JP6238703B2 - 真直度校正方法及びその装置 - Google Patents

真直度校正方法及びその装置 Download PDF

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本発明は真直度校正方法及びその装置、特に移動部の移動の真直度に起因する測定誤差の校正手法の改良に関する。
従来、ワークの寸法や形状等の精密検出を行うため、三次元座標測定機等の測定機が用いられている。
測定機は、固定部に対し所定の軸方向に移動する移動部と、移動部に設けられ、ワーク上の位置情報を検出する検出手段とを備える。
そして、測定機は、ワークと検出手段との相対位置を所定の軸方向に沿って移動しながら、検出手段によりワーク上の位置情報を検出している。得られたワーク上の位置情報に基づいて、ワークの寸法や形状等を求めている。
ところで、移動部を備えた測定機は、固定部と移動部との間の摩擦や劣化等により、位置検出精度が悪化することがある。
例えば移動部がX軸上に沿って移動するとき、移動部の位置がX軸上よりY軸方向に変位してしまうY軸方向真直度や、移動部の位置がX軸上よりZ軸方向に変位してしまうZ軸方向真直度がある。このため、検出手段により得られた位置情報には、移動部のX軸移動のY軸方向真直度成分ないしZ軸方向真直度成分が含まれることがある。
したがって、移動部を備えた測定機では、測定機の劣化に起因する測定の不確かさをできるだけ小さくするため、測定機を定期的に検査し、精度を維持することが非常に重要である。
これに応えるため、従来は、測定機に要求される精度よりも高精度な基準器を測定機で測定し、得られた測定結果と既知の真直面情報との比較を行うことにより、測定機の移動の真直度を測定していた。(例えば特許文献1参照)。
実開平1−64004号公報(図5)
しかしながら、前記従来方式にあっても、基準器に求められている精度よりも測定機に求められている精度が高いと、測定機の移動の真直度を、より高精度に測定するのは困難であった。特に移動部の移動範囲が長い測定機では、移動部の移動範囲よりも長い基準器が必要になる。しかし、基準器は長くなるにつれ、高い精度のものを得るのが困難になるので、この問題は、より深刻となった。
このため、移動部の移動によりワークの形状や寸法等の精密測定を行う分野では、移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を、より適切に校正することのできる技術の開発が強く望まれていたが、従来は、これを解決することのできる適切な技術が存在しなかった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を低減することのできる真直度校正方法及びその装置を提供することにある。
真直度校正方法
前記目的を達成するために本発明にかかる真直度校正方法は、固定部に対し所定の移動軸方向に直線移動する移動部と、該移動部に設けられ、該固定部に対する該移動部の移動軸方向と直交する検出軸方向の位置情報を検出する検出手段と、を備えた測定機に用いられ、該移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を補正する真直度校正方法において、
反転前測定工程と、反転工程と、反転後測定工程と、基準器情報取得工程と、測定機情報取得工程と、ワーク情報取得工程と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記反転前測定工程は、真直度の基準となる基準器の真直面方向が前記移動軸方向と一致するように前記固定部に該基準器をセットした後に、該移動部を該移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を、反転前位置情報として得る。
また、前記反転工程は、前記反転前測定工程後、前記基準器の真直面が前記移動軸を中心に180度反転した状態となるように、該基準器を前記固定部に再セットする。
前記反転後測定工程は、前記反転工程後、前記移動部を移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を、反転後位置情報として得る。
前記基準器情報取得工程は、前記反転前測定工程により得られた反転前位置情報及び前記反転後測定工程により得られた反転後位置情報に基づき、前記移動軸方向の各位置毎に、前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を得る。
前記測定機情報取得工程は、前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報と、前記基準器情報取得工程により得られた前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報とを比較し、該移動軸方向の各位置毎に該移動部の検出軸方向位置情報を得る。
前記ワーク情報取得工程は、前記固定部にワークをセットした後に、前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段によりワークを測定して得られた検出軸方向位置情報を、前記測定機情報取得工程により得られた前記移動部の検出軸方向位置情報に基づき補正し、該移動軸方向の各位置毎に、前記移動部の移動の真直度成分が除去されたワーク上の検出軸方向位置情報を得る。
<基準器情報取得>
なお、本発明においては、前記基準器情報取得工程が、前記移動軸方向の各位置毎に、前記反転前測定工程により得られた反転前位置情報と前記反転後測定工程により得られた反転後位置情報とを引き算して2で割り算することにより、前記移動軸方向の各位置毎に前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を得ることが好適である。
<測定機情報取得>
また、本発明においては、前記測定機情報取得工程が、前記移動軸方向の各位置毎に、前記反転前位置情報又は反転後位置情報と、前記基準器情報取得工程により得られた前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報とを足し算して2で割り算することにより、前記移動軸方向の各位置毎に前記移動部の検出軸方向位置情報を得ることが好適である。
あるいは、本発明においては、前記測定機情報取得工程が、前記移動軸方向の各位置毎に、前記反転前位置情報又は反転後位置情報と、前記基準器情報取得工程により得られた前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報とを足し算または引き算することにより、前記移動軸方向の各位置毎に前記移動部の検出軸方向位置情報を得ることが好適である。
真直度校正装置
また、前記目的を達成するために本発明にかかる真直度校正装置は、固定部に対し所定の移動軸方向に直線移動する移動部と、該移動部に設けられ、該固定部に対する該移動部の移動軸方向と直交する検出軸方向の位置情報を検出する検出手段と、を備えた測定機に用いられ、該移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を補正する真直度校正装置において、
反転前位置情報取得手段と、反転後位置情報取得手段と、基準器情報取得手段と、測定機情報取得手段と、ワーク情報取得手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記反転前位置情報取得手段は、真直度の基準となる真直面方向が前記移動軸方向と一致するように前記固定部にセットされた基準器に対し、前記移動部を該移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を、反転前位置情報として得る。
また、前記反転後位置情報取得手段は、前記基準器の真直面が前記移動軸を中心に180度反転した状態となるように前記固定部に再セットされた該基準器に対し、前記移動部を移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を、反転後位置情報として得る。
前記基準器情報取得手段は、前記反転前位置情報取得手段により得られた反転前位置情報及び前記反転後位置情報取得手段により得られた反転後位置情報に基づき、前記移動軸方向の各位置毎に、前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を得る。
前記測定機情報取得手段は、前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報と、前記基準器情報取得手段により得られた前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報とを比較し、該移動軸方向の各位置毎に該移動部の検出軸方向位置情報を得る。
前記ワーク情報取得手段は、前記固定部にセットされたワークに対し前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に前記検出手段により該ワークを測定して得られた検出軸方向位置情報を、前記測定機情報取得手段により得られた前記移動部の検出軸方向位置情報に基づき補正し、該移動軸方向の各位置毎に、前記移動部の移動の真直度成分が除去されたワーク上の検出軸方向位置情報を得る。
<倣いプローブ>
なお、本発明においては、前記検出手段が倣いプローブを含み、倣いプローブがプローブ本体と、測定子と、変位検出器と、を含むことが好適である。
ここで、前記プローブ本体は、前記移動部に設けられたものとする。
また、前記測定子は、前記プローブ本体に対し変位自在に設けられ、被測定物と接触する。
前記変位検出器は、前記測定プローブ本体に対する前記測定子の検出軸方向位置情報を出力する。
そして、本発明においては、前記プローブ本体を静止させ被測定物上に前記測定子を静止させた状態で、前記変位検出器よりの検出軸方向位置情報を複数回サンプリングし、得られた複数個の検出軸方向位置情報の平均値に基づき、該被測定物上の検出軸方向位置情報を得ることが好適である。
本発明にかかる真直度校正方法によれば、前記反転前測定工程と、前記反転工程と、前記反転後測定工程と、前記基準器情報取得工程と、前記測定機情報取得工程と、前記ワーク情報取得工程とを備えることとしたので、移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を、大幅に低減することができる。
また、本発明にかかる真直度校正装置によれば、前記基準器情報取得手段と、前記測定機情報検出手段と、前記ワーク情報取得手段と、を備えることとしたので、移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を、大幅に低減することができる。
本発明においては、前記倣いプローブを用いて、静止ポイント測定、複数回サンプリング、サンプリング結果の平均化を行うことにより、検出軸方向位置情報を高精度に得ることができるので、移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を、より大幅に低減することができる。
本発明の一実施形態にかかる真直度校正方法を適用した測定機の概略構成の説明図である。 図1に示した測定機の、より具体的な構成の説明図である。 移動部の移動軸方向移動の検出軸方向真直度の説明図である。 本発明の一実施形態にかかる真直度校正方法の処理手順を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態にかかる真直度校正方法において特徴的な反転工程の説明図である。 本発明の一実施形態にかかる真直度校正方法において特徴的な基準器情報取得工程の説明図である。 本発明の一実施形態にかかる真直度校正方法において特徴的な測定機情報取得工程の説明図である。 本発明の一実施形態にかかる真直度校正方法に用いるのに適した倣いプローブによる測定例である。
以下、図面に基づき、本発明の好適な一実施形態について説明する。
図1には本発明の一実施形態にかかる真直度校正方法を適用した測定機の概略構成が示されている。
なお、本実施形態では、測定機として三次元座標測定機を想定し、そのZ軸スピンドルのX軸移動のY軸方向真直度に起因する測定誤差を補正する例について説明する。
同図に示す三次元座標測定機(測定機)10は、テーブル(固定部)12と、Z軸スピンドル(移動部)14と、検出手段16と、コンピュータ18と、本発明の真直度校正方法を行うための真直度校正装置20とを備える。
ここで、テーブル12は、被測定物が載置される。被測定物としては、真直度基準器、ワークがある。同図では、例えば3m等の長尺状の真直度基準器22が、テーブル12上に載置されている。真直度基準器22の長手方向側部の一方に、その長手方向に沿って、真直度を検査するための真直面22aが設けられている。真直面22a方向がX軸方向に一致するように、真直度基準器22がテーブル12上に位置決めされている。
Z軸スピンドル14は、テーブル12に対しXYZ軸方向に移動自在に設けられている。
検出手段16は、Z軸スピンドル14の下部に設けられ、被測定物上のXYZ軸方向位置情報を検出する。
コンピュータ18は、検出手段16よりのXYZ軸方向位置情報に基づき、被測定物上のXYZ軸方向位置情報を求めている。コンピュータ18は、得られた被測定物上のXYZ軸方向位置情報から、被測定物の形状や寸法を求めている。
<真直度校正>
本実施形態において特徴的なことは、三次元座標測定機10が、本発明の真直度校正方法を行うための真直度校正装置20を備えたことである。
このために本実施形態においては、真直度校正装置20が、本発明の基準器情報取得工程を行うための基準器情報取得手段24と、本発明の測定機情報取得工程を行うための測定機情報取得手段26と、本発明のワーク情報取得工程を行うためのワーク情報取得手段28とを備える。
<基準器情報取得>
基準器情報取得手段24は、真直度基準器22の真直面22a上のY軸方向位置情報を得ている。
このために基準器情報取得手段24は、図2に示されるように、反転前位置情報記憶部30と、反転後位置情報記憶部32と、真直度演算部34と、真直度記憶部36とを備える。
ここで、反転前位置情報記憶部30は、反転前位置情報を記憶している。前記反転前位置情報は、真直面22a方向がX軸方向とが一致するようにテーブル12にセットされた基準器22に対し、Z軸スピンドル14をX軸方向に移動させ、X軸方向の各位置毎に、検出手段16により基準器22の真直面22aを測定して得られたY軸方向位置情報である。
また、反転後位置情報記憶部32は、反転後位置情報を記憶している。前記反転後位置情報は、基準器22の真直面22aがX軸を中心に180度反転した状態となるようにテーブル12に再セットされた基準器22に対し、Z軸スピンドル14をX軸方向に移動させ、X軸方向の各位置毎に、検出手段16により基準器22の真直面22aを測定して得られたY軸方向位置情報である。
真直度演算部34は、X軸方向の各位置毎に、反転前位置情報記憶部30に記憶している反転前位置情報と、反転後位置情報記憶部32に記憶している反転後位置情報とを引き算して2で割り算することにより、X軸方向の各位置毎に、基準器真直面22a上のY軸方向位置情報を求めている。これを、真直度記憶部36に記憶している。
<測定機情報取得>
測定機情報取得手段26は、X軸方向の各位置毎に、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報を得ている。
このために測定機情報取得手段26は、位置情報取得部38と、真直度演算部40と、真直度記憶部42とを備える。
ここで、位置情報取得部38は、前記反転前位置情報を記憶している。
また、真直度演算部40は、X軸方向の各位置毎に、位置情報取得部38に記憶している反転前位置情報と、真直度記憶部36に記憶している基準器真直面22a上のY軸方向位置情報とを、例えば、足し算して2で割り算することにより、X軸方向の各位置毎に、Zスピンドル14のY軸方向位置情報を得ている。これを、真直度記憶部42に記憶している。
<ワーク情報取得>
ワーク情報取得手段28は、X軸方向の各位置毎に、ワークを測定して得られたY軸方向位置情報を、記憶部42に記憶しているY軸方向位置情報に基づき補正し、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度成分が除去された、ワーク上のY軸方向位置情報を得ている。
このためにワーク情報取得手段28は、位置情報記憶部44と、補正部46と、記憶部48とを備える。
ここで、記憶部44は、基準器22に代えて、テーブル12にセットされたワークに対し、Z軸スピンドル14をX軸方向に移動させ、X軸方向の各位置毎に、検出手段16によりワークを測定して得られたY軸方向位置情報を記憶している。
また、演算部46は、X軸方向の各位置毎に、記憶部44に記憶しているワーク上のY軸方向位置情報を、記憶部42に記憶しているY軸方向位置情報に基づいて補正することにより、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度成分が除去されたワーク上のY軸方向位置情報を得ている。これを記憶部48に記憶している。
コンピュータ18は、記憶部48に記憶しているワーク上のXYZ軸方向位置情報に基づき、ワークの形状や寸法を求める。
なお、本実施形態においては、Z軸スピンドル14をテーブル12に対しXYZ軸方向に移動自在とするため、X軸スライダ50と、Y軸スライダ52と、駆動手段54とを備える。
ここで、X軸スライダ50は、テーブル12に対しX軸方向に移動自在に設けられたものとする。
また、Y軸スライダ52は、Z軸スピンドル14が設けられ、テーブル12に対しY軸方向に移動自在に設けられたものとする。
駆動手段54は、X軸スライダ50、Y軸スライダ52、Z軸スピンドル14を駆動する。
倣いプローブ16は、Z軸スピンドル14の下部に設けられ、被測定物上のXYZ軸方向位置情報を検出する。このために本実施形態においては、倣いプローブ16が、Z軸スピンドル14の下端に設けられたプローブ本体60と、プローブ本体60に対しXYZ軸方向に変位自在に設けられ、被測定物と接触する測定子62と、プローブ本体60に内蔵され、プローブ本体60に対する測定子62のXYZ軸方向位置情報を検出する変位量検出器64とを備える。
また、駆動量検出器58は、駆動手段54による倣いプローブ16のXYZ軸方向駆動量を検出する。
そして、加算回路66は、変位量検出器64よりのXYZ軸方向位置情報と、駆動量検出器58よりのXYZ軸方向駆動量情報とに基づき、被測定物上のXYZ軸方向位置情報を得ている。これを、コンピュータ18に出力する。
本実施形態にかかる真直度校正装置20は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
本実施形態において特徴的なことは、Z軸スピンドル14のX軸運動のY軸方向真直度に起因する測定誤差を校正したことである。
すなわち、図3に示されるように、Z軸スピンドル14がX軸方向に移動すると、Z軸スピンドル14のX軸上からY軸方向への位置ずれに起因する測定誤差が生じる。
本実施形態においては、Z軸スピンドル14の移動の真直度に起因する測定誤差を補正するため、ワークを測定する直前に、本実施形態にかかる真直度校正方法を行っている。
すなわち、本実施形態においては、基準器情報取得手段24により、X軸方向の各位置毎に基準器真直面22aを測定して反転前位置情報を取得し、基準器を反転した後に同じ基準器真直面22aを測定して反転後位置情報を検出し、反転前位置情報と反転後位置情報との演算処理により、X軸に沿ってセットされた基準器真直面上のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)を得ることができる。
次に、測定機情報取得手段26により、X軸方向の各位置毎に、反転前位置情報と基準器真直面上のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)とを比較し、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)を得ることができる。
この結果、本実施形態は、より高精度な真直度基準器を用いることなく、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度を、より高精度に測定することができる。これを、本実施形態においては、例えばワークの測定直前に得ている。
そして、本実施形態は、ワーク情報取得手段28により、ワークを測定して得られたY軸方向位置情報に対し予め得ておいたZ軸スピンドル14のY軸方向位置ずれ情報に基づき補正を行うことにより、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度の影響が除去されたワーク上のY軸方向位置情報を得ることができる。
この結果、本実施形態は、より高精度な真直度基準器を用いることなく、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度に起因する測定誤差を適切に補正することができる。
以下、前記本実施形態の作用について、より具体的な例を説明する。
本実施形態にかかる真直度校正方法は、図4に示されるように、基準器情報取得工程(S10)と、測定機情報取得工程(S12)と、ワーク情報取得工程(S14)とを備える。
真直度基準器情報取得
ここで、基準器情報取得工程(S10)は、X軸方向の各位置毎に、真直度基準器22の真直面上のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)を得ている。
このために本実施形態においては、基準器情報取得工程(S10)が、基準器セット工程(S16)、反転前測定工程(S18)と、反転工程(S20)と、反転後測定工程(S22)と、真直度演算工程(S24)とを備える。
<基準器セット>
基準器セット工程(S16)では、テーブル12に真直度基準器22を載置する。
このとき、真直度基準器22の真直面方向が三次元座標測定機のX軸に一致するように、テーブル上に真直度基準器22を位置決めしている。
<反転前測定>
反転前測定工程(S18)では、基準器セット工程(S16)後、Z軸スピンドル14をX軸方向に所定のピッチ毎に移動させ、X軸方向の各位置毎に、検出手段16により、基準器真直面を測定し、Y軸方向位置情報を得ている。これを反転前位置情報として、反転前位置情報記憶部30に記憶しておく。
<反転>
反転工程(S20)では、前記反転前測定工程後、倣いプローブを真直度基準器より退避させ、真直度基準器22の真直面がX軸を中心に180度反転するように、真直度基準器22をテーブルに再セットする。
<反転後測定>
反転後測定工程(S22)では、反転工程(S20)後、反転前測定工程(S18)での測定と同様に、Z軸スピンドルをX軸方向に移動させ、X軸方向の各位置毎に、検出手段16により、真直度基準器22の真直面を測定し、Y軸方向位置情報を得ている。これを反転後位置情報として、反転後位置情報記憶部32に記憶しておく。
<真直度演算>
真直度演算工程(S24)では、X軸方向の各位置毎に、反転前測定工程(S18)で得られた反転前位置情報と反転後測定工程(S22)で得られた反転後位置情報とを引き算して2で割り算している。
この結果、真直度演算工程(S24)では、X軸方向の各位置毎に、基準器真直面上のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)を得ることができる。
このように基準器情報取得工程(S10)では、より高精度な真直度基準器を用いることなく、真直度基準器22を測定して得られた反転前位置情報及び反転後位置情報の演算処理を行うことにより、基準器真直面の真直度を高精度に測定することができる。
<測定機情報取得>
測定機情報取得工程(S12)では、X軸方向の各位置毎に、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)を得ている。
このために本実施形態においては、測定機情報取得工程(S12)が、位置情報取得工程(S26)と、真直度演算工程(S28)とを備える。
ここで、位置情報取得工程(S26)は、反転前測定工程(S18)で得られた反転前位置情報、又は反転後測定工程(S22)で得られた反転後位置情報を得ている。本実施形態においては、反転前測定工程(S18)で得られた反転前位置情報を得ている。
また、真直度演算工程(S28)では、X軸方向の各位置毎に、反転前測定工程(S18)で得られた反転前位置情報と、真直度演算工程(S24)により得られた基準器真直面上のY軸方向位置情報とを、例えば、足し算して2で割り算している。この結果、真直度演算工程(S28)では、X軸方向の各位置毎に、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)を得ている。
このように測定機情報取得工程(S12)では、基準器情報取得工程(S10)により得られたY軸方向位置情報と、反転前位置情報との比較を行うことにより、つまり反転前位置情報と基準器情報取得工程により得られたY軸方向位置情報とを、例えば、足し算して2で割り算することにより、X軸方向の各位置毎にZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報(位置ずれ情報)を得ることができる。これを、X軸方向位置と共に記憶部42に記憶しておく。
このように測定情報取得工程(S12)では、より高精度な真直度基準器を用いることなく、反転前位置情報と基準器真直面上のY軸方向位置情報との演算処理により、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度を高精度に測定することができる。
ワーク情報取得
ワーク情報取得工程(S14)では、ワークを測定して得られたY軸方向位置情報より、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度成分の除去された、ワーク上のY軸方向位置情報を得ている。
このために本実施形態においては、ワーク情報取得工程(S14)が、ワークセット工程(S30)と、ワーク測定工程(S32)と、補正工程(S34)とを備える。
<ワークセット>
ワークセット工程(S30)では、基準器に代えて、ワークをテーブル上にセットする。
<ワーク測定>
ワーク測定工程(S32)では、ワークセット工程(S30)後、Z軸スピンドル14をX軸方向に移動しながら、X軸方向の各位置毎に、倣いプローブ16によりワークを測定して、Y軸方向位置情報を得ている。
<補正>
補正工程(S34)では、ワーク測定工程(S32)後、X軸の各位置毎に、ワーク測定工程(S32)により得られたY軸方向位置情報を、測定機情報取得工程により得られたZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報に基づいて補正する。
この結果、補正工程(S34)では、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度に起因する測定誤差の除去された、ワーク上のY軸方向位置情報を得ることができる。これを記憶部48に記憶しておく。
コンピュータ18は、記憶部48に記憶しているワーク上の各点のXYZ軸方向位置情報に基づき、ワークの形状や寸法を求めることにより、より高精度なワークの形状や寸法を求めることができる。
反転工程
図5には本発明において特徴的な反転工程の一例の説明図が示されている。
同図(A)は、反転工程前の基準器22を示す。
反転工程前の基準器22は、基準器真直面の理想的な形状である直線22bがX軸上に一致するように、テーブル12上にセットされている。
反転工程後の基準器22は、同図(B)に示されるように、基準器真直面の理想的な形状である直線22bがX軸上を中心に180度反転した状態となるように、基準器22がテーブル12上に再セットされている。
このように本実施形態の反転工程では、反転工程の前後において、実際の真直面22a上のX軸方向の各位置情報(x〜x)は同じとしたまま、実際の真直面22a上のY軸方向の各位置情報は大きさが同じであるが、向き(符号)は逆となるように、基準器22をテーブル上12に位置決めすることができる。
演算
図6には本発明において特徴的な演算工程の様子の一例が示されている。
図6(A)は、反転前測定工程により得られた反転前位置情報δ(x)を示す。
反転前位置情報δ(x)には、基準器真直面の理想的な形状成分E(X軸と完全に一致する理想的な直線形状成分)と、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度成分δ(x)と、基準器真直面の実際の形状成分(基準器真直面のY軸方向真直度成分)δ(x)とが含まれている。
図6(A)に示される反転前位置情報δ(x)は、δ(x)=δ(x)−δ(x)で表すことができる。
図6(B)は、反転後測定工程により得られた反転後位置情報δ(x)を示す。
反転後位置情報δ(x)には、基準器真直面の理想的な形状成分E(X軸と完全に一致する理想的な直線形状成分)と、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度成分δ(x)と、基準器真直面の実際の形状成分(基準器真直面のY軸方向真直度成分)δ(x)とが含まれている。
ここで、反転前測定工程により得られたZ軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度成分δ(x)と、反転後測定工程により得られたZ軸スピンドルのX軸移動のY軸方向真直度成分δ(x)とは、大きさ及び符号が同じものである。
一方、反転前測定工程により得られた基準器真直面の実際の形状成分δ(x)と、反転後測定工程により得られた基準器真直面の実際の形状成分δ(x)とは、大きさは同じであるが、符号が逆となる。
図6(B)に示される反転後位置情報δ(x)は、δ(x)=δ(x)+δ(x)で表すことができる。
<基準器真直面上のY軸方向位置情報の演算>
図6(C)は、反転前位置情報δ(x)と反転後位置情報δ(x)との引き算の様子の一例を示す。
すなわち、図6(C)に示されるように、X軸方向の各位置(x)毎に、反転前位置情報δ(x)と反転後位置情報δ(x)とを引き算することにより、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度成分δ(x)がキャンセルされ、真直度基準器22のY軸方向真直度成分δ(x)のみを得ることができる。これを下記の数式で表すことができる。
すなわち、δ(x)−δ(x)=δ(x)−δ(x)−δ(x)−δ(x)=−2δ(x)。これを図6(D)に示す。
図6(D)で得られた演算結果は、真直度基準器22のY軸方向真直度成分δ(x)の、本来の大きさの2倍の大きさ(2δ(x))を示している。
このため、図6(D)で得られた演算結果を、さらに2で割り算することにより、X軸方向の各位置毎に、基準器真直面上のY軸方向位置情報δ(x)を得ることができる。これを図6(E)に示す。
<Z軸スピンドルのY軸方向位置情報の演算>
また、前記演算では、X軸方向の各位置毎に、反転前位置情報と反転後位置情報とを足し算して2で割り算することにより、X軸方向の各位置毎にZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報を得ることができる。
すなわち、図7(A)に示されるように、X軸方向の各位置毎に、反転前位置情報δ(x)と反転後位置情報δ(x)とを足し算することにより、δ(x)+δ(x)=δ(x)−δ(x)+δ(x)+δ(x)=2δ(x)を得ることができる。これを図7(B)に示す。図7(B)で得られた演算結果を2で割り算することにより、図7(C)に示されるような、X軸方向の各位置毎にZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)を得ることができる。
このような、反転前基準器測定工程(S18)により得られた反転前位置情報δ(x)及び反転後測定工程(S22)により得られた反転後位置情報δ(x)を比較し、X軸方向の各位置毎にZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)を得るという演算は、測定機情報取得工程(S12)で実行される演算の例である。
なお、測定機情報取得工程(S12)で実行される演算の別の例を説明する。この例では、反転前位置情報δ(x)と、図6(A)〜(E)の演算で得られた基準器真直面上のY軸方向位置情報δ(x)とを用いて、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)を得る。すなわち、図6(A)で反転前位置情報δ(x)を、δ(x)=δ(x)−δ(x)で表したことから、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)をδ(x)=δ(x)+δ(x)と表すことができる。従って、X軸方向の各位置毎に、反転前位置情報δ(x)と基準器真直面上のY軸方向位置情報δ(x)とを足し算することにより、X軸方向の各位置毎のZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)を得ることができる。この演算は、反転後位置情報δ(x)と、基準器真直面上のY軸方向位置情報δ(x)とを用いて、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)を得るという演算に置き換えてもよい。すなわち、図6(B)で反転後位置情報δ(x)を、δ(x)=δ(x)+δ(x)で表したことから、Z軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)をδ(x)=δ(x)−δ(x)と表すことができる。従って、X軸方向の各位置毎に、反転後位置情報δ(x)から基準器真直面上のY軸方向位置情報δ(x)を引き算することにより、X軸方向の各位置毎のZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)を得るという演算にしてもよい。
以上の別の例のように、測定機情報取得工程(S12)では、Z軸スピンドル14をX軸方向に移動させ、X軸方向の各位置毎に、倣いプローブ16により基準器真直面22aを測定して得られたY軸方向位置情報δ(x),δ(x)と、基準器情報取得工程(S10)により得られた基準器真直面上のY軸方向位置情報δ(x)とを比較し、X軸方向の各位置毎にZ軸スピンドル14のY軸方向位置情報δ(x)を得るという演算が実行されるようにしてもよい。
真直度の影響の更なる低減化
<プローブ>
なお、本実施形態においては、真直度の影響を更に低減するため、真直度を高精度に測定することが非常に重要である。
すなわち、移動部は、軸上を動かすだけでも振動が発生するので、検出手段により得られた測定結果には、移動部の振動に起因するノイズ成分が含まれることがある。
したがって、本実施形態においては、前記振動に対しても、極めてロバストな位置測定を実現することが非常に重要である。
ここで、通常は、タッチセンサプローブを用いて、被測定物にプローブが接触した瞬間にワーク上の位置情報を得ることが考えられる。
しかしながら、この場合、得られた位置情報には、移動部の振動に起因するノイズ成分が含まれることがある。
したがって、タッチセンサプローブを用いたのでは、振動等に対して極めてロバストな位置測定を実現することが困難なことがある。
そこで、本実施形態においては、振動等に対して極めてロバストな位置検出を実現するため、検出手段として倣いプローブ16を用いて、以下に示されるような位置検出を行うことが、より好ましい。
図8には倣いプローブ16を用いて、真直度基準器22の真直面上のY軸方向位置情報を検出する例が示されている。
(1)アプローチ、位置決め
同図(A)に示されるように真直度基準器22の真直面22a上のX軸方向位置xに対し、倣いプローブ16をY軸方向よりアプローチする(S40)。
そして、同図(B)に示されるように真直面22a上のX軸方向位置xに倣いプローブ16を位置決めし、静止する(S42)。
(2)押込み
同図(C)に示されるように、倣いプローブ16を、真直面22a上のX軸方向位置xで、Y軸方向に若干、押込む(S44)。
(3)サンプリング
同図(D)に示されるように、倣いプローブ16の出力(変位検出器よりの位置情報)が安定した時点で、真直面22a上のX軸方向位置xでのY軸方向位置情報を、複数回サンプリングする(S46)。
(4)平均化
同図(E)に示されるように、前記サンプリング(S46)により得られた複数個のY軸方向位置情報の平均値を求め、真直面22a上のX軸方向位置点xでのY軸方向位置情報としている(S48)。
本実施形態においては、これらの工程(S40〜S48)を、Z軸スピンドル14のX軸移動範囲の各位置x〜xで行う。
本実施形態においては、平均化(S48)により得られたY軸方向位置情報からは、Z軸スピンドル14のX軸移動に伴なう振動成分が除去されている。
この結果、本実施形態においては、Z軸スピンドル14の軸上の移動に伴なう振動の影響を極力回避しながら、被測定物上のY軸方向位置情報を高精度に検出することができる。
本実施形態においては、倣いプローブ16により、高精度に検出された基準器真直面のY軸方向位置情報に基づき、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度情報を、より高精度に検出することができる。
したがって、本実施形態においては、高精度に得られた真直度情報に基づき、ワークの測定結果を、より高精度に校正することができる。
これにより、本実施形態においては、Z軸スピンドル14のX軸移動のY軸方向真直度に起因する測定誤差を、大幅に低減することができる。
<移動部の移動方向、真直度方向>
なお、前記実施形態では、Z軸スピンドル14のX軸移動の、Y軸方向真直度を校正した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、Z軸方向真直度の校正に適用することも好ましい。
また、前記実施形態を、Z軸スピンドル14のY軸移動の、X軸方向真直度やZ軸方向の真直度の校正に適用することも好ましい。
また、前記実施形態を、Z軸スピンドル14のZ軸移動の、X軸方向の真直度やY軸方向の真直度の校正に適用することも好ましい。
10 三次元座標測定機(測定機)
12 固定部(テーブル)
14 Z軸スピンドル(移動部)
16 倣いプローブ(検出手段)
20 真直度校正装置
24 基準器情報取得手段
26 測定機情報取得手段
28 ワーク情報取得手段

Claims (4)

  1. 固定部に対し所定の移動軸方向に直線移動する移動部と、該移動部に設けられ、該固定部に対する該移動部の移動軸方向と直交する検出軸方向の位置情報を検出する検出手段と、を備えた測定機に用いられ、該移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を補正する真直度校正方法において、
    真直度の基準となる基準器の真直面方向が前記移動軸方向と一致するように前記固定部に該基準器をセットした後に、該移動部を該移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を反転前位置情報として得る反転前測定工程と、
    前記反転前測定工程後、前記基準器の真直面が前記移動軸を中心に180度反転した状態となるように、該基準器を前記固定部に再セットする反転工程と、
    前記反転工程後、前記移動部を移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を反転後位置情報として得る反転後測定工程と、
    前記反転前測定工程により得られた反転前位置情報及び前記反転後測定工程により得られた反転後位置情報に基づき、前記移動軸方向の各位置毎に前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を得る基準器情報取得工程と、
    前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報と、前記基準器情報取得工程により得られた前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報とを比較し、該移動軸方向の各位置毎に該移動部の検出軸方向位置情報を得る測定機情報取得工程と、
    前記固定部にワークをセットした後に、前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該ワークを測定して得られた検出軸方向位置情報を、前記測定機情報取得工程により得られた前記移動部の検出軸方向位置情報に基づき補正し、該移動軸方向の各位置毎に、前記移動部の移動の真直度成分が除去されたワーク上の検出軸方向位置情報を得るワーク情報取得工程と、
    を備え、前記検出手段は、前記移動部に設けられたプローブ本体と、該プローブ本体に対し検出軸方向に変位自在に設けられ、被測定物と接触する測定子と、該測定プローブ本体に対する該測定子の検出軸方向位置情報を出力する変位検出器と、を備えた倣いプローブを含み、
    前記プローブ本体を静止させ前記被測定物上に前記測定子を接触させた状態で、前記変位検出器よりの検出軸方向位置情報を複数回サンプリングし、得られた複数個の検出軸方向位置情報の平均値に基づき、該被測定物上の検出軸方向位置情報を得ることを特徴とする真直度校正方法。
  2. 固定部に対し所定の移動軸方向に直線移動する移動部と、該移動部に設けられ、該固定部に対する該移動部の移動軸方向と直交する検出軸方向の位置情報を検出する検出手段と、を備えた測定機に用いられ、該移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を補正する真直度校正方法において、
    真直度の基準となる基準器の真直面方向が前記移動軸方向と一致するように前記固定部に該基準器をセットした後に、該移動部を該移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を反転前位置情報として得る反転前測定工程と、
    前記反転前測定工程後、前記基準器の真直面が前記移動軸を中心に180度反転した状態となるように、該基準器を前記固定部に再セットする反転工程と、
    前記反転工程後、前記移動部を移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を反転後位置情報として得る反転後測定工程と、
    前記反転前測定工程により得られた反転前位置情報及び前記反転後測定工程により得られた反転後位置情報に基づき、前記移動軸方向の各位置毎に前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を得る基準器情報取得工程と、
    前記移動軸方向の各位置毎に、前記反転前位置情報又は反転後位置情報と、前記基準器情報取得工程により得られた前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報とを足し算して2で割り算することにより、該移動軸方向の各位置毎に該移動部の検出軸方向位置情報を得る測定機情報取得工程と、
    前記固定部にワークをセットした後に、前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該ワークを測定して得られた検出軸方向位置情報を、前記測定機情報取得工程により得られた前記移動部の検出軸方向位置情報に基づき補正し、該移動軸方向の各位置毎に、前記移動部の移動の真直度成分が除去されたワーク上の検出軸方向位置情報を得るワーク情報取得工程と、
    を備えたことを特徴とする真直度校正方法。
  3. 固定部に対し所定の移動軸方向に直線移動する移動部と、該移動部に設けられ、該固定部に対する該移動部の移動軸方向と直交する検出軸方向の位置情報を検出する検出手段と、を備えた測定機に用いられ、該移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を補正する真直度校正方法において、
    真直度の基準となる基準器の真直面方向が前記移動軸方向と一致するように前記固定部に該基準器をセットした後に、該移動部を該移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を反転前位置情報として得る反転前測定工程と、
    前記反転前測定工程後、前記基準器の真直面が前記移動軸を中心に180度反転した状態となるように、該基準器を前記固定部に再セットする反転工程と、
    前記反転工程後、前記移動部を移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を反転後位置情報として得る反転後測定工程と、
    前記反転前測定工程により得られた反転前位置情報及び前記反転後測定工程により得られた反転後位置情報に基づき、前記移動軸方向の各位置毎に前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を得る基準器情報取得工程と、
    前記移動軸方向の各位置毎に、前記反転前位置情報又は反転後位置情報に対して、前記基準器情報取得工程により得られた前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を足し算または引き算することにより、該移動軸方向の各位置毎に該移動部の検出軸方向位置情報を得る測定機情報取得工程と、
    前記固定部にワークをセットした後に、前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該ワークを測定して得られた検出軸方向位置情報を、前記測定機情報取得工程により得られた前記移動部の検出軸方向位置情報に基づき補正し、該移動軸方向の各位置毎に、前記移動部の移動の真直度成分が除去されたワーク上の検出軸方向位置情報を得るワーク情報取得工程と、
    を備えたことを特徴とする真直度校正方法。
  4. 固定部に対し所定の移動軸方向に直線移動する移動部と、該移動部に設けられ、該固定部に対する該移動部の移動軸方向と直交する検出軸方向の位置情報を検出する検出手段と、を備えた測定機に用いられ、該移動部の移動の真直度に起因する測定誤差を補正する真直度校正装置において、
    真直度の基準となる真直面方向が前記移動軸方向と一致するように前記固定部にセットされた該基準器に対し、前記移動部を該移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を、反転前位置情報として得る反転前位置情報取得手段と、
    前記基準器の真直面が前記移動軸を中心に180度反転した状態となるように前記固定部に再セットされた該基準器に対し、前記移動部を移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により前記基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報を、反転後位置情報として得る反転後位置情報取得手段と、
    前記反転前位置情報取得手段により得られた反転前位置情報及び前記反転後位置情報取得手段により得られた反転後位置情報に基づき、前記移動軸方向の各位置毎に前記基準器真直面上の検出軸方向位置情報を得る基準器情報取得手段と、
    前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により基準器真直面を測定して得られた検出軸方向位置情報と、前記基準器情報取得手段により得られた基準器真直面上の検出軸方向位置情報とを比較し、該移動軸方向の各位置毎に該移動部の検出軸方向位置情報を得る測定機情報取得手段と、
    前記固定部にセットされたワークに対し、前記移動部を前記移動軸方向に移動させ、該移動軸方向の各位置毎に、前記検出手段により該ワークを測定して得られた検出軸方向位置情報を、前記測定機情報取得手段により得られた前記移動部の検出軸方向位置情報に基づき補正し、前記移動部の移動の真直度成分が除去されたワーク上の検出軸方向位置情報を得るワーク情報取得手段と、
    を備え、前記検出手段は、前記移動部に設けられたプローブ本体と、該プローブ本体に対し検出軸方向に変位自在に設けられ、被測定物と接触する測定子と、該測定プローブ本体に対する該測定子の検出軸方向位置情報を出力する変位検出器と、を備えた倣いプローブを含み、
    前記プローブ本体を静止させ前記被測定物上に前記測定子を接触させた状態で、前記変位検出器よりの検出軸方向位置情報を複数回サンプリングし、得られた複数個の検出軸方向位置情報の平均値に基づき、該被測定物上の検出軸方向位置情報を得ることを特徴とする真直度校正装置。
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