JP6240425B2 - 耐震補強構造 - Google Patents

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本発明は、耐震補強構造に関する。
RC造の既存架構に、既存壁とは別体に補強壁を設けた既存壁の補強構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、RC造の既存架構に枠付きの鉄骨ブレースを設けた耐震補強構造が知られている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2010−127000号公報 特開2004−238801号公報 特開2008−014065号公報
ところで、補強壁やブレース等の耐震補強部材は、既存架構を構成する下側梁に、アンカー等によって応力を伝達可能に接合することが望ましい。
しかしながら、耐震補強部材の設置位置が下側梁に対して既存架構の面外方向へずれる場合や、耐震補強部材の厚み(既存架構の面外方向の長さ)が下側梁の梁幅よりも厚くなる場合には、アンカー等によって耐震補強部材を下側梁に十分に応力を伝達可能に接合することが困難になる。
この対策として、下側梁の側部を増し打ち等し、梁幅を広げることが考えられるが、この場合、耐震補強部材の設置階だけなく、その下階にも工事が及ぶため、下階の利用が制限される可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、耐震補強部材と既存架構との間で応力を伝達可能にしつつ、当該耐震補強部材の下階の工事を不要にすることができる耐震補強構造を得ることを目的とする。
第1態様に係る耐震補強構造は、一対の柱と、前記一対の柱に架設された上側梁及び下側梁と、を有する既存架構と、前記既存架構に設けられた耐震補強部材と、前記下側梁に支持された既存スラブよりも上側で、前記一対の柱、前記既存架構に設けられた一対の間柱、若しくは前記一対の柱の何れかと前記既存架構に設けられた間柱とに架設されると共に、少なくとも一部が前記下側梁よりも前記既存架構の面外方向外側に位置し、前記耐震補強部材を支持する補強逆梁と、を備えている。
第1態様に係る耐震補強構造によれば、下側梁に支持された既存スラブよりも上側には、耐震補強部材を支持する補強逆梁が配置されている。この補強逆梁は、既存架構を構成する一対の柱、既存架構に設けられた一対の間柱、若しくは一対の柱の何れかと既存架構に設けられた間柱とに架設されている。この補強逆梁によって耐震補強部材を支持することにより、補強逆梁を介して耐震補強部材と既存架構との間で応力が伝達される。
また、補強逆梁は、その少なくとも一部が下側梁よりも既存架構の面外方向の外側に位置している。そのため、耐震補強部材が下側梁に対して既存架構の面外方向外側にずれた位置に設置される場合や、耐震補強部材の厚み(既存架構の面外方向の長さ)が下側梁の梁幅よりも厚い場合であっても、補強逆梁によって耐震補強部材を支持することができる。
しかも、補強逆梁によって耐震補強部材を支持することにより、下側梁に対する増し打ち等を不要することができる。したがって、耐震補強部材の下階の工事を不要にすることができる。
第2態様に係る耐震補強構造は、第1態様に係る耐震補強構造において、前記補強逆梁が、鉄筋コンクリート造であり、該補強逆梁には、コンクリートを拘束する拘束筋が材軸方向に埋設されている。
第2態様に係る耐震補強構造によれば、鉄筋コンクリート造の補強逆梁には、拘束筋が材軸方向に埋設されている。この拘束筋によって補強逆梁のコンクリートを拘束することにより、拘束筋を備えない構成と比較して、耐震補強部材と既存架構との間の応力の伝達効率を向上させることができる。
第3態様に係る耐震補強構造は、第1態様または第2態様に係る耐震補強構造において、前記既存架構に設けられた既存壁を備え、前記耐震補強部材が、前記既存壁の片側に前記上側梁と前記補強逆梁とに亘って設けられた耐震補強壁である。
第3態様に係る耐震補強構造によれば、耐震補強部材が、既存架構の片側に設けられた耐震補強壁とされている。この場合、耐震補強壁が下側梁に対して既存架構の面外方向外側へずれ易くなる。このような場合に本発明は特に有効であり、補強逆梁によって、下側梁よりも既存架構の面外方向外側で耐震補強壁を支持することにより、耐震補強壁と既存架構との間で応力を伝達可能にしつつ、当該耐震補強壁の下階の工事を不要にすることができる。
以上説明したように、本発明に係る耐震補強構造によれば、耐震補強部材と既存架構との間で応力を伝達可能にしつつ、当該耐震補強部材の下階の工事を不要にすることができる。
本発明の一実施形態に係る耐震補強構造が適用された既存架構を示す立面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る耐震補強構造の変形例を示す図2に対応する断面図である。 本発明の一実施形態に係る耐震補強構造が適用された既存架構を示す図1に対応する立面図である。 本発明の一実施形態に係る耐震補強構造が適用された既存架構を示す図1に対応する立面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る耐震補強構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印Rは、既存架構の面外方向を示している。
図1には、本実施形態に係る耐震補強構造10が適用された既存架構12が示されている。既存架構12は、一対の柱14と、一対の柱14に架設された上側梁16及び下側梁18とを有している。この一対の柱14、上側梁16及び下側梁18は、鉄筋コンクリート(以下、「RC」という)造とされている。また、各柱14には、上側梁16及び下側梁18の各々と略直交するRC造の上側直交梁20及び下側直交梁22が接合されている。
上側梁16及び上側直交梁20の上には、RC造の上側既存スラブ24が構築されており、下側梁18及び下側直交梁22の上には、RC造の下側既存スラブ26が構築されている。上側既存スラブ24は上側梁16及び上側直交梁20によって支持され、既存スラブとしての下側既存スラブ26は下側梁18及び下側直交梁22によって支持されている。
また、図2に示されるように、既存架構12には、RC造の既存壁28が設けられている。既存壁28は、既存架構12の面外方向(矢印R方向)の一方側に寄せて配置されており、その裏面(補強逆梁30と反対側の面)28Bが一対の柱14の側面14Bと略面一となっている。なお、既存壁28の裏面28Bと一対の柱14の側面14Bとは、必ずしも略面一になっていなくても良く、その間に段差を形成しても良い。
このように既存壁28を有する既存架構12には、耐震改修時に、補強逆梁30及び耐震補強壁50が設けられている。補強逆梁30は、図1に示されるように、下側既存スラブ26の上側で一対の柱14の柱脚部に架設されており、耐震補強壁50を支持している。この補強逆梁30は、図2に示されるように、既存架構12の面外方向の他方側に、既存壁28の表面28A及び下側既存スラブ26の上面26A(図3参照)に沿って設けられている。
補強逆梁30の材軸方向の両端部には、後述する逆梁主筋34に沿って複数のアンカー32がそれぞれ埋設されている。アンカー32の先端部は柱14の内部へ延びており、このアンカー32によって補強逆梁30の両端部が一対の柱14と応力(せん断力等)を伝達可能に接合されている。なお、補強逆梁30の側面30Aは、一対の柱14の側面14A(図2参照)と略面一になっている。ただし、補強逆梁30の側面30Aと柱14の側面14Aとは、必ずしも略面一になっていなくても良く、その間に段差を形成しても良い。
また、図3に示されるように、補強逆梁30には、複数の逆梁主筋34及び拘束筋としての複数のせん断補強筋36が埋設されている。複数の逆梁主筋34は、補強逆梁30の材軸方向に沿って配筋されている。複数のせん断補強筋36は、補強逆梁30の材軸方向に間隔を空けて配筋されており、複数の逆梁主筋34を囲んでいる。これらのせん断補強筋36によって補強逆梁30の中央部のコンクリートを拘束することにより、当該補強逆梁30の中央部に応力の伝達経路が形成されている。
ここで、補強逆梁30における既存壁28側は、平面視にて下側梁18と上下方向に重なっている。一方、補強逆梁30における既存壁28と反対側(側面30A側)の側部30A1は、下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側(他方側)に位置している。これにより、下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側で、耐震補強壁50を支持可能になっている。また、補強逆梁30は、アンカー38によって下側梁18、下側既存スラブ26、及び既存壁28と応力を伝達可能に接合されている。なお、アンカー38は適宜省略可能である。また、下側梁18及び上側梁16には、複数の梁主筋40及び複数のせん断補強筋42が埋設されている。
図3及び図4に示されるように、耐震補強壁50は、補強逆梁30と一体に形成されると共に、補強逆梁30と上側梁16とに亘って設けられている。この耐震補強壁50の表面50Aは補強逆梁30の側面30Aと略面一となっており、補強逆梁30の梁型が現れないようになっている。また、耐震補強壁50における既存壁28と反対側(表面50A側)の表層部50A1は、補強逆梁30の側部30A1と同様に、下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側(他方側)に位置している。
なお、耐震補強壁50の表面50Aには、ひび割れ誘発目地を形成しても良いが、補強逆梁30の側面30Aにはひび割れ誘発目地を形成する必要がない。したがって、ひび割れ誘発目地の有無によって、耐震補強壁50と補強逆梁30とを外観から見分けられる場合がある。また、耐震補強壁50の表面50Aと補強逆梁30の側面30Aとの間には段差等を形成しても良い。
耐震補強壁50には、複数の縦壁筋52及び複数の横壁筋54が埋設されている。複数の縦壁筋52の下端部は補強逆梁30の内部へ延出しており、これらの縦壁筋52によって耐震補強壁50と補強逆梁30とが応力を伝達可能に接合されている。
また、図4に示されるように、耐震補強壁50の上部は、上側梁16の梁型に応じて形成されており、上側梁16の下面16L及び側面16Aを覆っている。この耐震補強壁50の上部は、アンカー56によって上側梁16と応力を伝達可能に接合されている。また、上側梁16の側面16Aを覆う耐震補強壁50の上端部50Uは、上側梁16を増し打ちすることにより形成されている。なお、アンカー56は、適宜省略可能である。
耐震補強壁50の上端部50Uには、複数のせん断補強筋58が埋設されており、補強逆梁30と同様に内部に応力の伝達経路が形成されている。また、図示を省略するが、耐震補強壁50の上端部50Uと一対の柱14とは、補強逆梁30と同様に、アンカーによって応力を伝達可能に接合されている。これにより、耐震補強壁50の上端部50Uが一対の柱14の間に架設された梁として機能するようになっている。なお、せん断補強筋58は適宜省略可能であり、また、耐震補強壁50の上端部50Uと一対の柱14とは必ずしもアンカー等によって接合しなくても良い。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図3に示されるように、既存架構12には、既存壁28が設けられている。この既存壁28の片側(既存架構12の面外方向の他方側)には耐震補強壁50及び補強逆梁30が設けられており、これらの耐震補強壁50及び補強逆梁30によって既存架構12が耐震補強されている。
ここで、耐震補強壁50の表層部50A1は、下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側に位置しており、その下方に下側梁18が存在していない。このような場合、耐震補強壁50の表層部50A1を下側梁18にアンカー等によって接合することができず、耐震補強壁50の応力を下側梁18に十分に伝達することができない可能性がある。
この対策として二点鎖線で示されるように、下側梁18を増し打ちし、下側梁18の梁幅を広げることが考えられる。しかしながら、この場合、下側既存スラブ26の下側の階に、すなわち耐震補強壁50の設置階の下階にも工事が及ぶため、当該下階の利用が制限されてしまう。
これに対して本実施形態では、既存架構12に補強逆梁30を設けている。補強逆梁30は、下側梁18に支持された下側既存スラブ26の上側で一対の柱14の柱脚部に架設されている。つまり、補強逆梁30は、耐震補強壁50の設置階に設けられている。この補強逆梁30によって耐震補強壁50を支持することにより、地震時に、補強逆梁30を介して耐震補強壁50と一対の柱14との間で応力を伝達させることができる。
しかも、補強逆梁30によって耐震補強壁50を支持することにより、下側梁18に対する増し打ちが不要になる。したがって、耐震補強壁50の設置階の下階の工事を不要にすることができる。
このように本実施形態に係る耐震補強構造10によれば、耐震補強壁50と既存架構12との間で応力を伝達可能にしつつ、耐震補強壁の下階の工事を不要にすることができる。
また、補強逆梁30には、複数のせん断補強筋36が材軸方向に埋設されている。これらのせん断補強筋36によって補強逆梁30の中央部のコンクリートを拘束することにより、補強逆梁30の中央部に応力の伝達経路が形成される。したがって、せん断補強筋36を備えない構成と比較して、地震時における耐震補強壁50と一対の柱14との間の応力の伝達効率を向上させることができる。
さらに、補強逆梁30はアンカー38によって下側梁18、下側既存スラブ26、及び既存壁28に接合されている。したがって、地震時に、補強逆梁30を介して耐震補強壁50から下側梁18、下側既存スラブ26、及び既存壁28にも応力を伝達することができる。
また、図4に示されるように、本実施形態では、耐震補強壁50の上端部50Uには、せん断補強筋58が埋設されている。さらに、耐震補強壁50の上端部50Uは、アンカー56によって上側梁16と応力を伝達可能に接合されると共に、図示しないアンカーによって一対の柱14と応力を伝達可能に接合されている。したがって、地震時に、耐震補強壁50の上端部50U及び上側梁16を介して、耐震補強壁50と一対の柱14との間で応力を伝達させることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、補強逆梁30が一対の柱14の間に収まる例を示したが、例えば、図5(A)に示されるように、補強逆梁30の側部30A1が一対の柱14よりも既存架構12の面外方向外側に位置する場合は、柱14の側面14Aに増し打ち部60を設け、当該増し打ち部60に補強逆梁30の両端部をアンカー32によって応力を伝達可能に接合しても良い。なお、増し打ち部60は、アンカー62によって柱14に接合されている。
また、上記実施形態では、既存壁28を有する既存架構12に補強逆梁30及び耐震補強壁50を設けた例を示したが、これに限らない。例えば、既存壁28が存在しない既存架構12に補強逆梁30及び耐震補強壁50を設けても良い。
また、例えば、既存壁28が存在しない既存架構12において、耐震補強壁50の厚み(既存架構12の面外方向の長さ)が下側梁18よりも厚く、耐震補強壁50の両側の表層部が下側梁18よりも既存架構12の面外方向両側に位置する場合には、次のようにしても良い。
すなわち、図5(B)に示されるように、補強逆梁70の梁幅を下側梁18の梁幅よりも広くし、補強逆梁70における両側(側面70A側及び側面70B側)の側部70A1,70B1を下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側にそれぞれ位置させる。これにより、上記のように耐震補強壁50の両側の表層部が下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側に位置する場合であっても、耐震補強壁50を補強逆梁70によって支持することができる。
さらに、補強逆梁30の全体を下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側に位置させることも可能である。すなわち、補強逆梁30は、その少なくとも一部(例えば、側部30A1)が下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側に位置していれば良い。
また、上記実施形態では、補強逆梁30に拘束筋としてのせん断補強筋36を埋設した例を示したが、これに限らない。拘束筋としては、例えば、ループ筋や螺旋状のスパイラル筋等を用いても良い。
また、上記実施形態では、補強逆梁30を一対の柱14に架設した例を示したが、これに限らない。例えば、図6に示されるように、耐震改修時に、既存架構12に一対の間柱72を設け、この一対の間柱72に補強逆梁30を架設しても良い。また、図示を省略するが、一対の柱14の何れか一方と既存架構12に設けた間柱72との間に補強逆梁30を架設することも可能である。
また、上記実施形態では、既存壁28に耐震補強壁50を接合した例を示したが、これに限らない。例えば、既存壁28と耐震補強壁50とを接合せずに別体としても良い。さらに、既存壁28及び耐震補強壁50は、RC造に限らず、例えば、鋼板等で形成された鋼製耐震壁であっても良い。
さらに、耐震補強部材としては、耐震補強壁50に限らず、ブレース等を用いても良い。また、補強逆梁30はRC造に限らず、鉄骨コンクリート造や鉄骨造であっても良い。例えば、図7に示される既存架構12には、耐震補強部材としての一対の鉄骨ブレース80が設けられると共に、鉄骨造の補強逆梁86が設けられている。
一対の鉄骨ブレース80はH形鋼等によって形成されており、各々の上端部がガセットプレート82を介して上側梁16に接合されている。一方、一対の鉄骨ブレース80の下端部は、ブラケット84を介して補強逆梁86の材軸方向の中央部に接合されている。
補強逆梁86はH形鋼によって形成されており、下側既存スラブ26の上面に沿って配置されている。この補強逆梁30の両端部には、複数のスタッド88が突設された端部プレート90が設けられている。これらのスタッド88を一対の柱14の柱脚部に埋設することにより、補強逆梁86が一対の柱14の柱脚部に架設されている。また、図示を省略するが、補強逆梁86の一方の側部は、下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側に位置している。これにより、下側梁18よりも既存架構12の面外方向外側で、一対の鉄骨ブレース80を支持することができる。なお、補強逆梁86は、下側既存スラブ26と接合しても良い。
さらに、既存架構12を構成する一対の柱14、上側梁16及び下側梁18は、RC造に限らず、鉄骨コンクリート造や鉄骨造であっても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 耐震補強構造
12 既存架構
14 柱
16 上側梁
18 下側梁
26 下側既存スラブ(既存スラブ)
28 既存壁
30 補強逆梁
30A1 側部(補強逆梁の一部)
36 せん断補強筋(拘束筋)
50 耐震補強壁(耐震補強部材)
70 補強逆梁
70A1 側部(補強逆梁の一部)
70B1 側部(補強逆梁の一部)
72 間柱
80 鉄骨ブレース(耐震補強部材)
86 補強逆梁

Claims (3)

  1. 一対の柱と、前記一対の柱に架設された上側梁及び下側梁と、を有する既存架構と、
    前記既存架構に設けられた耐震補強部材と、
    前記下側梁に支持された既存スラブよりも上側で、前記一対の柱、前記既存架構に設けられた一対の間柱、若しくは前記一対の柱の何れかと前記既存架構に設けられた間柱とに架設されると共に、少なくとも一部が前記下側梁よりも前記既存架構の面外方向外側に位置し、前記耐震補強部材を支持する補強逆梁と、
    を備え
    前記耐震補強部材は、前記上側梁の側面に接合される、
    耐震補強構造。
  2. 前記補強逆梁が、鉄筋コンクリート造であり、該補強逆梁には、コンクリートを拘束する拘束筋が材軸方向に埋設されている、
    請求項1に記載の耐震補強構造。
  3. 前記既存架構に設けられた既存壁を備え、
    前記耐震補強部材が、前記既存壁の片側に前記上側梁と前記補強逆梁とに亘って設けられた耐震補強壁である、
    請求項1または請求項2に記載の耐震補強構造。
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