JP2001235304A - 真直度測定装置の真直運動精度測定方法 - Google Patents

真直度測定装置の真直運動精度測定方法

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JP2001235304A
JP2001235304A JP2000043228A JP2000043228A JP2001235304A JP 2001235304 A JP2001235304 A JP 2001235304A JP 2000043228 A JP2000043228 A JP 2000043228A JP 2000043228 A JP2000043228 A JP 2000043228A JP 2001235304 A JP2001235304 A JP 2001235304A
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Nobuaki Iguchi
信明 井口
Takashi Hayashi
孝 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、真直度測定装置の真直運動精度を
測定するための真直度測定装置の真直運動精度測定方法
に関し、ストレートマスタの撓み量を最小にした状態で
真直運動精度を高精度で測定することを目的とする。 【解決手段】 ストレートマスタの基準面を上側または
下側にして、ストレートマスタの2点を、ストレートマ
スタの自重による撓み量が最小となる最小撓み支持点で
支持した状態で、基準面に沿ってセンサを移動し第1の
測定データを得た後、ストレートマスタの基準面を下側
または上側に反転して、最小撓み支持点で支持した状態
で、基準面に沿ってセンサを移動し第2の測定データを
得、第1の測定データおよび第2の測定データに基づい
てスライダの真直運動精度を測定することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真直度測定装置の
真直運動精度を測定するための真直度測定装置の真直運
動精度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被測定物の真直度を高い精度で測
定する真直度測定装置が開発されている。そして、この
ような真直度測定装置では、校正されたストレートマス
タの基準面を基準に装置の真直運動精度を測定し、装置
の精度評価あるいは補正用のデータを得ることが行われ
ている。
【0003】しかし、近年、真直度測定装置に要求され
る真直運動精度が厳しくなり、ストレートマスタの基準
面と同等の精度が要求されるようになってきている。そ
こで、装置の真直運動精度とストレートマスタの真直度
とを同時に評価することができる、反転法を用いた真直
度測定方法が使用されるようになっている。反転法に
は、水平方向に測定する場合と、垂直方向に測定する場
合があり、真直度測定装置の運動精度とストレートマス
タの基準面の真直度が一意的に測定算出できる、水平方
向の反転法が一般的である。
【0004】しかしながら、一般に、被測定物の測定を
行う場合には、垂直方向の方が、作業し易く、被測定物
に対する評価も適切であるため、垂直方向での測定が要
望されている。図9および図10は、反転法を使用した
従来の真直運動精度測定方法を示すもので、符号1は真
直度測定装置を示している。
【0005】この真直度測定装置1は、水平に配置され
る長尺状の案内部材2を有している。案内部材2には、
案内部材2に沿ってスライダ3が移動自在に配置されて
いる。スライダ3の上面には、例えば、微小変位計から
なるセンサ4が固定されている。そして、真直度測定装
置1の側方には、支持台5を介して長尺状のストレート
マスタ6が案内部材2と平行に、かつ、水平に配置され
ている。
【0006】図9では、ストレートマスタ6の上面が基
準面6aとされ、案内部材2に沿ってスライダ3を移動
し、スライダ3に配置されるセンサ4の測定部4aを、
ストレートマスタ6の基準面6aに沿って移動すること
により、第1の測定データが得られる。次に、ストレー
トマスタ6が反転され、基準面6aがストレートマスタ
6の下面として設定され、案内部材2に沿ってスライダ
3を移動し、スライダ3に配置されるセンサ4の測定部
4aを、ストレートマスタ6の基準面6aに沿って移動
することにより、第2の測定データが得られる。
【0007】そして、第1の測定データから第2の測定
データを差し引いて1/2倍することにより、ストレー
トマスタ6の基準面6aの真直度が得られ、このストレ
ートマスタ6の基準面6aの真直度データでは、ストレ
ートマスタ6の自重による撓みの影響は、除去されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この垂
直方向の反転法の場合には、ストレートマスタ6の自重
による撓みが真直度測定装置1の垂直運動精度に加わっ
ているため、適切な、真直度測定装置1の真直運動精度
を得ることが困難である。
【0009】すなわち、図11に示すような水平方向の
反転法の場合には、水平方向の第1の測定データおよび
第2の測定データをF1(x)およびF2(x)、ストレ
ートマスタの基準面の真直度をM(x)、真直度測定装
置の真直運動精度をS(x)とすると、 F1(x)=S(x)+M(x)・・・(1) F2(x)=S(x)−M(x)・・・(2) となり、この式(1)および(2)から、 M(x)=(1/2)・(F1(x)−F2(x))・・・(3) S(x)=(1/2)・(F1(x)+F2(x))・・・(4) となる。
【0010】従って、第1の測定データF1(x)と第
2の測定データF2(x)を加算し、1/2倍すると真
直度測定装置の水平方向の真直運動精度S(x)を得る
ことができる。一方、図12に示すような垂直方向の反
転法の場合には、垂直方向の第1の測定データおよび第
2の測定データをG1(x)およびG2(x)、ストレー
トマスタ6の基準面6aの真直度をM(x)、真直度測
定装置1の真直運動精度をS(x)、ストレートマスタ
6の撓みをT(x)とすると、 G1(x)=S(x)+T(x)+M(x)・・・(5) G2(x)=S(x)+T(x)−M(x)・・・(6) となり、この式(5)および(6)から、 M(x)=(1/2)・(G1(x)−G2(x))・・・(7) S(x)+T(x)=(1/2)・(G1(x)+G2(x))・・・(8) となり、ストレートマスタ6の自重による撓みT(x)
が真直度測定装置1の垂直運動精度S(x)に加わるこ
とになる。
【0011】また、従来の垂直方向の測定では、ストレ
ートマスタ6の両端を支持台5により支持しているた
め、ストレートマスタ6の撓み量が比較的大きくなり、
非常に高精度な測定をすることが困難になるという問題
があった。すなわち、近時、例えば、長さが1m以上の
ストレートマスタ6を使用して、1m以上の真直運動精
度を、例えば、10nmオーダーの精度で測定すること
が要求されているが、例えば、1mの長さのストレート
マスタ6では、高剛性低密度のセラミックスを用いて
も、その撓み量が、1000nm以上となる。
【0012】そして、撓み量が大きくなると、測定範囲
がセンサの最大感度領域から外れ、精度の高い測定を行
うことが困難になる。また、最大感度で測定できた場合
にも、センサの測定範囲が広くなるため、センサの非線
形性の影響による誤差が生じることになる。
【0013】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、ストレートマスタの撓み量を最
小にした状態で真直運動精度を高精度で測定することが
できる真直度測定装置の真直運動精度測定方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の真直度測定装
置の真直運動精度測定方法は、水平に配置される長尺状
の案内部材に沿ってスライダを移動し、前記スライダに
配置されるセンサを、前記案内部材と平行に水平に配置
される長尺状のストレートマスタの基準面に沿って移動
し、前記センサからの出力に基づいて前記スライダの真
直運動精度を測定する真直度測定装置の真直運動精度測
定方法において、前記ストレートマスタの基準面を上側
または下側にして、前記ストレートマスタの2点を、前
記ストレートマスタの自重による撓み量が最小となる最
小撓み支持点で支持した状態で、前記基準面に沿って前
記センサを移動し第1の測定データを得た後、前記スト
レートマスタの基準面を下側または上側に反転して、前
記最小撓み支持点で支持した状態で、前記基準面に沿っ
てセンサを移動し第2の測定データを得、前記第1の測
定データおよび第2の測定データに基づいて前記スライ
ダの真直運動精度を測定することを特徴とする。
【0015】請求項2の真直度測定装置の真直運動精度
測定方法は、請求項1記載の真直度測定装置の真直運動
精度測定方法において、前記第1の測定データおよび第
2の測定データに基づいて前記ストレートマスタの前記
基準面の真直度を測定することを特徴とする。請求項3
の真直度測定装置の真直運動精度測定方法は、請求項1
または請求項2記載の真直度測定装置の真直運動精度測
定方法において、前記ストレートマスタには、前記最小
撓み支持点となる位置に貫通穴が形成され、前記貫通穴
に挿入される支持部材により、前記ストレートマスタが
支持されていることを特徴とする。
【0016】(作用)請求項1の真直度測定装置の真直
運動精度測定方法では、ストレートマスタの基準面を上
側または下側にして、ストレートマスタの2つの支持点
が、ストレートマスタの撓み量が最小となる最小撓み支
持点で支持される。そして、これにより、ストレートマ
スタの両端を支持する場合に比較して撓み量が非常に小
さなものになる。
【0017】従って、測定範囲がセンサの最大感度領域
から外れることがなくなり、精度の高い測定を行うこと
が可能になる。また、センサの測定範囲が狭くなるた
め、センサの非線形性の影響による誤差が非常に小さな
ものになる。そして、例えば、ストレートマスタの基準
面を上側にして、基準面に沿ってセンサを移動すること
により、第1の測定データが得られ、この後、ストレー
トマスタの基準面を下側に反転し、基準面に沿ってセン
サを移動することにより第2の測定データが得られる。
【0018】そして、第1の測定データと第2の測定デ
ータとを加算し、1/2倍することにより、スライダの
真直運動精度が得られる。なお、このスライダの真直運
動精度には、ストレートマスタの撓みの影響が加わって
いるが、ストレートマスタの撓みが非常に小さいため、
無視することが可能である。
【0019】また、ストレートマスタの撓みを材料力学
的な計算により求め、補正を行うことにより、スライダ
の真直運動精度をより厳密に求めることができる。請求
項2の真直度測定装置の真直運動精度測定方法では、第
1の測定データから第2の測定データを減算して、1/
2倍することにより、ストレートマスタの基準面の真直
度が求められる。
【0020】そして、この真直度には、ストレートマス
タの撓みの影響が完全に排除されているため、非常に精
度が高いものとなる。請求項3の真直度測定装置の真直
運動精度測定方法では、ストレートマスタの最小撓み支
持点となる位置に貫通穴が形成され、この貫通穴に支持
部材を挿入することにより、ストレートマスタが支持さ
れる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1および図2は、本発明の真
直度測定装置の真直運動精度測定方法の一実施形態を示
しており、図3は、図1および図2の真直度測定装置の
詳細を示している。
【0022】図3に示す真直度測定装置は、水平に配置
される長尺状の案内部材11を備えている。そして、案
内部材11に沿ってスライダ13が移動可能に配置され
ている。案内部材11の側面には、リニアモータのマグ
ネット15が配置され、スライダ13の内側面には、リ
ニアモータのコイル17が配置されている。
【0023】また、スライダ13は、図示しない空気軸
受を介して、案内部材11に摺動自在に支持されてい
る。案内部材11の両端は、ブロック部材19により支
持されている。スライダ13の上面には、例えば、微小
変位計からなるセンサ21が固定されている。
【0024】このセンサ21は、スライダ13の上面に
固定される本体部材23と、本体部材23に固定される
長尺状の支持部材25と、支持部材25の先端に配置さ
れる測定部27とを有している。そして、測定部27か
らの測定信号は、センサーアンプ29およびドライバ3
1を介してコンピュータ33に入力され、コンピュータ
33により制御,解析が行われる。
【0025】上述した真直度測定装置の真直運動精度の
測定は、本発明の真直度測定装置の真直運動精度測定方
法の一実施形態により以下述べるようにして行われる。
すなわち、この実施形態では、先ず、図1に示すよう
に、真直度測定装置の案内部材11の側面と平行に、長
尺状のストレートマスタ35が配置される。図1の状態
では、ストレートマスタ35の上面が基準面35aとさ
れている。
【0026】そして、ストレートマスタ35は、この基
準面35aが水平になるように、一対の支持手段37に
より支持される。また、ストレートマスタ35は、その
両側を、ストレートマスタ35の撓み量が最小となる最
小撓み支持点Pで支持される。図4は、ストレートマス
タ35の詳細を示すもので、このストレートマスタ35
は、長さLが1000mmとされ、その横断面の幅Bが
50mm、高さHが80mmとされている。
【0027】また、アルミナセラミックスからなり、ヤ
ング率が380Gpa、密度が3.95×103kg/
3とされている。そして、ストレートマスタ35の側
面には、ストレートマスタ35の自重による撓み量が最
小となる最小撓み支持点Pとなる位置に、円形状の貫通
穴35bが形成されている。
【0028】この最小撓み支持点Pの位置は、材料力学
の撓み式を用いて計算することができ、例えば、図5に
示すように、梁材であるストレートマスタ35の全長を
Lとすると、両端からL1=0.2232Lの位置とな
る。そして、上述したストレートマスタ35では、最小
撓み支持点Pにおける撓み量が、50nmとなる。
【0029】一方、同一のストレートマスタ35を、図
6に示すように、その両端で支持する場合には、中央C
に最大撓みが生じ、その撓み量が、2480nmとな
る。従って、図5に示したように、ストレートマスタ3
5を最小撓み支持点Pで支持する場合の最大撓み量は、
図6に示したように、ストレートマスタ35を両端で支
持する場合に比較して1/50程度と非常に小さな値と
なる。
【0030】そして、図1では、一対の支持手段37
が、断面L字状のブロック部材39と、このブロック部
材39の側面に突出形成される支持部材41とから構成
されている。支持部材41は、円柱状をしており、その
外径が、ストレートマスタ35に形成される貫通穴35
bより多少小径とされている。
【0031】支持手段37の支持部材41は、ストレー
トマスタ35に形成される貫通穴35bに挿入され、こ
れにより、ストレートマスタ35が最小撓み支持点Pの
位置で支持されている。そして、図1に示したように、
ストレートマスタ35の基準面35aを上面に位置させ
た状態で、案内部材11に沿ってスライダ13を移動
し、スライダ13に配置されるセンサ21の測定部27
を、ストレートマスタ35の基準面35aに沿って移動
することにより、第1の測定データが得られる。
【0032】次に、図2に示すように、ストレートマス
タ35が反転され、ストレートマスタ35の基準面35
aが下面に位置される。この図2の状態では、支持手段
37Aのブロック部材には、図1で使用されたブロック
部材39より高さの高いブロック部材39Aが使用され
る。そして、ブロック部材39Aの支持部材41を、ス
トレートマスタ35の貫通穴35bに挿入し、ストレー
トマスタ35を支持した状態では、ストレートマスタ3
5の下面の基準面35aが、図1に示したストレートマ
スタ35の上面の基準面35aと同一の高さ位置に位置
される。
【0033】この状態で、案内部材11に沿ってスライ
ダ13を移動し、スライダ13に配置されるセンサ21
の測定部27を、ストレートマスタ35の基準面35a
に沿って移動することにより、第2の測定データが得ら
れる。
【0034】そして、最後に、コンピュータ33により
第1の測定データと第2の測定データとを加算し、1/
2倍することにより、スライダ13の真直運動精度が得
られる。なお、このスライダ13の真直運動精度には、
ストレートマスタ35の撓みの影響が加わっているが、
ストレートマスタ35の撓みが非常に小さいため、無視
することが可能である。
【0035】また、ストレートマスタ35の撓みを材料
力学的な計算により求め、補正を行うことにより、スラ
イダ13の真直運動精度をより厳密に求めることができ
る。そして、上述した真直度測定装置の真直運動精度測
定方法では、第1の測定データから第2の測定データを
減算して、1/2倍することにより、ストレートマスタ
35の基準面35aの真直度が求められる。
【0036】そして、この真直度には、ストレートマス
タ35の撓みの影響が完全に排除されているため、非常
に精度が高いものとなる。上述した真直度測定装置の真
直運動精度測定方法では、ストレートマスタ35の両側
を、ストレートマスタ35の撓み量が最小となる最小撓
み支持点Pで支持し、また、ストレートマスタ35の基
準面35aを上側および下側に反転して測定するように
したので、ストレートマスタ35の撓み量を最小にした
状態で真直運動精度を高精度で測定することができる。
【0037】すなわち、上述した測定方法では、ストレ
ートマスタ35の両側を、ストレートマスタ35の撓み
量が最小となる最小撓み支持点Pで支持したので、スト
レートマスタ35の両端を支持する場合に比較して撓み
量を非常に小さなものにすることができる。従って、測
定範囲がセンサ21の最大感度領域から外れることがな
くなり、精度の高い測定を行うことが可能になる。
【0038】また、センサ21の測定範囲が狭くなるた
め、センサ21の非線形性の影響による誤差が非常に小
さなものになり、精度の高い測定を行うことが可能にな
る。そして、上述した真直度測定装置の真直運動精度測
定方法では、ストレートマスタ35の最小撓み支持点P
となる位置に貫通穴35bを形成し、この貫通穴35b
に支持部材41を挿入してストレートマスタ35を支持
するようにしたので、ストレートマスタ35の基準面3
5aを下面にした場合にも、センサ21が支持部材41
に干渉することがなくなり、ストレートマスタ35を容
易,確実に支持することができる。
【0039】なお、上述した実施形態では、ストレート
マスタ35をアルミナセラミックスにより形成した例に
ついて説明したが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、例えば、ガラス,アルミニウム,鉄等
の材料により形成しても良い。また、上述した実施形態
では、ストレートマスタ35の最小撓み支持点Pとなる
位置にのみ貫通穴35bを形成した例について説明した
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、例えば、図7に示すように、最小撓み支持点P以外
の位置に貫通穴35c等の肉抜き穴を形成することによ
り、ストレートマスタ35の自重を低減することができ
る。
【0040】さらに、上述した実施形態では、ストレー
トマスタ35の断面形状を矩形状にした例について説明
したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものでは
なく、例えば、図8に示すように、I形状にしても良
く、この場合には、ストレートマスタ35Aの最小撓み
支持点Pに貫通穴35bを形成することなく、突出部3
5dを支持部材41Aにより直接支持することが可能に
なる。
【0041】また、上述した実施形態では、ストレート
マスタ35の真直度を高い精度で求めた例について説明
したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものでは
なく、同様にして種々の被測定物の真直度を高い精度で
求めることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の真直度測
定装置の真直運動精度測定方法では、ストレートマスタ
の2点を、ストレートマスタの撓み量が最小となる最小
撓み支持点で支持し、また、ストレートマスタの基準面
を上側および下側に反転して測定するようにしたので、
ストレートマスタの撓み量を最小にした状態で真直運動
精度を高精度で測定することができる。
【0043】請求項2の真直度測定装置の真直運動精度
測定方法では、第1の測定データおよび第2の測定デー
タに基づいてストレートマスタの基準面の真直度を測定
するようにしたので、求められた真直度には、ストレー
トマスタの撓みの影響が完全に排除され、これにより非
常に高い精度でストレートマスタの真直度を測定するこ
とができる。
【0044】請求項3の真直度測定装置の真直運動精度
測定方法では、ストレートマスタの最小撓み支持点とな
る位置に貫通穴を形成し、この貫通穴に支持部材を挿入
してストレートマスタを支持するようにしたので、スト
レートマスタの基準面を下面にした場合にも、センサが
支持部材に干渉することがなくなり、ストレートマスタ
を容易,確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真直度測定装置の真直運動精度測定方
法の一実施形態においてストレートマスタの基準面を上
面に位置させた状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の真直度測定装置の真直運動精度測定方
法の一実施形態においてストレートマスタの基準面を下
面に位置させた状態を示す斜視図である。
【図3】図1および図2の真直度測定装置の詳細を示す
斜視図である。
【図4】図1のストレートマスタを示す説明図である。
【図5】図1のストレートマスタを最小撓み支持点で支
持した時の撓み量を説明するための説明図である。
【図6】図1のストレートマスタを両端で支持した時の
撓み量を説明するための説明図である。
【図7】ストレートマスタの他の例を示す説明図であ
る。
【図8】ストレートマスタのさらに他の例を示す説明図
である。
【図9】従来の真直度測定装置の真直運動精度測定方法
を示す斜視図である。
【図10】従来の真直度測定装置の真直運動精度測定方
法を示す斜視図である。
【図11】水平方向に測定する場合の反転法の原理を示
す説明図である。
【図12】垂直方向に測定する場合の反転法の原理を示
す説明図である。
【符号の説明】
11 案内部材 13 スライダ 21 センサ 35 ストレートマスタ 35a 基準面 35b 貫通穴 41 支持部材 P 最小撓み支持点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に配置される長尺状の案内部材に沿
    ってスライダを移動し、前記スライダに配置されるセン
    サを、前記案内部材と平行に水平に配置される長尺状の
    ストレートマスタの基準面に沿って移動し、前記センサ
    からの出力に基づいて前記スライダの真直運動精度を測
    定する真直度測定装置の真直運動精度測定方法におい
    て、 前記ストレートマスタの基準面を上側または下側にし
    て、前記ストレートマスタの2点を、前記ストレートマ
    スタの自重による撓み量が最小となる最小撓み支持点で
    支持した状態で、前記基準面に沿って前記センサを移動
    し第1の測定データを得た後、前記ストレートマスタの
    基準面を下側または上側に反転して、前記最小撓み支持
    点で支持した状態で、前記基準面に沿ってセンサを移動
    し第2の測定データを得、前記第1の測定データおよび
    第2の測定データに基づいて前記スライダの真直運動精
    度を測定することを特徴とする真直度測定装置の真直運
    動精度測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の真直度測定装置の真直運
    動精度測定方法において、 前記第1の測定データおよび第2の測定データに基づい
    て前記ストレートマスタの前記基準面の真直度を測定す
    ることを特徴とする真直度測定装置の真直運動精度測定
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の真直度測
    定装置の真直運動精度測定方法において、 前記ストレートマスタには、前記最小撓み支持点となる
    位置に貫通穴が形成され、前記貫通穴に挿入される支持
    部材により、前記ストレートマスタが支持されているこ
    とを特徴とする真直度測定装置の真直運動精度測定方
    法。
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