JP6237053B2 - 運転支援装置 - Google Patents
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Description
この従来技術では、自車線と当該自車線に合流する合流車線との合流地点が自車両の前方に存在する場合に、自車両が合流地点に到達するまでの時間と、合流車線を走行する車両(以下、合流車両とも呼ぶ)が合流地点に到達するまでの時間とを算出する。続いて、この従来技術では、算出した2つの時間の差が設定値以下である場合に、自車両と合流車両とが干渉すると判定する。続いて、この従来技術では、自車両と合流車両とが干渉すると判定すると、自車両が車線変更可能な隣接車線が存在するか否かを判定する。続いて、この従来技術では、自車両が車線変更可能な隣接車線が存在すると判定すると、その隣接車線に隣接車両が存在するか否かを判定する。続いて、この従来技術では、隣接車両が存在しないと判定すると、自車両の乗員に隣接車線への車線変更を促す音声を出力する。
本発明は、上記のような点に着目したもので、合流車両が合流してくる際に自車両に対しより適切な運転支援を可能とすることを目的とする。
(第1実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態の運転支援装置を搭載した自車両Aの構成を表す図である。
図1に示すように、自車両Aは、レーダー装置1、走行車線検出部2、ナビゲーション装置3、車速検出部4、コントローラ5及び運転支援部6を備える。
コントローラ5は、A/D(Analog to Digital)変換回路、D/A(Digital to Analog)変換回路、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から構成した集積回路を備える。ROMは、各種処理を実現する1または2以上のプログラムを記憶している。CPUは、ROMが記憶している1または2以上のプログラムに従って各種処理(運転支援処理)を実行する。そして、CPUは、図1に示すように、周囲車両情報検出部5a、走行車線判定部5b、合流車両接近予測部5c、車種判定部5d及び車線変更可否判定部5eを実現する。
走行車線判定部5bは、走行車線検出部2及び周囲車両情報検出部5aが出力した検出結果(走行車線の情報、周囲車両情報(合流車両情報、反対側隣接車両情報))を取得する。続いて、走行車線判定部5bは、取得した検出結果(走行車線の情報、周囲車両情報(合流車両情報、反対側隣接車両情報))に基づいて、周囲車両の走行車線(合流車線、反対側隣接車線)を判定する。具体的には、走行車線判定部5bは、走行車線の位置及び周囲車両の位置に基づき、周囲車両(合流車両B、反対側隣接車両C)が存在する走行車線(合流車線、反対側隣接車線)を判定する。これにより、走行車線判定部5bは、合流車線を走行する合流車両Bが存在するか否かを判定する。また、走行車線判定部5bは、各周囲車両が合流車両B及び反対側隣接車両Cのいずれに該当するのかを判定し、周囲車両情報検出部5aが取得した周囲車両情報(合流車両情報、反対側隣接車両情報)に判定結果を対応付ける。そして、走行車線判定部5bは、判定結果を合流車両接近予測部5c、車種判定部5d及び車線変更可否判定部5eに出力する。
図4は、合流車両Bの車種C1〜C3判定用の制御マップを説明する説明図である。
車種判定部5dは、走行車線判定部5bで合流車線を走行する合流車両Bが存在すると判定すると、周囲車両情報検出部5aが出力した周囲車両情報(周囲車両(合流車両)の車両横方向幅Wv、車両前後方向長Lv)に基づいて、合流車両Bの車種を判定する。合流車両Bの車種としては、例えば、普通車C2(加速能力:高)、普通車C2よりも加速能力の低い車両(例えば、軽自動車C1(加速能力:中))、軽自動車C1よりも加速能力の低い車両(例えば、トラック・バスC3(加速能力:低))がある。具体的には、車種判定部5dは、レーダー装置1が検出した合流車両Bの車両横方向幅Wv及び車両前後方向長Lvに基づき、図4の制御マップを参照し、合流車両Bの車種(軽自動車C1、普通車C2、トラック・バスC3)を判定する。図4の制御マップでは、合流車両Bの車両横方向幅Wvが2.5m以上であり且つ車両前後方向長Lvが3.4m以上である場合には、トラック・バスC3(加速能力:低)であると判定する。また、合流車両Bの車両横方向幅Wvが1.48m以上2.5m未満であり且つ車両前後方向長Lvが6.0m以上である場合にも、トラック・バスC3(加速能力:低)であると判定する。さらに、合流車両Bの車両横方向幅Wvが2.5m以上であり且つ車両前後方向長Lvが3.4m未満である場合、または合流車両Bの車両横方向幅Wvが1.48m以上2.5m未満であり且つ車両前後方向長Lvが6.0m未満である場合には、普通車C2(加速能力:高)であると判定する。また、合流車両Bの車両横方向幅Wvが1.48m未満であり且つ車両前後方向長Lvが3.4m以上である場合にも、普通車C2(加速能力:高)であると判定する。さらに、合流車両Bの車両横方向幅Wvが1.48m未満であり且つ車両前後方向長Lvが3.4m以上である場合にも、普通車C2(加速能力:高)であると判定する。また、合流車両Bの車両横方向幅Wvが1.48m未満であり且つ車両前後方向長Lvが3.4m未満である場合には、軽自動車C1(加速能力:中)であると判定する。これにより、車種判定部5dは、合流車両Bの加速能力を判定する。そして、車種判定部5dは、判定結果を車線変更可否判定部5eに出力する。
車線変更可否判定部5eは、走行車線判定部5bで合流車線を走行する合流車両Bが存在すると判定すると、合流車両接近予測部5cが出力した検出結果(予測相対位置L’)及び車種判定部5dが出力した判定結果(合流車両Bの車種(C1、C2、C3。合流車両Bの加速能力))に基づいて、自車両Aと合流車両Bとが干渉するか否か(走行状態に影響を与えるか否か)を判定する。具体的には、車線変更可否判定部5eは、合流車両Bの車種(軽自動車C1、普通車C2、トラック・バスC3)に基づき、図5の制御マップを参照し、自車両Aと合流車両Bとの干渉の有無判定用の判定閾値L1を設定する。図5の制御マップでは、合流車両Bの車種が普通車C2(加速能力:高)である場合には、判定閾値L1を第2設定距離(例えば、40m)とする。また、合流車両Bの車種が軽自動車C1(加速能力:中)である場合には、判定閾値L1を第2設定距離よりも長い第1設定距離(例えば、80m)とする。さらに、合流車両Bの車種がトラック・バスC3(加速能力:低)である場合には、判定閾値L1を第1設定距離よりも長い第3設定距離(例えば、100m)とする。続いて、車線変更可否判定部5eは、設定した判定閾値L1及び予測相対位置L’に基づき、予測相対位置L’の絶対値が判定閾値L1未満であるか否かを判定する。そして、車線変更可否判定部5eは、予測相対位置L’の絶対値が判定閾値L1未満であると判定すると、自車両Aと合流車両Bとが干渉すると判定する。一方、車線変更可否判定部5eは、予測相対位置L’の絶対値が判定閾値L1以上であると判定すると、自車両Aと合流車両Bとが干渉しないと判定する。
なお、本実施形態では、運転支援部6が、車線変更指令を取得すると、自車両Aの乗員に車線変更を促す音声を出力する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、運転支援部6が、自車両Aの乗員に車線変更を促す画像を表示する構成としてもよく、自車両Aが隣接車線に車線変更を行うように車両制御を行う構成としてもよい。車両制御を行う場合、左右輪を転舵し、自車両Aが隣接車線に車線変更を行う構成としてもよく、左右輪の制動力を制御し、自車両Aが隣接車線に車線変更を行う構成としてもよい。
次に、コントローラ5が実行する運転支援処理について説明する。運転支援処理は、予め設定した制御周期毎に実施する。
図6は、コントローラ5が実行する運転支援処理を表すフローチャートである。
図6に示すように、まず、ステップS101では、コントローラ5(合流車両接近予測部5c)は、ナビゲーション装置3が出力した自車両Aの位置(自車両情報)及び道路情報(合流地点の位置)を取得する。
続いてステップS104に移行して、コントローラ5(走行車線判定部5b)は、走行車線検出部2が出力した検出結果(走行車線の情報)を取得する。
続いてステップS108に移行して、コントローラ5(合流車両接近予測部5c)は、前記ステップS103で取得した周囲車両情報(合流車両情報)及び前記ステップS107で取得した自車両Aの車速(自車両情報)に基づいて、合流車両Bの予測相対位置L’を算出する。
なお、本実施形態では、コントローラ5が、自車両Aを反対側隣接車線へ車線変更可能であると判定すると、すぐに車線変更指令を運転支援部6に出力する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、コントローラ5が、自車両Aを反対側隣接車線へ車線変更可能であると判定すると、普通車C2(加速能力:高)、軽自動車C1(加速能力:中)、トラック・バスC3(加速能力:低)の順に、つまり、合流車両Bの加速能力が高いほど車線変更指令を運転支援部6に出力するタイミングを遅くする構成としてもよい。これにより、コントローラ5が、合流車両Bの加速能力が高いほど、反対側隣接車線への車線変更を促す音声を出力するタイミングを遅らせることができる。また、コントローラ5が、合流車両Bの加速能力が低いほど、反対側隣接車線への車線変更を促す音声を出力するタイミングを早めることができる。
次に、本実施形態の運転支援装置を搭載した車両の動作について説明する。
自車両Aの走行中、コントローラ5が、運転支援処理を実行したとする。すると、コントローラ5(合流車両接近予測部5c)が、ナビゲーション装置3が出力した自車両Aの位置(自車両情報)及び道路情報(合流地点の位置)を取得する(図6のステップS101)。ここで、自車両Aから自車両Aの進行方向の100m以内に合流地点が存在したとする。すると、コントローラ5(合流車両接近予測部5c)が、取得した自車両Aの位置(自車両情報)及び道路情報(合流地点の位置)に基づいて、自車両Aが合流地点に接近していると判定する(図6のステップS102「Yes」)。
本実施形態は、次のような効果を奏する。
(1)コントローラ5が、自車両情報、合流車両情報、及び合流車両Bの加速能力に基づいて、自車両Aと合流車両Bとが干渉するか否かを判定する。続いて、コントローラ5が、自車両Aと合流車両Bとが干渉すると判定すると、反対側隣接車両の走行情報を表す反対側隣接車両情報に基づいて、自車両Aの反対側隣接車線への車線変更の可否を判定する。そして、コントローラ5が、判定した自車両Aの反対側隣接車線への車線変更の可否に基づいて、自車両Aの乗員への報知、及び自車両Aの制御の少なくともいずれかを行う。
(2)コントローラ5が、合流車両Bの加速能力が低いほど判定閾値L1を大きくする。
このような構成によれば、例えば、合流車両Bの加速能力が低い場合に、自車両Aと合流車両Bとが干渉すると判定されやすくすることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様な構成等については同一の符号を使用して、その詳細は省略する。
本実施形態では、自車両Aが車線変更できないと判定すると、合流車両Bの車種(合流車両Bの加速能力)に基づく自車両Aと合流車両Bとの間の車間距離となるように、自車両Aの乗員への報知を行う点が第1実施形態と異なる。具体的には、本実施形態は、第1実施形態とは、図6のステップS113の内容が異なっている。
本実施形態は、第1実施形態の効果(1)(2)に加え、次のような効果を奏する。
(1)コントローラ5は、自車両Aが反対側隣接車線へ車線変更できないと判定すると、合流車両Bの加速能力が低いほど自車両Aと合流車両Bとの間の車間距離が長くなるように、自車両Aの乗員への報知及び自車両Aの制御の少なくともいずれかを行う。
このような構成によれば、例えば、合流車両Bの加速能力が低い場合に、よりスムーズな合流を行うことができる。
5c 合流車両接近予測部(自車両情報検出部)
5d 車種判定部(加速能力判定部)
5e 車線変更可否判定部(干渉判定部、車間距離予測部、車両干渉判定実行部、判定閾値設定部、車線変更可否判定部)
6 運転支援部(運転支援部)
Claims (2)
- 自車両の走行状態を表す自車両情報を検出する自車両情報検出部と、
自車線に合流する合流車線を走行する合流車両の走行状態を表す合流車両情報を検出する合流車両情報検出部と、
前記自車線に対して前記合流車線と反対側に存在する反対側隣接車線を走行する反対側隣接車両の走行状態を表す反対側隣接車両情報を検出する反対側隣接車両情報検出部と、
前記合流車両の加速能力を判定する加速能力判定部と、
前記自車両情報検出部が検出した自車両情報、前記合流車両情報検出部が検出した合流車両情報、及び前記加速能力判定部が判定した前記合流車両の加速能力に基づいて、前記自車両と前記合流車両とが干渉するか否かを判定する干渉判定部と、
前記干渉判定部が前記自車両と前記合流車両とが干渉すると判定すると、前記反対側隣接車両情報検出部が検出した反対側隣接車両情報に基づいて、前記自車両の反対側隣接車線への車線変更の可否を判定する車線変更可否判定部と、
前記車線変更可否判定部が判定した前記自車両の反対側隣接車線への車線変更の可否に基づいて、前記自車両の乗員への報知、及び前記自車両の制御の少なくともいずれかを行う運転支援部とを備え、
前記干渉判定部は、
前記自車両情報検出部が検出した自車両情報及び前記合流車両情報検出部が検出した合流車両情報に基づき、将来前記自車両の車速と前記合流車両の車速との差が設定値以下になるときの前記自車両と前記合流車両との間の車間距離を予測する車間距離予測部と、
前記車間距離予測部が予測した車間距離が予め設定した判定閾値未満であると判定した場合に、前記自車両と前記合流車両とが干渉すると判定する車両干渉判定実行部と、
前記加速能力判定部が判定した前記合流車両の加速能力が低いほど前記判定閾値を大きくする判定閾値設定部とを備えたことを特徴とする運転支援装置。 - 前記運転支援部は、前記車線変更可否判定部が前記自車両が車線変更できないと判定すると、前記加速能力判定部が判定した前記合流車両の加速能力が低いほど前記自車両と前記合流車両との間の車間距離が長くなるように前記自車両の乗員への報知、及び前記自車両の制御の少なくともいずれかを行う請求項1に記載の運転支援装置。
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