JP6238784B2 - ロータリ圧縮機の製造方法、およびその製造方法によって得られるロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機の製造方法、およびその製造方法によって得られるロータリ圧縮機

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Description

本発明は、たとえば空気調和装置や冷凍装置に使用されるロータリ圧縮機の製造方法、およびその製造方法によって得られるロータリ圧縮機に関するものである。
従来のロータリ圧縮機において、モータ部と複数個の回転圧縮要素とを密閉用器内に収納し、回転圧縮要素の間に介在する仕切板を左右に分割した2枚の仕切板で形成するとともに、クランクシャフトの中間軸受として機能する穴を仕切板の内部に形成したものがある(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のロータリ圧縮機は、回転圧縮要素の間に介在した仕切板を中間軸受として、回転圧縮要素の両側に位置する軸受との距離を等しくすることにより、軸受に片寄って荷重が作用して摩耗するのを防止している。
特開昭58−220991号公報
しかし、特許文献1に記載のような従来のロータリ圧縮機では、以下のような課題があった。
図18は、従来のロータリ圧縮機の仕切板の内円102の形状を示す概念図、図19は、従来のロータリ圧縮機の圧縮機構部を示す概念図である。なお、図18の(A)〜(C)は、仕切板の内円102の形状の異なるパターンをそれぞれ示しており、図19の(A)は圧縮機構部を平面視して仕切板の内円102と上軸受108の内円110および下軸受109の内円111とを示した図で、(B)は圧縮機構部を正面視した図である。
図18(A)に示すように、左右に分割した2枚の仕切板(第1仕切板100と第2仕切板101)を加工する際に、寸法精度のばらつきにより、中間軸受として機能する内円102を形成する第1仕切板100の半円部102aと第2仕切板101の半円部102bとの間で寸法の差が生じる問題があった。このため、2枚の仕切板を密着させたときに合わせ面104で段差形状が生じてしまい、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が不能となる恐れがあった。
また、図18(B)に示すように、左右に分割した2枚の仕切板(第1仕切板100と第2仕切板101)を加工する際に、合わせ面104の仕上げ取代寸法精度のばらつき、または加工設備のチャック位置決め精度のばらつきにより、内円102を形成する半円部102a、102bの径が浅くなったり深くなったりする問題があった。このため、2枚の仕切板を密着させたときに内円102の形状が長円または楕円の歪んだ形状となってしまい、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が不能となる恐れがあった。
また、図18(C)に示すように、左右に分割した2枚の仕切板(第1仕切板100と第2仕切板101)を組立工程にて密着させる際に、内円102を形成する第1仕切板100の半円部102aと第2仕切板101の半円部102bとの間で上下方向にズレが生じてしまう問題があった。このため、2枚の仕切板の合わせ面104で段差形状が生じてしまい、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が不能となる恐れがあった。
また、図19に示すように、左右に分割した2枚の仕切板(第1仕切板100と第2仕切板101)を組立工程にて密着させた後でシリンダ106、107と締結させる際に、仕切板の内円102と上軸受108の内円110、または下軸受109の内円111との同軸度にズレが生じてしまう問題があった。このため、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が不能となる恐れがあった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、仕切板の内円を中間軸受として機能させて軸受の磨耗を抑制する、という本来の設計を成立させるために必要なロータリ圧縮機の製造方法、およびその製造方法によって得られるロータリ圧縮機を提供することを目的としている。
本発明に係るロータリ圧縮機の製造方法は、密閉用器内に収納される圧縮機構部とモータ部とを備え、前記圧縮機構部は、複数の偏心部を有し、前記モータ部により駆動されるクランクシャフトと、前記クランクシャフトを回転自在に支持する軸受と、前記偏心部のそれぞれに嵌入されたローリングピストンと、前記ローリングピストンとの間で圧縮室を形成する圧縮室部を有する複数のシリンダと、前記複数のシリンダ間を仕切る仕切板と、を備え、前記仕切板は、分割された第1仕切板と第2仕切板とからなり、前記第1仕切板および前記第2仕切板は、合わせ面に半円部をそれぞれ有し、前記第1仕切板と前記第2仕切板とを合わせ面で密着させた際に、それらの半円部で前記クランクシャフトが貫通する内円を構成し、該内円は軸受を構成するロータリ圧縮機の製造方法であって、前記仕切板の製造工程において、前記第1仕切板と前記第2仕切板とを前記合わせ面で密着させた状態でそれらの半円部を同時に加工する工程と、前記同時に加工した前記第1仕切板と前記第2仕切板とをセットの状態で後工程へ搬送する工程と、を備え、前記加工する工程は、前記第1仕切板および前記第2仕切板の外周も同時に加工するものである。
本発明に係るロータリ圧縮機の製造方法によれば、中間軸受として機能する内円を形成する第1仕切板の半円部と第2仕切板の半円部との間で寸法の差がほとんどないため、軸受の磨耗を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の構成を概略的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部の横断面図である。 本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の仕切板を平面視した図である。 本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の仕切板の製造工程を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の仕切板の内円仕上げ加工を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の仕切板の内円仕上げ加工を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の仕切板の組立工程を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部の組立方法の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の仕切板を組み立てる様子を平面視した図である。 本発明の実施の形態3に係るロータリ圧縮機の仕切板の組立工程を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態3に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部の組立方法の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態3に係るロータリ圧縮機の仕切板を組み立てる様子を平面視した図である。 本発明の実施の形態4に係るロータリ圧縮機の仕切板の組立工程を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態4に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部の組立方法の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態4に係るロータリ圧縮機の仕切板を組み立てる様子を平面視した図である。 本発明の実施の形態5に係るロータリ圧縮機の仕切板の内円およびクランクシャフトの中間軸部の加工形状の一例を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態6に係るロータリ圧縮機の仕切板の内円およびクランクシャフトの中間軸部の加工形状の一例を概略的に示す図である。 従来のロータリ圧縮機の仕切板の内円の形状を示す概念図である。 従来のロータリ圧縮機の圧縮機構部を示す概念図である。 一般的なロータリ圧縮機における軸受の原理と機能を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の構成を概略的に示す縦断面図、図2は、本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部2の横断面図、図3は、本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の仕切板11を平面視した図である。
[ロータリ圧縮機の構成]
まずは図1〜図3に基づいて、冷蔵庫や冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯機などに用いられる冷凍サイクル装置の主要部品となるロータリ圧縮機の構成および動作について説明する。なお、本実施の形態1に係るロータリ圧縮機は、2つのシリンダを有する2シリンダ型であり、実施の形態2〜6についても同様とする。
ロータリ圧縮機は、流体(たとえば冷凍サイクルを循環する冷媒)を吸入し、その流体を圧縮して高温高圧の状態として吐出するものである。2シリンダ型のロータリ圧縮機は、図1に示すように密閉容器1内に、圧縮機構部2と、この圧縮機構部2を駆動するモータ部3とが収納され、密閉容器1の底部には潤滑油(以下、単に油とも称する)4が貯留されている。モータ部3は、固定子5と回転子6からなり、回転子6にはクランクシャフト7が嵌入されている。クランクシャフト7には、互いに反対向きに、つまり180度位相をずらして偏心した偏心部8が上下に2つ形成されている。
圧縮機構部2は、圧縮室となる圧縮室部9a(または圧縮室部10a)を有する上下2つのシリンダ(上シリンダ9、下シリンダ10)と、上シリンダ9と下シリンダ10との間を仕切る仕切板11と、上シリンダ9および下シリンダ10の両端に配置され圧縮室の側壁を兼ねたジャーナル軸受である上下2つの軸受(上軸受12、下軸受13)と、上軸受12および下軸受13に回転自在に挿入されて支持されるクランクシャフト7と、クランクシャフト7の上下2つの偏心部8と、その2つの偏心部8に嵌入された上下2つのローリングピストン(上ローリングピストン14、下ローリングピストン15)と、上シリンダ9および下シリンダ10の内側を圧縮室と吸入室とに仕切る上下2つのベーン(上ベーン16a、下ベーン16b)と、で構成されている。
図2に示すように、シリンダ(上シリンダ9、下シリンダ10)のベーン溝にはベーン(上ベーン16a、下ベーン16b)が摺動自在に挿入されている。ベーン(上ベーン16a、下ベーン16b)は、コイルばねで構成されるベーンばね(上ベーンばね17a、下ベーンばね17b)によってローリングピストン(上ローリングピストン14、下ローリングピストン15)に常時押接されている。
仕切板11は、図3に示すように左右に分割された第1仕切板18と第2仕切板19とからなり、それらを合わせ面22で密着させた際に中間軸受として機能する内円21を形成する半円部21aが第1仕切板18に、半円部21bが第2仕切板19にそれぞれ設けられている。そして、内円21を形成する半円部21a、21bで、クランクシャフト7の上下2つの偏心部8の間に位置する中間軸部20を挟み込むようにして組み立てられている。なお、図3に示す合わせボルトネジ穴23については後述する。
[ロータリ圧縮機の動作]
このように構成されたロータリ圧縮機は、回転子6が回転することで、回転子6に嵌入されたクランクシャフト7が回転し、上下2つの偏心部8が回転する。この2つの偏心部8が回転することで、上シリンダ9、下シリンダ10の内部で上ローリングピストン14、下ローリングピストン15がそれぞれ回転摺動する。つまり、上ローリングピストン14、下ローリングピストン15が上シリンダ9、下シリンダ10の内壁に沿ってそれぞれ回転する。
そして、吸入マフラ25の上部に設けられた吸入管24から吸入マフラ出口管26を介して、ローリングピストン(上ローリングピストン14、下ローリングピストン15)と、シリンダ(上シリンダ9、下シリンダ10)と、仕切板11と、ベーン(上ベーン16a、下ベーン16b)と、によって仕切られた空間である圧縮室に冷媒ガスを吸引し、その圧縮室の容積を徐々に減少させることで、冷媒ガスが圧縮されるようになっている。圧縮された高圧冷媒ガスは密閉容器1内の上部へ吐出され、密閉容器1の上部に設けられた吐出管27から密閉容器1の外部に吐出される。
[仕切板11の分割必要理由]
ロータリ圧縮機に対する市場要求の主たるものとして、冷凍空調装置の商品価値を高めるため、あるいは適用範囲を広げるため、「冷凍能力の拡大」という項目が挙げられる。それと合わせて「外径寸法と価格については据え置き、もしくは低減」の要求が付随される。
一般的にロータリ圧縮機においては、冷凍能力の向上を達成するためには、ストロークボリュームを拡大する必要があり、その方策の一つとしてクランクシャフト7の上下2つの偏心部8の偏心量を大きくするという設計手法が取られる。この方法であれば、圧縮機構部2の外径寸法に変化はなく、またクランクシャフト7およびローリングピストン(上ローリングピストン14、下ローリングピストン15)の2部品のみの小変更となり、設計開発、品質評価、製造コストの上昇も最小限となるためである。
クランクシャフト7の上下2つの偏心部8の偏心量を大きくする手法には、偏心部8の外径を大きくすることが考えられるが、組立時に仕切板11の内円21にクランクシャフト7の偏心部8を通過させる必要があるため、寸法上の制約が生じ、クランクシャフト7の偏心部8の外径寸法は、仕切板11の内円21の寸法より大きくはできない。
そこで、本実施の形態1に係るロータリ圧縮機では、仕切板11を左右に分割する構造とすることで上記制約を回避し、クランクシャフト7の上下2つの偏心部8の外径を大きくして偏心量を大きくすることができるため、冷凍能力の向上を達成することができる。
[仕切板11の中間軸受としての機能]
さらに冷凍能力の向上を達成するためには、シリンダ(上シリンダ9、下シリンダ10)の高さの拡大や、3気筒、4気筒といった多気筒化の構造にする必要がある。しかし、いずれの手法においても冷媒ガスの作用面積が増加するためクランクシャフト7への圧縮負荷が増大するとともに、負荷を受止める上軸受12と下軸受13との距離が幾何学的に離れるため、クランクシャフト7の撓み変形量が増大し、クランクシャフト7、上軸受12、および下軸受13の磨耗や焼付の危険が生じる。このため、本実施の形態1のように左右に分割した2枚の仕切板11(第1仕切板100の半円部21aと第2仕切板101の半円部21bと)によって内円21を形成し、中間軸受として機能する構造とすることで、上・中・下合わせた軸受負荷容量を増大させることができ、クランクシャフト7の撓みを抑制できる。
[仕切板11の内円21の精度の必要SPEC]
図20は、一般的なロータリ圧縮機における軸受の原理と機能を示す概略図である。
ここで、図20に基づいて、仕切板11の内円21の精度の必要SPECについて説明する。
固定側となるジャーナル軸受である軸受200に、回転側となる軸(クランクシャフト)201が嵌め合わされており、軸受200と軸201との隙間202には潤滑油が満たされている。図20において、軸201は時計回り(矢印)方向に回転し、また軸201には下方向に荷重が作用している。軸201の中心Ojと軸受200の中心Obとは偏位しており、軸201の回転とともにくさび状の隙間hに流入した潤滑油は高い圧力を発生させて油膜を形成し、軸201と軸受200とは接触することなく浮上して回転を行う。
一般的に、ジャーナル軸受の設計基準として、軸受200の半径Rと、軸受200と軸201との間の隙間(以下、軸受半径隙間と称する)C(=R−r(rは軸201の半径))と、の比である隙間比=R:Cは1000:0.5〜1000:2.0に設定されており、最小油膜厚さhminは軸201の最大表面粗さ以上に設定されている。たとえば、一般的なロータリ圧縮機の軸径としてφ(=2r)20mmの場合、軸受半径隙間は0.005〜0.020mmであり、最小油膜厚さhminは0.0005〜0.005mmである。また、幾何形状についても、たとえば真円度は0.0005〜0.005mmに設定されている。
すなわち、ロータリ圧縮機の軸201および軸受200は、ジャーナル軸受として必要な機能を満たすために、0.001mm単位の高精度な仕上げ加工が必要とされる精密部品である。加えて、ロータリ圧縮機の軸201および軸受200は、0.001mm単位の高精度な軸受200の位置決め・組立が必要とされる精密部品である。
そのため、仕切板11の内円21についても、最終組立後の軸受面にて同様の加工精度と位置決め・組立精度が要求される。
[仕切板11の形状および製造方法]
図3に示すように、仕切板11を構成する第1仕切板18および第2仕切板19は、平面視して半円の上下を平坦にした形状で、合わせ面22を対称面にした対称形である(つまり、合わせ面22は仕切板11の中央に位置している)。そのため、仕切板11の外周形状は、上下を平坦にした円形状である。
仕切板11の合わせ面22上には、クランクシャフト7の中間軸受として機能する内円21が、第1仕切板18の半円部21aと第2仕切板19の半円部21bとによって形成されている。また、第1仕切板18および第2仕切板19を合わせボルトで締結するために、合わせボルトネジ穴23が上下に2つ形成されている。また、上下のシリンダ(上シリンダ9、下シリンダ10)と上下の軸受(上軸受12、下軸受13)とを積層して締結するボルトが貫通する穴や、冷媒ガスが通過する流路となる穴などが形成されている。
仕切板11は、素材の状態から精密加工工程を経て所要の寸法・形状に成形されてから、組立工程に移る。クランクシャフト7の中間軸部20を、中間軸受として機能する内円21を形成する第1仕切板18の半円部21aと第2仕切板19の半円部21bとで挟み込み、第1仕切板18および第2仕切板19を合わせ面22で密着させる。そして、2つの合わせボルトで締結することで、仕切板11の内円21にクランクシャフト7が貫通した構造となる。
[仕切板11の製造工程]
図4は、本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の仕切板11の製造工程を示すフローチャート図である。なお、図4については実施の形態2でも用いる。
図4に示すように、仕切板11の製造工程は、加工工程(S1〜S8)、搬送工程、および組立工程(S9〜S13)からなる。
仕切板11は、素材(S1)から粗加工・ネジ穴加工(S2)を経て、両端面仕上げ加工(S3)、合わせ面仕上げ加工(S4)を行う。この際、圧縮機の性能と信頼性を確保するために、左右の第1仕切板18と第2仕切板19との厚さを揃えること、および合わせ面22の平面度・直角度を揃えること、が重要となる。次に、内円仕上げ加工(S5)を行う。
図5は、本発明の実施の形態1に係るロータリ圧縮機の仕切板11の内円仕上げ加工を示す図である。
図5に示すように、第1仕切板18と第2仕切板19(以下、2部品とも称する)とは、仕切板11の最終組立形態と同じように合わせ面22で密着した状態で、加工機90に保持されている。なお、図5に示す加工機90は、チャック30、チャック爪31、および軸付砥石32で構成されている。
図5においては加工機90のチャック30のチャック爪31にて外側から2部品を挟み込むことで、合わせ面22を密着させている。別の方法として、合わせボルトネジにて2部品を締結してもよく、また連結治具などを用意して2部品を密着させてもよい。
次に、内円加工工具である軸付砥石32を高速回転させて、同じくチャック30に回転運動を与えて回転させた仕切板11の内円21に軸付砥石32を移動させ、所定の寸法になるまで軸付砥石32を外周方向へ送り込み、中間軸受として機能する内円21を形成する半円部21a、21bの面の加工を行う。別の加工法として、仕切板11を固定したままで軸付砥石32を円弧上に送るコンタリング加工としてもよい。また、軸付砥石32でなくとも、バイト工具による旋削加工やボーリング加工、拡張砥石や電着砥石によるホーニング加工、エンドミル工具による切削加工としてもよい。
[仕切板11の搬送方法]
図4に示すように、仕切板11は内円仕上げ加工(S5)の後、同時加工された2部品が離れることなく1セットの状態で搬送される。セット搬送用の容器や籠、袋などを用いて2部品の離散を防止する。ボルトネジ締結や連結治具を使用した場合は、これを付けたままで搬送してもよい。以後のエッジ仕上げ加工(S6)、検査(S7)、防錆処理(S8)、洗浄(S9)、乾燥(S10)、手入れ(S11)、検測(S12)、および組立(S13)の各工程に至るまで、一貫して2部品の離散を防止する。途中、傷付きや錆発生、落下、散逸などのトラブルがあった場合、セットが不明の場合や片方しか無い場合は全て廃棄して、セットが揃ったもののみ組立を行う。こうしたセット混入への対策として、内円仕上げ加工(S5)にてセットの2部品に刻印、印刷、レーザ加工などにて合いマーキングを実施し、後工程での再確認を実施することが有効である。
本実施の形態1の加工方法および搬送方法とすることにより、一つの円として仕切板11の内円21の寸法および形状の加工が完了し、また2部品が離れることなくセットの状態にて組立まで供給される。そのため、従来のように寸法精度のばらつきにより第1仕切板18と第2仕切板19とで半円部21a、21bの寸法に差が生じる問題がない。このため、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに合わせ面22で段差形状が生じず滑らかな連続面となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。
また、従来のように合わせ面22の仕上げ取代寸法精度のばらつき、または加工設備のチャック位置決め精度のばらつきにより、半円部21a、21bの径が浅くなったり深くなったりする問題や、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに内円21の形状が長円または楕円の歪んだ形状となってしまう問題がない。このため、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに内円21が滑らかな真円形状となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。
また、2部品を同時に加工することで、別々に加工する場合と比べて加工時間が半減されるため、加工コストが飛躍的に低減される。また、加工設備が半分の台数で賄うことができるため、設備投資費、設備動力費、および消耗工具費の抑制が可能となる。
実施の形態2.
以下、本実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
[仕切板11の製造工程]
図4に示すように、仕切板11は、素材(S1)から粗加工・ネジ穴加工(S2)を経て、両端面仕上げ加工(S3)、合わせ面仕上げ加工(S4)を行う。この際、圧縮機の性能と信頼性を確保するために、左右の第1仕切板18と第2仕切板19との厚さを揃えること、および合わせ面22の平面度・直角度を揃えること、が重要となる。次に、内円仕上げ加工(S5)を行う。
図6は、本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の仕切板11の内円仕上げ加工を示す図である。なお、図6に示す加工機91は、チャック30、チャック爪31、および2つの軸付砥石32、33で構成されている。
本実施の形態2の内円仕上げ加工(S5)では、同一加工設備の同一チャック治具にて2部品を保持し、仕切板11の内円21の仕上げと外円(つまり、第1仕切板18および第2仕切板19の合わせ面22を除いた外周)の仕上げとを同時、または連続的に加工(以下、同時加工と称する)を行う。同時加工の効果としては「内円21と外円との同軸度を極めて高い精度で出すことができる」ことである。
第1仕切板18と第2仕切板19とは、仕切板11の最終組立形態と同じように合わせ面22で密着した状態で、加工機91に保持されている。図6に示すように加工機91のチャック30のチャック爪31にて外側から2つの部品を挟み込むことで、合わせ面22を密着させている。別の方法として、合わせボルトネジにて2部品を締結してもよく、また連結治具などを用意して2部品を密着させてもよい。
次に内円加工工具である軸付砥石32を高速回転させて、同じくチャック30に回転運動を与えて回転させた仕切板11の内円21に軸付砥石32を移動させ、所定の寸法になるまで軸付砥石32を外周方向へ送り込み、中間軸受として機能する内円21を形成する半円部21a、21bの面の加工を行う。別の加工法として、仕切板11を固定したままで軸付砥石32を円弧上に送るコンタリング加工としてもよい。また、軸付砥石32でなくとも、バイト工具による旋削加工やボーリング加工、拡張砥石や電着砥石によるホーニング加工、エンドミル工具による切削加工としてもよい。
次に外円加工工具である軸付砥石33を高速回転させて、同じくチャック30に回転運動を与えて回転させた仕切板11の外円に軸付砥石33を移動させ、所定の寸法になるまで軸付砥石33を中心方向へ送り込み、外円の面の加工を行う。別の加工法として、仕切板11を固定したままで軸付砥石33を円弧上に送るコンタリング加工としてもよい。また、軸付砥石33による加工でなくとも、円筒砥石による円筒研削やアンギュラ研削加工、バイト工具による旋削加工、エンドミル工具による切削加工、定圧砥石による超仕上げ加工などとしてもよい。
加工設備の構成においては、仕切板11の内円21と外円とを同一の工具にて加工してもよく、またそれぞれ別々の工具にて加工してもよい。仕切板11の内円21と外円とを連続的に順次加工してもよく、また同時に加工してもよい。
仕切板11の外周形状においては、上下を平坦にした円形状以外として、前記形状からチャック爪31の干渉を考慮して把持部分を除いた形状としてもよい。また、三角、四角、多角形の形状としてもよく、それ以外の形状としてもよく、仕切板11の外周が組立時の基準面となる形状であればよい。
このように同一加工設備の同一チャック治具にて2部品を保持し、仕切板11の内円21の仕上げと外円(外周)の仕上げとを同時、または連続的に加工を行うことで、2台の設備で2工程にて行う場合に生じてしまうチャック時のワークの心ずれ・位置ずれがないため、仕切板11の内円21と外円との同軸度を極めて精密に加工できる。
[仕切板11の搬送方法]
図4に示すように、仕切板11は内円仕上げ加工(S5)の後、同時加工された2部品が離れることなく1セットの状態で、搬送される。
[圧縮機構部2の組立方法]
図7は、本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の仕切板11の組立工程を示すフローチャート図、図8は、本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部2の組立方法の一例を示す正面図、図9は、本発明の実施の形態2に係るロータリ圧縮機の仕切板11の組立方法を平面視した図である。
なお、図9に示すように、仕切板11の組立に用いられるV字クランパは、クランプシリンダ(第1クランプシリンダ42、第2クランプシリンダ44)およびV字クランプ爪(第1V字クランプ爪43、第2V字クランプ爪45)で構成されている。
以下、図7〜図9を用いて圧縮機構部2の組立方法について説明する。
まず、上シリンダ9を上軸受12と締結し、ベースプレート40上のワークセット治具41上に設置し(S201)、上ローリングピストン14および上ベーン16aを上シリンダ9に挿入し(S202)、クランクシャフト7を上軸受12に挿入する(S203)。そして、第1仕切板18および第2仕切板19を上シリンダ9上に設置し(S204)、V字クランパを閉じ、V字クランプ爪にて第1仕切板18および第2仕切板19を互いに寄せ、合わせ面22を密着させる(S205)。すると、図9に示すように仕切板11はV字クランプ爪のV字形状により案内されてY方向の位置が正確に位置決めされる。また、左右のV字クランプ爪の求心性によりX方向の位置が正確に位置決めされる。つまり、仕切板11の外円(外周)を基準面として内円21の芯出し・位置決めが極めて精密に行われる。
クランパの構造・機構によって、クランパ自体の位置決め能力が不足する場合は、V字治具に案内面を設けることや、片方のV字クランプ力を強くして基準側とするなどしてもよい。また、V字クランパでなくとも、コレットチャック、ダイヤフラムチャック、メカニカルチャックなどにて、多点爪にて仕切板11の外側を把持することで、仕切板11の合わせ面22を密着・位置決めしてもよい。仕切板11の外周形状によっては、2爪・3爪のチャックや、V字および平形のチャックをともに使用するなどしてもよい。
こうして、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを位置決めし、芯出しした状態で、下ローリングピストン15および下ベーン16bが挿入された下シリンダ10を下軸受13と締結し、クランクシャフト7に挿入し(S206)、仕切板11に積み重ねて締結ボルト29にて締結を行う(S207)。最後に左右の第1仕切板18および第2仕切板19を合わせボルトで締結する(S208)。
このような組立方法とすれば、仕切板11は内円21と外円とが同時加工されているため、外円(外周)を基準面として圧縮機構部2の組立を行うことで、内円21の芯出し・位置決めを極めて精密に行うことができる。
実施の形態2の加工方法および搬送方法とすることにより、一つの円として仕切板11の内円21の寸法および形状の加工が完了し、また2部品が離れることなくセットの状態にて組立まで供給される。そのため、従来のように寸法精度のばらつきにより第1仕切板100の半円部102aと第2仕切板101の半円部102bとの間で寸法の差が生じる問題がない。このため、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに合わせ面22で段差形状が生じず滑らかな連続面となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。
また、従来のように合わせ面22の仕上げ取代寸法精度のばらつき、または加工設備のチャック位置決め精度のばらつきにより、半円部21a、21bの径が浅くなったり深くなったりする問題や、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに内円21の形状が長円または楕円の歪んだ形状となってしまう問題がない。このため、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに内円21が滑らかな真円形状となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。
また、内円21と外円との同軸度を極めて精密に加工できるため、外円(外周)を基準面として圧縮機構部2の組立を行うことで、内円21の芯出し・位置決めを極めて精密に行うことができる。このため、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに合わせ面22で段差形状が生じず滑らかな連続面となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。また、上軸受12・中間軸受(内円21)・下軸受13の芯ずれが無い状態での組立が可能となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。よって、組立設備の簡素化ができ、そうすることにより設備投資費と位置決め・組立時間が低減される。
また、2部品を同時に加工することで、別々に加工する場合と比べて加工時間が半減されるため、加工コストが飛躍的に低減される。また、加工設備が半分の台数で賄うことができるため、設備投資費、設備動力費、および消耗工具費の抑制が可能となる。
実施の形態3.
以下、本実施の形態3について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
[圧縮機構部2の組立方法]
図10は、本発明の実施の形態3に係るロータリ圧縮機の仕切板11の組立工程を示すフローチャート図、図11は、本発明の実施の形態3に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部2の組立方法の一例を示す正面図、図12は、本発明の実施の形態3に係るロータリ圧縮機の仕切板11の組立方法を平面視した図である。
なお、図12に示すように、仕切板11の組立に用いられるクランパは、クランプシリンダ(第1クランプシリンダ42、第2クランプシリンダ44)およびクランプ爪(第1クランプ爪46、第2クランプ爪47)で構成されている。
以下、図10〜図12を用いて圧縮機構部2の組立方法について説明する。
まず、上シリンダ9を上軸受12と締結し、ベースプレート40上のワークセット治具41上に設置し(S301)、上ローリングピストン14および上ベーン16aを上シリンダ9に挿入し(S302)、クランクシャフト7を上軸受12に挿入する(S303)。次に、第1仕切板18および第2仕切板19を上シリンダ9上に設置し(S304)、クランクシャフト7の中間軸部20と中間軸受として機能する内円21を形成する半円部21a、21bとの間へ油を注入する(S305)。そして、クランクシャフト7をモータ装置(図示せず)にて回転させながら(S306)、クランパをゆっくり閉じ、クランプ爪にて第1仕切板18および第2仕切板19を互いに寄せ、合わせ面22を密着させる(S307)。
ここで、仕切板11の内円21は、クランクシャフト7の中間軸部20に対する中間軸受として機能するよう設計・加工されている。たとえば一般的なロータリ圧縮機の中間軸径としてφ20mmの場合、中間軸受と中間軸との間の軸受半径隙間は0.005〜0.020mmである。
このため、組立装置において特別な案内装置や位置決め装置が無いとしても、クランパにて第1仕切板18および第2仕切板19を互いに寄せる過程において、クランクシャフト7の中間軸部20に接触かつ案内されて、最終的に合わせ面22が密着した時点では、Y方向およびX方向の位置は軸受半径隙間である0.005〜0.020mmの範囲に位置決めされることになる。
なお、クランクシャフト7の中間軸部20、および、中間軸受として機能する内円21を形成する半円部21a、21bの摺動面に傷が付かないよう、クランパの動作速度はゆっくりとした方がよい。また、クランプする前にクランクシャフト7の中間軸部20と中間軸受として機能する内円21を形成する半円部21a、21bとの間へ油を注入しておくことで、円滑に接触・案内されるとともに、軸受隙間に油が入り込んで油膜が形成され、仕切板11が直接クランクシャフト7に接触することなく油を介して押圧されるという効果がある。
また、仕切板11の合わせ面22を密着させる過程において、軸受隙間の油膜はジャーナル軸受の原理に基づき、最小隙間において高い圧力を発生させる。すなわち仕切板11の内円21には、結果的に最も軸と接近した場所において油膜圧力が発生するため、位置ずれを修正する方向に力が働くことになる。この油と軸の回転により発生する仕切板11の位置ずれ修正力とによって、最終的に合わせ面22が密着した時点では、軸受隙間が全周において均等になるよう、芯出し・位置決めが完了される。
こうして、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを位置決めし、芯出しした状態で、下ローリングピストン15および下ベーン16bが挿入された下シリンダ10を下軸受13と締結し、クランクシャフト7に挿入し(S308)、仕切板11に積み重ねて締結ボルト29にて締結を行う(S309)。最後に左右の第1仕切板18および第2仕切板19を合わせボルトで締結する(S310)。
このような組立方法とすれば、仕切板11の内円21とクランクシャフト7の中間軸部20との芯出し・位置決めを簡単かつ極めて精密に行うことができる。
実施の形態3の組立方法とすることにより、仕切板11の内円21の芯出し・位置決めを簡単かつ極めて精密に行うことができる。このため、左右の第1仕切板18と第2仕切板19とを密着させたときに合わせ面22で段差形状が生じず滑らかな連続面となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。また、上軸受12・中間軸受(内円21)・下軸受13の芯ずれが無い状態での組立が可能となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。
また、組立装置において特別な案内装置や位置決め装置が無いとしても、仕切板11の内円21の芯出し・位置決めを簡単かつ極めて精密に組立を行うことができるため、組立設備の簡素化により設備投資費用と位置決め・組立時間が低減される。
実施の形態4.
以下、本実施の形態4について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
[圧縮機構部2の組立方法]
図13は、本発明の実施の形態4に係るロータリ圧縮機の仕切板11の組立工程を示すフローチャート図、図14は、本発明の実施の形態4に係るロータリ圧縮機の圧縮機構部2の組立方法の一例を示す正面図、図15は、本発明の実施の形態4に係るロータリ圧縮機の仕切板11の組立方法を平面視した図である。
なお、図15に示すように、仕切板11の組立に用いられるV字クランパは、クランプシリンダ(第1クランプシリンダ42、第2クランプシリンダ44)およびV字クランプ爪(第1V字クランプ爪43、第2V字クランプ爪45)で構成されている。
また、図14および図15に示すようにベースプレート40上にはXYステージ53が設けられている。このXYステージ53はXステージとYステージとで構成されており、XステージはX軸ベースプレート54、X軸ブロック55、およびX軸レール56からなるX軸ステージ部と、X軸サーボモータ60、X軸カップリング61、X軸サポートブロックA62、X軸クラッチ63、X軸ボールネジブロック64、X軸ボールネジ65、およびX軸サポートブロックB66からなるX軸ステージ駆動部とで構成されている。また、YステージはY軸ベースプレート57、Y軸ブロック58、およびY軸レール59からなるY軸ステージ部と、Y軸サーボモータ67、Y軸カップリング68、Y軸サポートブロックA69、Y軸クラッチ70、Y軸ボールネジブロック71、Y軸ボールネジ72、およびY軸サポートブロックB73からなるY軸ステージ駆動部とで構成されている。
そして、X軸ステージ駆動部でX軸ステージ部をX軸方向に移動させ、Y軸ステージ駆動部でY軸ステージ部をY軸方向に移動させることで、XYステージ53上に設けられたV字クランパの位置を2方向において調整することができるようになっている。なお、位置調整において、XYステージ53は、上記機構(サーボモータ駆動されたボールネジの送り機構)により移動量を微小かつ高精度に行うことが可能となっているが、上記機構ではなく、圧電素子などの精密位置決め機構にて変位センサ、エンコーダ、リニアスケールなどのセンシングによるフィードバック制御を行うようにしてもよい。
また、X軸ベースプレート54上には位置センサ50が複数設けられており、位置センサ50はセンサ前後シリンダ52に設けられたセンサホルダ51に取り付けられている。そして、センサ前後シリンダ52を動作させることにより位置センサ50の位置を1方向において調整することができるようになっている。
以下、図13〜図15を用いて圧縮機構部2の組立方法について説明する。
まず、上シリンダ9を上軸受12と締結し、ベースプレート40上のワークセット治具41上に設置し、上ローリングピストン14および上ベーン16aを上シリンダ9に挿入し、クランクシャフト7を上軸受12に挿入する。次に、第1仕切板18および第2仕切板19を上シリンダ9上に設置し、クランクシャフト7の中間軸部20と中間軸受として機能する内円21を形成する半円部21a、21bとの間へ油を注入する(S401)。そして、V字クランパを閉じ、V字クランプ爪にて第1仕切板18および第2仕切板19を互いに寄せ、合わせ面22を密着させたら(S402)、複数の位置センサ50の位置を仕切板11の外周上に調整する(S403)。
次に、クランクシャフト7をモータ装置(図示せず)にて回転させると(S404)、クランクシャフト7の中間軸部20は、その中心が上軸受12の内円の中心と同軸をなして回転する。また、クランクシャフト7の中間軸部20に嵌め合わされた仕切板11は、軸受隙間の油膜を介しているだけなので、仕切板11の内円21である中間軸受の中心も、上軸受12の内円の中心と同軸をなすこととなる。
そして、仕切板11の外周(の前後左右)に配された複数の位置センサ50で仕切板11の振れ軌跡を測定し(S405)、その軌跡線データから最小2乗法により上軸受12の内円の中心を求める(S406)。
次に、ステップS406で求めた上軸受12の内円の中心に対して、仕切板11の内円21の中心が一致する位置となるように、XYステージ53を動かしてV字クランパを移動させ、仕切板11の位置を調整する(S407)。これにより、上軸受12と仕切板11の内円(中間軸受)との同軸度を最小とすることができ、クランクシャフト7の円滑な回転が可能となる。ところで、実際の製品に搭載された状態においては、圧縮機の運転負荷によって、クランクシャフト7が傾き・たわみを生じながら回転する場合がある。この場合、運転時のクランクシャフト7の中間軸部20の中心を想定して、仕切板11の内円21の中心を、予め所定の方向、所定の寸法にオフセットさせるとよい。
次に、下ローリングピストン15および下ベーン16bが挿入された下シリンダ10を下軸受13と締結し、クランクシャフト7に挿入し(S408)、上軸受12の内円の中心に対して、下軸受13の内円の中心が一致する位置となるように、仕切板11と同様の方法で下軸受13の位置を調整する(S409)。こうして、上軸受12に対して仕切板11および下軸受13を位置決めし、調心した状態で、締結ボルト29にて締結を行う(S410)。最後に左右の第1仕切板18および第2仕切板19を合わせボルトで締結する(S411)。
このような組立方法とすれば、上軸受12と中間軸受として機能する仕切板11の内円21との調心・位置決め、および上軸受12と下軸受13との調心・位置決めを極めて精密に行うことができる。
実施の形態4の組立方法とすることにより、仕切板11の内円21の調心・位置決めを極めて精密に行うことができる。このため、上軸受・中軸受・下軸受の芯ずれが無い状態での組立が可能となり、ジャーナル軸受として必要な油膜の形成や円滑な軸回転が可能となる。
また、上軸受12に対する仕切板11および下軸受13の調心状態を、センサなどにより数値として管理できる。このため、組立精度管理・設備調整・製品の性能や信頼性との相関データなどに活用・展開を図ることにより、圧縮機の生産管理・品質管理・設計開発の業務改善に繋がるものである。
実施の形態5.
以下、本実施の形態5について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
[ロータリ圧縮機の給油機構]
ロータリ圧縮機の機械要素部品の潤滑を行うために、圧縮機シェル内には潤滑油4が貯留されている。潤滑油4は、圧縮機の摺動部品の磨耗・焼付を防止し、また可動部品の滑らかな動作により摩擦を低減させ、また圧縮室の隙間からの冷媒ガスの漏れを防止するなど、大変重要な役割を担っている。
次に、潤滑油4の循環機構について説明する。
図16は、本発明の実施の形態5に係るロータリ圧縮機の仕切板11の内円21およびクランクシャフト7の中間軸部20の加工形状の一例を概略的に示す図である。なお、図16の(A)〜(C)は、仕切板11に形成される油溝80の位置および数の異なるパターンをそれぞれ示している。
図16(A)に示すように、クランクシャフト7の中間軸部20には、給油横穴81が径方向に形成されており、仕切板11の内円21を形成する半円部21aには、円周方向または鉛直方向の油溝80が成形されている。この油溝80は、油を溜めるための溝である。
そして、シェル底部に貯留された潤滑油4は、クランクシャフト7の軸方向に設けられた給油ポンプ穴28より吸い上げられ、遠心力によりクランクシャフト7の中間軸部20に形成された給油横穴81から中間軸部20の外周側へと給油される。仕切板11において、給油横穴81の出口となる箇所には、中間軸部20の外周側に供給された油の油溜まりとなるように油溝80が成形されている。このように仕切板11に油溝80を形成することにより、中間軸受(仕切板11の内円21)に十分な量の冷凍機油を供給することができる。なお、油溝80の位置は、クランクシャフト7に生じる負荷方向とは逆の位置に形成されており、油膜の保持に影響を与えないよう考慮されている。
また、油溝80は、図16(B)に示すように、仕切板11の合わせ面22と交わる位置に形成してもよい。これにより、左右の第1仕切板18および第2仕切板19の寸法差や位置ずれにより生じる内円21の段差を排除し、加工や組立の精度が不足した場合においても、軸受の機能を損なうことがない。さらに、図16(C)に示すように、同様の手法にて仕切板11の合わせ面22と交わる2か所に油溝80が形成してもよい。
なお、油溝80は、上記の他、固定側部品となる上軸受12、下軸受13へ形成してもよいし、可動部品となるクランクシャフト7、ローリングピストンへ形成してもよい。その際は、各油溝に対応した給油横穴をクランクシャフト7に形成するとよい。
実施の形態6.
以下、本実施の形態6について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図17は、本発明の実施の形態6に係るロータリ圧縮機の仕切板11の内円21およびクランクシャフト7の中間軸部20の加工形状の一例を概略的に示す図である。
図17(A)〜(C)に示すように、給油横穴81の出口側(クランクシャフト7の外周側)の出口部82の形状を、円を直線で切欠いたDカット形状としている。そのため、遠心力により中間軸部20の外周側へと給油されやすく、クランクシャフト7の給油ポンプ穴28から給油横穴81(の出口部82)を通じて、潤滑油4が中間軸受(仕切板11の内円21)に供給されやすい構造となっている。
以上のように、実施の形態1〜4によれば、仕切板11の内円21を中間軸受として機能させて軸受の磨耗を抑制する、という本来の設計を成立させるために必要な、圧縮機の製造方法を提供することができる。
また、仕切板11を左右に分割する構造にて組立時に仕切板11の内円21をクランクシャフト7の偏心部8を通過させる必要がある際に生じる寸法上の制約を回避し、クランクシャフト7の偏心量を大きくすることでストロークボリュームを拡大させる。加えて上軸受12・下軸受13・および仕切板11の内円21(中間軸受)による3点以上の多点支持により、クランクシャフト7の撓みを抑制し、シリンダの高さの拡大や、3気筒、4気筒といった多気筒化を可能にするものであり、多気筒ロータリ圧縮機の冷凍能力の向上を達成することにより、空気調和装置や冷凍装置の能力向上、小型化、低コスト化、省エネルギー化、を実現するものである。
また、実施の形態5および6によれば、中間軸受において磨耗・焼付などの故障の無い、信頼性の高い圧縮機を実現することができる。
1 密閉容器、2 圧縮機構部、3 モータ部、4 潤滑油、5 固定子、6 回転子、7 クランクシャフト、8 偏心部、9 上シリンダ、9a 圧縮室部、10 下シリンダ、10a 圧縮室部、11 仕切板、12 上軸受、13 下軸受、14 上ローリングピストン、15 下ローリングピストン、16a ベーン、16b ベーン、17a 上ベーンばね、17b 下ベーンばね、18 第1仕切板、19 第2仕切板、20 中間軸部、21 内円、21a 半円部、21b 半円部、22 合わせ面、23 合わせボルトネジ穴、24 吸入管、25 吸入マフラ、26 吸入マフラ出口管、27 吐出管、28 給油ポンプ穴、29 締結ボルト、30 チャック、31 チャック爪、32 軸付砥石、33 軸付砥石、40 ベースプレート、41 ワークセット治具、42 第1クランプシリンダ、43 第1V字クランプ爪、44 第2クランプシリンダ、45 第2V字クランプ爪、46 第1クランプ爪、47 第2クランプ爪、50 位置センサ、51 センサホルダ、52 センサ前後シリンダ、53 XYステージ、54 X軸ベースプレート、55 X軸ブロック、56 X軸レール、57 Y軸ベースプレート、58 Y軸ブロック、59 Y軸レール、60 X軸サーボモータ、61 X軸カップリング、62 X軸サポートブロックA、63 X軸クラッチ、64 X軸ボールネジブロック、65 X軸ボールネジ、66 X軸サポートブロックB、67 Y軸サーボモータ、68 Y軸カップリング、69 Y軸サポートブロックA、70 Y軸クラッチ、71 Y軸ボールネジブロック、72 Y軸ボールネジ、73 Y軸サポートブロックB、80 油溝、81 給油横穴、82 (給油横穴の)出口部、90 加工機、91 加工機、100 第1仕切板、101 第2仕切板、102 内円、102a 半円部、102b 半円部、104 合わせ面、106 シリンダ、108 上軸受、109 下軸受、110 内円、111 内円、200 軸受、201 軸、202 隙間。

Claims (8)

  1. 密閉用器内に収納される圧縮機構部とモータ部とを備え、
    前記圧縮機構部は、
    複数の偏心部を有し、前記モータ部により駆動されるクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトを回転自在に支持する軸受と、
    前記偏心部のそれぞれに嵌入されたローリングピストンと、
    前記ローリングピストンとの間で圧縮室を形成する圧縮室部を有する複数のシリンダと、
    前記複数のシリンダ間を仕切る仕切板と、を備え、
    前記仕切板は、
    分割された第1仕切板と第2仕切板とからなり、
    前記第1仕切板および前記第2仕切板は、合わせ面に半円部をそれぞれ有し、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板とを合わせ面で密着させた際に、それらの半円部で前記クランクシャフトが貫通する内円を構成し、該内円は軸受を構成するロータリ圧縮機の製造方法であって、
    前記仕切板の製造工程において、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板とを前記合わせ面で密着させた状態でそれらの半円部を同時に加工する工程と、
    前記同時に加工した前記第1仕切板と前記第2仕切板とをセットの状態で後工程へ搬送する工程と、を備え
    前記加工する工程は、
    前記第1仕切板および前記第2仕切板の外周も同時に加工する
    ことを特徴とするロータリ圧縮機の製造方法。
  2. 前記圧縮機構部の組立において、
    前記第1仕切板および前記第2仕切板の外周を基準として前記内円の位置決めを行う
    ことを特徴とする請求項に記載のロータリ圧縮機の製造方法。
  3. 前記圧縮機構部の組立において、
    前記クランクシャフトと、前記第1仕切板の半円部と、前記第2仕切板の半円部との間に油を注入する工程と、
    前記クランクシャフトを回転させる工程と、
    前記第1仕切板の半円部と前記第2仕切板の半円部とを前記合わせ面で密着させて前記内円の位置決めを行う工程と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のロータリ圧縮機の製造方法。
  4. 密閉用器内に収納される圧縮機構部とモータ部とを備え、
    前記圧縮機構部は、
    複数の偏心部を有し、前記モータ部により駆動されるクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトを回転自在に支持する軸受と、
    前記偏心部のそれぞれに嵌入されたローリングピストンと、
    前記ローリングピストンとの間で圧縮室を形成する圧縮室部を有する複数のシリンダと、
    前記複数のシリンダ間を仕切る仕切板と、を備え、
    前記仕切板は、
    分割された第1仕切板と第2仕切板とからなり、
    前記第1仕切板および前記第2仕切板は、合わせ面に半円部をそれぞれ有し、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板とを合わせ面で密着させた際に、それらの半円部で前記クランクシャフトが貫通する内円を構成し、該内円は軸受を構成するロータリ圧縮機の製造方法であって、
    前記仕切板の製造工程において、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板とを前記合わせ面で密着させた状態でそれらの半円部を同時に加工する工程と、
    前記同時に加工した前記第1仕切板と前記第2仕切板とをセットの状態で後工程へ搬送する工程と、を備え、
    前記圧縮機構部の組立において、
    前記第1仕切板の半円部と前記第2仕切板の半円部とを前記合わせ面で密着させる工程と、
    前記クランクシャフトを回転させる工程と、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板の外周の振れを測定する工程と、
    前記振れの測定結果に基づいて前記内円の位置決めを行う工程と、を備えた
    ことを特徴とするータリ圧縮機の製造方法。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機の製造方法によって得られたロータリ圧縮機。
  6. 前記第1仕切板の半円部および前記第2仕切板の半円部のうち、少なくともいずれか一方に油を溜めるための油溝を有する
    ことを特徴とする請求項に記載のロータリ圧縮機。
  7. 前記クランクシャフトは前記油溝に油を供給するための給油横穴を有する
    ことを特徴とする請求項に記載のロータリ圧縮機。
  8. 前記給油横穴の出口部の形状は、円を直線で切欠いたDカット形状である
    ことを特徴とする請求項に記載のロータリ圧縮機。
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