JP6235189B1 - 空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法 - Google Patents

空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】修理作業の際に生じる作業負担を軽減することができる空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法を提供することを目的とする。【解決手段】空気ノズル12は、火炉の炉底に固定される円筒状の内筒35と、内部に内筒35が配置される円筒状の外筒36と、内筒35の上端面35dに固定され、鉛直上方に延びる円柱部44を有し内筒35の上部開口35aを閉塞する内筒閉塞部材37と、鉛直上方に延びる円筒部46を有し外筒36の上部開口36aを閉塞する第1外筒閉塞部材38と、を備えている。円柱部44は、円柱部44の外周面44aが円筒部46の内周面46aに沿うように、円筒部46の内部に収容されている。円柱部44の上端部と円筒部46とは、溶接固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法に関するものである。
炉底から供給される空気により、火炉内で燃料および流動砂(例えば河砂などSiO2が主体の粒子)を流動させて流動層を形成することで、燃焼効率を向上させるボイラ(例えば、循環流動層ボイラ(CFB:Circulating Fluidized Bed)や気泡流動層ボイラ(BFB:Bubbling Fluidized Bed)など)が知られている。
このようなボイラには、流動層を形成するために、炉内に空気を供給する多数の空気ノズルが炉底部に備えられている。このようなボイラに用いられる空気ノズルには、流動層の流動砂の逆流を防止するために、2重管構造となっているものがある。2重管構造の空気ノズルとしては、例えば特許文献1の空気ノズルがある。
特許文献1の空気ノズルは、内管と外管とを有し、内管および外管にはそれぞれ上部通気孔と下部通気孔が設けられて、空気が内管の内側から上部通気孔を経て外管内に入り、下部通気孔から噴出する。
特開平7−293821号公報
ところで、火炉内の流動砂等を均一に流動化させて均一な流動層を形成するためには、空気ノズルの設置態様が重要となる。具体的には、多数の空気ノズルは、各々の空気ノズルの長手軸方向は鉛直上下方向に設けられるとともに、各空気ノズルの高さが、鉛直上下方向に揃い、かつ、各空気ノズルの外筒に設けられた空気噴出孔の位置が炉底にある炉底板に対してそれぞれ同程度の高さに揃うことが重要である。したがって、炉底に対して空気ノズルを固定する際には、このような点について確認及び調整し、慎重な位置合わせして固定をする必要があり、作業時間を要している。
一方、空気ノズルの外筒には、火炉内に空気を供給する空気通気孔(空気噴出孔)が形成されているが、この空気噴出孔付近では、空気噴出孔から噴出される空気に流動砂等が巻き込まれ、巻き込まれた流動砂の一部が外筒に衝突する。流動砂等が衝突すると、衝突した流動砂によって外筒が研削され、外筒の摩耗が促進される可能性がある。外筒が摩耗すると、炉内に好適に空気を供給することができなくなり、均一な流動層を形成することが困難となるため、定期的に空気ノズルを点検して、摩耗が進行した空気ノズルに対しては修理を行う必要がある。
上記特許文献1では、空気ノズルが備える各部材の取付け態様については考慮されていない。このような空気ノズルでは、各部材ごとに分解することができず、空気ノズルを修理する際には、空気ノズル全体を火炉から取り外さなければならない可能性がある。火炉から空気ノズル全体を取外した場合、修理後には再度空気ノズルを火炉に取り付ける作業が発生するため、この際に上述の慎重な位置合わせと固定を行う必要がある。さらに、空気ノズルは炉底に数多く設置されているため、摩耗の進行度合いに応じて修理が必要な空気ノズルを選定して、取り外して、交換用の空気ノズルを取り付けるという一連の空気供給ノズルの修理作業の際に生じる作業負担は、増大する可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、修理作業の際に生じる作業負担を軽減することができる空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る空気ノズルは、火炉内に気体を供給することで、前記火炉内において流動材を流動化させる空気ノズルであって、前記火炉の炉底に固定され、該炉底から鉛直上方に延び、気体が供給される円筒状の内筒と、内部に前記内筒が配置され、前記内筒から排出された気体を前記火炉内に供給する円筒状の外筒と、鉛直上方に延びる筒部を有し、前記外筒の上端部に固定される第1接続部と、鉛直上方に延びる柱部を有し、前記内筒の上端部に固定される第2接続部と、を備え、前記柱部は、該柱部の外周面が前記筒部の内周面に沿うように、前記筒部の内部に収容され、前記柱部の上端部と前記筒部とが溶接固定されている。
上記構成では、外筒に固定される第1接続部が筒部を有し、内筒に固定される第2接続部が柱部を有している。また、柱部の外周面が筒部の内周面に沿うように、柱部が筒部の内部に収容されている。これにより、炉底に固定された内筒に対して外筒を取り付ける際に、筒部の水平方向の移動を柱部が規制するとともに、筒部の柱部に対する傾斜を柱部が規制する。このように、柱部が筒部の移動等を規制するので、内筒に対して外筒を取り付ける際に、内筒と外筒との水平方向の相対位置及び内筒に対する外筒の軸方向態様(鉛直方向の姿勢)を、容易に所定の相対位置及び軸方向態様とすることができる。
また、上記構成では、内筒の内部を流通した気体(空気)が外筒の内部を介して火炉内に供給されるので、内筒と外筒との相対位置及び軸方向態様を所定のものにすることで、火炉内に供給される気体の供給態様も所定のものとし、火炉内の流動材の流動化を好適に行うことができる。
なお、内筒と外筒との水平方向の所定の相対位置及び軸方向態様とは、例えば、内筒の長手方向の軸に対して、外筒の長手方向の軸が略同一位置(所定誤差内で合致する位置)となる相対位置及び軸方向態様である。
また、火炉内では流動材が流動しているので、空気ノズルから火炉内に供給された空気によって、外筒の近傍で流動材が巻き込まれて外筒に衝突等するものがあると、外筒の摩耗・減肉が促進されることがある。外筒が摩耗・減肉した場合、外筒から好適に気体が火炉内に供給されず、流動材の均一な流動を得ることができずに火炉の燃料効率が低下する可能性がある。したがって、空気ノズル全体ではなく摩耗・減肉した外筒を交換することが好ましい。
上記構成では、柱部と筒部との溶接固定部分を削り落としたり、柱部と筒部との溶接固定部分よりも鉛直下方の位置で、柱部及び筒部を略水平面方向に切断したりすることで溶接固定部分を除去することで、柱部と筒部との固定が解除される。すなわち、内筒と外筒との固定も解除される。これにより、炉底に固定されたままの内筒から、外筒を取り外すことができる。
また、柱部は、上端部を用いて筒部と溶接固定されているので、柱部と筒部との溶接固定部分よりも鉛直下方あって、かつ、柱部の下端よりも鉛直上方の所定の長さ以上の位置で切り離することが可能となる。ここで所定の長さとは、柱部を筒部の内部に収容されて柱部の上端部と筒部とが溶接固定できる長さである。これにより、筒部との溶接固定部を除去しても、柱部は、鉛直上下方向の長さが所定の長さ以上が残存する。したがって、内筒から外筒を取り外した後であっても、再度、内筒に対して交換用の外筒を取り付けることができる。さらに、再度に柱部と筒部との再溶接固定部分を除去しても、柱部の鉛直上下方向の長さが、所定の長さ以上残存するように柱部の鉛直上下方向の長さを設定すれば、複数回に渡り内筒から外筒を取り外して、内筒に対して交換用の外筒を取り付けることができる。
このように、上記構成では、炉底に固定された内筒を炉底から取り外すことなく外筒を交換することができる。炉底に対して内筒を新たに固定する場合は、流動材の好適な流動化を実現するために、内筒の長手軸方向が鉛直方向に設けられるとともに、内筒の基準部分が炉底に対する所定の高さ位置に揃えることで、外筒からの空気通気口の高さ位置が揃うように、慎重な位置合わせ作業が必要となるが、上記構成では、外筒の交換を行う際に、内筒を炉底から取り外さないので、炉底に対する内筒の位置合わせ作業を省略することができる。また、再度、内筒に対して外筒を取り付ける際にも、外筒に固定されている筒部に対して内筒に固定されている柱部が挿入されるように取り付けることができるので、容易に所定の相対位置及び軸方向態様とすることができる。
したがって、外筒の交換作業を容易化することができ、外筒の交換作業にかかる作業時間を短縮することができる。よって、空気ノズルの修理作業の際に生じる作業負担を軽減することができる。
また、本発明の一態様に係る空気ノズルは、前記柱部と前記筒部とは、中間ばめ又は隙間ばめの状態で係合していてもよい。
上記構成では、柱部と筒部とが、中間ばめ又は隙間ばめの状態で係合している。これにより、内筒に対して外筒を取り付ける際に、筒部の所定位置から水平方向の移動及び筒部の柱部の軸方向に対する傾斜を柱部がより好適に規制する。したがって、内筒と外筒との水平方向の相対位置及び内筒に対する外筒の軸方向態様を、より容易に所定の相対位置及び軸方向態様とすることができる。
また、本発明の一態様に係る空気ノズルは、前記内筒の上端面上に前記筒部の下端面が配置されていてもよい。
上記構成では、内筒の上端面上に筒部の下端面が配置されている。これにより、内筒に対して外筒を取り付ける際に、内筒の上端面を基準として、筒部及び筒部が固定されている外筒を配置することができる。したがって、容易に、内筒と外筒との鉛直上下方向の相対位置を所定の相対位置とすることができる。内筒は炉底に固定されたままなので、内筒と外筒との鉛直上下方向の相対位置を所定の相対位置とすることで、火炉内での炉底に対する外筒の基準部分の高さ位置を所定の高さ位置とすることができる。
また、本発明の一態様に係る空気ノズルは、前記柱部が、外周面が前記筒部の内周面に沿う係合部と、該係合部よりも径の小さく形成されていて該係合部の上端から鉛直上方に延びる小径部とを備えていてもよい。
上記構成では、係合部の上端より鉛直上方に柱部が係合部と係合部よりも径の小さい小径部とを備えている。すなわち、小径部の外周面と筒部の内周面との隙間の距離が、係合部の外周面と筒部の内周面との隙間の距離よりも長くなっている。これにより、係合部以外の径の小さい小径部の一部において変形・損傷等が生じた場合であっても、径の小さい小径部と筒部の内周面とを接触し難くすることができる。
したがって、内筒に対して外筒を取り付ける際には、係合部以外での筒部と柱部の挿入を容易に行えるとともに、係合部によって外筒と内筒との位置合わせを確実に行うことができる。さらに、内筒から外筒を取り外す際に、径の小さい小径部が変形・損傷していたとしても、スムーズに取り外すことができる。したがって、係合部以外の管理を簡易化できるので取り扱いを容易にすることができる。
また、本発明の一態様に係る空気ノズルは、前記第2接続部は、前記柱部の下端に設けられた円盤部を有し、前記円盤部の下面は、前記内筒の前記上端部に載置されていてもよい。
上記構成では、円盤部の下面が内筒の上端部に載置されている。これにより、第2接続部と内筒との上下方向の相対位置が所定の相対位置となる。外筒と内筒とは、第1接続部と第2接続部とを介して接続されているので、第2接続部と内筒との上下方向の相対位置が所定の相対位置とすることで、外筒と内筒との相対位置も好適に所定の相対位置とすることができる。
また、本発明の一態様に係る空気ノズルは、前記内筒は、筒状の本体部と、該本体部の上端部から半径方向外側に突出する第1突出部を有し、前記第2接続部は、前記円盤部の外周端から半径方向外側に突出する第2突出部とを有し、前記円盤部の直径は、前記本体部の直径と略同一に形成されていて、前記内筒と前記第2接続部とは、前記第1突出部の外端部と前記第2突出部の外端部とが溶接固定されることで固定されていてもよい。
上記構成では、内筒と第2接続部とは、第1突出部の外端部と第2突出部の外端部とが溶接固定されることで固定されている。これにより、第1突出部及び第2突出部の溶接固定部分よりも半径方向の内側方向の位置で略鉛直面方向に切断したり、第1突出部及び第2突出部を溶接固定部分よりも半径方向の内側方向の位置まで削り落としたりすることで、溶接固定部分を除去することができる。溶接固定箇所を除去すると、内筒と第2接続部との固定が解除される。したがって、例えば、第2接続部の柱部が損傷等した場合であっても、炉底に固定された内筒を取り外すことなく、第2接続部を内筒から取り外し交換することができる。
本発明の一態様に係る空気ノズルの外筒は、内部に配置された内筒から排出された気体を火炉内に供給することで前記火炉内において流動材を流動化させる空気ノズルの外筒であって、筒状の本体部と、鉛直上方に延びる筒部を有し、前記本体部の上端部に固定される第2接続部と、を備え、前記筒部は、前記内筒の上端部に固定された第1接続部が有する鉛直上方に延びる柱部を、前記柱部の外周面が該筒部の内周面に沿うように内部に収容し、前記筒部は、前記柱部の上端部と溶接固定される。
上記構成では、内筒に固定された柱部が、筒部の移動等を規制するので、内筒に対して外筒を取り付ける際に、内筒と外筒との水平方向の相対位置及び内筒に対する外筒の軸方向態様を、容易に所定の相対位置及び軸方向態様とすることができる。内筒に対して、所定の相対位置及び軸方向態様で取り付けることができるので、火炉内に供給される気体の供給態様も所定のものとし、火炉内の流動材の流動化を好適に行うことができる。
また、上記構成では、炉底に固定された内筒を炉底から取り外すことなく外筒を交換することができるので、外筒を交換する際に炉底に対する内筒の位置合わせ作業を省略することができる。また、再度、内筒に対して外筒を取り付ける際にも、筒部に対して柱部が挿入されるように取り付けることができるので、容易に所定の相対位置及び軸方向態様とすることができる。
したがって、外筒の交換作業を大幅に容易化することができ、外筒の交換作業にかかる作業時間を短縮することができる。
また、本発明の一態様に係る空気ノズルの外筒は、前記筒部のうち前記柱部を内部に収容している領域の上下方向の長さは、前記柱部の径方向の長さに対して1/2倍以上であって5倍以下の範囲に設定されてもよい。
また、本発明の一態様に係る空気ノズルの外筒は、前記筒部のうち前記柱部を内部に収容している領域の上下方向の長さは、前記柱部の径方向の長さに対して1倍よりも長く5倍以下の範囲に設定されてもよい。
上記構成では、筒部のうち柱部を内部に収容している領域の上下方向の長さが、筒部の内部に収容される柱部の径方向の長さに対して、所定の長さ確保される。これにより、確実に、内筒と外筒との相対位置及び軸方向態様を所定のものにすることができる。なお、筒部のうち柱部を内部に収容している領域の上下方向の長さを、筒部の内部に収容される柱部の径方向の長さに対して、1倍よりも長く5倍以下の範囲とすると、より好適である。
本発明の一態様に係るボイラは、上述の空気ノズルまたは上述の外筒を備えた空気ノズルによって内部で流動材を流動させている火炉と、前記火炉で生成された燃焼ガスが流通する煙道と、該煙道に設けられて、前記燃焼ガスの熱によって蒸気を生成する熱交換器と、を備える。
本発明の一態様に係る発電システムは、上述のボイラと、前記ボイラで生成した蒸気によって駆動する蒸気タービンと、前記蒸気タービンの駆動力によって発電する発電機と、を備える。
本発明の一態様に係る空気ノズルの外筒の交換方法は、火炉内に気体を供給することで、前記火炉内において流動材を流動化させる空気ノズルであって、前記火炉の炉底に固定され、該炉底から鉛直上方に延び、気体が供給される円筒状の内筒と、内部に前記内筒が配置され、前記内筒から排出された気体を前記火炉内に供給する円筒状の外筒と、鉛直上方に延びる筒部を有し、前記外筒の上端部に固定される第1接続部と、鉛直上方に延びる柱部を有し、前記内筒の上端部に固定される第2接続部と、を備え、前記柱部は、該柱部の外周面が前記筒部の内周面に沿うように、前記筒部の内部に収容され、前記柱部の上端部と前記筒部とが溶接固定されている空気ノズルの外筒の交換方法であって、溶接固定されている部分を除去する除去ステップと、前記除去ステップの後に、前記内筒から前記外筒を取り外す取外しステップと、前記取外しステップの後に、前記内筒に対して交換用外筒を取り付ける取付けステップと、前記取付けステップの後に、前記柱部の上端部と前記筒部とを溶接固定する固定ステップと、を備える。
本発明によれば、修理作業の際に生じる作業負担を軽減することができる。
本発明の実施形態に係る発電システムの概略構成図である。 図1の火炉の内部を模式的示した側方図である。 本発明の第1実施形態に係る空気ノズルの縦断面図である。 図3の空気ノズルの外筒を交換方法を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る空気ノズルの縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る空気ノズルの縦断面図である。
以下に、本発明に係る空気ノズル、外筒、ボイラ及び発電システム並びに空気ノズルの外筒の交換方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1から図4を用いて説明する。
本実施形態に係る発電システム1は、図1に示すように、蒸気を生成するボイラとして循環流動層ボイラ(CFB:Circulating Fluidized Bed)2と、循環流動層ボイラ2で生成された蒸気によって回転駆動する蒸気タービン3と、蒸気タービン3の駆動力によって発電する発電機4とを備える。
なお、以下の説明において、「上方」とは鉛直上側方向を、「下方」とは鉛直下側方向を示している。
循環流動層ボイラ2は、内部で流動砂(例えば河砂などSiO2が主体の粒子)を流動させている流動層火炉(以下、「火炉」という。)5と、火炉5に燃料を供給する燃料供給装置6と、火炉5で生成された燃焼ガスが流通する煙道7と、煙道7に設けられた複数の熱交換器8等を備えている。なお、循環流動層ボイラ2では、広範な燃料を燃焼可能であり、燃料として石炭(瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭、無煙炭など)、石油コークス、木質バイオマス、製紙スラッジ、RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)、廃タイヤ、脱水汚泥、都市ごみ等、を採用することができる。
なお、図1に示す燃料供給装置6は燃料として石炭を採用した場合の一例である。本実施形態では、燃料供給装置6は、火炉5の内圧力が大気圧より少し高いので、燃料供給系統へ燃焼ガスなどが逆流しないよう、ロータリバルブ10及びシール空気供給装置(図示省略)が設けられている。
火炉5は、図1に示すように、炉底11に設けられた空気ノズル12から供給される空気(気体)により、流動材(燃料および流動砂)の流動層を形成する。循環流動層ボイラ2は、このように流動層を形成することで、火炉5(コンバスタ)内の燃料、流動砂、および空気の混合を促進し、燃焼効率の向上をはかっている。なお、循環流動層ボイラ2の通常運転時においては、空気ノズル12からは気体として空気が供給されるが、停止時の炉内パージなどでは、不活性ガス(窒素ガスなど)を導入する場合もある。
また、火炉5から排ガスとともに飛び出す循環粒子(流動砂と未燃燃料)は、火炉5出口側に設けられたサイクロン13によって、燃焼ガスと循環粒子とに分離される。サイクロン13で分離・捕集した循環粒子は、シールポット14および外部熱交換器15を介して、再び火炉5へ戻される。このように、本実施形態に係る循環流動層ボイラ2では、流動砂や未燃燃料を循環させるシステムとすることにより燃焼効率の向上をはかっている。また、外部熱交換器15へ送られる循環粒子の分岐率を灰取出弁16で調整することで、火炉5の炉内温度を調整することができる。なお、外部熱交換器15へは、循環粒子を流動させるための空気が空気ブロワ17から供給されている。
サイクロン13で分離された燃焼ガスは、煙道7内を流通し、煙道7内に設けられた複数の熱交換器8と熱交換する。熱交換器8では、燃焼ガスとの熱交換によって蒸気が生成される。生成された蒸気は、蒸気タービン3に送られ、蒸気タービン3を回転駆動する。蒸気タービン3が回転駆動すると、蒸気タービン3と同軸に接続された発電機4によって発電される。一方、熱交換器8と熱交換した燃焼ガスは、空気予熱器22及びバグフィルタ23を通過した後に、煙突(図示省略)から大気に放出される。
火炉5には、火炉5内において流動材を流動させる複数の空気ノズル12と、燃焼空気を供給する燃焼空気供給部26とが設けられている。なお、微粉燃焼方式で用いられる火炉5が部分的に1500℃程度を超過することに対し、循環流動層ボイラ2で用いられる火炉5では炉内温度が均一であるとともに、例えば800〜900℃に制御される。このため、循環流動層ボイラ2では、サーマルNOx(燃焼温度依存の発生NOx)の生成量を抑制でき、さらにNOx発生量や、火炉5内に石灰石を供給することで炉内脱硫(CaCO3→CaO+CO2、CaO+SO2+1/2O2 →CaSO4)を行うことも可能となる。
燃焼空気供給部26は複数設けられている。燃焼空気供給部26は、各々、FDF(Forced Delivery Fan)27から空気予熱器22で予熱された空気の一部を燃焼用空気として炉内に噴出する。噴出される燃焼用空気は、風室28によって、各燃焼空気供給部26に略均一に分配されている。このため、火炉5内では一様な流動層を形成され、炉内温度が比較的均一になる。
空気ノズル12は、図2に示すように、炉底11を貫通して設けられ、炉底11全体に亘って複数(例えば数百本)設置されている。各空気ノズル12の内筒35は、火炉5の炉底11を上下方向に貫通するように設けられている。すなわち、内筒35の上部は火炉5の内部に位置し、内筒35の下部は風箱29の内部に位置し、内筒35の下部開口35bは風箱29の内部に開口している。
各空気ノズル12は、長手軸方向が略鉛直上下方向になるように設置され、炉底11の水平面の領域に対して略垂直に設置され、内筒35と炉底11とが為す角度θは、略90度となるように配置されている。なお、角度θは90度に限定されないが、90度に対して±1〜3度で管理されていることが好ましい。また、内筒35は、炉底11に対して、スリーブ40を介して溶接固定されていてもよい。詳細には、図4に示すように、内筒35が炉底11を貫通する領域において、内筒35の外周面35cと円筒状のスリーブ40の内周面とが接触するようにスリーブ40が設けられ、スリーブ40の上端及び下端と内筒35の外周面35cとが溶接部W1及びW2において溶接固定され、スリーブ40の外周面と炉底11を構成する炉底板32の下面とが溶接部W3において溶接固定されている。
また、本実施形態では、FDF27から空気予熱器22で予熱されて送られてきた空気を、風箱29を介して複数の空気ノズル12によって火炉5内に供給している。
なお、本実施形態では、火炉5の炉底11は、水冷管31と炉底板32とを備えた水冷壁を上方から耐火材33が覆うように構成されている(図4参照)。
次に、本実施形態に係る空気ノズル12の詳細な構造について、図3を用いて説明する。
空気ノズル12は、火炉5と風箱29とを連通して上下方向に延びる円筒状の内筒35と、火炉5内で内筒35の上部を外側から囲う円筒状の外筒36と、内筒35の上部開口35aを塞ぐ内筒閉塞部材(第2接続部)37と、外筒36の上部開口36aを塞ぐ第1外筒閉塞部材(第1接続部)38と、外筒36の下部開口36bを閉塞する第2外筒閉塞部材39とを備える。内筒35及び外筒36は、耐熱性、耐酸化性さらには、耐磨耗性からステンレス系材料が好ましく、例えばSUS310、SUS304、SUS316などで形成される。
内筒35の上部には、図3に示すように、水平方向に貫通する複数の内筒通気孔41が形成されている。複数の内筒通気孔41は、内筒35の周方向に沿って、全域に亘って等間隔に形成され、一列の内筒通気孔群を構成している。一列の内筒通気孔群は、上下方向にならんで2列形成されている。
内筒閉塞部材37は、内筒35の上端面35dに固定される円盤部43と、円盤部43の上面43aから上方に延びる円柱状の円柱部(柱部)44とを有する。
円盤部43の直径は、内筒35の外径と略同一に形成されている。円盤部43は、内筒35の上部開口35aの全域を上方から覆うことで閉塞し、円盤部43の外周面の下端と内筒35の外周面35cの上端とが溶接部W4において溶接固定されている。
円柱部44は、円柱部44の長手方向中心軸と内筒35の長手方向中心軸とが略一致するよう円盤部43の上面43aの略中央に固定されている。なお、円盤部43と円柱部44とは、別々の部材を溶接等で固定してもよいし、一つの部材から一体的に削り出してもよい。
第1外筒閉塞部材38は、内筒閉塞部材37の円盤部43の上面43aに接することで位置決めされて載置される円環部45と、円環部45の上面から上方に延びる円筒状の円筒部(筒部)46とを有する。
円環部45の略中央には開口45aが形成されている。また、円環部45の外径は、外筒36の内径と略同一に形成されている。すなわち、円環部45の外径は、内筒35の外径及び円盤部43の直径よりも大きく形成されている。円環部45は外筒36を上方から覆い、外筒36の上端面36cと円環部45の外端とが溶接部W6において溶接固定されている。
円筒部46は、円筒部46の長手方向中心軸と外筒36の長手方向中心軸とが略一致するよう円環部45の上面の略中央に、開口45aと連通するように固定されている。
なお、円環部45と円筒部46とは、別々の部材を溶接等で固定してもよいし、一つの部材から一体的に削り出してもよい。
また、外筒36に対して固定された円筒部46の内部には、内筒35に対して固定された円柱部44を収容されている。円柱部44の外周面44aは、円筒部46の内周面46aに沿うように配置され、円柱部44の外周面44aと、円筒部46の内周面46aとの間には、わずかに隙間α1(図示省略)が設けられている。すなわち、円柱部44と円筒部46とは、中間ばめまたは隙間ばめの状態であり、さらに好ましくは中間ばめに近い隙間ばめの状態(例えば、円筒部46の穴の公差域クラスはH9であって、円柱部44の軸の公差域クラスはh9)で係合している。このように、わずかな隙間α1によるばめに近い状態により、円筒部46と円柱部44とが手作業で押し込んで係合することが出来るとともに、隙間α1が小さいことにより、内筒35の中心軸と外筒36の中心軸とが略同一の位置(図3等における一点鎖線C1の位置)となっている。
また、第1外筒閉塞部材38と内筒閉塞部材37とは、溶接固定されている。具体的には、円筒部46の上端面と、円柱部44の上端部とが溶接部W5において溶接固定されている。なお、本実施形態では、円柱部44の高さが、円筒部46の高さよりも所定の長さSだけ高くなっている。長さSは、溶接固定に必要な高さであり、本実施形態では、例えば、5mm〜10mmに設定される。
外筒36は、円環部45の外端から下方に延びている。
外筒36の下部には、水平方向に貫通する複数の外筒通気孔42が形成されている。複数の外筒通気孔42は、外筒36の周方向に沿って、全域に亘って等間隔に形成されている。なお、外筒36に形成された外筒通気孔42は、内筒35に形成された内筒通気孔41よりも低い位置に形成されている。これにより、火炉5内の流動材が内筒35の内部へと侵入することによる空気の噴出に対する影響を抑制することができる。
なお、図4に示すように、火炉5内に設けられた複数の空気ノズル12は、外筒通気孔42の炉底11の上面11aに対する高さが、すべて高さh1で統一されている。また、炉底11の上面11aに対する円環部45の上面までの高さも、すべて高さh2で統一されていて、円環部45の上面までの高さh2を計測して同値に統一することで、外筒通気孔42の高さh1を容易に同値に統一することができる。
第2外筒閉塞部材39は、略中央領域に開口39aが形成された円環状の平板形状に形成されている。第2外筒閉塞部材39の外径は、外筒36の外径と略同一に形成され、外筒36の下端と、第2外筒閉塞部材39の外端とが溶接部W7において溶接固定されている。第2外筒閉塞部材39に形成された開口39aの直径は、内筒35の外径よりも大きく形成され、開口39aの内側を内筒35が挿通している。
開口39aと内筒35の外周面35cとの間には隙間β1が形成されている。隙間β1の長さは内筒35の外径dの長さの1/1000〜1/50の範囲内において設定される。すなわち、d/1000≦β1≦d/50の式を満たすように、隙間β1を設定する。本実施形態では、例えば、0.5mmに設定されている。なお、隙間β1の長さは0.5mmに限定されないが、隙間β1から空気が多量に噴出しないよう、外筒36に形成された外筒通気孔42の総面積より十分に小さくする必要があるので、β1≦0.5mmの範囲がより好適である。また、内筒35内を流通する空気は、200〜300℃程度なので内筒35及び円柱部44の温度は高温になりにくいのに比べて、火炉5の内部の温度は800〜900℃であるので、火炉5内に露出している外筒36及び円筒部46の温度は高温になる。このため火炉5の運転時には、温度差による熱膨張差で円柱部44の外周面44aと、円筒部46の内周面46aとの間の隙間α1が0.1mm程度広がる傾向がある。このため、本実施形態では、隙間β1の長さを0.1〜0.5mm以内になるよう設定することで、火炉5の運転時においても、外筒36にガタ付を発生させないようにすることができる。
次に、円柱部44の直径Dの長さについて説明する。本実施形態では、直径Dは、例えば、略20mmに設定される。しかし、直径Dは、20mmに限定されず、20mm以下であってもよく、20mm以上であってもよい。
円柱部44の直径Dは、内筒35の外径dに対して、1/10倍〜1/2倍の範囲が好適である。すなわち、d/10≦D≦d/2の式を満たすように、直径Dを設定する。具体的には、例えば、内筒35の外径dの長さが80mmの場合には、円柱部44の直径Dの長さは8mm〜40mmの範囲内で設定されるのが好適である。このような範囲にすることで、確実に、内筒35の中心軸線と外筒36の中心軸線とが略同一の位置とすることができる。
次に、円柱部44と円筒部46とが係合している部分の高さ(長さ)Hについて説明する。なお、詳細には、高さHは、円盤部43の上面43aから、円筒部46の上端面までの長さを意味する。本実施形態では、高さHは、例えば、略50mmに設定される。しかし、高さHは50mmに限定されず、50mm以下であってもよく、50mm以上であってもよい。
高さHは、円柱部44の直径Dに対して、1/2倍以上5倍以下の範囲が好適である。すなわち、D/2≦H≦5・Dの式を満たすように、高さHを設定する。また、高さHは、円柱部44の直径Dの長さに対して、1倍を超え5倍以下の範囲が更に好適である。すなわち、さらに、1・D<H≦5・Dの式を満たすように、高さHを設定し、円柱部44を上下方向に縦長の形状とすることがさらに好ましい。具体的には、例えば、円柱部44の直径Dの長さが20mmの場合には、高さHは、10mm以上100mm以下の範囲内で設定されるのが好適である。また、20mmを超え100mm以下とするとさらに好ましい。このような範囲にすることで、確実に、内筒35の中心軸と外筒36の中心軸とが略同一の位置とすることができるとともに、複数回の外筒36の交換が可能となる(詳しくは後述する)。
次に、本実施形態に係る空気ノズル12内を流通する空気の流れについて説明する。
FDF27から送られてきた空気は、風箱29内を介して、各内筒35に略均等に流入する。内筒35に流入した空気は、図3黒塗り矢印で示すように、上方向へと流れる。上方向に流れた空気は、内筒通気孔41から、内筒35と外筒36との間の空間(すなわち、外筒36の内部)に排出される。外筒36の内部に排出された空気は、円環部45で閉塞されるために、外筒36の内部を下方向へと流れる。下方向へ流れた空気の多くは、外筒通気孔42を通過し、火炉5の内部の流動層に供給される。すなわち、外筒36の内部を下方向へと流れる空気のうち、隙間β1を通過して、火炉5の内部の流動層に供給される空気は、一部のみとなる。
次に、本実施形態に係る空気ノズル12の外筒36の交換方法について図4を用いて説明する。なお、図4では、3つの空気ノズルが図示されているが、左から順に、外筒交換前の空気ノズル、外筒を取り外した空気ノズル、外筒交換後の空気ノズルを示している。
円柱部44と円筒部46とを溶接固定する溶接部W5よりも下方の位置で、円柱部44及び円筒部46を電動金ノコ等によって略水平面方向に切断したり、溶接部W5よりも下方の位置までグラインダ等によって削り落としたりすることで、溶接固定部分を除去する(除去ステップ)。この時、除去する円柱部44及び円筒部46の長さAは、本実施形態では、例えば、5mm〜10mm程度とする。長さAは、溶接部W5の溶接固定に必要な高さS(図3参照)と同等かもしくは少し長くなる。
溶接固定部分を除去すると、円柱部44と円筒部46との固定が解除される。本実施形態では、内筒35と外筒36とを接続する溶接固定部分は、溶接部W5のみとなっているので、溶接部W5を除去することで、内筒35と外筒36との固定も解除される。
円柱部44は、上端部で円筒部46と溶接固定されている。これにより、溶接部W5を除去しても、円柱部44は所定の長さ以上が残存する。
所定の長さとは、円柱部44が円筒部46の内部に収容されて、円柱部44の上端部と円筒部46の上端面とが溶接固定できる長さである。これにより、円柱部44は円筒部46との溶接部W5を除去しても、円柱部44の鉛直上下方向の長さは所定の長さ以上が残存する。したがって、円柱部44から円筒部46を取り外した後であっても、再度、円柱部44に対して交換用外筒36’に固定された円筒部46’を取り付けることができる。さらに、円柱部44の鉛直上下方向の長さが十分にある場合には、再度に円柱部44と円筒部46’との再溶接固定部分を除去しても、円柱部44の鉛直上下方向の長さは所定の長さ以上が残存するようにすれば、複数回に亘り、円柱部44から円筒部46を取り外して、円柱部44に対して交換用外筒36’の円筒部46’を取り付けることができる。
ここで交換用外筒36’は、新たに製作したものが好ましいが、損傷状態により、一旦取り外して必要な部分を補修したものでもよい。
次に、円筒部46の固定が解除された第1外筒閉塞部材38に固定された外筒36及び第2外筒閉塞部材39を上方に移動させ、内筒35から取り外す(取外しステップ)。
次に、交換用外筒36’、交換用第1外筒閉塞部材38’及び交換用第2外筒閉塞部材39’を取り付ける(取付けステップ)。このとき、残存した円柱部44に対して、交換用第1外筒閉塞部材38’の円筒部46’を係合させるように取り付けることで、交換用外筒36’の水平方向の位置が交換前の外筒36の水平方向の位置と同位置となる。また、交換用第1外筒閉塞部材38’の円環部45’の下面が円盤部43の上面43aに接して載置することで、交換用外筒36’の上下方向の位置が交換前の外筒36の上下方向の位置と同位置となる。なお、交換用第1外筒閉塞部材38’の円筒部46’の長さは、残存した円柱部44の長さと略同一の長さに適宜調整される。
次に、円柱部44の上端部と、交換用第1外筒閉塞部材38’の円筒部46’の上端面とを溶接部W5’において溶接固定する(固定ステップ)。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、円柱部44と円筒部46とが、中間ばめまたは隙間ばめの状態で係合し、さらに好ましくは中間ばめに近い隙間ばめの状態で係合している。これにより、炉底11に固定された内筒35に対して外筒36を取り付ける際に、円筒部46の水平方向の移動を円柱部44が規制するとともに、円筒部46の円柱部44に対する軸方向を円柱部44が規制する。したがって、内筒35に対して外筒36を取り付ける際に、内筒35と外筒36との水平方向の相対位置及び内筒35に対する外筒36の軸方向態様を、容易に所定の相対位置及び軸方向態様とすることができる。具体的には、内筒35の中心軸と外筒36の中心軸とが略同一位置(所定の誤差内で合致する状況)となるように位置決めすることができる。
また、内筒35に固定された円盤部43の上面43aに、円環部45の下面を接して載置するように配置されている。これにより、内筒35に対して外筒36を取り付ける際に、内筒35を基準として、外筒36を配置することができる。したがって、容易に、内筒35と外筒36との上下方向の相対位置を所定の相対位置とすることができる。内筒35は炉底11に固定されたままなので、内筒35と外筒36との上下方向の相対位置を所定の相対位置とすることで、火炉5内での外筒36の基準部分の炉底11に対する高さ位置を所定の高さ位置とすることができる。具体的には、火炉5内に設けられた複数の空気ノズル12の、外筒通気孔42の炉底11の上面11aからの高さh1(図4参照)を、すべて同じ高さにすることができる。また、これは計測し易い円環部45の炉底11の上面11aからの高さh2(図4参照)を、すべて同じ高さにすることにより容易に調整と確認ができる。
内筒35と外筒36との相対位置及び軸方向態様を上記のようにすることで、火炉5内の流動層を均一に流動化することができる。
また、火炉5内では流動材が流動しているので、外筒通気孔42付近に流動材が衝突等するものがあると、空気ノズル12が摩耗・減肉が促進されることがある。具体的には、外筒36が摩耗・減肉する場合がある。外筒36が摩耗・減肉した場合、外筒36から好適に空気が火炉5内の流動層に供給されず、均一な流動層が形成できない。均一な流動層が形成できないと、火炉5の燃焼効率が低下する可能性がある。したがって、非常に多数の空気ノズル12を点検して複数の空気ノズル12を修理する必要がある。空気ノズル12を修理するにあたり、本実施形態では、内筒35を炉底11に固定されたままで炉底11から取り外さずに外筒36の交換を行うことができる。
炉底11に対して空気ノズル12を固定する場合、火炉5内で均一な流動層を形成するために、内筒35の長手軸方向が鉛直方向に設けられるとともに、内筒35の基準部分(円盤部43の上面43a)が炉底11に対する所定の高さ位置に揃えることで外筒36からの外筒通気孔42の高さh1が揃うように、炉底11対する空気ノズル12の慎重な位置合わせ作業が必要となる。本実施形態では、外筒36の交換を行う際に、内筒35を炉底11から取り外さないので、炉底11に対する内筒35の位置合わせ作業省略することができる。また、再度、内筒35に対して外筒36を取り付ける際にも、円筒部46に対して円柱部44が挿入されるように取り付けることができるので、容易に所定の相対位置及び軸方向態様とすることができる。
したがって、外筒36の交換作業を容易化することができ、外筒36の交換作業にかかる作業時間を短縮することができる。よって、空気ノズル12の修理作業の際に生じる作業負担を軽減することができる。
また、円柱部44の直径Dは、内筒35の外径dに対して、1/10倍〜1/2倍の範囲が好適であり、円柱部44と円筒部46とが係合部分の高さHは、円柱部44の直径Dの長さに対して、1/2倍〜5倍の範囲が好適であり、円柱部44の直径Dの長さに対して、1倍を超え5倍以下の範囲がさらに好適である。本実施形態では、例えば直径Dを20mm、高さHを50mmに設定されている。また、円柱部44と円筒部46との溶接固定に必要な長さSは、本実施形態では、例えば5mm〜10mmに設定されている。内筒35と外筒36との固定を解除するために溶接固定された部分を除去や削り落としたりする円柱部44及び円筒部46の固定部分の除去する長さAは、溶接固定に必要な高さSと同等もしくは少し長くなり例えば5mm〜10mm程度としている。このため、複数回に亘り、円柱部44の除去を行った後でも、円柱部44には溶接固定に必要な高さSが残存する。円柱部44の高さが、円柱部44と円筒部46との溶接固定に必要な長さS以上残存している限り、交換用外筒36’を取り付けることができる。したがって、内筒35を取り外すことなく、複数回外筒の交換を行うことができる。
具体的には、本実施形態において、例えば直径Dを20mm、高さHを50mmに設定すると、除去する長さAを例えば5mm、溶接固定に必要な長さSを例えば5mm、円環部45の厚さを例えば10mmとした場合、外筒の交換可能回数は、
(H:50mm−円環部厚さ:10mm−最後の交換時のA:5mm−最後の交換時のS:5mm)/(A:5mm+S:5mm)+最後の交換分の1回
の式で表すことができ、4回となる。
このように、高さHについて、下記の(1)の式を満たすように設定することで、内筒35を交換することなく、複数回外筒の交換を行うことができる。
H≧(X−1)・(A+S)+(円環部45厚さ+A+S) ・・・・(1)
ただし、A:除去する長さ
X:想定する交換回数(複数回外筒を交換する場合には、2以上の整数とする)
S:溶接固定に必要な長さ
また、外筒36を取り外せる様に、例えば内筒35と外筒36とをボルト等によって固定した場合には、火炉5内は、流動材が流動し、かつ高温であるので、ボルトとボルト孔と間に流動砂が噛み込んでしまったり、ボルトが焼き付いてしまったりと、内筒35から外筒36を取り外すことが困難となる可能性がある。本実施形態では、内筒35と外筒36とを固定部分を円柱部44の上端部と円筒部46の上端面に限定して溶接固定しているので、固定状態に変化が生じにくく、予め決められていた方法で内筒35と外筒36との固定を解除することができる。したがって、外筒36の交換作業にかかる作業時間を短縮することができる。
〔第2実施形態〕
続いて、本発明に係る空気ノズルの第2実施形態について、図5を用いて説明する。本実施形態に係る空気ノズル52は、円柱部の構造が第1実施形態と異なっている。なお、第1実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る円柱部53は、円盤部43に固定されて円筒部46と係合する係合部54と、係合部54の上端から上方に延びる小径部55とを一体的に有している。
円柱部53の係合部54の外周面54aは、円筒部46の内周面46aに沿うように配置され、係合部54の外周面54aと、円筒部46の内周面46aとの間には、わずかに隙間α2(図示省略)が設けられている。すなわち、係合部54と円筒部46とは、中間ばめまたは隙間ばめの状態で係合し、さらに好ましくは中間ばめに近い隙間ばめの状態(例えば、円筒部46の穴の公差域クラスはH9であって、係合部54の軸の公差域クラスはh9)で係合している。
円柱部53の小径部55は係合部54よりも径が小さく設定されている。小径部55の外周面55aと、円筒部46の内周面46aとの間には、隙間α3が設けられている。隙間α3の水平方向の長さは、隙間α2の水平方向の長さよりも長く設定され、本実施形態では、例えば、α2よりも0.1mm〜0.2mm長く設定されている。すなわち、小径部55の直径D1は、係合部54の直径D2よりも、0.1mm〜0.2mm程度小さく設定されている。
すなわち、円柱部53の円盤部43に近い側には、係合部54として隙間α2が設けられ、円柱部53と円筒部46との溶接固定を行う先端側には、隙間α2よりも長い隙間α3が設けられている。
また、係合部54の上下方向の高さH2は、係合部54の直径D2の長さに対して、1/2倍〜2倍の範囲が好適である。すなわち、D2/2≦H2≦2・D2の式を満たすように、高さH2を設定する。具体的には、例えば、係合部54の直径D2の長さが20mmの場合には、高さH2は、10mm〜40mmの範囲内で設定されるのが好適である。このような範囲にすることで、確実に、内筒35の中心軸線と外筒36の中心軸線とが略同一の位置とすることができるとともに、複数回に亘って、外筒36の交換が可能となる。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、係合部54の上端から上方に延びる小径部55では、外周面55aと円筒部46の内周面46aとの隙間α3の距離が、係合部54の外周面54aと円筒部46の内周面46aとの隙間α2の距離よりも長くなっている。これにより、係合部54より径の小さい小径部55の一部において変形・損傷等が生じた場合であっても、小径部55と円筒部46の内周面46aとを接触し難くして、円筒部46へ円柱部53を挿入し易くすることができる。
したがって、内筒35に対して外筒36を取り付ける際には、係合部54以外での円筒部46へ円柱部53を挿入し易くし、係合部54によって外筒36と内筒35との位置合わせを確実に行えるとともに、内筒35から外筒36を取り外す際に、小径部55が変形・損傷していたとしても、スムーズに取り外すことができる。したがって、係合部54以外での管理を簡素化できるので、取り扱いが容易になる。
なお、本実施形態では、円柱部53の下端に係合部54を設けた例について説明したが、係合部の位置はこれに限定されない。係合部を円柱部53の上下方向の中間位置に設け、係合部を上下から挟むように小径部を設け、円柱部53の円盤部43付近に設けた小径部により円筒部46を円柱部53の奥まで挿入し易くしてもよい。
〔第3実施形態〕
続いて、本発明に係る空気ノズルの第3実施形態について、図6を用いて説明する。本実施形態に係る空気ノズル62は、内筒63、内筒閉塞部材65、第2外筒閉塞部材66の形状が第1実施形態と異なっている。また、内筒に対して第3外筒閉塞部67を固定した点が第1実施形態と異なっている。なお、第1実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
内筒63は、円筒状の本体部63bと、該本体部63bの上端部から半径方向外側に突出する第1突出部63aを有する。第1突出部63aは、内筒63の外周方向に沿って円環状に設置されている。第1突出部63aの突出長さLは、例えば、15mm〜20mmに設定されている。
内筒閉塞部材65は、円筒部46の内部に位置する円柱部65dと、内筒63の上端面に載置されて内筒63の上部開口を閉塞する円盤部65aと、円盤部65aの外周端から半径方向外側に突出する円盤状の第2突出部65bと、円盤部65aの下面から下方に延びる凸部65cとを一体的に有する。円盤部65aの直径は内筒63の本体部63bの直径と略同一に設定されている。第2突出部65bは、円盤部65aの周方向に沿って設置されている。また、第2突出部65bの直径は、第1突出部63aの直径と略同一に設定されている。凸部65cは、直径が内筒63の内径と略同一とされていて、嵌め合いにより内筒63の内部に配置されて、内筒63の長手中心軸と内筒閉塞部材65の長手中心軸を略一致させている。
第1突出部63aの外周端と、第2突出部65bの外周端とは、溶接部W8において溶接固定されている。
第2外筒閉塞部材66は、略中央領域に開口66aが形成された円環状の平板状に形成されている。開口66aの直径は、第1突出部63aを設けた内筒63が通過できる大きさとされている。すなわち、開口66aと内筒63の外周面との間に形成される隙間β2の長さは、第1突出部63aの突出長さLよりも大きく形成されている。
第3外筒閉塞部67は、内筒63の外周面に固定される円環状の閉塞部67aと、閉塞部67aの外周端から上方に立ち上がる立ち上がり部67bとを一体的に有する。第3外筒閉塞部67は、第1外筒閉塞部材38の円環部45が内筒閉塞部材64の円盤部65aに接して載置された状態において、閉塞部67aの上面に第2外筒閉塞部材66が載置される状態となるように、溶接部W9で内筒63に固定される。立ち上がり部67bの内径は、第2外筒閉塞部材66の外径よりも大きく設定される。立ち上がり部67bの内周面と、第2外筒閉塞部材66の外周面との間には、隙間β3が形成されている。隙間β3の長さは、本実施形態では、例えば、0.5mmに設定されている。なお、隙間β3の長さは0.5mmに限定されないが、β3から空気が多量に噴出しないよう、外筒36に形成された外筒通気孔42の総面積より十分に小さくする必要があるので、β3≦0.5mmの範囲がより好適である。
次に、本実施形態に係る内筒閉塞部材64の交換方法について図6を用いて説明する。
まず、外筒36を内筒63から取り外す。外筒36を取外す方法は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、第1突出部63aと第2突出部65bとを溶接固定する溶接部W8よりも半径方向内側の位置で、第1突出部63a及び第2突出部65bを電動金ノコ等で略鉛直面方向に切断することで溶接固定部分を切除したり、グラインダ等で溶接固定部を削り落としたりすることで溶接固定部分を除去する。この時、除去する第1突出部63a及び第2突出部65bの長さBは、本実施形態では、例えば、5mm〜10mm程度とする。溶接固定部分を除去すると、第1突出部63aと第2突出部65bとの固定が解除される。本実施形態では、内筒63と内筒閉塞部材65とを接続する溶接固定部分は、溶接部W8のみとなっているので、溶接部W8を除去することで、内筒63と内筒閉塞部材65との固定も解除される。
第1突出部63aと第2突出部65bとは外端部で溶接固定されていて、除去長さBは、突出長さLよりも短くなっている。これにより、溶接部W8を除去しても、第1突出部63a及び第2突出部65bは再度に溶接固定が出来る所定の長さだけ残存する。
次に、固定が解除された内筒閉塞部材65を上方に移動させ、内筒35から取り外す。
次に、交換用内筒閉塞部材を取り付ける。このとき、凸部65cが内筒63の内部に配置されて嵌め合うように、交換用内筒閉塞部材を内筒63の上端面に載置する。凸部65cの直径は、内筒63の内径と略同一とされているので、凸部65cと内筒63とが係合し、交換用内筒閉塞部材の水平方向の移動を規制し、容易に、交換用内筒閉塞部材の水平方向の位置が交換前の内筒閉塞部材65の水平方向の位置と同位置とすることができる。また、交換用内筒閉塞部材の円盤部を内筒63の上端面に載置することで、交換用内筒閉塞部材の上下方向の位置が交換前の内筒閉塞部材の上下方向の位置と同位置とすることができる。したがって、容易に、交換用内筒閉塞部材を取り付けることができる。なお、交換用内筒閉塞部材の第2突出部の長さは、残存した第1突出部の長さと略同一の長さに適宜調整される。
次に、第1突出部63aの外端と、交換用内筒閉塞部材の第2突出部の外端とを、溶接固定する。
次に、内筒63に対して外筒36を取り付ける。外筒36を取外す方法は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
内筒閉塞部材65(特に円柱部65d)は、火炉5の影響や交換用外筒との再取り付け等によって、損傷や変形する場合がある。
本実施形態では、内筒閉塞部材65が損傷等した場合であっても、炉底11に固定された内筒35を取り外すことなく、内筒閉塞部材65を内筒63から取り外し交換することができる。したがって、内筒閉塞部材65の修理作業の際に生じる作業負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、第1突出部63aの突出長さLを15mm〜20mmに設定し、内筒63と内筒閉塞部材65との固定を解除するために除去する第1突出部63a及び第2突出部65bの長さBを5mm〜10mmとしている。したがって、複数回に亘り、第1突出部63aの除去を行っても、第1突出部63aは残存する。したがって、内筒63を交換することなく、複数回に亘り、内筒閉塞部材65の交換を行うことができる。
また、交換用外筒へと交換するために円柱部44の先端を除去していき、円柱部44の長さが除去できない長さになった場合であっても、炉底11に固定された内筒63を取り外すことなく、内筒閉塞部材65の交換により円柱部をも含めて交換することができる。したがって、内筒63を取り外さずに外筒36を交換することができる交換回数を増加させることができる。
なお、本発明は、上記各実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では、本発明を循環流動層ボイラ2に適用する例について説明したが、本発明は、流動床ボイラ(BFB:Bubbling Fluidized Bed)に適用してもよい。
なお、上記各実施形態では、円柱部の形状を円柱状とし、円筒部の形状を円筒形状としたが、円柱部と円筒部とは係合する形状であればよく、円柱部及び円筒部の形状は、上記各実施形態の形状に限定されない。円柱部は、上下方向に延びる柱状であればよく、例えば角柱であってもよい。また、円筒部の形状も、円柱部と係合する形状であればよく、例えば角筒であってもよい。
また、上記各実施形態では、外筒と第1外筒閉塞部材と第2外筒閉塞部材とを概念上分けて説明したが、外筒(すなわち、筒状の部分)と、第1外筒閉塞部材と、第2外筒閉塞部材とで外筒を形成すると考えてもよい。
1 発電システム
2 循環流動層ボイラ(ボイラ)
3 蒸気タービン
4 発電機
5 火炉
11 炉底
12 空気ノズル
13 サイクロン
29 風箱
35 内筒
36 外筒
37 内筒閉塞部材(第2接続部)
38 第1外筒閉塞部材(第1接続部)
39 第2外筒閉塞部材
43 円盤部
44 円柱部(柱部)
45 円環部
46 円筒部(筒部)
52 空気ノズル
53 円柱部
54 係合部
55 小径部
62 空気ノズル
63 内筒
63a 第1突出部
65 内筒閉塞部材
65b 第2突出部
66 第2外筒閉塞部材
67 第3外筒閉塞部材
W1〜W9 溶接部

Claims (12)

  1. 火炉内に気体を供給することで、前記火炉内において流動材を流動化させる空気ノズルであって、
    前記火炉の炉底に固定され、該炉底から鉛直上方に延び、気体が供給される円筒状の内筒と、
    内部に前記内筒が配置され、前記内筒から排出された気体を前記火炉内に供給する円筒状の外筒と、
    鉛直上方に延びる筒部を有し、前記外筒の上端部に固定される第1接続部と、
    鉛直上方に延びる柱部を有し、前記内筒の上端部に固定される第2接続部と、を備え、
    前記柱部は、該柱部の外周面が前記筒部の内周面に沿うように、前記筒部の内部に収容され、
    前記柱部の上端部と前記筒部とが溶接固定されている空気ノズル。
  2. 前記柱部と前記筒部とは、中間ばめ又は隙間ばめの状態で係合している請求項1に記載の空気ノズル。
  3. 前記内筒の上端面上に前記筒部の下端面が配置されている請求項1または請求項2に記載の空気ノズル。
  4. 前記柱部は、外周面が前記筒部の内周面に沿う係合部と、該係合部よりも径の小さく形成されていて該係合部の上端から鉛直上方に延びる小径部とを備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気ノズル。
  5. 前記第2接続部は、前記柱部の下端に設けられた円盤部を有し、
    前記円盤部の下面は、前記内筒の前記上端部に載置されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気ノズル。
  6. 前記内筒は、筒状の本体部と、該本体部の上端部から半径方向外側に突出する第1突出部を有し、
    前記第2接続部は、前記円盤部の外周端から半径方向外側に突出する第2突出部とを有し、
    前記円盤部の直径は、前記本体部の直径と略同一に形成されていて、
    前記内筒と前記第2接続部とは、前記第1突出部の外端部と前記第2突出部の外端部とが溶接固定されることで固定されている請求項5に記載の空気ノズル。
  7. 内部に配置された内筒から排出された気体を火炉内に供給することで前記火炉内において流動材を流動化させる空気ノズルの外筒であって、
    筒状の本体部と、
    鉛直上方に延びる筒部を有し、前記本体部の上端部に固定される第2接続部と、を備え、
    前記筒部は、前記内筒の上端部に固定された第1接続部が有する鉛直上方に延びる柱部を、前記柱部の外周面が該筒部の内周面に沿うように内部に収容し、
    前記筒部は、前記柱部の上端部と溶接固定される空気ノズルの外筒。
  8. 前記筒部のうち前記柱部を内部に収容している領域の上下方向の長さは、前記柱部の径方向の長さに対して1/2倍以上であって5倍以下の範囲に設定される請求項7に記載の空気ノズルの外筒。
  9. 前記筒部のうち前記柱部を内部に収容している領域の上下方向の長さは、前記柱部の径方向の長さに対して1倍よりも長く5倍以下の範囲に設定される請求項7に記載の空気ノズルの外筒。
  10. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の空気ノズルまたは請求項7から請求項9のいずれかに記載の外筒を備えた空気ノズルによって、内部で流動材を流動させている火炉と、
    前記火炉で生成された燃焼ガスが流通する煙道と、
    該煙道に設けられて、前記燃焼ガスの熱によって蒸気を生成する熱交換器と、を備えるボイラ。
  11. 請求項10に記載のボイラと、
    前記ボイラで生成した蒸気によって駆動する蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンの駆動力によって発電する発電機と、を備える発電システム。
  12. 火炉内に気体を供給することで、前記火炉内において流動材を流動化させる空気ノズルであって、
    前記火炉の炉底に固定され、該炉底から鉛直上方に延び、気体が供給される円筒状の内筒と、
    内部に前記内筒が配置され、前記内筒から排出された気体を前記火炉内に供給する円筒状の外筒と、
    鉛直上方に延びる筒部を有し、前記外筒の上端部に固定される第1接続部と、
    鉛直上方に延びる柱部を有し、前記内筒の上端部に固定される第2接続部と、を備え、
    前記柱部は、該柱部の外周面が前記筒部の内周面に沿うように、前記筒部の内部に収容され、
    前記柱部の上端部と前記筒部とが溶接固定されている空気ノズルの外筒の交換方法であって、
    溶接固定されている部分を除去する除去ステップと、
    前記除去ステップの後に、前記内筒から前記外筒を取り外す取外しステップと、
    前記取外しステップの後に、前記内筒に対して交換用外筒を取り付ける取付けステップと、
    前記取付けステップの後に、前記柱部の上端部と前記筒部とを溶接固定する固定ステップと、を備える空気ノズルの外筒の交換方法。
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