JP6229234B2 - 伝達ケース構造及び鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、伝達ケース構造及び鞍乗り型車両に関する。
従来、伝達ケース構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、駆動プーリ、被駆動プーリ及びVベルトを収容する伝達ケースの内面に、上下方向に延びる複数のリブを設けたものである。
特開2013−231475号公報
しかしながら、伝達ケースの内面に上下方向に延びる複数のリブを過度に設けると、重量増加及び車幅方向の大型化を招く可能性があった。
そこで本発明は、駆動源の駆動力を車軸に伝達する動力伝達部材と前記動力伝達部材を収容する伝達ケースとを備えた伝達ケース構造及び鞍乗り型車両において、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、駆動源(23)の駆動力を車軸(4a)に伝達する動力伝達部材(41)と、前記動力伝達部材(41)を収容する伝達ケース(50,250)と、を備えた伝達ケース構造(40,240)において、前記伝達ケース(50,250)は、前後方向に延びており、前記伝達ケース(50,250)には、前後方向で一方側に配置される第一ケース部(51,251)と、前記第一ケース部(51,251)とは反対側に配置される第二ケース部(52,252)と、前記第一ケース部(51,251)と前記第二ケース部(52,252)との間に配置されかつ前記第一ケース部(51,251)と前記第二ケース部(52,252)とにつながっている第三ケース部(53,253)と、が設けられ、前記第一ケース部(51,251)の下部又は上部には、車体に連結される連結部(51a,251a)が設けられ、前記第二ケース部(52,252)には、前記車軸(4a)が支持される車軸支持部(52a,252a)が設けられ、前記第三ケース部(53,253)の上下内壁面のうち前記連結部(51a,251a)が設けられた側の内壁面(53a,253a)には、前後方向に延びる厚肉部(60,260)が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記動力伝達部材(41)は、前記駆動源(23)のクランク軸(23a)に連結される駆動プーリ(43)と、前記車軸(4a)の側に配置される被駆動プーリ(44)と、前記駆動プーリ(43)と前記被駆動プーリ(44)との間に巻き掛けられるVベルト(45)と、を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、側面視で、前記厚肉部(60,260)は、前記連結部(51a,251a)と前記車軸支持部(52a,252a)とを結ぶ直線(D1,D2)に対し上下方向で前記連結部(51a,251a)が設けられた側に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記伝達ケース(50,250)には、駆動プーリ(43)を支持する駆動プーリ支持部(54,254)と、前記車軸(4a)の側に配置されるとともに被駆動プーリ(44)を支持する被駆動プーリ支持部(55,255)と、が設けられ、前記厚肉部(60,260)は、上下方向から見て、前記駆動プーリ支持部(54,254)と前記被駆動プーリ支持部(55,255)との間に配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記伝達ケース(50,250)は、車幅方向内側に配置された内ケース(56,256)と、車幅方向外側に配置された外ケース(57,257)と、を備え、前記厚肉部(60,260)は、車幅方向で前記内ケース(56,256)と前記外ケース(57,257)とに連続して跨っていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記伝達ケース(50,250)には、クランクケース(26,226)の一部を構成しかつ車幅方向に延びるクランクケース壁部(26a,226a)が設けられ、上下方向から見て、前記厚肉部(60,260)は、前記クランクケース壁部(26a,226a)の延長線(K1,L1)上に沿うように延びるクランクケース側縁部(65,265)を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記伝達ケース(50)には、前記伝達ケース(50)の内部に外気を導くポート(59)が設けられ、前記ポート(59)は、車幅方向に延びるポート壁部(59b)を備え、上下方向から見て、前記厚肉部(60)は、前記ポート壁部(59b)の延長線(K2)上に沿うように延びるポート側縁部(66)を備えていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記伝達ケース(50)は、車幅方向内側に配置された内ケース(56)と、車幅方向外側に配置された外ケース(57)と、を備え、前記厚肉部(60)は、前記内壁面(53a)から前記内ケース(56)の下部に連なる内ケース側厚肉部(63)、及び前記内壁面(53a)から前記外ケース(57)の下部に連なる外ケース側厚肉部(64)の少なくとも一方を備えていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、側面視で、前記内ケース側厚肉部(63)及び前記外ケース側厚肉部(64)の少なくとも一部は、前記連結部(51a)と前記車軸支持部(52a)とを結ぶ直線(D1)と重なっていることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、鞍乗り型車両(1)において、請求項1から9の何れか一項に記載の伝達ケース構造(40,240)を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、車輪が走行時に路面等から車幅方向の力を受けると、その力は車軸を介して伝達ケースに伝わるが、第一ケース部の下部又は上部には連結部が設けられ、第二ケース部には車軸支持部が設けられていることで、前記車幅方向の力は車軸支持部と連結部とを結んだ線上に伝わる。そして、第三ケース部の上下内壁面のうち連結部が設けられた側の内壁面に前後方向に延びる厚肉部が設けられていることで、前記線上に伝わる力に対し剛性を確保するとともに、伝達ケースの側壁のリブを削減することができる。したがって、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することができる。
請求項2に記載した発明によれば、動力伝達部材が、駆動プーリ、被駆動プーリ及びVベルトを備えた構成において、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、側面視で、厚肉部が連結部と車軸支持部とを結ぶ直線に対し上下方向で連結部が設けられた側に配置されていることで、厚肉部が前記直線の近傍に配置されるため、力の伝わる部分の剛性をより効果的に確保することができる。加えて、厚肉部が連結部寄りの部分に配置されるため、剛性を効率的に向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、厚肉部が上下方向から見て駆動プーリ支持部と被駆動プーリ支持部との間に配置されていることで、駆動プーリ及び被駆動プーリの軸間の部分の剛性を効果的に向上することができる。
請求項5に記載した発明によれば、厚肉部が車幅方向で内ケースと外ケースとに連続して跨っていることで、厚肉部が内ケース又は外ケースの何れか一方にのみ設けられている場合と比較して、車輪から入力された車幅方向の力に対し、剛性を効率的に向上することができる。
請求項6に記載した発明によれば、上下方向から見て、厚肉部がクランクケース壁部の延長線上に沿うように延びるクランクケース側縁部を備えていることで、車輪から入力された車幅方向の力は、厚肉部のクランクケース側縁部を介してクランクケース壁部に伝わる。これにより、前記車輪から入力された力を、厚肉部だけでなく、クランクケース壁部で受けることができるため、剛性をより効果的に向上することができる。
請求項7に記載した発明によれば、上下方向から見て、厚肉部がポート壁部の延長線上に沿うように延びるポート側縁部を備えていることで、車輪から入力された車幅方向の力は、厚肉部のポート側縁部を介してポート壁部に伝わる。これにより、前記車輪から入力された力を、厚肉部だけでなく、ポート壁部で受けることができるため、剛性をより効果的に向上することができる。
請求項8に記載した発明によれば、厚肉部が前記内壁面から内ケースの下部に連なる内ケース側厚肉部、及び前記内壁面から外ケースの下部に連なる外ケース側厚肉部の少なくとも一方を備えていることで、厚肉部が前記内壁面にのみ設けられている場合と比較して、剛性をより効果的に向上することができる。
請求項9に記載した発明によれば、側面視で、内ケース側厚肉部及び外ケース側厚肉部の少なくとも一部が、連結部と車軸支持部とを結ぶ直線と重なっていることで、伝達ケースにおいて力の伝わる部分の剛性をより効果的に確保することができる。
請求項10に記載した発明によれば、前記伝達ケース構造を備えた鞍乗り型車両において、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することができる。
第一実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のスイングユニットの左側面図である。 図2のIII−III断面を含む図である。 第一実施形態に係る伝達ケースの内ケースの左側面図である。 上記伝達ケースの外ケースの右側面図である。 上記伝達ケースの下内壁面を右上方から見た斜視図である。 第二実施形態に係る伝達ケースの断面を含む図である。 第二実施形態に係る伝達ケースの内ケースの左側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
(第一実施形態)
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としてのスクータ型の自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル2によって操向される前輪3と、エンジン23(駆動源)を含むスイングユニット21によって駆動される後輪4と、を備えている。以下、自動二輪車1を単に「車両」ということがある。
ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム11の前端のヘッドパイプ12に操向可能に枢支されている。車体フレーム11の下部後側には、スイングユニット21の前部下側がリンク機構22を介して上下揺動可能に枢支されている。
車体フレーム11は、複数種の鋼材を溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレーム11は、その前端部に位置するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12の上部から斜め後下方へ延びる左右一対のメインフレーム13と、ヘッドパイプ12の下部から斜め後下方へ延びた後に車体前部下側で後方へ湾曲して延びる左右一対のダウンフレーム14と、メインフレーム13の後部から斜め後上方へ延びる左右一対のシートフレーム15と、シートフレーム15の下方でメインフレーム13の後部から斜め後上方へ延びてシートフレーム15の後部に接続される左右一対のリヤフレーム16と、メインフレーム13及びダウンフレーム14の後部に跨って設けられた左右一対の下部プレート17と、を備えている。メインフレーム13とダウンフレーム14との間には、これらを上下で連結する左右一対の前側補強メンバ18及び後側補強メンバ19が掛け渡されている。
ハンドル2は、ステアリングシャフト5の上端にハンドルホルダを介して支持されている。ステアリングシャフト5は、ヘッドパイプ12に挿通されて下端をヘッドパイプ12から露出させている。ステアリングシャフト5の下端には、車幅方向に延びるブリッジ部材6が設けられている。ブリッジ部材6の左右には、フロントフォーク7が設けられている。左右のフロントフォーク7の下部間には、前輪3が回転可能に支持されている。フロントフォーク7には、前輪3に沿って弧状に形成されるとともに、前輪3を上方から覆うフロントフェンダ8が設けられている。
車体前後方向中央におけるメインフレーム13及びシートフレーム15の上方には、これらメインフレーム13及びシートフレーム15に跨って前後方向に延びるメインシート9Aが設けられている。メインシート9Aの後方には、ピリオンシート9Bが設けられている。メインシート9A及びピリオンシート9Bは、シートフレーム15に支持されている。メインシート9Aの下方には、収納ボックス10Aが設けられている。収納ボックス10Aの斜め前下方であって左右のメインフレーム13及びダウンフレーム14に囲まれる空間には、燃料タンク10Bが設けられている。
スイングユニット21は、エンジン23と後部左側の動力伝達機構40(伝達ケース構造)とを一体化したスイング式動力ユニットである。スイングユニット21の前下部は、リンク機構22を介して車体フレーム11の下部後側に上下揺動可能に支持されている。スイングユニット21の後端と左のシートフレーム15との間には、リヤクッション25が掛け渡されている。
エンジン23は、クランク軸23a(図2参照)を車幅方向に沿わせた単気筒エンジンである。エンジン23は、クランク軸23aを収容するクランクケース26と、クランクケース26の前端部から前方に向けて略水平(詳細にはやや前上がり)に突出するシリンダ27と、を備えている。クランクケース26の左側部には、動力伝達機構40の伝達ケース50が一体的に設けられている。
スイングユニット21の後端部には、右方(車体中心側)に突出する後輪車軸4aが設けられている。そして、クランク軸23aの回転動力が動力伝達機構40を介して後輪車軸4aに伝達されることで、後輪車軸4aに支持された後輪4が駆動して自動二輪車1が走行する。詳細は後述するが、本実施形態の動力伝達機構40は、Vベルト式無段変速機42(以下「変速機42」という、図2参照)を備えている。
<スイングユニット>
図2に示すように、スイングユニット21は、エンジン23及び動力伝達機構40を備えている。
<エンジン>
エンジン23は、クランクケース26及びシリンダ27を備えている。シリンダ27は、クランクケース26の前端部に連結されるシリンダブロック27aと、シリンダブロック27aの前端部に連結されるシリンダヘッド27bと、シリンダヘッド27bの前端部を覆うヘッドカバー27cと、を備えている。
クランクケース26には、車幅方向を指向するクランク軸23aが回転可能に支持されている。図示はしないが、シリンダブロック27aのシリンダボアには、ピストンが摺動可能に嵌合されている。ピストンの往復動は、不図示のコンロッドを介してクランク軸23aに伝達される。すなわち、ピストンの往復動により、クランク軸23aは、その中心軸線であるクランク軸線C1の回りに回転する。
シリンダヘッド27bの上壁には吸気管31が接続されている。吸気管31は、後方に延びてスロットルボディ32に接続されている。図1に示すように、スロットルボディ32は、コネクティングチューブ33によってエアクリーナ34に接続されている。エアクリーナ34は、スイングユニット21の上部に支持されている。これにより、エアクリーナ34は、スイングユニット21と一体に揺動するようになっている。
クランクケース26は、左右分割構造となっている。すなわち、クランクケース26は、左クランクケース26L(図3参照)及び不図示の右クランクケースを備えている。左クランクケース26Lは、車幅方向中央よりも左方に配置されている。左クランクケース26L及び不図示の右クランクケースは、実質的に車幅方向中央に合わせ面を有している。
図示はしないが、クランク軸23aの右端部には、交流発電機のロータが固定されている。一方、図2に示すように、クランク軸23aの左端部には、動力伝達機構40の構成要素である変速機42の駆動プーリ43が取り付けられている。
<動力伝達機構(伝達ケース構造)>
図2に示すように、動力伝達機構40は、エンジン23の駆動力を後輪車軸4a(図1参照)に伝達する動力伝達部材41と、動力伝達部材41を収容する伝達ケース50と、を備えている。
<動力伝達部材>
動力伝達部材41は、変速機42、遠心クラッチ46及び不図示の減速機を備えている。
変速機42は、エンジン23のクランク軸23aに連結される駆動プーリ43と、後輪車軸4aの側に配置される被駆動プーリ44と、駆動プーリ43と被駆動プーリ44との間に巻き掛けられるVベルト45と、を備えている。
駆動プーリ43は、左クランクケース26L(図3参照)の内部に配置されている。駆動プーリ43は、駆動軸としてのクランク軸23aに対して軸方向及び回転方向の双方で移動不能に固定されている。
従動プーリ44は、駆動プーリ43よりも後方に配置されている。従動プーリ44は、車幅方向を指向する不図示の従動軸に取り付けられている。従動軸は、不図示の軸受を介して、伝達ケース50に回転可能に支持されている。従動軸は、不図示の減速機を介して後輪車軸4aに駆動力を伝達する。例えば、従動軸と後輪車軸4aとの間には、減速機を構成する一連のギヤが設けられている。
変速機42は、エンジン23の回転速度が小さいとき、駆動プーリ43ではVベルト45の巻き掛け半径が小さくなり、従動プーリ44ではVベルト45の巻き掛け半径が大きくなるように構成されている。そのため、大きな変速比でクランク軸23aの動力が不図示の従動軸に伝達される。
一方、変速機42は、エンジン23の回転速度が大きいとき、駆動プーリ43ではVベルト45の巻き掛け半径が大きくなり、従動プーリ44ではVベルト45の巻掛け半径が小さくなるように構成されている。そのため、小さい変速比でクランク軸23aの動力が不図示の従動軸に伝達される。
なお、図2において、符号45aは変速機42の変速比が最大であるときのVベルト45を示し、符号45bは変速機42の変速比が最小であるときのVベルト45を示している。
遠心クラッチ46は、不図示の従動軸において、従動プーリ44よりも左方に設けられている。図示はしないが、遠心クラッチ46は、従動軸に固定されて従動軸と一体的に回転する椀状のクラッチアウタを備えている。そして、従動プーリ44が、所定値より大きな回転速度で回転すると、クラッチシューがクラッチスプリングのばね力に抗して遠心力により径方向外方に揺動して、クラッチシュー外周面の摩擦部材がクラッチアウタの内周面に当接する。これにより、遠心クラッチ46が接続状態となり、従動プーリ44の回転が従動軸に伝達される。
以上の構成により、動力伝達機構40では、クランク軸23aの動力が、変速機42の駆動プーリ43に入力され、ついで変速機42でエンジン23の回転速度に応じた変速比で自動的に変速されて従動プーリ44に伝達され、さらに遠心クラッチ46を介して不図示の従動軸に伝達される。そして、従動軸の回転が不図示の減速機を介して減速された後に後輪車軸4aに伝達される。
<伝達ケース>
図3に示すように、伝達ケース50は、左クランクケース26Lから後方に延びるように左クランクケース26Lと一体に形成されている。伝達ケース50は、車幅方向左側において前後方向に延びている。伝達ケース50には、前後方向で一方側(前側)に配置される第一ケース部51と、第一ケース部51とは反対側(後側)に配置される第二ケース部52と、第一ケース部51と第二ケース部52との間に配置されかつ第一ケース部51と第二ケース部52とにつながっている第三ケース部53と、が設けられている。
第一ケース部51は、伝達ケース50のうち左クランクケース26Lと一体化されている部分である。第一ケース部51は、主に駆動プーリ43(図2参照)を覆う部分である。すなわち、第一ケース部51は、伝達ケース50の前部(具体的には、伝達ケース50の前部のうちやや前端部寄りの部分)である。第一ケース部51の前下部には、車体に連結される連結部51aが設けられている。図2及び図3を併せて参照し、連結部51aは、左クランクケース26Lの下部から前下方に傾斜して延びる延出部26eの前端部に設けられている。
図3に示すように、第二ケース部52は、主に被駆動プーリ44及び遠心クラッチ46(何れも図2参照)を覆う部分である。すなわち、第二ケース部52は、伝達ケース50の後部(具体的には、伝達ケース50の後部のうちやや後端部寄りの部分)である。第二ケース部52には、後輪車軸4aが支持される車軸支持部52aが設けられている。後輪車軸4aは、不図示の軸受を介して、車軸支持部52a等に回転可能に支持されている。
第三ケース部53は、主にVベルト45(図2参照)の前後中間部を覆う部分である。すなわち、第三ケース部53は、伝達ケース50の前後中間部である。第三ケース部53の上下内壁面のうち連結部51aが設けられた側の内壁面(すなわち下内壁面53a)には、前後方向に延びる厚肉部60が設けられている。
図2及び図3を併せて参照し、伝達ケース50には、駆動プーリ43を支持する駆動プーリ支持部54と、後輪車軸4aの側に配置されるとともに被駆動プーリ44を支持する被駆動プーリ支持部55と、が設けられている。
駆動プーリ支持部54は、駆動プーリ43の駆動軸としてのクランク軸23aをその軸線(クランク軸線C1)の回りに回転可能に支持する部分である。クランク軸線C1に沿う方向から見て、駆動プーリ支持部54は、円環状をなしている。駆動プーリ支持部54は、第一ケース部51の車幅方向内側(後述する内ケース側壁56aの前部)に配置されている。
被駆動プーリ支持部55は、不図示の従動軸をその軸線(以下「従動軸線C2」という。)の回りに回転可能に支持する部分である。被駆動プーリ支持部55は、第二ケース部52の車幅方向内側(後述する内ケース側壁56aの後部)に配置された従動軸内支持部55aと、第二ケース部52の車幅方向外側(後述する外ケース側壁57aの後部)に配置された従動軸外支持部55bと、を備えている。従動軸内支持部55a及び従動軸外支持部55bは、従動軸線C2に沿う方向から見て、円環状をなしている。従動軸は、不図示の軸受を介して、従動軸内支持部55a及び従動軸外支持部55bに回転可能に支持されている。
伝達ケース50は、車幅方向内側に配置された内ケース56と、車幅方向外側に配置された外ケース57と、を備えている。
<内ケース>
図4に示すように、内ケース56は、前後に延びるとともに車幅方向外側(左側)を開放する箱状をなしている。具体的に、内ケース56は、前後に延びるとともに車幅方向に厚みを有する内ケース側壁56aと、内ケース側壁56aの外周縁から車幅方向外側(左側)に突出するとともに図4の左側面視で前後に延びる環状をなす内ケース周壁56bと、を備えている。図2及び図4を併せて参照し、内ケース側壁56aは、車幅方向内側から動力伝達部材41を覆う部分である。内ケース周壁56bは、車幅方向内側かつ周方向外側から動力伝達部材41を覆う部分である。
なお、図中符号56dは、リヤクッション25(図1参照)の下部を支持するリヤクッション支持部を示す。
<外ケース>
図5に示すように、外ケース57は、前後に延びるとともに車幅方向内側(右側)を開放する箱状をなしている。具体的に、外ケース57は、前後に延びるとともに車幅方向に厚みを有する外ケース側壁57aと、外ケース側壁57aの外周縁から車幅方向内側(右側)に突出するとともに図5の右側面視で前後に延びる環状をなす外ケース周壁57bと、を備えている。図2及び図5を併せて参照し、外ケース側壁57aは、車幅方向外側から動力伝達部材41を覆う部分である。外ケース周壁57bは、車幅方向外側かつ周方向外側から動力伝達部材41を覆う部分である。
図5に示すように、外ケース57には、不図示のキックアームが回動可能に支持されるキックアーム支持部58が設けられている。図5の右側面視で、キックアーム支持部58は、クランク軸線C1と従動軸線C2との間においてややクランク軸線C1寄りに配置されている。図5の右側面視で、キックアーム支持部58は、外ケース側壁57aから車幅方向内方に突出する円筒状をなしている。
外ケース57には、外ケース側壁57a及び外ケース周壁58bを連結する第一連結部58aと、第一連結部58aとキックアーム支持部58とを連結する第二連結部58bと、が設けられている。
第一連結部58aは、キックアーム支持部58と従動軸外支持部55bとの間に配置されている。第一連結部58aは、外ケース側壁57aから車幅方向内方に突出するとともに、図5の右側面視で後方に凸の円弧状をなしている。
第二連結部58bは、外ケース側壁57aから車幅方向内方に突出するとともに、第一連結部58aの上下中間部とキックアーム支持部58との間をわたすように前後に延びている。
キックアーム支持部58の下方には、外ケース側壁57aから車幅方向内方に突出するとともに、図5の右側面視でキックアーム支持部58の外周面に沿うように下方に凸の円弧状をなすリブ58cが設けられている。
クランク軸線C1の径方向外側には、外ケース側壁57aから車幅方向内方に突出するとともに、図5の右側面視で外ケース周壁57aの前端部内面に沿うように前方に凸の円弧状をなすリブ57dが設けられている。
外ケース57の前端部には、外ケース側壁57aを車幅方向に開口する複数(例えば本実施形態では2つ)の開口部57hが形成されている。図5の右側面視で、2つの開口部57hは、リブ57dとクランク軸線C1との間においてリブ57d寄りに並んで配置されている。
図4及び図5を併せて参照し、内ケース周壁56b及び外ケース周壁57bは、側面視で実質的に同じ外形を有している。内ケース周壁56b及び外ケース周壁57bには、周方向外方に突出する複数(例えば本実施形態では9個)の連結ボス56c,57cが設けられている。各連結ボス56c,57cは、車幅方向で重なる位置に配置されている。例えば、内ケース周壁56b及び外ケース周壁57bを車幅方向に重ね合わせた後、外ケース周壁57bの各連結ボス57cにボルトを挿通し、内ケース周壁56bの各連結ボス56cの雌ネジ部に螺着することで、内ケース周壁56b及び外ケース周壁57bを連結することができる。
<クランクケース壁部>
図3に示すように、伝達ケース50には、左クランクケース26L(クランクケース26)の一部を構成しかつ車幅方向に延びるクランクケース壁部26aが設けられている。クランクケース壁部26aは、内ケース側壁56aから車幅方向内方に向けて延びている。図3の断面視で、クランクケース壁部26aの外面は、内ケース側壁56aと円弧状をなすように滑らかに連なっている。
図3の断面視で、クランクケース壁部26aの内面は、車幅方向に延びる直線状をなしている。以下、図3の断面視で、クランクケース壁部26aの内面に沿う直線を「クランクケース壁部26aの延長線K1」という。図3の断面視で、クランクケース壁部26aの延長線K1は、第一ケース部51と第三ケース部53との境界部分と実質的に重なっている。
<ポート>
図3に示すように、伝達ケース50には、伝達ケース50の内部に外気を導くポート59が設けられている。ポート59は、第三ケース部53のうち第二ケース部52寄りの部分に形成されている。図3及び図5を併せて参照し、ポート59は、外ケース周壁57bの下部から下方へ僅かに突出するとともに、外ケース周壁57bの下部から外ケース側壁57aに沿うように上方に延びて、第一連結部58aの上下中間部の後側で上下に開口している。図5の右側面視で、ポート59は、上方ほど前後幅が小さくなるように緩やかに湾曲しつつ上下に延びる筒状をなしている。
ポート59は、車幅方向に延びる第一ポート壁部59a及び第二ポート壁部59bと、前後方向に延びる第三ポート壁部59c及び第四ポート壁部59dと、を備えている。なお、第二ポート壁部59bは、請求項に記載の「ポート壁部」に相当する。
図5の右側面視で、第一ポート壁部59aは、第一連結部58aと外ケース周壁57bの下部との間において上下に延びている。第二ポート壁部59bは、第一ポート壁部59aよりも後方に配置されるとともに、上方ほど第一ポート壁部59aに近接するように湾曲して上下に延びている。第三ポート壁部59cは、外ケース側壁57aから車幅方向内方に離反して上下に延びるとともに、第一ポート壁部59aの車幅方向内端と第二ポート壁部59bの車幅方向内端とを連結している。第四ポート壁部59dは、外ケース側壁57aに沿うように上下に延びるとともに、第一ポート壁部59aの車幅方向外端と第二ポート壁部59bの車幅方向外端とを連結している。
図5の右側面視で、第二ポート壁部59bの上端は、第一ポート壁部59aの上端よりもやや上方に位置している。具体的に、第二ポート壁部59bの上端は、図5の右側面視で第一連結部58aの上下中間部の後方(第一連結部58aを挟んで第二連結部58bと対向する位置)に配置されている。
図3の断面視で、第二ポート壁部59bの下端部は、車幅方向に延びる直線状をなしている。以下、図3の断面視で、第二ポート壁部59bの下端部に沿う直線を「第二ポート壁部59bの延長線K2」という。図3の断面視で、第二ポート壁部59bの延長線K2は、第二ケース部52と第三ケース部53との境界部分と実質的に重なっている。
<厚肉部>
図3に示すように、厚肉部60は、上下方向から見て、駆動プーリ支持部54と被駆動プーリ支持部55との間に配置されている。厚肉部60は、車幅方向で内ケース56と外ケース57とに連続して跨っている。なお、図3においては、便宜上、厚肉部60をドットハッチで示している。
図3及び図6を併せて参照し、厚肉部60は、伝達ケース50の厚み方向(すなわち肉厚方向)と実質的に同じ方向に厚みを有している。厚肉部60は、伝達ケース50の下内壁面53aに配置された厚肉部本体61と、伝達ケース50の側内壁面に配置された側壁厚肉部62と、を備えている。なお、図4及び図5においては、便宜上、厚肉部本体61の側面をドットハッチで示している。
厚肉部本体61は、厚肉部60のうち、内ケース周壁56b及び外ケース周壁57bの両下部の厚み方向と実質的に同じ方向に厚みを有する部分である。図3の断面視で、厚肉部本体61は、S字状をなしている。図4の左側面視で、厚肉部本体61は、連結部51aと車軸支持部52aとを結ぶ直線D1に対し、上下方向で連結部51aが設けられた側(すなわち下側)に配置されている。
ここで、図4の左側面視で円形の開口部を有する連結部51aの中心軸線を「連結軸線CJ」とする。図4の左側面視で円環状の外形を有する車軸支持部52aの中心軸線は「後輪車軸CR」と重なる。すなわち、「直線D1」は、図4の左側面視で連結軸線CJと後輪車軸CRとを結ぶ直線である。
図3に示すように、上下方向から見て、厚肉部60は、クランクケース壁部26aの延長線K1上に沿うように延びるクランクケース側縁部65と、第二ポート壁部59bの延長線K2上に沿うように延びるポート側縁部66と、を備えている。
クランクケース側縁部65は、厚肉部本体61の前端側に形成されている。図3の断面視で、クランクケース側縁部65は、クランクケース壁部26aから車幅方向外方(左方)に直線状に延びて内ケース周壁56bの下部の車幅方向外端(左端)に至り、その後、外ケース周壁57bの下部の車幅方向内端から車幅方向外方(左方)ほど前側に位置するように緩やかに傾斜して外ケース側壁57aの下部に向けて延びて後述の外ケース側厚肉部64に連なっている。
ポート側縁部66は、厚肉部本体61の後端側に形成されている。図3の断面視で、ポート側縁部66は、内ケース側壁56aから車幅方向外方ほど後側に位置するように僅かに傾斜して延びて内ケース周壁56bの下部の車幅方向外端(左端)に至り、その後、外ケース周壁57bの下部の車幅方向内端から車幅方向外方(左方)に直線状に延びた後に右前方に湾曲して延びて第二ポート壁部59bの下部に連なっている。
側壁厚肉部62は、伝達ケース50の下内壁面53aから内ケース56の下部に連なる内ケース側厚肉部63と、伝達ケース50の下内壁面53aから外ケース57の下部に連なる外ケース側厚肉部64と、を備えている。
内ケース側厚肉部63は、厚肉部60のうち、内ケース側壁56aの厚み方向と実質的に同じ方向に厚みを有する部分である。内ケース側厚肉部63は、クランクケース側縁部65に連なる第一内ケース側厚肉部63aと、第一内ケース側厚肉部63aよりも後方に配置されるとともにポート側縁部66に連なる第二内ケース側厚肉部63bと、を備えている。
図4の左側面視で、内ケース側厚肉部63の一部(具体的には、第一内ケース側厚肉部63a)は、連結部51aと車軸支持部52aとを結ぶ直線D1と重なっている。図4の側面視で、第二内ケース側厚肉部63bは、前記直線D1に対し、上下方向で連結部51aが設けられた側(すなわち下側)に配置されている。図4の側面視で、第一内ケース側厚肉部63aの上下長さと第二内ケース側厚肉部63bの上下長さとは、実質的に同じ長さとなっている。
図5に示すように、外ケース側厚肉部64は、厚肉部60のうち、外ケース側壁57aの厚み方向と実質的に同じ方向に厚みを有する部分である。図5の側面視で、外ケース側厚肉部64は、クランクケース側縁部65から後方に延びて第一連結部58aの下端部に至り、その後、さらに後方に延びて第一ポート壁部59aの下部に連なっている。図4及び図5を併せて参照し、側面視で、外ケース側厚肉部64は、前記直線D1に対し、上下方向で連結部51aが設けられた側(すなわち下側)に配置されている。
なお、図3及び図6を併せて参照し、第三ケース部53には、厚肉部60が形成されていない厚肉非形成部68が設けられている。すなわち、厚肉非形成部68は、第三ケース部53において下内壁面53aが露出している部分である。厚肉非形成部68は、図3の断面視で、第三ケース部53の前後中間部に位置する第一非形成部68aと、第一非形成部68aよりも後方かつ第三ポート壁部59cの右側に位置する第二非形成部68bと、を備えている。
第一非形成部68a及び第二非形成部68bは、車幅方向で内ケース56と外ケース57とに連続して跨っている。図3の断面視で、第一非形成部68aは、内ケース56では車幅方向に延びるL字状をなしているが、外ケース57では車幅方向外側(左側)に厚肉部60を残すように前後に延びる台形状をなしている。一方、第二非形成部68bは、内ケース56では車幅方向内側に厚肉部60を残すように前後に延びる台形状をなしているが、外ケース57ではポート59の車幅方向内側(第三ポート壁部59c)に隣接するように前後に延びる長方形状をなしている。
このように、第三ケース部53には厚肉非形成部68が設けられていることで、第三ケース部53全体に厚肉部60を設けた場合と比較して、伝達ケース50の剛性を確保しつつ重量増加を可及的に抑制することができる。
以上説明したように、上記実施形態は、エンジン23の駆動力を後輪車軸4aに伝達する動力伝達部材41と、動力伝達部材41を収容する伝達ケース50と、を備えた伝達ケース構造40において、伝達ケース50は、前後方向に延びており、伝達ケース50には、前後方向で一方側(前側)に配置される第一ケース部51と、第一ケース部51とは反対側(後側)に配置される第二ケース部52と、第一ケース部51と第二ケース部52との間に配置されかつ第一ケース部51と第二ケース部52とにつながっている第三ケース部53と、が設けられ、第一ケース部51の下部には、車体に連結される連結部51aが設けられ、第二ケース部52には、後輪車軸4aが支持される車軸支持部52aが設けられ、第三ケース部53の上下内壁面のうち連結部51aが設けられた側の内壁面(下内壁面53a)には、前後方向に延びる厚肉部60が設けられている。
この構成によれば、後輪4が走行時に路面等から車幅方向の力を受けると、その力は後輪車軸4aを介して伝達ケース50に伝わるが、第一ケース部51の下部には連結部51aが設けられ、第二ケース部52には車軸支持部52aが設けられていることで、前記車幅方向の力は車軸支持部52aと連結部51aとを結んだ線上に伝わる。そして、第三ケース部53の上下内壁面のうち連結部51aが設けられた側の内壁面(下内壁面53a)に前後方向に延びる厚肉部60が設けられていることで、前記線上に伝わる力に対し剛性を確保するとともに、伝達ケース50の側壁のリブを削減することができる。したがって、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することができる。
また、上記実施形態では、動力伝達部材41が、駆動プーリ43、被駆動プーリ44及びVベルト45を備えた構成において、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することができる。
また、上記実施形態では、側面視で、厚肉部60が連結部51aと車軸支持部52aとを結ぶ直線D1に対し上下方向で連結部51aが設けられた側(下側)に配置されていることで、厚肉部60が前記直線D1の近傍に配置されるため、力の伝わる部分の剛性をより効果的に確保することができる。加えて、厚肉部60が連結部51a寄りの部分に配置されるため、剛性を効率的に向上することができる。
また、上記実施形態では、厚肉部60が上下方向から見て駆動プーリ支持部54と被駆動プーリ支持部55との間に配置されていることで、駆動プーリ43及び被駆動プーリ44の軸間(すなわち、クランク軸線C1と従動軸線C2との間)の部分の剛性を効果的に向上することができる。
また、上記実施形態では、厚肉部60が車幅方向で内ケース56と外ケース57とに連続して跨っていることで、厚肉部60が内ケース56又は外ケース57の何れか一方にのみ設けられている場合と比較して、後輪4から入力された車幅方向の力に対し、剛性を効率的に向上することができる。
また、上記実施形態では、上下方向から見て、厚肉部60がクランクケース壁部26aの延長線K1上に沿うように延びるクランクケース側縁部65を備えていることで、後輪4から入力された車幅方向の力は、厚肉部60のクランクケース側縁部65を介してクランクケース壁部26aに伝わる。これにより、前記後輪4から入力された力を、厚肉部60だけでなく、クランクケース壁部26aで受けることができるため、剛性をより効果的に向上することができる。
また、上記実施形態では、上下方向から見て、厚肉部60が第二ポート壁部59bの延長線K2上に沿うように延びるポート側縁部66を備えていることで、後輪4から入力された車幅方向の力は、厚肉部60のポート側縁部66を介して第二ポート壁部59b(ポート59)に伝わる。これにより、前記後輪4から入力された力を、厚肉部60だけでなく、第二ポート壁部59b(ポート59)で受けることができるため、剛性をより効果的に向上することができる。
また、上記実施形態では、厚肉部60が下内壁面53aから内ケース56の下部に連なる内ケース側厚肉部63、及び下内壁面53aから外ケース57の下部に連なる外ケース側厚肉部64を備えていることで、厚肉部60が下内壁面53aにのみ設けられている場合と比較して、剛性をより効果的に向上することができる。
また、上記実施形態では、側面視で、内ケース側厚肉部63の一部(具体的には、第一内ケース側厚肉部63a)が、連結部51aと車軸支持部52aとを結ぶ直線D1と重なっていることで、伝達ケース50において力の伝わる部分の剛性をより効果的に確保することができる。
また、上記実施形態では、伝達ケース構造40を備えた自動二輪車1において、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、厚肉部60が下内壁面53aから内ケース56の下部に連なる内ケース側厚肉部63、及び下内壁面53aから外ケース57の下部に連なる外ケース側厚肉部64を備えている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、厚肉部60が内ケース側厚肉部63又は外ケース側厚肉部64の何れか一方のみを備えていてもよい。
また、上記実施形態では、側面視で第一内ケース側厚肉部63aが連結部51aと車軸支持部52aとを結ぶ直線D1と重なっている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、側面視で第二内ケース側厚肉部63bが前記直線D1と重なっていてもよいし、側面視で外ケース側厚肉部64が前記直線D1と重なっていてもよい。すなわち、側面視で、内ケース側厚肉部63及び外ケース側厚肉部64の少なくとも一部が前記直線D1と重なっていればよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について説明する。図7は、第二実施形態に係る伝達ケース構造240(伝達ケース250の内部構造)を示し、伝達ケース250をクランク軸線C1及び従動軸線C2を通る平面で切断した断面を下方から見た図に相当する。図7に示すように、第二実施形態は、第三ケース部253の上下内壁面のうち連結部251aが設けられた側の上内壁面253aに厚肉部260が設けられている点で、上述した第一実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
<伝達ケース>
図7に示すように、伝達ケース250は、左クランクケース226Lから後方に延びるように左クランクケース226Lと一体に形成されている。伝達ケース250は、車幅方向左側において前後方向に延びている。伝達ケース250には、前後方向で一方側(前側)に配置される第一ケース部251と、第一ケース部251とは反対側(後側)に配置される第二ケース部252と、第一ケース部251と第二ケース部252との間に配置されかつ第一ケース部251と第二ケース部252とにつながっている第三ケース部253と、が設けられている。
第一ケース部251は、伝達ケース250のうち左クランクケース226Lと一体化されている部分である。第一ケース部251は、主に駆動プーリ(不図示)を覆う部分である。すなわち、第一ケース部251は、伝達ケース250の前部(具体的には、伝達ケース250の前部のうちやや前端部寄りの部分)である。第一ケース部251の前上部には、車体に連結される連結部251a(図8参照)が設けられている。図8に示すように、連結部251aは、左クランクケース226Lの上部から前上方に突出する突出部226eの前端部に設けられている。
図7に示すように、第二ケース部252は、主に被駆動プーリ及び遠心クラッチ(何れも不図示)を覆う部分である。すなわち、第二ケース部252は、伝達ケース250の後部(具体的には、伝達ケース250の後部のうちやや後端部寄りの部分)である。第二ケース部252には、後輪車軸4aが支持される車軸支持部252aが設けられている。後輪車軸4aは、不図示の軸受を介して、車軸支持部252a等に回転可能に支持されている。
第三ケース部253は、主にVベルト(不図示)の前後中間部を覆う部分である。すなわち、第三ケース部253は、伝達ケース250の前後中間部である。第三ケース部253の上下内壁面のうち連結部251aが設けられた側の内壁面(すなわち上内壁面253a)には、前後方向に延びる厚肉部260が設けられている。
図7及び図8を併せて参照し、伝達ケース250には、駆動プーリ(不図示)を支持する駆動プーリ支持部254と、後輪車軸4aの側に配置されるとともに被駆動プーリ(不図示)を支持する被駆動プーリ支持部255と、が設けられている。
駆動プーリ支持部254は、駆動プーリ(不図示)の駆動軸としてのクランク軸23aをクランク軸線C1の回りに回転可能に支持する部分である。クランク軸線C1に沿う方向から見て、駆動プーリ支持部254は、円環状をなしている。駆動プーリ支持部254は、第一ケース部251の車幅方向内側(後述する内ケース側壁256aの前部)に配置されている。
被駆動プーリ支持部255は、不図示の従動軸を従動軸線C2の回りに回転可能に支持する部分である。被駆動プーリ支持部255は、第二ケース部252の車幅方向内側(後述する内ケース側壁256aの後部)に配置された従動軸内支持部255aと、第二ケース部252の車幅方向外側(後述する外ケース側壁257aの後部)に配置された従動軸外支持部255bと、を備えている。従動軸内支持部255a及び従動軸外支持部255bは、従動軸線C2に沿う方向から見て、円環状をなしている。従動軸は、不図示の軸受を介して、従動軸内支持部255a及び従動軸外支持部255bに回転可能に支持されている。
伝達ケース250は、車幅方向内側に配置された内ケース256と、車幅方向外側に配置された外ケース257と、を備えている。
<内ケース>
図8に示すように、内ケース256は、前後に延びるとともに車幅方向外側(左側)を開放する箱状をなしている。具体的に、内ケース256は、前後に延びるとともに車幅方向に厚みを有する内ケース側壁256aと、内ケース側壁256aの外周縁から車幅方向外側(左側)に突出するとともに図8の左側面視で前後に延びる環状をなす内ケース周壁256bと、を備えている。
なお、図中符号256dは、リヤクッションの下部を支持するリヤクッション支持部を示す。
<外ケース>
図7に示すように、外ケース257は、前後に延びるとともに車幅方向内側(右側)を開放する箱状をなしている。具体的に、外ケース257は、前後に延びるとともに車幅方向に厚みを有する外ケース側壁257aと、外ケース側壁257aの外周縁から車幅方向内側(右側)に突出するとともに前後に延びる環状をなす外ケース周壁257bと、を備えている。
外ケース257には、クランク軸23aを車幅方向外側(左側)から覆うカバー部材258が取り付けられている。カバー部材258の後方には、外ケース側壁257aから車幅方向内方に突出するとともに、図7の断面視でカバー部材258の後部に沿うように車幅方向に延びるクランク状をなす第一突出部259aが設けられている。
従動軸線C2の径方向外側には、外ケース側壁257aから車幅方向内方に突出するとともに、従動軸外支持部255bの周囲を囲むように筒状をなす第二突出部259bが設けられている。
<中央固定部>
図7及び図8を併せて参照し、内ケース側壁256a及び外ケース側壁257aには、前後上下中央部に配置されるとともに、互いに相手側に向けて突出する中央固定部256f,257fが設けられている。各中央固定部256f,257fは、車幅方向で重なる位置に配置されている。
内ケース周壁256b及び外ケース周壁257bは、側面視で実質的に同じ外形を有している。内ケース周壁256b及び外ケース周壁257bには、周方向外方に突出する複数(例えば本実施形態では9個)の連結ボスが設けられている。なお、図8において内ケース周壁256bの連結ボス256cのみ図示し、外ケース周壁257bの連結ボスは不図示とする。各連結ボスは、車幅方向で重なる位置に配置されている。
例えば、内ケース周壁256b及び外ケース周壁257bを車幅方向に重ね合わせた後、外ケース周壁257bの各連結ボス(不図示)にボルトを挿通し、内ケース周壁256bの各連結ボス256cの雌ネジ部に螺着する。加えて、外ケース側壁257aの中央固定部257fにボルトを挿通し、内ケース側壁256aの中央固定部256fの雌ネジ部に螺着する。これにより、内ケース周壁256b及び外ケース周壁257bを連結することができる。
<クランクケース壁部>
図7に示すように、伝達ケース250には、クランクケース226の一部を構成しかつ車幅方向に延びるクランクケース壁部226aが設けられている。クランクケース壁部226aは、内ケース側壁256aから車幅方向内方に向けて延びている。図7の断面視で、クランクケース壁部226aの外面は、内ケース側壁256aと円弧状をなすように滑らかに連なっている。
図7の断面視で、クランクケース壁部226aの本体部は、車幅方向に延びる直線状をなしている。以下、図7の断面視で、クランクケース壁部226aの本体部に沿う直線を「クランクケース壁部226aの延長線L1」という。図7の断面視で、クランクケース壁部226aの延長線L1は、第一ケース部251と第三ケース部253との境界部分と実質的に重なっている。
<筒状壁部>
図8に示すように、従動軸線C2の径方向外側には、車幅方向に延びる円筒状をなす筒状壁部259cが設けられている。図8の左側面視で、筒状壁部259cは、内ケース周壁256bの上部内壁面と隣り合う位置に配置されている。図7の断面視で、図示しない筒状壁部259cは、従動軸内支持部255aと重なる位置(すなわち、従動軸内支持部255aよりも上方)に配置されている。以下、図7の断面視で、筒状壁部259cの中心軸線に沿う直線を「筒状壁部259cの延長線L2」という。図7の断面視で、筒状壁部259cの延長線L2は、従動軸線C2と近接している。
<厚肉部>
図7に示すように、厚肉部260は、上下方向から見て、駆動プーリ支持部254と被駆動プーリ支持部255との間に配置されている。厚肉部260は、車幅方向で内ケース256と外ケース257とに連続して跨っている。なお、図7及び図8においては、便宜上、厚肉部260をドットハッチで示している。
図7及び図8を併せて参照し、厚肉部260は、伝達ケース250の厚み方向(すなわち肉厚方向)と実質的に同じ方向に厚みを有している。厚肉部260は、伝達ケース250の上内壁面253aに配置されている。すなわち、厚肉部260は、内ケース周壁256b及び外ケース周壁257bの両上部の厚み方向と実質的に同じ方向に厚みを有する部分である。図8の左側面視で、厚肉部260は、連結部251aと車軸支持部252aとを結ぶ直線D2に対し、上下方向で連結部251aが設けられた側(すなわち上側)に配置されている。なお、「直線D2」は、図8の左側面視で連結軸線CJと後輪車軸CRとを結ぶ直線である。
図7に示すように、上下方向から見て、厚肉部260は、クランクケース壁部226aの延長線L1上に沿うように延びるクランクケース側縁部265と、筒状壁部259cの延長線L2上に沿うように延びる筒状壁部側縁部266と、を備えている。
クランクケース側縁部265は、厚肉部260の前端側に形成されている。図7の断面視で、クランクケース側縁部265は、クランクケース壁部226aから車幅方向外方(左方)に直線状に延びて内ケース周壁256bの上部の車幅方向外端(左端)に至り、その後、外ケース周壁257bの上部の車幅方向内端から車幅方向外方(左方)に延びて第一突出部259aに連なっている。
一方、筒状壁部側縁部266は、厚肉部260の後端側に形成されている。図7の断面視で、筒状壁部側縁部266は、内ケース側壁256aから車幅方向外方(左方)に直線状に延びて内ケース周壁256bの上部の車幅方向外端(左端)に至り、その後、外ケース周壁257bの上部の車幅方向内端から車幅方向外方(左方)に向けて直線状に延びている。
図8の左側面視で、厚肉部260の一部(具体的には、クランクケース側縁部265)は、連結部251aと車軸支持部252aとを結ぶ直線D2と重なっている。
なお、図7に示すように、第三ケース部253には、厚肉部260が形成されていない厚肉非形成部268が設けられている。すなわち、厚肉非形成部268は、第三ケース部253において上内壁面253aが露出している部分である。厚肉非形成部268は、図7の断面視で、外ケース257で車幅方向外側(左側)に厚肉部260を残すように前後に延びる長方形状をなしている。
このように、第三ケース部253には厚肉非形成部268が設けられていることで、第三ケース部253全体に厚肉部260を設けた場合と比較して、伝達ケース250の剛性を確保しつつ重量増加を可及的に抑制することができる。
本実施形態では、第一ケース部251の上部には、車体に連結される連結部251aが設けられ、第二ケース部252には、後輪車軸4aが支持される車軸支持部252aが設けられ、第三ケース部253の上下内壁面のうち連結部251aが設けられた側の内壁面(上内壁面253a)には、前後方向に延びる厚肉部260が設けられている。
この構成によれば、後輪4が走行時に路面等から車幅方向の力を受けると、その力は後輪車軸4aを介して伝達ケース250に伝わるが、第一ケース部251の上部には連結部251aが設けられ、第二ケース部252には車軸支持部252aが設けられていることで、前記車幅方向の力は車軸支持部252aと連結部251aとを結んだ線上に伝わる。そして、第三ケース部253の上下内壁面のうち連結部251aが設けられた側の内壁面(上内壁面253a)に前後方向に延びる厚肉部260が設けられていることで、前記線上に伝わる力に対し剛性を確保するとともに、伝達ケース250の側壁のリブを削減することができる。したがって、重量増加及び車幅方向の大型化を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、伝達ケースの前後方向において、第一ケース部が前側に配置され、かつ第二ケース部が第一ケース部とは反対側(後側)に配置される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、伝達ケースの前後方向において、第一ケース部が後側に配置され、かつ第二ケース部が第一ケース部とは反対側(前側)に配置されていてもよい。すなわち、伝達ケースの前後方向において、第一ケース部が一方側に配置され、かつ第二ケース部が第一ケース部とは反対側に配置されていればよい。
また、上記実施形態では、動力伝達部材が、駆動プーリ、被駆動プーリ及びVベルトを備えた例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、動力伝達部材は、ギヤ伝達及びチェーン伝達等の他の動力伝達を可能とする部材を備えていてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
実施形態のスイングユニットは、駆動源に電気モータを含むものであってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
4a 後輪車軸(車軸)
23 エンジン(駆動源)
23a クランク軸
26,226 クランクケース
26a,226a クランクケース壁部
40,240 動力伝達機構(伝達ケース構造)
41 動力伝達部材
43 駆動プーリ
44 被駆動プーリ
45 Vベルト
50,250 伝達ケース
51,251 第一ケース部
51a,251a 連結部
52,252 第二ケース部
52a,252a 車軸支持部
53,253 第三ケース部
53a 下内壁面(連結部が設けられた側の内壁面)
54,254 駆動プーリ支持部
55,255 被駆動プーリ支持部
56,256 内ケース
57,257 外ケース
59 ポート
59b 第二ポート壁部(ポート壁部)
60,260 厚肉部
63 内ケース側厚肉部
64 外ケース側厚肉部
65,265 クランクケース側縁部
66 ポート側縁部
253a 上内壁面(連結部が設けられた側の内壁面)
D1,D2 連結部と車軸支持部とを結ぶ直線
K1 クランクケース壁部の延長線
K2 第二ポート壁部の延長線(ポート壁部の延長線)

Claims (10)

  1. 駆動源(23)の駆動力を車軸(4a)に伝達する動力伝達部材(41)と、前記動力伝達部材(41)を収容する伝達ケース(50,250)と、を備えた伝達ケース構造(40,240)において、
    前記伝達ケース(50,250)は、前後方向に延びており、
    前記伝達ケース(50,250)には、前後方向で一方側に配置される第一ケース部(51,251)と、前記第一ケース部(51,251)とは反対側に配置される第二ケース部(52,252)と、前記第一ケース部(51,251)と前記第二ケース部(52,252)との間に配置されかつ前記第一ケース部(51,251)と前記第二ケース部(52,252)とにつながっている第三ケース部(53,253)と、が設けられ、
    前記第一ケース部(51,251)の下部又は上部には、車体に連結される連結部(51a,251a)が設けられ、
    前記第二ケース部(52,252)には、前記車軸(4a)が支持される車軸支持部(52a,252a)が設けられ、
    前記第三ケース部(53,253)の上下内壁面のうち前記連結部(51a,251a)が設けられた側の内壁面(53a,253a)には、前後方向に延びる厚肉部(60,260)が設けられていることを特徴とする伝達ケース構造。
  2. 前記動力伝達部材(41)は、
    前記駆動源(23)のクランク軸(23a)に連結される駆動プーリ(43)と、
    前記車軸(4a)の側に配置される被駆動プーリ(44)と、
    前記駆動プーリ(43)と前記被駆動プーリ(44)との間に巻き掛けられるVベルト(45)と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の伝達ケース構造。
  3. 側面視で、前記厚肉部(60,260)は、前記連結部(51a,251a)と前記車軸支持部(52a,252a)とを結ぶ直線(D1,D2)に対し上下方向で前記連結部(51a,251a)が設けられた側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の伝達ケース構造。
  4. 前記伝達ケース(50,250)には、駆動プーリ(43)を支持する駆動プーリ支持部(54,254)と、前記車軸(4a)の側に配置されるとともに被駆動プーリ(44)を支持する被駆動プーリ支持部(55,255)と、が設けられ、
    前記厚肉部(60,260)は、上下方向から見て、前記駆動プーリ支持部(54,254)と前記被駆動プーリ支持部(55,255)との間に配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の伝達ケース構造。
  5. 前記伝達ケース(50,250)は、車幅方向内側に配置された内ケース(56,256)と、車幅方向外側に配置された外ケース(57,257)と、を備え、
    前記厚肉部(60,260)は、車幅方向で前記内ケース(56,256)と前記外ケース(57,257)とに連続して跨っていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の伝達ケース構造。
  6. 前記伝達ケース(50,250)には、クランクケース(26,226)の一部を構成しかつ車幅方向に延びるクランクケース壁部(26a,226a)が設けられ、
    上下方向から見て、前記厚肉部(60,260)は、前記クランクケース壁部(26a,226a)の延長線(K1,L1)上に沿うように延びるクランクケース側縁部(65,265)を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の伝達ケース構造。
  7. 前記伝達ケース(50)には、前記伝達ケース(50)の内部に外気を導くポート(59)が設けられ、
    前記ポート(59)は、車幅方向に延びるポート壁部(59b)を備え、
    上下方向から見て、前記厚肉部(60)は、前記ポート壁部(59b)の延長線(K2)上に沿うように延びるポート側縁部(66)を備えていることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の伝達ケース構造。
  8. 前記伝達ケース(50)は、車幅方向内側に配置された内ケース(56)と、車幅方向外側に配置された外ケース(57)と、を備え、
    前記厚肉部(60)は、前記内壁面(53a)から前記内ケース(56)の下部に連なる内ケース側厚肉部(63)、及び前記内壁面(53a)から前記外ケース(57)の下部に連なる外ケース側厚肉部(64)の少なくとも一方を備えていることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の伝達ケース構造。
  9. 側面視で、前記内ケース側厚肉部(63)及び前記外ケース側厚肉部(64)の少なくとも一部は、前記連結部(51a)と前記車軸支持部(52a)とを結ぶ直線(D1)と重なっていることを特徴とする請求項8に記載の伝達ケース構造。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載の伝達ケース構造(40,240)を備えたことを特徴とする鞍乗り型車両。
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