JP2002120107A - 分割軸受穴の共加工方法及び加工装置 - Google Patents

分割軸受穴の共加工方法及び加工装置

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JP2002120107A JP2001188293A JP2001188293A JP2002120107A JP 2002120107 A JP2002120107 A JP 2002120107A JP 2001188293 A JP2001188293 A JP 2001188293A JP 2001188293 A JP2001188293 A JP 2001188293A JP 2002120107 A JP2002120107 A JP 2002120107A
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Masaaki Sumida
正昭 隅田
Masatoshi Otaguro
政敏 大田黒
Hiroshi Yamamoto
弘 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割されたケースの結合面に形成される軸受
穴を真円加工するにあたり、ボルト締付工程やボルト解
体工程を廃止する。 【解決手段】 シリンダブロックAとロアケースBの結
合面に形成されるジャーナル軸受穴jを真円加工するに
際し、一対の押圧装置1Bの位置決め載置部21にそれ
ぞれシリンダブロックAを位置決めし、各シリンダブロ
ックAの結合面とロアケースBの結合面とを突き合わせ
て、ボルト締付部pに複数の押圧ピン15を当接させた
後、各押圧ロッド6Bを前進させることにより、各シリ
ンダブロックAとロアケースBにボルト締めと同等の変
形を与えて、一方側のワークWに対して共加工具19で
ジャーナル軸受穴jの真円加工を行い、他方側のワーク
Wに対して加工具20で他の箇所を加工する。その後、
回転テーブル18を180度回転させて同様な加工を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシリンダブ
ロックとロアケースに分割された車両用エンジンのクラ
ンクジャーナル軸受穴の加工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリンダブロックとロアケースに
分割された車両用エンジンのクランクジャーナル軸受穴
が分割面に形成されることがあり、このような軸受穴の
真円加工は、図10に示すように、シリンダブロックA
とロアケースBを複数のボルトCで締め付けて結合し、
軸受穴jを共加工するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
にボルト締めして共加工する方法は、ボルトを締め付け
る工程や設備が必要となり、加工後には解体する必要も
あることから、手間がかかると同時に、時間がかかると
いう問題がある。
【0004】そこで本発明は、分割されたケースの結合
面部に形成される軸受穴を真円加工するにあたり、ボル
ト締付工程やボルト解体工程を廃止して生産効率を高め
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、分割されたケースを結合することにより結合
面部に構成される軸受穴を加工する方法において、ケー
スの結合面同士を突き合わせ、押圧ピンにより所定の負
荷を加え、ボルト等による締結時と同等の変形を与えた
状態で軸受穴の真円加工を行うようにした。
【0006】このようにボルト締めの代わりに押圧ピン
を使用してボルト締結時と同様の変形を与えて真円加工
すれば、最終的にボルトで結合してベアリングを保持し
た際に真円が確保され、ボルト締めや解体等の工数を削
減出来る。ここで、ボルト締付時と同等の変形を与える
ためには、例えば押圧ピンをボルト締付孔に当接させて
押圧荷重を加えるようにすれば好適である。
【0007】また請求項2では、前記押圧ピンを複数設
け、これら複数の押圧ピンを保持するピン保持体を単一
の押圧部材で押圧し、各押圧ピンの押圧力を均等に分散
させるようにした。
【0008】このように複数の押圧ピンを単一の押圧部
材で押圧して押圧力を均等に分散させれば、複数のボル
トを使用して締結するのと同等の変形を与えることが出
来るようになり、しかも単一の押圧部材で押圧するため
設備構成を簡素にすることが出来る。ここで、押圧ピン
が複数の場合、押圧部材とピン保持体との当接面を球面
受け等のフローティング機構にすることで、押圧力をよ
り均等に分散することが出来る。
【0009】また請求項3では、分割されたケースを結
合した際、結合面部に形成される軸受穴を加工する加工
装置において、前記ケースの結合面同士を突き合わせ、
これらケースにボルト等による締結時と同等の変形を与
えることの出来る押圧装置と、ケースの結合面部の軸受
穴を加工することの出来る共加工具を設け、前記押圧装
置として、ボルト等による複数の結合部位を押圧するた
めの複数の押圧ピンと、これら押圧ピンに押圧力を与え
るための単一の押圧駆動源を設けるとともに、この押圧
駆動源と各押圧ピンとの間には、押圧力を均等に分散さ
せるためのフローティング機構を設けるようにした。
【0010】そして押圧装置により、分割されたケース
にボルト等により結合したのと同等の変形を与えて位置
決め固定し、共加工具により加工する。
【0011】また請求項4では、前記押圧装置を回転自
在なテーブル上に複数配設し、前記共加工具を、所定箇
所の押圧装置の位置に対応して配設するとともに、他の
押圧装置の位置に対応して、分割軸受穴以外の箇所を加
工する加工具を配設するようにした。
【0012】そして、共加工具で所定箇所の押圧装置で
保持されるケースを加工すると同時に、他の箇所の押圧
装置で保持されるケースに対して、分割穴以外の箇所を
加工具で加工し、その後、テーブルを回転させることに
より、各ケースと各加工具の相対位置を変えて再び同じ
ような加工を行えば、効率的に加工が行える。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
軸受穴の共加工方法の説明概要図、図2は第1実施例の
押圧装置の一部を破断した平面図、図3は図2のA−A
線断面図、図4は図3のB矢視図、図5は図3のC−C
線断面図、図6は第2実施例の押圧装置の正面図、図7
は図6のD−D線断面図、図8は図6の部分拡大図、図
9は図8のE−E線方向から見た説明図である。
【0014】本発明に係る分割軸受穴の加工方法は、シ
リンダブロックとロアケースに分割された車両用エンジ
ンケースのジャーナル軸受穴の加工方法として適用さ
れ、従来は、ボルト締めによって、一旦、最終製品と同
様の形態に組み上げてジャーナル軸受穴の真円加工を行
った後、再びボルトを解体していたような作業の簡素化
を図ったものであり、図1の説明概要図に示すように、
押圧部材6に連結されるピン保持体10に複数の押圧ピ
ン15を設け、この押圧ピン15により、ロアケースB
を不図示のシリンダブロックに向けて押圧することによ
り、ボルト結合時と同等の変形を与えた状態にし、分割
面に形成されるジャーナル軸受穴を不図示の共加工具に
より真円加工し、ボルト締めや解体工程を廃止すること
を特徴としている。
【0015】この際、ロアケースBの4箇所のボルト締
付部pの位置に合わせて4本の押圧ピン15が設けられ
ており、各押圧ピン15の押圧力が、ボルトの締結軸力
によるものと同じ変形をロアケースB及びシリンダブロ
ックに与えるようにしている。尚、図1のピン保持体1
0や押圧部材6等は、以下に説明する第1実施例の押圧
装置1Aや、第2実施例の押圧装置1Bの具体的構成と
は異なり、説明上、簡素化した形態として図示してい
る。
【0016】第1実施例の押圧装置1Aは、図2乃至図
5に示すように、基台2の一端側に取り付けられる第1
コラム3と、基台2の他端側に取り付けられる第2コラ
ム4を備えており、第1コラム3と第2コラム4の間に
は、上下左右合計4本のガイドバー5が張り渡されると
ともに、第1コラム3には、押圧部材としての押圧ネジ
部材6Aを螺合せしめるナット部材7が取り付けられ、
また押圧ネジ部材6Aの先端は球面部6kとされてい
る。そして、この球面部6kを受ける球面受部材8に
は、左右一対のピン保持体10が取り付けられている。
そしてこのピン保持体10は、前記ガイドバー5にスラ
イド自在に嵌合している。
【0017】また、前記球面受部材8には、図2に示す
ようなガイド支持部材11が取り付けられ、このガイド
支持部材11には一対のガイドシャフト12が設けら
れ、このガイドシャフト12は第1コラム3を摺動自在
に挿通して押圧ネジ部材6Aの進退動をガイドするよう
にされている。尚、押圧ネジ部材6Aは、ガイド支持部
材11の挿通孔を挿通しているが、このガイド支持部材
11の挿通孔と押圧ネジ部材6Aとの間には、カラー部
材dが配設されている。
【0018】前記ピン保持体10の中央寄りには、駒板
状の保持部材14がそれぞれのピン13により取り付け
られ、各保持部材14には、上下方向に2本の押圧ピン
15が取り付けられている。そしてこれら合計4本の押
圧ピン15は、前記第2コラム4の方向に向けて突出し
ている。因みに、これら押圧ピン15は、図4に示すよ
うなロアケースBの4箇所のボルト締付部pの位置に合
わせて配置され、図5からも明らかなように、押圧ピン
15の位置を結ぶ線が完全な方形を形造るような位置で
はないため、左右の保持部材14の長さを異ならせ、ま
たその中心も左右で僅かにずらしている。そして前記押
圧ネジ部材6Aの中心は、各押圧ピン15の概略中央部
に位置するようにされている。
【0019】前記第2コラム4は、シリンダブロックA
の背面側を支持して位置決めし得るようにされており、
シリンダブロックAを第2コラム4で支持すると、その
結合面が第1コラム3側を向くようにされるとともに、
このシリンダブロックAの結合面にロアケースBの結合
面を合わせてクランプすると、ジャーナル軸受穴jが図
2に示すように上方に向けて開口するようにしている。
また、このジャーナル軸受穴jに対向する位置には、不
図示の共加工具を配設している。
【0020】以上のような押圧装置1Aを使用したジャ
ーナル軸受穴jの加工方法について説明する。押圧装置
1Aの第2コラム4にシリンダブロックAの背面を当接
させた状態で位置決めし、このシリンダブロックAの結
合面に対して、ロアケースBの結合面を突き合わせた状
態にすると、ロアケースBのボルト締付部pが第1コラ
ム3側を向いた状態にセットされる。
【0021】次いで、押圧ネジ部材6Aを前進させるこ
とで、各押圧ピン15をボルト締付部pに当接させ、ロ
アケースBを押圧することで、ボルト締め付けによる締
結荷重と同等の変形をロアケースB及びシリンダブロッ
クAに与える。この際、合計4本の押圧ピン15は、左
右のピン保持体10の保持部材14により2本づつ分離
して構成され、また、押圧力をかける押圧ネジ部材6A
先端が球面部6kとされているため、左右の押圧ピン1
5の配置が完全に対称形でなくても、各押圧ピン15に
均等に力を分散させることが出来る。
【0022】このような状態で、共加工具によりジャー
ナル軸受穴jの真円加工を行い、加工が終えると、押圧
ネジ部材6Aを弛めれば、ロアケースBとシリンダブロ
ックAは分離する。そして必要な部品組付け等の作業が
完了して、製品としてボルトで締め付けて組み上げる
と、ジャーナル軸受穴jは真円となってベアリングを保
持する。
【0023】以上のような方法により、従来のような真
円加工のためのボルト締めや、加工後の解体等の手間と
時間が省かれ、作業効率が向上する。尚、この第1実施
例の押圧装置1Aについては、説明上、押圧方向を横向
きにし、加工方向を縦向きにした場合を例にとって説明
したが、押圧方向を縦向きにし、加工方向を横向きにす
るようにしても良い。
【0024】次に、第2実施例の押圧装置1Bについ
て、図6乃至図9に基づき説明する。この第2実施例の
押圧装置1Bは、押圧方向が縦向きに、加工方向が横向
きにされ、また、図6、図7に示すように、中心軸まわ
りに回転自在な回転テーブル18上の対称位置に2セッ
ト配設されている。そして、図7に示すように、回転テ
ーブル18の近傍には、一方側の押圧装置1Bの前方
に、ジャーナル軸受穴jを加工するための共加工具19
が配設され、他方側の押圧装置1Bの前方に、その他の
箇所を加工するための加工具20が配設されている。そ
して、回転テーブル18を挟んで各加工具19、20と
反対側には、作業者Pが位置するようにされている。
【0025】そして、図7に示すような位置関係で、各
加工具19、20によりそれぞれのワーク(シリンダブ
ロックAとロアケースBの組合せ体)を同時に加工した
後、この加工が終えると、回転テーブル18を180度
回転させ、各加工具19、20に対する各ワークの相対
位置を変えて再び同時に加工することにより、2セット
のワークの共加工を効率的に行えるようにしている。
【0026】そして押圧装置1Bは、シリンダブロック
Aを載置せめしる位置決め載置部21と、この位置決め
載置部21上に配設される押圧機構部22を備えてお
り、この押圧機構部22は、前記例の押圧ネジ部材6A
とは異なって、油圧シリンダ23により押圧ピン15を
上下に進退動させるようにしている。
【0027】すなわち、押圧機構部22は、図6に示す
ように、油圧シリンダ23を支持する支持板24を備え
ており、この支持板24に左右一対の押圧装置1Bの各
油圧シリンダ23が取付けられるとともに、この油圧シ
リンダ23から下方に向けて延出する押圧部材として押
圧ロッド6Bの先端にピン保持体10が取付けられてい
る。また、押圧ロッド6Bの中間部には、ガイド支持板
25が取付けられており、このガイド支持板25には、
前記支持板24を摺動自在に挿通するガイドバー26が
取付けられている。
【0028】前記ピン保持体10の前面側には、図8に
示すように、一対の保持部材27が取り付けられ、それ
ぞれの保持部材27に押圧ピン15が2本づつ取り付け
られているが、前記押圧ロッド6Bとピン保持体10と
の間、及び、ピン保持体10と保持部材27との間に
は、フローティング機構が採用されているので、その詳
細について図8、図9に基づき説明する。
【0029】前記押圧ロッド6Bの先端は、図8に示す
ように、段部dを介して小径にされ、この小径部6sが
ピン保持体10の挿通孔hを挿通するとともに、その先
端のネジ部にナット28が螺合して止め付けられてい
る。そして、挿通孔hの内径は小径部6sの外径より僅
かに大きめにされ、小径部6sのうち、挿通孔h内に挿
入される部分には、一対のOリング30が嵌装されてい
る。
【0030】また、押圧ロッド6Bの段部dとピン保持
体10との間には、球面座金31が介装されており、前
記ナット28の結合は、球面座金31の摺動を許容する
程度の締付け度合いで結合されている。このため、押圧
ロッド6Bとピン保持体10の間は、多少のガタを吸収
出来るようにされている。
【0031】ピン保持体10の両端部には、前記各保持
部材27の挿通孔gを通して前方から挿入される一対の
ボルト軸32を挿通せしめるためのボルト結合孔が設け
られ、このボルト結合孔を挿通するボルト軸32の延出
端部にナット33が結合されている。そして、保持部材
27の挿通孔gの内径はボルト軸32の外径より僅かに
大きめにされ、ボルト軸32のうち、挿通孔gに挿入さ
れる部分には一対のOリング34が嵌装されている。ま
た、ボルト軸32の周囲のうち、ピン保持体10と保持
部材27との間には球面座金35が介装されており、前
記ナット33とボルト軸32の結合は、球面座金35の
摺動を許容し得る程度の締付け度合いで結合されてい
る。このため、ピン保持体10と保持部材27の間も、
多少のガタを吸収出来るようにされている。
【0032】また、各保持部材27には、ガイドピン3
6が取り付けられ、このガイドピン36がピン保持体1
0のガイド穴mを摺動自在にされ、ガイド穴mとガイド
ピン36との間には僅かなクリアランスが設けられてい
る。
【0033】そして図9に示すように、保持部材27に
は、ボルト軸32を挟んで一対の押圧ピン15が取り付
けられている。そして各保持部材2本づつ、合計4本の
押圧ピン15は、ロアケースBの4箇所のボルト締付部
pの位置に合わせて配置されている。
【0034】以上のような押圧装置1Bにおいて、位置
決め載置部21にシリンダブロックAを位置決めすると
ともに、その上部にロアケースBをセットする。そし
て、油圧シリンダ23により押圧ロッド6Bを前進させ
れば、各押圧ピン15がロアケースBのボルト締付部p
を押圧し、ボルト締め付けによる締結荷重と同等の変形
をロアケースB及びシリンダブロックAに与えるが、こ
の際、ピン保持体10は押圧ロッド6Bに対してフロー
ティング支持され、更に、各保持部材27がピン保持体
10にフローティング支持されているため、各押圧ピン
15による押圧力を均等ならしめることが出来る。
【0035】そして、一方側の共加工具19により、一
方側の押圧装置1Bのワークのジャーナル軸受穴jを加
工すると同時に、他方側の加工具20によって、他方側
の押圧装置1Bのワークのジャーナル軸受穴j以外の箇
所を加工し、その後加工が終えると、回転テーブル18
を180度回転させ、各加工具19、20に対する各ワ
ークの相対位置を変えて再び同時に加工することによ
り、2セットのワークの共加工を効率良く行うようにし
ている。
【0036】また、以上のような押圧装置1Bは、フロ
ーティング機構が複数組合せられているため、複数の押
圧ピン15による押圧力をより均等ならしめることが出
来、より正確に加工することが出来る。
【0037】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えばワー
ク等はシリンダブロックAとロアケースBのジャーナル
軸受穴jの組合せ以外に、例えば分割コンロッドの真円
部の共加工でも良く、その他のワークの類似箇所でも良
い。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、分割されたケー
スの結合面部に形成される軸受穴を加工する方法におい
て、ケースの結合面同士を突き合わせ、押圧ピンにより
ボルト等による締結時と同等の変形を与えた状態で軸受
穴の真円加工を行うようにしたため、最終的にボルトで
結合してベアリングを保持する際の真円が確保されると
ともに、ボルト締めや解体等の工数を削減出来る。また
請求項2のように、複数の押圧ピンを保持するピン保持
体を単一の押圧部材で押圧し、各押圧ピンの押圧力を均
等に分散させるようにすれば、複数のボルトを使用して
締結するのと同等の変形を与えることが出来るようにな
り、しかも単一の押圧部材で押圧することにより設備構
成を簡素にすることが出来る。そして請求項3のような
加工装置を構成すればケースを結合したのと同等の変形
を与えて加工することが出来、また請求項4のように、
押圧装置を回転自在なテーブル上に複数配設するように
すれば、多数のワークを効率的に加工することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸受穴の共加工方法の説明概要図
【図2】押圧装置の一部を破断した平面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】図3のB矢視図
【図5】図3のC−C線断面図
【図6】第2実施例の押圧装置の正面図
【図7】図6のD−D線断面図
【図8】図6の部分拡大図
【図9】図8のE−E線断面図
【図10】従来の加工方法の説明図
【符号の説明】
1A、1B…押圧装置、6…押圧部材、6A…押圧ネジ
部材、6B…押圧ロッド、6k…球面部、10…ピン保
持体、15…押圧ピン、18…回転テーブル、19…共
加工具、20…加工具、30…Oリング、31…球面座
金、34…Oリング、35…球面座金、A…シリンダブ
ロック、B…ロアケース、j…軸受穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 弘 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C036 AA11 CC09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割されたケースを結合した際、結合面
    部に形成される軸受穴を加工する加工方法であって、前
    記ケースの結合面同士を突き合わせ、押圧ピンにより所
    定の負荷を加え、ボルト等による締結時と同等の変形を
    与えた状態で前記軸受穴の真円加工を行うことを特徴と
    する分割軸受穴の共加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分割軸受穴の共加工方
    法において、前記押圧ピンは複数設けられ、これら複数
    の押圧ピンを保持するピン保持体を単一の押圧部材で押
    圧し、各押圧ピンの押圧力を均等に分散させるようにし
    たことを特徴とする分割軸受穴の共加工方法。
  3. 【請求項3】 分割されたケースを結合した際、結合面
    部に形成される軸受穴を加工する加工装置であって、前
    記ケースの結合面同士を突き合わせ、これらケースにボ
    ルト等による締結時と同等の変形を与えることの出来る
    押圧装置と、ケースの結合面部の軸受穴を加工すること
    の出来る共加工具を備え、前記押圧装置は、ボルト等に
    よる複数の結合部位を押圧するための複数の押圧ピン
    と、これら押圧ピンに押圧力を与えるための単一の押圧
    駆動源を備えるとともに、この押圧駆動源と各押圧ピン
    との間には、押圧力を均等に分散させるためのフローテ
    ィング機構が設けられることを特徴とする分割軸受穴の
    加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の加工装置において、前
    記押圧装置は回転自在なテーブル上に複数配設され、前
    記共加工具は、所定箇所の押圧装置の位置に対応して配
    設されるとともに、他の押圧装置の位置に対応して、分
    割軸受穴以外の箇所を加工する加工具が配設されること
    を特徴とする分割軸受穴の加工装置。
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