JP2007287463A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の近傍の温度を十分に低くすることが可能な照明装置を提供する。
【解決手段】この照明装置は、筐体1の内部側の表面に対して所定の間隔を隔てて配置され、LED2が搭載される基板3と、LED2で発生した熱を放熱するための放熱シート4とを備えている。そして、放熱シート4は、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に配置された部分4aと、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された部分4bとを有しており、放熱シート4の部分4aおよび4bは、一体的に形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、照明装置に関し、特に、光源で発生する熱を放熱するための放熱シートを備えた照明装置に関する。
従来、液晶表示装置用の照明装置(バックライト)として、LED(光源)を含む照明装置が知られている。上記した従来の照明装置では、LEDの近傍の温度が高くなることに起因して、液晶表示装置の駆動回路に悪影響を及ぼすという不都合や、液晶パネル内に封入された液晶のしきい値電圧が変動するという不都合が生じる。
そこで、従来では、LEDで発生した熱を放熱シートにより放熱する技術が提案されている。(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1に開示された従来の照明装置は、導光板と、その導光板の一方の端部側に設けられたLEDとを含んでおり、導光板の下方側にのみ放熱シートが配置された構造を有している。
特開2004−227941号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の照明装置では、放熱シートが導光板の下方側にのみ配置されているため、放熱シートによる放熱を効率的に行うのが困難であるという不都合がある。その結果、LED(光源)の近傍の温度を十分に低くするのが困難になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、光源の近傍の温度を十分に低くすることが可能な照明装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による照明装置は、筐体と、筐体の内部側に配置された光源と、筐体の内部側の表面に対して所定の間隔を隔てて配置され、光源が搭載される基板と、光源で発生した熱を放熱するための放熱シートとを備えている。そして、放熱シートは、光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域に配置された第1部分と、光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された第2部分とを有しており、放熱シートの第1部分および第2部分は、一体的に形成されている。
この一の局面による照明装置では、上記のように、光源で発生した熱を放熱するための放熱シートを、光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域に配置された第1部分と、光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された第2部分とを有するように構成することによって、光源の近傍の領域(基板と筐体の内部側の表面との間の領域)に位置する放熱シートの第1部分と、光源から離れた領域(基板と筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域)に位置する放熱シートの第2部分との両方において、光源で発生した熱の放熱を行うことができる。この場合、放熱シートの第1部分および第2部分を、一体的に形成することによって、光源で発生した熱を、放熱シートの第1部分から第2部分に効率的に伝達することができるので、光源で発生した熱の放熱を効率的に行うことができる。その結果、光源の近傍の温度を十分に低くすることができる。
上記一の局面による照明装置において、放熱シートの第2部分は、少なくとも光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する筐体の外部側の表面に沿って延びるように形成されていてもよい。このように構成すれば、放熱シートの第2部分を外気に晒すことができるので、放熱シートの第2部分における放熱を良好に行うことができる。
この場合、好ましくは、放熱シートの筐体の外部側の表面に沿って延びる第2部分は、筐体の外部側の表面に対して接着されている。このように構成すれば、筐体に対して放熱シートが固定されるので、放熱シートの第1部分を光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域に接着する必要がない。これにより、放熱シートの第1部分と筐体の内部側の表面との間に接着層が介在する場合のように、放熱シートから筐体への熱の伝達が接着層により阻害されるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、放熱シートの第1部分と光源が搭載された基板との間に接着層が介在する場合のように、基板から放熱シートへの熱の伝達が接着層により阻害されるという不都合が発生するのを抑制することができる。
上記一の局面による照明装置において、放熱シートの第2部分は、少なくとも光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する筐体の内部側の表面に沿って延びるように形成されていてもよい。このように構成すれば、外部からの力により放熱シートが剥がれるという不都合が発生するのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、筐体の内部側に固定された板部材をさらに備え、放熱シートの筐体の内部側の表面に沿って延びる第2部分は、筐体の内部側に固定された板部材と、筐体の内部側の表面との間に挟み込まれている。このように構成すれば、筐体に対して放熱シートを接着することなく、筐体に対して放熱シートを固定することができる。これにより、筐体に対する放熱シートの固定を容易に行うことができる。また、上記のように筐体に対して放熱シートを固定することができるので、放熱シートの第1部分を光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域に接着する必要がない。これにより、放熱シートの第1部分と筐体の内部側の表面との間に接着層が介在する場合のように、放熱シートから筐体への熱の伝達が接着層により阻害されるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、放熱シートの第1部分と光源が搭載された基板との間に接着層が介在する場合のように、基板から放熱シートへの熱の伝達が接着層により阻害されるという不都合が発生するのを抑制することができる。
上記一の局面による照明装置において、好ましくは、放熱シートの第2部分は、光源が搭載された基板と筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する筐体の外部側および内部側の両方の表面に沿って延びるように形成されている。このように構成すれば、筐体の外部側および内部側の両方において放熱を行うことができるので、光源の近傍の温度をより低くすることができる。
以上のように、本発明によれば、光源の近傍の温度を十分に低くすることが可能な照明装置を得ることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による照明装置の構造を示した側面図である。まず、図1を参照して、第1実施形態による照明装置の構造について説明する。なお、第1実施形態による照明装置は、液晶表示装置などのバックライトとして用いられる。
この第1実施形態では、図1に示すように、照明装置の筐体(裏ベゼル)として、約0.2mm〜約3mmの厚みを有するアルミニウム製の筐体1が用いられている。この筐体1は、底部1aと、その底部1aの表面に対して垂直に折り曲げられることにより形成された側部1bとを有している。筐体1の内部側には、光源としてのLED2が設けられている。このLED2は、アルミニウム製の基板3に搭載されている。また、LED2が搭載された基板3は、筐体1の内部側に固定されているとともに、筐体1の側部1bの内部側の表面に対して約1.0mmの間隔を隔てて配置されている。
また、筐体1には、基板3と筐体1の側部1bとの間の距離(約1.0mm)と同じ厚みを有する放熱シート4が固定されている。この放熱シート4は、LED2で発生した熱を放熱する機能を有する。また、放熱シート4は、グラファイトシート(松下電子製)により構成されているとともに、約5.0W/m・kの熱伝導率を有する。
ここで、第1実施形態では、放熱シート4は、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に配置された部分4aと、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された部分4bとを有している。なお、部分4aおよび4bは、それぞれ、本発明の「第1部分」および「第2部分」の一例である。また、放熱シート4の部分4aおよび4bは、一体的に形成されている。また、放熱シート4の部分4bは、筐体1の底部1aおよび側部1bの外部側の表面を覆うように、筐体1の外部側の表面に沿って延びるように形成されている。そして、放熱シート4の部分4bは、筐体1の底部1aの外部側の表面に対して両面テープ5を介して接着されている。この両面テープ5は、約10mm角の正方形状に形成されているとともに、約0.1mm以下の厚みを有している。これにより、放熱シート4が筐体1に対して固定されている。
また、筐体1の内部側において、筐体1の底部1aの表面上には、約1.0mmの厚みを有するPET(ポリエチレンテレフタレート)製のスペーサ6を介して、ステンレス製の補強用の板部材7が設けられている。この板部材7は、筐体1に対して固定されている。また、板部材7上には、反射シート(図示せず)を介して、導光板8が設けられている。この導光板8上には、1枚または2枚のレンズシート(図示せず)が設けられている。
第1実施形態では、上記のように、LED2で発生した熱を放熱するための放熱シート4を、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に配置された部分4aと、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された部分4bとを有するように構成することによって、LED2の近傍の領域(基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域)に位置する放熱シート4の部分4aと、LED2から離れた領域(基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域)に位置する放熱シート4の部分4bとの両方において、LED2で発生した熱の放熱を行うことができる。この場合、放熱シート4の部分4aおよび4bを、一体的に形成することによって、LED2で発生した熱を、放熱シート4の部分4aから部分4bに効率的に伝達することができるので、LED2で発生した熱の放熱を効率的に行うことができる。その結果、LED2の近傍の温度を十分に低くすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、放熱シート4の部分4bを、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する筐体1の外部側の表面に沿って延びるように形成することによって、放熱シート4の部分4bを外気に晒すことができるので、放熱シート4の部分4bにおける放熱を良好に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、放熱シート4の筐体1の外部側の表面に沿って延びる部分4bを、筐体1の外部側の表面に対して接着することによって、筐体1に対して放熱シート4が固定されるので、放熱シート4の部分4aを基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に接着する必要がない。これにより、放熱シート4の部分4aと筐体1の内部側の表面との間に接着層が介在する場合のように、放熱シート4から筐体1への熱の伝達が接着層により阻害されるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、放熱シート4の部分4aと基板3との間に接着層が介在する場合のように、基板3から放熱シート4への熱の伝達が接着層により阻害されるという不都合が発生するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態による照明装置の構造を示した側面図である。次に、図2を参照して、第2実施形態による照明装置の構造について説明する。なお、第2実施形態による照明装置は、上記第1実施形態と同様、液晶表示装置などのバックライトとして用いられる。
この第2実施形態による照明装置では、図2に示すように、筐体1に、基板3と筐体1の側部1bとの間の距離(約1.0mm)と同じ厚みを有する放熱シート14が固定されている。この放熱シート14は、上記第1実施形態と同様、グラファイトシートにより構成されているとともに、約5.0W/m・kの熱伝導率を有する。
ここで、第2実施形態では、放熱シート14は、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に配置された部分14aと、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された部分14bとを有している。なお、部分14aおよび14bは、それぞれ、本発明の「第1部分」および「第2部分」の一例である。また、放熱シート14の部分14aおよび14bは、一体的に形成されている。また、放熱シート14の部分14bは、筐体1の底部1aの内部側の表面を覆うように、筐体1の内部側の表面に沿って延びるように形成されている。そして、放熱シート14の部分14bは、筐体1に対して固定された板部材7と、筐体1の底部1aの内部側の表面との間に挟み込まれている。これにより、放熱シート14が筐体1に対して固定されている。すなわち、第2実施形態では、放熱シート14を筐体1に対して接着するための両面テープが使用されていない。また、第2実施形態では、筐体1の内部側において、筐体1の底部1aの表面上に放熱シート14の部分14b(厚み:約1.0mm)が配置されるため、上記第1実施形態で使用されたスペーサ6(図1参照)が設けられていない。
なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、LED2で発生した熱を放熱するための放熱シート14を、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に配置された部分14aと、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された部分14bとを有するように構成し、かつ、放熱シート14の部分14aおよび14bを一体的に形成することによって、上記第1実施形態と同様、LED2で発生した熱の放熱を効率的に行うことができるので、LED2の近傍の温度を十分に低くすることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、放熱シート14の部分14bを、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する筐体1の内部側の表面に沿って延びるように形成することによって、外部からの力により放熱シート14が剥がれるという不都合が発生するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、放熱シート14の筐体1の内部側の表面に沿って延びる部分14bを、筐体1の内部側に固定された板部材7と筐体1の内部側の表面との間に挟み込むことによって、筐体1に対して放熱シート14を接着することなく、筐体1に対して放熱シート14を固定することができる。これにより、筐体1に対する放熱シート14の固定を容易に行うことができる。また、上記のように筐体1に対して放熱シート14を固定することができるので、放熱シート14の部分14aを基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に接着する必要がない。これにより、上記第1実施形態と同様、放熱シート14から筐体1(基板3から放熱シート14)への熱の伝達が接着層により阻害されるという不都合が発生するのを抑制することができる。
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態による照明装置の構造を示した断面図である。次に、図3を参照して、第3実施形態による照明装置の構造について説明する。なお、第3実施形態による照明装置は、上記第1および第2実施形態と同様、液晶表示装置などのバックライトとして用いられる。
この第3実施形態による照明装置では、図3に示すように、筐体1に、基板3と筐体1の側部1bとの間の距離(約1.0mm)と同じ厚みを有する放熱シート24が固定されている。この放熱シート24は、上記第1および第2実施形態と同様、グラファイトシートにより構成されているとともに、約5.0W/m・kの熱伝導率を有する。
ここで、第3実施形態では、放熱シート24は、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に配置された部分24aと、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された部分24bおよび24cとを有している。なお、部分24aは、本発明の「第1部分」の一例であり、部分24bおよび24cは、本発明の「第2部分」の一例である。また、放熱シート24の部分24a〜24cは、一体的に形成されている。また、放熱シート24の部分24bは、筐体1の底部1aおよび側部1bの外部側の表面を覆うように、筐体1の外部側の表面に沿って延びるように形成されている。また、放熱シート24の部分24cは、筐体1の底部1aの内部側の表面を覆うように、筐体1の内部側の表面に沿って延びるように形成されている。そして、放熱シート24の部分24bは、筐体1の底部1aの外部側の表面に対して両面テープ5を介して接着されているとともに、放熱シート24の部分24cは、筐体1に対して固定された板部材7と、筐体1の底部1aの内部側の表面との間に挟み込まれている。これにより、放熱シート24が筐体1に対して固定されている。
なお、第3実施形態のその他の構造は、上記第1および第2実施形態と同様である。
第3実施形態では、上記のように、LED2で発生した熱を放熱するための放熱シート24を、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域に配置された部分24aと、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された部分24bおよび24cとを有するように構成し、かつ、放熱シート24の部分24a〜24cを一体的に形成することによって、上記第1および第2実施形態と同様、LED2で発生した熱の放熱を効率的に行うことができるので、LED2の近傍の温度を十分に低くすることができる。
また、第3実施形態では、上記のように、放熱シート24の部分24bを、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する筐体1の外部側の表面に沿って延びるように形成するとともに、放熱シート24の部分24cを、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する筐体1の内部側の表面に沿って延びるように形成することによって、筐体1の外部側および内部側の両方において放熱を行うことができるので、光源の近傍の温度を第1および第2実施形態よりも低くすることができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1および第2実施形態と同様である。
次に、上記した効果を確認するために行った実験について説明する。
この確認実験では、まず、上記した第1〜第3実施形態の各々に対応する照明装置を作製した。また、比較例として、図4に示すような照明装置を作製した。この比較例としての照明装置を作製する際には、シリコンと金属粉末とを含むとともに、約1.0W/m・k〜約1.5W/m・kの熱伝導率を有するシート(アキレス製)からなる放熱シート34を用いた。また、上記した放熱シート34を、基板3と筐体1の内部側の表面との間の領域にのみ配置した。
そして、上記した第1〜第3実施形態および比較例の各々に対応する照明装置について、LED2の近傍の温度を測定した。なお、測定位置は、筐体1の側部1bの外部側で、かつ、筐体1の奥行き方向(紙面に対して垂直な方向)の中心に設定した。この測定の結果、第1〜第3実施形態では、比較例よりもLED2の近傍の温度が低くなることが判明した。具体的には、比較例おけるLED2の近傍の温度は、63.30℃であったのに対して、第1〜第3実施形態におけるLED2の近傍の温度は、それぞれ、54.15℃、56.90℃および53.85℃であった。この温度測定の結果から、照明装置を上記した第1〜第3実施形態のように構成することによって、LED2の近傍の温度を10%以上も低くすることができることが確認できた。特に、第1および第3実施形態に対応する照明装置では、LED2の近傍の温度の低下率がそれぞれ15%および16%となり、より効率的に放熱することができることが確認できた。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、約5.0W/m・kの熱伝導率を有するグラファイトシートを放熱シートとして用いたが、本発明はこれに限らず、放熱シートを構成するグラファイトシートの熱伝導率が約5.0W/m・kよりも小さくてもよい。たとえば、約3.5W/m・kの熱伝導率を有するグラファイトシート(大塚電機製)を放熱シートとして用いた場合には、上記した確認実験において、第1〜第3実施形態のLEDの近傍の温度が、それぞれ、55.65℃、58.30℃および55.02℃となる。
また、上記第1〜第3実施形態では、約5.0W/m・kの熱伝導率を有するグラファイトシートを放熱シートとして用いたが、本発明はこれに限らず、グラファイト以外の材料からなるシートを放熱シートとして用いてもよい。たとえば、銅箔およびポリイミド樹脂を含むとともに、約2.0W/m・kの熱伝導率を有するシート(沖電気製)を放熱シートとして用いてもよい。この場合には、上記した確認実験において、第1および第3実施形態のLEDの近傍の温度が、それぞれ、56.89℃および56.13℃となる。
また、上記第1〜第3実施形態では、アルミニウムからなる筐体を用いたが、本発明はこれに限らず、アルミニウム以外の材料からなる筐体を用いてもよい。たとえば、ステンレスおよびブリキなどからなる筐体を用いてもよい。
本発明の第1実施形態による照明装置の構造を示した側面図である。 本発明の第2実施形態による照明装置の構造を示した側面図である。 本発明の第3実施形態による照明装置の構造を示した断面図である。 比較例による照明装置の構造を示した断面図である。
符号の説明
1 筐体
2 LED(光源)
3 基板
4、14、24 放熱シート
4a、14a、24a 部分(第1部分)
4b、14b、24b、24c 部分(第2部分)
7 板部材

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部側に配置された光源と、
    前記筐体の内部側の表面に対して所定の間隔を隔てて配置され、前記光源が搭載される基板と、
    前記光源で発生した熱を放熱するための放熱シートとを備え、
    前記放熱シートは、前記光源が搭載された前記基板と前記筐体の内部側の表面との間の領域に配置された第1部分と、前記光源が搭載された前記基板と前記筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に配置された第2部分とを有しており、
    前記放熱シートの第1部分および第2部分は、一体的に形成されていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記放熱シートの第2部分は、少なくとも前記光源が搭載された前記基板と前記筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する前記筐体の外部側の表面に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記放熱シートの前記筐体の外部側の表面に沿って延びる第2部分は、前記筐体の外部側の表面に対して接着されていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記放熱シートの第2部分は、少なくとも前記光源が搭載された前記基板と前記筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する前記筐体の内部側の表面に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  5. 前記筐体の内部側に固定された板部材をさらに備え、
    前記放熱シートの前記筐体の内部側の表面に沿って延びる第2部分は、前記筐体の内部側に固定された前記板部材と、前記筐体の内部側の表面との間に挟み込まれていることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記放熱シートの第2部分は、前記光源が搭載された前記基板と前記筐体の内部側の表面との間の領域以外の領域に位置する前記筐体の外部側および内部側の両方の表面に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
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