JP6229915B1 - 冷却衣服の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このファン取付部の作製工程では、表地の一方の面にシート部材を縫合することで、前記ファン本体の外径よりも直径が小さい縫合枠を作成する縫合枠作成工程と、前記縫合枠の内側に、前記縫合枠の直径よりも小さい直径を有する貫通孔を形成することで、前記縫合枠と前記貫通孔の間に残部を作成する残部作成工程と、前記残部に、前記貫通孔の縁を含む切り込みを複数入れ、表地切込部およびシート部材切込部を形成する切込部形成工程と、前記切込部形成工程の後に、前記シート部材を、前記貫通孔を通して、前記表地の他方の面に引き出し、前記表地切込部及び前記シート部材切込部を前記表地の他方の面に折り返すことで、前記取付孔を形成するシート部材引出工程と、前記シート部材引出工程の後に、プラスチック製かつリング状の補強板を、そのリング状の補強板の孔に前記シート部材を差し込むことで、前記取付孔の周囲まで誘導し、前記表地の他方の面と前記シート部材との間かつ前記取付孔の外縁に沿って取り付ける補強板取付工程と、前記補強板取付工程の後に、前記取付孔の周囲を縫合して、前記補強板を固定する補強板固定工程とを含むことを特徴とする。さらに、安全保護具が表地側から裏地側に通される通路部を冷却衣服の背面に作製する通路作製工程を含むことを特徴とする。
以下、各工程を詳細に説明する。
縫合枠作成工程では、取付孔4の縁部分となる、縫合枠41を作成する。具体的には、図3(a)に示すように、表地20のおもて面21に、四角形状のシート部材30を配置する。この表地20およびシート部材30は、同じ素材のものを使用する。そして、図3(b)に示すように、シート部材30と表地20を業務用ミシンや手縫いによって円状に縫合することで縫合枠41を作成する。この縫合枠41の直径D1は、ファン本体5の外径OD1よりも僅かに小さく作成する。例えば、ファン本体5の外径が90mmの場合、縫合枠41の直径D1は89mmとする。なお、シート部材30は、表地20と異なる素材を使用してもよい。
次に、図4に示すように、縫合枠41の内側を縫合枠41と同心となるように、シート部材30および表地20を円形状に切り抜くことで、直径D2の貫通孔42を形成する。貫通孔42は、縫合枠41の内側に形成されるため、貫通孔42の直径D2は、縫合枠41の直径D1よりも小さくなる。縫合枠41の直径D1よりも小さい直径の貫通孔42を形成することで、貫通孔42の円縁と縫合枠41の間には、残部43が形成される。
切込部形成工程では、シート部材30および表地20に複数の切込部を作成する。具体的には、図5に示すように、貫通孔42の円縁から、貫通孔42の外周に対応する縫合枠41に向けて、残部43に直線状の切り込みを入れ、シート部材切込部33および表地切込部23をそれぞれ形成する。この切り込みは、縫合枠41より僅かに手前まで形成する。シート部材切込部33および表地切込部23は、複数形成され、例えば、図5中では、24片形成されている。なお、切り込みは、貫通孔42の円縁の外周に対応する縫合枠40に向けて形成することが好ましいが、円縁から縫合枠41に向けて斜めに形成することもできる。
シート部材引出工程では、シート部材30を表地20のうら面22に引き出す。具体的には、図5に示すように、シート部材30の四隅を貫通孔42の方向(矢印の向き)に引っ張る。そして、図6(a)に示すように、シート部材30の四隅の頂点を貫通孔42の中心付近まで引っ張った後、図6(b)に示すように、シート部材30を、貫通孔42を通して、表地20のうら面22に引き出すことで、取付孔4が形成される。このとき、シート部材30のうら面32が、表地20のうら面22に現れる。また、シート部材30を表地20のうら面22に引き出す際、シート部材30、表地切込部23およびシート部材切込部33は、ほぼ縫合枠41に沿って、表地20のうら面22側に折り返される。
シート部材30は、布地であるため、表地20のうら面22に引き出された際、盛りあがり(膨らみ)が生じ、取付孔4は所望の形状とならない場合がある。加温加圧処理工程では、加温加圧処理により、引き出したシート部材30を伸張して、所望の形状で、直径D3の取付孔4を形成する。この加温加圧処理工程では、例えば、アイロンを使用でき、シート部材30のうら面32の上から、加温加圧することで、シート部材30を伸張させ、平坦にする。そうすると、図7に示すように、所望の形状の取付孔4が形成されるのに加え、シート部材30が伸張され、布地の盛りあがりはなくなる。シート部材30は、ほぼ縫合枠41にそって、折り返されるため、取付孔4の直径D3は、縫合枠41の直径D1とほぼ等しくなる。
補強板固定工程では、取付孔4の周囲に、その外縁に沿うように補強板を取り付ける。この補強板固定工程では、補強リング40を取り付ける際、補強リング40に大きな外力が加わらないように行う。この補強板には、例えば、図8に示したような、内径D4のリング状の補強リング40を使用できる。補強リング40には、伸縮性が低く、縫合できる素材を使用する。この補強リング40には、プラスチック、例えば、ポリプロピレンを使用できる。また、この補強リング40の厚さは、約0.2mmに設計され、補強リング40の内径D4は、取付孔4の直径D3とほぼ同じに設計されている。
補強板固定工程では、補強リング40を取付孔4の周囲に固定する。図10に示すように、補強リング40が配置されている上方から、シート部材30、シート部材切込部33、表地20、および表地切込部23を業務用ミシンで円形状に縫合することで、枠線45を形成する。そして、シート部材30の外枠を縫合することで、外枠線46を形成する。
次に、本実施形態の変形例について説明する。この変形例は、上述したファン取付部の作製方法と比べ、補強板固定工程が異なる。以下、上述したファン取付部の作製方法と同一の工程の説明は省略し、補強リング40を固定する方法を詳細に説明する。この変形例では、補強リング40の外径が上述した補強リング40の外径よりも小さいものを使用する。
2 ファン
3 ファン取付部
4 取付孔
5 ファン本体
6 固定リング(固定部材)
7 空気排出口
8 軸流ファン
9 係止爪
10 フランジ
11 係止突起
20 表地
21 おもて面
22 うら面
23 表地切込部
30 シート部材
31 おもて面
32 うら面
33 シート部材切込部
40 補強リング(補強板)
41 縫合枠
42 貫通孔
43 残部
45 枠線
46 外枠線
50 ランヤード(安全保護具)
51 通路部
52 開口縁
53a 上側開口片
53b 下側開口片
62 開口縁
63a 上側収縮片
63b 下側収縮片
72 開口縁
74 カバー部
75 口紐
76 基側
OD1 外径
D1 直径
D2 直径
D3 直径
D4 内径
Claims (5)
- 取付孔を有し、ファン本体のフランジ部とリング状の固定部材とによって挟み込むことで、前記ファン本体が装着されるファン取付部を作製するファン取付部の作製工程と、安全保護具が表地側から裏地側に通される通路部を冷却衣服の背面に作製する通路作製工程とが含まれ、
前記ファン取付部の作製工程が、
表地の一方の面に、シート部材を縫合することで、前記ファン本体の外径よりも直径が小さい縫合枠を作成する縫合枠作成工程と、
前記縫合枠の内側に、前記縫合枠の直径よりも小さい直径を有する貫通孔を形成することで、前記縫合枠と前記貫通孔の間に残部を作成する残部作成工程と、
前記残部に、前記貫通孔の縁を含む切り込みを複数入れ、表地切込部およびシート部材切込部を形成する切込部形成工程と、
前記切込部形成工程の後に、前記シート部材を、前記貫通孔を通して、前記表地の他方の面に引き出し、前記表地切込部及び前記シート部材切込部を前記表地の他方の面に折り返すことで、前記取付孔を形成するシート部材引出工程と、
前記シート部材引出工程の後に、プラスチック製かつリング状の補強板を、そのリング状の補強板の孔に前記シート部材を差し込むことで、前記取付孔の周囲まで誘導し、前記表地の他方の面と前記シート部材との間かつ前記取付孔の外縁に沿って取り付ける補強板取付工程と、
前記補強板取付工程の後に、前記取付孔の周囲を縫合して、前記補強板を固定する補強板固定工程と、を含む、
ことを特徴とする冷却衣服の製造方法。 - 前記通路作製工程では、前記通路部の開口縁を塞ぐ閉塞手段を形成する閉塞手段形成工程が含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載された冷却衣服の製造方法。 - 前記通路作製工程では、前記通路部の開口縁を収縮させる収縮手段を形成する収縮手段形成工程が含まれる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された冷却衣服の製造方法。 - 前記通路作製工程では、前記背面から張り出す筒状のカバー部によって前記通路部を作成するカバー部形成工程が含まれる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された冷却衣服の製造方法。 - 前記ファン取付部の作製工程では、前記補強板取付工程の前に、前記シート部材引出工程において引き出した前記シート部材を、加温加圧処理により伸張する加温加圧処理工程が含まれる、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に冷却衣服の製造方法。
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WO2006009108A1 (ja) * | 2004-07-21 | 2006-01-26 | Seft Development Laboratory Co., Ltd. | 空調衣服 |
JP6078937B1 (ja) * | 2016-08-01 | 2017-02-15 | 株式会社サンエス | 冷却衣服 |
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Patent Citations (2)
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WO2006009108A1 (ja) * | 2004-07-21 | 2006-01-26 | Seft Development Laboratory Co., Ltd. | 空調衣服 |
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