JP6230984B2 - 電池 - Google Patents

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Description

本発明は、ケースに電池要素を収納し、ケースの開口を蓋部により閉塞してなる電池に関する。
近年、ビデオカメラ,モバイルコンピュータ,携帯電話機等の携帯電子機器の小型軽量化及び多様化に伴い、その電源である電池に対して、小型かつ軽量であり、高エネルギー密度を有し、貯蔵安定性等の信頼性も高く、長期間繰り返して充放電が可能である二次電池の開発が強く要求されている。
これらの要求を満たす二次電池として、非水電解質を含む非水電解質二次電池が挙げられる。
非水電解質二次電池の代表例として、リチウムイオン二次電池が挙げられる。リチウムイオン二次電池は、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能である活物質からなる負極と、遷移金属酸化物、弗化黒鉛、及びリチウムと遷移金属との複合酸化物等からなる正極と、非水電解質とを有する。非水電解質は、非プロトン性有機溶媒にLiBF、LiPF、LiClO、LiAsF、LiCFSO、LiSiF等のリチウム塩を混合してなる。
リチウムイオン二次電池は、前記正極及び負極がセパレータを介して巻回された扁平巻状の電極群を、一面が開口し、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるケースに収容し、ケースの開口をアルミニウム又はアルミニウム合金製の蓋部により閉塞してなる。
図12は、従来のリチウムイオン二次電池の蓋部53を裏側から見た状態を示す斜視図である。
蓋部53の中央部には、平板状の頭部54a、及び円筒状の脚部54bを有し(図13参照)、断面視がT字状をなす負極端子54が、該負極端子54の表面を除き、合成樹脂からなるガスケット55に包囲された状態で、蓋部53を貫通するように設けられている。
ガスケット55の下端部には、蓋部53の裏面に沿って、蓋部53の一端部側に延びるように設けられた、合成樹脂製の絶縁体56が当接している。該絶縁体56の凹部には、銅製であり、板状をなす集電体57が収容されている。該集電体57から垂下したタブ57bに、前記電極群の負極板に接続された負極リードが接続される。
図13は、負極端子54の端部を加締めて集電体57に接合させる状態を示す斜視図である。図中、蓋部53、ガスケット55、及び絶縁体56は省略している。
負極端子54を挿通孔57aを挿通させ(図13(a))、脚部54bの端部を加締める(カーリングプレスする)ことにより、負極端子54は、集電体57と接合され、すなわち、加締め部54cにより集電体57と電気的に接続され(図13(b))、該集電体57及び絶縁体56を介して、蓋部53に固定される。
図13(b)に示すように、略円板状の加締め部54cと丸孔の挿通孔57aとの接触状態は、挿通孔57aの中心軸に対する回転応力に弱い。従って、リチウムイオン二次電池が落下等し、衝撃を受けた場合、加締め部54cが回転して、負極端子54と集電体57との接触状態が悪くなり、接続抵抗が上昇することがあるという問題があった。
この問題を解決するために、図13(b)に示す×印の部分を溶接する場合もある。しかし、溶接工程が追加されることで工程が煩雑になるという問題点、及び溶接の熱エネルギーにより絶縁体56の一部が溶け、該絶縁体56による蓋部53の密封性が悪くなり、非水電解質が漏出する虞があるという問題点があった。
特許文献1には、ガスケットが介在する状態で、リベットを電池の蓋部を貫通させ、蓋部の内面側でガスケット及びワッシャを介しリベットを蓋部に加締め止めするように構成し、ワッシャ外面のリベット貫通孔の周縁部、又はリベットの頭部の内面に、突起部を設けた電池の発明が開示されている。この構成により、電解液のリークの防止が図られている。
特許文献2には、電極引出板を、絶縁体を介し蓋部の外面に配し、電極導出ピンを、蓋部を貫通させ、該電極導出ピンの外側端部を電極引出板に加締めるように構成し、電極引出板の貫通孔の周縁部に環状突起部を設けた電池の発明が開示されている。この構成により、電極導出ピンと電極引出板との導電接触の改善が図られている。
特許文献3には、リベット端子の頭部及び脚部を平面視で長円状に形成することにより 、脚部と頭部との境界部分から頭部の長手方向の端部までの距離を短くし、脚部をリード部材を介し蓋部の内面に加締めるときに前記端部が浮き上がらず、頭部に端子キャップを溶接する場合に溶接不良が生じるのが抑制された電池の発明が開示されている。
特許文献4には、頭部及び脚部からなるリベット端子を、蓋部を貫通させ、蓋部の外面側で第1ワッシャを介し前記脚部を加締め止めし、蓋部の内面側で第2ワッシャを介し前記頭部を固定するように構成されており、頭部と第2ワッシャとの接触部分を溶接した電池の発明が開示されている。この構成により、接触不良の発生の抑制が図られている。
実開平5−31108号公報 特開2003−45404号公報 実開平7−27051号公報 特開平6−231740号公報
上述した特許文献1の電池においては、リベットの回転は抑止されているが、電池が落下等し、衝撃が加わった場合に、リベットの加締め部分とワッシャとの接触状態に歪みが生じ、接触不良が生じる虞があった。
特許文献2の電池においては、電極引出板の周縁に環状に、連続して突起が設けられているので、電極導出ピンの外側端部を電極引出板に加締める場合に、電極導出ピンが電極引出板側に食い込みにくく、また、環状の突起に対して電極導出ピンは回転しやすく、電池に衝撃が加わったときに、接触不良が生じる虞があるという問題があった。
特許文献3の電池においては、リベット端子の脚部が平面視で長円状をなし、周長が長く、また、脚部の端縁の部分によって中心軸からの距離が異なるので、均一に加締めるのが困難であり、脚部とリード部材との間に接触不良が生じる虞があった。
特許文献4の電池においては、上記と同様に、溶接工程が追加されることで工程が煩雑になるという問題点があり、また、溶接の熱エネルギーにより合成樹脂製の蓋部の一部が溶け、蓋部とワッシャとの接触性が悪くなり、非水電解質に対する密封性等が悪くなる虞があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、集電体と端子との接合部分が、溶接によらずに、端子の回転を抑止する回転抑止構造を有することにより、集電体と端子との接触状態が安定化し、落下等の衝撃が加わった場合に接触不良が生じて接続抵抗が上昇するのが抑制され、良好な品質及び密閉性を有する電池を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る電池は、電池ケースの蓋部を貫通する端子と、挿通孔が設けられ、前記蓋部の内面側に配され、前記端子が前記挿通孔を挿通したことにより前記端子と接合される集電体と、前記端子及び前記集電体と、前記蓋部との間に介在される絶縁体とを備える電池において、前記集電体と前記端子との接合部分は、前記挿通孔が多角形状をなすとともに、前記端子の前記挿通孔を挿通する部分が平面視で前記挿通孔と同形の多角形状をなしていることを特徴とする。
請求項1の発明においては、端子の回転抑止構造として、集電体の端子を挿通させる孔が丸孔ではなく、多角形状をなすとともに、端子の挿通孔を挿通する部分(脚部)が平面視で挿通孔と同形の多角形状をなしているので、端子を集電体に挿通した状態で加締めて接合するときに、集電体の挿通孔に対して、端子の挿通孔を挿通する部分(脚部)が回転できないことにより、端子の回転が良好に抑制される。このように集電体と端子との接合部分が回転抑止構造を有するので、落下等の衝撃が加わった場合に、端子が回転するのが抑止され、接触不良が生じるのが抑制される。
なお、前記端子は、平板状の頭部、及び脚部を有し、断面視がT字状をなし、ガスケットに包囲された状態で、蓋部を貫通するように設けられている。
また、集電体と端子との接合部分を溶接して回転抑止を図る場合のように、蓋部に取り付けられる絶縁部材等に変形が生じることがなく、蓋部の密封性が確保される。
本発明の参照例に係る電池は、前記回転抑止構造は、前記集電体の前記挿通孔の周縁部に設けられた切り欠きにより構成されることを特徴としてもよい。
これによれば、端子を集電体に加締める場合に、端子の端部の変形部分が切り欠きに食い込み、切り欠きに係止されるので、端子の回転が良好に抑止される。
又、本発明の参照例に係る電池は、前記回転抑止構造は、前記集電体の前記挿通孔の周縁部に、複数周設された突起部により構成されることを特徴としてもよい。
これによれば、突起部は挿通孔の周縁部に不連続に形成されているので、端子を集電体に加締める場合に、突起部間の間隙から端子の端部が集電体側に食い込み、端子の端部に突起部が食い込む状態で変形して、加締め部分が形成される。従って、前記端部が突起部に良好に係止されて、集電体に良好に密着し、端子の回転が良好に抑止される。
本発明によれば、集電体と端子との接合部分が、集電体と端子とを密着させ、端子の回転を抑止する回転抑止構造を有するので、接触状態が安定化し、電池が落下する等して衝撃が加わった場合に接触不良が生じ、接続抵抗が上昇するのが抑制されている。
そして、集電体と端子との接合部分をさらに溶接して、回転抑止を図る場合のように 、工程が煩雑になることがなく、また、蓋部に取り付けられる絶縁部材等に変形が生じることがないので、品質及びケースの密閉性が良好であり、非水電解質等の収容物が漏出することが抑制されている。
本発明の参照形態1に係る電池を示す斜視図である。 本発明の参照形態1に係る電池の蓋部を裏側から見た状態を示す斜視図である。 本発明の参照形態1に係る蓋部を示す一部破断側面図である。 本発明の参照形態1に係る集電体を示す斜視図である。 本発明の参照形態1に係る負極端子の端部を加締めて集電体に接合させる状態を示す斜視図である。 本発明の参照形態1に係る蓋部の要部を示す縦断面図である。 本発明の参照形態2に係る負極端子の端部を集電体の挿通孔に挿通させる状態を示す斜視図である。 本発明の参照形態2に係る蓋部の要部を示す縦断面図である。 本発明の参照形態3に係る負極端子の端部を集電体の挿通孔に挿通させる状態を示す斜視図である。 本発明の参照形態4に係る負極端子の端部を集電体の挿通孔に挿通させる状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る負極端子の端部を集電体の挿通孔に挿通させる状態を示す斜視図である。 従来の電池の蓋部を裏側から見た状態を示す斜視図である。 従来の電池の負極端子の端部を加締めて集電体に接合させる状態を示す斜視図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて、参照形態とともに具体的に説明する。
参照形態1.
図1は、本発明の参照形態1に係るリチウムイオン二次電池(以下、電池という)1を示す斜視図、図2は、電池1の蓋部3を裏側から見た状態を示す斜視図、図3は、蓋部3を示す一部破断側面図である。図2において、後述する凹部32の接続部分は省略している。
電池1は、銅集電体に負極合剤を塗布してなる負極板、及びアルミニウム集電体に正極合剤を塗布してなる正極板がセパレータを介して巻回された扁平巻状の電極群、及び非水電解質(図示せず)を、一面が開口し、略直方体状をなし、アルミニウムからなるケース2に収容し、ケース2の開口をアルミニウム製の蓋部3により閉塞してなる。
蓋部3の一端部には、電池1の内部圧力の異常な上昇時に圧力を開放するために他の部分よりも肉厚を薄くしており、平面視が長円状をなす破裂弁31が設けられている。蓋部3の他端部には、平面視が矩形状をなす凹部32が設けられており、該凹部32の下側には突設部33が設けられている。
蓋部3の中央部には、平板状の頭部41、及び円筒状の脚部42を有し、断面視がT字状をなす負極端子4が、該負極端子4の表面を除き、合成樹脂製のガスケット5に包囲された状態で、蓋部3を貫通するように設けられている。負極端子4は、ニッケルめっきを施した鋼材からなり、加工後に焼き鈍されている。負極端子4は、ニッケル材から構成してもよい。電池1は、ケース2の負極端子4が設けられている部分以外の部分が正極(端子)とされる。
ガスケット5の下端部には、蓋部3の裏面に沿って、蓋部3の一端部側に延びるように設けられた、合成樹脂製の絶縁体6が当接している。該絶縁体6の凹部には、銅製であり、板状をなす集電体7が収容されている。該集電体7にはタブ71が垂設され、該タブ71に前記電極群の負極板に接続された負極リードが接続される。集電体7は、ニッケル材、又はニッケルめっきを施した鋼材から構成してもよい。
前記突設部33には、アルミニウム製であり、板状をなす集電体8が接続されている。該集電体8に垂設したタブ81に、前記電極群の正極板に接続された正極リードが接続される。
図4は、集電体7を示す斜視図である。
図4に示すように、集電体7の一端部に設けられた丸孔状の挿通孔72には、集電体7の長手方向と一致する方向に2箇所、挿通孔72の半径の略1/3の半径を有し、略半円状をなす切り欠き72a,72aが設けられている。
図5は、負極端子4の端部を加締めて集電体7に接合させる状態を示す斜視図、図6は蓋部3の要部を示す縦断面図である。図5において、蓋部3、ガスケット5、及び絶縁体6は省略している。
負極端子4を挿通孔72を挿通させ(図5(a))、負極端子4の脚部42の端部を加締めることにより加締め部43が形成され、負極端子4は集電体7に固定される(図5(b))。
図6に示すように、脚部42が押し潰されるときに、脚部42の変形部分が切り欠き72a,72aに食い込み、切り欠き72a,72aに係止されるので、加締め部43は集電体7に良好に密着し、加締め部43が挿通孔72の中心軸に対して回転するのが抑制される。また、脚部42は円筒状であるので、加締めは均一に行うことができ、加締め時に集電体7と負極端子4との間に接触不良が生じるのも抑制されている。
以上のように、負極端子4と集電体7との接合部分が回転抑止構造を有するので、本参照形態においては、負極端子4と集電体7との接触状態が安定化し、電池1が落下する等して衝撃が加わった場合に、負極端子4と集電体7との間で接触不良が生じて、接続抵抗が上昇するのが抑制されている。
また、集電体7と加締め部43とを溶接して回転抑止を図る必要がなく、蓋部3に取り付けられる絶縁体6等に変形が生じることがなく、電池1は、良好な品質及び密閉性を有する。
なお、挿通孔72に設けられる切り欠き72aの個数、形状、及び大きさは、本参照形態において説明した個数、形状、及び大きさに限定されるものではない。
参照形態2.
本発明の参照形態2に係る電池は、参照形態1に係る電池1と同様の構成を有し、負極端子14と集電体11との接合部分の回転抑止構造が参照形態1の回転抑止構造と異なる。
図7は、負極端子14の端部を集電体11の挿通孔11aに挿通させる状態を示す斜視図、図8は、電池の蓋部の要部を示す縦断面図である。
図7に示すように、集電体11の挿通孔11aの周縁部には、突起部11b,11b,・・・が周設されている。
負極端子14の脚部14bの端部を挿通孔11aに挿通させ、該端部を集電体11に加締める場合、図8に示すように、該端部の変形部分に突起部11b,11b,・・・が食い込み、加締め部14cは突起部11b,11b,・・・に係止されるので、加締め部14cは、集電体11に良好に密着し、挿通孔11aの中心軸に対して回転するのが抑制されている。突起部11b,11b,・・・は、挿通孔11aの周縁部に不連続に形成されているので、環状に突起部を形成する場合と異なり、負極端子14を集電体11に加締めるときに、負極端子14の端部が集電体11側に深く入り込むことができるとともに、回転抑止効果が高い。
上述の回転抑止構造を有するので、本参照形態においては、負極端子14と集電体11の接触状態が安定化し、電池に衝撃が加わった場合においても、負極端子14と集電体11との間で接触不良が生じるのが抑制されている。
参照形態3.
本発明の参照形態3に係る電池は、参照形態1に係る電池1と同様の構成を有し、参照形態1及び2の回転抑止構造を組み合わせた回転抑止構造を有する。
図9は、負極端子4の端部を集電体12の挿通孔12aに挿通させる状態を示す斜視図である。
図9に示すように、集電体12の挿通孔12aには、参照形態1に係る集電体7と同様に、略半円状の切り欠き12b,12bが設けられており、さらに、該切り欠き12b,12bを挟み、対向する状態で、半環状の突起部12c,12cが周設されている。
以上のように構成されているので、負極端子4の脚部42の端部を挿通孔12aに挿通させ、該端部を集電体12に加締める場合に、該端部の変形部分が切り欠き12b,12bに食い込むとともに、該端部の変形部分に突起部12c,12cが食い込むので、加締め部は切り欠き12b,12b、及び突起部12c,12cにおいて係止され、集電体12に良好に密着し、加締め部が挿通孔12の中心軸に対して回転するのがさらに良好に抑制される。
このとき、突起部12c,12cは、挿通孔12の周縁部に不連続に形成されているので、環状に突起部を形成する場合と異なり、負極端子4を集電体12に加締めるときに、負極端子4の端部が集電体12側に深く入り込むことができる。
負極端子4と集電体12との接合部分が、上述した回転抑止構造を有するので、本参照形態においては、負極端子4と集電体12との接触状態が安定化し、電池に衝撃が加わった場合においても、負極端子4と集電体12との間で接触不良が生じるのが抑制されている。
参照形態4.
本発明の参照形態4に係る電池は、参照形態1に係る電池1と同様の構成を有し、負極端子4と集電体13との接合部分の回転抑止構造が参照形態1乃至3の回転抑止構造と異なる。
図10は、負極端子4の端部を集電体13の挿通孔13aに挿通させる状態を示す斜視図である。
図10に示すように、参照形態4に係る集電体13の挿通孔13aは丸孔ではなく、略正方形状を有する。
以上のように構成されているので、負極端子4の脚部42の端部を挿通孔13aに挿通させ、該端部を集電体13に加締める場合に、該端部の変形部分が挿通孔13aの角部に食い込み、該角部に係止されるので、集電体13に良好に密着し、加締め部が挿通孔13の中心軸に対して回転するのが良好に抑制される。
負極端子4と集電体13との接合部分が、上述した回転抑止構造を有するので、本参照形態においては、負極端子4と集電体13との接触状態が安定化し、電池に衝撃が加わった場合においても、負極端子4と集電体13との間で接触不良が生じるのが抑制されている。
なお、前記参照形態においては、挿通孔13aが略正方形状を有する場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、挿通孔は、正六角形、正八角形等の他の多角形状を有するものであってもよい。
また、挿通孔13aを多角形状にするのに加え、参照形態1と同様に、挿通孔13aに切り欠きを設けたり、参照形態2と同様に、挿通孔13aに突起部を設けたりすることにしてもよい。
実施の形態.
本発明の実施の形態に係る電池は、参照形態1に係る電池1と同様の構成を有し、負極端子15と集電体13との接合部分の回転抑止構造が参照形態1乃至4の回転抑止構造と異なる。
図11は、負極端子15の端部を集電体13の挿通孔13aに挿通させる状態を示す斜視図である。図中、図10と同一部分は同一符号を付している。
図11に示すように、実施の形態に係る集電体13の挿通孔13aは丸孔ではなく、略正方形状を有する。また、実施の形態に係る負極端子15は、平板状の頭部15aと、外形の平面視が集電体13の挿通孔13aと同形の略正方形状である脚部15bとを有する。
以上のように構成されているので、負極端子15の脚部15bの端部を挿通孔13aに挿通させて、該端部を集電体13に接合する場合に、挿通孔13aと脚部15bの平面視形状が同形のため双方が密着し、また、略正方形状の角孔(挿通孔13a)に挿通された平面視が略正方形状である脚部15bは、角孔に対し回転できず、脚部15bが挿通孔13aの中心軸に対して回転するのが良好に抑制される。
負極端子15と集電体13との接合部分が、上述した回転抑止構造を有するので、本実施の形態においては、負極端子15と集電体13との接触状態が安定化し、電池に衝撃が加わった場合においても、負極端子15と集電体13との間で接触不良が生じるのが抑制されている。
なお、本実施の形態においては、挿通孔13aが略正方形状を有し、負極端子15の脚部15bが平面視略正方形である場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、挿通孔及び負極端子の脚部は、平面視で六角形、八角形等の他の多角形状を有するものであってもよい。
また、挿通孔13aを多角形状にし、脚部15bを平面視で多角形状にするのに加え、参照形態1と同様に、挿通孔13aに切り欠きを設けたり、参照形態2と同様に、挿通孔13aに突起部を設けたりすることにしてもよい。
以下に好適な実施例を用いて参照例とともに本発明を説明するが、本発明は、本実施例により、何ら限定されるものではなく、その主旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施することができる。
[参照例1]
参照例1として、前記参照形態1に係る電池1と同一の構成を有する電池を作製した。
正極板は、以下のようにして作製した。
正極活物質として平均粒子径が3μmであるLiCoO粒子、導電助剤としてのアセチレンブラック(AB)、及びバインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)を、LiCoO/AB/PVDF=94/3/3(質量部)となるように混合して正極合剤とし、これをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させることにより正極ペーストを調整した。
この正極ペーストを、NMPを除いた正極合剤の質量が片面につき0.020g/cm2となるように、ドクターブレードを用いて、厚み13μmであり、アルミニウム製の正極集電体の両面に均一に塗布した後、150℃で1時間の乾燥を行った。そして、室温にて厚みが130μmとなるように極板をプレスし、正極集電体の両面に、合剤層が形成された正極板を得た。
負極板は、以下のようにして作製した。
負極活物質としてのグラファイト(黒鉛)、及びバインダとしてのPVDFを質量比で90:10となるように混合して負極合剤とし、これにNMPを適量加えて分散させ、負極ペーストを得た。
この負極ペーストを、NMPを除いた負極合剤の質量が片面につき0.0095g/cmとなるように、ドクターブレードを用いて、厚み6μmであり、銅製の負極集電体の両面に均一に塗布した後、150℃で1時間の乾燥を行った。そして、室温にて厚みが145μmとなるように極板をプレスし、負極板を得た。
セパレータとしては、厚み16μm程度のポリエチレン製微多孔性膜を用いた。
電極群は、前記正極板と負極板とでセパレータを挟み、これを巻回して、作製した。
非水電解質としては、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを体積比で3:7で混合した混合溶媒にLiPF6を1.1mol/L溶解させたものを用いた。
そして、前記参照形態1に係る負極端子4を集電体7に加締めて蓋部3に固定し、集電体7,8のタブ71,81に、それぞれ前記電極群の負極リード,正極リードを接続し、蓋部3に接続された状態で、該電極群をケース2に収容し、蓋部3をケース2の開口部に固定して溶接した。そして、注液孔から前記非水電解質を注入し、注液孔を封口して、電池1を作製した。
電池1は縦50mm、横34mm、厚み4mmであり、負極端子4の脚部42は、外径1mm、厚み0.15mm、集電体7は、厚み0.2mm、挿通孔72の内径は1.05mm、切り欠き72a,72aの半径は0.15mmである。
[参照例2]
集電体として、前記参照形態2に係る集電体11を用い、負極端子として前記参照形態2に係る負極端子14を用い、該集電体11に負極端子14を加締めたこと以外は、参照例1と同様にして、電池を作製した。
集電体11の突起部11bは、幅0.4mm、突出長0.2mm、厚み0.2mmである。
[参照例3]
集電体として、前記参照形態3に係る集電体12を用い、該集電体12に負極端子4を加締めたこと以外は、参照例1と同様にして電池を作製した。
集電体12の挿通孔12aの内径は1.05mm、切り欠き12b,12bの半径は0 .15mmである。また、突起部12cは、円弧長1.35mm、突出長0.2mm、厚み0.2mmである。
[参照例4]
集電体として、前記参照形態4に係る集電体13を用い、該集電体13に負極端子4を加締めたこと以外は、参照例1と同様にして電池を作製した。
集電体13の挿通孔13aの一辺の長さは1.05mmである。
[実施例]
集電体として、前記実施の形態に係る集電体13を用い、負極端子として前記実施の形態に係る負極端子15を用い、該集電体13に負極端子15を加締めたこと以外は、参照例1と同様にして電池を作製した。
負極端子15の脚部15bの一辺の長さは、1mmである。
[比較例]
集電体として、図13に示す集電体57を用い、該集電体57に負極端子4を加締めたこと以外は、参照例1と同様にして電池を作製した。
[電池の落下試験]
実施例及び参照例1乃至4及び比較例の電池を各10個作製し、以下の落下試験を行った。
落下試験は、電池を1.5mの高さからコンクリート面へと自由落下させて実施した。電池の6面を順に下に向けて落下させるのを1サイクルとし、各電池につき、10サイクル落下させた後の電池の内部抵抗の測定を行った。初期値に対して、10mΩ以上の抵抗上昇があった場合を不合格とし、該抵抗上昇がなかった場合を合格とした。この落下試験の結果を下記の表1に示す。表1中の数字は、電池の個数を表す。
Figure 0006230984
比較例の場合、6割の電池の接触状態が悪化し、接続抵抗が上昇したのに対し、実施例および参照例1乃至4の場合、全て合格であったことが分かる。
以上より、本実施例の集電体と負極端子との接合部分は、負極端子の回転を抑止する回転抑止構造を有するので、集電体と負極端子との接触状態が安定化し、電池が落下して衝撃が加わった場合に接触不良が生じて接続抵抗が上昇するのが抑制されていることが確認された。
なお、前記実施の形態および参照形態1乃至4においては、電池1が、蓋部3に負極端子4を貫通させるリチウムイオン二次電池である場合につき説明しているがこれに限定されるものではない。蓋部に正極端子を貫通させる電池につき、正極端子と集電体との接合部分に、本発明に係る回転抑止構造を適用することにしてもよい。この場合、ケースが鉄製となり、前記集電体がアルミニウム製となり、正極端子がアルミニウム製となる。
そして、前記実施の形態および参照形態1乃至4においては、ケース2が略直方体状をなす場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、本発明の回転抑制構造は、ケース2の開口面が長円状をなす、すなわち、幅狭の側面が曲面状をなすように構成された角型のリチウムイオン二次電池に適用することが可能であり、円筒型のリチウムイオン二次電池に適用することも可能である。
さらに、本発明の回転抑止構造は、ニッケル・水素二次電池、ニッケル・カドミウム二次電池等の他の二次電池に適用することが可能であり、一次電池に適用することも可能である。
1 電池
2 ケース
3 蓋部
31 破裂弁
32 凹部
33 突設部
4、14、15 負極端子
41、14a、15a 頭部
42、14b、15b 脚部
43、14c 加締め部
5 ガスケット
6 絶縁体
7、8、11、12、13 集電体
71、81 タブ
72、11a、12a、13a 挿通孔
72a、12b 切り欠き
11b、12c 突起部

Claims (2)

  1. 電池ケースの蓋部を貫通する端子と、
    挿通孔が設けられ、前記蓋部の内面側に配され、前記端子が前記挿通孔を挿通した状態で加締められることにより前記端子と接合される集電体と、
    前記端子及び前記集電体と、前記蓋部との間に介在される絶縁体とを備える電池において、
    前記端子は、平板状の頭部、及び脚部を有し、断面視がT字状をなし、ガスケットに包囲された状態で、前記蓋部を貫通するように設けられ、
    前記集電体と前記端子との接合部分は、
    前記挿通孔が多角形状をなすとともに、
    前記端子の前記挿通孔を挿通する前記脚部が平面視で前記挿通孔と同形の多角形状をなしている電池。
  2. 前記挿通孔が正方形状、正六角形状、又は正八角形状をなすとともに、
    前記端子の前記挿通孔を挿通する前記脚部が平面視で前記挿通孔と同形の正方形状、正六角形状、又は正八角形状をなしている請求項1に記載の電池。
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