JP6238408B2 - 波長変換部材 - Google Patents

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本発明は、蛍光体を用いた波長変換部材に関する。
近年、新しい光源として、いわゆる白色LEDが開発され、従来の白熱電球や蛍光灯などの白色光源に代わり、新たな光源として応用が進んでいる。
この白色LEDの発光部は、少なくとも青色ないしは近紫外光を発光する半導体発光素子と、この半導体発光素子からの発光の一部を吸収して別の波長の光を発する波長変換部材とからなる。この波長変換部材は、蛍光体と透明な樹脂との混合物からなる。
しかしながら、有機物である透明な樹脂は、長時間使用により劣化し、例えば透明性が低下したり、あるいは変色したりするなどの問題点がある。このため、経時変化の小さいフリットガラス等の低融点ガラスなどと蛍光体の混合物を波長変換部材とした特許がある(例えば、特許文献1および2参照。)。
しかしながら、蛍光体とガラス原料等を単に混合し焼結させただけでは、特に板状に薄く加工した際に、充分な機械的強度が得られない場合や、充分な輝度が得られない場合があった。
特許第4158012号公報(第1頁) 特許第4802923号公報(第1頁)
本発明は、機械的強度が高く、かつ輝度が高い波長変換部材を提供することを目的とする。
発明者らは、種々の波長変換部材の材料を検討した結果、ガラスマトリックス中に、特定の微細な結晶を含む波長変換部材が好ましいことを見出した。
第1の発明に係る波長変換部材は、少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなり、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴としている。そして、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことにより、輝度を維持し、かつ機械的強度の高い優れた波長変換部材となる。
第2の発明に係る波長変換部材は、少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなり、前記ガラスマトリックスは少なくともケイ素(Si)、ランタン(La)およびバリウム(Ba)を含み、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴としている。そして、前記組成のガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことにより、輝度を維持し、かつ機械的強度の高い優れた波長変換部材となる。
第3の発明に係る波長変換部材は、少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなり、前記ガラスマトリックスの組成は、質量%でSiO 40〜60%、La 1〜15%、BaO 1〜10%、CaO 0〜10%、SrO 0〜10%、BaO+CaO+SrO 1〜10%、KO 0〜10%、LiO 0〜5%、NaO 0〜5%、KO+LiO+NaO 1〜10%、B 10〜40%、Al 1〜10%、ZnO 1〜10%、およびZrO 1〜10%であり、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴としている。そして、前記組成のガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことにより、輝度を維持し、かつ機械的強度の高い優れた波長変換部材となる。
第4の発明に係る波長変換部材は、第1ないし第3のいずれかの発明において前記BaLa(SiO結晶の含有量は、波長変換部材に対して質量%で0.3%以上8%以下であることを特徴としている。そして、上記結晶の含有量とすることにより、より好ましい輝度と機械的強度のバランスを有する優れた波長変換部材となる。
第5の発明に係る波長変換部材は、第1ないし第4のいずれかの発明において前記蛍光体がYAl12:Ce蛍光体、YAl12:Ce蛍光体のYの一部をGd、Lu、Tbの少なくとも一つで置換あるいはAlの一部をGaで置換した蛍光体、TbAl12:Ce蛍光体、LuAl12:Ce蛍光体、MSi:Eu蛍光体(ただしMはSrおよびBaの少なくとも一つ)、前記MSi:Eu蛍光体のOの一部をClで置換した蛍光体、Eu付活α型サイアロン蛍光体、Eu付活β型サイアロン蛍光体、SrAl:Eu蛍光体、SrAl:Eu,Dy蛍光体の少なくとも一つであることを特徴としている。そして、これらの蛍光体と上記のガラスマトリックスとの組み合わせにより、より好ましい波長変換部材となる。
本発明の波長変換部材によれば、機械的強度が高く、かつ輝度も高いことから、半導体発光素子と組み合わせた場合に、輝度が高く、かつ耐久性に優れたLED等を得ることができる。
本発明の波長変換部材の粉末X線回折図形である。 本発明の波長変換部材の輝度と機械的強度を示すグラフである。
次に、本発明の一実施形態として、波長変換部材を製造する工程を説明する。
蛍光体は、一般的にLEDに用いられる蛍光体を用いることができる。例えば、YAl12:Ce蛍光体(YAG:Ce蛍光体)、YAG:Ce蛍光体のYの一部をGdやLuやTbで置換あるいはAlの一部をGaで置換した蛍光体、TbAl12:Ce蛍光体(TAG:Ce蛍光体)、LuAl12:Ce蛍光体(LuAG:Ce蛍光体)、MSi:Eu蛍光体(ただしMはSrおよびBaの少なくとも一つ)、前記MSi:Eu蛍光体のOの一部をClで置換した蛍光体、Eu付活α型サイアロン蛍光体、Eu付活β型サイアロン蛍光体、SrAl:Eu蛍光体、SrAl:Eu,Dy蛍光体などを好適に用いることができる。この他に、その他のアルミン酸塩系蛍光体(例えば、BaMgAl1017:Eu蛍光体(BAM蛍光体))や、リン酸塩系蛍光体(例えば、Sr(POCl:Eu蛍光体)、酸化物系蛍光体なども用いることができる。
ガラスマトリックスの原料となるガラス粉末は、シリカ、酸化ランタン、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、ホウ酸、アルミナ、酸化亜鉛、ジルコニア等の材料を適宜調合し、これを白金ルツボ等の耐熱容器に入れて、800〜1500℃で1〜3時間程度大気中で加熱溶融することでガラス化し、さらにフィルム状に成型する。フィルム状に成型したガラスをボールミルなどで充分に粉砕し、篩別等で分級し、ガラス粉末を得る。より細かい粒子を得るために、遊星ボールミル装置を使用することもできる。
ガラス粉末の粒径は、D50で2μm〜50μmが好ましい。この範囲内において、波長変換部材の透過性の著しい低下、輝度や色度が不均一になりムラが生じるといった問題がない。より好ましいガラス粉末の粒径は、D50で5μm〜25μmである。
本発明の波長変換部材は、例えば次のように製造する。まず上記の蛍光体、ガラス粉末を所定の割合で秤量し、これを充分に混合する。得られた混合粉末を圧縮成型した後に焼成し、冷却する。得られた焼成体を所定の大きさに切断等の加工をして、目的の波長変換部材を得る。この他、上記ガラス粉末の原料を加熱溶融した上で、直接蛍光体を投入し混合し冷却することで上記焼成体を得ることができる。この場合、蛍光体を投入し混合した後、640℃から780℃で10〜30時間保持した後冷却するとよい。
圧縮成型の手段としては、例えば一軸加圧成型法、冷間等方圧加圧法(CIP法)、熱間等方圧加圧法(HIP法)などから選択できる。具体的には、例えば、金型に原料の混合粉末を充填して一軸加圧成形を行い成型体を得る。得られた成型体を、さらに冷間等方圧加圧法(CIP法)で98〜392MPa(約1000〜4000kgf/cm)程度の圧力で緻密化を行う方法が好ましい。
成型体の焼成は、例えば大気中で、温度は500〜800℃の条件で2〜30時間の範囲で行うことが好ましい。段階的に焼成温度を上げる等、複数ステップによる焼成を行ってもよい。
焼成後、得られた焼成体を取り出し、ダイヤモンドカッターやワイヤソー等の切断加工により、例えば板形状等の所定の形状や大きさに切り出して波長変換部材を得る。この際、大きさの微調整や表面粗さの調製のため、研磨等の加工を行ってもよい。
板形状の波長変換部材とした場合、その厚さは0.1mm以上0.5mm以下であることが好ましい。0.1mmよりも薄いと機械的に割れやすくなり、0.5mmより厚くなるとプレートの透過率が下がる。より好ましい厚さの範囲は0.15mm〜0.3mmである。
次に、上記一実施の形態の実施例として、本発明の波長変換部材とその特性について説明する。
蛍光体は、まずYAl12:Ce蛍光体(YAG:Ce蛍光体)を合成した。
蛍光体原料として、酸化イットリウム(Y)1.46モル(329.7g)、酸化セリウム(CeO)0.08モル(13.8g)、アルミナ(Al)2.5モル(254.9g)を混合し、さらにフラックスとしてフッ化バリウム(BaF)18gを添加し充分に混合する。これをアルミナルツボに充填し、水素3%+窒素97%の還元ガス雰囲気中にて1400℃で5時間焼成した。得られた焼成体を水中でボールミルし、硝酸溶液で洗浄および脱イオン水での洗浄後、水篩を行い、篩い残を分離し、乾燥してY2.92Ce0.08Al12で表されるYAG:Ce蛍光体を得た。この得られた蛍光体を蛍光体試料(1)とする。蛍光体試料(1)の粒度分布をレーザー回折式粒度分布測定装置(型式:SALD−2100 島津製作所製)で測定した結果、D50は13.2μmであった。
ガラス粉末は、原料であるシリカ(SiO)、酸化ランタン(La)、炭酸バリウム(BaCO)、炭酸カリウム(KCO)、ホウ酸(HBO)、アルミナ(Al)、酸化亜鉛(ZnO)、ジルコニア(ZrO)を、加熱後酸化物となった時に表1に示した組成となるように秤量し、ボールミルで充分に混合する。次いで混合した原料を白金ルツボに入れ1350℃で2時間、大気中にて加熱溶解しガラス化させ、さらにフィルム状に成型する。このフィルム状に成型したガラスをボールミルで充分に粉砕、篩別しガラス粉末を得た。このガラス粉末の粒度分布を測定した結果、D50は8μmであった。
Figure 0006238408
次に、上記蛍光体試料(1)10gと上記ガラス粉末90gとを充分に乾式混合し混合粉末とする。この混合粉末を、金型に入れて、約1MPa(約10.2kgf/cm)の圧力で、50mm×50mm×20mmのペレットに加工する。このペレットを更に生ゴム袋に入れて、冷間等方圧加圧法(CIP法)により294MPa(約3000kgf/cm)の圧力を加えて緻密化し、成型体を得る。
得られた成形体を、大気中、670℃で7.5時間焼成し、黄色の体色を有する焼成体を得た。得られた焼成体を取り出し、まずワイヤソーで35mm×35mm×0.25mmのプレート状に切り出し、研磨工程を経て波長変換部材の試料を得た。これを試料1−(1)とした。
同様に、同一条件で製造した成型体を用い、焼成条件のみ表2の焼成温度と焼成時間として波長変換部材の試料をそれぞれ製造し、試料1−(2)ないし試料1−(9)とした。
Figure 0006238408
これら試料1−(1)ないし試料1−(9)について、光学特性を評価するため、輝度および色度x,yを測定した。測定方法は、発光ピーク波長440nmの青色LED素子の前面に波長変換部材の試料を配置し、透過光を色彩輝度計(型式:CS−100A コニカミノルタ製)で測定した。なお、輝度は、試料1−(1)を100とした相対値とし、色度x,yと併せて表3に示した。
次に機械的強度を評価するため、3点曲げ強度を測定した。測定方法は、支点間距離を20mmとして、万能試験機(モデル5565、インストロン製)を用いて測定した。この結果をMPaで表3に示した。
次に試料1−(1)ないし試料1−(9)について、X線回折装置(型式:XRD−6100 島津製作所製)により、Cu管球を用いて粉末X線回折分析を行った。試料1−(1)および試料1−(6)の粉末X線回折図形を図1に示す。この図1から明らかなように、主なピークは、蛍光体試料(1)であるYAl12結晶のピーク(PDF No.00-033-0040)であった。しかし、試料1−(6)に現れているYAl12結晶以外のピークを解析したところ、BaLa(SiO結晶のピーク(PDF No.00-027-0038)であることを確認できた。すなわち、試料1−(6)の波長変換部材のガラスマトリックス中に、少なくともBaLa(SiO結晶が含まれることがわかった。このBaLa(SiO結晶は、焼成条件によってガラスマトリックスより析出したものであると考えられる。
そこで、各試料のBaLa(SiO結晶の含有量を算定するため、YAG:Ce蛍光体である蛍光体試料(1)と、別途合成したBaLa(SiOにより、検量線を作成した。BaLa(SiOは、炭酸バリウム(BaCO)、酸化ランタン(La)、シリカ(SiO)を化学量論組成比で秤量、混合した上で、1250℃で4時間焼成して合成した。得られたBaLa(SiOと蛍光体試料(1)とを質量%で2:98、5:95、10:90の割合で充分に混合して粉末X線回折分析を行い、YAl12結晶の主ピークとBaLa(SiO結晶の主ピークの強度比から検量線を作成した。この検量線に基づき試料1−(1)ないし試料1−(9)の粉末X線回折図形からBaLa(SiO結晶の含有量(質量%)を算定した。その結果を表3に示す。
Figure 0006238408
この他にも、焼成温度と焼成時間を適宜変更した試料を作成し、同様に輝度および色度x,y、3点曲げ強度、BaLa(SiO結晶の含有量を測定して、x軸を含有量(質量%)、y軸を相対輝度と3点曲げ強度(MPa)としてグラフにプロットし、これを図2に示す。
これら表3および図2に示す結果より、BaLa(SiO結晶の含有量によって、輝度および3点曲げ強度が変化することがわかる。BaLa(SiO結晶が0.3%と微量でも含まれる場合は、輝度を損なわずに3点曲げ強度が向上していることがわかる。BaLa(SiO結晶の含有量の増加に伴い、輝度は若干低下する傾向にあるが、3点曲げ強度は向上することがわかる。3点曲げ強度は含有量6%付近でピークに達し、以後は低下していく傾向がある。輝度の低下と3点曲げ強度の向上のバランスを鑑みると、BaLa(SiO結晶の含有量は0.3%以上8%が実用可能であり、0.8%以上5%以下の範囲がより好ましいことがわかる。
なお、波長変換部材の切断加工や研磨加工の際に、上記の3点曲げ強度が80MPa以上になると研磨等の加工時に破損し難くなるという利点があり、90MPa以上になると、研磨等の加工時に破損はほぼ発生しなくなるという利点がある。
また、上記の結果より、BaLa(SiO結晶の含有量の制御は、成型体の焼成温度や焼成時間などの焼成条件によって制御可能であることがわかる。ガラス粉末の組成にあわせて焼成条件を適宜調整できる。
以上のように、YAG:Ce蛍光体である蛍光体試料(1)を用いた例を示した。次に、YAG:Ce蛍光体以外の例について説明する。
蛍光体試料として、次に述べる一般式で表される蛍光体を合成して各蛍光体試料とした。いずれも公知な蛍光体であり、合成方法は当業者が用いる一般的な公知の手法に基づいた。
2.03Gd0.87Ce0.1Al12で表される蛍光体(D50:16.8μm)を合成し蛍光体試料(2)とした。Y2.925Ce0.075Al4.1Ga0.912で表される蛍光体(D50:15.2μm)を合成し蛍光体試料(3)とした。Tb2.94Ce0.06Al12で表される蛍光体(D50:8.3μm)を合成し蛍光体試料(4)とした。Lu2.97Ce0.03Al12で表される蛍光体(D50:9.9μm)を合成し蛍光体試料(5)とした。
Sr0.46Ba0.5Eu0.04Siで表される蛍光体(D50:15.9μm)を合成し蛍光体試料(6)とした。Sr0.96Eu0.04Si1.995Cl0.01で表される蛍光体(D50:16.3μm)を合成し蛍光体試料(7)とした。
Ca0.8Eu0.05Si9.45Al2.550.8515.15で表されるα型サイアロン蛍光体(D50:18.2μm)を合成し蛍光体試料(8)とした。Si5.75Al0.250.257.75:Eu0.003で表されるβ型サイアロン蛍光体(D50:15.0μm)を合成し蛍光体試料(9)とした。
Sr0.95Eu0.05Alで表される蛍光体(D50:15.5μm)を合成し蛍光体試料(10)とした。Sr0.97Eu0.01Dy0.02Alで表される蓄光性蛍光体(D50は25.5μm)を合成し蛍光体試料(11)とした。
以上合成した蛍光体試料(2)ないし蛍光体試料(11)と、実施例1のガラス粉末とをそれぞれ用いて、実施例1と同様に成型体の焼成条件を変化させて波長変換部材を製造した。
得られた波長変換部材の各試料について、実施例1と同様の手段で、輝度、色度x,y、3点曲げ強度、粉末X線回折分析によるBaLa(SiO結晶の含有量を測定した。その結果、蛍光体試料(2)ないし蛍光体試料(11)と実施例1のガラス粉末を用いて製造した波長変換部材においても、BaLa(SiO結晶の含有量によって、輝度および3点曲げ強度が変化し、実施例1と同様の効果、すなわち輝度を大きく損なうことなく、3点曲げ強度が向上する効果を得られることを確認した。
以上のとおり、本発明の波長変換部材は、析出等の手段によりBaLa(SiO結晶を含有することで、輝度等の光学特性を維持し、かつ機械的強度の高い優れた波長変換部材を提供するものである。
本発明の波長変換部材は、半導体発光素子と組合せてLED用に好適に用いることができる。特に、熱伝導率が高いため、高出力タイプの半導体発光素子と組み合わせて、照明用などの高出力のLEDに好適に利用できる。

Claims (7)

  1. 少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなる波長変換部材であって、
    前記蛍光体は、アルミン酸塩系蛍光体、リン酸塩系蛍光体、および酸化物系蛍光体の少なくとも一つであり、
    前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴とした波長変換部材。
  2. 少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなる波長変換部材であって、
    前記蛍光体は、Y Al 12 :Ce蛍光体、Y Al 12 :Ce蛍光体のYの一部をGd、Lu、Tbの少なくとも一つで置換あるいはAlの一部をGaで置換した蛍光体、Tb Al O12:Ce蛍光体、Lu Al 12 :Ce蛍光体、MSi :Eu蛍光体(ただしMはSrおよびBaの少なくとも一つ)、前記MSi :Eu蛍光体のOの一部をClで置換した蛍光体、Eu付活α型サイアロン蛍光体、Eu付活β型サイアロン蛍光体、SrAl :Eu蛍光体、SrAl :Eu,Dy蛍光体、BaMgAl 10 17 :Eu蛍光体、およびSr (PO Cl:Eu蛍光体の少なくとも一つであり、
    前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴とした波長変換部材。
  3. 少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなる波長変換部材であって、
    前記蛍光体は、アルミン酸塩系蛍光体、リン酸塩系蛍光体、および酸化物系蛍光体の少なくとも一つであり、
    前記ガラスマトリックスは少なくともケイ素(Si)、ランタン(La)およびバリウム(Ba)を含み、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴とした波長変換部材。
  4. 少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなる波長変換部材であって、
    前記蛍光体は、Y Al 12 :Ce蛍光体、Y Al 12 :Ce蛍光体のYの一部をGd、Lu、Tbの少なくとも一つで置換あるいはAlの一部をGaで置換した蛍光体、Tb Al O12:Ce蛍光体、Lu Al 12 :Ce蛍光体、MSi :Eu蛍光体(ただしMはSrおよびBaの少なくとも一つ)、前記MSi :Eu蛍光体のOの一部をClで置換した蛍光体、Eu付活α型サイアロン蛍光体、Eu付活β型サイアロン蛍光体、SrAl :Eu蛍光体、SrAl :Eu,Dy蛍光体、BaMgAl 10 17 :Eu蛍光体、およびSr (PO Cl:Eu蛍光体の少なくとも一つであり、
    前記ガラスマトリックスは少なくともケイ素(Si)、ランタン(La)およびバリウム(Ba)を含み、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴とした波長変換部材。
  5. 少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなる波長変換部材であって、
    前記蛍光体は、アルミン酸塩系蛍光体、リン酸塩系蛍光体、および酸化物系蛍光体の少なくとも一つであり、
    前記ガラスマトリックスの組成は、質量%でSiO 40〜60%、La 1〜15%、BaO 1〜10%、CaO 0〜10%、SrO 0〜10%、BaO+CaO+SrO 1〜10%、KO 0〜10%、LiO 0〜5%、NaO 0〜5%、KO+LiO+NaO 1〜10%、B 10〜40%、Al 1〜10%、ZnO 1〜10%、およびZrO 1〜10%であり、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴とした波長変換部材。
  6. 少なくとも蛍光体とガラスマトリックスとからなる波長変換部材であって、
    前記蛍光体は、Y Al 12 :Ce蛍光体、Y Al 12 :Ce蛍光体のYの一部をGd、Lu、Tbの少なくとも一つで置換あるいはAlの一部をGaで置換した蛍光体、Tb Al O12:Ce蛍光体、Lu Al 12 :Ce蛍光体、MSi :Eu蛍光体(ただしMはSrおよびBaの少なくとも一つ)、前記MSi :Eu蛍光体のOの一部をClで置換した蛍光体、Eu付活α型サイアロン蛍光体、Eu付活β型サイアロン蛍光体、SrAl :Eu蛍光体、SrAl :Eu,Dy蛍光体、BaMgAl 10 17 :Eu蛍光体、およびSr (PO Cl:Eu蛍光体の少なくとも一つであり、
    前記ガラスマトリックスの組成は、質量%でSiO 40〜60%、La 1〜15%、BaO 1〜10%、CaO 0〜10%、SrO 0〜10%、BaO+CaO+SrO 1〜10%、KO 0〜10%、LiO 0〜5%、NaO 0〜5%、KO+LiO+NaO 1〜10%、B 10〜40%、Al 1〜10%、ZnO 1〜10%、およびZrO 1〜10%であり、前記ガラスマトリックス中にBaLa(SiO結晶を含むことを特徴とした波長変換部材。
  7. 前記BaLa(SiO結晶の含有量は、波長変換部材に対して質量%で0.3%以上8%以下であることを特徴とした、請求項1ないしいずれか1項記載の波長変換部材。
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