JP6227421B2 - 衛生管理システム - Google Patents

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本発明は、調理従事者等の手洗いに使用する手洗装置に関する。
食中毒は食品を扱う業界では大きな脅威となっている。特に、食中毒の発生原因の半数以上を占めるノロウイルスは、現在のところ、念入りに手洗いを行う以外には適当な防止策がない。
現在、調理従事者等が行うべきとされている手洗い手順は、下記の1〜6の通りである。
1.予洗い:手を水で濡らし、表面の埃等を取り除き、洗剤を泡立てやすくする。
2.洗剤洗い:手に手洗用の洗剤をつけ、手のひら、指の付け根、指先などを洗う。
3.すすぎ:手についた洗剤を洗い流す。
4.乾燥:手指乾燥装置や使い捨てハンドタオルを使用して手を乾かす。
5.消毒:消毒液を手にすり込み消毒する。
調理場で食中毒を防止するためには、上記手順の手洗いを調理従事者に実行させる必要がある。しかしながら、調理従事者100人中、1人でも正しく実行しなければ食中毒が発生するおそれがある。また、手洗い100回中、1回でも正しい手順を怠れば、食中毒が発生するおそれがある。調理従事者全員に、正しい手洗いを毎回実行させるのは簡単ではない。
こうした問題に対して、特許文献1には、調理従事者等に正確な手洗いを行わせるための衛生管理装置が提案されている。かかる衛生管理装置は、吐水装置などの手指洗浄用機器が、正しい順序で所定時間以上作動した時に、手洗いが正常に行われたとして、衛生管理区域への入口のドアを開放するよう構成されたものである。
特許第3535086号
ところで、上記特許文献1の衛生管理システムは、手洗実施者が手洗いの手順を間違えないように、手洗いで使用する機器が、使用する順序で横並びに配置されている。しかしながら、かかる構成にあっては、予洗いで使用する吐水口と、すすぎで使用する吐水口とを別々に配設する必要があり、また、その他の機器も横並びに配置するため嵩張りやすいという問題がある。
本発明はかかる現状に鑑みて為されたものであり、コンパクトな構成で、手洗いを正しく行わせることのできる手洗装置および衛生管理システムの提供を目的とする。
本発明は、流しと、流しの上に配設された吐水口から水を吐出する吐水装置と、流しの上に配設された洗剤吐出口から手洗用の洗剤を吐出する洗剤吐出装置と、流しの上に配設された消毒液吐出口から消毒液を吐出する消毒液吐出装置と、流しの近傍に配設されて、手を乾燥させる手指乾燥装置とを備え、少なくとも、予洗いと、洗剤洗いと、すすぎの各段階の実行時間が正常である否かを判定する監視装置と、流しの上方に設置された画像表示器と、少なくとも予洗いから、洗剤洗い、すすぎ、及び乾燥を経て、消毒に至るまでの手洗いの各段階の内容を順番に示す模範画像を画像表示器に表示させる模範画像表示制御装置とを備え、模範画像は、少なくとも、予洗いと、洗剤洗いと、すすぎの各段階の内容は、監視装置が正常と判定する実行時間ずつ示すものであることを特徴とする手洗装置である。
かかる手洗装置では、手洗実施者は、画像表示器に表示される模範画像にしたがって手洗いをすることで、手順を間違えることなく、また、各段階で適切な時間をかけて、手洗いを行うことができる。したがって、かかる構成にあっては、手洗いに必要な機器を手洗いで使用する順番に配置する必要がなく、全体をコンパクト化することができる。特に、本発明に係る模範画像によれば、初心者であっても、正しい手順を確認しながら手洗いを行うことができる。また、熟練者であっても、日常的に正しい手順を確認することで、正しい手順を怠ったり、手順を憶え違えたりするのを防止できる。
本発明の手洗装置の具体的構成として、流しの幅は1m以内であり、吐水口は、流しの上の、幅方向の中央部に設置されており、洗剤吐出口は、吐水口の左右一側に配設されており、消毒液吐出口は、吐水口の左右他側に配設されており、手指乾燥装置は、流しの左右他側脇に配設されており、画像表示器は、流し上方の奥側に配設される構成が提案される。
かかる構成にあっては、流しの周囲に手洗いに必要な全ての機器が配置されるため、手洗装置のコンパクト化を実現できるとともに、手洗実施者は、流しの前に立って、殆ど足を動かさずに、流しの奥に表示される模範画像を見ながら、一連の手洗い手順をスムーズに実行することが可能となる。
また、本発明にあって、監視装置は、洗剤洗いの段階では、洗剤吐出装置が作動開始してから吐水装置が作動開始するまでの時間を洗剤洗いの実行時間とみなすことが提案される。
洗剤洗いの段階では、吐水装置や洗剤吐出装置が継続作動することはないが、かかる構成によれば、洗剤洗いの実行時間を正確に測定することが可能となる。
また、本発明にあって、左右の前腕が、吐水口の右手前と左手前に夫々位置していることを検知する左右一対の前腕センサを備える構成が提案される。
かかる前腕センサは、吐水口の下に両手を差し出した時の、前腕を検知するものであるから、かかる前腕センサが一方でも非検知状態であれば、吐水口に両手が差し出されていないとわかる。したがって、かかる構成によれば、予洗いやすすぎの段階で、前腕センサが非検知状態である場合は吐水装置が作動しないように構成すれば、手洗実施者に、予洗いやすすぎを両手で確実に実行させることが可能となる。また、予洗いやすすぎの段階で前腕センサが非検知状態となった場合は、監視装置が当該段階が正常に実行されなかった判定するようにすれば、予洗いやすすぎが正しく実行されたか否かを、より厳しくチェックすることが可能となる。
また、本発明にあって、ICタグに記憶された情報を読み取るICタグリーダーを備え、手洗い開始時に、ICタグに記憶された手洗実施者の識別情報をICタグリーダーで読取り、当該手洗いでの監視装置の判定結果を識別情報とともに記憶または出力することが提案される。
かかる構成にあっては、手洗実施者ごとに手洗いの記録を残すことによって、手洗いを正確に行っていない手洗実施者をチェックして指導することや、衛生環境に疑義が生じたときに、手洗いの記録を用いて検証することが可能となる。
また、本発明の別の態様として、上記手洗装置と、衛生エリアへの入口に配設されて、衛生エリアに進入可能な開放状態と、衛生エリアに進入不能な閉鎖状態とに切り替わるゲートと、該ゲートを、開放状態と閉鎖状態とに切り替え制御する開閉制御装置と、ICタグに記憶された情報を読み取るICタグリーダーとを具備してなるゲート装置とを備えてなり、手洗装置の監視装置は、手洗いの全段階を正常に実行したと判定した手洗実施者の識別情報をゲート装置の開閉制御装置に出力し、開閉制御装置は、通常はゲートを閉鎖状態に制御するとともに、手洗装置から受信した手洗実施者の識別情報を少なくとも一定時間記憶し、当該識別情報が記憶されたICタグをゲート装置のICタグリーダーが読み取った場合には、ゲートを開放状態に切り替えることを特徴とする衛生管理システムが提案される。ここで、衛生エリアとは、手洗装置が配設されるエリアに比べて相対的に高い衛生環境が要求される場所を意味し、調理場等の絶対的に高い衛生環境が要求される場所に限られない。
かかる構成にあっては、手洗装置が手洗いを正常に実行しなかったと判定した手洗実施者は、衛生エリアに進入不能となるため、衛生エリアの汚染を確実に防止可能となる。
以上に述べたように、本発明によれば、調理従事者等に、コンパクトな構成で、手洗いを正しく行わせることが可能となる。
衛生管理システムの概略図である。 衛生管理システムの制御回路を示すブロック図である。 手洗装置2の正面図である。 右側の間仕切り10を省略して示す手洗装置2の右側面図である。 手洗装置2の平面図である。 手洗制御装置23の制御処理内容を示すフローチャートである。 図7から続く、手洗制御装置23の制御処理内容を示すフローチャートである。 図8から続く、手洗制御装置23の制御処理内容を示すフローチャートである。 図9から続く、手洗制御装置23の制御処理内容を示すフローチャートである。 模範画像28の表示内容と表示時間を示す図表である。 模範画像28の表示例である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
図1は、本実施例の衛生管理システムの概略図である。図2は、衛生管理システムの制御回路を示すブロック図である。本実施例の衛生管理システムは、調理場(衛生エリア)Aの入口Bに配設されるゲート装置1と、入口Bの手前に配設される手洗装置2とを備えてなるものである。かかる衛生管理システムにより、調理従事者は、調理場Aに入る場合には、手洗装置2で手を洗ってからゲート装置1を通過して調理場Aに入場するよう要請される。
本実施例の衛生管理システムでは、調理従事者は、調理場Aに入場する前に、まず、更衣室で、調理従事者の識別情報(氏名やID番号等)を記憶したカード型のICタグを左腕に巻き付け、その上に、白衣、帽子、マスクを着用する。そして、調理場Aの入口手前で、手洗装置2で手洗いをした上で、ゲート装置1を通って調理場Aに入場する。ここで、手洗装置2では、ICタグに記憶された調理従事者の識別情報を読み取ることにより、手洗実施者を識別するとともに、後述するように、当該手洗実施者が、手洗いを正常に実行したか否かを判定する。
ゲート装置1は、図1,2に示すように、入口を開閉するスライド式のドア4と、ドア4を開閉駆動する開閉駆動装置5と、開閉駆動装置5を制御して、ドア4を開放状態と閉鎖状態とに変換する開閉制御装置6と、入口Bの脇に配設されて、ICタグに記憶された識別情報を読み取るICタグリーダー7とを備えている。すなわち、本実施例では、ドア4が本発明に係るゲートに相当する。開閉制御装置6には、手洗装置2が手洗いを正しく実行したと判定した手洗実施者(調理従事者)の識別情報が送信される。開閉制御装置6は、かかる識別情報を一定時間(例えば、1分)のあいだ通過許可リストに記憶する。手洗いを終えた調理従事者が、入口Bの脇のICタグリーダー7に左腕のICタグを近づけて、識別情報をICタグリーダー7に読み取らせると、開閉制御装置6は、ICタグリーダー7が読み取った識別情報を受信し、当該識別情報が、通過許可リストに記憶されているか否かを判定する。そして、通過許可リストに記憶された識別情報であった場合には、開閉制御装置6が開閉駆動装置5を作動させてドア4を開放状態に変換し、当該調理従事者を調理場Aへ入場可能とする。
手洗装置2は、図1に示すように、入口Bの手前の壁Cに沿って3台横並びに設置される。各手洗装置2の両脇には、手洗いの際のしぶきを遮る間仕切り10が配設される。
図3は手洗装置2の正面図であり、図4は同側面図、図5は同平面図である。なお、図3〜5では、隣接する手洗装置は省略し、図4では、右側の間仕切り10と手指乾燥装置18を省略している。手洗装置2は、手洗いに必要な機器を流し11の周囲に配設してなるものである。流し11は、平面視矩形状をなす、ステンレス製のものである。流し11の寸法は、幅80cm、奥行き50cm、深さ30cmである。流し11の上方には、幅方向の中央部に吐水装置12が配設される。また、吐水装置12の左側には洗剤吐出装置13が配設され、吐水装置12の右側には消毒液吐出装置14が配設される。
吐水装置12は、吐水口12aの下方に差し出された手を検知する赤外線センサ(以下、水センサという。)を備えており、水センサが検知状態の間、吐水装置12は、バルブを開栓して吐水口12aから吐水する。かかる吐水装置12は、既製品を広く採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
洗剤吐出装置13は、洗剤吐出口13aの下方に差し出された手を検知する赤外線センサ(以下、洗剤センサという。)を備えており、該洗剤センサが検知状態となると、ポンプを作動させて、流し11の下方に配設された洗剤タンク21に貯蔵された洗剤を泡状にして洗剤吐出口13aから一定量吐出する。かかる洗剤吐出装置13は、既製品を広く採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
消毒液吐出装置14は、消毒液吐出口14aの下方に差し出された手を検知する赤外線センサ(以下、消毒センサという。)を備えており、該消毒センサが検知状態となると、ポンプを作動させて、流し11の下方に配設された消毒液タンク22に貯蔵された消毒液を消毒液吐出口14aから一定量吐出する。かかる消毒液吐出装置14は、既製品を広く採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
また、流し11の上方の奥側には、壁際に画像表示器15が配設される。画像表示器15は、液晶表示器等によって構成されるものであり、手洗いを行う際に、各段階の内容を示す模範画像28を表示する。模範画像28については後述する。
また、画像表示器15の左脇には、壁際にスタートセンサ16が配設される。スタートセンサ16は、赤外線センサからなるものであり、手洗いを開始する際に、このスタートセンサ16の前に手をかざすと、吐水装置12が作動可能となって予洗いを開始可能となるよう構成される。また、画像表示器15の上方には、壁際に鏡17が配設される。
また、流し11の右脇の間仕切り10には、手指乾燥装置18が配設される。手指乾燥装置18は、空気吹出口から手に空気を吹き付けることにより、濡れた手を乾燥させるものであり、空気吹出口に差し出された手を赤外線センサで検知すると、予め設定された時間だけ作動するよう構成されている。かかる手指乾燥装置18は、既製品を広く採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
また、流し11の左脇の間仕切り10には、ICタグリーダー19が配設される。ICタグリーダー19は、手洗実施者(調理従事者)Dが左腕に装着するICタグの高さに合わせて配設されており、手洗実施者Dが、流し11に正対した状態で、左腕をICタグリーダー19に近づけると、ICタグに記憶された手洗実施者Dの識別情報がICタグリーダー19によって読み出されるよう構成されている。
また、流し11の下方には、上述した洗剤タンク21と消毒液タンク22の他、手洗制御装置23が配設される。手洗制御装置23は、手洗装置2に配設された機器の作動制御と、作動状態の監視を行うことにより、手洗実施者Dが正しく手洗いを実行できるよう補助するとともに、手洗いの各段階が正しく実行されたか否かを判定するものである。すなわち、手洗制御装置23は、本発明に係る監視装置を構成するものである。
手洗制御装置23は、マイクロコンピュータにより構成されるものであり、図2に示すように、吐水装置12、洗剤吐出装置13、消毒液吐出装置14、画像表示器15、スタートセンサ16、手指乾燥装置18、及びICタグリーダー19と接続される。また、手洗制御装置23は、ゲート装置1の開閉制御装置6とも接続される。なお、かかる手指制御装置23は、マイクロコンピュータに限らず、シーケンサによって構成することもできる。
手洗制御装置23は、認証部30と、手洗制御部31と、手洗判定部32と、表示制御部33と、手洗記録部34と、出力部35とを備えている。認証部30は、ICタグリーダー19が手洗実施者Dの識別情報を読み取った時に、当該識別情報が調理従事者に割り当てられた正常な識別情報であるか否かを判定するものである。手洗制御部31は、吐水装置12、洗剤吐出装置13及び消毒液吐出装置14を作動可能な状態と、作動不能な状態とに制御するものである。具体的には、手洗制御部31は、水センサや、洗剤センサ、消毒センサを非通電状態に制御することにより、吐水装置12や洗剤吐出装置13、消毒液吐出装置14を作動不能な状態とする。例えば、手洗制御装置23が、水センサを非通電状態に制御している間は、手洗実施者Dが、吐水口12aに手を差し出しても水センサがONにならないため、吐水装置12を作動させることができない。
手洗判定部32は、吐水装置12、洗剤吐出装置13、消毒液吐出装置14、及び手指乾燥装置18の作動状態や作動時間を監視することにより、手洗いの各段階が正常に行われているか否かを判定するものである。表示制御部33は、メモリに記憶した模範画像28のデータを画像表示器15に出力して、画像表示器15の表示画面に模範画像28を表示させるためのものである。すなわち、表示制御部33は、本発明に係る模範画像表示制御装置を構成するものである。手洗記録部34は、手洗実施時における、各機器の作動状態や作動時間、手洗判定部32の判定結果などを、手洗実施者Dの識別情報とともに蓄積記憶するものである。出力部35は、手洗判定部32が、正常に手洗いを終了したと判定した手洗実施者Dの識別情報をゲート装置1に出力するものである。
手洗制御装置23の制御態様を説明する前に、手洗装置2で実施すべき手洗い手順について説明する。手洗装置2で実施する手洗いは、「予洗い」→「洗剤洗い」→「すすぎ」→「乾燥」→「消毒」の5段階に大別される。「予洗い」は、吐水装置12で手全体を濡らして、手に付着したゴミや埃を洗い流し、洗剤の泡立ちをよくする段階である。「洗剤洗い」は、洗剤吐出装置13が吐出する洗剤を付けてこすり洗いをする段階である。「すすぎ」は、吐水装置12で洗剤を洗い流す段階である。「乾燥」は手指乾燥装置18で手を乾燥させる段階である。そして、「消毒」は消毒液吐出装置14が吐出する消毒液を手にすり込んで消毒する段階である。
本実施例では、予洗いの正常な実行時間が5〜60秒、洗剤洗いの正常な実行時間が30〜60秒、そして、すすぎの正常な実行時間が20〜60秒と設定されている。そして、手洗制御装置23は、手洗実施者Dが各段階で要した実行時間がこれらの正常範囲内であるか否かを判定し、実行時間が正常範囲内であった時に、各段階が正常に実行されたと判定する。なお、各段階の正常な実行時間が60秒以内に設定されているのは、手洗実施者Dが、手洗い中に、手洗いと無関係な行為をするのを防止するためである。
以下に、手洗い実施時の手洗制御装置23の制御態様を説明する。
手洗制御装置23は、手洗い開始前の初期状態は、吐水装置12、洗剤吐出装置13、および消毒液吐出装置14を作動不能とし、ICタグリーダー19が手洗実施者Dの識別情報を読み取るまで待機している。すなわち、手洗実施者Dは、手洗装置2を使用する際は、まず、左腕のICタグをICタグリーダー19に近づけて、ICタグに記憶された識別情報を読み取らせなければならない。
ICタグリーダー19がICタグに記憶された識別情報を読み取ると、手洗制御装置23は、当該識別情報が正常であるか否かを判定し、正常と判定した場合はスタートセンサ16からの信号を有効とする。そして、手洗実施者Dがスタートセンサ16に手をかざして、スタートセンサ16から検知信号が入力されると、手洗制御装置23は、画像表示器15で模範画像28の表示を開始し、また、吐水装置12を作動可能な状態とする。これにより、手洗実施者Dは手洗い(予洗い)を開始可能となる。
手洗実施者Dが吐水装置12で予洗いを行うと、手洗制御装置23は、吐水装置12が開栓してから閉栓するまでの時間を予洗いの実行時間として計測する。そして、予洗いの実行時間が5秒以上かつ60秒未満であれば、予洗いが正常に実行されたと判定する。一方、予洗いの実行時間が、5秒未満、または60秒以上である場合は、予洗いの実行が異常であると判定する。そして、異常と判定した場合は、手洗制御装置23は初期状態に復帰する。すなわち、異常と判定された場合は、手洗実施者Dは、手洗いを最初(識別情報の読取り)からやり直さなくてはならなくなる。一方、手洗制御装置23は、予洗いが正常に実行されたと判定した場合、吐水装置12を作動不能にするとともに、洗剤吐出装置13を作動可能とする。これにより、手洗実施者Dは洗剤洗いを開始可能となる。
手洗実施者Dが、洗剤吐出装置13を作動させ、吐出された洗剤をつけて洗剤洗いを開始すると、手洗制御装置23は、8秒後に、洗剤吐出装置13を作動不能にするとともに、吐水装置12を作動可能とする。また、手洗制御装置23は、洗剤吐出装置13が作動してから、吐水装置12がバルブを開栓するまでの時間を、洗剤洗いの実行時間として計測する。そして、洗剤洗いの実行時間が30秒以上かつ60秒未満の場合は洗剤洗いが正常に終了した判定し、30秒未満または60秒以上の場合は異常と判定する。そして、異常と判定した場合は、手洗制御装置23は初期状態に復帰する。また、正常と判定した場合は、吐水装置12ですすぎを継続可能となる。
すすぎの段階では、手洗制御装置23は、吐水装置12がバルブを開栓してから閉栓するまでの時間をすすぎの実行時間として計測する。そして、すすぎの実行時間が20秒以上かつ60秒未満の場合はすすぎが正常に終了したと判定し、吐水装置12が20秒以内に閉栓した場合、または、60秒以上開栓した場合は異常と判定する。そして、異常と判定した場合は、手洗制御装置23は初期状態に復帰する。
手洗制御装置23は、すすぎ段階が正常終了したと判定すると、吐水装置12を作動不能とし、手指乾燥装置18が作動するまで待機する。そして、手洗実施者Dが手指乾燥装置18を使用して手を乾燥させると、手洗制御装置23は、手指乾燥装置18の作動を検知することにより、乾燥が正常終了したと判定し、消毒液吐出装置14を作動可能とする。これにより、手洗実施者Dは、消毒の段階を開始可能となる。そして、手洗実施者Dが消毒液吐出装置14を作動させて消毒段階を実施すると、手洗制御装置23は、消毒液吐出装置14の作動を検知することにより消毒の段階が正常終了したと判定する。そして、手洗制御装置23は、かかる消毒段階の終了判定により手洗いの全段階が正常終了したと判定し、手洗実施者Dの識別情報をゲート装置1に出力する。これにより、手洗いを終了した当該手洗実施者Dは、ゲート装置1を通過して調理場Aに入場可能となる。また、手洗制御装置23は、手洗実施者Dの識別情報をゲート装置1に出力すると、初期状態に復帰して、次の手洗実施者Dが来るまで待機する。
図6〜9は、手洗制御装置23の制御処理内容を示すフローチャートである。各ステップの具体的な処理内容は下記のとおりである。
S1:ICタグリーダー19が識別情報を読み取るまで待機する。
S2:ICタグリーダー19が読み取った識別情報が正常であるか否かを判定する。正常であると判定した場合はステップS3に移行し、正常でないと判定した場合はステップS3に移行する。
S3:読み取った識別情報を記憶し、ステップS4に移行する。
S4:スタートセンサ16がONになるまで待機して、ステップS5に移行する。
S5:画像表示器15で模範画像28の表示を開始し、ステップS6に移行する。
S6:吐水装置12の赤外線センサ(水センサ)に電力を供給して検知可能な状態とし、ステップS7に移行する。
S7:水センサが検知状態となって吐水装置12のバルブが開栓されるまで待機して、ステップS8に移行する。
S8:予洗いの実行時間を計測するためのタイマを作動させてステップS9に移行する。
S9:タイマの計測時間が60秒以上であるか否かを判定し、60秒以上であると判定した場合はステップS10に移行し、60秒未満であると判定した場合は、ステップS14に移行する。
S10:タイマの計測を終了し、ステップS11に移行する。
S11:水センサへの電力供給を停止し、水センサを検知不能な状態として、ステップS12に移行する。
S12:画像表示器15での模範画像28の表示を中止して、ステップS13に移行する。
S13:予洗いの実行時間の異常により手洗いが中断された事実を識別情報とともに記録し、制御処理を終了(リセット)する。
S14:水センサが非検知状態となって吐水装置12のバルブが閉栓したか否かを判定し、閉栓したと判定した場合はステップS15に移行し、閉栓していないと判定した場合はステップS9に移行する。
S15:タイマの計測を終了し、ステップS16に移行する。
S16:水センサへの電力供給を停止し、水センサを検知不能な状態として、ステップS17に移行する。
S17:タイマの計測時間が5秒以上であるか否かを判定し、5秒未満であると判定した場合はステップS12に移行し、5秒以上であると判定した場合はステップS18に移行する。
S18:タイマの計測時間を、予洗いの実行時間として識別情報とともに記録し、ステップS101に移行する。
S101:洗剤吐出装置13の赤外線センサ(洗剤センサ)へ電力を供給して検知可能な状態としステップS102に移行する。
S102:洗剤センサが検知状態となって、洗剤を吐出するポンプ(洗剤ポンプ)が作動するまで待機して、ステップS103に移行する。
S103:洗剤洗いの実行時間を計測するためのタイマを作動させてステップS104に移行する。
S104:タイマの計測時間が8秒に達するまで待機して、ステップS105に移行する。
S105:洗剤センサへの電力供給を停止し、洗剤センサを検知不能な状態として、ステップS106に移行する。
S106:水センサに電力を供給して検知可能な状態とし、ステップS107に移行する。
S107:タイマの計測時間が60秒以上であるか否かを判定し、60秒以上であると判定した場合はステップS108に移行し、60秒未満であると判定した場合は、ステップS111に移行する。
S108:タイマの計測を終了し、ステップS109に移行する。
S109:画像表示器15での模範画像28の表示を中止して、ステップS110に移行する。
S110:洗剤洗いの実行時間の異常により手洗いが中断された事実を識別情報とともに記録し、制御処理を終了(リセット)する。
S111:水センサが非検知状態となって吐水装置12のバルブが閉栓したか否かを判定し、閉栓したと判定した場合はステップS112に移行し、閉栓していないと判定した場合はステップS107に移行する。
S112:タイマの計測を終了し、ステップS113に移行する。
S113:タイマの計測時間が30秒以上であるか否かを判定し、30秒未満であると判定した場合はステップS109に移行し、30秒以上であると判定した場合はステップS114に移行する。
S114:タイマの計測時間を、洗剤洗いの実行時間として識別情報とともに記録し、ステップS201に移行する。
S201:すすぎの実行時間を計測するためのタイマを作動させてステップS202に移行する。
S202:タイマの計測時間が60秒以上であるか否かを判定し、60秒以上であると判定した場合はステップS203に移行し、60秒未満であると判定した場合は、ステップS207に移行する。
S203:タイマの計測を終了し、ステップS204に移行する。
S204:水センサへの電力供給を停止し、水センサを検知不能な状態として、ステップS205に移行する。
S205:画像表示器15での模範画像28の表示を中止して、ステップS206に移行する。
S206:すすぎの実行時間の異常により手洗いが中断された事実を識別情報とともに記録し、制御処理を終了(リセット)する。
S207:吐水装置12のバルブが閉栓したか否かを判定し、閉栓したと判定した場合はステップS208に移行し、閉栓されていないと判定した場合はステップS202に移行する。
S208:タイマの計測を終了し、ステップS209に移行する。
S209:水センサへの電力供給を停止し、水センサを検知不能な状態として、ステップS210に移行する。
S210:タイマの計測時間が20秒以上であるか否かを判定し、20秒未満であると判定した場合はステップS205に移行し、20秒以上であると判定した場合はステップS211に移行する。
S211:タイマの計測時間を、すすぎの実行時間として識別情報とともに記録し、ステップS301に移行する。
S301:手指乾燥装置18が作動するまで待機して、ステップS302に移行する。
S302:乾燥段階が完了したことを識別情報とともに記録してステップS303に移行する。
S303:消毒液吐出装置14の赤外線センサ(消毒センサ)に電力を供給して検知可能な状態とし、ステップS304に移行する。
S304:消毒センサが検知状態となって、消毒液を吐出するポンプ(消毒液ポンプ)が作動するまで待機して、ステップS305に移行する。
S305:画像表示器15での模範画像28の表示を終了して、ステップS306に移行する。
S306:手洗いの全ての段階が正常に終了したことを識別情報とともに記録してステップS307に移行する。
S307:手洗いを正常に終了した手洗実施者Dの識別情報をゲート装置1に出力し、制御処理を終了(リセット)する。
模範画像28は、予洗いから、洗剤洗い、すすぎ、及び乾燥を経て、消毒に至るまでの、手洗装置2で実施すべき手洗いの各段階の内容を順を追って示すものである。
具体的には、図10に示すように、模範画像28では、予洗いを示す画像から、消毒段階で消毒液を手にすり込む画像まで、11種類の画像が数秒〜数十秒おきに、手洗いの手順にしたがって順番に表示される。図11は、洗剤洗いの段階において、手首のこすり洗いを示す模範画像28である。このように、模範画像28では、手洗いの内容を示すメッセージとともに、実際の手洗い方法が図示される。したがって、本実施例にあっては、手洗実施者Dは、模範画像28の表示内容にしたがうことで、手順を間違えることなく手洗いを行うことが可能となる。なお、かかる模範画像28は動画であってもよいし、静止画を切り替える程度のものであってもよい。また、模範画像28は音声を伴うものであってもよい。また、本実施例では、図10に示すように、模範画像28では、予洗い、洗剤洗い、すすぎの段階の内容が示される時間が、手洗制御装置23が、各段階が正常終了したと判定する実行時間の範囲内に設定されている。このため、手洗実施者Dは、模範画像28の表示内容に同期するように手洗いをすることで、予洗い、洗剤洗い、及びすすぎを適切な実行時間で行うことができる。
以上のように、本実施例の手洗装置2によれば、手洗実施者Dは、画像表示器15に表示される模範画像28にしたがって手洗いを実施することで、正しい順序で、かつ、適切な時間をかけて手洗いを行うことができる。このため、本実施例では、手洗いに必要な機器を、使用順序とは無関係に配設することができ、手洗装置2をコンパクト化することが可能となる。
特に、本実施例では、幅80cmの流し11の上に、幅方向の中央部に吐水口12aを配置するとともに、その左側に洗剤吐出口13aを、その右側に消毒液吐出口14aを配置し、さらに、手指乾燥装置18を流し11の右側脇に配置するとともに、画像表示器15を流し11上方の奥側に配置しているため、手洗実施者Dは、流し11に正対した状態で、足を殆ど動かすことなく、画像表示器15で表示される模範画像28を見ながら、予洗いから消毒までの全手順を円滑に実行できるという利点がある。
また、本実施例では、洗剤吐出装置13が作動してから、吐水装置12が作動するまでの時間を、洗剤洗いの実行時間とみなすことで、予洗いやすすぎの段階だけでなく、洗剤洗いの段階の実行時間が正常であるか否かも判定できるという利点がある。
また、本実施例では、手洗制御装置23は、手洗いの記録を、手洗実施者Dの識別情報とともに蓄積記憶するため、手洗いが異常であると判定されることが多い調理従事者を判別して指導することや、衛生環境に疑義が生じたときに、手洗いの記録を検証材料として使用することが可能となる。
本実施例は、実施例1の手洗装置2に、手洗実施者Dの前腕を検出する前腕センサ25を配設してなるものである。なお、前腕センサ25以外の構成は、実施例1と同じため、共通する部分については、本文中で同一符号を用いるとともに、実施例1の図面を流用して説明する。
前腕センサ25は、図2〜5において二点鎖線で示すように、流し11の両側に配設された左右一対のセンサである。前腕センサ25は、吐水口12aの右手前と左手前を検知エリアとする反射型の光センサであり、検知エリア内に左右の前腕が位置した時に検知状態となるよう構成されている。吐水口12aの右手前と左手前に前腕が位置する場合とは、図5に示すように、手洗実施者Dが、吐水口12aの下に両手を差し出している場合である。すなわち、本実施例では、前腕センサ25の検知状態により、手洗実施者Dが両腕を吐水口12aに差し出しているか否かを判定できる。なお、吐水口12aの下に差し出される手の位置は、手洗実施者Dの体格に関わらず略一定であり、そのときの前腕は、体格によらず吐水口12aの右手前と左手前に位置することとなるため、本実施例の前腕センサ25によれば、手洗実施者Dが吐水口12aの下に両手を差し出しているか否かを、手洗実施者Dの体格に影響されることなく、確実に検知することができる。
本実施例では、手洗制御装置23は、前腕センサ25が両方とも検知状態であることを条件に、吐水装置12を作動可能とする。すなわち、予洗いやすすぎを行う際には、両腕を吐水口12aの下に差し出さなければ吐水装置12はバルブを開栓せず、予洗いやすすぎ中に、前腕センサ25のいずれかが非検知状態となると、吐水装置12が作動不能となってバルブを閉栓する。すなわち、かかる構成にあっては、予洗いやすすぎを行う場合は、手洗実施者Dは必ず吐水口12aの下に両手を差し出していなくてはならない。したがって、本実施例によれば、吐水口12aの下に片手だけ差し出して、予洗いやすすぎを実施するといった不適切な行為を防止可能となる。
なお、本発明は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、本発明の手洗装置や衛生管理システムは、調理場の入口だけでなく、社内や工場の入口、トイレの出口などに設置することが可能である。また、食品を扱う場所だけでなく、医薬関連分野や介護関連分野など細菌・ウイルスの混入防止のために日常的に手洗いを実施する場所全般に適用可能である。
また、上記実施例では、スタートセンサ16の作動を契機に、手洗いの全段階の内容を示す模範画像28を連続表示するようにしているが、例えば、ある段階の内容を示す模範画像28を表示した後は、所定の機器が作動するまで次の段階の内容を示す模範画像28を表示しないようにするなど、機器の作動状態に応じて模範画像28の表示を中断したり、再開したりしてもよい。
また、本実施例では、手洗制御装置23は、手洗いの段階ごとに、正常に実施されたか否かを判定し、異常と判定した場合は再起動して、手洗いを最初からやり直させるようにしているが、かかる構成に限らず、異常と判定した場合は、異常と判定した段階のみを再度実行させるようにしてもよい。また、手洗いの各段階が正常に実行されたか否かの判定は、各段階の終了時に判定する必要はなく、手洗いの終了時にまとめて判定しても構わない。
また、本発明の手洗装置で実行する手洗いは、上記実施例の手洗い手順に限られず、適宜変更可能である。例えば、洗剤洗いとすすぎの段階を複数回繰り返すような手洗い手順も提案されているが、本発明の手洗装置は、このような手順の手洗いにも対応可能である。
また、上記実施例では、手洗装置2が、手洗いに関する記録を手洗実施者Dの識別情報とともに記憶しているが、手洗装置2が、手洗いに関する記録を外部のサーバーに出力するよう構成しても構わない。また、手洗いに関する記録は、手洗いの各段階の判定結果に限らず、水や洗剤、消毒液の使用量や機器の作動時間などを記録するようにしてもよい。
また、上記実施例では、ゲート装置1は調理場Aの入口Bを開閉するドア4を具備してなるものであるが、本発明に係るゲート装置は、自動改札機タイプのものを採用することもできる。上記実施例のように、自動ドアタイプのゲート装置1であると、ドア4の開放時に、入場許可された手洗実施者以外が入口Bを通過してしまうおそれがあるが、自動改札機タイプであれば、許可されていない者がゲートを通過するのを確実に防止できるという利点がある。
1 ゲート装置
2 手洗装置
4 ドア(ゲート)
5 開閉駆動装置
6 開閉制御装置
7 ICタグリーダー
10 間仕切り
11 流し
12 吐水装置
12a 吐水口
13 洗剤吐出装置
13a 洗剤吐出口
14 消毒液吐出装置
14a 消毒液吐出口
15 画像表示器
16 スタートセンサ
17 鏡
18 手指乾燥装置
19 ICタグリーダー
21 洗剤タンク
22 消毒液タンク
23 手洗制御装置
25 前腕センサ
28 模範画像
30 認証部
31 制御部
32 記録部
33 出力部
A 調理場(衛生エリア)
B 入口
C 壁
D 手洗実施者

Claims (1)

  1. 手洗装置と、ゲート装置とを備えてなり、
    前記手洗装置は、
    流しと、
    流しの上に配設された吐水口から水を吐出する吐水装置と、
    流しの上に配設された洗剤吐出口から手洗用の洗剤を吐出する洗剤吐出装置と、
    流しの上に配設された消毒液吐出口から消毒液を吐出する消毒液吐出装置と、
    流しの近傍に配設されて、手を乾燥させる手指乾燥装置と、
    少なくとも、予洗いと、洗剤洗いと、すすぎの各段階の実行時間が正常である否かを判定する監視装置と、
    流しの上方に設置された画像表示器と、
    少なくとも予洗いから、洗剤洗い、すすぎ、及び乾燥を経て、消毒に至るまでの手洗いの各段階の内容を順番に示す模範画像を画像表示器に表示させる模範画像表示制御装置と、
    ICタグに記憶された情報を読み取るICタグリーダーとを具備し、
    模範画像は、少なくとも、予洗いと、洗剤洗いと、すすぎの各段階の内容は、監視装置が正常と判定する実行時間ずつ示すものであり、さらに手洗い開始時に、ICタグに記憶された手洗実施者の識別情報をICタグリーダーで読取り、当該手洗いでの監視装置の判定結果を識別情報とともに記憶または出力するものであり、
    前記ゲート装置は、
    衛生エリアへの入口に配設されて、衛生エリアに進入可能な開放状態と、衛生エリアに進入不能な閉鎖状態とに切り替わるゲートと、
    該ゲートを、開放状態と閉鎖状態とに切り替え制御する開閉制御装置と、
    ゲートの脇に配設されてICタグに記憶された情報を読み取るICタグリーダーと
    を具備するものであり、
    手洗装置の監視装置は、手洗いの全段階を正常に実行したと判定した手洗実施者の識別情報をゲート装置の開閉制御装置に出力し、
    開閉制御装置は、通常はゲートを閉鎖状態に制御するとともに、手洗装置から受信した手洗実施者の識別情報を少なくとも一定時間記憶し、当該識別情報が記憶されたICタグをゲート装置のICタグリーダーが読み取った場合には、ゲートを開放状態に切り替えることを特徴とする衛生管理システム。
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