JP6234308B2 - 圧縮機容器の溶接方法及びそれを用いた圧縮機の製造方法 - Google Patents

圧縮機容器の溶接方法及びそれを用いた圧縮機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧縮機容器の溶接方法及びそれを用いた圧縮機の製造方法に関するものである。
圧縮機の密閉容器の溶接に用いられる円周溶接の溶接工法としては、消耗電極方式のMAG溶接を用いるのが主流である。MAG溶接は、アーク溶接の一種であり、空気中の放電現象を利用して金属同士をつなぎ合わせる溶接工法である。MAG溶接では、ArとCOとの混合ガスなどにより溶接部が大気から保護される。
他の溶接工法の一つとして、非消耗電極方式のTIG溶接がある。これは、TIG溶接トーチに取り付けられたタングステン電極と母材との間にアークを発生させ、アーク熱を利用して溶接する方法である。TIG溶接では、Arなどの不活性ガスにより溶接部が大気から保護される。
特開昭58−163574号公報
図6は、MAG溶接工法を用いた圧縮機の密閉容器の円周溶接工程を示している。密閉容器の胴部101と上蓋部102とを円周溶接する際、まず、MAG溶接開始部103において、MAG溶接トーチ104から送給されるMAG溶接用ワイヤ105と母材(胴部101及び上蓋部102)との間にアークを発生させる。それによってもたらされる高熱でMAG溶接用ワイヤ105及び母材を溶融させ、円周溶接部にMAG溶接ビード部106を形成している。
図7はMAG溶接ビード部106の断面図であり、図8はMAG溶接開始部103の断面図である。MAG溶接のような消耗電極方式の溶接では、図7に示すように、通常母材同士とMAG溶接用ワイヤ105とが完全に溶け込み、MAG溶接ビード部106が形成される。しかし、溶接開始時においては予熱がないため、図8に示すように、MAG溶接開始部103では、母材が溶け込むよりも先に、溶融したMAG溶接用ワイヤ105が母材上で凝固してしまう。母材上で凝固したMAG溶接用ワイヤ105が入熱を遮ってしまうため、MAG溶接開始部103では溶込み不良部107が発生しやすくなる。
圧縮機の密閉容器は、運転中の圧縮機内部が非常に高圧となることに加え、運転と停止の繰返しにより圧力を受けるため、円筒形状と樽形状との間で形状変化を繰り返す。これにより、密閉容器の円周溶接部には特に繰返し応力がかかることになる。したがって、溶込み不良部107に応力が集中することにより、溶込み不良部107から亀裂が進行し、想定よりも早い段階で円周溶接部の疲労破壊が生じてしまうという問題点があった。
一方、TIG溶接のような非消耗電極方式の溶接方式では、予熱を必要としないため溶接開始部分に溶込み不良は発生しない。しかしながら、TIG溶接は溶接速度が低いため、円周溶接部の全体をTIG溶接で溶接すると非常に時間がかかってしまい、圧縮機の生産性が著しく低下してしまう。
近年、地球温暖化防止のため、地球温暖化係数の低いR32冷媒を用いた空気調和装置や、COガスを冷媒に用いたヒートポンプ式の給湯装置の需要が拡大している。R32冷媒は微燃性を有している。また、COガスの特性上、COガスを冷媒に用いた場合には圧縮機内部がより高圧化する。このため、密閉容器の円周溶接部における疲労破壊を防ぎ、圧縮機の気密性を向上させることが求められている。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、溶接開始時の溶込み不良を防止でき、疲労強度の高い円周溶接部を形成できる圧縮機容器の溶接方法及びそれを用いた圧縮機の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る圧縮機容器の溶接方法は、圧縮機容器の胴部と、前記胴部の開口部を塞ぐ蓋部との間の円周状の境界部を溶接する方法であって、前記境界部を回転させて前記境界部のうち周方向の一部に対してTIG溶接を行い、前記TIG溶接を行った前記周方向の一部が溶融状態にある間に、前記境界部を回転させて前記TIG溶接を行った前記周方向の一部の溶接始端部を溶接始端部とし、前記境界部の全周に対してMAG溶接を行うことを特徴とするものである。
また、本発明に係る圧縮機の製造方法は、上記の圧縮機容器の溶接方法を用いることを特徴とするものである。
本発明によれば、MAG溶接の溶接始端部をTIG溶接によってあらかじめ溶融させることができるため、MAG溶接開始時の溶込み不良を防止でき、圧縮機容器において疲労強度の高い円周溶接部を形成することができる。
本発明の実施の形態1により製造される圧縮機の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る圧縮機容器の溶接方法における工程の流れの例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る圧縮機容器の溶接方法において、TIG溶接が終了した時点における胴部61と上蓋部62との間の境界部の状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る圧縮機容器の溶接方法において、MAG溶接が終了し溶接部分が凝固した後における胴部61と上蓋部62との間の境界部の状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る圧縮機容器の溶接方法で用いられる溶接装置の概略構成を示す図である。 MAG溶接工法を用いた圧縮機の密閉容器の円周溶接工程を示す図である。 MAG溶接ビード部106の断面図である。 MAG溶接開始部103の断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る圧縮機容器の溶接方法及びそれを用いた圧縮機の製造方法について説明する。図1は、本実施の形態により製造される圧縮機の概略構成を示す断面図である。この圧縮機は、空気調和装置又は給湯装置等に用いられる冷凍サイクルの構成要素の一部となるものである。本実施の形態では、ローリングピストン型の密閉式圧縮機を例示している。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。
図1に示すように、圧縮機は、外部から吸入した冷媒を圧縮する圧縮機構部10と、圧縮機構部10を駆動する電動機部50と、圧縮機構部10及び電動機部50を収容する密閉容器60(圧縮機容器の一例)と、を有している。密閉容器60の底部には、不図示の冷凍機油が貯留されている。密閉容器60は、円筒状の形状を有する胴部61と、胴部61の上方の開口部を塞ぐ上蓋部62と、胴部61の下方の開口部を塞ぐ下蓋部63と、を備えている。胴部61と上蓋部62との間の円周状の境界部(円周溶接部64)、及び胴部61と下蓋部63との間の円周状の境界部(円周溶接部65)は、後述する溶接方法により円周溶接されている。
電動機部50は、固定子51と回転子52とを備えている。固定子51の外周部は、胴部61の内周面に固定されている。回転子52には、クランク軸53が嵌入されている。クランク軸53には、一方向に偏心した偏心部54が形成されている。
圧縮機構部10は、シリンダ20と、シリンダ20の上下両端に配置され、当該シリンダ20の端板を兼ねる主軸受11及び副軸受12と、シリンダ20内に収容され、偏心部54を嵌入させたローリングピストン22と、を有している。また、図示を省略しているが、シリンダ20のベーン溝には、シリンダ20の内周側の空間を吸入室と圧縮室とに区画するベーンが挿入されている。
また、圧縮機は、密閉容器60の外側に隣接して設けられ、外部から流入した低圧冷媒を貯留して冷媒を気液分離する吸入マフラ40と、吸入マフラ40内の冷媒ガスを密閉容器60内に吸入する吸入管41と、吸入管41を介して吸入された冷媒ガスをシリンダ20内の吸入室に導く吸入穴(図示せず)と、圧縮室で圧縮された高圧の冷媒ガスを密閉容器60内の空間に吐出する吐出穴(図示せず)と、密閉容器60内の空間に吐出された高圧の冷媒ガスを外部に吐出する吐出管42と、を有している。
このように構成された圧縮機では、回転子52が回転することで回転子52に嵌入されたクランク軸53が回転し、クランク軸53の回転に伴って偏心部54が回転する。偏心部54が回転することで、シリンダ20の内部でローリングピストン22が回転摺動する。つまり、ローリングピストン22は、シリンダ20の内周面に沿って偏心回転する。これにより、シリンダ20内の吸入室には吸入管41から冷媒ガスが吸入されるとともに、シリンダ20内の圧縮室では冷媒ガスが圧縮される。圧縮室で圧縮された高圧冷媒ガスは密閉容器60内の空間に吐出され、吐出管42から密閉容器60の外部に吐出される。
次に、圧縮機容器の溶接方法及びそれを用いた圧縮機の製造方法について説明する。圧縮機を製造する際には、圧縮機構部10及び電動機部50を胴部61の内周側に固定し、その後、胴部61と上蓋部62との間の境界部(嵌合部)、及び胴部61と下蓋部63との間の境界部(嵌合部)をそれぞれ円周溶接により溶接して密閉容器60内を密閉する。
図2は、本実施の形態に係る圧縮機容器の溶接方法における工程の流れの例を示している。図2では、圧縮機の密閉容器60となる胴部61及び上蓋部62を軸方向に見た構成を示している。以下、胴部61と上蓋部62との間の境界部を溶接する工程を例に挙げて説明するが、胴部61と下蓋部63との間の境界部を溶接する工程も同様の流れで行われる。胴部61と上蓋部62との間の境界部を円周溶接する際には、まず図2(a)に示すTIG溶接工程を行い、その後(例えば、TIG溶接工程の終了直後)に図2(b)に示すMAG溶接工程を行う。すなわち、本実施の形態では、TIG溶接とMAG溶接とを用いたハイブリッド円周溶接が行われる。
図2(a)に示すように、TIG溶接工程で用いられる溶接装置は、TIG溶接トーチ71と、TIG溶接電源72とを有している。TIG溶接工程では、まず、胴部61と上蓋部62との間の境界部にTIG溶接トーチ71からアークを発生させる。そして、円弧矢印で示すように図中反時計回り方向に胴部61及び上蓋部62を回転させ、胴部61と上蓋部62との間の境界部のうち周方向の一部に対してTIG溶接(母材同士の溶接)を行う。
図3は、TIG溶接が終了した時点における胴部61と上蓋部62との間の境界部の状態を示している。図3に示すように、境界部の周方向の一部にはTIG溶接施工部73が形成される。この時点では、TIG溶接施工部73はまだ溶融状態にある。TIG溶接施工部73の周方向の一端は、TIG溶接が開始された溶接始端部73aであり、周方向の他端は、TIG溶接が終了した溶接終端部73bである。TIG溶接施工部73の周長、すなわちTIG溶接の周方向の溶接長Aは、胴部61と上蓋部62との間の境界部の全周の周長の1/3以下となるようにする。
その後、MAG溶接工程へワークを搬送する。
図2(b)に示すように、MAG溶接工程で用いられる溶接装置は、MAG溶接トーチ81と、MAG溶接ワイヤ送給装置82と、MAG溶接電源83とを有している。MAG溶接工程では、まず、胴部61と上蓋部62との間の境界部のうち、TIG溶接施工部73の一部(本例では、溶接始端部73a)にMAG溶接トーチ81からアークを発生させる。そして、図中反時計回り方向に胴部61及び上蓋部62を回転させ、胴部61と上蓋部62との間の境界部に対してTIG溶接施工部73の上からMAG溶接を行う。MAG溶接は、TIG溶接施工部73以降も継続して行い、少なくとも境界部の全周に対して行う。本例では、境界部の全周のMAG溶接が終了した後、さらに20〜40mm程度ラップさせている。ここで、本例では、TIG溶接の溶接始端部73aとMAG溶接の溶接始端部とを一致させており、TIG溶接とMAG溶接とで溶接方向(回転方向)も一致させているが、これらは必ずしも一致させなくてもよい。すなわち、TIG溶接施工部73のうち溶接始端部73a以外の部分をMAG溶接の溶接始端部としてもよいし、TIG溶接とMAG溶接とで溶接方向を逆にしてもよい。
図4は、MAG溶接が終了し、溶接部分が凝固した後における胴部61と上蓋部62との間の境界部の状態を示している。図4に示すように、境界部の全周には、MAG溶接により円周溶接部64が形成される。円周溶接部64の一部である溶接部64aは、TIG溶接施工部73の上からMAG溶接が行われた部分(TIG溶接及びMAG溶接の双方が行われた部分)である。円周溶接部64のそれ以外の部分は、MAG溶接のみが行われた部分である。
以上説明したように、本実施の形態に係る圧縮機容器の溶接方法は、密閉容器60(圧縮機容器の一例)の胴部61と、胴部61の開口部を塞ぐ上蓋部62及び下蓋部63との間の円周状の境界部(円周溶接部64、65)を溶接する方法であって、境界部のうち周方向の一部に対してTIG溶接を行い、TIG溶接を行った一部を溶接始端部とし、境界部の全周に対してMAG溶接を行うことを特徴とするものである。
これにより、MAG溶接の溶接始端部となる部分の母材同士をTIG溶接によってあらかじめ溶融させることができるため、MAG溶接開始時の溶込み不良を防止することができる。これにより、疲労破壊の起点となり得る溶込み不良部の発生を防止できるため、圧縮機容器の疲労強度を向上させることができ、圧縮機の耐久性及び気密性を向上させることができる。また、圧縮機の気密性を向上させることができるため、冷媒としてR32等の微燃性ガスを用いる場合においても、安全性をより高めることができる。
また、本実施の形態に係る圧縮機容器の溶接方法は、TIG溶接の周方向の溶接長Aを境界部の全周の1/3以下とすることを特徴とするものである。
TIG溶接の溶接速度はMAG溶接の溶接速度の1/3程度であるため、境界部の全周の1/3でTIG溶接を行ったときのサイクルタイムは、境界部の全周でMAG溶接を行ったときのサイクルタイムと同等になる。したがって、TIG溶接の周方向の溶接長を境界部の全周の1/3以下とすることにより、溶接工程のサイクルタイムの増加を最小限にとどめることができる。したがって、圧縮機の生産性に悪影響を与えることなく、能率的に溶接ビードを形成することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る圧縮機容器の溶接方法について説明する。上記実施の形態1では、TIG溶接を先工程としMAG溶接を後工程としているのに対し、本実施の形態では、TIG溶接とMAG溶接とを同一工程内で行う。
図5は、本実施の形態に係る圧縮機容器の溶接方法で用いられる溶接装置の概略構成を示す図である。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。図5に示すように、本実施の形態で用いられる溶接装置では、溶接方向に対して先行する位置にTIG溶接トーチ71が配置され、後追いする位置にMAG溶接トーチ81が配置されている。
溶接工程では、まず、胴部61と上蓋部62との間の境界部にTIG溶接トーチ71からアークを発生させ、TIG溶接を開始する。そして、円弧矢印で示すように図中反時計回り方向に胴部61及び上蓋部62を回転させ、TIG溶接の溶接始端部がMAG溶接トーチ81の直下まで来たところで当該溶接始端部にMAG溶接トーチ81からアークを発生させ、MAG溶接を開始する。TIG溶接は、溶接長が境界部の全周の例えば1/3となったところで停止する。すなわち、MAG溶接は、MAG溶接の始端部から境界部の全周の1/3までの間は、TIG溶接施工部の上から行う形となる。それ以降は、MAG溶接のみで境界部の全周を溶接する。境界部の全周のMAG溶接が終了した後、例えば20〜40mm程度ラップさせる。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、MAG溶接開始時にはTIG溶接施工部の上からMAG溶接が行われるため、MAG溶接開始時の溶込み不良を防止することができる。また、本実施の形態によれば、溶接速度の低いTIG溶接を最小限の溶接長に抑えることができるため、サイクルタイムの増加を最小限にとどめることができる。
その他の実施の形態.
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態ではローリングピストン型の圧縮機を例に挙げたが、本発明はスクロール型等の他の圧縮機にも適用できる。
また、上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
10 圧縮機構部、11 主軸受、12 副軸受、20 シリンダ、22 ローリングピストン、40 吸入マフラ、41 吸入管、42 吐出管、50 電動機部、51 固定子、52 回転子、53 クランク軸、54 偏心部、60 密閉容器、61 胴部、62 上蓋部、63 下蓋部、64、65 円周溶接部、64a 溶接部、71 TIG溶接トーチ、72 TIG溶接電源、73 TIG溶接施工部、73a 溶接始端部、73b 溶接終端部、81 MAG溶接トーチ、82 MAG溶接ワイヤ送給装置、83 MAG溶接電源、101 胴部、102 上蓋部、103 MAG溶接開始部、104 MAG溶接トーチ、105 MAG溶接用ワイヤ、106 MAG溶接ビード部、107 溶込み不良部。

Claims (3)

  1. 圧縮機容器の胴部と、前記胴部の開口部を塞ぐ蓋部との間の円周状の境界部を溶接する方法であって、
    前記境界部を回転させて前記境界部のうち周方向の一部に対してTIG溶接を行い、
    前記TIG溶接を行った前記周方向の一部が溶融状態にある間に、前記境界部を回転させて前記TIG溶接を行った前記周方向の一部の溶接始端部を溶接始端部とし、前記境界部の全周に対してMAG溶接を行うことを特徴とする圧縮機容器の溶接方法。
  2. 前記TIG溶接の周方向の溶接長を前記境界部の全周の1/3以下とすることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機容器の溶接方法。
  3. 請求項1又は2に記載の圧縮機容器の溶接方法を用いることを特徴とする圧縮機の製造方法。
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