JP6234618B2 - 表示モジュール - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る表示モジュール3を適用した電子機器1を示す斜視図である。また、図2は、図1の電子機器1をA−A線で切った断面矢示図であり、意匠部品2を除いた実施の形態1に係る表示モジュール3の断面を示している。図3は、実施の形態1に係る表示モジュール3を示す分解断面図である。
液晶表示パネルは、表示面側と背面側の透明基板で液晶を挟持した構造を有しており、液晶に電界を印加する電極、カラーフィルタ、偏光板などを備えて構成される。
以降では、表示パネル3a−1,3b−1が、背面側からバックライト光が照射されて表示情報を表示する透過型の液晶表示パネルであるものとする。
なお、この発明は、液晶表示パネルに限定されるものではなく、有機エレクトロルミネッセンス(EL)の表示パネルのように他の表示方式の表示パネルであってもよい。
後方フレーム4では、図3に示すように、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
製品の剛性を高め、かつ放熱効果を得るため、後方フレーム4には、例えば、アルミニウムあるいはマグネシウムなどの剛性と熱伝導率が高い材料が用いられる。
ただし、後方フレーム4の材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
さらに、中間フレーム5a,5bには、フレーム開口部の内周縁から内側に延びたフランジ部5a−1,5b−1が形成されている。表示パネル3a−1,3b−1は、接着剤3a−2,3b−2を介してフランジ部5a−1,5b−1に接着固定される。
係合穴5a−2,5b−2に係合爪4−1を嵌合させることにより、後方フレーム4の各フレーム開口部に中間フレーム5a,5bが係合固定される。
なお、後方フレーム4に中間フレーム5a,5bを固定する方法は、これに限定されるものではない。例えば、後方フレーム4に設けた係合穴に対して中間フレーム5a,5bに設けた係合爪を嵌合させて固定してもよい。
表示モジュール3は、このように意匠部品2のない状態で製品として出荷されて、納入された工場などにおいて意匠部品2が取り付けられる。
表示モジュール100a,100bは、図4に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4bおよび中間フレーム5a,5bを備えて構成される。
このように、従来は、表示モジュール100a,100bをそれぞれカバーガラス7へ取り付けていたので、表示パネル3a−1,3b−1の枚数分の組み付け工程が常に必要であった。また表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ位置調整する必要があり、表示パネル3a−1,3b−1の位置ばらつきが発生しやすかった。
これにより、表示モジュール3は、表示パネル3a−1,3b−1を備えた1つの構造体となっている。従って、表示モジュール3をカバーガラスに貼り付ける1回の工程で、表示パネル3a−1,3b−1の両方をカバーガラスに取り付けることが可能である。
以下、具体例を挙げて説明する。
カバーガラス7の背面には、図6および図7に示すように、接着剤7a−1,7b−1が配置される。接着剤7a−1,7b−1は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面上に配置されるので、例えば、光を透過する性能を有した光学透明接着剤(OCA)の両面接着シートが使用される。
なお、この発明における透光性の保護板は、カバーガラスに限定されるものではなく、樹脂製の保護板であってもよい。
図9は、実施の形態1における変形例1の表示モジュール3Aを示す断面図であって、表示モジュール3Aを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図10は、図9の表示モジュール3Aを示す分解断面図である。
表示モジュール3Aは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6bおよびカバーガラス7を備えて構成される。
一方、表示モジュール3と異なって、表示パネル3a−1,3b−1は、中間フレーム5a,5bのフランジ部5a−1,5b−1に接着固定されていない。
カバーガラス7における表示パネル3a−1,3b−1が接着した部分の周囲は、接着剤3a−3,3b−3を介してフランジ部5a−3,5b−3に接着固定される。
なお、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部5a−3,5b−3に固定されることから、接着剤3a−3,3b−3に非透光性接着剤を使用してもよい。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1とフランジ部5a−1,5b−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
表示モジュール3Bは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6b、カバーガラス7および前方フレーム8a,8bを備えて構成される。
また、中間フレーム5a,5bの側壁部の外側には、図12に示すように、係合爪5a−4,5b−4が形成されている。
一方、表示モジュール3と異なって、表示パネル3a−1,3b−1は、中間フレーム5a,5bのフランジ部5a−1,5b−1に接着固定されていない。
ただし、カバーガラス7における表示パネル3a−1,3b−1が接着した部分の周囲は、図11に示すように、接着剤3a−4,3b−4を介して前方フレーム8a,8bのフランジ部8a−1,8b−1に接着固定されている。
なお、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部8a−1,8b−1に固定されることから、接着剤3a−4,3b−4に非透光性接着剤を使用してもよい。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は表示パネル3a−1,3b−1とフランジ部5a−1,5b−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1とフランジ部8a−1,8b−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
図13は、実施の形態1における変形例3の表示モジュール3Cを示す断面図であり、表示モジュール3Cを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図14は、図13の表示モジュール3Cを示す分解断面図である。
表示モジュール3Cは、図13に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4A、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6bおよび意匠パネル9を備えて構成される。
また、後方フレーム4Aには、全てのフレーム開口部を囲む外形に沿って側壁部が形成されており、この側壁部に係合爪4A−1が形成されている。
ただし、後方フレーム4Aの材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部5a−1,5b−1に固定されることから、接着剤3a−2,3b−2には、非透光性の接着剤を使用してもよい。
また、前述した前方フレーム8a,8bを使用する場合は、接着剤3a−2,3b−2を使用せず、前方フレーム8a,8bと中間フレーム5a,5bで表示パネルを挟持する構成としてもよい。
また、意匠パネル9は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面を露出させる開口部を有しており、側壁部には係合穴9−1が形成されている。
これら係合穴9−1に後方フレーム4Aの係合爪4A−1を嵌合させることで、図13に示すように、後方フレーム4Aに意匠パネル9が係合固定される。
すなわち、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ意匠パネル9に組み付ける必要がなく、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減することができる。
図15は、実施の形態1における変形例4の表示モジュール3Dを示す断面図であり、表示モジュール3Dを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図16は、図15の表示モジュール3Dを示す分解断面図である。図15において、図6と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。
表示モジュール3Dは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4B、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6bおよびカバーガラス7を備えて構成される。
係合穴5a−2,5b−2に係合爪4B−1を嵌合させることで、後方フレーム4Bの各フレーム開口部に中間フレーム5a,5bが係合固定される。
電子基板10は、集積回路チップあるいは電源回路などの電子部品が搭載された基板である。また、電子基板10には、フレキシブルプリント基板などが接続されてもよい。
表示モジュール3Dにおいて、電子基板10で発生した熱は、後方フレーム4Bを介して放熱される。すなわち、後方フレーム4Bは、取り付けられた電子基板10で発生した熱を放熱する放熱部材として機能する。
これに対して、後方フレーム4Bのように複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部を一体に形成することで、位置および背面の平坦度合いのばらつきが格段に減少し、電子基板を容易に固定することができる。また、後方フレーム4Bは、1つの部品であるため、従来の構成よりも設計自由度が増し、薄型化も可能である。
さらに、電子基板10に搭載していた放熱部材の代わりに後方フレーム4Bを使用することができるため、部品点数の削減も期待できる。
電子基板10に対する電磁ノイズの影響を低減するために、電子基板10を覆うように金属部材を、後方フレーム4Bの背面に設けてもよい。
また、電子基板10を覆う意匠部品を新たに追加しても構わない。
図17は、実施の形態1における変形例5の表示モジュール3Eを示す断面図であり、表示モジュール3Eを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。
なお、図17において、図6と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、図18は、図17の表示モジュール3Eを示す分解断面図である。
表示モジュール3Eは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4C、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6bおよびカバーガラス7を備えて構成される。
なお、後方フレーム4Cの側壁部には、めっき、アルマイトあるいは塗装などを施してもよい。このように、後方フレーム4Cは1つの部品であるため、従来の構成よりも意匠部品に関する設計自由度が高くなり、薄型化も期待できる。
なお、意匠性の向上を図る場合、後方フレーム4Cの背面側または正面側に意匠部品をさらに設けてもよい。意匠部品には、樹脂成形品に塗装を施した部品などが挙げられる。
さらに、前述した表示モジュール3、3A〜3Cの後方フレーム4,4Aで意匠部品を構成してもよい。この場合も、上記と同様の効果が得られる。
表示モジュール3をカバーガラス7に接着する1回の工程で表示パネル3a−1,3b−1がカバーガラス7に取り付けられるので、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減することができる。
また、カバーガラス7に取り付けるときに、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ位置調整する必要がなく、位置ばらつきを抑えることができる。
これにより、電子基板10に搭載していた放熱部材の代わりに後方フレーム4Bを使用することができるため、部品点数の削減も期待できる。また、後方フレーム4Bは、1つの部品であるため、従来の構成よりも設計自由度が増し、薄型化も可能である。
また、後方フレーム4Cは1つの部品であるため、従来の構成より意匠部品に関する設計自由度が高くなり、薄型化も期待できる。
実施の形態1は、複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された後方フレームを使用したが、この実施の形態2では、複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された中間フレームを使用する構成を説明する。
なお、図19において図2と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、図20は、図19の表示モジュール3Fを示す分解断面図である。
表示モジュール3Fは、図19に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5Aおよびバックライトモジュール6a,6bを備えて構成される。
後方フレーム4a,4bのフレーム開口部には、バックライトモジュール6a,6bがそれぞれ収容される。
ただし、後方フレーム4a,4bの材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部5A−1に固定されることから、接着剤3a−2,3b−2には、非透光性の接着剤を使用してもよい。
前方フレームを使用する場合、接着剤3a−2,3b−2を使用せず、前方フレームと中間フレーム5Aで表示パネル3a−1,3b−1を挟持する構成としてもよい。
表示モジュール3Fは、このように意匠部品のない状態で製品として出荷されて、納入された工場などにおいて意匠部品が取り付けられる。
実施の形態2に係る表示モジュール3Fでは、表示パネル3a−1,3b−1に対応する各フレーム開口部が一体に形成された中間フレーム5Aを使用している。これにより、表示モジュール3Fは、表示パネル3a−1,3b−1を備えた1つの構造体となっている。従って、表示モジュール3Fをカバーガラスに貼り付ける1回の工程で、表示パネル3a−1,3b−1の両方をカバーガラスに取り付けることが可能である。
以下、具体例を挙げて説明する。
図24は、実施の形態2における変形例1の表示モジュール3Gを示す断面図であり、表示モジュール3Gを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。なお、図24において、図19と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
また、図25は、図24の表示モジュール3Gを示す分解断面図である。
表示モジュール3Gは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5B、バックライトモジュール6a,6bおよびカバーガラス7を備えて構成される。
また、後方フレーム4a,4bのフレーム開口部には、バックライトモジュール6a,6bがそれぞれ収容される。中間フレーム5Bの係合穴5B−2に係合爪4a−1,4b−1をそれぞれ嵌合させることで、中間フレーム5Bの各フレーム開口部に後方フレーム4a,4bが係合固定される。
一方、表示モジュール3Fと異なり、表示パネル3a−1,3b−1は、中間フレーム5Bのフランジ部5B−1に接着固定されていない。
カバーガラス7における表示パネル3a−1,3b−1が接着した部分の周囲は、接着剤7cを介して中間フレーム5Bのフランジ部5B−3に接着固定される。
なお、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部5B−3に固定されることから、接着剤7cには非透光性接着剤を使用してもよい。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部5B−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
表示モジュール3Hは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5C、バックライトモジュール6a,6b、カバーガラス7および前方フレーム8a,8bを備えて構成される。
また、中間フレーム5Cには、各フレーム開口部の内周縁から内側に延びたフランジ部5C−1が形成されており、各フレーム開口部の側壁部には係合穴5C−3が形成されている。さらに、中間フレーム5Cにおける各フレーム開口部の側壁部の外側には、係合爪5C−2が形成されている。中間フレーム5Cの係合穴5C−3に係合爪4a−1,4b−1をそれぞれ嵌合させることで、中間フレーム5Cの各フレーム開口部に後方フレーム4a,4bが係合固定される。
一方、表示モジュール3Fと異なって、表示パネル3a−1,3b−1は、中間フレーム5Cのフランジ部5C−1に接着固定されていない。
ただし、カバーガラス7における表示パネル3a−1,3b−1が接着した部分の周囲は、図26に示すように、接着剤3a−4,3b−4を介して前方フレーム8a,8bのフランジ部8a−1,8b−1に接着固定される。
なお、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部8a−1,8b−1に固定されることから、接着剤3a−4,3b−4としては、非透光性接着剤を使用してもよい。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部5C−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部8a−1,8b−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
図28は、実施の形態2における変形例3の表示モジュール3Iを示す断面図であり、表示モジュール3Iを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図29は、図28の表示モジュール3Iを示す分解断面図である。
表示モジュール3Iは、図29に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5D、バックライトモジュール6a,6b、および意匠パネル9を備えて構成される。
中間フレーム5Dの係合穴5D−2に係合爪4a−1,4b−1をそれぞれ嵌合させることにより、中間フレーム5Dの各フレーム開口部に後方フレーム4a,4bが係合固定される。
また、意匠パネル9は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面を露出させる開口部を有しており、側壁部には係合穴9−1が形成されている。
これら係合穴9−1に中間フレーム5Dの係合爪5D−3を嵌合させることによって、図28に示すように、中間フレーム5Dに意匠パネル9が係合固定される。
すなわち、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ意匠パネル9に組み付ける必要がなく、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減することができる。
また、表示パネル3a−1,3b−1は中間フレーム5Dで位置調整されているので、表示パネル3a−1,3b−1と意匠パネル9との位置精度の向上を図ることもできる。
図30は、実施の形態2における変形例4の表示モジュール3Jを示す断面図であり、表示モジュール3Jを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。
なお、図30において、図19と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。また、図31は、図30の表示モジュール3Jを示す分解断面図である。
表示モジュール3Jは、図30に示すように表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5E、バックライトモジュール6a,6bおよびカバーガラス7を備えて構成される。
中間フレーム5Eの側壁部には、めっき、アルマイトまたは塗装などを施してもよい。
このように、中間フレーム5Eは1つの部品であるため、従来の構成よりも意匠部品に関する設計自由度が高く、薄型化も期待できる。
なお、意匠性の向上を図る場合、中間フレーム5Eの背面側または正面側に意匠部品をさらに設けてもよい。意匠部品には、樹脂成形品に塗装を施した部品などが挙げられる。
さらに、表示モジュール3F〜3Hの中間フレーム5A〜5Cで意匠部品を構成してもよい。この場合も、上記と同様の効果を得ることができる。
中間フレーム5Aは、表示パネル3a−1,3b−1の背面側に配置されて、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
後方フレーム4a,4bは、表示パネル3a−1,3b−1にそれぞれ設けられて中間フレーム5Aの背面側に配置される。
複数の表示パネルに対応するフレーム開口部が一体に形成された中間フレーム5Aを使用することで、複数の表示パネルの組み付けと位置調整が一度に行えるため、複数の表示パネルの組み付け作業と位置調整を容易に行うことができる。
表示モジュール3Fをカバーガラス7に接着する1回の工程で、表示パネル3a−1,3b−1がカバーガラス7に取り付けられるので、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減できる。また、カバーガラス7に取り付けるときに表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ位置調整する必要がなく、位置ばらつきを抑えることができる。
また、中間フレーム5Eは1つの部品であるため、従来の構成より意匠部品に関する設計自由度が高くなり、薄型化も期待できる。
実施の形態3は、複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された前方フレームを使用する構成について説明する。
図32は、この発明の実施の形態3に係る表示モジュール3Kを示す断面図であって、表示モジュール3Kを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図33は、図32の表示モジュール3Kを示す分解断面図である。
表示モジュール3Kは、図32に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6bおよび前方フレーム8Aを備えて構成される。
ただし、後方フレーム4a,4bの材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
また、中間フレーム5a,5bには、フレーム開口部の内周縁から内側に延びたフランジ部5a−1,5b−1が形成されており、側壁部には係合穴5a−2,5b−2が形成されている。さらに、中間フレーム5a,5bの側壁部の外側には係合爪5a−4,5b−4が形成されている。
係合穴5a−2,5b−2に係合爪4a−1,4b−1をそれぞれ嵌合させることで、中間フレーム5a,5bに後方フレーム4a,4bが係合固定される。
このとき、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲が、中間フレーム5a,5bのフランジ部5a−1,5b−1と前方フレーム8Aのフランジ部8A−1とに挟持される。すなわち、表示パネル3a−1,3b−1は、接着剤を用いずに支持されている。
表示モジュール3Kは、このように意匠部品のない状態で製品として出荷されて、納入された工場などにおいて意匠部品が取り付けられる。
実施の形態3に係る表示モジュール3Kでは、表示パネル3a−1,3b−1に対応する各フレーム開口部が一体に形成された前方フレーム8Aを使用している。これにより、表示モジュール3Kは、表示パネル3a−1,3b−1を備えた1つの構造体となっている。従って、表示モジュール3Kをカバーガラスに貼り付ける1回の工程で、表示パネル3a−1,3b−1の両方をカバーガラスに取り付けることが可能である。
ただし、前方フレーム8Aの厚みを増やした場合は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面側に突出する量も増えることから、前方フレーム8Aと他の意匠部品との位置関係および表示における光学性能などを十分に考慮した厚さにする必要がある。
また、前方フレーム8Aのフランジ部8A−1は、接着剤7cを介してカバーガラス7に接着固定される。
すなわち、この応力による表示パネル3a−1,3b−1の歪みに起因した表示ムラの発生も軽減することができる。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部5a−1,5b−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部8A−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
図36は、実施の形態3における変形例1の表示モジュール3Lを示す断面図であり、表示モジュール3Lを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。
なお、図36において、図32と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。また、図37は、図36の表示モジュール3Lを示す分解断面図である。
表示モジュール3Lは、図36に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6b、カバーガラス7および前方フレーム8Bを備えて構成される。
前方フレーム8Bの側壁部には、めっき、アルマイトまたは塗装などを施してもよい。
このように、前方フレーム8Bは1つの部品であるため、従来の構成よりも意匠部品に関する設計自由度が高くなり、薄型化も期待できる。
なお、意匠性の向上を図る場合、前方フレーム8Bの背面側または正面側に意匠部品をさらに設けてもよい。意匠部品には、樹脂成形品に塗装を施した部品などが挙げられる。
図38は、実施の形態3における変形例2の表示モジュール3Mを示す断面図であり、表示モジュール3Mを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図39は、図38の表示モジュール3Mを示す分解断面図である。
表示モジュール3Mは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4a,4b、中間フレーム5a,5b、バックライトモジュール6a,6b、前方フレーム8Cおよび意匠パネル9を備えて構成される。
また、後方フレーム4a,4bのフレーム開口部を形成する側壁部の外側には、係合爪4a−1,4b−1が形成されている。なお、後方フレーム4a,4bのフレーム開口部には、バックライトモジュール6a,6bがそれぞれ収容される。
また、中間フレーム5a,5bは、フレーム開口部の内周縁から内側に延びたフランジ部5a−1,5b−1が形成されており、側壁部に係合穴5a−2,5b−2が形成されている。さらに、中間フレーム5a,5bには側壁部の外側に係合爪5a−4,5b−4が形成されている。
また、意匠パネル9は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面を露出させる開口部を有しており、側壁部には係合穴9−1が形成されている。
これら係合穴9−1に前方フレーム8Cの係合爪8C−3を嵌合させることによって、図38に示すように、前方フレーム8Cに意匠パネル9が係合固定される。
すなわち、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ意匠パネル9に組み付ける必要がなく、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減することができる。
また、表示パネル3a−1,3b−1は前方フレーム8Cで位置調整されているので、表示パネル3a−1,3b−1と意匠パネル9との位置精度の向上を図ることもできる。
そこで、中間フレーム5a,5bを覆う前方フレーム8Cを、アルミニウム、マグネシウムといった剛性の高い材料で構成してもよい。また、剛性を高めるため、前方フレーム8Cの厚みを増やしてもよい。
ただし、前方フレーム8Cの厚みを増やした場合は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面側に突出する量も増えることから、前方フレーム8Cと他の意匠部品との位置関係および表示における光学性能などを十分に考慮した厚さにする必要がある。
複数の表示パネルに対応するフレーム開口部が一体に形成された前方フレーム8Aを使用することで、複数の表示パネルの組み付けと位置調整が一度に行えるため、複数の表示パネルの組み付け作業と位置調整を容易に行うことができる。
このように構成することで、外部から加わった荷重による応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わりにくい構成となる。これにより、この応力による表示パネル3a−1,3b−1の歪みに起因した表示ムラの発生も軽減することができる。
実施の形態4は、複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された後方フレームおよび中間フレームを使用する構成について説明する。
図40は、この発明の実施の形態4に係る表示モジュール3Nを示す断面図であって、表示モジュール3Nを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図41は、図40の表示モジュール3Nを示す分解断面図である。
表示モジュール3Nは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4、中間フレーム5Aおよびバックライトモジュール6a,6bを備えて構成される。
後方フレーム4は、図41に示すように、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。後方フレーム4の各フレーム開口部には、バックライトモジュール6a,6bが収容される。
また、後方フレーム4の各フレーム開口部の側壁部には、図41に示すように、係合爪4−1が形成されている。
ただし、後方フレーム4の材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
後方フレーム4の係合爪4−1を係合穴5A−2に嵌合させることで、後方フレーム4が中間フレーム5Aに係合固定される。
表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部5A−1に固定されることから、接着剤3a−2,3b−2には、非透光性の接着剤を使用してもよい。
前方フレームを使用する場合、接着剤3a−2,3b−2を使用せず、前方フレームと中間フレーム5Aで表示パネル3a−1,3b−1を挟持する構成としてもよい。
表示モジュール3Nは、このように意匠部品のない状態で製品として出荷されて、納入された工場などにおいて意匠部品が取り付けられる。
実施の形態4に係る表示モジュール3Nは、表示パネル3a−1,3b−1に対応する各フレーム開口部が一体に形成された後方フレーム4および中間フレーム5Aを使用している。これにより、表示モジュール3Nは、表示パネル3a−1,3b−1を備えた1つの構造体となっている。従って、表示モジュール3Nをカバーガラスに貼り付ける1回の工程で、表示パネル3a−1,3b−1の両方をカバーガラスに取り付けることが可能である。以下、具体例を挙げて説明する。
図45は、実施の形態4における変形例1の表示モジュール3Oを示す断面図であり、表示モジュール3Oを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。なお、図45において、図40と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
また、図46は、図45の表示モジュール3Oを示す分解断面図である。
表示モジュール3Oは、図45に示すように表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4D、中間フレーム5B、バックライトモジュール6a,6bおよびカバーガラス7を備えて構成される。
中間フレーム5Bの係合穴5B−2に後方フレーム4Dの係合爪4D−1を嵌合させることで、中間フレーム5Bの各フレーム開口部に後方フレーム4Dが係合固定される。
一方、表示モジュール3Nと異なり、表示パネル3a−1,3b−1は、中間フレーム5Bのフランジ部5B−1に接着固定されていない。
カバーガラス7における表示パネル3a−1,3b−1が接着した部分の周囲は、接着剤7cを介して中間フレーム5Bのフランジ部5B−3に接着固定される。
なお、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部5B−3に固定されることから、接着剤7cには非透光性接着剤を使用してもよい。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部5B−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
表示モジュール3Pは、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4D、中間フレーム5F、バックライトモジュール6a,6b、カバーガラス7および前方フレーム8a,8bを備えて構成される。
係合穴5F−3に後方フレーム4Dの係合爪4D−1を嵌合させることによって、中間フレーム5Fの各フレーム開口部に後方フレーム4Dが係合固定される。
係合穴8a−2,8b−2に係合爪5F−2を嵌合させることで、中間フレーム5Fに前方フレーム8a,8bがそれぞれ係合固定される。
一方、表示モジュール3Nと異なり、表示パネル3a−1,3b−1は、中間フレーム5Fのフランジ部5F−1に接着固定されていない。
ただし、カバーガラス7における表示パネル3a−1,3b−1が接着した部分の周囲は、図47に示すように、接着剤3a−4,3b−4を介して前方フレーム8a,8bのフランジ部8a−1,8b−1に接着固定される。
なお、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部8a−1,8b−1に固定されることから、接着剤3a−4,3b−4としては、非透光性接着剤を使用してもよい。
このため、隙間C1に防塵用のクッション材を設けてもよい。ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部5F−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
ただし、クッション材を介して応力が表示パネル3a−1,3b−1に伝わらないようにするため、クッション材は、表示パネル3a−1,3b−1およびフランジ部8a−1,8b−1のいずれかに片面接着で取り付けられる。
図49は、実施の形態4における変形例3の表示モジュール3Qを示す断面図であり、表示モジュール3Qを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図50は、図49の表示モジュール3Qを示す分解断面図である。
表示モジュール3Qは、図49に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4E、中間フレーム5A、バックライトモジュール6a,6bおよび意匠パネル9を備えて構成される。
中間フレーム5Aの係合穴5A−2に係合爪4E−1を嵌合させることによって、後方フレーム4Eの各フレーム開口部に中間フレーム5Aが係合固定される。
ただし、後方フレーム4Eの材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲がフランジ部5A−1に固定されることから、接着剤3a−2,3b−2には、非透光性の接着剤を使用してもよい。
また、前述した前方フレーム8a,8bを使用する場合は、接着剤3a−2,3b−2を使用せず、前方フレーム8a,8bと中間フレーム5Aで表示パネルを挟持する構成としてもよい。
また、意匠パネル9は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面を露出させる開口部を有しており、側壁部には係合穴9−1が形成されている。
これら係合穴9−1に後方フレーム4Eの係合爪4E−2を嵌合させることで、図49に示すように、後方フレーム4Eに意匠パネル9が係合固定される。
すなわち、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ意匠パネル9に組み付ける必要がなく、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減することができる。
表示モジュール3Rは、図51に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4、中間フレーム5G、バックライトモジュール6a,6bおよび意匠パネル9を備えて構成される。
中間フレーム5Gの係合穴5G−2に係合爪4−1を嵌合させることで、中間フレーム5Gの各フレーム開口部に後方フレーム4が係合固定される。
また、意匠パネル9は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面を露出させる開口部を有しており、側壁部には係合穴9−1が形成されている。
これら係合穴9−1に中間フレーム5Gの係合爪5G−3を嵌合させることによって、図51に示すように、中間フレーム5Gに意匠パネル9が係合固定される。
すなわち、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ意匠パネル9に組み付ける必要がなく、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減することができる。
また、表示パネル3a−1,3b−1は中間フレーム5Gで位置調整されているので、表示パネル3a−1,3b−1と意匠パネル9との位置精度の向上を図ることもできる。
中間フレーム5Aは、表示パネル3a−1,3b−1の背面側に配置されて、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
後方フレーム4は、中間フレーム5Aの背面側に配置されて表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
複数の表示パネルに対応するフレーム開口部が一体に形成された後方フレーム4および中間フレーム5Aを使用することで、複数の表示パネルの組み付けおよび位置調整が一度に行えるため、複数の表示パネルの組み付け作業と位置調整を容易に行うことができる。また、剛性の高い材料で後方フレーム4を構成することで、製品全体の剛性の向上も図ることができる。
また、カバーガラス7に取り付けるときに、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ位置調整する必要がなく、位置ばらつきを抑えることができる。
例えば、表示パネル3a−1,3b−1に対応するフレーム開口部が一体に形成されるフレーム部材が、後方フレームと前方フレームの組み合わせ、あるいは、中間フレームと前方フレームの組み合わせであってもよい。
このように構成しても、実施の形態1〜4で示した効果を得ることができる。
図53は、この発明の実施の形態5に係る表示モジュール3Sを示す断面図であって、表示モジュール3Sを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。また、図54は、図53の表示モジュール3Sを示す分解断面図である。
表示モジュール3Sは、図53に示すように表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4、中間フレーム5H、バックライトモジュール6a,6bおよび前方フレーム8Dを備えて構成される。
後方フレーム4は、図54に示すように、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。後方フレーム4の各フレーム開口部には、バックライトモジュール6a,6bが収容される。
また、後方フレーム4の各フレーム開口部の外側の側壁部に係合爪4−1が形成されている。
ただし、後方フレーム4の材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
後方フレーム4の係合爪4−1を係合穴5H−2に嵌合させることで、後方フレーム4が中間フレーム5Hに係合固定される。
中間フレーム5Hの係合爪5H−3を係合穴8D−2に嵌合させることで、前方フレーム8Dが中間フレーム5Hに係合固定される。このとき、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲が、中間フレーム5Hのフランジ部5H−1と前方フレーム8Dのフランジ部8D−1とに挟持される。
表示モジュール3Sは、このように意匠部品のない状態で製品として出荷されて、納入された工場などにおいて意匠部品が取り付けられる。
実施の形態5に係る表示モジュール3Sでは、前方フレーム、中間フレームおよび後方フレームの全てが、表示パネル3a−1,3b−1に対応する各フレーム開口部が一体に形成されている。これにより、表示モジュール3Sは、表示パネル3a−1,3b−1を備えた1つの構造体となっている。従って、表示モジュール3Sをカバーガラスに貼り付ける1回の工程で表示パネル3a−1,3b−1の両方をカバーガラスに取り付けることが可能である。
ただし、前方フレーム8Dの厚みを増やした場合は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面側に突出する量も増えることから、前方フレーム8Dと他の意匠部品との位置関係および表示における光学性能などを十分に考慮した厚さにする必要がある。
図55は、実施の形態5における変形例1の表示モジュール3Tを示す断面図であり、表示モジュール3Tを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。なお、図55において図53と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、図56は、図55の表示モジュール3Tを示す分解断面図である。
表示モジュール3Tは、図55に示すように、表示パネル3a−1,3b−1、後方フレーム4、中間フレーム5H、バックライトモジュール6a,6b、前方フレーム8Eおよび意匠パネル9を備えて構成される。
中間フレーム5Hの係合爪5H−3を係合穴8E−2に嵌合させることで、前方フレーム8Eが中間フレーム5Hに係合固定される。このとき、表示パネル3a−1,3b−1の表示面の周囲が、中間フレーム5Hのフランジ部5H−1と前方フレーム8Eのフランジ部8E−1とに挟持される。
また、意匠パネル9は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面を露出させる開口部を有しており、側壁部には係合穴9−1が形成されている。
これら係合穴9−1に前方フレーム8Eの係合爪8E−3を嵌合させることによって、図55に示すように、前方フレーム8Eに意匠パネル9が係合固定される。
すなわち、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ意匠パネル9に組み付ける必要がなく、従来の構成と比較して組み付け工数を格段に削減することができる。
表示パネル3a−1,3b−1は、後方フレーム4、中間フレーム5Hおよび前方フレーム8Eで位置調整されているので、表示パネル3a−1,3b−1と意匠パネル9との位置精度の向上を図ることもできる。
ただし、後方フレーム4は、表示モジュール3Tにおいて最も背面側に配置されているため、表示パネル3a−1,3b−1と意匠パネル9との位置精度が低下する可能性がある。
ただし、前方フレーム8Eの厚みを増やした場合は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面側に突出する量も増えることから、前方フレーム8Eと他の意匠部品との位置関係および表示における光学性能などを十分に考慮した厚さにする必要がある。
中間フレーム5Hは、表示パネル3a−1,3b−1の背面側に配置されて、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
後方フレーム4は、中間フレーム5Hの背面側に配置されて表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
前方フレーム8Dは、中間フレーム5Hの正面側に配置されて、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
複数の表示パネルに対応するフレーム開口部が一体に形成された後方フレーム4、中間フレーム5Hおよび前方フレーム8Dを使用する。これにより、複数の表示パネルの組み付けと位置調整が一度に行えるため、複数の表示パネルの組み付け作業と位置調整を容易に行うことができる。また、剛性の高い材料で後方フレーム4を構成することによって、製品全体の剛性の向上も図ることができる。
例えば、実施の形態1と同様に、後方フレームの背面側に電子基板を取り付ける。
この場合、電子基板に搭載していた放熱部材の代わりに後方フレームを使用することができるため、部品点数の削減も期待できる。また後方フレームは1つの部品であるため、従来の構成よりも放熱部材に関する設計自由度が向上し、薄型化も可能である。
図57は、この発明の実施の形態6に係る表示モジュール3Uを適用した電子機器1Aを示す斜視図である。なお、図57において図2と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、図58は、図57の電子機器1AをB−B線で切った断面矢示図であり、表示モジュール3Uの断面を示している。図59は、図58の表示モジュール3Uを示す分解断面図である。
なお、意匠部品2Aは、樹脂製の保護板、カバーガラスまたは意匠パネルに相当する。図58の例では、意匠部品2Aとして保護板7Aを表示モジュール3Uに取り付けた構成を示している。
また、保護板7Aは、透光性の樹脂などで構成された板状部材であり、図58、図59に示すように、隣り合った表示面の間に対応する部分が凹な方向に曲がっている。
図59に示すように、後方フレーム4Fは、中間フレーム5a,5bの背面側に配置される。後方フレーム4Fの各フレーム開口部には係合爪4−1が形成されており、各フレーム開口部にバックライトモジュール6a,6bが収容される。
中間フレーム5a,5bの係合穴5a−2,5b−2に係合爪4F−1をそれぞれ嵌合させることで、後方フレーム4Fの各フレーム開口部に対して中間フレーム5a,5bが係合固定される。
接着剤7a−1,7b−1は、表示パネル3a−1,3b−1の表示面上に配置されるので、例えば、光を透過する性能を有した光学透明接着剤(OCA)の両面接着シートが使用される。
これに対し、実施の形態6に係る表示モジュール3Uでは、後方フレーム4Fにおいて表示パネル3a−1,3b−1が位置調整された状態になっている。
このため、保護板7Aに取り付けるときに、表示パネル3a−1,3b−1をそれぞれ位置調整する必要がない。従って、表示パネル3a−1,3b−1の位置ばらつきを抑えることができる。
例えば、実施の形態1における表示モジュール3A〜3Eの後方フレーム4A〜4Cを後方フレーム4Fに置き換えてもよい。このように構成しても、上記と同様の効果を得ることができる。
中間フレーム5a,5bは、表示パネル3a−1,3b−1の背面側に配置される。
後方フレーム4Fは、中間フレーム5a,5bの背面側に配置されて、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。さらに、後方フレーム4Fは、隣り合った表示パネル3a−1,3b−1の間に対応する部分が曲がった形状を有している。
このように構成することで、表示部3a,3bを配置する面が曲面または屈曲している場合においても複数の表示パネルの組み付け作業と位置調整を容易に行うことができる。また、剛性の高い材料で後方フレーム4を構成することで、製品全体の剛性の向上も図ることができる。
例えば、実施の形態2に適用する。すなわち、中間フレーム5A〜5Eを、隣り合った表示パネル3a−1,3b−1の間に対応する部分が曲がった形状として、表示部3a,3bを配置する面が曲面または屈曲している電子機器を構成してもよい。このように構成することでも上記と同様の効果が得られる。
すなわち、前方フレーム8A〜8Cを、隣り合った表示パネル3a−1,3b−1の間に対応する部分が曲がった形状として、表示部3a,3bを配置する面が曲面または屈曲している電子機器を構成してもよい。このように構成することでも上記と同様の効果が得られる。
すなわち、実施の形態4では、後方フレームおよび中間フレームが、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。
そこで、これら後方フレームおよび中間フレームを、隣り合った表示パネル3a−1,3b−1の間に対応する部分が曲がった形状として、表示部3a,3bを配置する面が曲面または屈曲している電子機器を構成してもよい。
なお、後方フレームと前方フレームあるいは中間フレームと前方フレームが、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている場合も同様である。このように構成することでも上記と同様の効果が得られる。
すなわち、実施の形態5では、後方フレーム、中間フレーム、前方フレームのいずれもが、表示パネル3a−1,3b−1のそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成されている。そこで、これら後方フレーム、中間フレーム、前方フレームを、隣り合った表示パネル3a−1,3b−1の間に対応する部分が曲がった形状とし、表示部3a,3bを配置する面が曲面または屈曲している電子機器を構成してもよい。このように構成することでも上記と同様の効果が得られる。
実施の形態1〜6は表示パネル3a−1,3b−1からなる2つの表示部3a,3bを備える構成を示したが、実施の形態7では3つの表示部を備えた構成について説明する。
図60は、この発明の実施の形態7に係る表示モジュール3Vを示す断面図であって、表示モジュール3Vを、図1のA−A線と同様な位置で切った断面を示している。
表示パネル3c−1は、表示パネル3a−1,3b−1と同様に、表示情報を表示する表示パネルであり、例えば、液晶表示パネルで実現される。
ただし、後方フレーム4Gの材料は、これらに限定されるものではなく、樹脂などの別の材料を用いて構成しても構わない。
また、後方フレーム4Gの各フレーム開口部の側壁部には係合爪4G−1が形成されている。
さらに、中間フレーム5a,5b,5cには、フレーム開口部の内周縁から内側に延びたフランジ部5a−1,5b−1,5c−1が形成されている。
表示パネル3a−1,3b−1,3c−1は、接着剤3a−2,3b−2,3c−2を介してフランジ部5a−1,5b−1,5c−1に接着固定される。
また前方フレームを使用する場合、接着剤3a−2,3b−2,3c−2を使用せず、前方フレームと中間フレームで表示パネル3a−1,3b−1,3c−1を挟持する構成としてもよい。
また、表示パネル3a−1,3b−1,3c−1は後方フレーム4Gにおいて位置調整された状態になっている。このため、意匠部品に取り付けるときに表示パネル3a−1,3b−1,3c−1をそれぞれ位置調整する必要がない。
従って、表示パネル3a−1,3b−1,3c−1の位置ばらつきを抑えることができる。
この場合、後方フレームを、4つ以上の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された形状に構成すればよい。
例えば、中間フレームおよび前方フレームの少なくとも一方を、4つ以上の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された形状に構成する。
Claims (30)
- 複数の表示パネルと、
表示パネルごとに設けられて表示パネルの背面側に配置される中間フレーム部材と、
前記中間フレーム部材の背面側に配置されて、前記複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された後方フレーム部材と、
前記複数の表示パネルの表示面側に配置されて、各表示パネルが背面に貼り付けられる透光性の保護板と
を備えたことを特徴とする表示モジュール。 - 前記透光性の保護板は、前記中間フレーム部材に支持され、
前記表示パネルは、前記中間フレーム部材に固定されていないことを特徴とする請求項1記載の表示モジュール。 - 前記中間フレーム部材の正面側に配置される前方フレーム部材を備え、
前記透光性の保護板は、前記前方フレーム部材に支持され、
前記表示パネルは、前記前方フレーム部材に固定されていないことを特徴とする請求項1記載の表示モジュール。 - 前記保護板の代わりに前記複数の表示パネルの表示面側に配置されるパネル部材を備え、
前記パネル部材は、前記後方フレーム部材に支持されることを特徴とする請求項1記載の表示モジュール。 - 前記後方フレーム部材は、取り付けられた部品で発生した熱を放熱する放熱部材として機能することを特徴とする請求項1記載の表示モジュール。
- 前記後方フレーム部材は、意匠部品を構成することを特徴とする請求項1記載の表示モジュール。
- 前記後方フレーム部材は、隣り合った表示パネルの間に対応する部分が曲がった形状であることを特徴とする請求項1記載の表示モジュール。
- 複数の表示パネルと、
前記複数の表示パネルの背面側に配置されて、前記複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された中間フレーム部材と、
表示パネルごとに設けられて前記中間フレーム部材の背面側に配置される後方フレーム部材とを備える表示モジュール。 - 前記複数の表示パネルの表示面側に配置されて、各表示パネルが背面に貼り付けられる透光性の保護板を備えたことを特徴とする請求項8記載の表示モジュール。
- 前記透光性の保護板は、前記中間フレーム部材に支持され、
前記表示パネルは、前記中間フレーム部材に固定されていないことを特徴とする請求項9記載の表示モジュール。 - 前記中間フレーム部材の正面側に配置される前方フレーム部材を備え、
前記透光性の保護板は、前記前方フレーム部材に支持され、
前記表示パネルは、前記前方フレーム部材に固定されていないことを特徴とする請求項9記載の表示モジュール。 - 前記複数の表示パネルの表示面側に配置されるパネル部材を備え、
前記パネル部材は、前記中間フレーム部材に支持されることを特徴とする請求項8記載の表示モジュール。 - 前記中間フレーム部材は、意匠部品を構成することを特徴とする請求項8記載の表示モジュール。
- 前記中間フレーム部材は、隣り合った表示パネルの間に対応する部分が曲がった形状であることを特徴とする請求項8記載の表示モジュール。
- 複数の表示パネルと、
表示パネルごとに設けられて表示パネルの背面側に配置される中間フレーム部材と、
前記中間フレーム部材の正面側に配置されて、前記複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された前方フレーム部材と、
表示パネルごとに設けられて前記中間フレーム部材の背面側に配置される後方フレーム部材とを備える表示モジュール。 - 前記複数の表示パネルの表示面側に配置されて、各表示パネルが背面に貼り付けられる透光性の保護板を備えたことを特徴とする請求項15記載の表示モジュール。
- 前記透光性の保護板は、前記前方フレーム部材に支持され、
前記表示パネルは、前記前方フレーム部材に固定されていないことを特徴とする請求項16記載の表示モジュール。 - 前記複数の表示パネルの表示面側に配置されるパネル部材を備え、
前記パネル部材は、前記前方フレーム部材に支持されることを特徴とする請求項15記載の表示モジュール。 - 前記前方フレーム部材は、意匠部品を構成することを特徴とする請求項15記載の表示モジュール。
- 前記前方フレーム部材は、隣り合った表示パネルの間に対応する部分が曲がった形状であることを特徴とする請求項15記載の表示モジュール。
- 複数の表示パネルと、
前記複数の表示パネルの背面側に配置されて、前記複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された中間フレーム部材と、
前記中間フレーム部材の背面側に配置されて、前記複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された後方フレーム部材とを備える表示モジュール。 - 前記複数の表示パネルの表示面側に配置されて、各表示パネルが背面に貼り付けられる透光性の保護板を備えたことを特徴とする請求項21記載の表示モジュール。
- 前記透光性の保護板は、前記中間フレーム部材に支持され、
前記表示パネルは、前記中間フレーム部材に固定されていないことを特徴とする請求項22記載の表示モジュール。 - 前記中間フレーム部材の正面側に配置される前方フレーム部材を備え、
前記透光性の保護板は、前記前方フレーム部材に支持され、
前記表示パネルは、前記前方フレーム部材に固定されていないことを特徴とする請求項22記載の表示モジュール。 - 前記複数の表示パネルの表示面側に配置されるパネル部材を備え、
前記パネル部材は、前記中間フレーム部材または前記後方フレーム部材に支持されることを特徴とする請求項21記載の表示モジュール。 - 前記後方フレーム部材は、取り付けられた部品で発生した熱を放熱する放熱部材として機能することを特徴とする請求項21記載の表示モジュール。
- 前記中間フレーム部材および前記後方フレーム部材は、隣り合った表示パネルの間に対応する部分が曲がった形状であることを特徴とする請求項21記載の表示モジュール。
- 前記中間フレーム部材の正面側に配置されて、前記複数の表示パネルのそれぞれに対応するフレーム開口部が一体に形成された前方フレーム部材を備えたことを特徴とする請求項21記載の表示モジュール。
- 前記複数の表示パネルの表示面側に配置されるパネル部材を備え、
前記パネル部材は、前記前方フレーム部材に支持されることを特徴とする請求項28記載の表示モジュール。 - 前記前方フレーム部材、前記中間フレーム部材および前記後方フレーム部材は、隣り合った表示パネルの間に対応する部分が曲がった形状であることを特徴とする請求項28記載の表示モジュール。
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