JP6226817B2 - 水田作業機 - Google Patents
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Description
機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有し、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成され、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路における最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分は、屈曲又は湾曲する部分であり、
前記前伝動ケースの一部は、前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路よりも上方に配置され、
前記前伝動ケース及び前記後伝動ケースのうち前記前伝動ケースのみに、オイルゲージが設けられ、
前記後伝動ケースに、前記第一潤滑油通路と接続される第一接続口と、前記第二潤滑油通路と接続される第二接続口と、が設けられ、
前記第一潤滑油通路は、前記前伝動ケース側の第一前側通路部と、前記後伝動ケース側で前記後伝動ケースの昇降を許容可能な第一後側通路部と、を有し、
前記第二潤滑油通路は、前記前伝動ケース側の第二前側通路部と、前記後伝動ケース側で前記後伝動ケースの昇降を許容可能な第二後側通路部と、を有し、
前記第一前側通路部のうち前記第一後側通路部と接続される接続口、及び前記第二前側通路部のうち前記第二後側通路部と接続される接続口は、最も上昇した状態の前記後伝動ケースのうち前記第一接続口及び前記第二接続口よりも上方に位置するように構成されていることにある。
そして、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路における最も上昇した状態の後伝動ケースよりも上方に位置する部分を、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路を屈曲又は湾曲するように形成するだけで、簡単に構成することができる。
また、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路よりも上方に位置する前伝動ケースにオイルゲージを設けて、前伝動ケースと後伝動ケースとでオイルゲージの共通化を図ることができる。
さらに、後伝動ケースが最も上昇した場合でも、第一前側通路部の接続口及び第二後側通路部の接続口が、後伝動ケースの第一接続口及び第二接続口よりも上方に位置するため、後伝動ケース側に空気が流れ難くなる。これにより、前伝動ケース内の空気が第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路を介して後伝動ケースに流入し難い水田作業機を実現することができる。
機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有し、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成され、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路における最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分は、屈曲又は湾曲する部分であり、
前記前伝動ケースの一部は、前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路よりも上方に配置され、
前記前伝動ケース及び前記後伝動ケースのうち前記前伝動ケースのみに、オイルゲージが設けられていると好適である。
そして、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路における最も上昇した状態の後伝動ケースよりも上方に位置する部分を、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路を屈曲又は湾曲するように形成するだけで、簡単に構成することができる。
また、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路よりも上方に位置する前伝動ケースにオイルゲージを設けて、前伝動ケースと後伝動ケースとでオイルゲージの共通化を図ることができる。
機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有し、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成され、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路における最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分は、屈曲又は湾曲する部分であると好適である。
そして、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路における最も上昇した状態の後伝動ケースよりも上方に位置する部分を、第一潤滑油通路及び第二潤滑油通路を屈曲又は湾曲するように形成するだけで、簡単に構成することができる。
機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有していると好適である。
機体フレームと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、を備え、
前記後伝動ケースは、左右一対の前記後輪を支持する後車軸ケースを有し、
前記後車軸ケースに、潤滑油を排出する排出口が下方に開口する状態で設けられ、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記後輪を支持する左右一対の後車軸を収容する左右一対の収容部が形成され、
前記後車軸ケースは、左右一対の前記収容部に亘るケース本体部と、前記収容部の横外側部分を構成し、前記ケース本体部に対して着脱可能な左右一対のケース側部と、を有し、
前記排出口は、前記ケース本体部に設けられ、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記後車軸への動力を入切する左右一対のサイドクラッチが収容され、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記サイドクラッチを入切操作する左右一対のフォークロッドが、上下向きの揺動軸心周りで揺動可能に支持され、
前記排出口の軸心の方向は、前記フォークロッドの前記揺動軸心の方向と平行となるように設定されていると好適である。
そして、ケース側部よりも大型の部材であるケース本体部に排出口を設けることにより、排出口を設ける位置の自由度が高く、排出口を容易に設けることができる。
また、フォークロッドを支持する部分と同じ方向から、後車軸ケースを加工して排出口を設けることにより、排出口を容易に設けることができる。
機体フレームと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、を備え、
前記後伝動ケースは、左右一対の前記後輪を支持する後車軸ケースを有し、
前記後車軸ケースに、潤滑油を排出する排出口が下方に開口する状態で設けられ、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記後輪を支持する左右一対の後車軸を収容する左右一対の収容部が形成され、
前記後車軸ケースは、左右一対の前記収容部に亘るケース本体部と、前記収容部の横外側部分を構成し、前記ケース本体部に対して着脱可能な左右一対のケース側部と、を有し、
前記排出口は、前記ケース本体部に設けられていると好適である。
そして、ケース側部よりも大型の部材であるケース本体部に排出口を設けることにより、排出口を設ける位置の自由度が高く、排出口を容易に設けることができる。
機体フレームと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、を備え、
前記後伝動ケースは、左右一対の前記後輪を支持する後車軸ケースを有し、
前記後車軸ケースに、潤滑油を排出する排出口が下方に開口する状態で設けられていると好適である。
機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、を備え、
前記前伝動ケースは、無段変速装置を収容する無段変速ケースと、左右一対の前記前輪を支持する左右一対の前車軸ケースと、を有し、
左右一対の前記前車軸ケースのうち何れか一方と前記無段変速ケースとに亘って設けられ、左右一対の前車軸ケースのうち何れか一方と前記無段変速ケースとの間で潤滑油が流れる潤滑油通路を備えると好適である。
水田作業機であって、植播系作業機であると好適である。
図1には、乗用型の田植機(本発明に係る「水田作業機」、「植播系作業機」に相当)を示している。この田植機には、走行機体1が備えられている。走行機体1の前部には、エンジン2が備えられている。エンジン2は、ボンネット3によって覆われている。ボンネット3の左右には、予備苗載せ台4が夫々備えられている。ボンネット3の後方には、運転部5が備えられている。運転部5は、操縦ハンドル6及び運転座席7を有している。走行機体1の後部には、苗植付装置8が昇降可能に備えられている。
図2から図4に示すように、走行機体1には、機体フレーム9が備えられている。機体フレーム9の前端部には、ギヤ式の有段変速装置を収容するミッションケース10が設けられている。ミッションケース10の左側部のうち上部側には、油圧式の無段変速装置を収容する無段変速ケース11が設けられている。ミッションケース10の左右両側部のうち下部側には、左右一対の前輪12を支持する左右一対の前車軸ケース13が設けられている。ミッションケース10、無段変速ケース11及び左右一対の前車軸ケース13は、前伝動ケース14を構成している。エンジン2からの動力は、無段変速ケース11、ミッションケース10及び左右一対の前車軸ケース13を順に経て、左右一対の前輪12に伝達される。
サスペンション機構17は、5リンク式のサスペンション機構によって構成されている。サスペンション機構17は、左右一対のトップリンク20と、左右一対のロアリンク21と、ラテラルロッド22と、左右一対のスプリング23と、左右一対のブラケット24と、を有している。
ミッションケース10及び無段変速ケース11は、第一潤滑油通路18及び第二潤滑油通路19よりも上方に配置されている。つまり、ミッションケース10及び無段変速ケース11は、機体フレーム9よりも上方に配置されている。また、ミッションケース10の上面には、操縦ハンドル6用のパワーステアリングユニット27が固定されている。ミッションケース10には、オイルゲージ28が設けられている(図5参照)。オイルゲージ28は、ミッションケース10の上面のうちパワーステアリングユニット27の後方の部分に配置されている。なお、後車軸ケース16には、オイルゲージが設けられていない。つまり、前伝動ケース14及び後車軸ケース16のうち前伝動ケース14のみに、オイルゲージ28が設けられている。また、前車軸ケース13には、潤滑油を排出する排出口13aが横内方に開口する状態で設けられている(図6参照)。排出口13aには、ボルト13bが着脱可能に取り付けられている。
後車軸ケース16は、第一潤滑油通路18及び第二潤滑油通路19よりも下方に配置されている。後車軸ケース16の左右両側部には、左右一対の後輪15を支持する左右一対の後車軸15Aが回転可能に支持されている。図7に示すように、後車軸ケース16の左右両側部には、左右一対の後車軸15Aを収容する左右一対の収容部16Aが形成されている。後車軸ケース16は、ケース本体部16Bと、左右一対のケース側部16Cと、を有している。ケース本体部16Bは、左右一対の収容部16Aに亘るように形成されている。ケース側部16Cは、収容部16Aの横側部を構成し、ケース本体部16Bに対して着脱可能に構成されている。
図2から図4に示すように、第一潤滑油通路18は、無段変速ケース11と後車軸ケース16とに亘って設けられている。第一潤滑油通路18は、機体フレーム9の左方に配置されている。第一潤滑油通路18は、機体フレーム9の上面よりも下方に配置されている。第一潤滑油通路18は、第一ステー31を介して機体フレーム9に支持されている。第一潤滑油通路18は、前側の第一前側通路部18Aと、後側の第一後側通路部18Bと、を有している。
第一前側通路部18Aは、硬質の管(例えば、鉄パイプ)で構成されている。第一前側通路部18Aの前端部は、無段変速ケース11の接続口11aと接続されている。第一前側通路部18Aの後端部には、第一曲部18a(本発明に係る「屈曲又は湾曲する部分」に相当)が形成されている。第一前側通路部18Aの後端部のうち第一曲部18aよりも前方の部分には、第一ステー31が取り付けられている。第一前側通路部18Aの後端部のうち第一曲部18aよりも後方の部分には、第一後側通路部18Bの前端部と接続される接続口18bが形成されている。
第一後側通路部18Bは、機体フレーム9の下面よりも下方に配置されている。第一後側通路部18Bは、後車軸ケース16の昇降を許容可能に構成されている。第一後側通路部18Bは、軟質の管(例えば、ゴムホース)で構成されている。第一後側通路部18Bの後端部は、後車軸ケース16の第一接続口16aと接続されている。
第一曲部18aは、側面視において、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成されている。第一曲部18aは、平面視において、その後端ほど左方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成されている。第一曲部18aは、側面視において、機体フレーム9と重複するように配置されている。第一曲部18aは、前後方向において、第一ステー31と固定部9aとの間に配置されている。第一曲部18aは、第一潤滑油通路18(第一前側通路部18A)のうち最も機体フレーム9の左側面に近接する部位の後端部に形成されている。
第二潤滑油通路19は、右側の前車軸ケース13と後車軸ケース16とに亘って設けられている。第二潤滑油通路19は、機体フレーム9右方に配置されている。第二潤滑油通路19は、機体フレーム9の上面よりも下方に配置されている。第二潤滑油通路19は、第二ステー32を介して機体フレーム9に支持されている。第二潤滑油通路19は、前側の第二前側通路部19Aと、後側の第二後側通路部19Bと、を有している。
第二前側通路部19Aは、硬質の管(例えば、鉄パイプ)で構成されている。第二前側通路部19Aの前端部は、右側の前車軸ケース13の接続口13cと接続されている。第二前側通路部19Aの後端部には、第二曲部19a(本発明に係る「屈曲又は湾曲する部分」に相当)が形成されている。第二前側通路部19Aの後端部のうち第二曲部19aよりも前方の部分には、第二ステー32が取り付けられている。第二前側通路部19Aの後端部のうち第二曲部19aよりも後方の部分には、第二後側通路部19Bの前端部と接続される接続口19bが形成されている。
第二後側通路部19Bは、後車軸ケース16の昇降を許容可能に構成されている。第二後側通路部19Bは、機体フレーム9の下面よりも下方に配置されている。第二後側通路部19Bは、軟質の管(例えば、鉄パイプ)で構成されている。第二後側通路部19Bの後端部は、後前車軸ケース13の第二接続口16bと接続されている。
第二曲部19aは、側面視において、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成されている。第二曲部19aは、平面視において、その後端ほど右方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成されている。第二曲部19aは、側面視において、機体フレーム9と重複するように配置されている。第二曲部19aは、第二潤滑油通路19(第二前側通路部19A)のうち最も機体フレーム9の右側面に近接する部位の後端部に形成されている。第二曲部19aは、前後方向において、第二ステー32と固定部9aとの間に配置されている。
このような構成により、前伝動ケース14と後車軸ケース16との間に、潤滑油の循環経路が構築されている。すなわち、図9に示すように、ミッションケース10内の潤滑油が無段変速ケース11を通って、無段変速ケース11の接続口11aから第一潤滑油通路18に流入する。そして、第一潤滑油通路18内の潤滑油が第一接続口16aから後車軸ケース16に流入する。つまり、無段変速ケース11からの潤滑油が第一潤滑油通路18によって後車軸ケース16に流れる。
(1)上記実施形態では、前伝動ケース14と後車軸ケース16とに亘って、第一潤滑油通路18及び第二潤滑油通路19が設けられているが、図10に示すように、右側の前車軸ケース13と無段変速ケース11とに亘って、潤滑油通路33が設けられていてもよい。この場合、潤滑油通路33は、硬質の管(例えば、鉄パイプ)及び軟質の管(例えば、鉄パイプ)の何れで構成されていてもよい。無段変速ケース11からの潤滑油は、潤滑油通路33を介して右側の前車軸ケース13に流れる。これにより、前伝動ケース14内の潤滑油が潤滑油通路33を介して循環される。つまり、前伝動ケース14のみの潤滑油の循環経路が構築されている。例えば、上記実施形態において、第一潤滑油通路18及び第二潤滑油通路19のうち何れか一方が破損した場合、当該何れか一方を取り外して、何れか他方によって潤滑油通路33を構成することができる。なお、後車軸ケース16の第一接続口16a及び第二接続口16bを塞ぐ必要がある。
11 無段変速ケース
12 前輪
13 前車軸ケース
14 前伝動ケース
15 後輪
15A 後車軸
16 後車軸ケース(後伝動ケース、後車軸ケース)
16A 収容部
16B ケース本体部
16C ケース側部
16a 第一接続口
16b 第二接続口
16c 排出口
17 サスペンション機構
18 第一潤滑油通路
18A 第一前側通路部
18B 第一後側通路部
18a 第一曲部(屈曲又は湾曲する部分)
18b 接続口
19 第二潤滑油通路
19A 第二前側通路部
19B 第二後側通路部
19a 第二曲部(屈曲又は湾曲する部分)
19b 接続口
28 オイルゲージ
29 サイドクラッチ
30 フォークロッド
33 潤滑油通路
Z1 揺動軸心
Z2 軸心
Claims (9)
- 機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有し、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成され、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路における最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分は、屈曲又は湾曲する部分であり、
前記前伝動ケースの一部は、前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路よりも上方に配置され、
前記前伝動ケース及び前記後伝動ケースのうち前記前伝動ケースのみに、オイルゲージが設けられ、
前記後伝動ケースに、前記第一潤滑油通路と接続される第一接続口と、前記第二潤滑油通路と接続される第二接続口と、が設けられ、
前記第一潤滑油通路は、前記前伝動ケース側の第一前側通路部と、前記後伝動ケース側で前記後伝動ケースの昇降を許容可能な第一後側通路部と、を有し、
前記第二潤滑油通路は、前記前伝動ケース側の第二前側通路部と、前記後伝動ケース側で前記後伝動ケースの昇降を許容可能な第二後側通路部と、を有し、
前記第一前側通路部のうち前記第一後側通路部と接続される接続口、及び前記第二前側通路部のうち前記第二後側通路部と接続される接続口は、最も上昇した状態の前記後伝動ケースのうち前記第一接続口及び前記第二接続口よりも上方に位置するように構成されている水田作業機。 - 機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有し、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成され、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路における最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分は、屈曲又は湾曲する部分であり、
前記前伝動ケースの一部は、前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路よりも上方に配置され、
前記前伝動ケース及び前記後伝動ケースのうち前記前伝動ケースのみに、オイルゲージが設けられている水田作業機。 - 機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有し、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、その後端ほど下方に位置するように屈曲又は湾曲するように形成され、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路における最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分は、屈曲又は湾曲する部分である水田作業機。 - 機体フレームと、
前記機体フレームの前部に設けられ、左右一対の前輪に動力を伝達する伝動系を収容する前伝動ケースと、
前記機体フレームの後部に設けられ、左右一対の後輪に動力を伝達する伝動系を収容する後伝動ケースと、
前記後伝動ケースを前記機体フレームに対して昇降可能に支持するサスペンション機構と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記前伝動ケースから前記後伝動ケースに潤滑油が流れる第一潤滑油通路と、
前記前伝動ケースと前記後伝動ケースとに亘って設けられ、前記後伝動ケースから前記前伝動ケースに潤滑油が流れる第二潤滑油通路と、を備え、
前記第一潤滑油通路及び前記第二潤滑油通路は、前記後伝動ケースの昇降を許容可能に構成され、かつ、最も上昇した状態の前記後伝動ケースよりも上方に位置する部分を有している水田作業機。 - 前記後伝動ケースは、左右一対の前記後輪を支持する後車軸ケースを有し、
前記後車軸ケースに、潤滑油を排出する排出口が下方に開口する状態で設けられ、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記後輪を支持する左右一対の後車軸を収容する左右一対の収容部が形成され、
前記後車軸ケースは、左右一対の前記収容部に亘るケース本体部と、前記収容部の横外側部分を構成し、前記ケース本体部に対して着脱可能な左右一対のケース側部と、を有し、
前記排出口は、前記ケース本体部に設けられ、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記後車軸への動力を入切する左右一対のサイドクラッチが収容され、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記サイドクラッチを入切操作する左右一対のフォークロッドが、上下向きの揺動軸心周りで揺動可能に支持され、
前記排出口の軸心の方向は、前記フォークロッドの前記揺動軸心の方向と平行となるように設定されている請求項1から4のいずれか一項に記載の水田作業機。 - 前記後伝動ケースは、左右一対の前記後輪を支持する後車軸ケースを有し、
前記後車軸ケースに、潤滑油を排出する排出口が下方に開口する状態で設けられ、
前記後車軸ケースに、左右一対の前記後輪を支持する左右一対の後車軸を収容する左右一対の収容部が形成され、
前記後車軸ケースは、左右一対の前記収容部に亘るケース本体部と、前記収容部の横外側部分を構成し、前記ケース本体部に対して着脱可能な左右一対のケース側部と、を有し、
前記排出口は、前記ケース本体部に設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の水田作業機。 - 前記後伝動ケースは、左右一対の前記後輪を支持する後車軸ケースを有し、
前記後車軸ケースに、潤滑油を排出する排出口が下方に開口する状態で設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の水田作業機。 - 前記前伝動ケースは、無段変速装置を収容する無段変速ケースと、左右一対の前記前輪を支持する左右一対の前車軸ケースと、を有し、
左右一対の前記前車軸ケースのうち何れか一方と前記無段変速ケースとに亘って設けられ、左右一対の前車軸ケースのうち何れか一方と前記無段変速ケースとの間で潤滑油が流れる潤滑油通路を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の水田作業機。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の水田作業機であって、植播系作業機である水田作業機。
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