JP6229390B2 - 画像処理制御プログラム、情報処理装置及び画像処理システム - Google Patents

画像処理制御プログラム、情報処理装置及び画像処理システム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理制御プログラム、情報処理装置及び画像処理システムに関する。
Windows(登録商標)上で動作するプリンタドライバにおいて、OS(オペレーティングシステム)からプリンタドライバの仕組みとして提供されるDEVMODE構造体というデータを利用して印刷設定を管理・保存することが知られている。
DEVMODE構造体を利用する場合、ジョブ/アプリケーション毎に印刷設定の管理が行われる。あるアプリケーションから印刷時に設定した印刷情報は、別のアプリケーションからの印刷や、同一アプリケーションでの別ウィンドウからの印刷設定には影響を与えない。
一方で、一部のアプリケーション(例:Microsoft Excel(登録商標))では、ドキュメントについて設定したDEVMODE構造体による印刷設定情報をアプリケーションのデータファイルの一部として保存することが知られている。
これは、その印刷設定情報が保存されたデータファイルを受け取ったユーザが、そのドキュメントの印刷設定を変更せずに印刷した場合、その印刷設定情報に従った印刷設定で印刷を行うことになるということを意味する。
この時、認証パスワードなどの機密情報を印刷設定情報に含んでいる場合、印刷をするユーザは、そのデータファイルを保存したユーザの情報で印刷することになり、セキュリティ上の問題を生じる。
この問題を解決するものとして、パスワード等の機密情報を、DEVMODE構造体ではなく別のレジストリなどの場所に保存することにより、その機密情報がアプリケーションのデータファイルの一部として保存されないようにするという方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
下記特許文献1には、全ての印刷設定情報が特定アプリケーションのデータファイルに画一的に保存されてしまうことを回避し、ユーザの利便性/セキュリティを向上させることを目的として、以下の構成を採る発明が開示されている。
すなわち、設定項目によって、DEVMODE構造体に保存するものと、DEVMODE構造体以外の保存領域に保存するようにするものとを分け、設定値を2つの保存先に分けて保存する発明が開示されている。DEVMODE構造体は、上述のようにアプリケーションによってはデータファイルの一部として保存されるが、このようにすれば、DEVMODE構造体以外の保存領域に保存した印刷設定情報は、データファイルの一部として保存されることがない。
しかし、特許文献1に記載の技術において、DEVMODE構造体以外の保存領域としてはレジストリ領域が用いられている。そして、このレジストリの保存領域は、ユーザ毎/システム毎に設定値を保存する領域であるため、ジョブ毎/アプリケーション毎に印刷設定情報を管理することはできないという問題があった。
すなわち、例えば、あるユーザについて設定値を保存した場合、あるアプリケーションで印刷する時に設定した印刷設定情報が、そのユーザが別のアプリケーションで印刷しようとしたときにもデフォルトの設定として利用されてしまうということになる。
従って、アプリケーションによって印刷設定を使い分けたい場合であっても、レジストリに保存した項目については前の印刷設定情報がそのまま使われてしまったりすることがある。また、同じアプリケーションから印刷する場合でも、その内容(例えば、請求書と受注書など)によって印刷設定情報を変更して印刷したい場合に、レジストリに保存した項目については前の印刷設定情報がそのまま使われてしまい、知らないうちに誤った印刷設定情報で印刷をしてしまう可能性があるという問題があった。
このような問題は、印刷以外の画像処理に関する設定についても同様に発生するものである。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、画像処理設定の中に含まれる特定の項目の情報の安全性を保ちつつ、より細かく画像処理設定値の管理ができるようにすることを目的とする。例えば、ジョブ毎又はアプリケーション毎に印刷設定値の管理が出来るようにする等である。
上記目的を達成するために、この発明は、コンピュータを、画像処理設定のうち特定の項目以外を、所定のデータ構造体として保存する第1の保存手段と、上記画像処理設定のうち上記特定の項目を、上記所定のデータ構造体と異なる所定の記憶領域に保存する第2の保存手段として機能させ、上記第2の保存手段は、上記特定の項目の情報と対応付けて、上記画像処理設定を行ったユーザの情報と、設定識別情報とを保存し、上記第1の保存手段は、上記画像処理設定に、上記第2の保存手段が保存したものと同じ設定識別情報を追加して保存するものであり、上記コンピュータをさらに、アプリケーションから画像処理設定と共に画像処理要求を受信した場合に、上記第2の保存手段が保存した情報のうち、上記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられたユーザの情報が、受信した画像処理要求を行ったユーザの情報と一致するか否か判定する判定手段と、上記判定手段が一致すると判定した場合に、上記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられた上記特定の項目の情報を上記受信した画像処理設定に追加して、その追加後の画像処理設定に従い上記受信した画像処理要求に係る画像処理を画像処理装置に実行させる画像処理実行手段として機能させるための画像処理制御プログラムを提供する。
以上のような構成によれば、画像処理設定の中に含まれる特定の項目の情報の安全性を保ちつつ、より細かく画像処理設定値の管理ができるようにすることができる。
この発明の情報処理装置の実施形態であるPCと、画像処理装置の実施形態であるプリンタを含む画像処理システム1の構成を示す図である。 図1に示したPCのハードウェア構成を示す図である。 PC10におけるプリンタドライバの役割を説明するための図である。 PC10における、印刷の手順に関わる各部分の機能構成を示す図である。 この発明の画像処理システム1の処理の概要を示した図である。 図4に示したプリンタドライバUI121及びプリンタドライバ描画部122のより詳細な機能ブロック図である。 DEVMODE外保存領域に保存する情報の構成について説明するための図である。 ユーザが、まだ印刷設定を行っていないアプリケーションから印刷設定の実行を指示した場合にPC10のCPU11が実行する処理のフローチャートである。 ユーザが、すでに印刷設定を行い、印刷に使用するDEVMODEを保持しているアプリケーションから印刷実行の指示を行った場合にPC10のCPU11が実行する処理のフローチャートである。 ユーザが、すでに印刷設定を行い、印刷に使用するDEVMODEを保持しているアプリケーションから印刷設定の実行を指示した場合にPC10のCPU11が実行する処理のフローチャートである。 DEVMODE構造体とDEVMODE外保存領域に保存する設定項目の一例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の情報処理装置の実施形態であるPCと、画像処理装置の実施形態であるプリンタを含む画像処理システム1の構成を示す図である。
この画像処理システム1は、PC10とプリンタ20とをネットワーク30を介して接続したものである。ネットワーク30は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)とすることが考えられるが、有線、無線を問わず任意の方式のものを採用可能である。
また、PC10は、この発明の情報処理装置の実施形態である。そして、詳細は後述するが、プリンタ20を制御するためのドライバとして、それぞれフィルタにより実現される1又は複数の機能を備える1又は複数のプリンタドライバを備える。
また、プリンタ20は、外部から供給される出力データに従って画像を印刷処理する機能を備える。
以上の処理の指示は、PC10が備える、プリンタ20と対応するプリンタドライバから行うことができる。
次に、図2に、PC10のハードウェア構成を示す。
PC10は、ハードウェアとしては公知のコンピュータを適宜採用できる。例えば、図2に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、通信I/F14、HDD(ハードディスクドライブ)15、UI(ユーザインタフェース)部16をシステムバス17により接続した構成とすることができる。
そして、CPU11がRAM13をワークエリアとしてROM12あるいはHDD15に記憶されたプログラムを実行することにより、PC10全体の動作を制御し、後述する種々の機能を実現することができる。
また、HDD15は、第1の保存手段及び第2の保存手段が、所定のデータを保存するための記憶装置として機能する。
通信I/F14は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークを介してプリンタ20等の外部装置と通信するためのインタフェースである。
UI部16は、ユーザの操作を受け付けるための操作部や、ユーザに情報を提示するための表示部を含む操作受付手段である。外付けの操作部や表示部を用いてもよいことはもちろんである。この表示部が表示手段として機能する。
なお、ユーザの操作は、外部装置から操作内容を示すデータを受信することにより受け付けてもよい。また、ユーザへの情報の提示は、画面の表示内容を示すデータや画面に表示させるべきデータを外部装置へ送信することによって行ってもよい。
図3は、PC10におけるプリンタドライバの役割を説明するための図である。
このPC10は、Microsoft社のWindows(登録商標)を基本ソフトウェア(オペレーティングシステム。以下「OS」という。)に採用していて、他のソフトウェアはこのOS上で動作する。
アプリケーション111は、文書作成、画像作成、画像編集、画像加工、表計算等の、ユーザが文書等のデータの編集に用いる機能を実現するソフトウェアモジュールである。
スプーラ112は、OSの印刷機能を管理するソフトウェアモジュールである。そして、プリンタ20を制御するための各種プリンタドライバ120a〜120cは、このスプーラ112の一部として動作する。
ドライバ選択部113は、スプーラ112が備えるプリンタドライバ120の中から、印刷に使用するプリンタドライバを選択する機能を備えるソフトウェアモジュールである。この選択は、自動で行っても、ユーザの操作に従って行ってもよい。プリンタドライバ120がプリンタ20と対応付けられていれば、印刷に用いるプリンタ20の選択に従ってドライバの選択を行うこともできる。
パラレルI/F131、USB(Universal Serial Bus)I/F132及びネットワークI/F133は、図2に示した通信I/F14の具体例である。このうちパラレルI/F131は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1284の仕様に基づく入出力インタフェースである。USB_I/F132は、USB1.0あるいはUSB2.0の仕様に基づく入出力インタフェースである。ネットワークI/F133は、イーサネット(登録商標)などのネットワーク通信を行うための入出力インタフェースである。
以上の各部を備えるPC10において、アプリケーション111で作成した文書等を印刷しようとする場合、概略は以下の手順となる。すなわち、アプリケーション111は、ユーザから画像処理要求である印刷要求を受け取ると、まずスプーラ112のうちドライバ選択部113で選択されたドライバにその文書のデータを渡す。そして、そのドライバが、受け取ったデータを、印刷に用いるプリンタ20が取り扱い可能な形式に変換して、プリンタ20と通信可能なI/Fから、プリンタ20へその変換後のデータを送信する。
これを受け取ったプリンタ20は、その受け取ったデータに基づき印刷を実行する。
なお、プリンタ20は文書データ等を用紙等に印刷するエンジンと、CPU、ROM、RAM等を含む制御部と、PC10と通信するための通信I/Fとを備えた一般的なプリンタが利用可能であるので、ハードウェア構成についての説明は省略する。
次に、図4に、PC10が備える機能のうち、この印刷の手順に関わる各部の構成を、より詳細に示す。なお、Windowsで利用可能なプリンタドライバには大きく分けてGDI(Graphic Device Interface)ドライバとXPSドライバがあるが、図4に示すのはXPSドライバを用いる場合の例である。
PC10は、印刷実行時に動作する構成として、図4に示すように、アプリケーション111及びプリンタドライバ描画部122の他、プリンタドライバUI121、API(Application Program Interface)141、スプールファイル格納部142を備える。
なお、図3に示したプリンタドライバ120a〜120cは、それぞれプリンタドライバUI121とプリンタドライバ描画部122の両方を含むものを意味する。図4には、プリンタドライバ1つ分の構成を示している。
このうちプリンタドライバUI121は、アプリケーション111からの指示に応じて、印刷に用いるプリンタドライバ描画部122において利用可能な機能に関する設定を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を制御する機能を備える。GUIの構成に関するデータはプリンタドライバ描画部122が持っているため、これを参照してGUIの制御を行う。このGUIで受け付けた設定の内容は、アプリケーション111に渡して保持させる。
API141は、アプリケーション111からの命令を受けて、印刷すべき文書等のデータを、プリンタドライバ描画部122が処理可能なスプールファイルの形式に変換する機能を備える。このとき、アプリケーション111は、プリンタドライバUI121から渡された印刷の設定を示すデータを、印刷すべき文書等のデータと共にAPI141に渡し、API141は、その設定も反映させたスプールファイルを作成する。
スプールファイル格納部142は、HDD15等の記憶装置のOSで設定された場所にスプールフォルダを作成してスプールファイルを格納する機能を備える。API141が作成したスプールファイルは、プリンタドライバ描画部122に渡す前にスプールファイル格納部142に格納させて保管しておくことができる。
プリンタドライバ描画部122は、図3に示したプリンタドライバ120に含まれるものであるが、より詳細には、フィルタパイプラインマネージャ1221、複数のフィルタ1222、及びフィルタ構成ファイル1223を備える。
そして、プリンタドライバ描画部122は、OSが提供するフィルタパイプラインマネージャ1221の機能により、API141から渡されたスプールファイルをフィルタ1222に順次処理させることにより、プリンタ20が取り扱い可能な形式に変換する。このとき、拡大・縮小、集約など、画像を加工する処理を合わせて行うこともできる。このような動作は、レンダリングと呼ばれる。
そして、プリンタドライバ描画部122は、最後のフィルタ1222による処理後のデータを、適当なI/Fに渡してプリンタ20へ送信させる。
また、フィルタ構成ファイル1223は、フィルタパイプラインマネージャ1221がスプールファイルを渡して処理させるフィルタの場所(名称)及び各フィルタに処理を実行させる順番を規定するファイルである。
図5は、PC10が実行する、画像処理設定である印刷設定の取り扱いに関する処理の概要を示した図である。この図に基づいて、PC10における印刷設定の取り扱いに関する処理の概要を説明する。
ユーザがアプリケーション111において印刷のための設定を行うと、プリンタドライバUI121は、アプリケーション111からの指示に応じて、印刷に用いるプリンタドライバ描画部122において利用可能な機能に関する設定を受け付ける。
プリンタドライバUI121は、受け付けた設定の内容のうち、特定の項目(一例として、印刷パスワード等の秘密にすべき情報)を除く印刷設定情報をDEVMODE構造体(以下単に「DEVMODE」という。)150としてアプリケーション111に渡す。なお、DEVMODE構造体が「所定のデータ構造体」の一例である。
DEVMODE150を受け取ったアプリケーション111は、それを、編集中のデータを印刷する際に使用する印刷設定情報として保持する。アプリケーション111の種類によっては、編集中のデータの一部として保持し、そのデータを保存する際にDEVMODEも合わせて保存する場合もある。
一方、プリンタドライバUI121は、上記特定の項目、印刷設定を行ったユーザを示すユーザ情報及び、印刷設定を行ったアプリケーションを示すアプリケーション情報を、上記DEVMODE150とは別の保存領域(以下「DEVMODE外保存領域」という。)152に、設定識別情報(以下「設定識別ID」という。)と関連付けて保存する。この設定識別IDは、上記DEVMODEにも同じものを格納してアプリケーション111に渡す。DEVMODE外保存領域が「所定の記憶領域」の一例である。
この実施形態では、DEVMODE外保存領域として、例えば、Microsoft社のWindows8においてサポートされるVersion4というプリンタドライバ(XPSドライバ)における「Queue_PropertyBag」を利用する。
Queue_PropertyBagに保存したデータは、Point&Print(プリンタを共有に設定する方法、または共有されている状態のこと。)でサーバサイドレンダリングを行う場合にも、その描画側からこの領域を参照することができるというメリットがある。
ユーザが印刷の実行指示を行うと、アプリケーション111は、DEVMODE150を含むアプリケーションデータ151をAPI141に渡す。API141は、スプールファイルを作成し、プリンタドライバ描画部122に渡す。この時、プリンタドライバUI121がDEVMODEの印刷設定情報をPrintTicket153に変換し、そのPrintTicket153を埋め込んだ印刷ジョブ154を、プリンタドライバ描画部122に渡す。
なお、PrintTicketとは、プリンタドライバに設定されているXML(Extensible Markup Language)形式で記載された印刷設定、すなわち、印刷ジョブをどのように処理するか、をプリンタに指示するものである。
また、DEVMODEからPrintTicketへの変換処理は、XPSドライバの場合にのみ必要な処理である。
プリンタドライバ描画部122は、受け取った印刷ジョブ154に含まれるPrintTicketから設定識別IDを読み取り、Queue_PropertyBagを参照して、その設定識別IDを検索キーとして上記特定の項目(印刷パスワードなど)を検索/取得する。
プリンタドライバ描画部122は、その取得した特定の項目の情報をPrintTicketに追加して、その追加後のPrintTicketに基づきプリンタ20に対して印刷処理の実行を指示する。
図6は、図4に示したプリンタドライバUI121及びプリンタドライバ描画部122のより詳細な機能ブロック図である。プリンタドライバUI121及びプリンタドライバ描画部122によってプリンタドライバ120が構成される。
図6に示すように、プリンタドライバUI121は、印刷設定画面表示部201、印刷設定保存部202、特定項目保存部203、設定識別ID生成部204、DEVMODE/PrintTicket変換部205及び特定項目保存設定更新部206を備える。
また、プリンタドライバ描画部122は、印刷設定取得部207、印刷ユーザ検証部208、印刷処理実行部209を備える。
このうち、印刷設定画面表示部201は、表示制御手段であり、ユーザから印刷設定を受け付けるための画面を表示する機能を備える。
印刷設定保存部202は、第1の保存手段であり、印刷設定画面でユーザが設定/変更した印刷設定のうち、上述した特定項目以外の情報を、DEVMODEに保存する機能を備える。この時、設定識別ID生成部204が生成した設定識別IDを、DEVMODEの中に一緒に保存する。
特定項目保存部203は、第2の保存手段であり、印刷設定を行ったアプリケーションを示すアプリケーション情報(アプリケーション名、アプリケーションのプロセスID等)や、印刷設定を行ったユーザを示すユーザ情報(ユーザID等)を、受け付けた印刷設定に含まれていた特定項目の情報と対応付けて、DEVMODE外保存領域(例えばQueue_PropertyBag)に保存する機能を備える。この時、設定識別ID生成部204が生成した設定識別IDも、アプリケーション情報、ユーザ情報及び特定項目の情報と対応付けて保存する。
また、設定識別ID生成部204は、アプリケーション情報、ユーザ情報及び特定項目と関連付けられる一意の情報である設定識別IDを生成する機能を備える。生成された設定識別IDは、印刷設定保存部202及び特定項目保存部203が、それぞれ、DEVMODE及びDEVMODE外保存領域に保存する。なお、設定識別IDを特定項目保存部203が生成するように構成してもよい。その場合は、設定識別ID生成部は不要である。
また、DEVMODE/PrintTicket変換部205は、DEVMODEに保存されている印刷設定情報をPrintTicketに変換する機能を備える。PrintTicketは、印刷ジョブのXPSデータに埋め込まれ、印刷実行時にプリンタドライバ描画部122に送られる。
特定項目保存設定更新部206は、削除手段であり、特定項目保存部203が保存した情報のうち、現在起動されていないアプリケーションの情報と対応付けて記憶されている情報を削除して、DEVMODE外保存領域を更新する機能を備える。
例えば、DEVMODE外保存領域には、アプリケーション情報としてアプリケーション名やプロセスIDを保存している。そして、このアプリケーション情報が示すアプリケーションやプロセスが現在起動されていない場合は、その設定は既に終了したアプリケーションからの印刷時に設定された情報であり、もう必要がないと判断できるからである。
以下はプリンタドライバ描画部122側の機能となる。
印刷設定取得部207は、印刷実行時に、PrintTicketに含まれる印刷設定(DEVMODEに含まれていた情報)と設定識別IDを取得し、DEVMODE外保存領域からその設定識別IDに関連付けられたユーザ情報とアプリケーション情報を取得する機能を備える。
印刷ユーザ検証部208は、印刷設定取得部207がDEVMODE外保存領域から取得したユーザ情報と、印刷ジョブから取得したりOSからログインユーザ名として取得したりしたユーザ情報(実際に印刷実行指示をしたユーザの情報)とを比較して、印刷実行指示をしたユーザと印刷設定をしたユーザが同一か否かを判断する機能を備える。
印刷設定取得部207と印刷ユーザ検証部208が協働することにより、判定手段としての機能を実現する。
印刷処理実行部209は、印刷ユーザ検証部208において、印刷実行指示をしたユーザと印刷設定をしたユーザが同一であると判断できた場合には、その印刷処理の実行をプリンタ20に指示し、同一であると判断できなかった場合には印刷を中止する機能を備える。すなわち、印刷処理実行部209が画像処理実行手段及び画像処理中止手段として機能する。
なお、印刷を中止する代わりに、印刷実行指示をしたユーザと印刷設定をしたユーザが同一でない旨を印刷実行指示をしたユーザに通知するようにしてもよい。
図7は、DEVMODE外保存領域に保存する情報の構成について説明する図である。
図7において1行分のデータが1つの登録情報を構成する。このうち一行目のデータを代表として、カンマで区切られた各データの意味を説明する。
まず、「passwd1」は、DEVMODE中の特定項目の情報であり、ここでは、親展印刷機能等において、プリンタに文書の印刷を行わせる際に入力すべきパスワードである。そして、以下の3項目の情報は、「passwd1」の取得元であるDEVMODEの設定は、「user1」というユーザIDを持つユーザが、アプリケーション1.exeという名前のアプリケーションで設定したものであり、そのアプリケーションのプロセスIDが1000であるということを示している。
また、DEVMODEに設定した印刷設定と、それを設定したアプリケーション/ユーザ情報とを関連付けるための設定識別IDとして、{GUID1}というIDを付けている。
この{GUID1}という設定識別IDがDEVMODEに保存され、プリンタドライバ描画部での印刷処理実行時には、この設定識別IDをPrintTicketから取得し、印刷設定取得部207が元の印刷設定を取得したり、印刷ユーザ検証部208が印刷指示ユーザの検証を行ったりする。図7はあくまでもひとつの例に過ぎず、任意に設定することが可能である。さらに別の項目のデータを保存するようにしてもよい。
なお、GUIDとは、Global Unique Identifierの略称であり、全世界で2つ以上のアイテムが同じ値を持つことがない一意な識別子のことであり、波括弧で表記されることが多い。ただし、ここで用いるIDは、DEVMODE及びDEVMODE外保存領域において重複が起こらないと期待できる程度の一意性を備えていればよく、GUIDには限られない。
次に、以上説明してきた印刷及びそのための印刷設定の実行に伴いPC10が実行する処理について説明する。
図8は、ユーザが、まだ印刷設定を行っていないアプリケーションから印刷設定の実行を指示した場合にPC10のCPU11が実行する処理のフローチャートである。
PC10のCPU11は、ユーザがまだ印刷設定を行っていないアプリケーションから、印刷設定を行うための印刷設定画面起動を指示した場合、図8のフローチャートに示す処理を開始する。なお、編集中のデータにも、対応するDEVMODEは保存されていないとする。
この場合、CPU11はまず、印刷設定画面表示部201の機能により、上記の特定の項目も含め、印刷設定画面表示部201が保持するデフォルトの印刷設定が初期値として設定された状態の印刷設定画面をPC10の表示部に表示する(S1)。この印刷設定画面上においてユーザは印刷設定を行う。ユーザが印刷設定を行い、「OK」ボタンを押すと、次のステップS2に移行する。なお、「OK」ボタンが押されることにより、印刷設定画面表示部201はアプリケーションから印刷設定の保存指示を受けたと認識する。
S2は、印刷設定保存部202の機能と対応する処理であり、CPU11は、ユーザが設定した印刷設定のうち上記特定の項目以外の内容に従ったDEVMODEを生成する(S2)。なお、特定の項目以外の内容としては、用紙サイズや片面/両面印刷といった一般的な印刷設定情報が考えられる。また、ここでいうDEVMODEの生成とは、DEVMODEの各項目を所望の値に変更し、所望の内容を持つDEVMODEを得ることを指す。
次に、CPU11は、ユーザが設定した印刷設定のうちの上記特定の項目の内容を、印刷設定を指示したユーザ及びアプリケーションを示すユーザ情報及びアプリケーション情報と対応付けてDEVMODE外保存領域に保存する(S3)。S3は、特定項目保存部203の機能と対応する処理である。このとき、ユーザ情報は、プリンタドライバが印刷ジョブから取得したり、OSから現在のログインユーザ名を取得することにより取得したりすることができる。また、アプリケーション情報は、プリンタドライバが印刷設定の実行指示に用いたアプリケーションのプロセス名などから取得し、印刷設定画面表示部201に提供することができる。
次に、CPU11は、設定識別IDを生成し、それを、ステップS3で保存した各情報と対応付けてDEVMODE外保存領域に保存すると共に、ステップS2で生成したDEVMODEにも保存する(S4)。このことにより、ユーザが行った印刷設定のうち、ステップS3でDEVMODE外保存領域に保存した情報と、生成したDEVMODEに含まれる情報とを対応付けることができる。
その後、CPU11は、ステップS4で設定識別IDを保存したDEVMODEを、アプリケーションからの要求に従って行った印刷設定の結果としてアプリケーションに渡し(S5)、処理を終了する。この処理は、DEVMODEをアプリから参照可能な位置に保存する処理であると考えることもできる。
以上の処理において、ステップS2、S4及びS5では、CPU11が第1の保存手段として機能する。また、ステップS3では、CPU11が第2の保存手段として機能する。
以上の処理によれば、生成したDEVMODEのうち、機密性の高い情報など、特定の項目の情報のみ分離して、DEVMODE外領域に保存すると共に、DEVMODEと、DEVMODE外領域に保存した情報とを設定識別IDにより紐付けることができる。従って、DEVMODEをアプリケーションで編集したデータと共に保存し、これが他人に渡るような場合でも、特定の項目の内容を知られないようにすることができる。さらに、後述のように、DEVMODEを印刷に用いる場合には、容易に分離前の特定の項目の情報を取得して、印刷に用いることができる。
また、DEVMODE外領域として利用する領域に特に制約はなく、ジョブ毎やアプリケーション毎に異なる値を保存可能な領域を用いれば、特定の項目の情報を分離保存する場合であっても、ジョブ毎やアプリケーション毎に、印刷設定値の管理を行うことが可能となる。
図9は、ユーザが、すでに印刷設定を行い、印刷に使用するDEVMODEを保持しているアプリケーションから印刷実行の指示を行った場合に、PC10のCPU11が実行する処理のフローチャートである。なお、アプリケーションは、図8のステップS5でDEVMODEを渡された場合の他、編集中のデータが、該データと対応するDEVMODEを保持している場合にも、印刷に使用するDEVMODEを保持していることになる。
PC10のCPU11は、ユーザが印刷に使用するDEVMODEを保持しているアプリケーションに対し所定の操作を行い、印刷に実行を指示した場合に、アプリケーション111の機能により、印刷すべきデータと印刷に使用するDEVMODEとを、API141を通してプリンタドライバ描画部122に渡す。弧のとき、印刷を指示したユーザを示すユーザ情報、印刷を指示したアプリケーションを示すアプリケーション情報は、プリンタドライバ描画部122がそれぞれ、印刷ジョブ及びアプリケーションのプロセス名等から取得することができる。
図9の処理は、プリンタドライバ120の機能と対応するものであり、CPU11は、プリンタドライバ描画部122がAPI141から印刷すべきデータのスプールファイルと印刷に使用するDEVMODEとを受け取ると、図9の処理を開始する。
図9の処理において、まずCPU11は、受け取ったDEVMODEが含まれている印刷設定情報をPrintTicketに変換する(S11)。その後、PrintTicketと、スプールファイルと、上記のユーザ情報及びアプリケーション情報とを含めたジョブ情報を生成する(S12)。
これはXPSドライバのように、描画側において、DEVMODE情報ではなくPrintTicketを扱うドライバの場合に必要な処理である。
なお、GDI(Graphic Device Interface)ドライバのように、描画側でもDEVMODEを参照するプリンタドライバでは必要のない処理である。これは、DEVMODE/PrintTicket変換部205の機能と対応する処理である。
DEVMODEに設定識別IDが含まれている場合には、その設定識別IDもPrintTicketに変換されて、印刷ジョブのXPSデータに埋め込まれる。このことにより、設定識別IDが印刷ジョブ情報と関連付けられたことになる。
次に、CPU11は、DEVMODE外保存領域を参照し、ジョブ情報(このうちPrintTicketの部分)に含まれている設定識別IDが付された登録情報を取得する(S13)。
次に、CPU11は、ジョブ情報に含まれるユーザ情報(今回印刷の実行を指示したユーザの情報)と、DEVMODE外保存領域から取得した登録情報中のユーザ情報(DEVMODEを作成した際のユーザ情報)とを比較して、同一性を検証する(S14)。これは、印刷ユーザ検証部208の機能と対応する処理である。また、この処理は、設定識別IDが一致する登録情報が、今回印刷の実行を指示したユーザが過去に(印刷設定を行ってDEVMODEを作成した際に)登録されたものであるかを確認するためのものである。
CPU11は、ステップS14で同一と判定した場合、ステップS13で取得した登録情報に含まれる、「特定の項目」のデータを、ジョブ情報中のPrintTicketに追加する(S15)。そして、その追加後のPrintTicketに従って、プリンタ20に対してジョブ情報に係る印刷処理の実行を指示し(S16)、処理を終了する。
これに対して、ステップS14で同一でないと判定した場合、CPU11は、ユーザ不一致時の処理を行い(S17)、処理を終了する。例えば、印刷をキャンセルしたり、表示部に印刷エラーを表示したりすることが考えられる。S15乃至S17は、印刷処理実行部209の機能と対応する処理である。なお、ステップS13で設定識別IDと対応する登録情報が発見できない場合も、ステップS17と同様な処理を行うことが考えられる。
以上の処理において、ステップS14では、CPU11が判定手段として機能する。また、ステップS15及びS16では、CPU11が画像処理実行手段として機能する。ステップS17では、CPU11が画像処理中止手段として機能する。
以上の処理によれば、DEVMODEを印刷に用いる場合に、分離保存した特定の項目の情報を取得して、その内容を含む印刷設定に従い印刷を行うことができる。またこのとき、今回印刷を実行したユーザと特定の項目の情報を保存したユーザとが同じであることを確認してからその情報を印刷に用いるようにしているため、分離保存した情報を他人に使用されることがない。
また、今回印刷を実行したユーザと特定の項目の情報を保存したユーザとが異なる場合に印刷をキャンセルしたりエラー表示を行ったりすることにより、誤って他人が行った設定で印刷を行ってしまうこともなくなる。すなわち、DEVMODEを含む文書データを受け取ったユーザが、分離保存されている特定の項目の情報を、それと知らずに使ってしまうことがなくなる。
図10は、ユーザが、すでに印刷設定を行い、印刷に使用するDEVMODEを保持しているアプリケーションから印刷設定の実行を指示した場合にPC10のCPU11が実行する処理のフローチャートである。
PC10のCPU11は、ユーザが印刷に使用するDEVMODEを保持しているアプリケーションから印刷設定の実行を指示した場合に、図10のフローチャートに示す処理を開始する。「DEVMODEを保持している」の意味は、図9の場合と同様である。
図10の処理において、CPU11はまず、印刷設定の実行を指示したアプリケーションの情報(アプリケーション名、プロセスIDなど)、ユーザの情報(ユーザ名など)及び、そのアプリケーションが保持するDEVMODEに含まれる設定識別IDを取得する(S21)。これらの情報は、印刷設定の実行指示に用いたアプリケーション又はOSから取得可能である。
次に、CPU11は、S21で取得した設定識別IDを持つ登録情報がDEVMODE外保存領域に保存されているかを調べる(S22)。該当の登録情報があった場合は、その登録情報に含まれるユーザ情報及びアプリケーション情報(DEVMODEを作成した際の情報)が、ステップS21で取得したユーザ情報及びアプリケーション情報(今回の指示に係る情報)と一致するか否か判定する(S23)。
ステップS23で全て一致する場合、CPU11は、ステップS21で取得した登録情報に含まれる「特定の項目」のデータを、アプリケーションが持つDEVMODEに追加する(S24)。なお、ここでいう「追加」とは、DEVMODEの「特定の項目」が書き込まれる場所に設定されている値を変更することも含むものとする。そして、その追加後のDEVMODEが示す印刷設定が初期値として設定された状態の印刷設定画面をPC10の表示部に表示する(S25)。
一方、ステップS23で一致しないものがある場合、「特定の項目」についてはデフォルトの値が、それ以外の項目についてはアプリケーションが持つDEVMODEが示す印刷設定が初期値として設定された状態の印刷設定画面をPC10の表示部に表示する(S26)。
例えば、ステップS23において、アプリケーション名が同一でもプロセスIDが異なる場合には、同じアプリケーションでも別画面が表示されていることになるため、デフォルトの印刷設定を利用することになる。
ステップS25とS26のいずれの場合も、表示された印刷設定画面上においてユーザは印刷設定を行う。ユーザが印刷設定を行い、「OK」ボタンを押すと、印刷設定画面表示部201はアプリケーションからの印刷設定の保存指示があったと認識し、次のステップS27に移行する。続くステップS27乃至S30の処理は、図8のステップS2乃至S5の処理と同じであるので説明を省略する。
ステップS30の後、CPU11は、DEVMODE外保存領域に保存されている登録情報のうち、その登録情報に含まれるアプリケーション情報(アプリケーション名及びプロセスID)が示すプロセスが現在起動していないものを、不要であるとして削除し(S31)、処理を終了する。
このような登録情報は、後で参照したとしてもステップS23の判断がYesとなることはなく、従って使用されることはない。このため、検索が遅くなったり、誤検索が起こったりするのを防ぐため、削除するものである。ただし、この削除はステップS29までの処理と同期して行う必要は無く、適当なタイミングでステップS29までの処理と独立して行ってもよい。
以上の図10の処理において、ステップS23では、CPU11が第2の判定手段として機能する。また、ステップS24及びS25では、CPU11が表示制御手段として機能する。
以上の処理によれば、一旦保存したDEVMODEに係る設定を変更する場合に、特定の項目の情報が分離保存されている場合でも、その分離保存された情報を含む設定内容を初期値として、印刷設定画面を表示させることができる。またこのとき、今回印刷を実行したユーザ及びアプリケーションと、特定の項目の情報を保存したユーザ及びアプリケーションとが同じであることを確認してからその情報を印刷に用いるようにしているため、分離保存した情報を他人に使用されることがない。
また、印刷設定の実行指示時とDEVMODEの保存時とでユーザ又はアプリケーションが異なる場合でも、特定の項目の値のみデフォルト値を初期値として設定を受け付けることができるので、設定操作に特に支障はない。DEVMODEに保存されている情報を活用した設定の受付が可能である。
なお、ユーザが、アプリケーションではなく、OSのプリンタプロパティから印刷設定の実行を指示した場合にも、図10の処理を実行するようにするとよい。この場合、アプリケーション名として、例えば「explorer.exe」といった、OSが印刷設定を行ったことを示す、予め用意した特定の値を用いるとよい。
またこの場合、ステップS25又はS26で表示した印刷設定画面において「OK」ボタンが押されると、印刷設定画面表示部201はOSからの印刷設定の保存指示があったと認識し、ステップS27以下の処理に進む。
ステップS28では、DEVMODE外保存領域に、アプリケーション名が「explorer.exe」の登録情報を保存する。既にアプリケーション名が「explorer.exe」の登録情報が保存されている場合には、これに上書きする。ステップS30では、生成したDEVMODEをOSに渡し、デフォルト値として保存させる。このことにより、ユーザは、特定の項目の情報も含め、DEVMODEのデフォルト値を編集することができる。
そして、これ以降に図10の処理を実行する場合には、ステップS26で、アプリケーション名として「explorer.exe」が設定されている登録情報に含まれる特定の項目の情報を使用すればよい。
なお、この場合、ステップS31では、アプリケーション名が「explorer.exe」である登録情報は削除しないようにする。
図11は、DEVMODE構造体とDEVMODE外保存領域に保存する設定項目の一例を示す図である。用紙サイズなどの一般的な印刷設定はDEVMODE構造体に保存する。
それに対して、ユーザID等のユーザ情報、アプリケーション情報、印刷パスワード等の機密情報など他のユーザ/他のドキュメントの印刷設定が引き継がれてしまうと困るような情報は、DEVMODE外保存領域に保存する。
なお、設定識別IDは、DEVMODEに格納される印刷設定情報と、DEVMODE外保存領域に格納される特定項目とを関連付ける情報であるので、同じものを両方に格納する。
以上、発明を実施するための実施の形態について説明を行ったが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
例えば、図9の処理において、ステップS14で同一でない場合に、「特定の項目」のデフォルト値をジョブ情報中のPrintTicketに追加して印刷を行うようにしてもよい。このデフォルト値は、上述のように、OSのプリンタプロパティから設定した値でよく、例えば上述のようにアプリケーション名が「explorer.exe」の登録情報から取得することができる。
このようにすれば、第3者に特定の項目の情報を知られないようにしつつ、印刷自体は、標準的な設定で実行することができる。
また、上述の実施形態では、印刷を例に挙げて説明したが、印刷以外の、送信、データ形式変換、蓄積、投影等の画像処理の場合にも、本発明は適用可能である。
また、上述したPC10の機能を、複数の装置に分散して設け、これらを協働させて上述したPC10と同様な機能を実現させてもよい。プリンタ20が、PC10の機能の一部を持っていてもよい。
この発明による画像処理制御プログラムは、上述した実施形態のPC10におけるCPU11にプリンタドライバ120の機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMや他の不揮発性記憶媒体(フラッシュメモリ,EEPROM等)などに格納しておいてもよい。
しかし、メモリカード、CD、DVD、ブルーレイディスク等の任意の不揮発性記録媒体に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールして実行させることにより、上述した各機能を実現させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部装置あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部装置からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
また、上述した実施形態のPC10が備えるプリンタドライバ120の機能を実現させるためのプログラムと、そのプログラムにより制御されるプリンタ20で、画像処理システムを構成すると捉えることができる。
さらに、以上説明した各実施形態、動作及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることはもちろんである。
1:画像処理システム、10:PC、11:CPU、12:ROM、13:RAM、15:HDD、16:UI部、20:プリンタ、30:ネットワーク、111:アプリケーション、112:スプーラ、113:ドライバ選択部、120:プリンタドライバ、121:プリンタドライバUI、122:プリンタドライバ描画部、141:API、142:スプールファイル格納部、150:DEVMODE構造体、151:アプリケーションデータ、152:DEVMODE外保存領域、153:PrintTicket、154:印刷ジョブ、201:印刷設定画面表示部、202:印刷設定保存部、203:特定項目保存部、204:設定識別ID生成部、205:DEVMODE/PrintTicket変換部、206:特定項目保存設定更新部、207:印刷設定取得部、208:印刷ユーザ検証部、209:印刷処理実行部
特開2011−128944号公報

Claims (9)

  1. コンピュータを、
    画像処理設定のうち特定の項目以外を、所定のデータ構造体として保存する第1の保存手段と、
    前記画像処理設定のうち前記特定の項目を、前記所定のデータ構造体と異なる所定の記憶領域に保存する第2の保存手段として機能させ、
    前記第2の保存手段は、前記特定の項目の情報と対応付けて、前記画像処理設定を行ったユーザの情報と、設定識別情報とを保存し、
    前記第1の保存手段は、前記画像処理設定に、前記第2の保存手段が保存したものと同じ設定識別情報を追加して保存するものであり、
    前記コンピュータをさらに、
    アプリケーションから画像処理設定と共に画像処理要求を受信した場合に、前記第2の保存手段が保存した情報のうち、前記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられたユーザの情報が、受信した画像処理要求を行ったユーザの情報と一致するか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段が一致すると判定した場合に、前記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられた前記特定の項目の情報を前記受信した画像処理設定に追加して、その追加後の画像処理設定に従い前記受信した画像処理要求に係る画像処理を画像処理装置に実行させる画像処理実行手段として機能させるための画像処理制御プログラム。
  2. 請求項に記載の画像処理制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記判定手段が一致しないと判定した場合に、前記受信した画像処理要求に係る画像処理を中止する画像処理中止手段
    として機能させるためのプログラムをさらに含むことを特徴とする画像処理制御プログラム。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理制御プログラムであって、
    前記第2の保存手段が、アプリケーションではなくオペレーティングシステムから画像処理設定の保存指示を受け付けた場合に、該画像処理設定の前記特定の項目を、前記オペレーティングシステムが該画像処理設定を行ったことを示す情報と対応付けて前記所定の記憶領域に保存する手段であり、
    前記画像処理実行手段は、前記判定手段が、前記第2の保存手段が保存した情報の中に、前記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられた情報を発見できなかった場合に、オペレーティングシステムが画像処理設定を行ったことを示す情報と対応づけられた前記特定の項目の情報を前記受信した画像処理設定に追加して、その追加後の画像処理設定に従い前記受信した画像処理要求に係る画像処理を前記画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理制御プログラム。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理制御プログラムであって、
    前記第2の保存手段は、前記特定の項目の情報と対応付けて、前記画像処理設定を行ったユーザの情報及び設定識別情報に加え、前記画像処理設定を行ったアプリケーションの情報も前記所定の記憶領域に保存する手段であり、
    前記コンピュータを、
    前記第2の保存手段が保存した情報のうち、現在起動されていないアプリケーションの情報と対応付けて記憶されている情報を削除する削除手段として機能させるためのプログラムをさらに含むことを特徴とする画像処理制御プログラム。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理制御プログラムであって、
    前記第2の保存手段は、前記特定の項目の情報と対応付けて、前記画像処理設定を行ったユーザの情報及び設定識別情報に加え、前記画像処理設定を行ったアプリケーションの情報も前記所定の記憶領域に保存する手段であり、
    前記コンピュータにさらに、
    アプリケーションから画像処理設定を渡されて画像処理設定画面の表示を要求された場合に、前記第2の保存手段が保存した情報のうち、受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられたユーザ及びアプリケーションの情報が、表示の要求を行ったユーザ及びアプリケーションの情報と一致するか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段が一致すると判定した場合に、前記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられた前記特定の項目の情報を前記受信した画像処理設定に追加して、該追加後の画像処理設定を初期値として画像処理設定の変更を受け付けるための画像処理設定画面を表示手段に表示させる表示制御手段
    として機能させるためのプログラムをさらに含むことを特徴とする画像処理制御プログラム。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理制御プログラムであって、
    前記所定のデータ構造体はDEVMODEであることを特徴とする画像処理制御プログラム。
  7. 請求項に記載の画像処理制御プログラムであって、
    前記所定の記憶領域はQueue PropertyBagであることを特徴とする画像処理制御プログラム。
  8. 画像処理設定のうち特定の項目以外を、所定のデータ構造体として保存する第1の保存手段と、
    前記画像処理設定のうち前記特定の項目を、前記所定のデータ構造体と異なる所定の記憶領域に保存する第2の保存手段とを備え、
    前記第2の保存手段は、前記特定の項目の情報と対応付けて、前記画像処理設定を行ったユーザの情報と、前記画像処理設定を特定するための設定識別情報とを保存し、
    前記第1の保存手段は、前記画像処理設定に、前記第2の保存手段が保存したものと同じ設定識別情報を追加して保存するものであり、
    さらに、アプリケーションから画像処理設定と共に画像処理要求を受信した場合に、前記第2の保存手段が保存した情報のうち、前記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられたユーザの情報が、受信した画像処理要求を行ったユーザの情報と一致するか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段が一致すると判定した場合に、前記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられた前記特定の項目の情報を前記受信した画像処理設定に追加して、その追加後の画像処理設定に従い前記受信した画像処理要求に係る画像処理を画像処理装置に実行させる画像処理実行手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    画像処理設定のうち特定の項目以外を、所定のデータ構造体として保存する第1の保存手段と、
    前記画像処理設定のうち前記特定の項目を、前記所定のデータ構造体と異なる所定の記憶領域に保存する第2の保存手段として機能させ、 前記第2の保存手段は、前記特定の項目の情報と対応付けて、前記画像処理設定を行ったユーザの情報と、前記画像処理設定を特定するための設定識別情報とを保存し、
    前記第1の保存手段は、前記画像処理設定に、前記第2の保存手段が保存したものと同じ設定識別情報を追加して保存するものであり、
    前記コンピュータをさらに、
    アプリケーションから画像処理設定と共に画像処理要求を受信した場合に、前記第2の保存手段が保存した情報のうち、受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられたユーザの情報が、受信した画像処理要求を行ったユーザの情報と一致するか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段が一致すると判定した場合に、前記受信した画像処理設定に含まれる設定識別情報と対応付けられた前記特定の項目の情報を前記受信した画像処理設定に追加して、その追加後の画像処理設定に従い前記受信した画像処理要求に係る画像処理を画像処理装置に実行させる画像処理実行手段として機能させるための画像処理制御プログラムと、
    前記画像処理実行手段からの要求に従って画像処理を実行する画像処理装置とを備えたことを特徴とする画像処理システム。
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