JP6234338B2 - 空調換気装置 - Google Patents

空調換気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6234338B2
JP6234338B2 JP2014147993A JP2014147993A JP6234338B2 JP 6234338 B2 JP6234338 B2 JP 6234338B2 JP 2014147993 A JP2014147993 A JP 2014147993A JP 2014147993 A JP2014147993 A JP 2014147993A JP 6234338 B2 JP6234338 B2 JP 6234338B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidifier
air
drain pan
downstream
eliminator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014147993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016023855A (ja
Inventor
雅洋 長谷川
雅洋 長谷川
昌貴 森川
昌貴 森川
真海 安田
真海 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014147993A priority Critical patent/JP6234338B2/ja
Publication of JP2016023855A publication Critical patent/JP2016023855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6234338B2 publication Critical patent/JP6234338B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空調換気装置に関し、特に熱交換器による熱交換後の給気流を加湿する空調換気装置に関する。
室内の空調換気を行う空調換気装置には、空気対空気での熱交換を行う熱交換器、空気の冷却または加熱を行う空調コイル、空気を加湿する加湿器を備えるものがある。このような空調換気装置では、同時給排気による給気流と排気流との間で熱交換器によって熱交換を行わせ、熱交換後の給気流を空調コイルで加熱または冷却し、さらに加湿器で給気流を加湿することが行われる。
上述したように給気流に対して空調コイルで冷却または加熱を行い、さらに該給気流に対して加湿器で加湿を行い、換気と同時に除湿および加湿を行う空調換気装置では、一般的に空調コイルおよび加湿器の下にドレン皿と呼ばれる受水皿が設けられる。ドレン皿は、空調コイルで空気を除湿する際に発生する結露水、および加湿器で空気を加湿した後に該加湿器に溜まっている水を受水する。このような水はドレン水と呼ばれる。
空調コイルで発生するドレン水の成分には硬度成分は含まれていない。したがって、空調コイルで発生したドレン水が乾燥しても、硬度成分が乾燥した白粉片の発生には至らない。しかし、加湿器への供給水には水道水が用いられる場合が多く、水道水には硬度成分が含まれている。硬度成分とは、水の中に含まれるカルシウム成分およびマグネシウム成分である。硬度成分が含まれているドレン水が乾燥すると、ドレン皿の表面に白粉片が発生する。
加湿器としては、滴下気化式の加湿器が用いられる場合がある。滴下気化式の加湿器は、上部からの滴下水で水分を含む性質を有する加湿材を濡らし、該加湿材に含まれた水を給気流によって蒸発させることにより加湿する。したがって、滴下気化式の加湿器による加湿時には、常時、ドレン皿内に水が落ちることは公知である。
また、加湿器としては、透湿膜式の加湿器が用いられる場合がある。透湿膜式の加湿器を用いる場合には、何らかの要因で加湿器または該加湿器への給水用の配管もしくはバルブから漏水した水は、ドレン皿に落ちる。また、透湿膜式の加湿器を用いる場合には、透湿膜内の目詰まりを抑制する目的で、硬度成分を含んだ水を加湿運転の停止時にドレン皿に排水させる場合がある。
一般的なドレン皿は、上部が開放されている構造を有するものが多い。ドレン皿内に溜まった水が何らかの異常で排水しきれずにドレン皿内に残ることがある。この場合には、給気流がドレン皿内に吹き込んで該給気流によってドレン皿内の水が乾燥され、または空調コイルの加熱によってドレン皿内の水が乾燥されると、ドレン皿の表面に水道水に含まれる硬度成分が白く析出して白粉片が発生する。該白粉片は、ドレン皿内に吹き込んだ給気流によって巻き上げられて、ドレン皿の立ち上がり部、すなわち側面に設けられた室内吹出口から室内へ飛散する可能性があった。また、ドレン皿の底面に沿って給気流が流れることで、ドレン皿内に溜まった水自体がドレン皿の立ち上がり部、すなわち側面に設けられた室内吹出口から室内へ飛散する可能性があった。
そこで、たとえば特許文献1には、ドレン皿の底面とほぼ同じ面積を有してドレン皿内への通気流の吹き込みを抑制する吹き込み抑制板がドレン皿の立ち上がり面と吹き込み抑制板間に溝を設けた状態で配置された加湿ユニットが開示されている。特許文献1の加湿ユニットによれば、ドレン皿内の水および該水に浮遊するゴミが通気流によって巻き上げられて外部に飛散することが防止できる、とされている。
特開平11−304202号公報
しかしながら、特許文献1の加湿ユニットでは、ドレン皿の立ち上がり面と吹き込み抑制板間にドレン皿の内側面に沿って環状の溝が形成されている。このため、ドレン皿に溜まった加湿エレメントの水もしくは給水系の異常時に発生する水、該水が蒸発または乾燥することで発生する白粉片、またはドレン皿に落ちたゴミが、ドレン皿内の通気流によって巻き上げられて溝から排出され、室内吹出口から室内に飛散する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ドレン皿に溜まった水の室内への飛散、および該水が蒸発または乾燥することで発生する白粉片の室内への飛散を抑制可能な空調換気装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる空調換気装置は、給気送風機により室外側吸込口から室外空気を吸込み、熱交換器の給気通路を通して室内側吹出口から室内に給気する給気路と、排気送風機により室内側吸込口から室内空気を吸込み、前記熱交換器の排気通路を通して室外側吹出口から室外に排気する排気路と、が内部に形成されたケーシングと、前記給気路を通過する給気流を加熱または冷却する空調コイルと、前記空調コイルの下流に設けられて、前記空調コイルを通過した前記給気流を加湿する加湿器と、前記空調コイルと前記加湿器とを下方から覆うドレン皿と、を備え、前記ドレン皿は、前記ドレン皿の底面から離間した状態で前記ドレン皿における内側面から前記ドレン皿における内側方向に向かって張り出して前記ドレン皿の底面を覆い、前記ドレン皿内を通る空気流の前記内側面に沿った吹き上がりを抑制する抑制部と、前記ドレン皿における前記加湿器の下流の内側面に形成されて、前記加湿器を通過した前記給気流が前記ドレン皿から吹き出る排出口と、前記加湿器における前記給気流の通風面に沿って前記ドレン皿内の底面にライン状に設けられて前記加湿器を下方から支持する複数の加湿器用凸部と、を備え、前記抑制部は、前記排出口よりも低い位置において少なくとも前記ドレン皿における前記加湿器の下流の内側面から前記加湿器側に向かって張り出し、前記複数の加湿器用凸部のうち前記加湿器での前記給気流の通過方向の下流に設けられた下流側加湿器用凸部における前記加湿器よりも下流側の領域に接続して、前記加湿器での前記給気流の通過方向において前記下流側加湿器用凸部よりも下流側の前記ドレン皿の底面を覆うこと、を特徴とする。
本発明によれば、ドレン皿に溜まった水の室内への飛散、および該水が蒸発または乾燥することで発生する白粉片の室内への飛散を抑制できる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す平面構成図 本発明の実施の形態1にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す側面構成図 本発明の実施の形態1にかかる空調換気装置の加湿風路部の斜視図 本発明の実施の形態1にかかる空調換気装置の加湿風路部を構成する加湿風路下部の斜視図 本発明の実施の形態1にかかる空調換気装置の加湿風路部の要部断面図 本発明の実施の形態1にかかる飛散抑制板の一例を示す斜視図 本発明の実施の形態2にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す平面構成図 本発明の実施の形態2にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す側面構成図 本発明の実施の形態2にかかる空調換気装置の加湿風路部の要部断面図 本発明の実施の形態2にかかる他の空調換気装置の加湿風路部の要部断面図 本発明の実施の形態2にかかる他の空調換気装置の加湿風路部における飛散抑制板の取り付け部の拡大図 本発明の実施の形態2にかかる飛散抑制板を示す斜視図 本発明の実施の形態2にかかる飛散抑制板にパッキン材が取り付けられた状態を示す斜視図 本発明の実施の形態3にかかる飛散抑制部を示す斜視図 本発明の実施の形態3にかかる飛散抑制部が開かれた状態を示す側面図 本発明の実施の形態3にかかる飛散抑制部が折りたたまれた状態を示す側面図 本発明の実施の形態3にかかる空調換気装置の加湿風路部の要部断面図
以下に、本発明にかかる空調換気装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す平面構成図である。図2は、実施の形態1にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す側面構成図である。
実施の形態1にかかる空調換気装置100は、装置の箱体を構成するケーシング5を備える。ケーシング5内には、室外側と室内側に各々1組ずつ設けられた吸込口および吹出口である室内側吸込口10、室内側吹出口12、室外側吹出口13、室外側吸込口14を備える。また、ケーシング5内には、室内側吸込口10と室外側吹出口13とを連通させて室内の空気を室外に排気する排気路18と、室外側吸込口14と室内側吹出口12とを連通させて室外の空気を室内に給気する給気路19とが形成される。
排気路18と給気路19とは、全経路にわたり互いに独立して設けられ、排気路18と給気路19との間には熱交換器3が設けられる。熱交換器3は、排気路18を通過する室内空気である排気流と、給気路19を通過する室外空気である給気流との間で、連続的に熱交換を行わせるものである。熱交換器3は、ケーシング5の側面に設けられたメンテナンスカバー16を取り外すことで、水平方向に抜き差しできる。熱交換器3は、直列に組込まれた排気通路22と給気通路21とがケーシング5の内部において斜めに交差する形態とされる。
排気路18には、排気送風機1が設けられる。排気路18を通過する排気流は、室内側吸込口10からケーシング5内の室内吸込用通路9に流入し、熱交換器3の排気通路22を通り、排気送風機1を経由して排気用通風路2を通り、室外側吹出口13から室外側に排出される。また、排気路18における室内吸込用通路9には、室内空気の温度および湿度を計測する室内温湿度センサ24が設けられている。
なお、排気路18には、熱交換器3の排気通路22を通さずに、室外側に排気流を排出させるためのバイパス風路20が設けられる。バイパス風路20は、熱交換器3において、メンテナスカバー16が設けられたケーシング5の側面から見て奥側に位置する奥側面と、該奥側面に対向するケーシング5の内側面との間に設けられる。また、排気路18を、熱交換器3の排気通路22を含む風路と、排気通路22を含まないバイパス風路20とに切り替える開閉ダンパー4が設けられている。
図1では、排気路18が熱交換器3の排気通路22を含む風路に切り替える状態の開閉ダンパー4を示している。開閉ダンパー4によりバイパス風路20を開放することで、排気送風機1によって室内空気を熱交換器3に通さずに室外へ排気することができる。これにより、給気流と排気流との間で熱交換を伴わない普通換気を行うことができる。
給気路19における熱交換器3の下流には、給気送風機6が設けられる。また、給気路19における給気送風機6の下流であって該給気送風機6と室内側吹出口12との間では、空調コイル7および加湿器8を備える加湿風路部11が給気路19の一部を構成する。給気路19を通過する給気流は、室外側吸込口14からケーシング5内の室外吸込用通風路15に流入し、熱交換器3の給気通路21を通り、給気通風路17および給気送風機6を経由して、該給気送風機6の下流側に設けられた空調コイル7および加湿器8を備えた加湿風路部11を通り、室内側吹出口12から室内側に吹出される。また、給気路19における室外吸込用通風路15には、外気の温度および湿度を計測する外気温湿度センサ23が設けられている。
空調コイル7は、内部に冷媒を通して、給気路19を通過する給気流を冷却し、または加熱する。加湿器8は、給気路19を通過する給気流を加湿する。加湿器8には、滴下気化式の加湿器を用いることができる。滴下気化式の加湿器は、上部からの滴下水で水分を含む性質を有する加湿材を濡らし、該加湿材に含まれた水を給気流によって蒸発させることにより加湿する。したがって、透湿膜方式の加湿器を用いた場合に発生する、透湿膜の目詰まりによる加湿能力の低下という問題が無い。
図3は、実施の形態1にかかる空調換気装置の加湿風路部の斜視図である。図3では、加湿風路部11内の搭載部品を除いた状態を示しており、また一部を切り欠いて示している。図4は、実施の形態1にかかる空調換気装置の加湿風路部を構成する加湿風路下部の斜視図である。図5は、実施の形態1にかかる空調換気装置の加湿風路部の要部断面図である。加湿風路部11では、図3に示すように矢印51に示す向きに給気流が通過する。空調コイル7および加湿器8が配置される加湿風路部11は、図3における上下方向、すなわちケーシング5内部の給気送風機6の上下方向に分割して配置された加湿風路上部25と加湿風路下部26とで構成されている。
加湿風路上部25は、たとえば発泡樹脂等の樹脂によって構成され、空調コイル7および加湿器8を上側から覆う形に形成されて加湿風路部11の上側部分を構成する。なお、図5においては、加湿器8の上面と加湿風路上部25の内上面とが当接した状態を示しているが、加湿器8の上面と加湿風路上部25の内上面との間に隙間があってもよい。加湿風路下部26は、発泡樹脂からなり、空調コイル7および加湿器8を搭載する加湿風路部11の下側部分を構成する。すなわち、加湿風路下部26は、空調コイル7および加湿器8を下側から覆う。
また、加湿風路下部26は、ドレン皿の機能を備え、水受け面となる内表面にたとえばプラスチック材などの樹脂材によって構成される樹脂層が同時成形されて、発泡樹脂への浸水を防いだ構造体として形成されている。すなわち、広義の意味で加湿風路下部26はドレン皿と言える。また、狭義の意味では、ドレン皿は加湿風路下部26における内面に一体成形された樹脂層である。以下では、広義の意味で加湿風路下部26をドレン皿26と呼ぶ場合がある。なお、ドレン皿を加湿風路下部26とは別に個別に設けてもよい。樹脂層は、発泡樹脂への浸水を防げればよく、厚みは特に限定されない。ただし、コストおよび重量の観点からは、樹脂層の厚みは薄いことが好ましい。
加湿風路上部25と加湿風路下部26とは、上下方向で嵌め合い構造となっており、一体となって加湿風路部11を形成する。また、図2に示すように、加湿風路部11には、空調コイル7および加湿器8を挿入し、または外部に引き出すためのメンテナンス口27が形成されている。
ドレン皿26上には、空調コイル7および加湿器8が給気流の上流側から順に並べて配置される。ドレン皿26は、図3および図4に示すように、ドレン皿26の内底面であるドレン皿面29を構成する加湿風路下部26の四角形状の底面部の外周部から、前面26a、後面26b、右側面26c、左側面26dが垂直に立ち上がって上面が開放された箱形形状を有する。ドレン皿面29は、ドレン皿26の内底面であって、空調コイル7および加湿器8からのドレン水を受ける受水面であり、プラスチック材により構成されている。なお、図3において矢印51で示した、加湿風路部11において給気流が通過する方向は、前面26aおよび後面26bの延在方向に沿った方向であり、加湿風路部11の上面または下面の面方向において右側面26cおよび左側面26dの延在方向に垂直な方向である。
ドレン皿面29上には、空調コイル7が搭載されて、該空調コイル7をドレン皿面29から浮かせて下方から支持するためのコイル用凸部である1本の空調コイル搭載レール部30が形成されている。また、ドレン皿面29上には、加湿器8が搭載されて、該加湿器8をドレン皿面29から浮かせて下方から支持するための加湿器用凸部である2本の加湿器搭載レール部31である加湿器搭載レール部31Aおよび加湿器搭載レール部31Bが形成されている。そして、空調コイル搭載レール部30および加湿器搭載レール部31は、右側面26cおよび左側面26dの延在方向に平行な方向に延伸して、右側面26c側から加湿器搭載レール部31A、加湿器搭載レール部31B、空調コイル搭載レール部30の順で形成されている。すなわち、加湿器搭載レール部31A、加湿器搭載レール部31B、空調コイル搭載レール部30は、加湿器8における給気流の通風面に沿ってドレン皿面29上に設けられている。
すなわち、空調コイル7は、空調コイル搭載レール部30の上に、右側面26cおよび左側面26dの延在方向に沿って搭載される。加湿器8は、2本の加湿器搭載レール部31上に、右側面26cおよび左側面26dの延在方向に沿って搭載される。加湿器搭載レール部31Aと加湿器搭載レール部31Bとにおける互いに対向する側面の上部には、各々の上面よりも低い位置に該加湿器搭載レール部31Aと加湿器搭載レール部31Bとの延在方向に沿って段差が設けられ、該段差の上面31a上に加湿器8が搭載される。空調コイル搭載レール部30および加湿器搭載レール部31は、空調コイル7または加湿器8をドレン皿面29から浮かせることで、ドレン皿面29に溜まった水に空調コイル7または加湿器8が水没することを防ぐ。
ドレン皿26において前面26aと左側面26dとが交わる角部は、外側の下部が凹状とされて、ドレン皿排水口44が設けられる。これにより、ドレン皿26に回収された水は、ドレン皿排水口44を通って排水溝28から排水される。
ドレン水を受けるドレン皿面29には、ドレン皿排水口44に集水できるように、図4の矢印52および矢印53に示す方向に低くなる傾斜を設けられている。矢印52は、右側面26cおよび左側面26dの延在方向に沿った方向である。矢印53は、前面26aおよび後面26bに沿った方向である。さらに集水したドレン水が広がり難くなるようにドレン皿面29の他の領域よりも低くドレン皿面29における最底面となる落とし込み部48が設けられる。ドレン皿排水口44は、落とし込み部48に連通して設けられる。
加湿器8に用いられる滴下気化式の加湿器は、上述したように上部からの滴下水で加湿材を濡らして、給気路19を通過する給気流を加湿する。このとき、フィルター部における余剰水はフィルター部の汚れなどを含みながらドレン皿26に排水される。
また、右側面26cと対向してドレン皿面29に形成された加湿器搭載レール部31Aと、右側面26cとの間のドレン皿面29は、加湿器搭載レール部31Aと右側面26cとに挟まれることにより凹部であるドレン皿面凹部45とされている。該ドレン皿面凹部45も、底面が後面26bから前面26aに向かって下り勾配となる勾配が設けられている。これにより、ドレン皿面凹部45に滴下した水を落とし込み部48に確実に流すことができる。
そして、ドレン皿面凹部45の全領域を覆うように、右側面26cと対向する加湿器搭載レール部31Aと、右側面26cの内壁との間を覆って飛散抑制板36が配置されている。そして、飛散抑制板36は、加湿風路部11において給気流が通過する方向において加湿器搭載レール部31Aよりも下流側のドレン皿面29を、加湿器搭載レール部31Aの延在方向の全幅において覆っている。図6は、実施の形態1にかかる飛散抑制板の一例を示す斜視図である。飛散抑制板36は、長手方向に沿ってライン状に延在する折り曲げ部36dにより、相対的な位置が低い平面部である低位領域36aと、相対的な位置が高い平面部である高位領域36bとに区分けされている。高位領域36bの端部の長辺には、該長辺の延伸方向に沿って立ち上がり部36cが設けられており、該長辺の延伸方向に垂直な断面がL字形状とされている。
図5に示すように、右側面26cと対向する加湿器搭載レール部31Aにおける右側面26c側の上部には、該加湿器搭載レール部31Aの上面よりも低い位置に、該加湿器搭載レール部31Aの延在方向に沿って段差が形成されている。そして、該段差の上面31b上に、飛散抑制板36の一端側の外縁領域、すなわち高位領域36bが載置される。
また、図5に示すように、加湿器8を通過した給気流が加湿風路部11から吹き出るドレン皿室内吹出口部33が形成された右側面26cの内壁は、ドレン皿26の内側に向かって低くなる傾斜面とされている。該傾斜面には、ドレン皿室内吹出口部33よりも低い位置に、加湿器搭載レール部31Aの延在方向に沿って段差34が形成されている。そして、該段差の上面34a上に、飛散抑制板36の他端側の外縁領域、すなわち低位領域36aにおける長辺に沿った外縁領域が載置される。右側面26cの内壁は、該右側面26cの延在方向の全幅において飛散抑制板36の他端側の外縁領域と密着しており、飛散抑制板36と右側面26cの内壁との間には隙間がない状態とされている。すなわち、飛散抑制板36は、ドレン皿26の底面から離間した状態でドレン皿26における右側面26cからドレン皿26における内側方向に向かって張り出してドレン皿面29を覆っている。
右側面26cの内壁である傾斜面における段差の上面34aから上方の位置には、耐水性が良好なパッキン材からなり飛散抑制板36を固定する固定部材37が接着材により貼り付けられている。飛散抑制板36の他端側の外縁領域、すなわち低位領域36aにおける長辺に沿った外縁領域は、傾斜面における段差の上面34aと、固定部材37とにより挟み込まれて固定されている。これにより、飛散抑制板36と右側面26cの内壁とを容易にかつ確実に密着させることができる。
このように、ドレン皿室内吹出口部33よりも低い位置でドレン皿面凹部45を覆う飛散抑制板36が、ドレン皿26におけるドレン皿室内吹出口部33が設けられた立ち上がり部である右側面26cの内壁に密着させて取り付けられることで、ドレン皿26内に流れる空気流である給気流が右側面26cに沿って上方に吹き上がることを抑制できる。これにより、ドレン皿26内に溜まった空調コイル7と加湿器8とからのドレン水自体、および硬度成分を含むドレン水が蒸発もしくは乾燥してドレン皿面29に析出した硬度成分による白粉片がドレン皿26内に流れる給気流によって巻き上げられ、ドレン皿室内吹出口部33から室内へ飛散することを防止することができる。すなわち、飛散抑制板36は、ドレン皿26内を通る給気流の、ドレン皿26の内側面に沿った吹き上がりを抑制する抑制部である。
なお、飛散抑制板36は、加湿風路部11において給気流が通過する方向において加湿器搭載レール部31Aよりも下流側のドレン皿面29を、加湿器搭載レール部31Aの延在方向の全幅において覆っている。したがって、上記効果は、加湿器搭載レール部31Aよりも下流側のドレン皿面29の領域全体で得られる。
また、飛散抑制板36がドレン皿面凹部45の一部の領域を覆った場合でも上述した効果が得られるが、飛散抑制板36の効果をより確実に得るためには、上述したように飛散抑制板36がドレン皿面凹部45の全領域を覆うように配置されることが好ましい。そして、飛散抑制板36が、加湿風路部11において給気流が通過する方向において加湿器搭載レール部31Aよりも下流側のドレン皿面29を、加湿器搭載レール部31Aの延在方向の全幅において覆うことがより好ましい。
また、ドレン皿26における前面26a、後面26bまたは左側面26dにおいても、各面の内壁に飛散抑制板36が密着して取り付けられることで、ドレン皿26内に流れる空気流である給気流が前面26a、後面26bまたは左側面26dに沿って上方に吹き上がることを抑制できる。これにより、ドレン皿26内に溜まった空調コイル7と加湿器8とからのドレン水自体、および硬度成分を含むドレン水が蒸発もしくは乾燥してドレン皿面29に析出した硬度成分による白粉片がドレン皿26内に流れる給気流によって巻き上げられ、ドレン皿室内吹出口部33から室内へ飛散することを防止することができる。
また、飛散抑制板36の他端側の外縁領域、すなわち低位領域36aにおける長辺に沿った外縁領域を、固定部材37と右側面26cの内壁である傾斜面における段差の上面34aとで挟み込んで固定することで、ドレン皿26内を流れる給気流によって飛散抑制板36自体が吹き上がり、ドレン皿面凹部45の真上位置から外れて、ドレン皿26内に溜まったドレン水および白粉片が室内へ飛散することを防止できる。
飛散抑制板36の取り付け位置は、飛散抑制板36における高位領域36bの下面と、加湿器搭載レール部31Aにおける段差の上面31bとを面合わせすることにより、容易に位置決めできる。固定部材37は、飛散抑制板36が、加湿器搭載レール部31Aにおける段差の上面31b上と、右側面26cの内壁の傾斜面における段差の上面34a上に掛け渡されて載置された後に貼り付けられればよい。
このように、ドレン皿26においてドレン皿室内吹出口部33が設けられた立ち上がり部である右側面26cの内壁に、飛散抑制板36の端辺を乗せられる段差を形成する。そして、該段差を目印にして耐水性のある固定部材37を右側面26cの内壁に貼り付け、飛散抑制板36の端辺を挟み込んで固定することにより、飛散抑制板36の取り付けにネジ締めによる固定および専用工具を必要としない。また、飛散抑制板36を取り付ける際の飛散抑制板36の位置決めが容易であり、短時間で飛散抑制板36を取り付けることができる。
また、ネジ固定を行わずに固定部材37を用いて飛散抑制板36を固定することにより、建築物衛生法で義務付けされている定期的なドレン皿の点検または清掃を行う場合において、専用工具を使わなくでも容易に飛散抑制板36の取り付けおよび取り外しができ、飛散抑制板36をネジで固定する場合に比べてメンテナンス時間を短縮することができる。したがって、ドレン皿26を清掃する際も、ドレン皿26内に手を入れ易くなりドレン皿26の表面の点検および清掃を確実に行うことができる。
また、図6に示すように、飛散抑制板36の平面部である低位領域36aには、飛散抑制板36を厚み方向に貫通する複数の開口孔38が、飛散抑制板36の長手方向に沿って設けられている。開口孔38は、加湿器8から飛散抑制板36上に飛散した水滴をドレン皿26のドレン皿面凹部45に回収するために設けられる。低位領域36aの表面における開口孔38の開口形状は、円形が例示される。また、飛散抑制板36上の水を開口孔38に向かって集水しやすいように、開口孔38の周辺領域は該開口孔38に向かって低くなる凹部状に絞った絞り形状となっている。
開口孔38を設けることにより、飛散抑制板36を介して区画される飛散抑制板36よりも下部の空間、すなわちドレン皿面凹部45と飛散抑制板36に挟まれた空間と、飛散抑制板36の上方に開放された空間とが連通される。これにより、加湿器8から飛散抑制板36上に飛散した水滴をドレン皿26のドレン皿面凹部45に回収できるため、飛散抑制板36上の水滴が室内へ飛散することを防止することができる。
上述したように、実施の形態1によれば、飛散抑制板36を設けることにより、ドレン皿26内に溜まった水およびドレン皿26に析出した硬質成分の白粉片がドレン皿26内に流れる給気流で巻き上げられて室内へ飛散することを防止するとともに、ドレン皿26の清掃性を損なわない空調換気装置100が実現できる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す平面構成図である。図8は、実施の形態2にかかる空調換気装置の内部構成の概略を示す側面構成図である。図9は、実施の形態2にかかる空調換気装置の加湿風路部の要部断面図である。実施の形態2にかかる空調換気装置の基本的な構造は、実施の形態1にかかる空調換気装置100と同じである。実施の形態2にかかる空調換気装置は、エリミネーター35を備える点が実施の形態1にかかる空調換気装置100と異なる。エリミネーターは、空気の流れに随伴する水滴の飛散を防ぐ除滴板である。
図7および図8に示すように、実施の形態2にかかる空調換気装置では、給気路19における加湿器8の下流に平板状のエリミネーター35が配置されている。エリミネーター35は、加湿器8における下流側の通風面に隣接して配置されている。加湿器8の下流に該加湿器8と隣接してエリミネーター35を配置することにより、該加湿器8から下流側へ飛散した水滴を捕集することができ、加湿器8から飛散した水滴が室内へ飛散することを防止できる。
また、エリミネーター35は、加湿器8の通風面の面積以上の面積を有し、加湿風路部11に配置された際に加湿器8の通風面と平行な面方向において加湿器8の通風面の全ての領域と重複することが好ましい。これにより、加湿器8から下流側へ飛散した水滴を確実に捕集することができ、加湿器8から飛散した水滴が室内へ飛散することを防止できる。
加湿器搭載レール部31Aにおける加湿器8側には、滴下気化式の加湿器8が載置される段差の上面31aよりも高い位置であって該加湿器搭載レール部31Aの上面よりも低い位置に他の段差が設けられ、該他の段差の上面31c上にエリミネーター35が載置されている。また、加湿風路上部25の内上面には、加湿器搭載レール部31Aの延在方向に沿って凹部25aが設けられ、該凹部25aにエリミネーター35の上端部が収納される。これにより、加湿風路部11の給気路19を流れる給気流によってエリミネーター35がドレン皿26の右側面26cまで移動することが防止される。
図10は、実施の形態2にかかる他の空調換気装置の加湿風路部の要部断面図である。図11は、実施の形態2にかかる他の空調換気装置の加湿風路部における飛散抑制板の取り付け部の拡大図である。図12は、実施の形態2にかかる飛散抑制板を示す斜視図である。図13は、実施の形態2にかかる飛散抑制板にパッキン材が取り付けられた状態を示す斜視図である。図10および図11に示す実施の形態2にかかる他の空調換気装置は、エリミネーター35の取り付け構造が図7および図8に示す空調換気装置と異なる。
図12に示すように、実施の形態2にかかる飛散抑制板36Aは、平板状の形状を有し、加湿器8側に配置される端部の長辺には、該長辺の延伸方向に沿って立ち上がり部36cが設けられており、該長辺の延伸方向に垂直な断面がL字形状とされている。
また、立ち上がり部36cに隣接する領域であってエリミネーター35が載置される領域に、飛散抑制板36Aを厚み方向に貫通する複数の開口孔39が、飛散抑制板36Aの長手方向に沿って設けられている。開口孔39は、加湿器8から飛散抑制板36A上に滴下した水滴をドレン皿26のドレン皿面凹部45に回収するために設けられる。開口孔39の開口形状は、細長形状が例示される。また、飛散抑制板36上の水を開口孔39に向かって集水しやすいように、開口孔39の周辺領域は該開口孔39に向かって低くなる凹部状に絞った絞り形状となっている。
また、実施の形態2にかかる飛散抑制板36Aは、加湿風路部11に取り付けられる際には、図13に示すようにエリミネーター35をメンテナンス口27側から加湿風路部11へ挿入する際の案内ガイド40として、耐水性の良好なパッキン材が長手方向に沿ってライン状に貼り付けられる。案内ガイド40は、該案内ガイド40と立ち上がり部36cとの間にエリミネーター35を挿入可能な距離だけ立ち上がり部36cから離間して設けられる。
飛散抑制板36Aにおけるエリミネーター35が載置される領域に開口孔39を設けることで、加湿器8から下流側に飛散した水滴がエリミネーター35の表面に沿って滴下し、飛散抑制板36Aの開口孔39からドレン皿26へ確実に回収することができる。また、エリミネーター35に付着した水滴は、案内ガイド40が堰の役目を果たすことによりエリミネーター35の下流側の飛散抑制板36A上に滴下することがなく、開口孔39からドレン皿26へ確実に回収される。これにより、加湿器8から下流側に飛散した水滴が室内へ飛散することを防止できる。
このような構造とすることにより、飛散抑制板36Aが取り付けられていないとエリミネーター35を取り付けられず、逆にエリミネーター35のみを取り付けようとしても飛散抑制板36Aが取り付けられないとエリミネーター35の位置が決まらない。これにより、加湿風路部11のメンテナンス時の組み立て間違いを防止することができる。
また、エリミネーター35を取り付ける際の案内ガイド40を飛散抑制板36Aの長手方向に一直線に設けることで、加湿風路部11内に複数個の加湿器8を飛散抑制板36Aの長手方向に沿って搭載した場合でも、エリミネーター35を一体化、すなわち1枚物とすることができる。これにより、メンテナンス口27から加湿風路部11内にエリミネーター35を挿入しやすくなり、エリミネーター35の取り付けおよび取り外しの作業が容易になる。
飛散抑制板36Aは、実施の形態1の場合と同様に、飛散抑制板36Aの低位領域36aの外縁領域が右側面26cの内壁の傾斜面における段差の上面34aと固定部材37とにより挟み込まれて固定される。これにより、実施の形態1の場合と同様に、飛散抑制板36Aと右側面26cの内壁との間を容易にかつ確実に密着させることができる。また、飛散抑制板36Aにおける立ち上がり部36c側の外縁領域が加湿器搭載レール部31Aの上面上に載置され、エリミネーター35の自重により加湿器搭載レール部31Aの上面上に固定される。
この場合、加湿器搭載レール部31Aの上面における飛散抑制板36Aの開口孔39に対応する領域に、該上面に連なるドレン皿面凹部45の側面に通じる図示しない溝を設けておく。これにより、加湿器8からエリミネーター35に飛散し、エリミネーター35をつたってエリミネーター35の下部の飛散抑制板36Aに滴下した水滴を、開口孔39および該溝を介してドレン皿面凹部45に回収することができる。
上述したように、実施の形態2においては、給気路19における加湿器8の下流にエリミネーター35を配置するため、加湿器8から下流側へ飛散した水滴を捕集することができ、加湿器8から飛散した水滴が室内へ飛散することを防止できる。
実施の形態3.
図14は、実施の形態3にかかる飛散抑制部を示す斜視図である。図15は、実施の形態3にかかる飛散抑制部が開かれた状態を示す側面図である。図16は、実施の形態3にかかる飛散抑制部が折りたたまれた状態を示す側面図である。図17は、実施の形態3にかかる空調換気装置の加湿風路部の要部断面図である。実施の形態3にかかる空調換気装置の基本的な構造は、実施の形態2にかかる空調換気装置と同じである。実施の形態3にかかる空調換気装置は、エリミネーターと飛散抑制部と加湿器搭載レール部31Aとの構造点が実施の形態2にかかる空調換気装置と異なる。
図14に示すように、実施の形態3にかかる飛散抑制部であるエリミネーター35Aは、第1エリミネーター35aと第2エリミネーター35bとの2枚のエリミネーターが連結具41で連結されて構成されている。第1エリミネーター35aは、加湿器8からの水滴飛散を防止する目的で設けられる平板状のエリミネーターである。第1エリミネーター35aは、加湿器8の通風面積よりも大きい面積を有し、加湿風路部11に配置された際に加湿器8の通風面と平行な面方向において加湿器8の通風面を包含する。第2エリミネーター35bは、第1エリミネーター35aと同じ構造を有するとともにドレン皿面凹部45の面積を覆う大きさを有し、加湿風路部11に配置された際にドレン皿面凹部45の全領域を覆う平板状のエリミネーターである。そして、第2エリミネーター35bは、加湿風路部11において給気流が通過する方向において加湿器搭載レール部31Aよりも下流側のドレン皿面29を、加湿器搭載レール部31Aの延在方向の全幅において覆っている。
第1エリミネーター35aと第2エリミネーター35bとの長手方向の両端、すなわち短辺には、第1エリミネーター35aと第2エリミネーター35bとを連結する折りたたみ式の連結部材である金具42が取り付けられている。金具42は、第1エリミネーター35aと第2エリミネーター35bとを、加湿器搭載レール部31Aの延在方向に垂直な面における断面形状をL字形状に保持できる。金具42を折りたたむことにより、第1エリミネーター35aと第2エリミネーター35bとが折りたたまれた状態とされる。また、金具42を開く、すなわち突っ張らせることにより、第1エリミネーター35aと第2エリミネーター35bとが開いた状態とされる。
エリミネーター35Aをメンテナンス口27側から加湿風路部11へ挿入するときには金具42を折りたたむ。また、エリミネーター35Aが加湿風路部11へ挿入された後に加湿風路部11内で金具42を突っ張らせる方向に金具42の組み合わせ部分を押して金具42を開くことで、第1エリミネーター35aと第2エリミネーター35bとが開かれてL字形状となる。
加湿風路部11へ挿入されたエリミネーター35Aの第1エリミネーター35aの上端部は、凹部25aにエリミネーター35Aの上端部が収納される。これにより、加湿風路部11の給気路19を流れる給気流によって第1エリミネーター35aがドレン皿26の右側面26cまで移動することが防止される。
また、第2エリミネーター35bにおける第1エリミネーター35aと連結されない側の長辺の外縁領域は、右側面26cの内壁の傾斜面における段差の上面34aと固定部材37とにより挟み込まれて固定される。これにより、第2エリミネーター35bと右側面26cの内壁との間を容易にかつ確実に密着させることができる。また、第2エリミネーター35bにおける第1エリミネーター35aと連結された長辺の外縁領域は、加湿器搭載レール部31Aの上面上に載置され、第2エリミネーター35b自体の自重および連結された第1エリミネーター35aの重量により加湿器搭載レール部31Aの上面上に固定される。
このように構成されたエリミネーター35Aは、エリミネーターの水滴飛散防止機能と飛散抑制部の機能とを有する。すなわち、第1エリミネーター35aは、上述した実施の形態2におけるエリミネーター35と同じ機能を有し、該加湿器8から下流側へ飛散した水滴を捕集することができ、加湿器8から飛散した水滴が室内へ飛散することを防止できる。また、第2エリミネーター35bは、上述した実施の形態1における飛散抑制板36と同様の機能を有する。すなわち、第2エリミネーター35bは、ドレン皿26内に溜まったドレン水およびドレン皿26内に溜まったドレン水が乾燥してドレン皿26内の表面に析出した硬度成分による白粉片がドレン皿26に流れる給気流によって巻き上がり、ドレン皿室内吹出口部33から室内に飛散することを防止できる。すなわち、第2エリミネーター35bは、飛散抑制部の機能を有する。
上述したように、実施の形態3においては、加湿器8からの水滴の飛散防止、およびドレン皿26に溜まったドレン水およびドレン皿26の表面に析出した硬度成分による白粉片の給気流による室内への飛散防止を、1つの部材で行うことができ、メンテナンス時の付け忘れを防止できる。
また、第1エリミネーター35aの通風面積を加湿器8の通風面積よりも大きな面積としていることで、第1エリミネーター35aに白粉片が付着しても、加湿器8の加湿能力および送風能力の低下を軽減することができる。
1 排気送風機、2 排気用通風路、3 熱交換器、4 開閉ダンパー、5 ケーシング、6 給気送風機、7 空調コイル、8 加湿器、9 室内吸込用通路、10 室内側吸込口、11 加湿風路部、12 室内側吹出口、13 室外側吹出口、14 室外側吸込口、15 室外吸込用通風路、16 メンテナスカバー、17 給気通風路、18 排気路、19 給気路、20 バイパス風路、21 給気通路、22 排気通路、23 外気温湿度センサ、24 室内温湿度センサ、25 加湿風路上部、25a 凹部、26 加湿風路下部、26a 前面、26b 後面、26c 右側面、26d 左側面、27 メンテナンス口、28 排水溝、29 ドレン皿面、30 空調コイル搭載レール部、31,31A,31B 加湿器搭載レール部、31a 段差の上面、31b 段差の上面、31c 他の段差の上面、33 ドレン皿室内吹出口部、34 段差、34a 段差の上面、35,35A エリミネーター、35a 第1エリミネーター、35b 第2エリミネーター、36,36A 飛散抑制板、36a 低位領域、36b 高位領域、36c 立ち上がり部、36d 折り曲げ部、37 固定部材、38,39 開口孔、40 案内ガイド、41 連結具、42 金具、44 ドレン皿排水口、45 ドレン皿面凹部、48 落とし込み部、51,52,53 矢印、100 空調換気装置。

Claims (8)

  1. 給気送風機により室外側吸込口から室外空気を吸込み、熱交換器の給気通路を通して室内側吹出口から室内に給気する給気路と、排気送風機により室内側吸込口から室内空気を吸込み、前記熱交換器の排気通路を通して室外側吹出口から室外に排気する排気路と、が内部に形成されたケーシングと、
    前記給気路を通過する給気流を加熱または冷却する空調コイルと、
    前記空調コイルの下流に設けられて、前記空調コイルを通過した前記給気流を加湿する加湿器と、
    前記空調コイルと前記加湿器とを下方から覆うドレン皿と、
    を備え、
    前記ドレン皿は
    前記ドレン皿の底面から離間した状態で前記ドレン皿における内側面から前記ドレン皿における内側方向に向かって張り出して前記ドレン皿の底面を覆い、前記ドレン皿内を通る空気流の前記内側面に沿った吹き上がりを抑制する抑制部と、
    前記ドレン皿における前記加湿器の下流の内側面に形成されて、前記加湿器を通過した前記給気流が前記ドレン皿から吹き出る排出口と、
    前記加湿器における前記給気流の通風面に沿って前記ドレン皿内の底面にライン状に設けられて前記加湿器を下方から支持する複数の加湿器用凸部と、
    を備え、
    前記抑制部は、前記排出口よりも低い位置において少なくとも前記ドレン皿における前記加湿器の下流の内側面から前記加湿器側に向かって張り出し、前記複数の加湿器用凸部のうち前記加湿器での前記給気流の通過方向の下流に設けられた下流側加湿器用凸部における前記加湿器よりも下流側の領域に接続して、前記加湿器での前記給気流の通過方向において前記下流側加湿器用凸部よりも下流側の前記ドレン皿の底面を覆うこと、
    を特徴とする空調換気装置。
  2. 前記抑制部は、前記下流側加湿器用凸部よりも下流側の前記ドレン皿の底面を、前記下流側加湿器用凸部の延在方向の全幅において覆うこと、
    を特徴とする請求項に記載の空調換気装置。
  3. 前記抑制部は、前記抑制部を厚み方向に貫通する開口孔を備えること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の空調換気装置。
  4. 前記抑制部は、平板状の部材の一端側の外縁領域が前記ドレン皿における前記加湿器の下流の内側面と密着するとともに前記平板状の部材の他端側の外縁領域が前記下流側加湿器用凸部における前記加湿器よりも下流側の領域に密着して構成されること、
    を特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の空調換気装置。
  5. 前記加湿器は、滴下気化式の加湿器であること、
    を特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の空調換気装置。
  6. 前記加湿器の下流における前記加湿器での前記給気流の通風面に隣接する位置に、前記加湿器から前記加湿器の下流に飛散した水滴を捕集する平板状の除滴板を前記給気流の通風面に沿って備えること、
    を特徴とする請求項に記載の空調換気装置。
  7. 前記除滴板が、前記下流側加湿器用凸部に密着した前記抑制部上に載置され、
    前記抑制部は、前記除滴板の重量によって前記下流側加湿器用凸部上に固定されること、
    を特徴とする請求項に記載の空調換気装置。
  8. 前記除滴板が、前記加湿器での前記給気流の通風面に沿った面方向において前記加湿器での前記給気流の通風面を包含して配置される第1除滴板からなり、
    前記抑制部が、前記除滴板と同じ構造を有して前記下流側加湿器用凸部よりも下流側の前記ドレン皿の底面を覆う第2除滴板からなり、
    前記第1除滴板と前記第2除滴板とが、前記下流側加湿器用凸部の延在方向に垂直な面における断面形状をL字形状に保持可能な連結部材により連結されていること、
    を特徴とする請求項またはに記載の空調換気装置。
JP2014147993A 2014-07-18 2014-07-18 空調換気装置 Active JP6234338B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014147993A JP6234338B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 空調換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014147993A JP6234338B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 空調換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016023855A JP2016023855A (ja) 2016-02-08
JP6234338B2 true JP6234338B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=55270775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014147993A Active JP6234338B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 空調換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6234338B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3805652A4 (en) * 2018-06-06 2021-09-08 Mitsubishi Electric Corporation HEAT EXCHANGE VENTILATION DEVICE
CN114206641A (zh) * 2019-09-04 2022-03-18 丰和化成株式会社 空调用风管装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0540722U (ja) * 1991-10-30 1993-06-01 三菱電機株式会社 空気調和機におけるドレンパン
JP3084917B2 (ja) * 1992-04-30 2000-09-04 ダイキン工業株式会社 加湿器
JPH10288357A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Matsushita Seiko Co Ltd 熱交換換気装置
JP4506140B2 (ja) * 2003-10-01 2010-07-21 ダイキン工業株式会社 加湿手段を備えた空気調和装置
JP5490039B2 (ja) * 2011-02-25 2014-05-14 三菱電機株式会社 空調換気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016023855A (ja) 2016-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5079135B2 (ja) 熱交換換気装置
US20210172622A1 (en) Humidifying unit for a hvac system
KR101339079B1 (ko) 공기조화기의 가습장치
KR100820149B1 (ko) 공기조화기용 가습장치 및 이를 구비한 공기조화기
KR20100128815A (ko) 환기장치
JP3042329B2 (ja) 空気調和装置の排水構造
JP2006234282A (ja) 空気調和機
JP6234338B2 (ja) 空調換気装置
JP6818914B2 (ja) 熱交換型換気装置
JP4545773B2 (ja) 気化式加湿機
KR20180002680U (ko) 응축수를 제거할 수 있는 전열교환기
JP6150742B2 (ja) 熱交換換気装置
US20200049357A1 (en) Air conditioner
JP5865213B2 (ja) ドレンポンプユニット、ドレンポンプユニットを備えた加湿付全熱交換形換気装置、およびドレンポンプユニットを備えた空気調和機
JP3903844B2 (ja) 熱交換換気装置
JP5693413B2 (ja) 天井埋込形空気調和装置の室内機
CN108050604B (zh) 一种安装结构、安装组件及除湿机
KR200452696Y1 (ko) 가습기의 여과장치
KR20100058107A (ko) 천장 부착형 복합식 공기청정기
JP6400208B2 (ja) 空調用室内機
JP2000171069A (ja) 熱交換換気装置
JP5423115B2 (ja) 給気フィルター装置
JP7296909B2 (ja) 熱交換型換気装置
JP7245974B2 (ja) 除湿装置
JP6956675B2 (ja) 換気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6234338

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250