JP6228025B2 - 冷却システム - Google Patents
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Description
このようなショーケースには、結露防止のため防露ヒーターを内蔵したもの(例えば、特許文献1参照。)や、着霜防止のための除霜ヒーターを内蔵したもの(例えば、特許文献2参照。)がある。
例えば、冷却装置付きのショーケースでは、ショーケース周囲の温度が上昇すると、庫内に陳列中の商品を冷却しきれずに、陳列中の商品の劣化を招く恐れがある。
<実施の形態1>
本発明に係る空気調和システムの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<構成>
本実施の形態においては、本発明に係る空気調和システムを店舗に設ける場合の一例を説明する。なお、本実施の形態1においては、時期的に暑い季節に店舗内を冷却する必要のある状態を想定して記載する。即ち、店舗外の外気温は、店舗内の室内温度よりも高い状態である。
そして、トラップ部120に接する(面する)ように空気調和機100の吸気口101が設けられる。こうすることで、トラップ部120に滞留する店舗1内のより温度の高い空気を吸い込んで冷却することができるので、冷却効率が高くなる。
トラップ部120には、更に、そこに接するように温度センサ130、湿度センサ140が設けられており、トラップ部120に滞留する空気の温度および湿度を検出する。検出した温度や湿度は、空気調和機100およびショーケース110に伝達され、冷却処理等の処理の際に参照され、制御が行われる。
図4は、空気調和システムのシステム構成を模式的に示したシステム図である。図4に示すように空気調和システムは、空気調和機100と、ショーケース110と、トラップ部120と、温度センサ130と、湿度センサ140とから構成される。
また、ショーケース110は、トラップ部120に設けられている温度センサ130と、湿度センサ140と、空気調和機100と通信可能なように接続される。当該接続は、有線接続であっても無線接続であってもよい。
湿度センサ140は、トラップ部120に設けられ、トラップ部120の空気の湿度を検出し、逐次、空気調和機100およびショーケース110に検出した湿度を伝達する機能を有する。
図5は、空気調和機100の内部構成の簡略図である。
図5に示すように、吸気口101から流入した空気は、フィルタ102で空気中の埃やごみが濾過された後、冷却器103(冷却コイルともいう)により冷却される。そして、冷却された空気は、送風ファン104が回転することにより、空気の流れが形成され、送風口105から送出される。送風ファン104の回転数により、吸気口101からの吸気度合や、送風口105からの送出度合が定まる。即ち、回転数が高いほど、吸気度合および送出度合が高くなる。また、冷却器103による冷却度合により送風口105から送出される空気の温度が定まる。
図6に示すように、空気調和機100は、冷却器103と、送風ファン104と、通信部601と、記憶部602と、制御部605とを含んで構成される。
冷却器103は、内部を通過する冷媒により、冷却器103に触れる空気を冷却する。冷却の度合いの制御(温度制御)については、従来と同様であるので、詳細については割愛する。
制御部605は、プロセッサであり、空気調和機100の各部を制御する機能を有する。制御部605は、店舗1内の温度状況や、湿度状況に応じて、冷却処理や湿度調整処理等の一般的な空気調和機が実行可能な処理の他、特に以下の処理を実行する機能を有する。
具体的には、制御部605は、温度センサ130から伝達された温度と、予め設定されている閾値TA1とを比較するとともに、湿度センサ140から伝達された湿度と、予め設定されている閾値HA1とを比較する。そして、温度センサ130から伝達された温度が閾値TA1以上、かつ、湿度センサ140から伝達された湿度が閾値HA1以上を満たす場合に、制御部605は空気調和機100の冷却能力を強める。冷却能力を強める手法については、従来から空気調和機で利用されている技術を利用するものとし、ここではその詳細については説明を割愛する。
図7は、ショーケース110の外観図であり、図8は、ショーケース110を図7に示す状態の右側面から見た場合の側面図を示している。なお、図8に示す側面図は、ショーケース110における空気の流れを示すために断面の簡略図を記載している。
ショーケース110においては、吐出口114から冷却された空気が噴出される。吐出口114から噴出した冷却された空気は、一種のエアーカーテン効果により、外部から比較的温度の高い空気の庫内への流入を防止するとともに、この冷却された空気が庫内を循環することで、ショーケース内は冷却され一定の温度に保たれる。
図9は、ショーケース110の機能構成を示すブロック図である。
冷却器111は、図8に示すように、冷却器111付近を通過する空気を冷却する。
防露ヒーター112は、ショーケース110において商品を陳列する上で見栄えが悪くならないように、また、結露による水滴が商品を濡らさないように、結露しやすい箇所に設けられ、制御部906により、適宜、加熱されて結露を防止する。図8においては、一例として、吐出口114周辺の金属部品に、防露ヒーター112を備える場合を図示しているが、結露しやすい箇所であれば商品の冷却に支障を来さない範囲で、どこに設置されてもよい。防露ヒーター112は例えば、電熱線により実現される。
送風ファン117は、その回転により、ショーケース110の庫内を通り、冷却器111での冷却を経た冷風を吐出口114から送出する機能を有する。送風ファン117の回転は、制御部906により制御される。
送風ファン117および吸入ファン118の働きにより、空気が庫内に吸い込まれ、冷却器111で冷却されて、商品棚に陳列する物品を冷やすための冷風が吐出口114から吹き出されるという空気の流れが形成される。
記憶部902は、ショーケース110が動作上必要とするプログラムやデータを記憶する機能を有し、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDDなどにより実現される。
制御部906は、温度センサ130から伝達された温度、湿度センサ140から伝達された湿度について、それぞれに対して設定された閾値との比較を行って、その比較結果に応じた冷却処理、除霜処理、防露処理、照明制御処理の制御を行う機能を有する。
制御部906は、温度センサ130から伝達された温度と、予め設定されている閾値T1とを比較するとともに、湿度センサ140から伝達された湿度と、予め設定されている閾値H1とを比較する。そして、温度センサ130から伝達された温度が閾値T1以上、かつ、湿度センサ140から伝達された湿度が閾値H1以上を満たす場合に、制御部906はショーケース110の冷却能力の設定値を強に設定する。これは、温度が閾値T1を超え、湿度が閾値H1を超えるということは、店舗1内が高温多湿になる可能性が高いことを意味する。従って、そのような場合には、ショーケース110においては、冷却処理の能力を強め、店舗1内が高温多湿になる状態に事前に対応し、設定温度を維持することができる。
また、制御部605は、上述の条件を満たさない場合に、温度センサ130から伝達された温度と、予め設定されている閾値T2とを比較するとともに、湿度センサ140から伝達された湿度と、予め設定されている閾値H2とを比較する。そして、温度センサ130から伝達された温度が閾値T2未満、かつ、湿度センサ140から伝達された湿度が閾値H2未満を満たす場合に、制御部906はショーケース110の冷却能力を弱に設定する。
次に、除霜処理の制御について説明する。
ここでは、除霜処理は、一定期間置きに実行されることとし、霜取り実行期間の間隔はt1、t2の2種が設定できるものとし、t1>t2、即ち、t1の方がt2よりも長いものとする。また、ここで、t2は、ショーケース110において、通常行う霜取りの実行期間の間隔である。
次に防露処理の制御について説明する。
制御部906は、温度センサ130から伝達された温度と、予め設定されている閾値T4とを比較するとともに、湿度センサ140から伝達された湿度と、予め設定されている閾値H4とを比較する。そして、温度センサ130から伝達された温度が閾値T4以上、かつ、湿度センサ140から伝達された湿度が閾値H4以上を満たす場合に、店舗1内が高温多湿になる可能性が高まり、結露が発生しやすくなるので、制御部906は防露ヒーター112を稼働させる。それ以外の場合には、防露ヒーター112は稼働させない。
最後に、ショーケース110の庫内を照らす照明の制御処理について説明する。
制御部906は、温度センサ130から伝達された温度と、予め設定されている閾値T5とを比較するとともに、湿度センサ140から伝達された湿度と、予め設定されている閾値H5とを比較する。そして、温度センサ130から伝達された温度が閾値T5以上、かつ、湿度センサ140から伝達された湿度が閾値H5以上を満たす場合に、制御部906は照明装置116の一部または全部を消灯する。それ以外の場合は、点灯させておく。これは、店舗1内が高温多湿になる可能性が高い場合には、ショーケース110の冷却能力を高める必要があり、冷却処理に電力をより多く回し、省エネを実現するための構成である。また、照明装置116も点灯しておくことによって、発熱するので、これを消灯することで、庫内温度の上昇を抑制することができる。
<動作>
ここから、空気調和システムの動作について説明する。
図10に示すように、空気調和機100の制御部605は、温度センサ130および湿度センサ140から逐次送信されてくる温度情報および湿度情報により、トラップ部120の空気の温度および湿度を測定する(ステップS1001)。
ショーケース110から除霜ヒーター113または防露ヒーター112のONの通知を受け付けた場合には(ステップS1006のYES)、制御部605は、空気調和機100の冷却能力を強める。ショーケース110から除霜ヒーター113または防露ヒーター112のONの通知を受け付けていない場合には(ステップS1006のNO)、制御部605は、その時点の稼働状態を維持する。
次に、図11〜図14を用いてショーケース110の動作を説明する。
ショーケース110の制御部906は、温度センサ130および湿度センサ140から逐次送信されてくる温度情報および湿度情報により、トラップ部120の空気の温度および湿度を測定する(ステップS1101)。
制御部906は、測定した温度と湿度について、それぞれを、閾値T1と閾値H1と比較する。その比較の結果、温度が閾値T1以上、かつ、湿度が閾値H1以上である場合には(ステップS1102のYES)、店舗1内が、より暑く湿気が強くなる可能性があり、その影響を受けてショーケース110の庫内の温度も上がる可能性があるので、制御部906は、ショーケース110の冷却能力を強に設定する(ステップS1103)。
そして、ショーケース110は制御部906により設定された内容での冷却を実行する(ステップS1104)。
図12は、ショーケース110の除霜処理に関する動作を示すフローチャートである。
制御部906は、測定した温度と湿度について、それぞれを、閾値T3と閾値H3と比較する。その比較の結果、温度が閾値T3以上、かつ、湿度が閾値H3以上である場合には(ステップS1202のYES)、店舗1内がより暑く湿気が強くなる可能性があり、その影響を受けてショーケース110の庫内の温度も上がる可能性があるので、冷却を実行する必要があるため、その冷却に電力を回すために、制御部906は、ショーケース110の除霜ヒーター113による霜取り間隔をt1に設定する(ステップS1203)。即ち、ショーケース110において除霜ヒーターをONにする間隔を長くなるように設定する。
そして、制御部906は、設定した間隔に従って、除霜ヒーター113をONして霜取りを実行する(ステップS1205)。
制御部906は、図12に示す処理を繰り返し実行する。これにより、ショーケース110は、トラップ部120の状態に応じた制御を実行し、店舗1内の状況がその後どのように変化するかを予測した制御が実行できるとともに、除霜処理を実行することによる冷却能力の低下を、空気調和機による冷却により補填することができる。
図13は、ショーケース110の防露処理に関する動作を示すフローチャートである。
制御部906は、測定した温度と湿度について、それぞれを、閾値T4と閾値H4と比較する。その比較の結果、温度が閾値T4以上、かつ、湿度が閾値H4以上である場合には(ステップS1302のYES)、店舗1内がより暑く湿気が強くなる可能性があり、その影響を受けてショーケース110に結露が発生しやすくなるため、制御部906は、ショーケース110の防露ヒーター112をONにする(ステップS1303)。
温度が閾値T4以上、かつ、湿度が閾値H4以上でない場合には(ステップS1302のNO)、制御部906は、防露ヒーター112をOFFにする(ステップS1305)。
図14は、ショーケース110の照明制御処理に関する動作を示すフローチャートである。
制御部906は、測定した温度と湿度について、それぞれを、閾値T5と閾値H5と比較する。その比較の結果、温度が閾値T5以上、かつ、湿度が閾値H5以上である場合には(ステップS1402のYES)、店舗1内がより暑く湿気が強くなる可能性があり、そのためショーケース110は、冷却処理により多くの電力を消費することになるため、ショーケース110の冷却を妨げないように、制御部906は、熱負荷となる照明装置116の一部または全部を消灯する(ステップS1403)。
制御部906は、図14に示す処理を繰り返し実行する。これにより、ショーケース110は、トラップ部120の状態に応じた制御を実行し、店舗1内の状況がその後どのように変化するかを予測した制御が実行できる。照明装置116を点灯していると、電力を消費するとともに、点灯による熱が発生する。そのため冷却能力を上げる場合には、照明装置116に回している電力を抑制するとともに、消灯により発熱も抑制することができる。
<まとめ>
本発明に係る空気調和システムにおいては、建物内部において比較的温度の高い空気を集める(滞留させることのできる)トラップ部を設け、そのトラップ部に滞留した温度の高い空気を空気調和機に吸い込ませて冷却させることで、冷却効率を高めることができる。
また、トラップ部に温度センサ、湿度センサを設けることで、空気調和機およびショーケースはいち早く流入する外気の状態を知ることができ、それに応じて冷却能力を高めたりすることができる。
<変形例>
上記実施の形態に従って、本発明に係る空気調和システムについて説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。以下、本発明の思想として含まれる各種変形例について説明する。
トラップ部120は、基本的に、ドア10から流入してくる店舗1内部よりも温度の高い空気が滞留する構造になっていればよい。したがって、天井を一段高くする構造以外でもよく、図15に示すように、ドア10から天井を伝って店舗1奥方向に流入しようとする温度の高い空気をせき止めるように、天井の途中に衝立1500を設け、その衝立1500により区切られる区域のドア10側をトラップ部120としてもよい。
また、あるいは、トラップ部120は、上記実施の形態においては、出入口側から見て左右に全面一段高くする構造にしているが、これは全面である必要はなく、単に天井が一段高くなっている構造になっていればよいので、図16(a)に示すように、天井の一部が一段高くなる構造部分をトラップ部120としてもよい。また、この凹みの形状も立方体形状である必要はなく、三角柱や円柱状であってもよい。
このようなトラップ部120は、店舗1を建築する段階から構成することとしてもよいし、既にある店舗1の天井の一部を取り払い、取り払った箇所に側壁を設ける形で形成してもよい。
即ち、例えば、図18に示すように、天井部分に、送風口105とショーケース110との間に衝立1801を遮へい部として設けることとしてもよい。
あるいは、図19に示すように、ショーケース110に庇1901を設け、これを遮へい部とすることとしてもよい。
なお、遮へい部を設けることができない場合などには、送風口105から送出される冷風が、なるべく、ショーケース110の吐出口114から吹き出す冷風と同方向に吹き出すように、送風口105の配置箇所および送風口105からの冷風の吹き出し方向を調整するとよい。
例えば、図20に示すように、図3に示した空気調和システムにおいて、トラップ部120の天井を傾斜させて、店舗1内の温度の高い空気を、より吸気口101付近に集まりやすくなるように構成してもよい。なお、この傾斜させている天井は、湾曲させてもよい。
しかし、この制御はあくまで一例であり、店舗1内が快適に保たれ、ショーケースの庫内の商品の品質を保つ方向の制御でありさえすれば、双方の閾値が条件を満たさなくともよく、店舗1の環境に応じて、温度あるいは湿度の一方の条件が満たされただけで、制御を実行することとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、空気調和機100およびショーケース110は、トラップ部120の温度と湿度によって、冷却処理等の動作を制御するとしているが、トラップ部120から得られる情報以外、即ち、ショーケース110の庫内温度、あるいは、庫内湿度、設定温度などの情報も用いて冷却処理等の動作を制御してもよいことはいうまでもない。
あるいは、出入口が開く都度ではなく、開閉センサが所定時間内の「開」を通知した回数に応じて制御を行うこととしてもよい。例えば開閉回数が一定数以上である場合には、温かい外気が多く流入することになるので、空気調和機100やショーケース110は、より強く冷却するように制御を行えばよい。逆に開閉回数が一定数以下である場合には、温かい外気はそれほど多く流入しないことになるので、それまでの店舗内温度に応じて冷却の度合いを維持したり弱めたりする制御を行ってもよい。
(9)上記実施の形態においては、空気調和機100やショーケース110が冷却処理の制御や防露処理の制御等を行うためのトリガとして、温度や湿度を予め定めた閾値との比較結果をトリガとしていた。しかし、これはその限りではない。
もしくは、もう少し単純化して、最新の温度と湿度とを、その一つ前で測定した温度と湿度とで比較し、その差分(上昇幅)が予め定めた閾値を超えたか否かに応じた制御を行うこととしてもよい。
(11)上記実施の形態においては、1つの部屋を有する1店舗に空気調和システムを構成する例を示したが、これはその限りではない。複数の部屋から構成される建物の各部屋に構成することとしてもよいし、一部の部屋にのみ構成することとしてもよい。
<補足>
本発明の一実施形態に係る冷却システムおよびその効果について説明する。
(B)上記(A)に記載の冷却システムにおいて、前記部屋は壁面を有し、当該壁面には、出入口が設けられ、前記トラップ部は、前記出入口付近であって、前記出入口の上方に設けられ、前記トラップ部には、前記出入口から前記部屋内に流入した前記部屋内にあった空気よりも温度の高い空気を滞留することとしてもよい。
(C)上記(A)または(B)に記載の冷却システムにおいて前記トラップ部は、前記天井面の一部を窪ませて形成されることとしてもよい。
この構成により、天井の一部を窪ませているので、天井全体で見た場合に、一段高い天井があることになる。従って、店舗内の空気との温度差により上昇する温度が高い空気を効果的に滞留させることができる。
この構成により、天井に衝立を設けているので、出入口から流入する空気をせき止めることができる。温度の高い空気は、この衝立で一旦せき止められ、一部は下降してしまうが、温度が周囲よりも高いために再度上昇し、トラップ部でループする形で、トラップ部に留まることになる。その結果、トラップ部に温度が高い空気を効果的に滞留させることができる。
これにより、トラップ部に滞留する空気の温度又は湿度に応じて、ショーケース周囲の温度及び/又は湿度が上昇する前にショーケースの庫内の冷却に関する動作を制御することができる。
この構成により、ショーケースの周囲の温度又は湿度が上昇による、ショーケースでの結露の発生を低減することができる。
この構成により、ショーケースの周囲の温度又は湿度が上昇する前に冷却装置の冷却能力を増大させ、庫内に陳列されている商品の温度上昇を低減することができる。
この構成により、消費電力の大きい霜取り動作を行う間隔が長くなるので、ショーケースの消費電力が節減される。
照明装置を減灯させることでショーケースの消費電力が節減される。さらに、照明装置の発熱量が低減するため、庫内の商品を冷却するための負荷が軽減される。
この構成により、ショーケースの周囲の温度又は湿度が上昇による、ショーケースでの結露の発生を低減することができる。
この構成により、ショーケースの周囲の温度又は湿度が上昇する前に冷却装置の冷却能力を増大させ、庫内に陳列されている商品の温度上昇を低減することができる。
この構成により、消費電力の大きい霜取り動作を行う間隔が長くなるので、ショーケースの消費電力が節減される。
照明装置を減灯させることでショーケースの消費電力が節減される。さらに、照明装置の発熱量が低減するため、庫内の商品を冷却するための負荷が軽減される。
また、前記建築物において、前記トラップ部は、前記天井面の一部を凹ませて形成されることとしてもよい。
これらの構成によれば、店舗内に流入する高温の外気は、店舗内に拡散する前にトラップ部に滞留する。従って、ショーケースは、トラップ部に滞留する空気に関する情報を取得することで、店舗内に流入する高温の外気に対して、ショーケースの周囲の温度が上昇する前に、対応することができる。
10 出入口
100 空気調和機
101 吸気口
102 フィルタ
103 冷却器
104 送風ファン
105 送風口
110 ショーケース
111 冷却器
112 防露ヒーター
113 除霜ヒーター
114 吐出口
115 吸込口
120 トラップ部
130 温度センサ
140 湿度センサ
601 通信部
602 記憶部
605 制御部
901 通信部
902 記憶部
906 制御部
1500 衝立
1801 衝立
1901 庇
Claims (17)
- 建物を構成する部屋の天井面の一部分に、前記部屋内の温度の高い空気が滞留するように形成したトラップ部と、
前記トラップ部に滞留している空気に関する情報を取得するセンサと、
前記部屋内に設置される冷却装置付きのショーケースと、を備え、
前記ショーケースは、前記センサが取得する情報を用いて、庫内の冷却に関する動作を制御する
ことを特徴とする冷却システム。 - 前記部屋は壁面を有し、当該壁面には、出入口が設けられ、
前記トラップ部は、前記出入口付近であって、前記出入口の上方に設けられ、
前記トラップ部には、前記出入口から前記部屋内に流入した前記部屋内にあった空気よりも温度の高い空気を滞留する
ことを特徴とする請求項1に記載の冷却システム。 - 前記トラップ部は、前記天井面の一部を窪ませて形成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却システム。 - 前記トラップ部は、前記出入口から流入し、前記天井を伝って前記部屋の奥方向に流入する空気をせき止める衝立を、建物の天井面に設けて形成される
ことを特徴とする請求項2に記載の冷却システム。 - 前記センサは、前記トラップ部に滞留している空気の温度、及び/又は、湿度を測定し、
前記ショーケースは、前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度を用いて、庫内の冷却に関する動作を制御する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、さらに、前記ショーケースで発生する結露を防ぐ防露装置を備え、
前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度が所定値以上の場合、前記防露装置の防露能力を増大させる
請求項5に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度が所定値以上の場合、前記冷却装置の冷却能力を増大させる
請求項5又は6に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、さらに、ショーケース内部の除霜を行う除霜装置を備え、
前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度が所定値以上の場合、通常時よりも長い除霜間隔で前記除霜装置を動作させる
請求項5〜7の何れか1項に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、さらに、庫内を照らす照明装置を備え、
前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度が所定値以上の場合、前記照明装置を減灯させる
請求項5〜8の何れか1項に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、さらに、前記ショーケースで発生する結露を防ぐ防露装置を備え、
前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度の上昇幅が所定値以上の場合、前記防露装置の防露能力を増大させる
請求項5に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度の上昇幅が所定値以上の場合、前記冷却装置の冷却能力を増大させる
請求項5又は10に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、さらに、ショーケース内部の除霜を行う除霜装置を備え、
前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度の上昇幅が所定値以上の場合、通常時よりも長い除霜間隔で前記除霜装置を動作させる
請求項5、10〜11の何れか1項に記載の冷却システム。 - 前記ショーケースは、さらに、庫内を照らす照明装置を備え、
前記センサが測定した温度、及び/又は、湿度の上昇幅が所定値以上の場合、前記照明装置を減灯させる
請求項5、10〜12の何れか1項に記載の冷却システム。 - 部屋と、
前記部屋の天井面の一部分に、前記部屋内の温度の高い空気が滞留するように形成したトラップ部と、
前記トラップ部に滞留している空気に関する情報を取得するセンサと、
前記部屋内に設置される冷却装置付きのショーケースと、を備え、
前記ショーケースは、前記センサが取得する情報を用いて冷却に関する動作を制御する
ことを特徴とする建築物。 - 前記部屋は壁面を有し、当該壁面には、出入口が設けられ、
前記トラップ部は、前記出入口付近であって、前記出入口の上方に設けられ、
前記トラップ部には、前記出入口から前記部屋内に流入した前記部屋内にあった空気よりも温度の高い空気を滞留する
ことを特徴とする請求項14に記載の建築物。 - 前記トラップ部は、前記天井面の一部を凹ませて形成される
ことを特徴とする請求項14又は15に記載の建築物。 - 前記トラップ部は、前記出入口から前記天井を伝って前記部屋の奥方向に流入する空気をせき止める衝立を、建物の天井面に設けて形成される
ことを特徴とする請求項15に記載の建築物。
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