JP5192283B2 - 三次元測定機 - Google Patents

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Description

本発明は、三次元測定機に関する。
従来、被測定物の表面に倣って移動する測定子を有するプローブと、このプローブを保持するとともに、倣い移動させる移動機構と、移動機構を制御する制御装置とを備える三次元測定機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような三次元測定機では、移動機構の移動量を取得することで測定子の位置を検出し、検出した測定子の位置に基づいて被測定物の表面形状等を測定している。
しかしながら、移動機構にはプローブを倣い移動させる際に生じる加速度によって変形が生じるので、取得される移動機構の移動量と測定子の位置との間に誤差が生じ、ひいては三次元測定機の測定値にも誤差が生じることとなる。
そこで、特許文献1に記載の表面形状測定装置(三次元測定機)では、プローブを倣い移動させるための指令値である倣いベクトルに基づいてプローブの倣い移動の加速度を算出し、算出した加速度に基づいて駆動機構(移動機構)が変形することで生じる測定子の位置の誤差を補正するための補正量を算出している。
特開2008−89578号公報
ところで、このような三次元測定機では、多様な被測定物の形状に対応するため、多種のプローブを交換可能に構成されているのが一般的である。また、近年では、移動機構に対して回転することでプローブの姿勢を変更することができるプローブも用いられている。
ここで、特許文献1に記載の表面形状測定装置では、駆動機構の変形のみを考慮して、測定子の位置の誤差を補正するための補正量を駆動機構の加速度に基づいて算出しているので、例えば、長さの異なるプローブを用いた場合や、プローブの姿勢を変更した場合であっても同じ補正量を算出することとなる。
しかしながら、長さの異なるプローブを用いた場合には、移動機構の変形量が同じであっても測定子の位置が異なることとなるし、プローブの姿勢を変更した場合には、移動機構に対する測定子の位置が異なることとなるので、特許文献1に記載の表面形状測定装置では、このような場合に適切な補正量を算出することができず、測定値の誤差を適切に補正することができないという問題がある。
本発明の目的は、長さの異なるプローブを用いた場合や、プローブの姿勢を変更した場合であっても測定値の誤差を適切に補正することができる三次元測定機を提供することにある。
本発明の三次元測定機は、被測定物の表面に倣って移動する測定子を有するプローブと、前記プローブを保持するとともに、倣い移動させる移動機構と、前記移動機構を制御する制御装置とを備える三次元測定機であって、前記制御装置は、前記移動機構の移動量を取得する移動量取得部と、前記プローブを倣い動作させる際の加速度によって生じる前記移動機構の変形による前記測定子の位置の誤差を補正するための補正量を算出する補正量算出部と、前記移動量取得部にて取得された前記移動機構の移動量と、前記補正量算出部にて算出された補正量とに基づいて前記測定子の位置の誤差を補正する補正部とを備え、前記補正量算出部は、前記プローブに設定された基準点における前記プローブの並進誤差を補正するための並進補正量と、前記基準点を回転中心とする前記プローブの回転角、及び前記基準点から前記測定子までの前記プローブの長さに基づく前記プローブの回転誤差を補正するための回転補正量とを別々に算出し、前記並進誤差量は、前記プローブの長さと前記プローブの回転角に依存しないことを特徴とする。
このような構成によれば、三次元測定機は、プローブの倣い移動にて生じる測定子の位置の誤差を補正するための並進補正量、及び回転補正量を別々に算出する補正量算出部と、補正量算出部にて算出された並進補正量、及び回転補正量に基づいて測定子の位置の誤差を補正する補正部とを備えるので、移動機構が変形することで生じる測定子の位置の誤差を補正することができる。なお、並進補正量、及び回転補正量は、倣い移動の位置、速度、及び加速度等に基づいて算出することができる。
また、プローブの長さや姿勢が異なる場合には、補正量算出部にて算出される並進補正量は略同じとなるが、回転補正量はプローブの長さや姿勢に応じて異なるので、補正量算出部は、長さの異なるプローブを用いた場合や、プローブの姿勢を変更した場合であっても適切な補正量を算出することができる。したがって、本発明の三次元測定機によれば、このような場合であっても測定値の誤差を適切に補正することができる。
なお、プローブに設定される基準点は、姿勢を変更することができるプローブを用いる場合には、プローブが移動機構に対して回転するときの回転中心とすることが好ましい。このように基準点を設定すれば、回転補正量は、姿勢を変更した場合における移動機構に対するプローブの回転角と、移動機構の変形により生じるプローブの回転角との合成に基づいて算出することができる。
本発明では、前記補正量算出部は、前記プローブの倣い移動の加速度に基づいて前記並進補正量、及び前記回転補正量の少なくともいずれか一方を算出することが好ましい。
このような構成によれば、前述したように、三次元測定機は、長さの異なるプローブを用いた場合や、プローブの姿勢を変更した場合であっても測定値の誤差を適切に補正することができる。なお、プローブの倣い移動の加速度は、特許文献1に記載の表面形状測定機のように、倣いベクトルに基づいて算出してもよく、加速度センサや、位置センサ等を用いて検出してもよい。
本発明では、前記移動機構は、前記プローブを倣い移動させる複数の移動軸を有し、前記補正量算出部は、前記各移動軸間の位相差を補正するための位相差補正量を算出する位相差補正量算出部を備えることが好ましい。
ここで、プローブを倣い移動させる複数の移動軸を備える三次元測定機では、各移動軸の応答特性の違いに基づく各移動軸間の位相差の影響により、測定値の誤差が生じる場合がある。具体的に、例えば、2つの移動軸を含む平面内においてプローブを角速度一定で円運動させるように指令値を出力し、移動機構にてプローブを倣い移動させた場合には、各移動軸間の位相差の影響により、測定値が楕円形状となるような誤差を生じる場合がある。
本発明によれば、三次元測定機は、各移動軸間の位相差を補正するための位相差補正量を算出する位相差補正量算出部を備えるので、各移動軸間の位相差を適切に補正することができ、測定値の誤差を更に適切に補正することができる。
本発明では、前記位相差補正量算出部は、前記プローブを角速度一定で円運動させたときの倣い移動の周波数に基づいて前記位相差補正量を算出することが好ましい。
ここで、各移動軸間の位相差は、プローブの倣い移動の速度、すなわち周波数に依存して生じている。
したがって、本発明によれば、位相差補正量算出部は、プローブを角速度一定で円運動させたときの倣い移動の周波数に基づいて位相差補正量を算出するので、三次元測定機は、各移動軸間の位相差を適切に補正することができ、測定値の誤差を更に適切に補正することができる。なお、プローブの倣い移動の周波数は、特許文献1に記載の表面形状測定機のように、倣いベクトルに基づいて算出してもよく、加速度センサや、位置センサ等を用いて算出してもよい。
本発明では、前記補正量算出部は、前記移動量取得部にて取得された前記移動機構の移動量に基づいて前記補正量を算出することが好ましい。
ここで、プローブを倣い移動させる移動軸を有する移動機構を備える三次元測定機では、移動機構の構造上、測定子の位置の誤差は、測定位置、すなわち移動機構の移動量に応じて変化する。
したがって、本発明によれば、補正量算出部は、移動量取得部にて取得された移動機構の移動量に基づいて補正量を算出するので、三次元測定機は、測定値の誤差を適切に補正することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔三次元測定機の概略構成〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る三次元測定機1を示す全体模式図である。図2は、三次元測定機1の概略構成を示すブロック図である。なお、図1では、上方向を+Z軸方向とし、このZ軸に直交する2軸をそれぞれX軸、及びY軸として説明する。以下の図面においても同様である。
三次元測定機1は、図1に示すように、三次元測定機本体2と、三次元測定機本体2の駆動制御を実行するモーションコントローラ3と、操作レバー等を介してモーションコントローラ3に指令を与え、三次元測定機本体2を手動で操作するための操作手段4と、モーションコントローラ3に所定の指令を与えるとともに、三次元測定機本体2上に設置された被測定物Wの形状解析等の演算処理を実行するホストコンピュータ5と、ホストコンピュータ5に接続される入力手段61、及び出力手段62とを備える。なお、入力手段61は、三次元測定機1における測定条件等をホストコンピュータ5に入力するものであり、出力手段62は、三次元測定機1による測定結果を出力するものである。
三次元測定機本体2は、被測定物Wの表面に当接される測定子211Aを先端側(−Z軸方向側)に有するプローブ21と、プローブ21の基端側(+Z軸方向側)を保持するとともに、プローブ21を移動させる移動機構22と、移動機構22が立設される定盤23とを備える。なお、定盤23には、三次元測定機本体2のキャリブレーションをするための半径既知の基準球231が設置され、この基準球231は、定盤23上の複数位置に設置することができる。
移動機構22は、プローブ21の基端側を保持するとともに、プローブ21のスライド移動を可能とするスライド機構24と、スライド機構24を駆動することでプローブ21を移動させる駆動機構25とを備える。
スライド機構24は、定盤23におけるX軸方向の両端から+Z軸方向に延出し、Y軸方向に沿ってスライド移動可能に設けられる2つのビーム支持体241と、各ビーム支持体241にて支持され、X軸方向に沿って延出するビーム242と、Z軸方向に沿って延出する筒状に形成され、ビーム242上をX軸方向に沿ってスライド移動可能に設けられるコラム243と、コラム243の内部に挿入されるとともに、コラム243内をZ軸方向に沿ってスライド移動可能に設けられるスピンドル244とを備える。したがって、移動機構22は、X,Y,Z軸の各軸方向にプローブ21を移動させる複数の移動軸を備えている。そして、スピンドル244は、−Z軸方向側の端部においてプローブ21の基端側を保持している。なお、プローブ21としては、複数の種類のプローブが用意されており、これらのプローブの中から選択してスピンドル244に保持させることができる。
駆動機構25は、図1、及び図2に示すように、各ビーム支持体241のうち、+X軸方向側のビーム支持体241を支持するとともに、Y軸方向に沿ってスライド移動させるY軸駆動部251Yと、ビーム242上をスライドさせてコラム243をX軸方向に沿って移動させるX軸駆動部251X(図1において図示略)と、コラム243内をスライドさせてスピンドル244をZ軸方向に沿って移動させるZ軸駆動部251Z(図1において図示略)とを備える。
X軸駆動部251X、Y軸駆動部251Y、及びZ軸駆動部251Zには、図2に示すように、コラム243、各ビーム支持体241、及びスピンドル244の各軸方向の位置を検出するためのX軸スケールセンサ252X、Y軸スケールセンサ252Y、及びZ軸スケールセンサ252Zがそれぞれ設けられている。なお、各スケールセンサ252X,252Y,252Zは、コラム243、各ビーム支持体241、及びスピンドル244の移動量に応じたパルス信号を出力する位置センサである。
図3は、スピンドル244にてプローブ21を保持している部分の拡大模式図である。
プローブ21は、図3に示すように、測定子211Aを先端側に有するスタイラス211と、スタイラス211の基端側を支持する支持機構212と、支持機構212をスピンドル244に対して回転可能とする回転機構213とを備える。
支持機構212は、スタイラス211をX,Y,Z軸の各軸方向に付勢することで所定位置に位置決めするように支持するとともに、外力が加わった場合、すなわち被測定物Wに当接した場合には、スタイラス211を一定の範囲内でX,Y,Z軸の各軸方向に移動可能としている。この支持機構212は、図2に示すように、スタイラス211の各軸方向の位置を検出するためのX軸プローブセンサ212X、Y軸プローブセンサ212Y、及びZ軸プローブセンサ212Zを備える。なお、各プローブセンサ212は、各スケールセンサ252と同様にスタイラス211の各軸方向の移動量に応じたパルス信号を出力する位置センサである。
回転機構213は、支持機構212、及びスタイラス211を回転させることでプローブ21の向き(プローブ21の基端側から先端側に向かう方向)、すなわちプローブ21の姿勢を変更する機構である。なお、回転機構213は、基準点Rを中心としてX,Y,Z軸の各軸回りに支持機構212、及びスタイラス211を回転可能としている。
モーションコントローラ3は、図2に示すように、操作手段4、またはホストコンピュータ5からの指令に応じて駆動機構25を制御する駆動制御部31と、各スケールセンサ252、及び各プローブセンサ212から出力されるパルス信号を計数するカウンタ部32とを備える。
カウンタ部32は、各スケールセンサ252から出力されるパルス信号をカウントしてスライド機構24の移動量(s、s、s)を計測するスケールカウンタ321と、各プローブセンサ212から出力されるパルス信号をカウントしてスタイラス211の移動量(p、p、p)を計測するプローブカウンタ322とを備える。そして、スケールカウンタ321、及びプローブカウンタ322にて計測されたスライド機構24の移動量(以下、スケール値Sとする)、及びスタイラス211の移動量(以下、プローブ値Pとする)は、ホストコンピュータ5に出力される。
制御装置としてのホストコンピュータ5は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリ等を備えて構成され、モーションコントローラ3に所定の指令を与えることで三次元測定機本体2を制御するものであり、移動指令部51と、移動量取得部52と、測定値算出部53と、形状解析部54と、記憶部55とを備える。
移動指令部51は、モーションコントローラ3の駆動制御部31に所定の指令を与え、三次元測定機本体2のスライド機構24に倣い移動をさせる。具体的に、移動指令部51は、測定子211Aを被測定物Wの表面に当接させた状態でプローブ21を倣い移動させるための移動方向、及び移動速度からなる倣いベクトルを指令値として出力する。なお、本実施形態では、移動指令部51は、円柱状の被測定物Wの輪郭データに基づいて被測定物Wの側面に沿って測定子211Aが円軌跡を描くように角速度一定で円運動するための倣いベクトルを順次出力する。
移動量取得部52は、スケールカウンタ321、及びプローブカウンタ322にて計測されたスケール値S、及びプローブ値Pを所定のサンプリング間隔で取得する。すなわち、移動量取得部52は、移動機構22の移動量を取得する。
測定値算出部53は、移動量取得部52にて取得されたスケール値S、及びプローブ値Pに基づいて測定値、すなわち測定子211Aの位置を算出する。なお、スケール値Sは、プローブ21の向きが−Z軸方向であり、かつ、倣い移動によるスライド機構24の変形、及び支持機構212内におけるスタイラス211の移動が全く生じていない場合における測定子211Aの位置を示すように調整されている。
形状解析部54は、測定値算出部53にて算出された測定値を合成して被測定物Wの表面形状データを算出し、算出された被測定物Wの表面形状データを輪郭データと対比することで誤差や歪みなどを求める等の形状解析を行う。
記憶部55は、ホストコンピュータ5で用いられるデータを記憶するものであり、例えば、入力手段61を介して入力される測定条件や、出力手段62を介して出力される測定結果等を記憶する。なお、入力手段61を介して入力される測定条件としては、例えば、移動指令部51、及び形状解析部54にて用いられる被測定物Wの輪郭データや、移動量取得部52にてスケール値S、及びプローブ値Pを取得するサンプリング間隔等がある。
〔測定値算出部の詳細構成〕
図4は、測定値算出部53の詳細構成を示すブロック図である。
測定値算出部53は、図4に示すように、移動機構22による倣い移動の加速度を推定する加速度推定部71を有する動作推定部7と、加速度推定部71にて推定される加速度に基づいてプローブ21の倣い移動にて生じる測定子211Aの位置の誤差を補正するための補正量を算出する補正量算出部8と、補正量算出部8にて算出された補正量に基づいて移動量取得部52にて取得されたスケール値Sを補正する移動量補正部531と、移動量補正部531にて補正されたスケール値S、及び移動量取得部52にて取得されたプローブ値Pを合成することで測定値を算出する移動量合成部532とを備える。
加速度推定部71は、移動指令部51にて倣いベクトルが出力されてから移動量取得部52にてスケール値S、及びプローブ値Pが取得されるまでの伝達関数であるノミナルモデルが設定されたノミナルモデル設定部711と、倣いベクトル、及びノミナルモデルに基づいてプローブ21の位置を推定する位置推定部712と、位置推定部712にて推定されたプローブ21の位置を2階微分することで倣い移動の加速度を算出する2階微分演算部713とを備える。
ノミナルモデル設定部711には、移動機構22のノミナルモデルG(s)と、プローブ21のノミナルモデルG(s)とが設定されている。なお、プローブ21のノミナルモデルG(s)は、プローブの種類ごとに記憶部55に予め記憶されており、使用するプローブに対応したノミナルモデルを入力手段61にて選択可能とされている。
そして、移動指令部51にて倣いベクトルが出力されてから移動量取得部52にてスケール値S、及びプローブ値Pが取得されるまでの伝達関数は、移動機構22のノミナルモデルG(s)と、プローブ21のノミナルモデルG(s)との積であるG(=G(s)×G(s))として表される。
ここで、倣いベクトル、及びスケール値S等は、X,Y,Z軸の各軸方向の値とされているが、移動機構22の位置制御系(スケール値Sを倣いベクトルにフィードバックする位置制御系)では、各軸方向における伝達関数の時定数Tが全て同じになるように調整されているので、各軸方向の伝達関数として全て同じノミナルモデルGを採用する。なお、ノミナルモデルGは、移動機構22の設計データに基づく伝達関数の導出や、実験データに基づくシステム同定等により適宜求められる。
例えば、ノミナルモデルGが一次遅れ系であるとき、ノミナルモデルGは以下の式(1)で表される。なお、Kはゲインを表し、sはラプラス演算子を表している。
Figure 0005192283
位置推定部712は、倣いベクトルの指令値C(c,c,c)と、ノミナルモデルGとに基づいてプローブ21の位置を推定する。具体的に、位置推定部712は、以下の式(2−1),(2−2)に示すように、指令値C、及びノミナルモデルGの積をとることで、プローブ21の推定位置E(e,e,e)を算出する。
Figure 0005192283
2階微分演算部713は、以下の式(3−1),(3−2)に示すように、位置推定部712にて算出されたプローブ21の推定位置Eを2階微分することで、倣い移動の加速度A(a,a,a)を算出する。
Figure 0005192283
補正量算出部8は、加速度補正量算出部81と、回転補正量算出部82とを備える。
加速度補正量算出部81は、倣い移動の加速度Aに依存して生じる測定子211Aの位置の誤差を補正するための補正量を算出する。
図5は、倣い移動の加速度Aに依存して生じるスライド機構24の変形を示す概念図である。
スライド機構24は、図5に示すように、被測定物Wの側面に沿って測定子211Aが円軌跡を描くように角速度一定で円運動する場合等には、円運動により発生する加速度の影響で変形する。したがって、スケール値S、及びプローブ値Pを合成した位置と、実際の測定子211Aの位置との間には誤差が生じることとなる。
そこで、加速度補正量算出部81は、プローブ21の基端側に設定された基準点Rにおけるプローブ21の並進誤差を補正するための並進補正量CT(CT、CT、CT)と、基準点Rを回転中心とするプローブ21の回転角Cθ(Cθ、Cθ、Cθ)とを、加速度Aの2次式としてモデル化された以下の式(4)により算出する。なお、本実施形態では、X,Y,Z軸の各軸における右ねじ回り方向を正方向とする回転角をそれぞれθ,θ,θとし、回転角θ,θ,θは、それぞれ+Y軸方向、+Z軸方向、+X軸方向を0としている。
Figure 0005192283
ただし、この式(4)は、以下の条件式(4−1)〜(4−6)で場合分けされる。ここで、各条件式におけるθX0,θY0,θZ0は、回転機構213にて変更されたプローブ21の向きを示している。なお、各条件式(4−1)〜(4−6)による場合分け、及びプローブ21の向きの算出方法については後に詳述する。
Figure 0005192283
また、式(4)において、加速度Aに乗じられる係数ベクトル(以下、係数ベクトルMとする)は、スライド機構24の構造上、測定位置、すなわちスライド機構24の移動量であるスケール値Sに依存して変化するので、スケール値Sの2次式としてモデル化された以下の式(5)により算出する。
Figure 0005192283
ここで、本実施形態における三次元測定機本体2では、2つのビーム支持体241をY軸方向に沿ってスライド移動させる構造上、倣い移動の加速度Aに依存して生じる測定子211Aの位置の誤差は、Y軸方向のスケール値sによる影響を受けにくいという特徴がある(図1参照)。したがって、式(5)に代えてスケール値sに乗じられる係数を0とした以下の式(5−1)を用いて係数ベクトルMを算出する。なお、式(5−1)において、スケール値Sに乗じられる係数ベクトル(以下、係数ベクトルMとする)は、記憶部55に予め記憶されている。また、この式(5−1)を式(5)に代えて用いることで、記憶部55に記憶させる係数ベクトルMの大きさを小さくすることができ、記憶部55の使用領域を節減することができる。
Figure 0005192283
次に、式(5−1)における係数ベクトルMの算出方法について説明する。
係数ベクトルMは、X,Y,Z軸の各軸方向の誤差ER(er,er,er)に基づいて算出する。この誤差ERは、測定子211Aを基準球231に当接させた状態でプローブ21を角速度一定で倣い移動させた場合における測定子211Aの位置を測定し、測定した測定子211Aの位置に基づく円の半径から基準球231の半径を減算することで算出する。
なお、本実施形態では、プローブ21の向き(±X軸方向、±Y軸方向、−Z軸方向)、測定位置(s,s,s)、基準点Rから測定子211Aまでの長さ(以下、スイベル長Lとする)、及び倣い移動の速度の各条件を変更して誤差ERを算出する。
ここで、プローブ21の向きとして+Z軸方向の条件を設定していないのは、三次元測定機本体2の構造上、プローブ21の向きを+Z軸方向とすることができないためである(図1参照)。また、プローブ21の向きを±X軸方向とした場合には、YZ平面内で倣い移動をさせることで誤差er,erを算出し、±Y軸方向とした場合には、XZ平面内で倣い移動をさせることで誤差er,erを算出し、−Z軸方向とした場合には、XY平面内で倣い移動させることで誤差er,erを算出する。
図6は、プローブ21の向きを±Y軸方向とした場合におけるスイベル長Lと、X軸方向の誤差erとの関係図である。なお、図6は、スイベル長l(X,Y,Z軸の各軸方向におけるスイベル長をそれぞれl,l,lとする)を横軸とし、誤差erを縦軸とした図である。また、図6は、測定位置、及び倣い移動の速度を一定とした場合における関係図である。
誤差erは、図6に示すように、スイベル長lの絶対値が大きくなるに従って増加する。これは、倣い移動の加速度Aに依存して生じる回転角Cθに基づく誤差が増加するためである。したがって、測定した誤差erの各値を直線近似することで切片、及び傾きを算出すれば、切片は、倣い移動の加速度Aに依存して生じる並進誤差と考えることができ、傾きは、倣い移動の加速度Aに依存して生じる回転角Cθに基づく誤差と考えることができる。
そこで、プローブ21の向きが+Y軸方向の場合における近似曲線APの傾きをSとし、−Y軸方向の場合における近似曲線APの傾きをSとし、各近似曲線AP,APの切片I,Iの平均を切片Iとしてそれぞれ算出する。そして、各近似曲線AP,APの傾きS,Sを以下の式(6)により角度θ,θに変換する。
Figure 0005192283
図7は、倣い移動の加速度aと、各近似曲線AP,APにおける切片I、及び角度θ,θとの関係図である。具体的に、図7は、測定位置を一定とし、倣い移動の速度を変化させて誤差erを測定したときの切片I、及び角度θ,θを示す図である。なお、図7において、丸印は切片Iを示し、三角印は角度θを示し、四角印は角度θを示している。
切片I、及び角度θ,θは、図7に示すように、倣い移動の加速度aが大きくなるに従って変化する。これは、倣い移動の加速度aが大きくなるに従ってスライド機構24の変形量が大きくなるためである。
したがって、切片I、及び角度θ,θを、加速度aの2次式としてモデル化した以下の式(7)で表すことができる。
Figure 0005192283
なお、式(7)において、Mθの添え字(ZX)は、回転角θに基づくX軸方向の誤差の係数ベクトルであることを示している。
また、式(7)において、加速度aに乗じられる係数ベクトルは、前述したように、スライド機構24の構造上、スケール値S(s、s)に依存して変化するので、スケール値Sの2次式としてモデル化された以下の式(8)で表すことができる。
Figure 0005192283
ここで、式(7)、及び式(8)において、切片I、及び角度θ,θと、倣い移動の加速度aと、スケール値Sとは、既知の値であるので、式(7),(8)からプローブ21の向きを±Y軸方向とした場合の誤差erに基づくスケール値Sに乗じられる係数ベクトル(以下、係数ベクトルMI,MθZXとする)を算出することができる。
なお、この係数ベクトルMIは、プローブ21の向きを−Z軸方向とした場合の誤差erに基づいても算出されるので、本実施形態では、各係数ベクトルMIの平均値を用いる。
また、係数ベクトルMI、及びMθZXの算出方法と同様の方法により、係数ベクトルMI,MI,MθXY,MθXZ,MθYX,MθYZ,MθZYを算出することで式(5−1)における係数ベクトルMを算出することができる。
そして、加速度補正量算出部81は、式(5−1)に示すように、算出された係数ベクトルMと、移動量取得部52にて取得されたスケール値Sとに基づいて係数ベクトルMを算出する。さらに、加速度補正量算出部81は、式(4)に示すように、算出された係数ベクトルMと、2階微分演算部713にて算出された加速度Aとに基づいて並進補正量CTと、回転角Cθとを算出する。
ここで、式(4)は、前述したように、条件式(4−1)〜(4−6)で場合分けされている。これは、プローブ21の向きが+Y軸方向(+X軸方向)にある場合と、−Y軸方向(−X軸方向)にある場合とで異なる近似直線の傾きS,Sを導出しているためである。また、前述したように、プローブ21の向きは、三次元測定機本体2の構造上、+Z軸方向とすることができないので、条件式(4−1)における右辺の値に対応する係数ベクトルMを算出することができない。しかしながら、回転機構213は、条件式(4−1)の範囲内においても僅かながらプローブ21の向きを変更することができる。このため、加速度補正量算出部81は、条件式(4−1)の範囲内においても条件式(4−2)を用いて並進補正量CTと、回転角Cθとを算出する。
なお、加速度補正量算出部81は、条件式(4−1)〜(4−6)におけるプローブ21の向き(θX0、θY0、θZ0)を以下の式(9)により算出する。
Figure 0005192283
ここで、プローブベクトルP(pX0、pY0、pZ0)は、三次元測定機本体2をキャリブレーションすることで得られるベクトルである。具体的に、プローブベクトルPは、三次元測定機本体2における所定位置(以下、基点とする)から測定子211Aまでの変位を示すベクトルである。また、ベクトルB(b、b、b)は、基準点RからプローブベクトルPの基点までの変位を示すベクトルである。さらに、lXY、lYZ、lXZは、スイベル長LのXY平面、YZ平面、及びXZ平面への正射影の長さであり、以下の式(10)により算出する。なお、ベクトルB、及びスイベル長Lは、プローブの種類ごとに記憶部55に予め記憶されており、使用するプローブに対応したベクトルB、及びスイベル長Lを入力手段61にて選択可能とされている。
Figure 0005192283
回転補正量算出部82は、基準点Rを回転中心とするプローブ21の回転角、及び基準点Rから測定子211Aまでのプローブ21の長さに基づくプローブ21の回転誤差を補正するための回転補正量CRを算出する。具体的に、回転補正量算出部82は、加速度補正量算出部81にて算出された回転角Cθと、回転機構213にて変更されたプローブ21の向き(θX0、θY0、θZ0)と、スイベル長LのXY平面、YZ平面、及びXZ平面への正射影の長さ(lXY、lYZ、lXZ)とに基づいて以下の式(11)により回転補正量CRを算出する。
Figure 0005192283
図8は、補正量算出部8、移動量補正部531、及び移動量合成部532の関係を示す図である。
補正量算出部8は、前述したように、加速度A、スイベル長L、及びスケール値Sに基づいて補正量(並進補正量CT、及び回転補正量CR)を算出する(図8参照)。
移動量補正部531は、図8に示すように、補正量算出部8にて算出された補正量に基づいて移動量取得部52にて取得されたスケール値Sを補正する。具体的に、移動量補正部531は、加速度補正量算出部81にて算出された並進補正量CTと、回転補正量算出部82にて算出された回転補正量CRとに基づいて以下の式(12)によりスケール値Sを補正する。
Figure 0005192283
そして、移動量合成部532は、移動量補正部531にて補正された補正スケール値CS(CS,CS,CS)、及び移動量取得部52にて取得されたプローブ値Pを合成することで以下の式(13)により測定値(x,y,z)を算出する。
すなわち、本実施形態では、補正部は、移動量補正部531と、移動量合成部532とで構成され、移動量取得部52にて取得されたスケール値Sと、補正量算出部8にて算出された補正量(並進補正量CT、及び回転補正量CR)とに基づいて測定子211Aの位置の誤差を補正している。
Figure 0005192283
図9、及び図10は、移動量補正部531にてスケール値Sを補正することなく被測定物Wの表面形状を測定した場合の測定結果を示す図である。なお、図9は、長さの異なるプローブ21を用いた場合の測定結果を示す図であり、図9(A)は、スイベル長Lの長いプローブ21を用いた場合の測定結果を示し、図9(B)は、スイベル長Lの短いプローブ21を用いた場合の測定結果を示している。また、図10は、プローブ21の姿勢を変更した場合の測定結果を示している。
また、図9、及び図10において、太線で示される円は、記憶部55に記憶された被測定物Wの輪郭データを示している。
各測定結果は、図9、及び図10に示すように、いずれの場合においても輪郭データと比較して小さい形状の測定結果となっている。これは、プローブ21の倣い移動にて生じる測定子211Aの位置の誤差が測定値に影響しているためである。
また、スイベル長Lの短いプローブ21を用いた場合の測定結果(図9(B))は、スイベル長Lの長いプローブ21を用いた場合の測定結果(図9(A))よりも小さい形状の測定結果となっている。これは、長さの異なるプローブ21を用いた場合には、移動機構22の変形量が同じであっても測定子211Aの位置が異なるからである。さらに、プローブ21の姿勢を変更した場合の測定結果(図10)は、プローブ21の姿勢を変更していない場合の測定結果(図9)とは異なる形状の測定結果となっている。これは、プローブ21の姿勢を変更した場合には、移動機構22に対する測定子211Aの位置が異なることとなるからである。
このように、長さの異なるプローブ21を用いた場合、及びプローブ21の姿勢を変更した場合には、それぞれ異なる形状の測定結果となっている。言い換えると、それぞれの場合において、測定値の誤差が異なっている。
したがって、長さの異なるプローブ21を用いた場合や、プローブ21の姿勢を変更した場合であっても同じ補正量に基づいて測定値の誤差を補正すると、測定値の誤差を適切に補正することができないこととなる。
図11、及び図12は、移動量補正部531にてスケール値Sを補正して被測定物Wの表面形状を測定した場合の測定結果を示す図である。なお、図11、及び図12は、それぞれ図9、及び図10に対応している。
各測定結果は、図11、及び図12に示すように、いずれの場合においても輪郭データと略同じ形状の測定結果となっている。すなわち、長さの異なるプローブ21を用いた場合、及びプローブ21の姿勢を変更した場合であっても測定値の誤差を適切に補正することができている。これは、補正量算出部8にて算出された補正量(並進補正量CT、及び回転補正量CR)に基づいて測定子211Aの位置の誤差を補正しているためである。
このような本実施形態によれば以下の効果がある。
(1)三次元測定機1は、プローブ21の倣い移動にて生じる測定子211Aの位置の誤差を補正するための並進補正量CT、及び回転補正量CRを別々に算出する補正量算出部8と、補正量算出部8にて算出された並進補正量CT、及び回転補正量CRに基づいて測定子211Aの位置の誤差を補正する移動量補正部531、及び移動量合成部532とを備えるので、スライド機構24が変形することで生じる測定子211Aの位置の誤差を補正することができる。
(2)プローブ21の長さや姿勢が異なる場合には、補正量算出部8にて算出される並進補正量CTは略同じとなるが、回転補正量CRはプローブ21の長さや姿勢に応じて異なるので、補正量算出部8は、長さの異なるプローブ21を用いた場合や、プローブ21の姿勢を変更した場合であっても適切な補正量を算出することができる。したがって、三次元測定機1は、このような場合であっても測定値の誤差を適切に補正することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図13は、本発明の第2実施形態に係る三次元測定機1Aの概略構成を示すブロック図である。
前記第1実施形態では、動作推定部7は、加速度推定部71を備え、プローブ21の倣い移動の加速度Aを算出していた。これに対して、本実施形態では、動作推定部7Aは、加速度推定部71の他、プローブ21の倣い移動の周波数を推定する周波数推定部72を備えている点で異なる。
また、前記第1実施形態では、補正量算出部8は、加速度補正量算出部81と、回転補正量算出部82とを備え、並進補正量CT、及び回転補正量CRを補正量として算出していた。これに対して、本実施形態では、補正量算出部8Aは、加速度補正量算出部81、及び回転補正量算出部82の他、スライド機構24におけるX,Y,Z軸方向の各移動軸間の位相差を補正するための位相差補正量を算出する位相差補正量算出部83を備えている点で異なる。
周波数推定部72は、被測定物Wの側面に沿って測定子211Aが円軌跡を描くように角速度一定で円運動する際の周波数fを推定する。具体的に、周波数推定部72は、2階微分演算部713にて算出された倣い移動の加速度Aと、測定子211Aの回転半径Rsとに基づいて以下の式(14)により周波数fを算出する。
Figure 0005192283
なお、この式(14)は、周波数f、及び角速度ωの関係がω=2πfであり、向心加速度a、回転半径Rs、及び角速度ωの関係がa=Rsωであることから、以下の式(15−1),(15−2)に示す式変形により導出することができる。
Figure 0005192283
また、この式(15−2)は、XY平面における円運動の周波数fXY、XZ平面における円運動の周波数fXZ、YZ平面における円運動の周波数fYZの場合には、以下の式(16)に示すように簡略化することができる。
Figure 0005192283
位相差補正量算出部83は、スライド機構24におけるX,Y,Z軸方向の各移動軸間の位相差を補正するための位相差補正量を算出する。
ここで、移動機構22の位置制御系では、前述したように、各軸方向における伝達関数の時定数Tが全て同じになるように調整されている。具体的に、位置制御系におけるフィードフォワードゲイン等の制御パラメータが全て同じとなるように調整されている。しかしながら、位置制御系(メジャーループ)のマイナーループである速度制御系は、スライド機構24における各移動軸の構造が異なるため、それぞれ異なる特性を有している。したがって、スライド機構24における各移動軸間には、倣い移動の速度、すなわち周波数fに依存して位相差が生じる。
そこで、位相差補正量算出部83は、X軸方向の移動軸、及びY軸方向の移動軸の位相差補正量CφXYと、X軸方向の移動軸、及びZ軸方向の移動軸の位相差補正量CφXZと、Y軸方向の移動軸、及びZ軸方向の移動軸の位相差補正量CφYZとを周波数fの2次式、及びスイベル長Lの1次式としてモデル化された以下の式(17),(18)により算出する。
Figure 0005192283
ただし、この式(18)は、以下の条件式(18−1)〜(18−3)で場合分けされる。なお、各条件式(18−1)〜(18−3)による場合分けについては後に詳述する。
Figure 0005192283
また、式(17)において、周波数fに乗じられる係数ベクトル(以下、Mとする)は、スライド機構24の構造上、測定位置に依存して変化するので、スケール値Sの2次式としてモデル化された以下の式(19−1)〜(19−3)により算出する。なお、式(19−1)〜(19−3)においても前述した式(5−1)と同様にスケール値sに乗じられる係数を0とすることで記憶部55に記憶させる係数ベクトル(以下、MXY,MXZ,MYZとする)の大きさを小さくして記憶部55の使用領域を節減している。
Figure 0005192283
Figure 0005192283
Figure 0005192283
次に、式(19−1)〜(19−3)における係数ベクトルMXY,MXZ,MYZの算出方法について説明する。
係数ベクトルMXY,MXZ,MYZは、各移動軸間の位相差φ(φXY、φXZ、φYZ)に基づいて算出する。この位相差φは、測定子211Aを基準球231に当接させた状態でプローブ21を角速度一定で倣い移動させた場合における測定子211Aの位置を測定し、測定した測定子211Aの位置に基づいて算出する。
図14は、プローブ21の向きを±Y軸方向とした場合におけるスイベル長lと、X軸方向の移動軸、及びZ軸方向の移動軸の位相差φXZとの関係図である。また、図14は、測定位置、及び倣い移動の速度を一定とした場合における関係図である。
位相差φXZは、図14に示すように、スイベル長lが+方向に大きくなるに従って減少する。なお、位相差補正量Cφを算出するための係数ベクトルMXY,MXZ,MYZを算出する場合にも加速度補正量(並進補正量CT、及び回転角Cθ)を算出するための係数ベクトルMI,MI,MI,MθXY,MθXZ,MθYX,MθYZ,MθZX,MθZYを算出したのと同様に測定した位相差φの各値を直線近似することで算出する。具体的に、例えば、係数ベクトルMXZを算出する場合には、以下の方法により算出する。
まず、プローブ21の向きが+Y軸方向の場合における近似曲線APの傾きをS、切片をIとし、−Y軸方向の場合における近似曲線APの傾きをS、切片をIとしてそれぞれ算出する。そして、各近似曲線AP、APの傾きS,Sを以下の式(20)により角度θ,θに変換する。
Figure 0005192283
図15は、倣い移動の周波数fXZと、各近似曲線AP、APにおける切片I、I、及び角度θ,θとの関係図である。具体的に、図15は、測定位置を一定とし、倣い移動の速度を変化させて位相差φXZを測定したときの切片I、I、及び角度θ,θを示す図である。なお、図15において、菱形印は切片Iを示し、丸印は切片Iを示し、三角印は角度θを示し、四角印は角度θを示している。
切片I、I、及び角度θ,θは、図15に示すように、倣い移動の周波数fXZが大きくなるに従って変化する。したがって、切片I、I、及び角度θ,θを、周波数fXZの2次式としてモデル化した以下の式(21)で表すことができる。
Figure 0005192283
また、式(21)において、周波数fXZに乗じられる係数ベクトルは、前述したように、スライド機構24の構造上、スケール値S(s、s)に依存して変化するので、スケール値Sの2次式としてモデル化された以下の式(22)で表すことができる。
Figure 0005192283
ここで、式(21)、及び式(22)において、切片I、I、及び角度θ,θと、倣い移動の周波数fXZと、スケール値Sとは、測定条件から既知の値であるので、式(22)において位相差φXZに基づくスケール値Sに乗じられる係数ベクトルMXZを算出することができる。
また、係数ベクトルMXZの算出方法と同様の方法により、位相差φXY、φYZに基づくスケール値Sに乗じられる係数ベクトルMXY,MYZを算出することで式(19−1)〜(19−3)における係数ベクトルMXY,MXZ,MYZを算出することができる。
そして、位相差補正量算出部83は、式(19−1)〜(19−3)に示すように、算出された係数ベクトルMXY,MXZ,MYZと、移動量取得部52にて取得されたスケール値Sとに基づいて係数ベクトルMを算出する。さらに、位相差補正量算出部83は、式(17),(18)に示すように、算出された係数ベクトルMと、周波数推定部72にて算出された周波数f(fXY,fXZ,fYZ)と、スイベル長L(l,l,l)とに基づいて位相差補正量Cφを算出する。
ここで、式(18)は、前述したように、条件式(18−1)〜(18−3)で場合分けされている。これは、プローブ21の向きが+X,Y,Z軸方向にある場合と、−X,Y,Z軸方向にある場合とで異なる近似直線の傾きS,Sを導出しているためである。
図16は、補正量算出部8A、移動量補正部531A、及び移動量合成部532の関係を示す図である。
補正量算出部8Aは、前述したように、加速度A、スイベル長L、及びスケール値Sに基づいて補正量(並進補正量CT、回転補正量CR、及び位相差補正量Cφ)を算出する(図16参照)。
移動量補正部531Aは、図16に示すように、補正量算出部8Aにて算出された補正量に基づいて移動量取得部52にて取得されたスケール値Sを補正する。
ここで、位相差補正量Cφによる補正は、X,Y,Z軸のいずれか1つの軸を基準として他の2つの軸についての位相差を補正すればよい。なお、位相差補正量Cφ(CφXY,CφXZ,CφYZ)の絶対値に応じて基準となる軸を変更することで補正精度を高めることができる。具体的に、CφXYの絶対値が最も小さい場合には、Z軸を基準とする以下の式(23−1)に基づいてスケール値Sを補正し、CφXZの絶対値が最も小さい場合には、Y軸を基準とする以下の式(23−2)に基づいてスケール値Sを補正し、CφYZの絶対値が最も小さい場合には、X軸を基準とする以下の式(23−3)に基づいてスケール値Sを補正する。
Figure 0005192283
なお、本実施形態では、移動量補正部531Aは、図16に示すように、Z軸を基準とする式(23−1)に基づいてスケール値Sを補正する。そして、移動量補正部531Aは、位相差補正量Cφに基づいて補正された位相差補正スケール値CφS(CφS、CφS、CφS)を、更に並進補正量CT、及び回転補正量CRに基づいて以下の式(24)により補正する。
Figure 0005192283
そして、移動量合成部532は、移動量補正部531Aにて補正された補正スケール値CS、及び移動量取得部52にて取得されたプローブ値Pを合成することで測定値(x,y,z)を算出する。
ここで、前記第1実施形態における移動量補正部531にてスケール値Sを補正して被測定物Wの表面形状を測定した場合の測定結果では、図11、及び図12に示すように、いずれの場合においても楕円形状の測定結果となっている。これは、プローブ21を倣い移動させる複数の移動軸を備える三次元測定機1,1Aでは、各移動軸の応答特性の違いに基づく各移動軸間の位相差の影響により、測定値の誤差が生じるためである。
図17、及び図18は、移動量補正部531Aにてスケール値Sを補正して被測定物Wの表面形状を測定した場合の測定結果を示す図である。なお、図17、及び図18は、それぞれ図11、及び図12に対応している。
各測定結果は、図17、及び図18に示すように、いずれの場合においても輪郭データと略同じ形状の測定結果となっている。さらに、各測定結果は、いずれの場合においても略円形状の測定結果となっている。これは、補正量算出部8Aにて算出された位相差補正量Cφに基づいて測定子211Aの位置の誤差を補正しているためである。
このような本実施形態においても、前記第1実施形態における作用、効果と同様の作用、効果を奏することができる他、以下の作用、効果を奏することができる。
(3)三次元測定機1Aは、プローブ21を角速度一定で円運動させたときの倣い移動の周波数fに基づいて各移動軸間の位相差を補正するための位相差補正量Cφを算出する位相差補正量算出部83を備えるので、各移動軸間の位相差を適切に補正することができ、測定値の誤差を更に適切に補正することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、三次元測定機1,1Aは、被測定物Wの表面に当接される測定子211Aを有する接触式のプローブ21を備えていた。これに対して、三次元測定機は、レーザーや、カメラ等の非接触式のプローブを備えていてもよい。要するに、三次元測定機は、測定子を有するプローブを備えていればよい。
前記各実施形態では、移動機構22は、それぞれ直交するX,Y,Z軸の各軸方向にプローブ21を移動させる3つの移動軸を備えていた。これに対して、移動機構は、1つ、または2つの移動軸を備えていてもよく、各移動軸は、直交していなくてもよい。要するに、移動機構は、プローブを倣い移動させることができればよい。
前記各実施形態では、補正量算出部8,8Aは、並進補正量CT、回転補正量CR、位相差補正量Cφを、加速度A、周波数f、スイベル長L、及びスケール値Sの多項式でモデル化することで算出していた。これに対して、補正量算出部は、例えば、並進補正量、回転補正量、位相差補正量を、スプライン関数等でモデル化することで算出してもよく、加速度、周波数、スイベル長、スケール値とは異なるパラメータに基づいて算出してもよい。要するに、補正量算出部は、並進補正量、回転補正量、位相差補正量を、加速度等の補正量に関連付けることができるパラメータに基づいて算出することができればよい。
前記各実施形態では、補正量算出部8,8Aは、動作推定部7,7Aにて算出された加速度A、及び周波数fに基づいて補正量を算出していた。これに対して、補正量算出部は、例えば、加速度センサや、位置センサ等を用いて検出された加速度等に基づいて補正量を算出してもよい。しかしながら、このようなセンサを用いて加速度等を検出する構成によると、センサからの出力信号をサンプリングする際にサンプリング誤差が生じることとなるし、センサをプローブに設けることも容易ではない。このため、動作推定部にて算出された加速度等に基づいて補正量を算出する前記各実施形態の構成が好ましい。
前記各実施形態では、三次元測定機1,1Aは、支持機構212、及びスタイラス211を回転させることでプローブ21の姿勢を変更する回転機構213を有するプローブ21を備えていた。これに対して、三次元測定機は、回転機構を有しないプローブを備えていてもよい。なお、この場合には、基準点をプローブの基点に設定することができる。
前記第2実施形態では、位相差補正量算出部83は、スケール値Sを座標変換することで補正する位相差補正量Cφを算出していた。これに対して、位相差補正量算出部は、例えば、各移動軸の時間遅れを補正する位相差補正量を算出してもよい。要するに、位相差補正量算出部は、各移動軸間の位相差を補正するための位相差補正量を算出することができればよい。
本発明の第1実施形態に係る三次元測定機を示す全体模式図。 前記実施形態における三次元測定機の概略構成を示すブロック図。 前記実施形態におけるスピンドルにてプローブを保持している部分の拡大模式図。 前記実施形態における測定値算出部の詳細構成を示すブロック図。 前記実施形態における倣い移動の加速度に依存して生じるスライド機構の変形を示す概念図。 前記実施形態におけるプローブの向きを±Y軸方向とした場合におけるスイベル長と、X軸方向の誤差との関係図。 前記実施形態における倣い移動の加速度と、各近似曲線における切片、及び角度との関係図。 前記実施形態における補正量算出部、移動量補正部、及び移動量合成部の関係を示す図。 前記実施形態における移動量補正部にてスケール値を補正することなく被測定物の表面形状を測定した場合の測定結果を示す図。 前記実施形態における移動量補正部にてスケール値を補正することなく被測定物の表面形状を測定した場合の測定結果を示す図。 前記実施形態における移動量補正部にてスケール値を補正して被測定物の表面形状を測定した場合の測定結果を示す図。 前記実施形態における移動量補正部にてスケール値を補正して被測定物の表面形状を測定した場合の測定結果を示す図。 本発明の第2実施形態に係る三次元測定機の概略構成を示すブロック図。 前記実施形態におけるプローブの向きを±Y軸方向とした場合におけるスイベル長と、X軸方向の移動軸、及びZ軸方向の移動軸の位相差との関係図。 前記実施形態における倣い移動の周波数と、各近似曲線における切片、及び角度との関係図。 前記実施形態における補正量算出部、移動量補正部、及び移動量合成部の関係を示す図。 前記実施形態における移動量補正部にてスケール値を補正して被測定物の表面形状を測定した場合の測定結果を示す図。 前記実施形態における移動量補正部にてスケール値を補正して被測定物の表面形状を測定した場合の測定結果を示す図。
符号の説明
1,1A…三次元測定機
5…ホストコンピュータ(制御装置)
8,8A…補正量算出部
21…プローブ
22…移動機構
52…移動量取得部
83…位相差補正量算出部
211A…測定子
531,531A…移動量補正部(補正部)
532…移動量合成部(補正部)。

Claims (5)

  1. 被測定物の表面に倣って移動する測定子を有するプローブと、前記プローブを保持するとともに、倣い移動させる移動機構と、前記移動機構を制御する制御装置とを備える三次元測定機であって、
    前記制御装置は、
    前記移動機構の移動量を取得する移動量取得部と、
    前記プローブを倣い動作させる際の加速度によって生じる前記移動機構の変形による前記測定子の位置の誤差を補正するための補正量を算出する補正量算出部と、
    前記移動量取得部にて取得された前記移動機構の移動量と、前記補正量算出部にて算出された補正量とに基づいて前記測定子の位置の誤差を補正する補正部とを備え、
    前記補正量算出部は、
    前記プローブに設定された基準点における前記プローブの並進誤差を補正するための並進補正量と、
    前記基準点を回転中心とする前記プローブの回転角、及び前記基準点から前記測定子までの前記プローブの長さに基づく前記プローブの回転誤差を補正するための回転補正量とを別々に算出し、
    前記並進誤差量は、前記プローブの長さと前記プローブの回転角に依存しないことを特徴とする三次元測定機。
  2. 請求項1に記載の三次元測定機において、
    前記補正量算出部は、
    前記プローブの倣い移動の加速度に基づいて前記並進補正量、及び前記回転補正量の少なくともいずれか一方を算出することを特徴とする三次元測定機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の三次元測定機において、
    前記移動機構は、
    前記プローブを倣い移動させる複数の移動軸を有し、
    前記補正量算出部は、
    前記各移動軸間の位相差を補正するための位相差補正量を算出する位相差補正量算出部を備えることを特徴とする三次元測定機。
  4. 請求項3に記載の三次元測定機において、
    前記位相差補正量算出部は、
    前記プローブを角速度一定で円運動させたときの倣い移動の周波数に基づいて前記位相差補正量を算出することを特徴とする三次元測定機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の三次元測定機において、
    前記補正量算出部は、
    前記移動量取得部にて取得された前記移動機構の移動量に基づいて前記補正量を算出することを特徴とする三次元測定機。
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