JP6236863B2 - 容器収納トレイおよび当該トレイを載置可能な自動分析装置 - Google Patents
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Description
(1)試料中に含まれる目的成分を測定するための、抗体、酵素、検出試薬等から構成される反応試薬
(2)試料中に含まれる目的成分の濃度が自動分析装置における測定範囲を超える場合に、事前に当該試料を希釈するための希釈試薬
(3)試料中に含まれる目的成分の測定を効率よく実施するために、事前に当該試料を前処理するための前処理試薬
(4)既知濃度の目的成分を含んだ検量線を作成するための標準試薬、または当該検量線を補正するための較正試薬
(5)自動分析装置における測定が正常であることを確認するために使用する、精度管理試料(コントロール)
前記(1)から(5)の試薬は、それぞれ液状品、凍結品または凍結乾燥品の態様で供給され、試薬の性能、安定性、操作性、運搬性等を考慮し、供給態様が適宜選択されている。特許文献1には、1回分の測定に必要な(1)反応試薬の全ての構成成分を一つの容器に収容し、当該容器を複数載置したトレイの状態で供給する、試薬の供給形態が開示されている。
すなわち本発明の第一の態様は、
試薬を収容した容器を保持するための保持座を複数有したホルダと、前記ホルダを着脱可能に複数装着可能なフレームとからなる、容器収納トレイであって、
前記ホルダに前記試薬を識別する識別コードが付された、前記容器収納トレイである。
試薬を収容した同一の外形および寸法を有した容器を複数保持した容器収納トレイを複数載置可能な試薬供給手段を備えた自動分析装置であって、
前記試薬供給手段が、
同じ種別の試薬を収容した容器を複数保持し、かつ前記容器を保持するための保持座が一体成形された容器収納トレイと、
同じ種別の試薬を収容した容器を複数保持し、かつ前記試薬を識別する識別コードが付されたホルダと、前記識別コードが同じホルダのみを複数装着可能なフレームとからなるトレイと、
同じ種別の試薬を収容した容器を複数保持し、かつ前記試薬を識別する識別コードが付されたホルダと、前記識別コードが異なる複数種類のホルダを装着可能なフレームとからなるトレイと、
が混在可能な手段である、前記自動分析装置。
(1)同じ種別の反応試薬、希釈試薬、前処理試薬、標準試薬、較正試薬または精度管理試料を収容した容器を複数載置した本発明のホルダと、同じ種別の前記ホルダを複数装着可能な本発明のフレームとからなるトレイや、
(2)同じ種別の反応試薬、希釈試薬、前処理試薬、標準試薬、較正試薬または精度管理試料を収容した容器を複数載置した本発明のホルダと、異なる種別の前記ホルダを複数装着可能な本発明のフレームとからなるトレイ、
があげられる。なお、ここでいう同じ種別とは、同一測定項目における反応試薬、希釈試薬、前処理試薬、標準試薬、較正試薬または精度管理試料のことをいい、前処理試薬、標準試薬、較正試薬等、当該測定項目を測定する際、組み合わせた態様で使用する試薬(例えば複数の異なる濃度レベルの試薬)については、当該組み合わせた態様で本発明のホルダに載置してもよい。
同じ種別の試薬を収容した容器のみを複数保持し、かつ前記容器を保持するための保持座が一体成形された容器収納トレイ(固定式トレイ)と、
同じ種別の試薬を収容した容器のみを複数保持し、かつ前記試薬を識別する識別コードが付されたホルダと、前記識別コードが同じホルダのみを複数装着可能なフレームとからなるトレイ(前記(1)のトレイ)と、
単一種類の試薬を収容した容器のみを複数保持し、かつ前記試薬を識別する識別コードが付されたホルダと、前記識別コードが異なる複数種類のホルダを装着可能なフレームとからなるトレイ(前記(2)のトレイ)と、
が混在可能な手段であると好ましい。なお固定式トレイは、通常は使用頻度の高い反応試薬を収容した容器や、前記容器と同数使用する前処理試薬を収容した容器を載置するときに用いられ、トレイ上面の外周部に、収納した容器に収容した試薬を識別する識別コードが付される。また前述したように、前記(1)のトレイを構成するフレームに容器に収容した試薬を識別する識別コードを、前記(2)のトレイを構成するフレームに試薬を収容した容器を保持したホルダを複数種類装着していることを表す識別コードを、それぞれ付すると好ましい。
(A)標準試薬を収容した容器を載置した本発明の容器収納トレイと、
(B)希釈試薬を収容した容器を載置した本発明の容器収納トレイと、
(C)精度管理用試料を収容した容器を載置した本発明の容器収納トレイと、
(D)載せ替え用フレームに複数種類のホルダを装着した本発明の容器収納トレイと、
(E)反応試薬を収容した固定式トレイと、
が混在し、かつ本発明の容器収納トレイを構成するフレームに識別コードが付された場合における、自動分析装置に備えた読み取り手段による識別コードの読み取り方法の一例として、まず前記(E)のトレイの識別コードおよび前記(A)から(D)のトレイのフレームに付されている識別コードを読取り、本発明の容器収納トレイが載置されていることが検知されると、前記(A)から(D)のトレイのホルダに付された識別コードを読取り、前記(A)から(D)のトレイのフレームに付された識別コード情報を破棄する方法があげられる。試薬収納部に複数列のトレイが収納されている場合は、上記の一連の読取操作を列毎に繰り返せばよい。
11:容器に設けた突起
12:ウェル
13:アルミ箔シール
13a、24a、34a、48a:測定項目名
13b、24b、48b:測定項目コードおよびロット番号
13c、24c、34c、48c、71c:識別コード
20:固定式トレイ
21、31:保持座
22、32:保持座に設けた切込
23、33:保持座に設けた空気穴
24、34、48、71:ラベル
24d、34d、48d:試薬の種別
24e、48e:有効期限
24f、48f:メーカ名
24g、48g:トレイ番号
30:ホルダ
34b:ホルダID
35、36:ホルダに設けた突起
37:ホルダに設けた開口部
40:フレーム
41、42、43、44、45、46:フレームに設けた突起
47:フレームに設けた開口部
50:分割式トレイ
61:TSH測定用較正試薬を収容した容器
62:FT3測定用較正試薬を収容した容器
63:TSH測定用希釈試薬を収容した容器
64:CEA測定用希釈試薬を収容した容器
70:載せ替え用フレーム
Claims (7)
- 試薬を収容した容器を保持するための保持座を複数有したホルダと、前記ホルダを着脱可能に複数装着可能なフレームとからなる、容器収納トレイであって、前記ホルダに前記試薬を識別する識別コードが付された、自動分析装置の試薬供給手段に載置可能である前記容器収納トレイ。
- ホルダの一端に持ち手部を設けており、かつ当該持ち手部に識別コードが付された、請求項1に記載の容器収納トレイ。
- ホルダが有する複数の保持座が、同一の外形および寸法を有した容器を保持可能な保持座である、請求項1または2に記載の容器収納トレイ。
- フレームの上面および下面に、当該フレーム同士を垂直方向に連結可能な嵌合部をさらに有した、請求項1から3のいずれかに記載の容器収納トレイ。
- 容器が二つのウェルを連結した二連容器である、請求項1から4のいずれかに記載の容器収納トレイ。
- フレームに、当該フレームに装着するホルダで保持された容器に収容した試薬を識別する識別コード、または試薬を収容した容器を保持したホルダを複数種類装着していることを表す識別コードが付された、請求項1から5のいずれかに記載の容器収納トレイ。
- 試薬を収容した同一の外形および寸法を有した容器を複数保持した容器収納トレイを複数載置可能な試薬供給手段を備えた自動分析装置であって、
前記試薬供給手段が、
同じ種別の試薬を収容した容器を複数保持し、かつ前記容器を保持するための保持座が一体成形された容器収納トレイと、
同じ種別の試薬を収容した容器を複数保持し、かつ前記試薬を識別する識別コードが付されたホルダと、前記識別コードが同じホルダのみを複数装着可能なフレームとからなるトレイと、
同じ種別の試薬を収容した容器を複数保持し、かつ前記試薬を識別する識別コードが付されたホルダと、前記識別コードが異なる複数種類のホルダを装着可能なフレームとからなるトレイと、
が混在可能な手段である、前記自動分析装置。
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