JP6234276B2 - ループ片縫製システム - Google Patents

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本発明は、両端部を折り曲げた帯状部材を縫製装置に供給するループ片供給装置とループ片を縫製対象物に縫い付ける縫製装置を備えるループ片縫製システムに関する。
ベルトを通すループ片を縫製装置に供給するループ片供給装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のループ片供給装置は連続帯状部材をカッター装置で切断し、所定の長さの帯状部材を生成する。ループ片供給装置は帯状部材両端部の各々をフォーク状の1対の把持部で挟持する。ループ片供給装置は把持部を回転し、帯状部材両端部を折り曲げる。ループ片供給装置は両端部を折り曲げた帯状部材をループ片として縫製装置に供給する。
特開2003−311059号公報
上記公報が開示するループ片供給装置は把持部を回転して帯状部材両端部を折り曲げる。把持部はループ片を縫製装置の針板上に配置した後、ループ片の幅方向に移動する。該時、ループ片の折り曲げ部分は把持部と共にループ片の幅方向に移動し、ループ片の長さ方向の両端が幅方向に対して歪む時がある。即ち従来のループ片供給装置ではループ片の縫製仕上がりが低下する時がある。
本発明の目的は両端部を折り曲げた帯状部材を縫製装置に供給するループ片供給装置とループ片を縫製対象物に縫い付ける縫製装置を備え、従来に比べループ片の縫製仕上がりが低下することを抑制したループ片縫製システムを提供することである。
本発明の一態様に係るループ片縫製システムは、長さ方向の両端部を折り曲げた帯状部材であるループ片を縫製装置に供給するループ片供給装置と該ループ片を縫製対象物に縫い付ける縫製装置を備えるループ片縫製システムにおいて、帯状部材の幅方向に延びる棒状の第一部材、第二部材を各々有し、前記帯状部材の長さ方向の両端部の各々に対応する位置に移動して前記ループ片の長さ方向の両端部の各々を前記第一部材と前記第二部材で上下方向から挟持する一対の挟持部と、前記縫製装置の針板の上方に位置する前記ループ片を上側から押さえる押え部と、前記一対の挟持部を前記針板上に移動する第一移動手段と、前記第一移動手段が前記一対の挟持部を前記針板上に移動した時、前記押え部により前記一対の挟持部が挟持する前記ループ片を上側から押さえる押え制御手段と、前記押え制御手段により前記押え部が前記ループ片を押さえる時、前記一対の挟持部の各々を前記ループ片の前記長さ方向外側に移動する第二移動手段とを備える。
本態様のループ片縫製システムは押え部がループ片を押さえる時、挟持部をループ片の長さ方向外側に移動する。故にループ片縫製システムは従来の如く挟持部をループ片の幅方向に移動する時に比べ、ループ片の長さ方向の両端がループ片の幅方向に対して歪むことを抑制できる。即ちループ片縫製システムはループ片の縫製仕上がりの品質が低下することを抑制できる。
本態様のループ片縫製システムにおいて、前記押え部は前記ループ片の一対の折り曲げ部分を含む範囲を上側から押さえてもよい。ループ片縫製システムは一対の挟持部が幅方向に移動する時に、ループ片の折り曲げ部分が一対の挟持部と共にループ片の長さ方向外側に移動することを抑制できる。ループ片縫製システムはループ片の長さ方向の長さが一対の挟持部移動前の長さから変わることを抑制できる。故にループ片縫製システムはループ片の縫製仕上がりの品質が低下することを抑制できる。
本態様のループ片縫製システムにおいて、前記一対の挟持部の各々において、上下一対の前記第一部材、前記第二部材のうち上側の前記第一部材を下側の前記第二部材に向けて移動して前記ループ片の長さ方向の前記両端部の各々を上下方向から挟持する挟持部駆動手段と、前記押え制御手段により前記押え部が前記ループ片を押さえる時、前記挟持部駆動手段による前記一対の挟持部の各々の前記ループ片の挟持を解除する挟持部制御手段とを更に備え、前記第二移動手段は前記挟持部駆動手段により前記一対の挟持部の各々が前記ループ片の挟持を解除した時、前記一対の挟持部の各々を前記ループ片の前記長さ方向外側に移動してよい。ループ片縫製システムは一対の挟持部の各々がループ片を挟持した時に一対の挟持部の各々がループ片の長さ方向外側に移動する時に比べ、一対の挟持部と共にループ片の折り曲げ部分が移動することをより確実に抑制できる。故にループ片縫製システムはループ片の縫製仕上がりの品質が低下することを抑制できる。
ループ片供給装置2の第二装置40が供給姿勢にある時の縫製システム1の平面図である。 ループ片供給装置2の第一装置10の正面図である。 一対の挟持部41、46がループ片7を上下方向に挟持した時の図2の載置部11付近の拡大正面図である。 刃19が待機位置にある時の第一装置10の一部の構成の右側面図である。 一対の移動棒13、14、押圧部12が待機位置にある時の第一装置10の右側面図である。 ループ片供給装置2の第二装置40が供給姿勢にある時の第二装置40とミシン3の正面図である。 図9の縫製制御処理開始時の第一装置10、第二装置40の平面図である。 縫製システム1のブロック図である。 縫製制御処理のフローチャートである。 図9の縫製制御処理開始時の第二装置40の右側面図である。 押圧部12が帯状部材8を押さえた時の載置部11、帯状部材8、押圧部12、一対の移動棒13、14の位置関係を模式的に示す図3の対応図である。 一対の移動棒13、14が帯状部材8の両端部86、87を押さえた時の載置部11、帯状部材8、押圧部12、一対の移動棒13、14の位置関係を模式的に示す図3の対応図である。 支持台54が延伸位置に移動した時の第一装置10、第二装置40の平面図である。 一対の挟持部41、46が載置部11の長さ方向89の両端111、112に対応する位置に移動した時の載置部11、帯状部材8、押圧部12、一対の移動棒13、14、一対の挟持部41、46の先端部の位置関係を模式的に示す図3の対応図である。 一対の挟持部41、46が載置部11の長さ方向89の両端111、112に対応する位置に移動した時の第一装置10、第二装置40の平面図である。 一対の挟持部41、46でループ片7の長さ方向89の両端部68、69を上下方向から挟持した時の載置部11、帯状部材8、押圧部12、一対の移動棒13、14、一対の挟持部41、46の先端部の位置関係を模式的に示す図3の対応図である。 一対の挟持部41、46がループ片7を挟持し、支持台54が待機位置に移動した時の第一装置10、第二装置40の平面図である。 支持部51が供給位置に位置し、支持台54が待機位置にある時のミシン3、第二装置40の平面図である。 押え82がループ片7を押さえた時のループ片7、押え82の左側面図である。 第一部材42、47の各々が第二部材43、48から離間した時のループ片7を押さえた時のループ片7、押え82の左側面図である。 一対の挟持部41、46がループ片7の長さ方向88外側に移動した時の、一対の挟持部41、46、ループ片7、押え82の左側面図である。 ミシン3がループ片7を布9に縫い付けた時のループ片7、押え82の左側面図である。
図面を参照し本発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、ズボン等の身頃生地に、ベルトを通すためのループ片を供給するループ片供給装置2に本発明を適用した例である。図1、図2を参照し、縫製システム1、ループ片供給装置2、ミシン3の物理的構造を説明する。以下の説明では図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。
縫製システム1はループ片7を作成し、ループ片7を身頃生地に縫い付ける。図1に示す如く、縫製システム1はループ片供給装置2、ミシン3を備える。ループ片7は帯状部材8(図11参照)を帯状部材8の長さ方向に折り曲げた部材である。ループ片供給装置2は帯状部材8の長さ方向の両端部各々を折り曲げ、ループ片7を作成する。ループ片供給装置2はループ片7をミシン3に供給する。ミシン3はループ片供給装置2が供給したループ片7の長さ方向の両端部各々を身頃生地に縫い付ける。ループ片供給装置2はミシン3に隣接して配置する。
ループ片供給装置2は第一装置10、第二装置40、駆動部66を備える。平面視では、第一装置10の長手方向はミシン3の長手方向(前後方向)に対して略直角である。第一装置10は連続帯状部材から所定の長さの帯状部材8を生成し、帯状部材8を折り曲げる。
第一装置10は供給部15、切断部18、載置部11、押圧部12、一対の移動棒13、14、駆動部21〜27(図8参照)を主に備える。供給部15は連続帯状部材を保持し、所定長さ連続帯状部材を引き出して載置部11に供給する。供給部15は保持部16、引出部17を有する。保持部16は連続帯状部材を保持する。引出部17は駆動部23から動力を得て、引出部17を図2に示す待機位置から掴み位置に移動する。待機位置は引出部17が載置部11の左方にある位置である。掴み位置は引出部17の掴み部材172の上側に保持部16が保持する連続帯状部材の一端部を配置する位置である。具体的には、駆動部23の腕部に固定したストッパ29が、駆動部23の本体に当接する位置である。
引出部17は右端部に掴み部材171、172を備える。掴み部材171、172は連続帯状部材の長さ方向に延びる。掴み部材171は掴み部材172側に移動できる。引出部17は駆動部24(図8参照)から動力を得て掴み部材171を掴み部材172側に移動する。引出部17は保持部16が保持する連続帯状部材の一端部(左端)を掴み部材171、172で上下方向に挟んで掴む。引出部17は駆動部23から動力を得て、連続帯状部材を上流側(保持部16側)から下流側に所定長さ引き出して載置部11に供給する。連続帯状部材を載置部11に供給した後、引出部17は駆動部25から動力を得て、待機位置に移動する。駆動部23〜25はエアシリンダである。以下の説明では連続帯状部材の長さ方向、幅方向を用いる。本実施形態では連続帯状部材の長さ方向は連続帯状部材の長手方向と一致する。該方向は引出部17が連続帯状部材を引き出す時の移動方向と一致する。連続帯状部材の幅方向は連続帯状部材の延設面上で長さ方向に直交する。連続帯状部材の長さ方向、幅方向と帯状部材8(ループ片7)の長さ方向、幅方向は一致する。
切断部18は供給部15が載置部11に供給した連続帯状部材を切断して帯状部材8とする。左右方向において切断部18は保持部16と載置部11の間にある。切断部18は刃19、刃受け20を備える。刃19は連続帯状部材の供給経路の上方に位置する。刃受け20は供給経路を間にして刃19の下方に位置する。刃19は刃受け20側(下端)に連続帯状部材の幅方向と略平行(前後方向)に延びる刃部を有する。図4に示す如く、刃19は駆動部26の下端に連結する。駆動部26はエアシリンダであり、刃19を上下方向に移動する。図4に示す位置から駆動部26が刃19を下方に移動した時、刃19は図4に示す待機位置から切断位置に移動する。待機位置は切断位置よりも上方に刃19が位置する位置である。切断位置は刃19の刃部が連続帯状部材と接触する位置である。刃受け20は切断方向に移動した刃19を受ける。駆動部27は刃受け20の下方に位置する。駆動部27はエアシリンダである。刃受け20は駆動部27から動力を得て上下方向に移動できる。図4に示す位置から駆動部26が刃19を下方に移動した時、刃受け20は駆動部27から動力を得て上方向に移動する。刃19は連続帯状部材の供給経路を横切って移動し、供給経路上の連続帯状部材を切断する。
載置部11は平面視矩形状の板部材である。載置部11は帯状部材8の長さ方向中央部を載置する載置面113(図11参照)を有する。本実施形態のループ片供給装置2は載置部11の載置面113に引出部17が供給した連続帯状部材を載置し、連続帯状部材をカッター装置で切断して所定の長さの帯状部材を生成する。載置面113は載置部11が有する面のうち押圧部12と対向する面であり、載置部11の上面である。載置面113は平面状であり、水平方向に延びる。載置部11の左右方向の長さは帯状部材8の長さ方向の長さよりも短い。載置面113は帯状部材8の長さ方向の両端部と接触しない。載置部11の左右方向の長さはループ片7の長さ方向の長さに対応する。載置部11の前後方向の長さはループ片7の幅方向の長さよりも長い。第一装置10は図3に示す載置部11の他、左右方向の長さが異なる複数の載置部のうちの1つと組み替え交換可能である。ループ片7の長さは載置部11を所定の長さの物に載置部11を組み替え交換することで変更できる。
図5に示す如く、押圧部12は前後方向に延びる略直方体状であり、前後方向略中央から前端部に向けて上面がテーパ状に形成する。押圧部12は前端部が載置部11から上方に離間した待機位置に設け、後端部が軸122を支点に揺動できる。駆動部21は押圧部12の上方に位置し、押圧部12の前端と軸122の間に接続する。駆動部21は押圧部12を軸122を支点に上下に揺動駆動する。押圧部12は駆動部21から動力を得て図5に示す待機位置から図3に示す押圧位置に移動する。押圧位置は待機位置よりも載置部11側にある。押圧部12が押圧位置にある時、押圧部12は載置部11に載置した連続帯状部材(帯状部材8、ループ片7)を上側から押さえる。押圧部12の左右方向の長さはループ片7の長さ方向の長さよりも短い。押圧部12は載置部11の左右方向の中央部にある。
図2、図3に示す如く、一対の移動棒13、14は載置部11から上方に離間した位置、且つ載置部11の両端111、112(図14参照)の各々に対応する位置に設け、載置部11が載置する帯状部材8の幅方向(前後方向)に延びる。載置部11の両端の各々に対応する位置は左右方向において載置部11の両端111、112の僅かに外側となる位置である。一対の移動棒13、14は駆動部22から動力を得て載置部11と直交する方向に移動できる。押圧部12が帯状部材8を押さえた時、一対の移動棒13、14は駆動部22から動力を得て載置部11から上方に離間した待機位置(図2〜図5参照)から載置部11の延設平面上の下降位置(図12参照)に移動する。該場合、一対の移動棒13、14、載置部11は同一水平面上にある。駆動部21、22はエアシリンダである。一対の移動棒13、14の間隔は第一装置10に取り付けた載置部の左右方向の長さに応じて変更できる。
第二装置40は第一装置10と協働してループ片7を作成し、作成したループ片7をミシン3に供給する。図6、図7に示す如く、第二装置40は一対の挟持部41、46、支持部51、軸52、53、支持台54、案内部55、連結部56、駆動部61〜65を主に備える。以下の説明では図1の第二装置40の長手方向のうち一対の挟持部41、46側を第二装置40、第二装置40の各構成要素の一端側とする。第二装置40の長手方向のうち軸52側を第二装置40、第二装置40の各構成要素の他端側とする。
一対の挟持部41、46は押圧部12が押さえた帯状部材8の両端部86、87(図11参照)の各々を載置部11の左右方向の両端111、112(図14参照)に沿って折り曲げてループ片7とする。一対の挟持部41、46はループ片7の長さ方向の両端部68、69(図14参照)を上下方向から挟持する。一対の挟持部41、46は各々帯状部材8の幅方向に延びる棒状の第一部材42、47と第二部材43、48を各々有する。
図6、図7に示す如く、挟持部41は第一部材42、第二部材43、バネ44、軸45を有する。第一部材42、第二部材43は棒状の部材である。第一部材42は第二部材43に対して軸45を中心に揺動できる。バネ44は第一部材42が第二部材43に対して離間する方向に付勢する。第一部材42は駆動部61から動力を得て第二部材43側(下方)に移動する。同様に図10に示す如く挟持部46は第一部材47、第二部材48、バネ49、軸50を有する。第一部材47、第二部材48は棒状の部材である。第一部材47は第二部材48に対して軸50を中心に揺動できる。バネ49は第一部材47が第二部材48に対して離間する方向に付勢する。第一部材47は駆動部62から動力を得て第二部材48側(下方)に移動する。駆動部61、62はエアシリンダである。駆動部61、62は第一部材42、47の上方に設ける。
挟持部41は挟持部46と平行に配置する。駆動部63は挟持部41と挟持部46の水平面上の間隔を図1に示す挟持位置と図7に示す離間位置に変更できる。駆動部63はエアチャックである。駆動部63は一対の挟持部41、46の各々を均等に平行移動し、一対の挟持部41、46の間隔を変更する。挟持位置での挟持部41と挟持部46の間隔はループ片7の長さ方向の長さよりも狭い。離間位置での挟持部41と挟持部46の間隔はループ片7の長さ方向の長さよりも広い。
支持部51は矩形状の板状の部材である。支持部51は支持台54、案内部55を介して一対の挟持部41、46を支持する。支持部51は支持部51の長手方向の略中央部に軸53の一端部(上端部)を固定する。軸53は上下方向に延びる丸棒状である。軸53の他端部(下端部)は作業台5に螺子57で固定する。軸53は支持部51を揺動可能に支持する。連結部56は支持部51の一端側下面に連結する。支持部51は連結部56を介して駆動部66と連結する。支持部51は駆動部66から動力を得て軸53を支点として図1に示す供給位置と図7に示す挟持位置の間で揺動可能である。供給位置は第二装置40の長手方向がミシン3の長手方向に直交する位置である。ミシン3の長手方向は前後方向である。支持部51が供給位置にある時、一対の挟持部41、46の各々はミシン3と対向する。挟持位置は第二装置40の長手方向が第一装置10の長手方向と直交する位置である。第一装置10の長手方向は左右方向である。支持部51が挟持位置にある時、一対の挟持部41、46の各々は第一装置10と対向する。
支持台54は一対の挟持部41、46の他端側下面を支持する。案内部55は一端側から他端側に延びる直線レール状であり、支持台54を移動可能に支持する。支持台54は駆動部64から動力を得て案内部55に沿って図7に示す待機位置と図1に示す延伸位置の間を移動する。駆動部64はエアシリンダである。待機位置は駆動部64の腕部が他端側に退入した時の支持台54の位置である。延伸位置は駆動部64の腕部が一端側に進出した時の支持台54の位置である。支持台54は一対の挟持部41、46の他端側の下面を支持するので、支持台54が移動した時、一対の挟持部41、46も支持台54と共に移動する。軸52は支持部51の後端上方に設ける。支持部51は駆動部65から動力を得て軸52を支点として揺動できる。駆動部65は支持部51が軸52を支点として揺動することで、一対の挟持部41、46の上下方向の位置を変更する。
ミシン3は公知の構成を有する工業用ミシンである。図1、図6に示す如く、ミシン3はベッド部71、脚柱部72、アーム部73、頭部74を有する。ベッド部71は前後方向に延び、上部に針板77、押え駆動機構81(図8参照)、押え82を設ける。針板77は針穴78を有する。押え駆動機構81は脚柱部72の前方に設ける。押え駆動機構81は駆動部97(図8参照)から動力を得て押え82を上下、左右、前後方向に移動する。押え82は針板77の上方に位置するループ片7を上側から押さえる。図18に示す如く、押え82の先端側(左端側)は前後に二股に分岐した先端部821、822である。先端部821、822は左右方向に延びる。押え82は先端部821、822でループ片7の長さ方向の両端の内側を押さえる。
ベッド部71は内部に図示しない釜機構、送り機構、糸切り機構80(図8参照)等を備える。釜機構は下糸を収納する回転釜(図示略)を回転する。送り機構は布9を左右方向及び前後方向に送る。送り機構は押え駆動機構81と共に左右方向及び前後方向に移動する。脚柱部72はベッド部71後端部から上方に延びる。脚柱部72は内部にミシンモータ98等を備える。アーム部73は脚柱部72上端部から前方に延びる。アーム部73はベッド部71の上面に対向する。アーム部73は内部に主軸79等を備える。主軸79後端はミシンモータ98に接続する。ミシンモータ98は主軸79を回転する。頭部74は内部に図示略の針棒上下動機構、天秤駆動機構等を備える。
主軸79は針棒上下動機構と天秤駆動機構にミシンモータ98の駆動に伴う回転力を伝達し、針棒上下動機構と天秤駆動機構を駆動する。針棒上下動機構は針棒75を上下動する。針棒75の下端側は頭部74の下側から露出し、下方へ延びる。針棒75は下端に縫針76を装着できる。針棒75が最下位置に下降した時、縫針76の下端は針板77に設けた針穴78を通過して回転釜に到達する。回転釜は針棒75と協働し、縫針76が保持する上糸に下糸を絡める。天秤駆動機構は下糸に絡んだ上糸を針板77上に引き上げる。ミシン3は布9に縫目を形成する。
図8を参照し縫製システム1の電気的構成を説明する。図8に示す如く、縫製システム1は制御部4、ループ片供給装置2、ミシン3を備える。制御部4はループ片供給装置2とミシン3を同期制御する。制御部4はCPU101、ROM102、RAM103、信号線104、入出力I/F105、外部通信I/F106を備える。CPU101、ROM102、RAM103は信号線104を介して入出力I/F105と電気的に接続する。外部通信I/F106は入出力I/F105と電気的に接続する。CPU101はループ片供給装置2とミシン3の制御を行い、ROM102が記憶する各種プログラムに従い、ループ片7の作成、縫製に関わる各種演算と処理を実行する。ROM102は各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM103は設定値、CPU101の演算結果等を一時的に記憶する。外部通信I/F106は外部機器との通信を司る。CPU101は外部通信I/F106、入出力I/F105を介してループ片供給装置2、ミシン3と通信する。
ループ片供給装置2はCPU31、ROM32、RAM33、信号線34、入出力I/F35、外部通信I/F36、駆動部21〜27、61〜66を備える。CPU31、ROM32、RAM33は信号線34を介して入出力I/F35と電気的に接続する。外部通信I/F36、駆動部21〜27、61〜66は入出力I/F35と電気的に接続する。CPU31は制御部4からの指示に従い、ループ片供給装置2の制御を行い、ループ片7の作成、供給に関わる各種演算と処理を実行する。ROM32は各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM33は設定値、CPU31の演算結果等を一時的に記憶する。外部通信I/F36は外部機器との通信を司る。CPU31は外部通信I/F36、入出力I/F35を介して制御部4と通信する。
駆動部21は押圧部12の動力源であり、CPU31の指示に従い押圧部12を載置部11の載置面113へ上方又は下方に揺動する。駆動部22は一対の移動棒13、14の動力源であり、CPU31の指示に従い一対の移動棒13、14を載置部11の上面と垂直な方向に移動する。駆動部22はCPU31の指示に従い一対の移動棒13、14の位置を載置部11から上方に離間した待機位置と載置部11の延設平面上の下降位置に切り替える。駆動部23はCPU31の指示に従い引出部17が引き出す連続帯状部材を載置部11の載置面113に引き出す。駆動部24は引出部17の掴み動作の動力源であり、CPU31の指示に従い引出部17の連続帯状部材を掴む動作を実行する。駆動部25は引出部17の左右方向の移動動作の駆動源であり、CPU31の指示に従い引出部17を左方又は右方に移動する。駆動部26は刃19の移動動作の動力源であり、CPU31の指示に従い刃19を上方又は下方に移動する。駆動部27は刃受け20の上下位置を調整する時の動力源であり、CPU31の指示に従い刃受け20を上方又は下方に移動する。
駆動部61は挟持部41の第一部材42の駆動源であり、CPU31の指示に従い第一部材42を第二部材43側(下方)に移動する。駆動部62は挟持部46の第一部材47の駆動源であり、CPU31の指示に従い第一部材47を第二部材48側(下方)に移動する。駆動部63は挟持部41と挟持部46の間隔を変更する時の駆動源であり、CPU31の指示に従い挟持部41と挟持部46の間隔を変更前に比べ広く又は狭くする。駆動部64は一対の挟持部41、46をループ片7の幅方向に移動する時の駆動源であり、CPU31の指示に従い一対の挟持部41、46を第二装置40の一端側又は他端側に移動する。駆動部65は一対の挟持部41、46の上下位置を調整する時の駆動源であり、CPU31の指示に従い一対の挟持部41、46を上方又は下方に揺動する。駆動部66は第二装置40(支持部51)を平面視で揺動する時の駆動源であり、CPU31の指示に従い第二装置40を揺動する。
ミシン3はCPU91、ROM92、RAM93、信号線94、入出力I/F95、外部通信I/F96、駆動部97、99、ミシンモータ98を備える。CPU91、ROM92、RAM93は信号線94を介して入出力I/F95と電気的に接続する。外部通信I/F96、駆動部97、99、ミシンモータ98は入出力I/F95と電気的に接続する。CPU91は制御部4からの指示に従いミシン3の制御を行い、ループ片7の配置、縫製に関わる各種演算と処理を実行する。ROM92は各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM93は設定値、CPU91の演算結果等を一時的に記憶する。外部通信I/F96は外部機器との通信を司る。CPU91は外部通信I/F96、入出力I/F95を介して制御部4と通信する。駆動部97は押え駆動機構81の駆動源であり、CPU91の指示に従って押え駆動機構81により押え82を上下、左右、前後に移動する。ミシンモータ98は主軸79の駆動源であり、CPU91の指示に従い主軸79を回転する。駆動部99は糸切り機構80の動力源であり、CPU91の従って糸切り機構80を駆動し、上糸と下糸を切断する。
図9を参照し、制御部4のCPU101、ループ片供給装置2のCPU31、ミシン3のCPU91が協働して実行する縫製制御処理を説明する。作業者が縫製システム1の電源をオンにし、図示しない操作部を操作して開始指示を入力した時、CPU101はROM102から縫製制御処理のプログラムを読み出し、プログラムが含む指示に従って処理を実行する。処理開始時にはループ片供給装置2は図7の姿勢である。即ち支持部51は挟持位置にある。一対の挟持部41、46は離間位置にある。支持台54は待機位置にある。図示しないが押圧部12、引出部17、刃19は各々待機位置にある。引出部17の掴み部材171、172は互いに離間する。
図9に示す如く、CPU101は連続帯状部材を載置部11に供給する処理を実行する指示をループ片供給装置2に出力する。CPU31はCPU101からの指示を受信し、指示に従って次の処理を順に実行する。CPU31は駆動部23〜25を制御して連続帯状部材を所定長さ引き出し、載置部11に供給する(S1)。詳細にはCPU31は駆動部23を駆動して、供給部15の引出部17を図1、図2に示す待機位置から掴み位置に移動する。CPU31は駆動部24を駆動して掴み部材171を掴み部材172側に移動し、連続帯状部材の一端部を掴み部材171、172で上下に掴む。CPU31は駆動部23を駆動して引出部17を掴み位置から切断位置に移動する。切断位置は待機位置と掴み位置の間にある。切断位置に位置する引出部17は載置部11の左方にある。
CPU31は駆動部21を制御して押圧部12を載置部11側に移動する(S2)。詳細にはCPU31は駆動部21を駆動して押圧部12を図5に示す待機位置から図3に示す押圧位置に移動する。押圧部12は連続帯状部材を上側から押す。CPU31は駆動部26、27を制御して刃19、刃受け20を図2、図4に示す待機位置から切断位置に移動し、連続帯状部材を切断する(S3)。切断後、CPU31は駆動部26、27を制御して刃19、刃受け20を切断位置から待機位置に移動する。CPU31は駆動部24を制御して掴み部材171を掴み部材172から離間する。CPU31は駆動部25を制御して引出部17を切断位置から待機位置に移動する。
図11に示す如くループ片供給装置2はS1〜S3の処理で所定長さの帯状部材8を載置部11の載置面113に置く。帯状部材8の長さ方向89の両端部86、87は載置面113とは非接触である。即ち帯状部材8の長さ方向89の両端部86、87は載置部11の両端111、112の外側にあり、載置部11からはみ出ている。帯状部材8の長さ方向89の中心Cは載置部11の左右方向の中心Cと一致する。CPU31は駆動部22を制御して一対の移動棒13、14を図11に示す待機位置から図12に示す載置部11の延設面90上の下降位置に移動する(S4)。延設面90は載置部11の上下方向の中心を通る水平面である。載置部11の延設面90は載置部11の上面(押圧部12側の面)を含む平面、載置部11の下面を含む平面であってもよい。下降位置は一対の移動棒13、14の各々が延設面90を横切る又は接する位置であればよい。図12に示す如く、一対の移動棒13、14は下降位置で帯状部材8の両端部86、87の各々を押し下げ、帯状部材8の両端部86、87の各々を載置部11に沿って下方に折り曲げて維持する。
CPU31は駆動部64、63を制御して一対の挟持部41、46を載置部11に対応する位置に移動する(S5)。詳細にはCPU31は駆動部64を制御して支持台54を図7、図10に示す待機位置から図13に示す延伸位置に移動する。該時、一対の挟持部41、46の一端(先端)は図14中二点鎖線で示す如く、長さ方向89において載置部11の外側に位置する。第一部材42、47の一端(先端)は載置部11よりも上側にある。第二部材43、48の一端(先端)は載置部11よりも下側にある。図15に示す如く、CPU31は駆動部63を制御して一対の挟持部41、46の各々を載置部11の両端111、112に対応する位置に移動する。載置部11の両端111、112に対応する位置は一対の挟持部41、46の各々から載置部11の両端111、112までの距離が一対の挟持部41、46の各々から載置部11の長さ方向89の中心までの距離よりも短い。詳細には帯状部材8の長さ方向89において載置部11の両端111、112よりも外側の位置から図14の実線で示す内側の位置に平行移動する。帯状部材8の長さ方向89において載置部11の両端111、112よりも内側の位置は挟持部41、46の長さ方向89の中心位置が各々載置部11の両端111、112よりも内側の位置となる位置である。図14では挟持部41の左端は載置部11の左端111を通る平面D1上にある。挟持部46の右端は載置部11の右端112を通る平面D2上にある。平面D1、D2は載置部11の延設面90(図12参照)に直交する。第二部材43、48は帯状部材8の両端部86、87の各々を帯状部材8の長さ方向89において内側に折り曲げる。図14に示す如く、一対の挟持部41、46は帯状部材8の両端部86、87の各々を載置部11に沿って略180度折り曲げてループ片7とする。
CPU31は駆動部61、62を制御して一対の挟持部41、46でループ片7の長さ方向89の両端部68、69を上下方向から挟持する(S6)。詳細には一対の挟持部41、46の第一部材42、47は各々駆動部61、62から動力を得て第二部材43、48側に移動する。図16に示す如く一対の挟持部41、46は各々第一部材42、47と第二部材43、48でループ片7を上下方向に挟持する。CPU31は駆動部22を制御して一対の移動棒13、14を図16に示す下降位置から図3、図5に示す待機位置に移動する(S7)。
CPU31は駆動部21を駆動して押圧部12を図16に示す押圧位置から図5に示す待機位置に移動する(S8)。CPU31は駆動部64を駆動して一対の挟持部41、46をループ片7の幅方向に移動する(S9)。詳細にはCPU31は駆動部64を駆動して支持台54を延伸位置から図17に示す待機位置に移動する。図17に示す如く一対の挟持部41、46はループ片7の両端部68、69を押圧保持した状態で前方に移動する。ループ片7は一対の挟持部41、46と共に平行移動し、載置部11から離間する。一対の挟持部41、46とループ片7が載置部11から離間すると、第一部材42、47は各々第二部材43、48側に移動し、第一部材42、47と第二部材43、48の間隔が短くなる。
一対の挟持部41、46を移動して載置部11からループ片7を離間した後、CPU31は駆動部66を駆動して一対の挟持部41、46がミシン3と対向する位置に支持部51を揺動する(S10)。詳細にはCPU31は駆動部66を駆動して支持部51を図17に示す挟持位置から図18に示す供給位置に揺動する。CPU31は駆動部64を駆動して一対の挟持部41、46をループ片7の幅方向(左方)に移動する(S11)。一対の挟持部41、46をループ片7の幅方向に移動した時、一対の挟持部41、46は布9(針板77)の上方に位置する。布9は針板77の上面に位置する。詳細にはCPU31は駆動部64を駆動して支持台54を図18に示す待機位置から図1に示す延伸位置に移動する。CPU31は駆動部65を駆動して一対の挟持部41、46を下方に移動する(S12)。一対の挟持部41、46の先端側下面は布9上面に接する。該時、図1、図6に示す如く第二装置40は供給姿勢にある。CPU31は制御部4にS12の処理が終了したことを示す指示を出力する。
制御部4のCPU101はループ片供給装置2からの指示を受信し、ミシン3に押え82を下降する指示を出力する。ミシン3のCPU91は制御部4が出力した指示を受信し、駆動部97を駆動して押え82を下方に移動する(S13)。図19に示す如く、押え82は一点鎖線で示す待機位置から実線で示す縫製位置に移動する。待機位置は押え82が針板77上面に位置する布9、布9の上方に位置するループ片7よりも上方に離間した位置である。縫製位置は押え82がループ片7を上方から押さえる位置である。押え82の二股状の先端部821、822は各々一対の挟持部41、46の間にある。先端部821は範囲38を含む範囲を押さえる。範囲38はループ片7の一方の折り曲げ部分118を含む。先端部822は範囲39を含む範囲を押さえる。範囲39はループ片7の他方の折り曲げ部分119を含む。押え82はループ片7の一対の折り曲げ部分118、119を含む範囲を上側から押さえる。CPU91は制御部4にS13の処理が終了したことを示す指示を出力する。制御部4のCPU101はミシン3が出力した指示を受信し、ループ片供給装置2に一対の挟持部41、46をループ片7から外す処理を実行する指示を出力する。
ループ片供給装置2のCPU31は制御部4が出力した指示を受信し、駆動部61、62を駆動して一対の挟持部41、46によるループ片7の挟持を解除する(S14)。図20に示す如く、CPU31は駆動部61、62を駆動して第一部材42、47の各々を第二部材43、48から離間する。
CPU31は一対の挟持部41、46の各々をループ片7の長さ方向88の外側に移動する(S15)。図21に示す如く、押え82はループ片7の折り曲げ部分118、119の位置を維持したままループ片7を押さえる。
CPU31は駆動部64を駆動して一対の挟持部41、46をループ片7の幅方向(右方)に移動する(S16)。詳細にはCPU31は駆動部64を駆動して支持台54を延伸位置から待機位置に移動する(S16)。CPU31はS16の処理が終了したことを示す指示を制御部4に出力する。制御部4のCPU101はループ片供給装置2が出力した指示を受信し、ミシン3にループ片7を布9に縫い付ける処理を実行する指示を出力する。
ミシン3のCPU91は制御部4が出力した指示を受信し、駆動部97、ミシンモータ98を駆動してループ片7の両端部68、69の各々を布9に縫い付ける(S17)。詳細にはCPU91はミシンモータ98を駆動して縫い付ける。縫い付ける処理が終了した時、CPU91は駆動部9を駆動して上糸と下糸を切断する(S17)。図22で示す如く、ミシン3はループ片7の両端部68、69に点線で示す縫目151、152を形成する。縫目151、152は各々ループ片7の長さ方向88において押え82の先端部821、822の外側にある。
ミシン3のCPU91はS17の処理が終了した指示を制御部4に出力する。ループ片供給装置2のCPU31は駆動部66を駆動して支持部51を供給位置から挟持位置に揺動する(S18)。CPU31はS18の処理が終了した指示を制御部4に出力する。制御部4のCPU101はミシン3からS17の処理が終了した指示を受信し、ループ片供給装置2からS18の処理を終了した指示を受信した時、縫製制御処理を終了する。
縫製システム1において縫製システム1、ループ片供給装置2、ミシン3は各々本発明のループ片縫製システム、ループ片供給装置、縫製装置に相当する。一対の挟持部41、46は本発明の一対の挟持部に相当する。押え82は本発明の押え部に相当する。駆動部64、図9のS11の処理を実行するCPU31は本発明の第一移動手段に相当する。駆動部97、S13の処理を実行するCPU91は本発明の押え制御手段に相当する。駆動部63、S15の処理を実行するCPU31は本発明の第二移動手段に相当する。駆動部61、62は本発明の挟持部駆動手段に相当する。バネ44、49、S14の処理を実行するCPU31は本発明の挟持部制御手段に相当する。
縫製システム1は押え82がループ片7を押さえる時(S13)、一対の挟持部41、46をループ片7の長さ方向88外側に移動する(S15)。故に縫製システム1は従来の如く挟持部をループ片の幅方向に移動する時に比べ、ループ片7の長さ方向88の両端がループ片7の幅方向に対して歪むことを抑制できる。縫製システム1はループ片7の縫製仕上がりの品質が低下することを抑制できる。
押え82の先端部821、822は各々ループ片7の一対の折り曲げ部分118、119を含む範囲38、39を上側から押さえる。縫製システム1は一対の挟持部41、46がループ片7の長さ方向88外側に移動する時に(S15)、ループ片7の折り曲げ部分118、119が一対の挟持部41、46と共に移動することを抑制できる。縫製システム1はループ片7の長さ方向の長さが一対の挟持部41、46移動前の長さから変わることを抑制できる。故に縫製システム1はループ片7の縫製仕上がりの品質が低下することを抑制できる。
縫製システム1は駆動部61、62を駆動して一対の挟持部41、46によるループ片7の挟持を解除した時に(S14)、一対の挟持部41、46をループ片7の長さ方向88外側に移動する(S15)。故に縫製システム1は一対の挟持部41、46の各々がループ片7を上下方向に挟持した状態でループ片7の長さ方向88外側に移動する時に比べ、一対の挟持部41、46と共にループ片7の折り曲げ部分118、119が移動することをより確実に抑制できる。故に縫製システム1はループ片7の縫製仕上がりの品質が低下することを抑制できる。
本発明のループ片供給システムは上記実施形態の他に種々変更できる。制御部4はミシン3又はループ片供給装置2にあってもよい。ループ片供給装置2のCPU31がミシン3の駆動部97、99、ミシンモータ98を直接制御してよい。ループ片供給装置2、ミシン3の構成は適宜変更してよい。縫製システム1は一対の移動棒13、14を必要に応じて省略してよい。ループ片供給装置2が一対の移動棒13、14を備えない時、例えば、一対の挟持部41、46が帯状部材8の両端部86、87の上方から下方に移動して帯状部材8の両端部86、87を図12に示す如く折り曲げてもよい。
ループ片供給装置2は支持部51、軸53、駆動部66を備える時、駆動部66による支持部51の揺動量はミシン3とループ片供給装置2の配置、ミシン3の長手方向に対するループ片7の載置方向等に応じて変更してよい。従来技術の如く針板77、載置部11、一対の挟持部41、46が同一直線上に配置する時等にはループ片供給装置2は支持部51、軸53、駆動部66を適宜省略し、S10の処理を省略してよい。
押え82の形状、大きさ、配置等は適宜変更してよい。押え82は先端に二股に分かれた先端部821、822を有していたが、押さ82の先端は二股に分かれる必要はない。押え82の先端部821、822は図1の右方から左方に延びていたが、逆であってもよい。ループ片7の長さ方向における押え82が押さえる範囲は適宜変更してよい。縫製システム1はS14の処理を省略してよい。
縫製システム1が図9の縫製制御処理を実行するための指令を含むプログラムは縫製システム1がプログラムを実行するまでに、縫製システム1が備える記憶機器が記憶すればよい。プログラムの取得方法、取得経路、プログラムを記憶する機器の各々は適宜変更してよい。縫製システム1はプロセッサが実行するプログラムをケーブル又は無線通信を介して他の装置から受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶してもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続するサーバを含む。
図9の縫製制御処理の各ステップは、CPU101の指示に従ってCPU31、91が実行する例に限らず、他の電子機器(例えば、ASIC)が一部又は全部の処理を実行してもよい。上記処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)が分散処理してもよい。上記実施形態の縫製処理の各ステップは必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。本発明の範囲は縫製システム1のプロセッサからの指令に基づき、縫製システム1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施形態の機能を実現する態様も含む。
1 縫製システム
2 ループ片供給装置
3 ミシン
10 第一装置
13、14 移動棒
40 第二装置
31、91、101 CPU
41、46 挟持部
42、47 第一部材
43、48 第二部材
44、49 バネ
51 支持部
53 軸
54 支持台
61〜66、97、99 駆動部
81 押え駆動機構
82 押え

Claims (3)

  1. 長さ方向の両端部を折り曲げた帯状部材であるループ片を縫製装置に供給するループ片供給装置と該ループ片を縫製対象物に縫い付ける縫製装置を備えるループ片縫製システムにおいて、
    帯状部材の幅方向に延びる棒状の第一部材、第二部材を各々有し、前記帯状部材の長さ方向の両端部の各々に対応する位置に移動して前記ループ片の長さ方向の両端部の各々を前記第一部材と前記第二部材で上下方向から挟持する一対の挟持部と、
    前記縫製装置の針板の上方に位置する前記ループ片を上側から押さえる押え部と、
    前記一対の挟持部を前記針板上に移動する第一移動手段と、
    前記第一移動手段が前記一対の挟持部を前記針板上に移動した時、前記押え部により前記一対の挟持部が挟持する前記ループ片を上側から押さえる押え制御手段と、
    前記押え制御手段により前記押え部が前記ループ片を押さえる時、前記一対の挟持部の各々を前記ループ片の前記長さ方向外側に移動する第二移動手段と
    を備えることを特徴とするループ片縫製システム。
  2. 前記押え部は前記ループ片の一対の折り曲げ部分を含む範囲を上側から押さえることを特徴とする請求項1に記載のループ片縫製システム。
  3. 前記一対の挟持部の各々において、上下一対の前記第一部材、前記第二部材のうち上側の前記第一部材を下側の前記第二部材に向けて移動して前記ループ片の長さ方向の前記両端部の各々を上下方向から挟持する挟持部駆動手段と、
    前記押え制御手段により前記押え部が前記ループ片を押さえる時、前記挟持部駆動手段による前記一対の挟持部の各々の前記ループ片の挟持を解除する挟持部制御手段と
    を更に備え、
    前記第二移動手段は前記挟持部駆動手段により前記一対の挟持部の各々が前記ループ片の挟持を解除した時、前記一対の挟持部の各々を前記ループ片の前記長さ方向外側に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のループ片縫製システム。
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