JP6235624B2 - 鞍乗り型車両のマフラー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に吸音材を備える鞍乗り型車両のマフラー構造に関する。
従来、鞍乗り型車両のマフラー構造において、吸音材としてのグラスウールの密度を、テールパイプ側よりもエキゾーストパイプ側で高くしたもの(例えば、特許文献1参照)や、吸音材を保持するプレートとして穴のあいたパンチングプレートを採用したもの(例えば、特許文献2参照)がある。
特開昭60−156920号公報 特許第4687354号公報
特許文献1では、外箱内面に吸音材が露出しているため、排気の熱や圧力変動が吸音材に直に伝わるため、吸音材が劣化しやすく、吸音性能の低下を招く。また、特許文献2では、パンチングプレートの各パンチ穴を通じて排気の熱や圧力変動が吸音材に伝わり、吸音材の劣化により排気騒音が増加する。
更に、消音器は重量物であるため、その軽量化が望まれている。
本発明の目的は、軽量化を図りつつ排気騒音の低減が可能な鞍乗り型車両のマフラー構造を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、エンジン(31)の排気ポート(42B)に繋がる排気管(54)の下流に複数に区画された膨張室(116,117,118)からなる排気消音室(114)が連結された鞍乗り型車両のマフラー構造において、前記排気管(54)が接続された上流側膨張室(114U)と、前記上流側膨張室(114U)に通じる下流側膨張室(114D)とを備え、前記上流側膨張室(114U)及び前記下流側膨張室(114D)には、前記排気消音室(114)を形成するマフラー外壁(86)の内側に吸音材(135,136)を保持する第1の内側プレート(111)及び第2の内側プレート(112)がそれぞれ独立して設けられ、前記上流側膨張室(114U)の前記第1の内側プレート(111)が、前記マフラー外壁(86)と同じ厚さの板部材で構成され、前記マフラー外壁(86)は、左右の外壁半体(87,88)が結合された最中形状で、横断面が、高さ方向の中央がくびれた非円形に形成されていることを特徴とする。
上記構成において、前記第1の内側プレート(111)は、その一端が、前記第2の内側プレート(112)と前記マフラー外壁(86)との間に挟持されて支持されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記第1の内側プレート(111)は、パンチング穴を備えない板状部材であっても良い。
また、上記構成において、前記吸音材は、前記第1の内側プレート(111)で保持される第1の吸音材(135)と、前記第2の内側プレート(112)で保持される第2の吸音材(136)とからなり、前記第1の吸音材(135)の密度は、前記第2の吸音材(136)の密度の1.3〜1.7倍であっても良い。
た、上記構成において、前記排気管(54)に接続するために前記マフラー外壁(86)に設けられた入口管(103)は、前記上流側膨張室(114U)に突出するとともに連通し、前記入口管(103)の前記上流側膨張室(114U)側の端部は、その周壁(122a)に複数の小穴が開けられるとともに、先端部にも複数の小穴が開けられたキャップ(123)が取付けられていても良い。
本発明は、排気管が接続された上流側膨張室と、上流側膨張室に通じる下流側膨張室とを備え、上流側膨張室及び下流側膨張室には、排気消音室を形成するマフラー外壁の内側に吸音材を保持する第1の内側プレート及び第2の内側プレートがそれぞれ独立して設けられ、上流側膨張室の第1の内側プレートが、マフラー外壁と同じ厚さの板部材で構成されるので、圧力変動が大きい上流側膨張室において、マフラー外壁及び第1の内側プレートの振動振幅差を近づけることができ、マフラー外壁及び第1の内側プレートの振幅域のずれを抑えることができる。従って、マフラー外壁の板厚の効果と吸音材の高密度化による高い吸音効果とが相俟って、排気騒音を低減することができる。また、従来よりもマフラー外壁の板厚を小さくすることができ、マフラー外壁、ひいてはマフラーの軽量化を図ることができる。
また、第1の内側プレートは、その一端が、第2の内側プレートとマフラー外壁との間に挟持されて支持されるので、第1の内側プレートの一端は、溶接されること無く挟持されるため、熱膨張に伴う伸びを吸収することができる。従って、第1の内側プレートを大型にすることができ、吸音材の大型化とも相俟って排気の消音効果を高めつつ軽量化を図ることができる。
また、第1の内側プレートは、パンチング穴を備えない板状部材であるので、吸音材に排気管からの高い圧力が作用するのを防止して、吸音材の耐久性を向上させることができる。
また、吸音材は、第1の内側プレートで保持される第1の吸音材と、第2の内側プレートで保持される第2の吸音材とからなり、第1の吸音材の密度は、第2の吸音材の密度の1.3〜1.7倍であるので、第2の吸音材に対して上流側に配置される第1の吸音材の密度を高め、排気の消音効果を高めることができ、マフラーの排気騒音を効率良く低減することができる。
また、マフラー外壁は、左右の外壁半体が結合された最中形状とされているので、左右の外壁半体を結合することで、車両側方からの外観性を向上させるとともに、上下方向の剛性を高めることができる。
また、排気管に接続するためにマフラー外壁に設けられた入口管は、上流側膨張室に突出するとともに連通し、入口管の上流側膨張室側の端部は、その周壁に複数の小穴が開けられるとともに、先端部にも複数の小穴が開けられたキャップが取付けられているので、上流側膨張室への排気の圧力が低減されて、マフラー外壁への圧力波が弱められ、更なる軽量化と騒音低減とを図ることができる。
本発明に係るマフラー構造を採用した自動二輪車を示す右側面図である。 マフラーを示す右側面図である。 マフラーを示す斜視図である。 マフラーを示す断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図4の要部拡大図である。 図5の要部拡大図である。 マフラーを後側から見た斜視図である。 マフラーからテールキャップを外した状態を示す斜視図であり、図10(A)はマフラー本体の後端部を左斜め後方から見た図、図10(B)はマフラー本体の後端部を右斜め後方から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係るマフラー構造を採用した自動二輪車10を示す右側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12を介して前輪13が支持され、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して後輪16が支持され、車体フレーム11の上部にシート17が支持された鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21、左右一対のメインフレーム22、左右一対のセンターフレーム23、シートフレーム24及びダウンフレーム26を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム11の前端部を構成する。メインフレーム22は、ヘッドパイプ21から後方斜め下方に延びている。センターフレーム23は、メインフレーム22の後端部に下方に延びるように接続されている。シートフレーム24は、複数のパイプフレームからなり、メインフレーム22及びセンターフレーム23のそれぞれの上部から後方斜め上方に延びてシート17を支持している。
ヘッドパイプ21から略下方に延びるダウンフレーム26とセンターフレーム23とにはエンジン31が支持されている。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ21に操舵可能に支持され、フロントフォーク12の上部にバーハンドル33が取付けられ、フロントフォーク12の下端部に車軸34を介して前輪13が支持されている。
スイングアーム14の前端部は、左右のセンターフレーム23に渡されたピボット軸27に揺動可能に支持され、スイングアーム14の後端部には車軸36を介して後輪16が支持されている。
エンジン31は、クランク軸が収容されたクランクケース41と、クランクケース41の前部から略上方に延びるシリンダ部42と、クランクケース41の後部に一体的に設けられた変速機とを備える。シリンダ部42は、シリンダヘッド42Aを備え、シリンダヘッド42Aの後部に吸気装置が接続され、シリンダヘッド42Aの前部に排気装置46が接続されている。
吸気装置は、吸気管、スロットルボディ、エアクリーナ等を備える。
排気装置46は、シリンダヘッド42Aに形成された排気ポート42Bに連通するとともにシリンダヘッド42Aから下方及び後方に延びる排気管54と、排気管54の途中に設けられた触媒装置55と、排気管54の後端部に接続されたマフラー56とを備える。
車体フレーム11は、前方及び両側方から車体カバー61で覆われている。
車体カバー61は、上部から下部へ順に、アッパカウル62、ミドルカウル63及びロアカウル64を備える。
アッパカウル62は、フロントフォーク12及びヘッドパイプ21の前方を覆う。ミドルカウル63は、フロントフォーク12及び車体フレーム11の前部を側方から覆う。ロアカウル64は、車体フレーム11及びエンジン31の下部を側方から覆う。
図中の符号71は前輪13を上方から覆うフロントフェンダ、72はアッパカウル62に設けられてウインドスクリーン、73はシート17の前方に配置された燃料タンク、74は後輪16を上方から覆うリヤフェンダ、76はセンターフレーム23の下端部に取付けられたサイドスタンド、77は運転者用ステップ、78は同乗者用ステップである。
図2は、マフラー56を示す右側面図である。
マフラー56は、排気管54(図1参照)に前端部が接続されたマフラー本体81と、マフラー本体81を上方及び側方からそれぞれ覆う前部遮熱板82及び後部遮熱板83と、マフラー本体81を後方から覆うテールキャップ84とを備える。
マフラー本体81は、内部が仕切られて複数の膨張室が形成され、各膨張室が連通管で連通されている。前部遮熱板82及び後部遮熱板83は、マフラー本体81から発する熱を遮る部品であり、前部遮熱板82はマフラー本体81の前半部に、後部遮熱板83はマフラー本体81の後半部にそれぞれ複数のビス85で取付けられている。テールキャップ84は、マフラー本体81の後端部に取付けられている。
図3は、マフラー56を示す斜視図である。
なお、図3では、図2に示した後部遮熱板83を省いている。
マフラー本体81は、その外郭となる左右二つ割りの外側プレート86を備える。外側プレート86は、左右の一側(左側)に配置された一側外プレート87と、左右の他側(右側)に配置された他側外プレート88とからなる。
他側外プレート88は、上下二つの山部88g,88hが側方に突出しつつ略前後方向に延びるように形成されている。
マフラー本体81の後端部からは、第1出口管91と、第1出口管91の下方に配置された第2出口管92とが後方斜め上方に突出し、第1出口管91及び第2出口管92のそれぞれの周囲をテールキャップ84が覆っている。
なお、符号95はマフラー56を車体フレーム11(図1参照)で支持するためにマフラー本体81の上部に取付けられたマフラーステーである。
図4は、マフラー56を示す断面図であり、車両側方から見た図である。
マフラー本体81は、外側プレート86、内側プレート96、後側プレート97、前部隔壁101、後部隔壁102、入口管103、第1連通管104、第2連通管106、第1出口管91及び第2出口管92を備える。
内側プレート96は、外側プレート86の内面に取付けられ、詳しくは、外側プレート86の前半部に設けられた第1内プレート111と、外側プレート86の後半部に設けられた第2内プレート112とから構成される。
後側プレート97は、外側プレート86の後端部に取付けられ、外側プレート86の後端部に出来る後端部開口を塞いでいる。後側プレート97は、後方からテールキャップ84で覆われている。
マフラー本体81内には、排気消音室114が形成され、排気消音室114内が、前部隔壁101及び後部隔壁102によって第1膨張室116、第2膨張室117及び第3膨張室118に区画されている。第1膨張室116は、排気消音室114の上流側膨張室114Uを構成し、第2膨張室117及び第3膨張室118は、排気消音室114の下流側膨張室114Dを構成する。
入口管103は、その前端部103aがマフラー本体81から前方に突出して排気管54(図1参照)に接続され、後端部103bに第1膨張室116内に延びる入口後端管部121が設けられている。入口管103の前端部103aには、外側プレート86の前端部が溶接により接合されている。
入口後端管部121は、周壁122aに小穴122bが複数開けられた後端管122と、後端管122の後端に被せられて固定された後端キャップ123とから構成される。後端キャップ123にも、複数の小穴123bが開けられている。
前部隔壁101及び後部隔壁102は、第1膨張室116と第2膨張室117とを連通させる第1連通管104が取付けられている。
第1連通管104は、前部隔壁101及び後部隔壁102を貫通するとともに前部隔壁101及び後部隔壁102に略直交するように取付けられた直管であり、前端に排気の流入を促すためのラッパ状の拡径部104aが形成されている。
また、後部隔壁102は、第2膨張室117と第3膨張室118とを連通させる第2連通管106が取付けられている。第2連通管106は、後部隔壁102を貫通するとともに後部隔壁102に略直交する、即ち、第1連通管104に略平行に配置された直管であり、後端に排気の流入を促すためのラッパ状の拡径部106aが形成されている。
第1出口管91は、前部隔壁101、後部隔壁102及び後側プレート97にそれぞれ貫通するように設けられ、第1膨張室116とマフラー本体81の外部とを連通させる直管であり、第1出口管91の前端部には前端キャップ125が挿入されて固定されている。第1出口管91は、前部隔壁101及び後部隔壁102に圧入されるとともに、後側プレート97に全周が溶接により接合されるため、第1出口管91の熱膨張による伸びを吸収することができる。また、前端キャップ125によって第1出口管91の剛性が向上し、第1出口管91の前部隔壁101への圧入に伴う変形を抑制することができ、また、第1出口管91の振動・騒音を低減することができる。
第2出口管92は、後部隔壁102及び後側プレート97にそれぞれ貫通するように設けられ、第3膨張室118とマフラー本体81の外部とを連通させる直管であり、第2出口管92の前端部には前端キャップ126が挿入されて固定されている。第2出口管92は、後部隔壁102に圧入されるとともに、後側プレート97に全周が溶接により接合されるため、第2出口管92の熱膨張による伸びを吸収することができる。また、前端キャップ126によって第2出口管92の剛性が向上し、第2出口管92の後部隔壁102への圧入に伴う変形を抑制することができ、また、第2出口管92の振動・騒音を低減することができる。
排気管54(図1参照)から入口管103に流入した排気は、入口管103から第1膨張室116、第1連通管104を通って第2膨張室117に至る。第2膨張室117内の排気は、2つに分かれる。一方は、第2膨張室117、第2連通管106を通って第3膨張室118に至り、第3膨張室118から第1出口管91を通って外部に排出される。他方は、第2膨張室117から第2出口管92を通って外部に排出される。
このように、マフラー56は、単一の入口管103と、2本の出口管である第1出口管91及び第2出口管92とを備える。
図5は、図2のV−V線断面図である。但し、前部遮熱板82及び後部遮熱板83は省いてある。図5の断面図の切断位置は、図4ではVa−Va線の位置に相当する。
マフラー本体81は、その後部が車体前後方向に延び、前部が後部に対して車幅方向内側に屈曲して車両前方斜め車幅方向内方に延びている。
外側プレート86は、左右の一側(左側)に配置された一側外プレート87と、左右の他側(右側)に配置された他側外プレート88とからなる。
内側プレート96は、前側の第1内プレート111と後側の第2内プレート112とからなる。
第1内プレート111は、左右の一側(左側)に配置された第1一側内プレート131と、左右の他側(右側)に配置された第1他側内プレート132とから構成される。第2内プレート112は、左右の一側(左側)に配置された第2一側内プレート133と、左右の他側(右側)に配置された第2他側内プレート134とから構成される。
第1一側内プレート131は、その前縁部が一側外プレート87の内面87cに溶接にて接合され、第1他側内プレート132は、その前縁部が他側外プレート88の内面88cに溶接にて接合されている。第1一側内プレート131及び第1他側内プレート132には、パンチング穴等の穴が全く開けられていない。
第1膨張室116は、第2膨張室117及び第3膨張室118に比べて、圧力変動が大きく、且つ触媒装置55(図1参照)に最も近いために高温となる。従って、第1膨張室116から排気騒音を外部に伝わりにくくするとともに、後で詳述する吸音材が高温に晒されて劣化するのを防止するために、第1一側内プレート131及び第1他側内プレート132にはパンチング穴を設けず、排気騒音の低減効果を高めている。
一側外プレート87と第1一側内プレート131との間、他側外プレート88と第1他側内プレート132との間には、それぞれ空間141,142が形成され、空間141,142にそれぞれグラスウール等からなる第1吸音材135が詰め込まれている。
第2一側内プレート133は、一側外プレート87の内面87cに溶接にて接合され、第2他側内プレート134は、他側外プレート88の内面88cに溶接にて接合されている。第2一側内プレート133及び第2他側内プレート134には、パンチング穴が開けられている。
一側外プレート87と第2一側内プレート133との間、他側外プレート88と第2他側内プレート134との間には、それぞれ空間143,144及び空間145,146が形成され、空間143,144,145,146にそれぞれグラスウール等からなる第2吸音材136が詰め込まれている。
第1吸音材135と第2吸音材136は、同一の材質であるが、密度は、第2吸音材136よりも第1吸音材135の方が高い。第1吸音材135の密度は、第2吸音材136の密度の1.3〜1.7倍であり、例えば、第1吸音材135の密度は、250kg/m、第2吸音材136の密度は、180kg/mである。第1吸音材135は、圧力変動の大きい第1膨張室116に配置されているので、第2吸音材136よりも密度を高め、排気騒音の吸音効果を高めている。
第2吸音材136に対する第1吸音材135の密度の倍率が、1.3倍未満であると、排気騒音の遮音効果が低下し、1.7倍を越えると、排気騒音の吸音性の向上代が小さくなる。
第2一側内プレート133及び第2他側内プレート134のそれぞれの内面133a,134aには、前部隔壁101及び後部隔壁102が上下に延びるように溶接により接合されている。
図6は、図2のVI−VI線断面図である。但し、前部遮熱板82及び後部遮熱板83は省いてある。図6の断面図の切断位置は、図4ではVb−Vb線の位置に相当する。
一側外プレート87及び他側外プレート88からなる外側プレート86の横断面は、高さ方向の中央がくびれた、ひょうたん形に形成されている。
一側外プレート87及び他側外プレート88は、その板厚が、例えば、1mmであり、従来よりも薄く形成されている。
一側外プレート87の一側上縁部87aの上側に、他側外プレート88の他側上縁部88aが重なって溶接にて接合され、一側外プレート87の一側下縁部87bの下側に、他側外プレート88の他側下縁部88bが重なって溶接にて接合されている。
第1一側内プレート131及び第1他側内プレート132は、その板厚が、一側外プレート87及び他側外プレート88と同一であり、例えば、1mmである。
このように、一側外プレート87及び他側外プレート88と、第1一側内プレート131及び第1他側内プレート132との板厚を同一にすることで、外側と内側のプレートの振動時の振幅を略同一及び略同位相にし、排気騒音を低減することができる。また、従来の一側外プレート及び他側外プレートの板厚は、1mmを越えていたが、本実施形態の一側外プレート87及び他側外プレート88の板厚を従来よりも薄くすることで一側外プレート87及び他側外プレート88の軽量化を図ることができる。更には、マフラー56(図2参照)を軽量にすることができる。
一側外プレート87と第1一側内プレート131とは、その一側上縁部87a,131a及び一側下縁部87b,131bを除いて所定の距離を隔てて配置され、一側外プレート87と第1一側内プレート131との間に第1吸音材135が詰め込まれている。
また、他側外プレート88と第1他側内プレート132とは、その他側上縁部88a,132a及び他側下縁部88b,132bを除いて所定の距離を隔てて配置され、他側外プレート88と第1他側内プレート132との間に第1吸音材135が詰め込まれている。
外側プレート86のくびれ部86a,86aは、外側プレート86の高さの中間に形成され、くびれ部86a,86aと同じ高さ位置で、第1連通管104が前部隔壁101を貫通し、第1連通管104の上方に第1出口管91が位置する。第1連通管104は、第1膨張室116の後部の中央部に配置されている。
図7は、図4の要部拡大図である。
前部隔壁101は、隔壁本体101bを備え、隔壁本体101bに、前側に筒状に突出する出口管嵌合部101aと、後側に筒状に突出する連通管嵌合部101eとが一体に形成されている。
出口管嵌合部101aには、第1出口管91の前端部が嵌合する貫通穴101gが形成され、連通管嵌合部101eには、第1連通管104の中間部が嵌合する貫通穴101hが形成されている。
後部隔壁102は、隔壁本体102bを備え、隔壁本体102bに、前側に筒状に突出する出口管嵌合部102a,102d及び連通管嵌合部102fと、後側に筒状に突出する連通管嵌合部102eとが一体に形成されている。出口管嵌合部102aには、第2出口管92の先端部が嵌合する貫通穴102gが形成され、出口管嵌合部102dには、第1出口管91の中間部が嵌合する貫通穴102hが形成されている。連通管嵌合部102fには、第2連通管106の前端部が嵌合する貫通穴102jが形成され、連通管嵌合部102eには、第1連通管104の中間部が嵌合する貫通穴102kが形成されている。
第1出口管91は、その前端部91aに、小穴91bが開けられていない無穴部91cと、無穴部91cの後方に隣接して複数の小穴91bが開けられた有穴部91dとが設けられている。
無穴部91cは、前部隔壁101に一体に形成された筒状の出口管嵌合部101aに嵌合されるとともに溶接にて接合され、出口管嵌合部101aよりも前側に突出している。また、無穴部91c内には、前端キャップ125が挿入されるとともに溶接にて接合されて、第1出口管91の前端を塞いでいる。
前端キャップ125は、筒部125aと、筒部125aの一端の開口を塞ぐ底部125bとからカップ状に一体に形成され、筒部125aの端面125cは、無穴部91cの端面91eと面一にされている。このような前端キャップ125を第1出口管91の上流側端部に設けることで、単なる蓋としてだけでなく、第1出口管91を補強することができる。
有穴部91dは、最も前側に形成された小穴91bf(小穴91bと同一のものであるが、識別のために符号を変えている。)の縁の前端91gの位置が、前端キャップ125の底部125bの後面125dの位置と第1出口管91の長手方向で一致している。
例えば、最も前側に形成された小穴91bfの縁の前端位置から前端キャップ125の後面125dを前方に離して配置した場合には、有穴部91dと後面125dとの間に空間が形成され、この空間によって排気音に余計な共鳴が発生することがあり、排気騒音が増加することがある。これに対して本実施形態では、小穴91bfの縁の前端と、前端キャップ125の後面125dとを第1出口管91の長手方向で一致させることで、デッドスペースを無くしつつ排気騒音を低減させることができる。また、第1出口管91の前端部91aを前部隔壁101で支持することで、第1出口管91の前端部を支持しない片持ち支持の場合に比べて、第1出口管91の前端部91aの振動を抑制することができる。これにより、その振動に起因する騒音の発生を防止することができる。
第2出口管92の前端部92aの構造についても、第1出口管91と同一構造にされている。
第2出口管92は、その前端部92aに、小穴92bが開けられていない無穴部92cと、無穴部92cの後方に隣接して複数の小穴92bが開けられた有穴部92dとが設けられている。
無穴部92cは、後部隔壁102に一体に形成された筒状の出口管嵌合部102aに嵌合されるとともに溶接にて接合され、出口管嵌合部102aよりも前側に突出している。また、無穴部92c内には、前端キャップ126が挿入されるとともに溶接にて接合されて、第2出口管92の前端を塞いでいる。
前端キャップ126は、筒部126aと、筒部126aの一端の開口を塞ぐ底部126bとからカップ状に一体に形成され、筒部126aの端面126cは、無穴部92cの端面92eと面一にされている。このような前端キャップ126を第1出口管92の上流側端部に設けることで、単なる蓋としてだけでなく、第2出口管92を補強することができる。
有穴部92dは、最も前側に形成された小穴92bf(小穴92bと同一のものであるが、識別のために符号を変えている。)の縁の前端92gの位置が、前端キャップ126の底部126bの後面126dの位置と第2出口管92の長手方向で一致している。第2出口管92の前端部92aの作用及び効果は、上記した第1出口管91と同一である。
図中の符号133gは第2一側内プレート133に開けられたパンチング穴であり、第2他側内プレート134(図5参照)にも同じようにパンチング穴が開けられている。
図8は、図5の要部拡大図である。
第1一側内プレート131は、その前縁部が一側外プレート87の内面87cに溶接にて接合され、後縁部131gは、一側外プレート87の内面87cに接するように配置されている。
第2一側内プレート133は、前後2箇所に一側外プレート87の内面87cに溶接にて接合された前接合部133b及び後接合部133cと、第3膨張室118内に張り出すように設けられた前張り出し部133dと、第2膨張室117内に張り出すように設けられた後張り出し部133eとを備える。前張り出し部133dと一側外プレート87との間には空間143が形成され、後張り出し部133eと一側外プレート87との間には空間144が形成される。
前接合部133bの前縁部133fは、第1膨張室116内に前接合部133bの後部よりも第1一側内プレート131の略板厚分だけ張り出し、前縁部133fと一側外プレート87とで第1一側内プレート131の後縁部131gを挟み込んでいる。
第1他側内プレート132は、その前縁部が他側外プレート88の内面88cに溶接にて接合され、後縁部132gは、他側外プレート88の内面88cに接するように配置されている。
第2他側内プレート134は、前後2箇所に他側外プレート88の内面88cに溶接にて接合された前接合部134b及び後接合部134cと、第3膨張室118内に張り出すように設けられた前張り出し部134dと、第2膨張室117内に張り出すように設けられた後張り出し部134eとを備える。前張り出し部134dと他側外プレート88との間には空間145が形成され、後張り出し部134eと他側外プレート88との間には空間146が形成される。
前接合部134bの前縁部134fは、第1膨張室116内に前接合部134bの後部よりも第1他側内プレート132の略板厚分だけ張り出し、前縁部134fと他側外プレート88とで第1他側内プレート132の後縁部132gを挟み込んでいる。
上記したように、第1一側内プレート131の後縁部131g及び第1他側内プレート132の後縁部132gを、一側外プレート87及び他側外プレート88に固定せずに自由端とすることで、排気温度によって第1一側内プレート131及び第1他側内プレート132が熱膨張するのを拘束せず、熱応力が発生するのを抑制することができる。従って、第1一側内プレート131及び第1他側内プレート132の変形、ひいては、マフラー56(図5参照)の変形を防止することができる。
前部隔壁101は、平板状にされた隔壁本体101bと、隔壁本体101bの周縁部に隔壁本体101bに対して略直角に曲げられた周壁101cとから一体に形成されている。隔壁本体101bは、第1連通管104及び第1出口管91が貫通するように取付けられている。周壁101cは、第2一側内プレート133の前接合部133bと、第2他側内プレート134の前接合部134bとに溶接にて接合され、隔壁本体101bから前側に延びている。周壁101cの前側には、第1一側内プレート131の後縁部131g、第2一側内プレート133の前縁部133f、第1他側内プレート132の後縁部132g及び第2他側内プレート134の前縁部134fが位置する。
後部隔壁102は、平板状にされた隔壁本体102bと、隔壁本体102bの周縁部に隔壁本体102bに対して略直角に曲げられた周壁102cとから一体に形成されている。隔壁本体102bは、第1連通管104、第2連通管106(図4参照)、第1出口管91及び第2出口管92(図4参照)が貫通するように取付けられている。周壁102cは、第2一側内プレート133の後接合部133cと、第2他側内プレート134の後接合部134cとに溶接にて接合され、隔壁本体102bから後側に延びている。
図9は、マフラー56を後側から見た斜視図である。
マフラー56の後端部には、テールキャップ84が複数のビス151で取付けられている。テールキャップ84は、第1出口管91の後端部91fを周囲から覆う上部覆い部84aと、第2出口管92の後端部92fを周囲から覆う下部覆い部84bとが一体に形成されている。
上部覆い部84a及び下部覆い部84bは、略同形に形成され、外形が略矩形で筒状とされ、上部覆い部84a及び下部覆い部84bの各車幅方向内側の内側面がビス151でマフラー本体81に固定されている。
外側プレート86における一側外プレート87の上部の内面には、マフラーステー95が溶接にて接合されている。
図10は、マフラー56からテールキャップ84を外した状態を示す斜視図である。図10(A)はマフラー本体81の後端部を左斜め後方から見た図、図10(B)はマフラー本体81の後端部を右斜め後方から見た図である。
図10(A)に示すように、マフラー本体81の後側プレート97には、第1出口管91及び第2出口管92のそれぞれの一側方(左側方)にビス結合部153,153が取付けられている。
ビス結合部153は、プレートが折り曲げられて形成されたナット支持板155と、ナット支持板155に取付けられたナット156とから構成される。ナット支持板155には、ナット156のねじ穴に一致するようにビス挿通穴155aが開けられている。
ビス151(図9参照)は、テールキャップ84(図9参照)に形成されたビス挿通穴と、ナット支持板155のビス挿通穴155aとに通され、ビス151の先端部がナット156にねじ込まれることで、後側プレート97にテールキャップ84が締結される。
図10(B)に示すように、外側プレート86の他側外プレート88の外面88fには、第1出口管91の他側方(右側方)に位置する上係止部材158と、第2出口管92の他側方(右側方)に位置する下係止部材159とが溶接にて接合されている。
上係止部材158は、プレートが折り曲げられて形成された部材であり、他側外プレート88に取付けられた一対の脚部158a,158aと、一対の脚部158a,158aを接続する平坦部158bと、平坦部158bから後側に延びる係止部158cとからなる。下係止部材159は、平板状の部材であり、他側外プレート88に取付けられた平坦部159bと、平坦部159bから後側に延びる係止部159cとからなる。
係止部158c,159cは、平坦部158b,159b側の付根部に、それぞれ幅が狭くなった狭幅部158d,159dを備える。
係止部158c,159cは、テールキャップ84(図9参照)の右側部の内面に設けられた被係止部がラバー等の弾性部材を介して係止される部分である。
テールキャップ84は、その被係止部が係止部158c,159cに係止された状態で、テールキャップ84の左側部が一対のビス151でビス結合部153に締結される。
以上の図1、図5及び図8に示したように、エンジン31の排気ポート42Bに繋がる排気管54の下流に複数に区画された膨張室としての第1膨張室116、第2膨張室117及び第3膨張室118からなる排気消音室114が連結された鞍乗り型車両としての自動二輪車10のマフラー構造において、排気管54が接続された上流側膨張室114Uと、上流側膨張室114Uに通じる下流側膨張室114Dとを備え、上流側膨張室114U及び下流側膨張室114Dには、排気消音室114を形成するマフラー外壁としての外側プレート86の内側に吸音材としての第1吸音材135及び第2吸音材136を保持する第1の内側プレートとしての第1内プレート111及び第2の内側プレートとしての第2内プレート112がそれぞれ独立して設けられ、上流側膨張室114Uの第1内プレート111が、外側プレート86と同じ厚さの板部材で構成される。
この構成によれば、圧力変動が大きい上流側膨張室114Uにおいて、外側プレート86及び第1内プレート111の振動振幅差を近づけることができ、外側プレート86及び第1内プレート111の振幅域のずれを抑えることができる。従って、外側プレート86の板厚低減の効果と第1吸音材135の高密度化による高い吸音効果とが相俟って、排気騒音を低減することができる。また、従来よりも外側プレート86の板厚を小さくすることができ、外側プレート86、ひいてはマフラー56の軽量化を図ることができる。
また、図8に示したように、第1内プレート111は、第1一側内プレート131の後縁部131gが、第2内プレート112(詳しくは、第2一側内プレート133の前縁部133f)と外側プレート86(詳しくは、一側外プレート87)との間に挟持されて支持され、また、第1内プレート111は、第1他側内プレート132の後縁部132gが、第2内プレート112(詳しくは、第2他側内プレート134の前縁部134f)と外側プレート86(詳しくは、他側外プレート88)との間に挟持されて支持されるので、第1内プレート111の後縁部131g,132gは、溶接されること無く挟持されるため、第1内プレート111の熱膨張に伴う伸びを吸収することができる。従って、第1内プレート111を大型にすることができ、第1吸音材135の大型化とも相俟って排気の消音効果を高めつつ軽量化を図ることができる。
また、第1内プレート111は、パンチング穴を備えない板状部材であるので、第1吸音材135に排気管54(図1参照)からの高い圧力が作用するのを防止して、第1吸音材135の耐久性を向上させることができる。
また、吸音材は、第1内プレート111で保持される第1の吸音材としての第1吸音材135と、第2内プレート112で保持される第2の吸音材としての第2吸音材136とからなり、第1吸音材135の密度は、第2吸音材136の密度の1.3〜1.7倍であるので、第2吸音材136に対して上流側に配置される第1吸音材135の密度を高め、排気の消音効果を高めることができ、マフラー56(図5参照)の排気騒音を効率良く低減することができる。
また、図6に示したように、外側プレート86は、左右の外壁半体としての一側外プレート87及び他側外プレート88が結合された最中形状とされているので、左右の一側外プレート87及び他側外プレート88を結合することで、車両側方からの外観性を向上させるとともに、上下方向の剛性を高めることができる。
また、図4に示したように、排気管54(図1参照)に接続するために外側プレート86に設けられた入口管103は、上流側膨張室114Uに突出するとともに連通し、入口管103の上流側膨張室114U側の端部は、その周壁122aに複数の小穴122bが開けられるとともに、先端部にも複数の小穴123bが開けられたキャップとしての後端キャップ123が取付けられているので、上流側膨張室114Uへの排気の圧力が低減されて、外側プレート86への圧力波が弱められ、更なる軽量化と騒音低減とを図ることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図8に示したように、第1内プレート111の後縁部131g,132gが、第2内プレート112と外側プレート86との間に挟持されて支持されるようにしたが、これに限らず、第1内プレート111の前縁部も、第1内プレート111の前側に設けられた内プレートと外側プレート86との間に挟持されて支持されるようにしても良い。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
31 エンジン
42B 排気ポート
54 排気管
56 マフラー
86 外側プレート(マフラー外壁)
87 一側外プレート(外壁半体)
88 他側外プレート(外壁半体)
103 入口管
111 第1内プレート(第1の内側プレート)
112 第2内プレート(第2の内側プレート)
114 排気消音室
114U 上流側膨張室
114D 下流側膨張室
116 第1膨張室(膨張室)
117 第2膨張室(膨張室)
118 第3膨張室(膨張室)
122a 周壁
123 後端キャップ(キャップ)
135 第1吸音材(吸音材、第1の吸音材)
136 第2吸音材(吸音材、第2の吸音材)

Claims (5)

  1. エンジン(31)の排気ポート(42B)に繋がる排気管(54)の下流に複数に区画された膨張室(116,117,118)からなる排気消音室(114)が連結された鞍乗り型車両のマフラー構造において、
    前記排気管(54)が接続された上流側膨張室(114U)と、前記上流側膨張室(114U)に通じる下流側膨張室(114D)とを備え、前記上流側膨張室(114U)及び前記下流側膨張室(114D)には、前記排気消音室(114)を形成するマフラー外壁(86)の内側に吸音材(135,136)を保持する第1の内側プレート(111)及び第2の内側プレート(112)がそれぞれ独立して設けられ、前記上流側膨張室(114U)の前記第1の内側プレート(111)が、前記マフラー外壁(86)と同じ厚さの板部材で構成され
    前記マフラー外壁(86)は、左右の外壁半体(87,88)が結合された最中形状で、横断面が、高さ方向の中央がくびれた非円形に形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両のマフラー構造。
  2. 前記第1の内側プレート(111)は、その一端が、前記第2の内側プレート(112)と前記マフラー外壁(86)との間に挟持されて支持されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のマフラー構造。
  3. 前記第1の内側プレート(111)は、パンチング穴を備えない板状部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のマフラー構造。
  4. 前記吸音材は、前記第1の内側プレート(111)で保持される第1の吸音材(135)と、前記第2の内側プレート(112)で保持される第2の吸音材(136)とからなり、前記第1の吸音材(135)の密度は、前記第2の吸音材(136)の密度の1.3〜1.7倍であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のマフラー構造。
  5. 前記排気管(54)に接続するために前記マフラー外壁(86)に設けられた入口管(103)は、前記上流側膨張室(114U)に突出するとともに連通し、前記入口管(103)の前記上流側膨張室(114U)側の端部は、その周壁(122a)に複数の小穴が開けられるとともに、先端部にも複数の小穴が開けられたキャップ(123)が取付けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のマフラー構造。
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