JP6226632B2 - 防水装置の設置方法 - Google Patents

防水装置の設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6226632B2
JP6226632B2 JP2013170507A JP2013170507A JP6226632B2 JP 6226632 B2 JP6226632 B2 JP 6226632B2 JP 2013170507 A JP2013170507 A JP 2013170507A JP 2013170507 A JP2013170507 A JP 2013170507A JP 6226632 B2 JP6226632 B2 JP 6226632B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
procedure
closing
closing body
closed state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013170507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015040383A (ja
Inventor
勝 大井
勝 大井
展之 菅谷
展之 菅谷
中島 厚二
厚二 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP2013170507A priority Critical patent/JP6226632B2/ja
Publication of JP2015040383A publication Critical patent/JP2015040383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6226632B2 publication Critical patent/JP6226632B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Special Wing (AREA)

Description

本発明は、防水装置の設置方法に関する。
従来、開閉体によって開閉される開口部からの浸水を抑制する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、シャッタの裏面には屈曲自在な防水シートが設けられていると共に、防水シートと対向するようにしてガイド部材にはシール部材が設けられ、シャッタに浸水しようとする氾濫水等の水圧がシャッタの表面に作用すると、防水シートがシール材に圧接されるようになっている、浸水防止機能を備えたシャッタ装置の技術が開示されている。
特許第4459740号公報
開口部からの浸水を抑制することについて、なお改良の余地がある。例えば、防水装置によって開口部を閉塞する場合に、開口部を開閉する開閉体が自動で開閉するものである場合、防水装置の設置中や設置後に開閉体が開いてしまうと、防水装置の止水性能が低下してしまう可能性がある。
本発明の目的は、防水装置の止水性能の低下を抑制することができる防水装置の設置方法を提供することである。
本発明の防水装置の設置方法は、構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、を含み、前記維持する手順において、前記開閉体の開閉用の電源をオフにすることで前記開閉体を閉状態に維持し、更に、前記電源の再投入の禁止を表示する手順を含むことを特徴とする。
上記防水装置の設置方法では、開閉体を閉状態に維持し、防水装置の止水性能の低下を抑制することができる。また、電源の再投入を禁止し、開閉体の開扉を抑制することができる。
また、本発明の防水装置の設置方法は、構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、を含み、前記維持する手順において、物体を感知するセンサを無効にすることで前記開閉体を閉状態に維持し、更に、前記センサを有効にすることの禁止を表示する手順を含むことを特徴とする。
上記防水装置の設置方法では、開閉体を閉状態に維持し、防水装置の止水性能の低下を抑制することができる。また、センサの有効化を禁止し、開閉体の開扉を抑制することができる。
また、本発明の防水装置の設置方法は、構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、を含み、前記維持する手順において、ユーザーによる前記開閉体を開く操作入力を無効にすることで前記開閉体を閉状態に維持し、更に、前記操作入力を有効にすることの禁止を表示する手順を含むことを特徴とする。
上記防水装置の設置方法では、開閉体を閉状態に維持し、防水装置の止水性能の低下を抑制することができる。また、開閉体を開く操作入力の有効化を禁止し、開閉体の開扉を抑制することができる。
また、本発明の防水装置の設置方法は、構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、を含み、前記維持する手順において、前記開閉体の移動を機械的にロックすることで前記開閉体を閉状態に維持し、更に、前記ロックを解除することの禁止を表示する手順を含むことを特徴とする。
上記防水装置の設置方法では、開閉体を閉状態に維持し、防水装置の止水性能の低下を抑制することができる。また、ロックの解除を禁止し、開閉体の開扉を抑制することができる。
本発明に係る防水装置の設置方法は、構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、開口部を閉塞するように開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、を含む。本発明に係る防水装置の設置方法によれば、防水装置の止水性能の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る構造物を示す図である。 図2は、実施形態に係る自動ドアのブロック図である。 図3は、実施形態に係る防水装置を示す図である。 図4は、実施形態に係る保持部材の説明図である。 図5は、実施形態に係るシート設置手順の説明図である。 図6は、保持部材によって保持される防水シートを示す図である。 図7は、実施形態の第1変形例に係るカバー部材を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る防水装置の設置方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図6を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、防水装置の設置方法に関する。図1は、本発明の実施形態に係る構造物を示す図、図2は、実施形態に係る自動ドアのブロック図、図3は、実施形態に係る防水装置を示す図、図4は、実施形態に係る保持部材の説明図、図5は、実施形態に係るシート設置手順の説明図、図6は、保持部材によって保持される防水シートを示す図である。
図1に示すように、構造物1は、開口部2を有する。開口部2は、構造物1の屋内側と屋外側とを連通するものである。図1には、屋外側から見た構造物1の正面図が示されている。開口部2の幅方向の両端部には、それぞれ柱部材3が設けられている。柱部材3は、構造物1の床面4から梁部材5まで鉛直方向に延在している。本実施形態の開口部2は、一対の柱部材3と、床面4と、柱部材5とによって囲まれている。
屋内側、屋外側とは説明上分かりやすくするための便宜上の表現であって、屋外側とは、水が浸入する場合の上流側のことであり、屋内側とは、上流側から水が浸入する可能性がある側であり、本発明においては水が浸入してくるのを阻止や抑制したい側のことである。開閉扉や壁等とともに開口部の防水装置1−1を、例えば単なる道路の防水用仕切りとして使用したり、外部空間における門等の箇所に取り付ける等のように、家屋や部屋等の概念がない箇所に設けても良い。また、開口部2は、前述の屋外側と屋内側とを連通するものとすることができる。本実施形態の開口部2は、構造物1の外殻をなす壁部に形成されており、壁部3貫通して構造物1の屋外と屋内とを連通している。なお、これに限らず、開口部2は、構造物1の内部を仕切る壁部に形成されたものであってもよい。
なお、本明細書でいう床面4とは、説明上分かりやすくするための便宜上の表現であって、通常の床面4のみならず、コンクリート面や地面等の開口部2の下方に位置する面を総称する。
開閉体7,8は、開口部2を自動的に開閉する。ここで、「開閉体7,8が自動的に開閉する」とは、人の力によらずにモータ等の駆動源の駆動力によって開閉体7,8が開閉方向(幅方向)に移動して開口部2を開閉することを示す。
本実施形態の開閉体7,8は、スライド式の自動ドア6の構成要素である。自動ドア6は、第一開閉体7と、第二開閉体8と、駆動部9と、感知センサ10とを含んで構成されている。第一開閉体7および第二開閉体8は、それぞれ開口部2の幅方向に移動することで開口部2を開閉する。床面4には、第一開閉体7および第二開閉体8を幅方向にガイドするガイドレールが設けられている。駆動部9は、第一開閉体7および第二開閉体8を駆動する。駆動部9は、例えば、駆動源としてのモータと、第一開閉体7および第二開閉体8と接続されたベルトとを有している。駆動部9は、モータの回転によってベルトを幅方向に移動させることにより、第一開閉体7および第二開閉体8を幅方向に移動させる。
駆動部9は、開閉体7,8を開く場合、モータを駆動して、第一開閉体7および第二開閉体8を互いに離間する方向に移動させる。これにより、図1に示すように、第一開閉体7は図1の左方向に移動し、第二開閉体8は図1の右方向に移動する。一方、駆動部9は、開閉体7,8を閉じる場合、モータを駆動して、開閉体7,8を開く場合とは反対方向に第一開閉体7および第二開閉体8を移動させる。
図2に示すように、自動ドア6は、制御部11および電源部12を有する。電源部12は、商用電源等の電力源から供給される電力を駆動部9および制御部11に供給する。つまり電源部12は、開閉体7,8の開閉用の電源を供給する。制御部11は、感知センサ10と接続されており、感知センサ10の検出結果を示す信号を受信する。また、制御部11は、駆動部9と電気的に接続されており、駆動部9の動作を制御する。感知センサ10は、第一開閉体7および第二開閉体8の近傍の感知領域にある通行者等の物体を感知するセンサである。制御部11は、感知センサ10によって物体が感知されると、駆動部9に対して第一開閉体7および第二開閉体8を開く開扉指令を出力する。また、制御部11は、感知センサ10によって物体が感知されなくなってから所定時間が経過すると、駆動部9に対して第一開閉体7および第二開閉体8を閉じる閉扉指令を出力する。駆動部9は、開閉体7,8の全閉状態および全開状態を判定すると、自動的に停止する。
次に、本実施形態に係る防水装置1−1について説明する。防水装置1−1は、図3に示すように、防水シート21と、押圧部材22と、表示板23とを含んで構成されている。防水シート21、押圧部材22および表示板23は、収納袋24に収納されて保管されている。
防水シート21は、遮水性を有している。防水シート21は、例えば、可撓性を有しており、好ましくは伸縮可能である。防水シート21の素材は、例えば、樹脂、ゴム、上面を樹脂などでコーティングした布等とすることができる。本実施形態の防水シート21は、透光性を有する樹脂製のシートである。
押圧部材22は、防水シート21の上に載置されて防水シート21を床面4に向けて押圧する部材である。本実施形態に係る押圧部材22は、平板状の部材であり、例えば、ステンレススチール等の金属材料で構成されている。防水装置1−1は、複数の押圧部材22を含んで構成されている。
表示板23は、所定の作業を禁止する旨を表示するものである。本実施形態の表示板23には、防水装置1−1が設置されている間の自動ドア6の電源の再投入を禁止する旨のメッセージが記載されている。
また、防水装置1−1は、図1に示す保持部材25を含んで構成されている。保持部材25は、防水シート21の端部を保持する部材である。保持部材25の素材は、例えば、アルミ等の金属や、樹脂等とすることができる。図4に示すように、保持部材25は、断面形状が略J字形状の部材である。保持部材25は、本体部25aと、保持部25bとを有する。本体部25aは、平板状の部分である。本体部25aは、凹部25cを有する。凹部25cは、本体部25aにおける表面25dに形成されている。保持部材25は、本体部25aの裏面25eを柱部材3に向けて柱部材3に対して固定される。保持部材25は、ビス等の固定部材26(図6参照)が本体部25aを貫通して柱部材3にねじ込まれることにより、柱部材3に固定される。凹部25cは、固定部材26のねじ込みが開始される位置であり、固定部材26の先端を案内する。また、固定部材26の頭部は、凹部25cに入り込む。従って、固定部材26の頭部が表面25dから突出することが抑制される。
保持部25bは、断面形状が略C字形状の部分である。保持部25bは、本体部25aの幅方向の一端に設けられている。保持部25bの先端25fは、本体部25aと対向している。つまり、保持部材25が柱部材3に取り付けられた状態で、先端25fは、柱部材3を向いている。凹部25cは、本体部25aにおける先端25fと対向する位置25gよりも、保持部25bから離れた位置に配置されている。言い換えると、凹部25cは、図4に示すA方向から正面視した場合に、保持部25bと重ならず、保持部25bよりも本体部25aの先端25h寄りに設けられている。凹部25cは、上記対向する位置25gと、本体部25aの先端25hとの中間部に設けられている。
保持部25bの先端25fの断面形状は、半円形である。先端25fの断面形状が滑らかな曲線形状であることにより、先端25fが防水シート21にダメージを与えることが抑制される。また、本体部25aの先端25hの断面形状は、滑らかな曲線形状である。これにより、先端25hが防水シート21にダメージを与えることが抑制される。先端25hは、厚さ方向の表面25d側から裏面25eへ向かうに従い幅方向に突出するテーパ形状となっている。
本実施形態に係る防水装置の設置方法について説明する。本実施形態の防水装置の設置方法は、開閉体7,8を閉状態に維持する手順(以下、単に「維持する手順」と称する。)と、シート設置手順とを含んで構成されている。
(シート設置手順)
まず、シート設置手順について説明する。シート設置手順は、開口部2を閉塞するように開閉体7,8に対して防水シート21を設置する手順である。シート設置手順において、ユーザーは、図5に示すように、防水シート21の両端を保持部材25によって保持させる。保持部材25は、柱部材3の前面、すなわち、屋外側を向く面に対して固定されている。保持部材25は、柱部材3の下端から、上方へ向けて所定の範囲に設けられている。
(シートの一端を保持させる手順)
ユーザーは、防水シート21を設置する場合、まず、防水シート21の一端を保持部材25に保持させる。図6に示すように、防水シート21の端部には、それぞれビード27が配置されている。ビード27は、直線状の棒状部材である。ビード27は、防水シート21における幅方向の両端に1本ずつ固定されている。ビード27は、防水シート21の縁を直線状に保持しておくことができる剛性を有している。防水シート21の縁において、ビード27が設けられる範囲は、一端が防水シート21の上端であり、他端が防水シート21の下端よりも所定距離だけ上側の位置である。つまり、防水シート21において、ビード27の下端よりも下側の部分は、容易に屈曲することができる。
ユーザーは、保持部材25の保持部25bの中空部25iにビード27を挿入する。ユーザーは、防水シート21を持ち上げて、保持部25bの上端側からビード27を中空部25iに挿入する。保持部25bの内径は、ビード27の外径よりも若干大きい。また、保持部25bの先端25fと、本体部25aとの隙間の幅は、ビード27の直径よりも小さい。従って、保持部25bは、ビード27が中空部25iに挿入されると、ビード27を保持し、ビード27を介して防水シート21の端部を保持する。ユーザーは、ビード27の下端が床面4に接するまで、中空部25iにビード27を押し込む。そうすることで、防水シート21の下端側の領域は、床面4の上に広げられて、床面4を覆う。
本実施形態の保持部材25では、保持部25bは、最も開閉体7,8から離れた位置に配置されている。これにより、以下に説明するように、保持部材25は防水シート21に高い止水性能を発揮させることができる。保持部25bが幅方向において開閉体7,8に近い場合、ビード27と柱部材3の角3aとの幅方向の距離が小さくなる。この幅方向の距離が小さいと、ビード27から開閉体7,8に向かう防水シート21と幅方向とのなす角度θが大きくなる。その結果、防水シート21の浮き上がりが発生しやすくなる。例えば、柱部材3の角3aや角3aの近傍において防水シート21と柱部材3との間に隙間が生じて、その隙間から水の浸入を許容してしまう可能性がある。
本実施形態の保持部材25では、ビード27から柱部材3の角3aまでの幅方向の距離を大きくすることができる。よって、角3aや角3aの近傍等において防水シート21と柱部材3との間に隙間が生じることが抑制される。また、保持部25bよりも開閉体7,8側に本体部25aが位置していることから、防水シート21が本体部25aに接触しやすい。言い換えると、防水シート21と本体部25aとの接触面積を大きくして、防水シート21と本体部25aとによる止水性能を高めることができる。防水シート21と本体部25aとの接触部、および防水シート21と柱部材3との接触部のそれぞれにおいて止水ラインが形成され、当該止水ラインにおいて屋内側への水の浸入が抑制される。
本実施形態の保持部材25は、幅が狭い柱部材3に対しても設置可能である。柱部材3は、固定部材26によって本体部25aを固定できるだけの幅を有していればよい。保持部25bは、柱部材3に対して開閉体7,8側と反対側に突出していても、かまわない。保持部25bは、柱部材3に接触していなくても、ビード27を保持する機能を発揮できていればよい。
(シートの他端を保持させる手順)
ユーザーは、幅方向の一方側の保持部材25によって防水シート21の一端を保持させると、幅方向の他端側の保持部材25によって防水シート21の他端を保持させる。これにより、図5に示すように、防水シート21は、その両端が構造物1によって保持されて、開口部2の下端側の領域を閉塞する。
(上側の辺を開閉体に固定する手順)
本実施形態に係る防水シート21には、複数の吸盤28が取り付けられている。吸盤28は、防水シート21の上側の辺に沿って等間隔で配置されている。ユーザーは、吸盤28を開閉体7,8に吸着させることにより、防水シート21の上側の辺を開閉体7,8に固定する。防水シート21の上側の辺が開閉体7,8に固定されることにより、防水シート21の垂れ下がり等が抑制される。また、防水シート21を開閉体7,8に密着させておくことが容易となり、防水シート21が開閉体7,8から浮き上がることが抑制される。
保持部材25によって両端が保持された防水シート21は、開閉体7,8と、柱部材3と、床面4とを一体に覆う。従って、防水シート21は、開閉体7,8と柱部材3との隙間や開閉体7,8と床面4との隙間を閉塞し、これらの隙間を介した屋内側への水の浸入を抑制する。
(載置手順)
載置手順は、押圧部材22を防水シート21における床面4を覆う部分の上に載置する手順である。載置手順は、シート設置手順よりも後に実行される。載置された押圧部材22が防水シート21を床面4に向けて押圧することで、防水シート21が床面4から浮き上がることや、防水シート21がずれてしまうことが抑制される。
ここで、シート設置手順の実行中や、シート設置手順の実行後に開閉体7,8が開いてしまうことは好ましくない。例えば、感知センサ10が防水シート21の設置作業を行うユーザーを検知して開閉体7,8が開閉してしまうと、防水装置1−1の設置作業に支障がある。また、防水装置1−1の設置後に開閉体7,8が開いてしまうと、防水装置1−1による止水効果が低下し、屋内側へ水が侵入してしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態の防水装置の設置方法では、以下に説明する維持する手順が実行される。維持する手順が実行されることで、開閉体7,8が閉状態に維持され、開閉体7,8が開いてしまうことが規制される。よって、本実施形態に係る防水装置の設置方法によれば、防水装置1−1の止水性能を適切に発揮させることができる。
(維持する手順)
維持する手順では、ユーザーは、第一開閉体7および第二開閉体8を閉状態に維持する作業を実行する。具体的には、ユーザーは、自動ドア6の電源をオフにすることで開閉体7,8を閉状態に維持する。ユーザーは、電源部12のスイッチ(電源スイッチ)をオフにすることにより、少なくとも駆動部9に対する電力の供給を停止する。電源スイッチのオフは、第一開閉体7および第二開閉体8が閉じた状態で実行されることが好ましいが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザーは、電源スイッチをオフにしてから手動により第一開閉体7および第二開閉体8を閉じて、閉状態にしてもよい。第一開閉体7および第二開閉体8の閉状態では、開閉体7,8が全閉状態であることが望ましい。
維持する手順は、例えば、シート設置手順よりも前に実行されることが好ましい。維持する手順が実行されることにより、防水装置1−1の設置作業中や設置作業後に開閉体7,8が開いてしまうことが規制される。よって、防水装置1−1の設置作業を円滑に行うことが可能となる。また、開閉体7,8の開扉が規制されることにより、防水装置1−1の止水性能の低下が抑制される。
(表示手順)
表示手順は、電源の再投入の禁止を表示する手順である。表示手順は、例えば、維持する手順の実行後に行われることが好ましいが、維持する手順の前に実行されても、その他のタイミングで実行されてもよい。ユーザーは、表示手順において、表示板23を適当な箇所に設置して、「防水装置1−1を取り外すときまで自動ドア6の電源を再投入してはならない」旨を表示する。表示板23を設置する箇所は、例えば、電源部12や電源部12の近傍の見やすい位置とすることが好ましい。表示板23は、電源部12の電源スイッチを隠すように配置されてもよい。例えば、表示板23を取り除かない限り電源部12の電源投入ができないようにしておけば、誤って電源が再投入されることを抑制する効果が高い。
維持する手順が実行された後は、少なくとも防水装置1−1による防水が必要なくなるまで、開閉体7,8の閉状態が維持されることが望ましい。例えば、ユーザーは、設置された防水装置1−1の取り外し手順を開始するまで自動ドア6の電源をオフに保つことが好ましい。あるいは、ユーザーは、設置された防水装置1−1の取り外し手順を完了するまで自動ドア6の電源をオフに保つようにしてもよい。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。上記実施形態では、維持する手順において、開閉体7,8の開閉用の電源がオフされることで開閉体7,8が閉状態に維持された。これに代えて、あるいはこれに加えて、維持する手順において、感知センサ10を無効にすることで開閉体7,8を閉状態に維持するようにしてもよい。図7は、実施形態の第1変形例に係るカバー部材を示す図である。
感知センサ10を無効にする方法としては、感知センサ10が物体を感知することを規制する方法、感知センサ10が物体を感知しても、その感知に係る情報を無効にする方法、感知センサ10の動作を停止させる方法などが挙げられる。例えば、感知センサ10が赤外線等の光の反射により物体を検知するセンサである場合、図7に示すように、感知センサ10(例えば、投光部10aや受光部10b)をカバー部材13によって覆うことにより、感知センサ10が物体を感知することを規制できる。カバー部材13は、例えば、検知領域に物体が存在しない場合と同様の反射光を受光部に受光させることができるものである。カバー部材13によって感知センサ10がカバーされることにより、感知センサ10は、検知領域に物体が存在していても物体を感知しなくなる。よって、開閉体7,8が閉状態に維持される。
また、自動ドア6が感知センサ10の感知結果を無効にする機能を備えている場合、当該機能を有効にすることで開閉体7,8を閉状態に維持するようにしてもよい。感知センサ10が物体を感知しても制御部11が開閉体7,8を開かないように設定することができれば、開閉体7,8を閉状態に維持することができる。
また、感知センサ10の動作を停止させることで開閉体7,8を閉状態に維持することも可能である。例えば、自動ドア6が感知センサ10の動作を停止させる機能を備えている場合、当該機能を有効にすることで開閉体7,8の閉状態を維持することが可能である。
維持する手順において、感知センサ10を無効にすることで開閉体7,8を閉状態に維持する場合、表示手順において、感知センサ10を有効にすることの禁止を表示することが望ましい。例えば、「防水装置を取り外すときまで感知センサ10を有効にしてはならない」旨を記載した表示板23を表示するようにしてもよい。感知センサ10をカバー部材13によって覆う場合、カバー部材13に、防水装置を取り外すときまでカバー部材13を取り外してはならない」旨を表示するようにしてもよい。感知センサ10の感知結果を無効にする場合、感知結果の無効と有効とを切り替える操作をする部分、例えば切替スイッチに、表示板23を表示するようにすればよい。感知センサ10の動作を停止させる場合、動作を停止させる操作をする部分、例えば切替スイッチに、表示板23を表示するようにすればよい。
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。維持する手順において、ユーザーによる開閉体7,8を開く操作入力を無効にすることで開閉体7,8を閉状態に維持するようにしてもよい。例えば、自動ドア6が、開扉ボタンを備えている場合、ユーザーによる開扉ボタンに対する操作入力を無効にすることで、開閉体7,8を閉状態に維持することができる。操作入力を無効にする方法としては、開扉ボタン等の操作部材自体の動作を停止させること、操作部材に対する操作入力を検出してもその操作入力を無効とすることが含まれる。開閉体7,8を開く操作入力を無効にする手順は、その他の維持する手順と合わせて実行されてもよい。
維持する手順において、開閉体7,8を開く操作入力を無効にすることで開閉体7,8を閉状態に維持する場合、表示手順において、当該操作入力を有効にすることの禁止を表示することが望ましい。例えば、「防水装置1−1を取り外すときまで開閉体7,8を開く操作入力を有効にしてはならない」旨を記載した表示板23を表示するようにしてもよい。
[実施形態の第3変形例]
実施形態の第3変形例について説明する。維持する手順において、開閉体7,8の移動を機械的にロックすることで開閉体7,8を閉状態に維持するようにしてもよい。例えば、自動ドア6が、開閉体7,8の開閉方向の移動を規制する鍵等の機械的なロック機構を備えるものである場合、当該ロック機構を作動させることにより、開閉体7,8を閉状態に維持することが可能である。また、駆動部9の動作を機械的にロックするロック機構がある場合、当該ロック機構を作動させることにより、開閉体7,8を閉状態に維持することもできる。なお、開閉体7,8の移動を機械的にロックする手順は、電源をオフにする手順、感知センサ10を無効にする手順、開閉体7,8を開く操作入力を無効にする手順の少なくとも1つと合わせて実行されてもよい。
維持する手順において、開閉体7,8の移動を機械的にロックすることで開閉体7,8を閉状態に維持する場合、表示手順において、当該機械的なロックを解除することの禁止を表示することが望ましい。例えば、「防水装置1−1を取り外すときまで開閉体7,8のロックを解除してはならない」旨を記載した表示板23を表示するようにしてもよい。
[実施形態の第4変形例]
実施形態の第4変形例について説明する。「自動的に開閉する」開閉体ではない所謂手動による開閉体(特に、全閉鎖時において人の力のみによる開放移動の開閉体)についても意識的または無意識的に開放されると困るので、全閉鎖状態を維持する必要がある。所謂手動による開閉体7,8に対する維持する手順は、開閉体7,8を全閉鎖状態にして、開閉体7,8を駆体等に対して鍵により施錠したり、釘等の固定具で固定したりする手順を含むことが好ましい。また、表示手順は、「鍵を開錠したり固定具を外したりしてはならない」旨を表示することが好ましい。
[実施形態の第5変形例]
(確認手順)
上記実施形態および各変形例の防水装置の設置方法において、更に、自動ドア6において自動的に開閉体7,8を開く機能が無効化されているか否かを確認する手順が含まれてもよい。すなわち、電源部12の電源スイッチをオフした場合には、その後に、開閉体7,8の感知領域に入っても開閉体7,8が開かないことを確認することが好ましい。また、感知センサ10を無効にした場合、その後に、感知センサ10の感知領域にユーザーが入っても開閉体7,8が開かないことを確認することが好ましい。また、開閉体7,8を開く操作入力を無効にした場合、その後に、開扉ボタンを押してみるなどして、開閉体7,8が開かないことを確認することが好ましい。また、開閉体7,8の移動を機械的にロックした場合、その後に感知センサ10の感知領域にユーザーが入っても開閉体7,8が開かないことを確認することが好ましい。
また、防水シート21に、維持する手順や確認手順の実行を促す表示がなされていてもよい。例えば、防水シート21に「防水シートを設置する際には自動ドアの電源を切ってください」、「自動ドアの電源が切られているか確認して下さい」等のメッセージが記載されてもよい。
[実施形態の第6変形例]
上記実施形態および各変形例において、電源再投入等の禁止を表示するものは、表示板23には限定されない。例えば、シール、ラベル、その他の適当な方法によって電源再投入等の禁止を表示することができる。
[実施形態の第7変形例]
上記実施形態および各変形例の適用対象は、上記実施形態で例示した構成には限定されない。例えば、自動ドア6は、片開きタイプのものであってもよい。また、自動ドア6の開閉の態様は、上記実施形態で例示したものには限定されない。例えば、開閉体7,8は、スライド式のものには限定されず、開き戸や折れ戸等であってもよい。開閉体7,8が屋内側へ向けて開くものである場合、水圧に抗して開閉体7,8を閉状態に維持できるように、維持する手順において開閉体7,8の屋内側への移動を機械的にロックすることが好ましい。
なお、上記実施形態および各変形例において、「自動的に開閉する」とは、人の力によらずにモータ等の駆動源の駆動力、開閉体自体の自重やバネ等の弾性力等によって開閉体7,8が開閉方向(幅方向や上下方向等)に移動して開口部2を開閉することが典型例であるが、この例のみならず、開閉動作開始時において若干の人の力は要求されるものの、この後は人の力によらずに、または人の力のみでは開閉することができない重量の開閉体ではあるが若干の力を与え続けることで開閉できるような場合をも含むものである。具体例としては、全閉鎖状態の引戸を若干開方向に人の力を与えることで巻取りバネ等の弾性力やリニアモータ等の駆動力で引戸を開放方向に移動させる構成である。
なお、本発明においては、止水性能の担保や場合によっては開閉体7,8に防水シート21を一部固定させる必要性等の理由で、シート設置段階やそれ以降の止水を行う段階において系兵隊7,8が実質的に全閉鎖状態になっている必要がある。このため、「自動的に開閉する」のが「開閉体7,8が全閉鎖状態または実質的には全閉鎖状態とみなせる略全閉鎖状態において開放方向に移動する場合」が特に重要である。ある程度の開放状態、例えば半開状態における自動開放や閉鎖方向への自動閉鎖についてはあまり重要な要素ではなく、これらの場合には開閉が自動であってもそうではなくて所謂手動開閉であってもよい。
上記の実施形態および各変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1−1 防水装置
1 構造物
2 開口部
6 自動ドア
7 第一開閉体
8 第二開閉体
10 感知センサ
21 防水シート
23 表示板
25 保持部材

Claims (4)

  1. 構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、
    前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、
    を含み、
    前記維持する手順において、前記開閉体の開閉用の電源をオフにすることで前記開閉体を閉状態に維持し、
    更に、前記電源の再投入の禁止を表示する手順を含む
    ことを特徴とする防水装置の設置方法。
  2. 構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、
    前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、
    を含み、
    前記維持する手順において、物体を感知するセンサを無効にすることで前記開閉体を閉状態に維持し、
    更に、前記センサを有効にすることの禁止を表示する手順を含む
    ことを特徴とする防水装置の設置方法。
  3. 構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、
    前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、
    を含み、
    前記維持する手順において、ユーザーによる前記開閉体を開く操作入力を無効にすることで前記開閉体を閉状態に維持し、
    更に、前記操作入力を有効にすることの禁止を表示する手順を含む
    ことを特徴とする防水装置の設置方法。
  4. 構造物の開口部を開閉する開閉体を閉状態に維持する手順と、
    前記開口部を閉塞するように前記開閉体に対して防水シートを設置するシート設置手順と、
    を含み、
    前記維持する手順において、前記開閉体の移動を機械的にロックすることで前記開閉体を閉状態に維持し、
    更に、前記ロックを解除することの禁止を表示する手順を含む
    ことを特徴とする防水装置の設置方法。
JP2013170507A 2013-08-20 2013-08-20 防水装置の設置方法 Active JP6226632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013170507A JP6226632B2 (ja) 2013-08-20 2013-08-20 防水装置の設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013170507A JP6226632B2 (ja) 2013-08-20 2013-08-20 防水装置の設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015040383A JP2015040383A (ja) 2015-03-02
JP6226632B2 true JP6226632B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=52694705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013170507A Active JP6226632B2 (ja) 2013-08-20 2013-08-20 防水装置の設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6226632B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6489884B2 (ja) * 2015-03-12 2019-03-27 三和シヤッター工業株式会社 防水シート用シート体
KR101662784B1 (ko) * 2016-03-28 2016-10-06 (주)도래샘 차수문을 자동으로 제어하기 위한 차수문 자동제어 방법 및 차수문 자동제어 시스템
CN108397116B (zh) * 2018-03-05 2023-05-16 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种磁性挤压式自动升降防淹挡板系统和建筑防水方法
JP2020169484A (ja) * 2019-04-03 2020-10-15 学校法人 中村産業学園 止水装置および止水方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023812A (ja) * 2011-07-14 2013-02-04 Nabtesco Corp 自動ドアの制御モード切替装置およびそれを用いた自動ドア
SG11201402064TA (en) * 2011-11-07 2014-09-26 Bunka Shutter Waterproof device for opening and waterproof sheet for opening

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015040383A (ja) 2015-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6226632B2 (ja) 防水装置の設置方法
JP2009024422A (ja) ケーブルガイドおよびそれを用いたスライドドア駆動装置
JP6163481B2 (ja) 車両の制御構造
JP5870390B2 (ja) 案内金具
KR101875035B1 (ko) 엘리베이터의 도어 닫힘 방지장치
JP2006204576A (ja) 洗濯機
JP4623528B1 (ja) ドア構造
KR101536647B1 (ko) 도어 위치 고정 장치 및 이를 포함하는 도어 장치
JP2009203774A (ja) 扉装置
JP5144105B2 (ja) 引戸装置
JP4372794B2 (ja) ペット用ケージ
JP2008178366A5 (ja)
JP6195430B2 (ja) 塞ぎ具、不正開扉防止装置、及び自動ドア
JP2010068946A (ja) 吊下げ式引戸用防火装置
JP7382808B2 (ja) 閉塞部材
JP7142536B2 (ja) 折り戸用の開閉体
JP6112481B2 (ja) 引戸装置及び引戸構造
JP7472627B2 (ja) 引き戸構造
JP4227060B2 (ja) 開閉装置
JP2010064594A (ja) ドア開閉装置のカバー構造
JP4227059B2 (ja) 開閉装置
JP2009275461A (ja) 建具
JP2009090880A (ja) スライド構造
JP6048862B2 (ja) 引戸装置及び引戸構造
JP2008144549A (ja) 指つめ防止装置および戸構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6226632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250