JP6229212B2 - 地下柱設置方法 - Google Patents
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Description
特許文献1,2には、逆打ち工法において支持杭と同芯の構真柱を設置する工法が開示されている。
ところで、逆打ち工法において支持杭と偏芯する位置に地下柱(非構真柱)を設置する場合、従来、構築済みの床部分の下側を掘削した後、その床部分の下側に地下柱を入り込ませて当該床部分の下面側に接続することにより設置している。
また、地下空間が複数階に区画される場合は、各階の床部分を構築してその下側を階高さ分掘削する都度、階高さ毎に対応する長さが短い地下柱を床部分の下側に入り込ませて当該床部分に接続する必要があり、地下柱の設置作業が煩雑化するおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、地下柱を設置するための工期の短縮や設置精度の向上を図り易い地下柱設置方法を提供することを目的とする。
また、地下柱の下端部に一体に設けてある位置決め部材を、支持杭の打設コンクリート内に埋設させた状態で当該打設コンクリートと一体化させるので、支持杭と偏芯する地下柱を所定の位置又は姿勢に精度よく設置できる。
したがって、地下柱を設置する工程上の制約が少なく、地下柱を設置するための工期の短縮を図り易いと共に、設置精度の向上も図り易い。
また、地下空間が複数階に区画される場合でも、各階の階高さ毎に対応する長さが短い地下柱を設置することなく、複数階に亘って一連の地下柱を設置することができるので、設置作業の簡略化を図ることができる。
このため、支持杭を構築するための支持杭掘削範囲に設置した鉄筋カゴの内側に定着部を入り込ませ易く、位置決め部材が鉄筋カゴと干渉し難いので、地下柱の設置作業の円滑化を図り易い。
図1,図2は、地下柱設置方法を示す断面図である。図3は、土留め壁1の内側に逆打ち工法で構築した鉄筋コンクリート製建物の地下躯体2を示す断面図である。地下躯体2は、地盤Gに埋設した鉄筋コンクリート製の複数の支持杭3a,3bの上部に鉄筋コンクリートで一体に構築されている。
各支持杭3a,3bは、図1に示すように、地盤Gを地表面GLから円形に掘削した掘削孔9に円筒状の鉄筋カゴ10を挿入した後、その掘削孔9に打設したコンクリート11により、図2に示すように、鉄筋カゴ10と一体に構築される。
円形掘削孔9の掘削範囲が支持杭掘削範囲12に相当している。
位置決め部材8は、図4にも示すように、地下柱7の下端から柱径方向に沿って延伸する延伸部8aと、延伸部8aの先端から柱長手方向に沿って下方に延伸する定着部8bとを一体に備えたクランク形状に形成してある。
延伸部8aと定着部8bは、地下柱7を構成する形鋼よりも曲げ剛性が小さい例えば形鋼などで構成してあり、互いに直交する姿勢で一体に溶接固定してある。
したがって、構真柱6は、図2に示すように、下端部分を打設コンクリート11内に埋設した状態で、支持杭3bと一体に構築される。
図5は、地下柱設置方法の別実施形態における位置決め部材8を示す。
本実施形態では、位置決め部材8を、地下柱7の下端から柱径方向での外方側で下方に傾斜した延伸部8aを備えた形状に形成してある。
すなわち、位置決め部材8は、地下柱7の下端から地下柱7の軸芯に対して傾斜する方向に沿って延伸する延伸部8aと、延伸部8aの先端から柱長手方向に沿って下方に延伸する定着部8bとを備えた形状に形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
図6は、地下柱設置方法の別実施形態における位置決め部材8を示す。
本実施形態では、位置決め部材8を、地下柱7の下端から柱径方向での外方側で下方に傾斜した延伸部8aを全長に亘って一連に備えた形状に形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
7 地下柱
8 位置決め部材
8a 延伸部
8b 定着部
11 打設コンクリート
12 支持杭掘削範囲
Claims (2)
- 逆打ち工法において支持杭と偏芯する位置に地下柱を設置する地下柱設置方法であって、
前記地下柱から偏芯して下方に突出する位置決め部材を、予め、前記地下柱の下端部に一体に設けておき、
前記地下柱を、支持杭掘削範囲内の所定の偏芯位置に吊り下げると共に、前記位置決め部材を前記支持杭の打設コンクリート内に埋設させた状態で当該打設コンクリートと一体化させ、
前記位置決め部材は、曲げ剛性を前記地下柱よりも低く設定しておく地下柱設置方法。 - 逆打ち工法において支持杭と偏芯する位置に地下柱を設置する地下柱設置方法であって、
前記地下柱から偏芯して下方に突出する位置決め部材を、予め、前記地下柱の下端部に一体に設けておき、
前記地下柱を、支持杭掘削範囲内の所定の偏芯位置に吊り下げると共に、前記位置決め部材を前記支持杭の打設コンクリート内に埋設させた状態で当該打設コンクリートと一体化させ、
前記位置決め部材は、前記地下柱の下端から柱径方向に沿って延伸する延伸部と、前記延伸部の先端から柱長手方向に沿って延伸する定着部とを備えた形状に形成しておく地下柱設置方法。
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JP2013134178A JP6229212B2 (ja) | 2013-06-26 | 2013-06-26 | 地下柱設置方法 |
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JP2013134178A JP6229212B2 (ja) | 2013-06-26 | 2013-06-26 | 地下柱設置方法 |
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JP2015010328A JP2015010328A (ja) | 2015-01-19 |
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