JP6235231B2 - 日射遮蔽材昇降装置 - Google Patents

日射遮蔽材昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6235231B2
JP6235231B2 JP2013092897A JP2013092897A JP6235231B2 JP 6235231 B2 JP6235231 B2 JP 6235231B2 JP 2013092897 A JP2013092897 A JP 2013092897A JP 2013092897 A JP2013092897 A JP 2013092897A JP 6235231 B2 JP6235231 B2 JP 6235231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head box
governor
drive shafts
stopper
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013092897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014214499A (ja
Inventor
中村 元
中村  元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachikawa Corp
Original Assignee
Tachikawa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachikawa Corp filed Critical Tachikawa Corp
Priority to JP2013092897A priority Critical patent/JP6235231B2/ja
Publication of JP2014214499A publication Critical patent/JP2014214499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6235231B2 publication Critical patent/JP6235231B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
  • Blinds (AREA)

Description

この発明は、横型ブラインド、たくし上げカーテン、プリーツスクリーン、ロールブラインド等の日射遮蔽装置で使用される日射遮蔽材昇降装置に関する。
日射遮蔽装置においては、ヘッドボックスから吊り下げられる日射遮蔽材の下部に設けられた中間レール又はボトムレールに昇降コードの一端が取着され、昇降コードの他端が巻取軸に取着され、巻取軸を回転させることによって、昇降コードの巻取り及び巻戻しを行って、日射遮蔽材を昇降させる。このような日射遮蔽装置では、日射遮蔽材を上昇させる際には、巻取軸を能動的に回転させることによって昇降コードを巻取軸に巻き取って日射遮蔽材を上昇させ、日射遮蔽材を下降させる際には、巻取軸の回転を停止させるストッパを解除させることによりボトムレール等の自重により昇降コードを巻き戻して日射遮蔽材を下降させている。そして、日射遮蔽材の下降速度が速くなりすぎないように、巻取軸の回転速度を所定の速度以下に抑制するガバナ装置が設けられている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
特開2011−94457号公報 特許3529681号公報
特許文献1及び2では、巻取軸を駆動するための駆動軸がガバナ装置に挿通され、駆動軸の回転速度が所定の速度を超えないようにガバナ装置が機能する。駆動軸は、ガバナ装置に対して回転可能に支持されているが、駆動軸が回転する際にガバナ装置から音が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ガバナ装置から発生する音を低減することができる日射遮蔽材昇降装置を提供するものである。
本発明によれば、ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスに対して回転可能に支持された第1及び第2駆動軸と、第1及び第2駆動軸が挿入され且つ第1及び第2駆動軸の回転を停止させることなく第1及び第2駆動軸の回転速度を所定値以下に抑制するガバナ装置とを備え、前記ガバナ装置は、前記ヘッドボックスに接触しないように配置される、日射遮蔽材昇降装置が提供される。
本発明者はガバナ装置からの音の発生原因について鋭意検討を行ったところ、ガバナ装置からの音の発生は、駆動軸が回転する際の衝撃がガバナ装置を通じてヘッドボックスに伝達されることが原因であることを突き止めた。そして、ガバナ装置の静音化を図るべく、ガバナ装置とヘッドボックスの間に軟質材料を挿入してみたが、十分な静音化は達成されなかった。そこで、さらに検討を進め、二軸を挿入可能なガバナ装置を用い、このガバナ装置をヘッドボックスに接触しないように配置してみた。そうすると、ガバナ装置からの音が劇的に低減され、本発明の完成に到った。
本発明の重要ポイントは、二本の駆動軸が挿入可能なガバナ装置を用いることと、ガバナ装置をヘッドボックスに対して非接触で浮かせて配置することである。特許文献1〜2では一本の駆動軸が挿入可能なガバナ装置が2つ使用されているが、このような構成では、駆動軸からの回転力による衝撃が直接又はスペーサを介してヘッドボックスに伝達されて音を発生させてしまう。一方、本発明では、二本の駆動軸がガバナ装置に挿入され且つガバナ装置がヘッドボックスに接触していないので、一方の駆動軸からの回転力は他方の駆動時に伝達され、ヘッドボックスにはほとんど伝達されず、音の発生が低減される。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記ガバナ装置は、点対称形状である。
好ましくは、前記ヘッドボックスの天井面の開口部をカバーするヘッドボックスカバーをさらに備える。
好ましくは、前記ヘッドボックスカバーは、本体部と、前記本体部の両縁に設けられ且つ前記本体部よりも軟質である軟質部とを備え、前記ヘッドボックスカバーの装着時には前記軟質部が前記ヘッドボックスに当接する。
好ましくは、第1及び第2巻取軸の回転を停止させるストッパ装置と、前記ヘッドボックスと前記ストッパ装置の間に配置され且つ前記ストッパ装置の筐体よりも軟質の材料で形成されたストッパスペーサをさらに備える。
好ましくは、前記ガバナ装置と前記ヘッドボックスの間の隙間は、部材が配置されない空間である。
本発明の第1実施形態のプリーツスクリーンの正面図である。 図1のプリーツスクリーンの右側面図である。 図1のプリーツスクリーンの平面図である。 図4(a)は、図3の領域Xの拡大図であり、図4(b)は、図4(a)の正面図であり、図4(c)〜(d)は、それぞれ、図4(a)中のA−A断面図、B−B断面図である。 図5(a)は、図3の領域Yの拡大図であり、図5(b)は、図5(a)の正面図であり、図5(c)の左半分は、図5(a)中のA−A断面図であり、右半分は、図5(a)中のB−B断面図である。図5(d)は、図5(a)中のB−B断面図であり、ストッパスペーサ49のみを図示した。 図6(a)〜(c)は、ボックスカバー47をヘッドボックス1に装着する方法を説明するための断面図である。 図7(a)は、ボックスキャップ50の正面図(ヘッドボックス1側から見た図)であり、図7(b)〜(d)は、それぞれ、図7(a)の平面図、左側面図、及びA−A断面図である。図7(e)は、ボックスキャップ50がヘッドボックス1に装着された状態の、図7(a)に対応する図である。 図8(a)は、ヘッドボックス1にボックスキャップ50及びボックスカバー47が装着された状態を上から見た平面図である。図8(b)〜(c)は、それぞれ、図8(a)中のA−A断面図及びB−B断面図である。図8(d)は、図8(b)中のC−C断面図である。 図9(a)は、操作部13の詳細な構成を示す正面図であり、図9(b)は、図9(a)中のA−A断面図である。 図10(a)は、操作部13の別の構成を示す図9(b)と同じ断面の断面図である。 図11(a)〜(d)は、第2実施形態での図4(a)〜(d)に対応する図であり、図11(e)は、図11(a)中のC−C断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1〜図3に示す本発明の第1実施形態のペアタイプのプリーツスクリーンは、ヘッドボックス1から上部スクリーン2が吊下支持され、上部スクリーン2の下端に中間レール3が取着されている。中間レール3から下部スクリーン4が吊下支持され、下部スクリーン4の下端にボトムレール5が取着されている。
上部スクリーン2はレース生地等の半透過性の生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものであり、下部スクリーン4は遮光性を備えた生地をジグザグ状に折り畳み可能としたものである。
ヘッドボックス1とボトムレール5の間には、上部スクリーン2及び下部スクリーン4の折り目のピッチを保持するためのピッチ保持コード39が設けられている。ピッチ保持コード39には、環状の保持部43が等間隔に多数設けられており、この保持部43を上部スクリーン2又は下部スクリーン4に挿通させた後、中間レール3を昇降させるための第1昇降コード6、又はボトムレール5を昇降させるための第2昇降コード7を保持部43に挿通させることによって、保持部43が上部スクリーン2又は下部スクリーン4から抜けることを防ぎ、これによって上部スクリーン2及び下部スクリーン4のピッチ保持を可能としている。昇降コード6,7は、上部スクリーン2及び下部スクリーン4の同じ側に垂下されており、ピッチ保持コード39は、昇降コード6,7とは上部スクリーン2及び下部スクリーン4を挟んで反対側に配置されている。
中間レール3には、ピッチ保持コード39を挿通及び保持するピッチ保持コード保持部材51aと、第1昇降コード6を保持し且つ第2昇降コード7を挿通及び保持する昇降コード保持部材53aが取着される。ボトムレール5には、ピッチ保持コード39を保持するピッチ保持コード保持部材51bと、第2昇降コード7を保持する昇降コード保持部材53bが取着される。ピッチ保持コード39及び昇降コード6,7は、これらの保持部材によって、中間レール3及びボトムレール5に取着される。
第1昇降コード6は、中間レール3に取着されて、部屋外側(図2の右側、図3の上側)に配置された第1巻取軸9に取着される。第1巻取軸9は、第1駆動軸11と共に回転する。また、ボールチェーン16によってプーリー15に加えられた図3の矢印A方向の回転力が第1伝達クラッチ20を介して第1駆動軸11に伝達される。
また、第2昇降コード7は、ボトムレール5に取着されて、部屋内側(図2の左側、図3の下側)に配置された第2巻取軸10に取着される。第2巻取軸10は、第2駆動軸12と共に回転する。また、ボールチェーン16によってプーリー15に加えられた図3の矢印B方向の回転力が第2伝達クラッチ21を介して第2駆動軸12に伝達される。
駆動軸11,12は、ヘッドボックス1の中間部においてストッパ装置24に挿通されている。このストッパ装置24は、中間レール3若しくはボトムレール5の引き上げ操作の後にボールチェーン16を手放したとき、駆動軸11,12の回転を停止させて中間レール3及びボトムレール5の自重降下を防止する公知の作用をなす。ヘッドボックス1とストッパ装置24の間には、図5に詳細に示すように、ストッパ装置24の筐体よりも軟質の材料で形成されたストッパスペーサ49が設けられている。これによって、ストッパ装置24から発生する音が低減される(ストッパスペーサ49の詳細な構成は図5を参照)。
図1及び図3に示すように、ストッパ装置24の側方において、駆動軸11,12は、ガバナ装置36に挿通されている。ガバナ装置36は、駆動軸11,12の回転を停止させることなく駆動軸11,12の回転速度を所定値以下に抑制して、中間レール3及びボトムレール5の自重降下時の下降速度を所定速度以下に抑制する。
ここで、このプリーツスクリーンの動作を説明する。ボールチェーン16を図2の矢印Aの方向に引くと、その力によって生じた回転力がプーリー15を介して、図3に示す伝達クラッチ20,21に伝達される。第1伝達クラッチ20は、図3の矢印Aの方向の回転力のみを六角棒状の第1駆動軸11に伝達し、第2伝達クラッチ21は、図3の矢印Bの方向の回転力のみを第2駆動軸12に伝達するように構成されているので、図2の矢印Aの方向にボールチェーン16を引くことによって生じた回転力は、第1駆動軸11にのみ伝達され、第1駆動軸11のみが回転される。第1駆動軸11の回転によって、ヘッドボックス1内でサポート部材8に回転可能に支持された第1巻取軸9が図3の矢印Aの方向に回転し、第1昇降コード6が螺旋状に巻き取られて、第1昇降コード6の先端に取着された中間レール3が上昇する。
この状態でボールチェーン16から手を離すと、ストッパ装置24が作動して中間レール3の自重降下が防止される。この状態で、ボールチェーン16を再度矢印Aの方向に引いた後に手を離すと、ストッパ装置24の自重降下防止動作が解除されて、第1巻取軸9から第1昇降コード6が巻き戻されて、中間レール3が降下する。
一方、ボールチェーン16を図2の矢印Bの方向に引くと、その力によって生じた回転力がプーリー15を介して、図3に示す伝達クラッチ20,21に伝達される。そして、この回転力は、伝達クラッチ20,21の作用によって、第2駆動軸12にのみ伝達される。第2駆動軸12の回転によって、ヘッドボックス1内でサポート部材8に回転可能に支持された第2巻取軸10が図3の矢印Bの方向に回転し、第2昇降コード7が螺旋状に巻き取られて、第2昇降コード7の先端に取着されたボトムレール5が上昇する。
この状態でボールチェーン16から手を離すと、ストッパ装置24が作動してボトムレール5の自重降下が防止される。この状態で、ボールチェーン16を再度矢印Bの方向に引いた後に手を離すと、ストッパ装置24の自重降下防止動作が解除されて、第2巻取軸10から第2昇降コード7が巻き戻されて、ボトムレール5が降下する。
ヘッドボックス1の他方の端部には、第1巻取軸9からの第1昇降コード6の最大巻戻し量を設定して、中間レール3の下限位置を設定する中間リミット装置37と、第2巻取軸10からの第2昇降コード7の最大巻戻し量を設定して、ボトムレール5の下限位置を設定する下限リミット装置38が配設されている。
ところで、本実施形態のプリーツスクリーンは、従来技術のように1つのガバナ装置に1本の駆動軸を挿通させるのではなく、図4に示すように、1つのガバナ装置36に2本の駆動軸11,12を挿通させていることと、ガバナ装置36がヘッドボックス1には直接支持されず駆動軸11,12によって支持され、ガバナ装置36自体はヘッドボックス1には非接触であることを特徴としている。従来技術では駆動軸からの回転力による衝撃が直接又はスペーサを介してヘッドボックスに伝達されて音を発生させてしまう。一方、本実施形態では、二本の駆動軸11,12がガバナ装置36に挿入され且つガバナ装置36がヘッドボックス1に接触していないので、一方の駆動軸からの回転力は他方の駆動軸に伝達され、ヘッドボックス1にはほとんど伝達されず、音の発生が低減される。また、振動の伝達を最小化すべく、ガバナ装置36とヘッドボックス1の間の隙間は、スペーサなどの部材が配置されない空間になっている。つまり、ガバナ装置36とヘッドボックス1が完全に非接触になっている。さらに、従来技術1では、2つのガバナ装置を幅方向に並べて配置しているので、その分だけヘッドボックス1内で占めるスペースが多くなる。本実施形態では、1つの筐体内に2つのガバナ装置が並列に収容されて一体化されているので、従来技術よりも必要なスペースが少ない。
また、ガバナ装置36は、昇降コード6,7の巻戻しの際に駆動軸11,12がどちらも内側から外側に向かう方向(図4(c)〜(d)の矢印AD,BD方向)に回転する際に作動するものである。また、ガバナ装置36は、点対称形状になっている。このため、ガバナ装置36を左右反転させて使用しても同様の機能が発揮され、組み立て時にガバナ装置36の向きを考慮する必要がなく、組立作業の効率を向上させることができる。
図6に示すように、ヘッドボックス1は、天井面に開口部1eを有しており、この開口部1eをカバーするようにボックスカバー47が装着される。ボックスカバー47は、図6(a)に示す断面形状でヘッドボックス1の幅方向に延びる細長い部材である。ボックスカバー47は、本体部47aと、本体部47aの両縁に設けられ且つ本体部47aよりも軟質である軟質部47b,47cとで構成される。ボックスカバー47は、例えば硬度が異なる2種類の樹脂を用いた押出成形によって形成することができる。
ヘッドボックス1は、前壁1aと後壁1bにそれぞれ前側係合溝1cと後側係合溝1dを備える。ボックスカバー47をヘッドボックス1に装着する際には、図6(b)に示すように、ボックスカバー47の一方の軟質部47bを前側係合溝1cに係合させ、その状態で、他方の軟質部47cを後側係合溝1dに係合させて図6(c)のような係合状態にする。図6(c)の状態において、ボックスカバー47は主に軟質部47b及び47cにおいて、ヘッドボックス1と当接している。このため、ヘッドボックス1に生じる振動が軟質部47b及び47cで吸収されて、音の発生が低減される。
なお、ボックスカバー47は、一種類の樹脂(例:本体部47aと同様の硬質の樹脂)で形成してもよい。この場合、ボックスカバー47の前縁を前側係合溝1cに係合させ、その状態で、ボックスカバー47の後縁を後側係合溝1dに係合させることによって、図6(c)と同様の係合状態にすることができる。
図1及び図3に示すように、ヘッドボックス1の一端にはスクリーン2,4を昇降させるための操作部13が設けられ、ヘッドボックス1の他端には、端部の開口を閉じるためのボックスキャップ50が取り付けられる。ボックスキャップ50は、図7に示すように、ヘッドボックス1の端部の開口を閉じるためのカバー壁50aと、カバー壁50aからヘッドボックス1の方向に突出する突出壁50bと、ヘッドボックス1の前側係合溝1cに係合する係合突起50cを備える。係合突起50cの先端には、係合突起50cを前側係合溝1c内に挿入しやすくするためにテーパー面50dが設けられている。ボックスキャップ50をヘッドボックス1に係合させた状態を図7(e)に示す。突出壁50bは、ヘッドボックス1の前側係合溝1cの底壁1eと後側係合溝1dの底壁1fの下側の空間に挿入される。
ボックスカバー47は、ヘッドボックス1のほぼ全長に渡って設けられるが、ボックスカバー47をボックスキャップ50に接触させると、ボックスカバー47が熱膨張した際にボックスキャップ50をヘッドボックス1から押し出してしまうという問題が生じることが分かった。この問題を解決するために、図8(d)に示すように、ボックスカバー47とボックスキャップ50の間にボックスカバー47の熱膨張を考慮した幅のギャップgを設けた。ギャップgを設けることによって、上記の問題は解決されるが、ギャップgからの埃等の異物の侵入が懸念される。そこで、図8(d)に示すように、ギャップgの幅を、ボックスキャップ50の突出壁50bとボックスカバー47が図8(a)の平面視において部分的に重なる幅とした。このような構成にすると、ギャップgに落下した異物は、突出壁50bの上面で受け取られるので、ヘッドボックス1内への異物の侵入を防ぐことができる。
次に、操作部13の詳細な構成について説明する。
図9に示すように、操作部13においては、プーリー15は、操作部13の端部を閉じるケースキャップ59と、プーリー15に加えられた回転力をクラッチ装置20,21に伝達するギアを回転可能に支持するギアプレート57の間に回転可能に支持される。ボールチェーン16は、コード16b上に断面長円形のボール16aが等間隔に配置されたものであり、プーリー15の周方向に沿って等間隔に設けられた係合凹部15bにボール16aが係合することによって、ボールチェーン16に加えられた引張力がプーリー15に伝達されて回転力に変換される。
ところで、ボールチェーン16を図9(b)の矢印Bの方向に強く引くと、その反動で反対側のボールチェーン16に矢印Fで示すような上向きの力が加わって点線16cで示すような状態となり、プーリー15の上側にあるボール16aがケースキャップ59の上壁59aに衝突して音を発生される場合があることが分かった。本実施形態では、このような音の発生を防ぐべく、プーリー15の上方に、すなわちケースキャップ59の上壁59aの前端の下側にクッション部材58を配置する。より具体的には、上壁59aの前端の下側にクッション部材保持部59bを設け、この保持部59bに熱可塑性ポリウレタンなどからなるクッション部材58を保持する。このような構成を採用することにより、ボール16aが上壁59aに衝突することによって発生する音の発生を防ぐことができる。
また、ケースキャップ59の上壁59aは、図10に示すようなプーリー15の前側に垂れ下がる垂れ下がり部59dを有する形状とは違って、前側に向かってまっすぐ延びている。従来技術では上壁59aは、図10のようにプーリー15の前側に覆いかぶさるように垂れ下がっているのが通常であるが、図9に示す実施形態では、このような垂れ下がりがないので、その分だけ、ボール16aが上壁59aに衝突しにくく、音の発生がより一層低減される。
さらに、プーリー15には両側にフランジ15aが設けられており、これによって、ボールチェーン16が幅方向にずれて音発生の原因になったり、ボールチェーン16がケースキャップ59と接触して音を発生させたりすることが防止される。フランジ15aの外径は、図9(b)に示すように、フランジ15aの外周がケースキャップ59の外周形状59cに接するか、又はこの形状内に収まるサイズにすることが好ましい。
プーリー15の下側出口では、ギアプレート57に設けられた張り出し部57aによって、ボールチェーン16が部屋内側に案内されている。この張り出し部57aでの張り出しの程度が大きいと、ボールチェーン16を矢印Bの方向に引いたときに引っかかる感じがして操作感が良くない。本実施形態では、張り出し部57aでの張り出しが、フランジ15aの半径の半分以下になっている。このような構成を採用することにより、操作感が向上する。
2.第2実施形態
第1実施形態では、ガバナ装置36とヘッドボックス1の間の隙間は、スペーサなどの部材が配置されない空間であったが、第2実施形態では、ガバナ装置36とヘッドボックス1の間の隙間に、ガバナ装置36の筐体よりも軟質の材料で形成されたガバナスペーサ46が設けられている。この場合、ガバナ装置36からの振動は、ヘッドボックス1に伝達されやすくなるが、その一方で、ガバナスペーサ46による衝撃吸収の効果が見込まれるので、条件によっては音の発生が低減される。
本発明は、以下の実施態様でも実施することができる。
・スクリーンの降下時の駆動軸の回転方向が本実施形態とは逆方向(外側から内側に向かう方向)である場合や、二本の駆動軸の回転方向が同じ場合にも適用可能である。
・2枚のスクリーンが前後方向に並べて配置されたダブルタイプのプリーツスクリーンにも適用可能である。
・プリーツスクリーン以外の日射遮蔽装置(例:横型ブラインド、たくし上げカーテン、ロールブラインド)にも適用可能である。
1:ヘッドボックス
2:上部スクリーン
3:中間レール
4:下部スクリーン
5:ボトムレール
6:第1昇降コード
7:第2昇降コード
8:サポート部材
9:第1巻取軸
10:第2巻取軸
11:第1駆動軸
12:第2駆動軸
13:操作部
15:プーリー
16:ボールチェーン
20:第1伝達クラッチ
21:第2伝達クラッチ
24:ストッパ装置
36:ガバナ装置
37:中間リミット装置
38:下限リミット装置
39:ピッチ保持コード
43:保持部
46:ガバナスペーサ
47:ボックスカバー
49:ストッパスペーサ
50:ボックスキャップ
51a,51b:ピッチ保持コード保持部材
53a,53b:昇降コード保持部材
57:ギアプレート
58:クッション部材
59:ケースキャップ

Claims (6)

  1. ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスに対して回転可能に支持された第1及び第2駆動軸と、第1及び第2駆動軸が挿入され且つ第1及び第2駆動軸の回転を停止させることなく第1及び第2駆動軸の回転速度を所定値以下に抑制するガバナ装置とを備え、
    前記ガバナ装置は、前記ヘッドボックスに接触しないように配置される、日射遮蔽材昇降装置。
  2. 前記ガバナ装置は、点対称形状である、請求項1に記載の日射遮蔽材昇降装置。
  3. 前記ヘッドボックスの天井面の開口部をカバーするヘッドボックスカバーをさらに備え
    る、請求項1又は2に記載の日射遮蔽材昇降装置。
  4. 前記ヘッドボックスカバーは、本体部と、前記本体部の両縁に設けられ且つ前記本体部よりも軟質である軟質部とを備え、前記ヘッドボックスカバーの装着時には前記軟質部が前記ヘッドボックスに当接する、請求項3に記載の日射遮蔽材昇降装置。
  5. 第1及び第2巻取軸の回転を停止させるストッパ装置と、
    前記ヘッドボックスと前記ストッパ装置の間に配置され且つ前記ストッパ装置の筐体よりも軟質の材料で形成されたストッパスペーサをさらに備える、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の日射遮蔽材昇降装置。
  6. 前記ガバナ装置と前記ヘッドボックスの間の隙間は、部材が配置されない空間である、請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の日射遮蔽材昇降装置。
JP2013092897A 2013-04-25 2013-04-25 日射遮蔽材昇降装置 Active JP6235231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013092897A JP6235231B2 (ja) 2013-04-25 2013-04-25 日射遮蔽材昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013092897A JP6235231B2 (ja) 2013-04-25 2013-04-25 日射遮蔽材昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014214499A JP2014214499A (ja) 2014-11-17
JP6235231B2 true JP6235231B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=51940537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013092897A Active JP6235231B2 (ja) 2013-04-25 2013-04-25 日射遮蔽材昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6235231B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5075501B2 (ja) * 2007-06-25 2012-11-21 立川ブラインド工業株式会社 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降方法及び遮蔽材昇降装置
JP2009097242A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Tachikawa Blind Mfg Co Ltd 電動ブラインドの駆動装置
JP3143120U (ja) * 2008-04-25 2008-07-10 家益 許 自動昇降カーテン本体の衝撃吸収静音構造
JP5421069B2 (ja) * 2009-11-02 2014-02-19 立川ブラインド工業株式会社 遮蔽装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014214499A (ja) 2014-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6346352B2 (ja) 日射遮蔽装置の操作装置
JP6195582B2 (ja) ブラインド機能付き網戸
JP6283024B2 (ja) 日射遮蔽材昇降装置
JP5238392B2 (ja) ロールブラインドのスクリーン昇降装置
JP5721343B2 (ja) 昇降装置、操作コード
JP6235231B2 (ja) 日射遮蔽材昇降装置
JP5859801B2 (ja) 日射遮蔽装置
JP2012219458A (ja) ツインタイプの日射遮蔽装置
JP6235236B2 (ja) 日射遮蔽装置の操作装置
JP2018035564A (ja) ロールスクリーン
JP7042669B2 (ja) 遮蔽装置
JP6151556B2 (ja) 日射遮蔽装置の駆動ユニット
JP5493129B2 (ja) ブラインド
JP6680517B2 (ja) 操作部材の案内装置及びこれを備えたブラインド
WO2020209259A1 (ja) 遮蔽装置の操作ユニット
JP6133699B2 (ja) 日射遮蔽装置の駆動操作装置
JP2015218430A (ja) ブラインドの操作装置
JP5444582B2 (ja) ローマンシェード
JP7292128B2 (ja) 縦型ブラインド
JP4729274B2 (ja) 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置
JP2010261174A (ja) 日射遮蔽装置の操作装置
JP5214167B2 (ja) 日射遮蔽装置の昇降コード巻取り装置
JP2016037837A (ja) プーリーユニット、遮蔽装置
JP6282064B2 (ja) 日射遮蔽材昇降装置
JP2019108719A (ja) 遮蔽装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6235231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250