細溝18の溝幅とは、周方向細溝18の延在方向に垂直な方向に測った溝寸法をいう。
周方向細溝18の溝幅を1.0mm以上とすることで、氷上での排水性能をさらに高めることができる。一方、上記溝幅を4.0mm以下とすることで、タイヤ幅方向の外力が加わった場合に、共通の周方向細溝18によって区画形成された、タイヤ幅方向に隣り合う小ブロック同士(図1に示す例では小ブロックB1同士、図3に示す例では小ブロックB1同士或いは小ブロックB1、B2)が接触して互いに支え合う。これにより、小ブロックB1、B2のタイヤ幅方向への倒れ込みが抑制され、氷上での旋回性能及び雪上での旋回性能をさらに改善することができる。
なお、周方向細溝18の溝幅を2.0mm以上3.0mm以下とすることで、上記効果をそれぞれさらに高いレベルで奏することができる。
[付加的形態6]
基本形態及び基本形態に付加的形態1から5の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、幅方向細溝22の溝幅が、1.0mm以上7.0mm以下であること(付加的形態6)が好ましい。ここで、幅方向細溝22の溝幅とは、幅方向細溝22の延在方向に垂直な方向に測った溝寸法をいう。
幅方向細溝22の溝幅を1.0mm以上とすることで、氷上での排水性能をさらに高めることができるのみならず、雪上においては雪柱せん断力が高まり、雪上での制動性能をさらに改善することができる。一方、幅方向細溝22の溝幅を7.0mm以下とすることで、特に、タイヤ周方向の外力が加わった際に、小ブロックB1、B1(小ブロックB2、B2)が接触して互いに支え合う。これにより、小ブロックB1、B2のタイヤ周方向への倒れ込みが抑制され、氷上での制動性能及び雪上での制動性能がさらに改善される。
なお、幅方向細溝22の溝幅を2.0mm以上3.0mm以下とすることで、上記効果をそれぞれさらに高いレベルで奏することができる。
[付加的形態7]
基本形態及び基本形態に付加的形態1から6の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1(図3)において、タイヤ周方向に隣接する小ブロックB1、B1(小ブロックB2、B2)が、同一のタイヤ周方向領域を有すること(付加的形態7)が好ましい。
図4は、図1又は図3に示す空気入りタイヤにおける、タイヤ周方向に隣り合う小ブロックB1、B1(B2、B2)の関係を示す平面図である。図4中、(a)は小ブロック同士が同一のタイヤ周方向領域を有さない場合であり、(b)は小ブロック同士が同一のタイヤ周方向領域を有する場合である。これらの図中、小ブロックB1(B11、B12、B13、B14)以外の領域は小ブロックB1を区画形成する溝の領域を示す。なお、図4に示す例は図1の小ブロックB1についての例であるが、以下に示す小ブロックB1についての説明は、図3に示す小ブロックB2についても当てはまる。
図4(a)に示す例では、タイヤ周方向に異方性を有する矢羽状の小ブロックB11の矢羽後端部と、タイヤ周方向に異方性を有する矢羽状の小ブロックB12の矢羽先端部と、の間のタイヤ周方向領域(同図においてタイヤ周方向線分Xがタイヤ幅方向に連なる領域)には、溝のみが存在する。即ち、図4(a)に示す例では、これら小ブロックB11、B12が同一のタイヤ幅方向領域を有しない。
これに対し、図4(b)に示す例では、タイヤ周方向に異方性を有する矢羽状の小ブロックB13の矢羽後端部と、タイヤ周方向に異方性を有する矢羽状の小ブロックB14の矢羽先端部と、の間のタイヤ周方向領域(同図においてタイヤ周方向線分Yがタイヤ幅方向に連なる領域)には、溝のみならず、小ブロックB13、B14の一部も存在する。即ち、図4(b)に示す例では、これら小ブロックB13、B14が同一のタイヤ周方向領域を有する。
本実施の形態(付加的形態7)では、図4(b)に示す形態が想定されている。同図に示す例は、図4(a)に示す例と比較して、小ブロックB13、B14間に介在する溝のタイヤ周方向寸法が小さい。このため、小ブロックB13、B14にタイヤ周方向の外力が加わると、小ブロックB13、B14がこれらの間に介在する領域において接触して互いに支え合う。これにより、小ブロックB13、B14のタイヤ周方向への倒れ込みがさらに抑制され、氷上での制動性能及び雪上での制動性能がさらに改善される。
同様に、図4(b)に示す例では、図4(a)に示す例と比較して、小ブロックB13、B14間に介在する溝のタイヤ幅方向寸法(タイヤ幅方向に連続して延在する寸法)が小さい。このため、小ブロックB13、B14にタイヤ幅方向の外力が加わると、小ブロックB13、B14がこれらの間に介在する領域において互いに支え合う。これにより、小ブロックB13、B14のタイヤ幅方向への倒れ込みがさらに抑制され、氷上での旋回性能及び雪上での旋回性能がさらに改善される。
[付加的形態8]
基本形態及び基本形態に付加的形態1から7の少なくともいずれかを加えた形態においては、図1、3のそれぞれにおいて、小ブロックB1、B2の少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプが形成されていること(付加的形態8)が好ましい。ここで、サイプとは、溝幅が0.4mm以上1.0mm未満の溝をいう。
小ブロックB1、B2の少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプを形成することで、複数の小ブロックからなる小ブロック群にさらに多くのエッジを持たせることができる。これにより、サイプ形成によるエッジがタイヤ周方向成分を多く含む場合には、タイヤ幅方向の外力に対する抗力がさらに高まり、氷上での旋回性能及び雪上での旋回性能を大幅に高めることができる。一方、サイプ形成によるエッジがタイヤ幅方向成分を多く含む場合には、タイヤ周方向の外力に対する抗力がさらに高まり、氷上での制動性能及び雪上での制動性能を大幅に高めることができる。
図5は、図2に示す小ブロックB1について、サイプの配設態様を示す平面図であり、(a)はサイプS1がタイヤ幅方向に延在する例であり、(b)はサイプS2が幅方向細溝22に平行に延在する例である。本実施の形態において、サイプの配設態様は、特に限定されない。例えば、図5(a)に示すように、サイプS1をタイヤ幅方向に延在させた場合には、サイプ形成によるエッジのタイヤ幅方向成分が最大となるため、タイヤ周方向の外力に対する抗力が最大となり、氷上での制動性能及び雪上での制動性能を極めて高くすることができる。また、図5(b)に示すように、サイプS2を幅方向細溝22と平行に延在させた場合には、サイプS2によって分割される、2つの小ブロック片B1aと小ブロック片B1bとについて、タイヤ周方向の蹴り出し側の形状を同一とすることができる。これにより、小ブロック片B1aと小ブロック片B1bとが、タイヤ周方向からの外力及びダイヤ幅方向からの外力に対して、いずれも、同じような動きをする。このため、サイプS2近傍における局所的なヒールアンドトゥ摩耗等の偏摩耗を抑制してタイヤの耐久性能をさらに高めることができる。
タイヤサイズを195/65R15とし、図1、3に示すいずれかのトレッドパターンを有するとともに、表1に示す諸条件(1−1)から(9)、即ち
(1−1)周方向細溝のタイヤ幅方向配設密度(周方向細溝密度)、
(1−2)幅方向細溝が所定の第1の部分、第2の部分及び第3の部分を有するか否か(幅方向細溝の構成)、
(1−3)第1の部分と第2の部分とのなす角度、
(1−4)第3の部分において第1の部分及び第2の部分の延長領域に対して突出する領域の、突出する向き(第3の部分の突出する向き)、
(2)幅方向細溝のタイヤ周方向配設密度(幅方向細溝密度)、
(3)第3の部分の面積、
(4)小ブロック列のタイヤ幅方向領域における、第3の部分の存在領域(第3の部分のタイヤ幅方向存在領域)、
(5)第3の部分における、タイヤ周方向最大寸法H1とタイヤ幅方向寸法H2との大小関係(寸法H1、H2の関係)
(6)周方向細溝の溝幅、
(7)幅方向細溝の溝幅、
(8)タイヤ周方向に隣接する小ブロック同士が同一のタイヤ周方向領域を有するか否か(タイヤ周方向同一領域の有無)、及び
(9)小ブロックに少なくとも1本のサイプが形成されているか否か(サイプの有無)
に従い、実施例1から実施例18の空気入りタイヤを作製した。なお、図1に示す例は、タイヤの回転方向が指定された例であり、図3に示す例は、タイヤの回転方向が指定されていない例である。
これに対し、タイヤサイズを195/65R15とし、幅方向細溝が屈曲部を持たずにタイヤ幅方向に直線状に延在すること以外は、実施例1のトレッパターンと同じトレッドパターンを有する従来例の空気入りタイヤを作製した。
このよう作製した、実施例1から実施例18及び従来例の各試験タイヤを、15x6Jのリムに空気圧220kPaで組み付け、排気量1500CCのセダン型車両に装着し、氷上での制動性能と、雪上での制動性能と、排水性能とについて評価を行った。これらの結果を表1に併記する。
(氷上での制動性能)
氷盤路面において、時速40kmで走行した状態からの制動距離を測定して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、氷上での制動性能が優れていることを示す。
(雪上での制動性能)
圧雪路面において、時速40kmで走行した状態からの制動距離を測定して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、雪上での制動性能が優れていることを示す。
(排水性能)
水深5mmのウェット路面を停止から加速して行く過程において、タイヤのグリップがなくなりタイヤが空転したときの速度を計測して従来例を基準(100)とした指数評価を行った。この評価は、数値が大きいほど、排水性能が優れていることを示す。
Figure 0006241149
なお、表1中、項目「タイヤ周方向同一領域の有無」において、「無し」とは、図4(a)における寸法Xが1.0mmの場合であり、「有り」とは、図4(b)における寸法Yが0.1mmの場合である。さらに、項目「サイプの有無」において、「有り」とは、図5(b)に示すような形状のサイプS2を各小ブロックに形成した場合である。
表1によれば、本発明の技術的範囲に属する(周方向細溝密度と、幅方向細溝の構成と、第1の部分と第2の部分とのなす角度と、第3の部分の突出する向きについて所定の改良を加えた)実施例1から実施例18の空気入りタイヤについては、いずれも、本発明の技術的範囲に属しない、従来例の空気入りタイヤよりも、氷上での制動性能と、雪上での制動性能と、排水性能とがバランス良く改善されていることが判る。
本発明は以下の態様を包含する。
(1)周方向主溝を有するとともに、複数の周方向細溝と、上記周方向細溝と交差する複数の幅方向細溝と、により小ブロック列が区画形成された空気入りタイヤにおいて、上記周方向細溝が、0.06本/mm以上0.2本/mm以下のタイヤ幅方向密度で配設され、上記幅方向細溝が、各小ブロック列のタイヤ幅方向両端部からタイヤ周方向の同じ向きに延在する第1の部分と第2の部分とを有するとともに、上記第1の部分及び上記第2の部分の双方と連なる第3の部分を有し、上記第1の部分と上記第2の部分とが、40°以上160°以下の角度をなし、上記第3の部分が、上記第1の部分及び上記第2の部分の延長領域よりも、タイヤ周方向の少なくともいずれかの向きに突出した領域を有する、空気入りタイヤ。
(2)上記幅方向細溝が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下のタイヤ周方向密度で配設されている、上記(1)に記載の空気入りタイヤ。
(3)上記第3の部分の面積が、4mm以上40mm以下である、上記(1)又は(2)に記載の空気入りタイヤ。
(4)上記第3の部分が、上記小ブロック列のタイヤ幅方向領域の中央部80%の領域に存在する、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
(5)上記第3の部分について、タイヤ周方向最大寸法がタイヤ幅方向最大寸法以上である、上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
(6)上記周方向細溝の溝幅は、1.0mm以上4.0mm以下ある、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
(7)上記幅方向細溝の溝幅は、1.0mm以上7.0mm以下である、上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
(8)タイヤ周方向に隣接する上記小ブロック同士が、同一のタイヤ周方向領域を有する、上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
(9)上記小ブロックの少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプが形成されている、上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
1、2 空気入りタイヤ
10、11 トレッド部
12、13 トレッド表面
14 周方向主溝
18、18a、18b 周方向細溝
22、22a、22b 幅方向細溝
A、A´ 小ブロックB1の頂点
B1、B2、B11、B12、B13、B14 小ブロック
B1a、B1b 小ブロック片
CL タイヤ赤道面
E 接地端
L タイヤ幅方向領域R内におけるタイヤ幅方向の中心線
R 小ブロックB1のタイヤ幅方向の一方側の端部から他方側の端部までのタイヤ幅方向領域
RC タイヤ幅方向領域R内における、タイヤ幅方向の中央部80%の領域
S1、S2 サイプ
X 小ブロックB11の矢羽後端部と小ブロックB12の矢羽先端部との間のタイヤ周方向領域
Y 小ブロックB13の矢羽後端部と小ブロックB14の矢羽先端部との間のタイヤ周方向領域

Claims (9)

  1. 周方向主溝を有するとともに、複数の周方向細溝と、前記周方向細溝と交差する複数の幅方向細溝と、により小ブロック列が区画形成された空気入りタイヤにおいて、
    前記周方向細溝が、0.06本/mm以上0.2本/mm以下のタイヤ幅方向密度で配設され、
    前記幅方向細溝が、各小ブロック列のタイヤ幅方向両端部からタイヤ周方向の同じ向きに延在する第1の部分と第2の部分とを有するとともに、前記第1の部分及び前記第2の部分の双方と連なる第3の部分を有し、
    前記第1の部分と前記第2の部分とが、40°以上160°以下の角度をなし、
    前記第3の部分が、前記第1の部分及び前記第2の部分の延長領域よりも、タイヤ周方向の少なくともいずれかの向きに突出した領域を有し、
    前記第1の部分及び第2の部分と、前記第3の部分と、の境界は、前記周方向細溝から延在する前記幅方向細溝の溝幅が広がる、前記幅方向細溝の延在方向位置であり、前記溝幅とは、前記幅方向細溝の延在方向に垂直に測定した寸法であり、
    前記第1の部分の延長領域は、前記第3の部分に含まれる領域であって、前記周方向細溝とは反対側に前記第1の部分と同じ溝幅で延長した、前記第1の部分の延長領域であり、前記第2の部分の延長領域は、前記第3の部分に含まれる領域であって、前記周方向細溝とは反対側に前記第2の部分と同じ溝幅で延長した、前記第2の部分の延長領域である
    空気入りタイヤ。
  2. 前記幅方向細溝が、0.04本/mm以上0.3本/mm以下のタイヤ周方向密度で配設されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第3の部分の面積が、4mm以上40mm以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第3の部分が、前記小ブロック列のタイヤ幅方向領域の中央部80%の領域に存在する、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第3の部分について、タイヤ周方向最大寸法がタイヤ幅方向最大寸法以上である、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記周方向細溝の溝幅は、1.0mm以上4.0mm以下ある、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記幅方向細溝の溝幅は、1.0mm以上7.0mm以下である、請求項1から6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. タイヤ周方向に隣り合う2つの小ブロックのタイヤ幅方向領域においては、これらの小ブロックのうちの一方の小ブロックのタイヤ周方向後端側位置と、他方の小ブロックのタイヤ周方向先端側位置とが隣り合い、これらの位置の間のいずれのタイヤ周方向位置においても、前記幅方向細溝のみならず、前記小ブロックの一部が存在する、請求項1から7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記小ブロックの少なくともいずれかに、少なくとも1本のサイプが形成されている、請求項1から8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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