JP6225734B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケースに電極組立体が収容された蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、走行用モータへの供給電力を蓄える蓄電装置としての二次電池が搭載されている。二次電池は、例えば両面に正極活物質層を有する正極電極及び両面に負極活物質層を有する負極電極がセパレータを間に挟んだ状態で積層された電極組立体と、当該電極組立体を収容するケースとを備えている。また、特許文献1には、電極組立体を構成する各電極及びセパレータを固定するべく固定テープを貼り付けた構成が記載されている。
特開平07−220753号公報
ここで、各電極の密着性向上及び位置ずれ抑制の観点から、各活物質層が対向している対向領域に対して各電極の積層方向から荷重(押圧力)を付与する場合がある。また、電極組立体が充放電に伴って膨張する場合、ケースから対向領域に対して荷重が付与される場合がある。さらに、複数の蓄電装置を積層方向に重ねて、それぞれを直列に接続することで組電池を形成した場合には、当該各蓄電装置に積層方向から拘束荷重が付与される場合がある。これらの場合、電極組立体とケースの内面との間に介在している固定テープに荷重が集中することにより、電気伝導に係るイオンの析出物が発生するおそれがある。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、各活物質層が対向している対向領域に固定テープから局所的な荷重が付与されることを抑制することができる蓄電装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する蓄電装置は、正極活物質層を備える正極電極と、負極活物質層を備える負極電極とがセパレータを間に挟んだ状態で積層されて構成された電極組立体と、当該電極組立体を収容するケースと、を備えている。電極組立体の積層方向の端面は、積層方向から見て、正極活物質層及び負極活物質層が対向する対向領域が投影される対向部を備えている。対向部上には、正極電極、負極電極、及びセパレータを固定するための固定テープと、スペーサとが互いに重ならずに配置されており、スペーサの厚みは、固定テープの厚み以上である。
また、上記課題を解決する蓄電装置は、正極活物質層を備える正極電極と、負極活物質層を備える負極電極とがセパレータを間に挟んだ状態で積層されて構成された電極組立体と、当該電極組立体を収容するケースと、を備えている。電極組立体の積層方向の端面は、ケースから荷重が付与される付与部を備えている。付与部上には、正極電極、負極電極、及びセパレータを固定するための固定テープと、スペーサとが互いに重ならずに配置されており、スペーサの厚みは、固定テープの厚み以上である。
上記の各構成によれば、電極組立体の積層方向の端面のうち、正極活物質層及び負極活物質層が対向する対向領域が投影される対向部上、すなわちケースから荷重が付与される付与部上には、固定テープとスペーサとが互いに重ならずに配置される。このため、対向領域に対して付与され得る荷重を、固定テープとスペーサとに分散させることができる。さらには、上記構成では、スペーサの厚みを固定テープの厚み以上とすることにより、電極組立体の積層方向において、固定テープとスペーサとのいずれも突出しない形態か、もしくは固定テープよりもスペーサが突出した形態となる。このため、ケースから付与された荷重が、スペーサよりも固定テープに優先的に付与されることを抑制することができ、対向領域に固定テープから局所的な荷重が付与されることを抑制することができる。
スペーサは、例えば電極組立体とケースの内面との間の間隙を調整する厚み調整フィルムとして機能するものが好ましい。
上記構成によれば、スペーサを厚み調整フィルムとして利用することができるため、電極組立体とケース内面との間の間隙をスペーサによって埋めることができる。
スペーサは、例えば対称構造であるものが好ましい。
仮にスペーサが非対称構造である場合では、スペーサに荷重が付与される際に、スペーサを介して対向領域に付与される荷重がその対向領域内で位置によってむらの大きいものとなるため、蓄電装置における電池反応のむらが生じるおそれがある。上記構成によれば、スペーサを対称構造とすることにより、こうした荷重のむらが生じることを抑制することができるため、蓄電装置における電池反応のむらが生じることを抑制することができる。
スペーサは、例えば樹脂フィルムであることが好ましい。
上記構成によれば、スペーサの配置により電極組立体を絶縁させて電極組立体とケースとの短絡を抑制することができる。
固定テープと重ならないスペーサを第1スペーサとしたときに、電極組立体と固定テープ及び第1スペーサとの間に第2スペーサを位置させることが好ましい。
上記構成によれば、ケースから固定テープに付与された荷重が第2スペーサを介して対向領域に付与されるため、対向領域に固定テープから局所的な荷重が付与されることをさらに抑制することができる。
上記蓄電装置において、前記蓄電装置の好適な例としては、二次電池を挙げることができる。
本発明によれば、各活物質層が対向している対向領域に固定テープから局所的な荷重が付与されることを抑制することができる。
二次電池の分解斜視図。 電極組立体の分解斜視図。 二次電池を積層方向に切断した場合の断面図。 電極組立体及びスペーサの分解斜視図。
以下、蓄電装置を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11に電極組立体12が収容されている。また、ケース11には、電極組立体12とともに電解液も収容されている。ケース11は、有底筒状のケース本体13と、ケース本体13に電極組立体12を挿入する開口部を閉塞する平板状の蓋体14とからなる。ケース本体13と蓋体14は、何れも金属製(例えば、ステンレス製やアルミニウム製)である。また、この実施形態の二次電池10は、ケース本体13が有底四角筒状であり、蓋体14が矩形平板状であることから、その外観が角型をなす角型電池である。また、この実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
図2に示すように、電極組立体12は、複数の正極電極21と負極電極25とがセパレータ29を間に挟んだ状態で交互に積層されて構成されている。各電極21,25及びセパレータ29はそれぞれ矩形状である。また、正極電極21は負極電極25よりも一回り小さい形状である。具体的には、正極電極21の各辺の長さが、負極電極25の各辺の長さよりも短く設定されている。セパレータ29は、負極電極25よりも一回り大きい形状である。具体的には、セパレータ29の各辺の長さが、負極電極25の各辺の長さよりも長く設定されている。
正極電極21は、矩形状の正極金属箔(例えばアルミニウム箔)22と、正極金属箔22の両面に正極活物質を有する正極活物質層23とから構成されている。正極活物質層23は、正極電極21のうち正極電極21の一辺21cに沿った一部の領域以外の領域全体に位置している。また、正極電極21は、正極電極21の一辺21cの一部から突出する正極タブ24を有する。
負極電極25は、矩形状の負極金属箔(例えば銅箔)26と、負極金属箔26の両面に負極活物質を有する負極活物質層27とから構成されている。負極金属箔26は、正極金属箔22よりも一回り大きい形状である。負極活物質層27は、負極電極25のうち負極電極25の一辺25cに沿った一部の領域以外の領域全体に位置しており、正極活物質層23よりも大きい領域に位置している。また、負極電極25は、負極電極25の一辺25cの一部から突出する負極タブ28を有する。
各電極21,25は、各タブ24,28の同一極性同士が積層方向に列状に配置される一方、異なる極性同士が積層方向に重ならないように積層されている。各電極21,25とセパレータ29とが積層された状態において、正極活物質層23と負極活物質層27とがセパレータ29を介して対向している。詳細には、正極活物質層23は、その全体がセパレータ29を介して負極活物質層27に覆われている。この各活物質層23,27が対向している領域を以下では対向領域30と称する。
なお、正極活物質層23の全体が負極活物質層27に覆われている関係上、対向領域30の大きさは正極活物質層23の大きさと一致している。すなわち、正極活物質層23が対向領域30の大きさを規定している。
ここで、図3に示すように、電極組立体12の積層方向の両端面12a,12bのうち一方の端面12aは、積層方向から見て対向領域30が投影される一方の対向部31を備えている。同様に、図3に示すように、電極組立体12の積層方向の両端面12a,12bのうち上記一方の端面12aと対向する他方の端面12bは、積層方向から見て対向領域30が投影される他方の対向部32を備えている。各対向部31,32は平坦であり、互いに対向している。また、各対向部31,32の大きさは、正極活物質層23の大きさと一致する。
図1に示すように、二次電池10では、各正極タブ24が電極組立体12における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められた状態で折り曲げられている。そして、その各正極タブ24が重なっている箇所を溶接することによって、各正極タブ24が互いに電気的に接続されている。また、負極タブ28も同様に、集められた状態で折り曲げられ、その重なった箇所が溶接されることにより互いに電気的に接続されている。
二次電池10は、各正極タブ24と電気的に接続された正極端子15と、各負極タブ28に電気的に接続された負極端子16とを備えている。各端子15,16は、蓋体14に形成された貫通孔を介してその一部がケース11外に露出している。
図3及び図4に示すように、電極組立体12の積層方向の両端面12a,12bは、スペーサ40で覆われている。スペーサ40は矩形状の樹脂フィルムである。また、スペーサ40は、セパレータ29と同程度の大きさを有し、電極組立体12の積層方向の両端面12a,12bの全体を覆っている。
図4に示すように、電極組立体12には複数の(本実施形態では6つの)固定テープ45が貼り付けられている。詳細には、電極組立体12のうち、側面12c,12d,12e,12fでは直接固定テープ45が貼り付けられ、端面12a,12bではスペーサ40を介して固定テープ45が貼り付けられている。すなわち、電極組立体12の端面12a,12bと固定テープ45との間にスペーサ40が位置している。こうして固定テープ45が貼り付けられる貼付領域Sが電極組立体12及びスペーサ40に複数形成されることにより、各電極21,25及びセパレータ29が固定される。
各貼付領域S及び各固定テープ45について以下に詳細に説明する。
各固定テープ45は、長方形状であり、ベース層45aと、ベース層45aの片面に積層された接着層45bとから構成されている。また、各固定テープ45は、電極組立体12における積層方向の両端面12a,12bに跨って貼り付けられている。詳細には、図4に示すように、所定の固定テープ45は、電極組立体12の積層方向の両端面12a,12bに直交する側面12c,12d,12e,12fを介して(跨いで)、電極組立体12の積層方向の両端面12a,12bを覆うスペーサ40に対して貼り付けられている。これにより、各電極21,25及びセパレータ29の位置ずれが規制されている。なお、固定テープ45の一部は各対向部31,32に重なっており、電極組立体12がケース11に挿入された状態では、固定テープ45の一部(貼付領域Sの一部)が各対向部31,32とケース11の内面との間に介在している。
電極組立体12とケース11のケース本体13の内面との間には、スペーサ50が設けられている。スペーサ50は樹脂フィルムであり、電極組立体12の両端面12a,12bをそれぞれ覆っている。スペーサ50は、各固定テープ45の位置に対応した位置に切欠部51を複数有する。各切欠部51は、固定テープ45に沿って切り欠いた形状をなしており、固定テープ45よりも一回り大きい。そして、電極組立体12の両端面12a,12bを覆うようにスペーサ50を取り付けた場合に、各切欠部51内に各固定テープ45がそれぞれ配置されるように、各固定テープ45とスペーサ50の各切欠部51との相対位置が設定されている。これにより、各対向部31,32上では、スペーサ50と固定テープ45とが互いに重なることなく配置されている。
また、スペーサ50は対称構造である。詳細には、スペーサ50は、その上下方向、すなわち電極組立体12の側面12c,12eと直交する方向で対称であり、その左右方向、すなわち電極組立体12の側面12d,12fと直交する方向で対称である。
スペーサ50は、各対向部31,32のうち固定テープ45以外の領域を覆うように配置されている。すなわち、対向部31において、スペーサ50の面積は、貼付領域Sの面積よりも大きい。対向部31を覆う被覆面積は、スペーサ50の方が固定テープ45よりも大きい。また、対向部32においても同様に、対向部31を覆う被覆面積は、スペーサ50の方が固定テープ45よりも大きい。
また、図3に示すように、スペーサ50の厚みは固定テープ45の厚みよりも大きい。すなわち、電極組立体12がケース11に挿入される前の状態では、スペーサ50が固定テープ45よりも電極組立体12の積層方向に突出している。
なお、スペーサ40及びスペーサ50は、電極組立体12の両端面12a,12bとケース11のケース本体13の内面との間の間隙を調整する厚み調整フィルムとして機能する。すなわち、電極組立体12の両端面12a,12bとケース本体13の内面との間の間隙に応じて、スペーサ40及びスペーサ50が適当な枚数配置されている。本実施形態では、電極組立体12の両端面12a,12bとケース本体13の内面との間の間隙が比較的小さいため、スペーサ40及びスペーサ50を1枚ずつ配置させている。また、電極組立体12の両端面12a,12bとケース本体13の内面との間の間隙が比較的大きい場合では、スペーサ40及びスペーサ50を複数枚ずつ配置させる等、スペーサ40及びスペーサ50の配置枚数を適宜変更しても良い。そして、電極組立体12の両端面12a,12bとケース11のケース本体13の内面との間にスペーサ40及びスペーサ50が配置された状態において、配置されたスペーサ50全体の厚みが固定テープ45の厚みよりも大きい。また、スペーサ50が第1スペーサに相当し、スペーサ40が第2スペーサに相当する。
固定テープ45及びスペーサ50が取り付けられた状態の電極組立体12の積層方向の長さは、ケース11の内面の対応する長さと同一又はそれよりも若干大きく設定されている。これにより、ケース11に電極組立体12が収容されている状態において、各対向部31,32はケース11のケース本体13から荷重が付与される付与部として機能して、その積層方向に荷重が付与されている。また、こうして各対向部31,32に荷重が付与されることにより、対向領域30が二次電池10の電池反応に寄与する活物質層23,27として機能する。
なお、図4に示すように、切欠部51が固定テープ45よりも一回り大きいため、固定テープ45とスペーサ50との間には所定の隙間が形成されている。当該隙間は、電極組立体12とケース11との短絡を抑制することができる範囲内で設定されている。
また、図3に示すように、電極組立体12とケース11の内面との間には、電極組立体12とケース11との短絡を規制する絶縁シート55が設けられている。すなわち、絶縁シート55は、電極組立体12の積層方向において、固定テープ45及びスペーサ40とケース11のケース本体13の内面との間に位置している。また、絶縁シート55は、電極組立体12の積層方向に直交する方向において、電極組立体12の側面12d,12e,12fとケース11のケース本体13の内面との間に位置している。さらに、電極組立体12の側面12cと蓋体14の内面との間に絶縁シート55を位置させても良い。
次に、本実施形態の作用について説明する。
各対向部31,32上には、固定テープ45及びスペーサ50が配置されている。そして、これら固定テープ45とスペーサ50とは互いに重なることなく配置されている。このため、各対向部31,32に対してケース11から積層方向の荷重が付与された場合には、その荷重が固定テープ45及びスペーサ50に分散される。
スペーサ50の厚みは、固定テープ45の厚みよりも大きく設定されているため、各対向部31,32上では、スペーサ50が固定テープ45よりも積層方向に突出した形態となっている。このため、各対向部31,32に対してケース11から荷重が付与されると、その荷重が固定テープ45よりもスペーサ50に優先的に付与されることとなる。スペーサ50は、各対向部31,32のうち固定テープ45以外の領域を覆っている。このため、スペーサ50はその荷重を受ける面積が最大限確保されているため、スペーサ50に付与された荷重を好適に分散させることができる。
電極組立体12と固定テープ45との間にスペーサ40が位置しているため、ケース11から固定テープ45に付与された荷重が、スペーサ40を介して各対向部31,32に付与される。スペーサ40は、対向部31,32よりも大きい形状であるため、その荷重を受ける面積が最大限確保されている。このため、スペーサ40に付与された荷重を好適に分散させることができる。
なお、固定テープ45の接着層45bは、電解液や、電極組立体12の充放電が繰り返し行われることに起因する発熱等によって劣化し、接着性能が低下するおそれがある。このため、固定テープ45は、その固定機能が低下又は消失する場合がある。この場合であっても、電極組立体12に対して適度な荷重が付与されているため、各電極21,25及びセパレータ29の位置ずれが発生しにくい。なお、固定テープ45としては、劣化等によって、正極電極21、負極電極25及びセパレータ29を固定している固定状態から、その固定が解除された非固定状態に移行したものが含まれる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)対向部31,32上には、固定テープ45とスペーサ50とが互いに重ならずに配置される。また、スペーサ50の厚みが固定テープ45の厚みよりも大きい。このため、ケース11から付与された荷重が、スペーサ50よりも固定テープ45に優先的に付与されることを抑制することができ、対向領域30に固定テープ45から局所的な荷重が付与されることを抑制することができる。
(2)スペーサ40,50を厚み調整フィルムとして利用することができるため、電極組立体12とケース11の内面との間の間隙をスペーサ40,50によって埋めることができる。
(3)仮にスペーサ50が非対称構造である場合では、スペーサ50に荷重が付与される際に、スペーサ50を介して各対向部31,32に付与される荷重がその対向部31,32内で位置によってむらの大きいものとなるため、二次電池10における電池反応のむらが生じるおそれがある。本実施形態によれば、スペーサ50を対称構造とすることにより、こうした荷重のむらが生じることを抑制することができるため、二次電池10における電池反応のむらが生じることを抑制することができる。
(4)スペーサ40,50が樹脂フィルムであるため、スペーサ40.50の配置により電極組立体12を絶縁させて電極組立体12とケース11との短絡を抑制することができる。
(5)ケース11から固定テープ45に付与された荷重がスペーサ40を介して各対向部31,32に付与されるため、対向領域30に固定テープ45から局所的な荷重が付与されることをさらに抑制することができる。
なお、上記の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ スペーサ50の厚みを固定テープ45の厚みと同じ厚みとしても良い。こうした形態では、ケース11から各対向部31,32に荷重が付与される際に、固定テープ45よりもスペーサ50に優先的に荷重が付与されることはないものの、これら固定テープ45とスペーサ50とで荷重を分散させることができるため、固定テープ45に荷重が優先的に付与されることは抑制することができる。なお、製造誤差等により、スペーサ50の厚みと固定テープ45の厚みとに若干の差が生じる場合でも、固定テープ45とスペーサ50とで荷重を分散させることができ、同様の効果を得ることができる。
○ スペーサ40,50のいずれか一方を厚み調整フィルムとして利用してもよい。例えば、スペーサ40のみを厚み調整フィルとして利用する場合では、電極組立体12の両端面12a,12bとケース11のケース本体13の内面との間隙の大きさに応じて、スペーサ40の配置枚数を調整する。また、スペーサ50のみを厚み調整フィルとして利用する場合では、電極組立体12の両端面12a,12bとケース11のケース本体13の内面との間隙の大きさに応じて、スペーサ0の配置枚数を調整する。なお、スペーサ50のみを厚み調整フィルムとして利用する場合では、配置される枚数全体のスペーサ50の厚みが固定テープ45の厚み以上となるようにその枚数を調整する。
○ スペーサ40,50の両方とも厚み調整フィルムとして利用しなくとも良い。この形態では、別途厚み調整フィルムを用意し、電極組立体12の両端面12a,12bとケース11のケース本体13の内面との間隙の大きさに応じて、この間隙に厚み調整フィルムを配置させる。
○ スペーサ40,50のいずれか一方、もしくはスペーサ40,50の両方が樹脂フィルムでなくても良い。この形態のスペーサ40,50としては、金属板や活物質層23,27を有しない金属箔22,26等、電極21,25として機能しないものであれば自由に採用可能である。
○ スペーサ50は非対称構造であっても良い。ただし、上記の荷重のむらを最低限とするためには、その対称構造に近い形状とすることが望ましい。
○ スペーサ50は、各対向部31,32の固定テープ45(貼付領域S)以外の領域のうち、一部を覆うものであっても良い。
○ スペーサ40の大きさは、スペーサ40が電極組立体12と固定テープ45及びスペーサ50との間に位置する部分を有する範囲内であれば、自由に設定可能である。
○ スペーサ40を省略しても良い。この形態では、固定テープ45が電極組立体12の両端面12a,12bに貼り付けられ、スペーサ50が電極組立体12の両端面12a,12bに面することとなる。
○ 電極組立体12に配置される固定テープ45の数及び位置は自由に設定可能である。ただしこの形態では、電極組立体12に配置される固定テープ45の数や位置の変更に応じて、固定テープ45とスペーサ50とが重ならないようにスペーサ50の形状及び配置位置も変更する。
○ 負極電極25とセパレータ29とを同一の大きさとしても良い。
○ 正極電極21と負極電極25とを同一の大きさとする等、正極活物質層23と負極活物質層27とを同一の大きさの領域としても良い。
○ 各電極21,25及びセパレータ29はそれぞれ長方形状であったが、これに限らず、正方形状であってもよい。また、矩形状に限らず、他の形状(例えば多角形状又は楕円形状等)であっても良い。
○ 電極組立体12は、積層型に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型でもよい。こうした形態では、電極組立体の対向領域のうち、電極組立体の最外面とケース11とが接触することによりケース11から荷重が付与される部分が付与部として機能することとなる。そして、こうした付与部上に固定テープ45とスペーサ50とを互いに重ならないように配置させ、スペーサ50の厚みを固定テープ45の厚み以上に設定すれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
○ ケース11の形状を変更してもよい。例えば、ケース11は円筒型でもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置としてキャパシタでもよい。
○ 二次電池10は、車両電源装置として自動車に搭載してもよいし、産業用車両に搭載しても良い。また、定置用の蓄電装置に適用してもよい。
10…二次電池、11…ケース、12…電極組立体、12a,12b…端面、12c,12d,12e,12f…側面、13…ケース本体、14…蓋体、21…正極電極、22…正極金属箔、23…正極活物質層、25…負極電極、26…負極金属箔、27…負極活物質層、29…セパレータ、30…対向領域、31,32…対向部、40,50…スペーサ、45…固定テープ、51…切欠部。

Claims (7)

  1. 正極活物質層を備える正極電極と、負極活物質層を備える負極電極とがセパレータを間に挟んだ状態で積層されて構成された電極組立体と、
    当該電極組立体を収容するケースと、
    前記電極組立体と前記ケースとの短絡を規制する絶縁シートとを備えた蓄電装置であって、
    前記電極組立体の積層方向の端面は、前記積層方向から見て、前記正極活物質層及び前記負極活物質層が対向する対向領域が投影される対向部を備え、
    前記対向部上には、前記正極電極、前記負極電極、及び前記セパレータを固定するための固定テープと、スペーサとが互いに重ならずに配置されており、
    前記スペーサの厚みは、前記固定テープの厚み以上であり、
    前記絶縁シートは、前記電極組立体の積層方向において、前記固定テープ及び前記スペーサと前記ケースの内面との間に設けられていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 正極活物質層を備える正極電極と、負極活物質層を備える負極電極とがセパレータを間に挟んだ状態で積層されて構成された電極組立体と、
    当該電極組立体を収容するケースと、
    前記電極組立体と前記ケースとの短絡を規制する絶縁シートとを備えた蓄電装置であって、
    前記電極組立体の積層方向の端面は、前記ケースから荷重が付与される付与部を備え、
    前記付与部上には、前記正極電極、前記負極電極、及び前記セパレータを固定するための固定テープと、スペーサとが互いに重ならずに配置されており、
    前記スペーサの厚みは、前記固定テープの厚み以上であり、
    前記絶縁シートは、前記電極組立体の積層方向において、前記固定テープ及び前記スペーサと前記ケースの内面との間に設けられていることを特徴とする蓄電装置。
  3. 前記スペーサが、前記電極組立体と前記ケースの内面との間の間隙を調整する厚み調整フィルムとして機能する請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記スペーサは対称構造である請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記スペーサは樹脂フィルムである請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記固定テープと重ならない前記スペーサを第1スペーサとしたとき
    前記電極組立体と前記固定テープ及び前記第1スペーサとの間に第2スペーサが位置しており、
    前記第2スペーサは、前記電極組立体の積層方向の両端面全体を覆っており、
    前記固定テープは、前記第2スペーサに対して貼り付けられている請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  7. 前記蓄電装置は、二次電池である請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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