JP5962189B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、走行用モータへの供給電力を蓄える蓄電装置としての二次電池が搭載されている。二次電池は、例えば両面に活物質層が形成された正極シート及び負極シートを有し、これらがセパレータを間に挟んだ状態で積層された電極組立体を備えている。この各電極シート及びセパレータの積層態様として、例えば特許文献1には、一対のセパレータにより正極シート及び負極シートをそれぞれ挟むとともに、セパレータの正極シート及び負極シートの周囲を接着剤等で接着するものが記載されている。
特開2008−130360号公報
ここで、例えば上記のように一対のセパレータを接着させる場合、その接着箇所において電極シートの厚さ分だけセパレータを曲げる必要が生じる場合がある。この場合、電極シートのエッジ部分にてセパレータが曲がってしまう。このため、セパレータの湾曲態様によっては、セパレータにおいて各活物質層と重なっている領域にシワが発生する。シワが発生すると、正極活物質層と負極活物質層の間の距離が長くなり、イオンの移動が阻害され、結果として二次電池の性能の低下等が発生し得る。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、セパレータの接続に伴うシワの発生を好適に抑制することができる蓄電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、少なくとも一方の面に活物質層が形成された第1電極シート、前記第1電極シートを挟む第1セパレータと第2セパレータ、及び前記第1電極シートとは異なる極性の第2電極シートが積層されてなる電極組立体を備えた蓄電装置において、前記第1セパレータは、前記第1電極シートの一方の面を覆うように大きく、かつ一部が前記第1電極シートの少なくとも一部の側面からはみ出した第1はみ出し部を有し、前記第2セパレータは、前記第1電極シートの他方の面を覆うように大きく、かつ一部が前記第1はみ出し部と同じ方向にはみ出した第2はみ出し部を有し、前記第1はみ出し部と前記第2はみ出し部との間の領域には、前記第1はみ出し部及び前記第2はみ出し部と接続され、かつ前記領域の前記第1電極シートの厚さ方向の少なくとも一部を埋める接続部材が設けられており、前記第1電極シートの厚さをD、前記第1電極シートの一方の面の活物質層の厚さをT1、前記接続部材の前記第1電極シートの厚さ方向の長さをZとすると、T1≦Z,かつZ≦D,かつT1≠Dであり、前記第1電極シートの一端部には、当該第1電極シートの一端部から突出した形状であって前記両セパレータからはみ出した集電タブが存在し、前記第2電極シートの一端部には、当該第2電極シートの一端部から突出した形状であって前記両セパレータからはみ出した集電タブが存在し、前記第2電極シートの一端部は、前記第1電極シートの一端部側に配置されており、前記第1電極シート、前記第2電極シート、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータはそれぞれ複数存在し、前記第1電極シートが複数存在することに対応させて、前記第1電極シートの集電タブは複数存在し、当該複数の第1電極シートの各集電タブは互いに電気的に接続されており、前記第2電極シートが複数存在することに対応させて、前記第2電極シートの集電タブは複数存在し、当該複数の第2電極シートの各集電タブは互いに電気的に接続されており、前記接続部材は、前記領域のうち前記第1電極シートの厚さ方向から見て前記第1電極シートの集電タブと重ならない位置に有り、前記接続部材における前記第1電極シート側とは反対側の側面は、前記両セパレータの側面と面一となっていることを特徴とする。
かかる発明によれば、各はみ出し部間の領域の少なくとも一部が、第1電極シートの厚さ方向の長さZが一方の面の活物質層の厚さT1以上、かつ第1電極シートの厚さD以下である接続部材によって埋められている。
ここで、接続部材と第1電極シートとの間に段差が形成され、当該段差に起因してセパレータが第1電極シートのエッジ部分を基点として曲がる場合、その曲がり具合(曲率)は、上記段差に依存する。この点、本発明によれば、接続部材における第1電極シートの厚さ方向の長さZが積極的に長くなっているため、上記段差が小さくなっている。これにより、上記曲がり具合を緩やかにすることができ、上記エッジ部分におけるセパレータの膨らみを抑制することができる。よって、セパレータの接続に伴うシワの発生を好適に抑制することができる。なお、「接続部材」には、各はみ出し部を接続している接続状態から、劣化等によって各はみ出し部の接続を解除した非接続状態に移行したものを含む。
請求項2に係る発明は、前記第1セパレータの厚さをY1、前記第2セパレータの厚さをY2とすると、D−(Y1+Y2)≦Zであることを特徴とする。かかる発明によれば、接続部材によって各セパレータがその厚さY1,Y2よりも曲がることが規制される。これにより、各セパレータの曲げに起因するシワの発生を、より好適に抑制することができる。
請求項3に係る発明は、Z=Dであることを特徴とする。かかる発明によれば、第1電極シートの厚さ方向において、接続部材及び第1電極シート間で段差が発生しないようになっているため、接続部材及び第1電極シート間にてセパレータが曲がらない。これにより、シワの発生を、より好適に抑制することができる。
請求項4に係る発明は、前記第1はみ出し部、及び前記第2はみ出し部は、前記第1セパレータ、及び前記第2セパレータの全周に亘っており、前記接続部材は、前記領域のうち前記第1電極シートの厚さ方向から見て前記第1電極シートの集電タブと重ならない位置において、前記第1はみ出し部、及び前記第2はみ出し部に沿って連続して設けられていることを特徴とする。かかる発明によれば、セパレータに対して積層方向と直交する方向への第1電極シートの移動が接続部材によって規制されている。これにより、セパレータに対する第1電極シートの位置ずれを抑制することができる。よって、セパレータのシワの発生を抑制しつつ、第1電極シートの位置ずれを抑制することができる。
請求項5に係る発明は、前記第1セパレータ、及び前記第2セパレータは、一体のセパレータを折り返すことによって形成されていることを特徴とする。かかる発明によれば、一体のセパレータを用いて第1電極シートを挟む各セパレータを構成することができる。この場合、折れ曲がり部分で各はみ出し部が接続されている分だけ、接続部材の一部を省略することが可能となる。よって、接続部材の削減を図ることができる。
請求項6に係る発明は、前記接続部材は、前記領域のうち、前記第1電極シートの厚さ方向から見て前記第1電極シートの集電タブと重ならない位置であって、且つ、前記一体のセパレータが折り返された箇所以外の位置に有ることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記第1電極シートは正極シートであり、前記第2電極シートは負極シートであることを特徴とする。一般的に、電気伝導に係るイオンの析出物を抑制するべく、正極シートは負極シートよりも小さく形成される。この点、本発明によれば、第1電極シートとして比較的小さく形成され易い正極シートを採用することにより、それ
よりも大きく形成されるセパレータを小さくすることができる。これにより、電極組立体の小型化を図ることができる。
請求項8に係る発明は、前記複数の第1電極シートの各集電タブ及び前記複数の第2電極シートの各集電タブは、前記第1電極シート及び前記第2電極シートの積層方向に折り曲げられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記蓄電装置は二次電池であることを特徴とする。
この発明によれば、セパレータの接続に伴うシワの発生を好適に抑制することができる。
二次電池の斜視図。 電極組立体の分解斜視図。 第2セパレータ、正極シート及び両面テープの配置態様を示す正面図。 (a),(b)はシート集合体の断面構造を示す断面図。 (a),(b)はシート集合体の製造方法を示す正面図。 両面テープの別例を示す断面図。 両面テープの別例を示す正面図。 接続部材の別例を示す断面図。
以下、本発明に係る蓄電装置について図1〜図4を用いて説明する。本蓄電装置は、車両(自動車及び産業用車両)に複数搭載されており、車両に搭載された走行用モータ(電動機)を駆動するのに用いられる。なお、図面の都合上、両面テープ54については、図4(b)を除きドットハッチングで示すとともに、図4(a)を除き、ベース層54a及び接着層54bを区別せず1の部材として図示する。また、図面の都合上、図4等に示す各厚さZ等を、適宜実際の寸法と異ならせて示す。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10はリチウムイオン二次電池であり、その外郭を構成する金属製のケース11を備えている。ケース11は、四角箱状の容器12と、容器12の開口部分を塞ぐ矩形平板状の蓋13とからなる。このため、二次電池10は、その外郭が角型をなしている。
ケース11には、電極組立体14及び電解質としての電解液(図示略)が収容されている。図2に示すように、電極組立体14は、複数の第1電極シートとしての正極シート21と複数の第2電極シートとしての負極シート22とが、電気伝導に係るイオン(リチウムイオン)が通過可能な多孔質膜で形成された各セパレータ23,24を介して交互に積層されて構成されている。詳細には、電極組立体14は、正極シート21、第1セパレータ23、及び第2セパレータ24からなる複数のシート集合体20と複数の負極シート22とが交互に積層されて構成されている。
図2に示すように、各電極シート21,22及び一対のセパレータ23,24はそれぞれ矩形状(詳細には長方形状)に形成されている。正極シート21は、矩形状に形成された正極金属箔(例えばアルミニウム箔)21aと、当該正極金属箔21aの両面に正極活物質が塗布されることによって形成された正極活物質層21bとから構成されている。負極シート22は、矩形状に形成された負極金属箔(例えば銅箔)22aと、当該負極金属箔22aの両面に負極活物質が塗布されることによって形成された負極活物質層22bとから構成されている。
図4(a)に示すように、正極活物質層21bの各厚さ(膜厚)T1は、正極金属箔21aの厚さよりも厚く設定されている。具体的には、正極活物質層21bの各厚さT1は0.1mmに設定されており、正極金属箔21aの厚さは0.015mmに設定されている。このため、正極シート21の厚さ(膜厚)Dは0.215mm程度となっている。つまり、正極金属箔21aよりも正極活物質層21bの方が、正極シート21の厚さDに占める割合が高い。負極シート22についても同様である。また、第1セパレータ23の厚さY1及び第2セパレータの厚さY2は同一に設定されており、例えば両者ともに0.02mmとなっている。
図2に示すように、正極シート21には、正極シート21の一端部21c(一辺方向(長手方向))に沿って、正極活物質が塗布されていない正極側未塗工部21dが形成されている。正極側未塗工部21dは、正極シート21の他辺方向(短手方向)に幅を有して形成されている。そして、正極シート21の一端部21cの一部には、正極金属箔21aを延出させて形成された正極集電タブ31が設けられている。
また、負極シート22には、正極シート21と同様に、負極シート22の一端部22c(一辺方向(長手方向))に沿って、負極活物質が塗布されていない負極側未塗工部22dが形成されている。負極側未塗工部22dは、負極シート22の他辺方向(短手方向)に幅を有して形成されている。そして、負極シート22の一端部22cの一部には、負極金属箔22aを延出させて形成された負極集電タブ32が設けられている。
なお、以降の説明において、正極シート21には、正極側未塗工部21dが含まれ且つ正極集電タブ31が除外されるものとする。負極シート22についても同様である。
各電極シート21,22は、正極集電タブ31が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極集電タブ31と重ならない位置にて負極集電タブ32が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、図1に示すように、各正極集電タブ31は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内で集められた(束ねられた)状態で折り曲げられている。詳細には、各正極集電タブ31は、電極組立体14の積層方向の一端側に寄せて集められており、その集められた状態で、上記一端側とは反対側である積層方向の他端側に向けて折り返されている。そして、その各正極集電タブ31が重なっている箇所を溶接することによって各正極集電タブ31が電気的に接続されている。各負極集電タブ32についても同様である。
ちなみに、図2に示すように、各集電タブ31,32の基端部、詳細には各集電タブ31,32と各電極シート21,22の各一端部(一側面)21c,22cとの境界部分には、それぞれ湾曲部31a,32aが形成されている。各湾曲部31a,32aは、各集電タブ31,32の幅、詳細には各電極シート21,22の各一端部21c,22cからの延出方向と直交する方向の長さが徐々に短くなるように湾曲している。
かかる構成によれば、上記のように各集電タブ31,32を積層方向の一端側に寄せる際に各集電タブ31,32が積層方向に引っ張られた場合、各集電タブ31,32は各湾曲部31a,32aの箇所を基点として積層方向の一端側に曲がる。この場合、曲がりの基点である各湾曲部31a,32aには引っ張りに係る力が分散した状態で付与される。このため、各集電タブ31,32の基端部が裂けにくくなっている。
図1に示すように、二次電池10は、電極組立体14から電力を取り出すための正極端子41及び負極端子42を備えている。各端子41,42は、ケース11の蓋13に形成された貫通孔を介してケース11を貫通した状態で取り付けられており、その一部がケース11外に露出している。正極端子41は溶接された各正極集電タブ31と電気的に接続されており、負極端子42は溶接された各負極集電タブ32と電気的に接続されている。これにより、電極組立体14の電力をケース11外に取り出すことができるとともに、電極組立体14に対して電力を供給することにより、電極組立体14を充電することが可能となっている。
次に、シート集合体20の詳細な構成等について、各電極シート21,22及び各セパレータ23,24の詳細な説明とともに、以下に説明する。
図2に示すように、正極シート21(正極集電タブ31を除いた矩形状の部分)と負極シート22(負極集電タブ32を除いた矩形状の部分)とは、相似形状をなしている。詳細には、正極シート21は負極シート22よりも一回り小さく形成されており、具体的には正極シート21(正極金属箔21a)の各方向の長さはそれぞれ、負極シート22(負極金属箔22a)の各方向の長さよりも短く設定されている。
ここで、正極活物質層21bは、正極シート21において正極側未塗工部21d以外の領域全体に形成されている。そして、負極活物質層22bは、負極シート22において負極側未塗工部22d以外の領域全体に形成されている。このため、正極シート21が負極シート22よりも一回り小さく形成されている関係上、正極活物質層21bは負極活物質層22bよりも一回り小さく形成されている。
一対のセパレータ23,24はそれぞれ、負極シート22と同一形状に形成されており、具体的には一対のセパレータ23,24の各方向の長さはそれぞれ、負極シート22の各方向の長さと同一に設定されている。このため、各セパレータ23,24は正極シート21を覆い、かつ面積が正極シート21よりも大きくなっている。
シート集合体20は、正極シート21の中心と一対のセパレータ23,24の中心とが一致する状態で、正極シート21が各セパレータ23,24によって挟まれることによって構成されている。この場合、正極シート21(正極活物質層21b)は、その全体が各セパレータ23,24によって覆われている。すなわち、第1セパレータ23は、正極シート21の一方のシート面を覆っており、第2セパレータ24は、正極シート21の他方のシート面を覆っている。なお、この状態において、正極集電タブ31が各セパレータ23,24よりも突出するように、正極集電タブ31における正極シート21の一端部21cからの延出寸法は設定されている。
図1及び図2に示すように、電極組立体14は、シート集合体20と負極シート22とが、各隣り合う2辺部が重なり合う状態で積層されて構成されている。これにより、正極活物質層21bと負極活物質層22bとは一対のセパレータ23,24を間に挟んだ状態で対向している。詳細には、負極活物質層22bは、正極活物質層21bの全体をオーバラップした状態で対向している。この各活物質層21b,22bが対向している領域が充放電に寄与する領域である。
なお、図1に示すように、電極組立体14の最外層には負極シート22が設けられている。これにより、電極組立体14における積層方向の両端にある正極活物質層21bにおいて負極活物質層22bと対向しない領域が形成されないようになっている。また、図示は省略するが、電極組立体14(詳細には最外層の負極シート22)と容器12との短絡を抑制するために、電極組立体14の積層方向の側面と容器12の内面との間には絶縁シートが設けられている。
ここで、既に説明したとおり、正極シート21は各セパレータ23,24よりも一回り小さく形成されている。このため、図2に示すように、シート集合体20を構成している態様、詳細には正極シート21と一対のセパレータ23,24とがその中心が一致する状態で積層されている態様において、各セパレータ23,24の一部が正極シート21の側面21eから外側(側面21eと直交する方向)にはみ出している。換言すれば、各セパレータ23,24は、正極シート21を間に挟んだ状態でユニット化された場合に、正極シート21を覆うとともにその一部が正極シート21の側面21eからはみ出すように、正極シート21よりも大きく形成されていると言える。
図2に示すように、シート集合体20を構成している態様において正極シート21の側面21eからはみ出した各セパレータ23,24の一部である各はみ出し部51,52は、正極シート21を囲むように各セパレータ23,24の全周に亘っている。また、図4(a)に示すように、各はみ出し部51,52は正極シート21の厚さ方向に対向している。そして、各はみ出し部51,52と、正極シート21の側面21eとによって空間53が形成されている。空間53は、各はみ出し部51,52間に形成されたものであり、正極シート21を囲むように形成されている。
かかる構成において、空間53には、各セパレータ23,24を接続するための接続部材としての両面テープ54が収容されている。換言すれば、空間53は両面テープ54を収容する収容空間(収容領域)53であるとも言える。
図4(a)に示すように、両面テープ54は、各はみ出し部51,52に貼り付けられており、それによって各セパレータ23,24が接続されている。詳細には両面テープ54は、ベース層54aと、ベース層54aの両面に形成された接着層54bとから構成されており、接着層54bが各はみ出し部51,52に対して接着している。この場合、正極活物質層21bと各セパレータ23,24とは接着していない。このため、各セパレータ23,24が正極シート21の側面21eの積層方向のエッジ部分を基点として、互いに近づく方向に過度に曲がった場合には、当該エッジ部分の各セパレータ23,24が膨らみ、各セパレータ23,24が正極活物質層21bに対して離間し得る。
これに対して、両面テープ54は、各セパレータ23,24が互いに近づく方向に湾曲するのを規制するべく、収容空間53を埋めるようにして貼り付けられている。詳細には、両面テープ54の厚さ(両面テープ54において各はみ出し部51,52の対向方向(積層方向)の長さ、又は正極シート21の厚さ方向の長さ)Zは正極シート21の厚さDに対応させて設定されている。詳細には、両面テープ54の厚さZは、片面の正極活物質層21bの厚さT1よりも厚く、更に詳細には正極シート21の厚さDと同一に設定されている。なお、両面テープ54の厚さZは、両面テープ54のベース層54aの厚さと接着層54bの厚さとを合わせたものである。この場合、接着層54bの厚さはベース層54aの厚さに対して十分に薄いため、両面テープ54の厚さZは、実質的にベース層54aの厚さであるとも言える。
両面テープ54は、積層方向と直交する方向への正極シート21の移動を規制するように貼り付けられている。具体的には、図3に示すように、両面テープ54は、積層方向から見て正極シート21を囲むように貼り付けられている。これにより、正極シート21及び一対のセパレータ23,24は、各セパレータ23,24に対する正極シート21の位置ずれが規制された状態でユニット化されている。
なお、両面テープ54は、正極シート21を囲むように枠状に形成されているが、これに限られず、直線状のテープを複数貼り合わせることで全体として枠状となっている構成であってもよい。
また、図4(a)に示すように、両面テープ54は、一対のセパレータ23,24の側面から突出しないように貼り付けられている。具体的には、両面テープ54の幅、詳細には各はみ出し部51,52のはみ出し(延出)方向における両面テープ54の長さは、各はみ出し部51,52の延出寸法と同一に設定されている。これにより、両面テープ54の側面と一対のセパレータ23,24の側面とは面一になっている。
なお、両面テープ54の幅については、予め各はみ出し部51,52の延出寸法と同一に設定にしておいてもよいし、それよりも長く設定しておき、後から切断して上記寸法と同一にする構成としてもよい。
図3及び図4(b)に示すように、両面テープ54は、正極集電タブ31を避けて貼り付けられている。具体的には、両面テープ54は、収容空間53において正極集電タブ31が設けられている空間以外の空間を埋めるように貼り付けられている。この場合、図4(b)に示すように、正極集電タブ31において各はみ出し部51,52間にある部位は、両面テープ54によって固定されておらず、積層方向に湾曲可能となっている。これにより、電極組立体14において正極集電タブ31を積層方向に湾曲させる場合に、両面テープ54と正極集電タブ31とが干渉しないようになっている。
ちなみに、電解液や二次電池10の充放電に伴う発熱等によって、両面テープ54の一部(接着層54bの一部又は全部)が溶ける。この場合、両面テープ54による接着能力は低下又は消失する場合があるが、この場合であっても、各はみ出し部51,52の間には両面テープ54が介在しているため、各はみ出し部51,52が互いに近づく方向に湾曲することが規制されているとともに、正極シート21の位置ずれが規制されている。つまり、両面テープ54は、その接着(接続)機能が消失した状態においても、各セパレータ23,24の曲がりを規制するものとして機能する。なお、両面テープ54によって一対のセパレータ23,24が接続されている状態が「接続状態」に対応し、劣化等によって接着能力が消失し、両面テープ54による一対のセパレータ23,24の接続が解除された状態が「非接続状態」に対応する。
本実施形態の二次電池10の作用について以下に説明する。
各はみ出し部51,52に両面テープ54が貼り付けられており、当該両面テープ54の厚さZは正極シート21の厚さDと同一に設定されている。これにより、一対のセパレータ23,24は、正極シート21の側面21eにおける積層方向のエッジ部分を基点として互いに近づく方向に曲がることなく接続されている。このため、上記エッジ部分にて各セパレータ23,24が曲がることに起因して、各セパレータ23,24が正極活物質層21bから離間する方向に膨らむことがない。よって、充放電に寄与する領域(各活物質層21b,22bが対向する領域)に上記膨らみに起因するシワが発生しない。
また、両面テープ54が、正極集電タブ31の箇所を除いた各はみ出し部51,52の全周に亘って貼り付けられている。これにより、接着面積が広く確保されている分、接着強度が高められている。さらに、正極シート21は両面テープ54に囲まれているため、正極シート21がその面方向に移動しようとしても、正極シート21の側面21eと両面テープ54の側面とが当接し、その移動が規制される。このため、正極シート21の位置ずれが両面テープ54によって規制されている。
さらに、両面テープ54は正極集電タブ31を避けて貼り付けられているため、積層方向への正極集電タブ31の曲がりが、両面テープ54によって阻害されない。このため、図1に示すように、複数のシート集合体20と複数の負極シート22とが交互に積層された電極組立体14において、各集電タブ31,32を積層方向の一端側に寄せるために、各集電タブ31,32を積層方向に曲げた場合に、両面テープ54が邪魔になりにくい。
次に、シート集合体20の製造方法について図5を用いて説明する。
先ず、図5(a)に示すように、第2セパレータ24の材料となる帯状のセパレータベースS1を用意する。セパレータベースS1の幅(短手方向の長さ)は、正極シート21の短手方向の長さよりも長く設定されている。そして、セパレータベースS1の短手方向の中心線と正極シート21の短手方向の中心線とが一致するように正極シート21を設置する。そして、正極集電タブ31が形成されている箇所を避けつつ、正極シート21の周囲を囲むように両面テープ54を貼り付ける。
その後、図5(b)に示すように、第1セパレータ23の材料となる帯状のセパレータベースS2を重ねる。これにより、一対のセパレータベースS1,S2が接続される。そして、図5(b)の一点鎖線で示すように、その接続されたものを、各セパレータ23,24の長手方向の長さに合わせて切断する。
かかる構成によれば、収容空間53が両面テープ54によって埋められているため、各セパレータベースS1,S2を切断する際に、各セパレータベースS1,S2が撓みにくい。これにより、切断の際に各セパレータベースS1,S2が撓んで(曲がって)シワが発生するという事態が発生しにくい。
電極組立体14は、シート集合体20の端部と負極シート22の端部とが重なり合うように、シート集合体20と負極シート22とを積層することによって製造される(図1参照)。この場合、収容空間53が両面テープ54によって埋められているため、シート集合体20の端部が曲がりにくくなっている。このため、シート集合体20の端部を揃える作業を容易且つ精度よく行うことができるようになっている。
なお、電極組立体14が完成した後は、電極組立体14をケース11に収容し(図1参照)、電解液を注入する。そして、電極組立体14内(シート集合体20内等)に電解液が含浸するまで待機する。その後、各種処理を行った後、二次電池10が製造される。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)正極シート21と、一部が正極シート21の側面21eからはみ出した一対のセパレータ23,24とからなるシート集合体20において、正極シート21の厚さ方向に対向する各はみ出し部51,52と、正極シート21の側面21eとによって形成された収容空間53を埋めるように両面テープ54を貼り付けた。そして、その両面テープ54の厚さZを、正極シート21の厚さDと同一に設定した。これにより、一対のセパレータ23,24(各はみ出し部51,52)が、互いに近づく方向に曲がることなく接続されている。これにより、正極シート21の側面21eの積層方向のエッジ部分にて各セパレータ23,24が膨らむことが回避されている。よって、一対のセパレータ23,24における各活物質層21b,22bの対向領域に重なる部位にて、上記膨らみに起因したシワが発生しにくい。したがって、上記シワに起因する二次電池10の性能低下を抑制することができる。
特に、各セパレータ23,24は正極シート21よりも大きく形成されており、各はみ出し部51,52が形成されているため、各セパレータ23,24と正極シート21とが同一の大きさの構成と比較して、正極シート21と負極シート22との短絡が発生しにくくなっている。また、収容空間53が正極金属箔21aによって2つの空間に区分されていないため、1の両面テープ54を用いて各はみ出し部51,52を接続することができる。よって、接着箇所としては2ヶ所で済む。したがって、接続に係る作業を容易なものとすることができる。
また、収容空間53が両面テープ54で埋められているため、各セパレータベースS1,S2を切断する際に各セパレータベースS1,S2が撓みにくい。これにより、切断の際に、一対のセパレータ23,24における充放電に寄与する領域に重なる部位にてシワが発生することを抑制することができる。つまり、収容空間53を両面テープ54で埋めることによりシート集合体20の製造段階にて発生し得るシワを抑制することができる。
(2)各セパレータ23,24を接続するものとして接着を採用したことにより、熱溶着を行う構成と比較して、各セパレータ23,24の熱収縮が発生しない分だけ、シワが発生しにくい。これにより、各セパレータ23,24のシワの発生を、より好適に抑制することができる。
(3)両面テープ54を、正極シート21を囲むように形成された収容空間53のうち正極集電タブ31が設けられている箇所以外の全体を埋めるように貼り付けた。これにより、接着面積が広く確保されている分、接着強度の向上を図ることができる。また、積層方向と直交する方向への正極シート21の移動が両面テープ54によって規制されている。これにより、一対のセパレータ23,24に対する正極シート21の位置ずれを抑制することができる。
(4)正極集電タブ31を避けるように両面テープ54を貼り付けた。これにより、正極集電タブ31の積層方向への曲げの自由度を確保しつつ、両面テープ54の貼り付けに係る作業の容易化を図ることができる。
詳細には、正極集電タブ31が設けられている箇所においては、収容空間53が正極集電タブ31によって2つの空間に区分されている(図4(b)参照)。このため、仮に正極集電タブ31が設けられている箇所にも両面テープ54と同一厚さの両面テープを貼り付けようとする場合、当該両面テープと正極集電タブ31とが干渉する。これに対して、上記干渉を回避するために、それぞれの空間に両面テープを貼り付ける構成では、接着箇所が4箇所となり、接続に係る作業が煩雑なものとなり易い。また、正極集電タブ31の基端部を積層方向の一方側に曲げた状態で、両面テープを正極集電タブ31毎貼り付ける構成では、両面テープの貼り付けの際に正極集電タブ31が邪魔になり易いため、同じく接続に係る作業が煩雑なものとなり易い。
また、正極集電タブ31の積層方向の曲げ(引っ張り)に起因する正極集電タブ31の裂けを抑制するために、正極集電タブ31の基端部には湾曲部31aが形成されている。かかる構成において、仮に正極集電タブ31を挟むように両面テープを貼り付けた場合、湾曲部31aではなく、両面テープによって挟まれた端部を基点として、正極集電タブ31が曲がることとなる。このため、湾曲部31aによる引っ張りに係る力の分散を図ることができなくなる。
これに対して、本実施形態によれば、正極集電タブ31を避けるように両面テープ54を貼り付けることにより、両面テープ54と正極集電タブ31との干渉を考慮する必要がない。これにより、接着箇所の増加等といった上記各不都合を回避することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、両面テープ54として、厚さZが正極シート21の厚さDと同一のものを採用したが、これに限られない。例えば、図6に示すように、正極シート21の厚さDよりも薄い両面テープ61を貼り付ける構成としてもよい。この場合、両面テープ61の厚さZを、正極シート21の厚さDから各セパレータ23,24の厚さY1,Y2を差し引いた寸法以上に設定するとよい(D−(Y1+Y2)≦Z)。これにより、各セパレータ23,24(各はみ出し部51,52)が、互いに近づく方向に当該各セパレータ23,24の厚さY1,Y2よりも曲がることが規制されている。なお、両面テープ61の厚さZが正極シート21の厚さDよりも小さい場合には、セパレータベースS2を設置した状態にて、両面テープ61を積層方向の両側から加圧して接着させる。
○ 上記のように、両面テープの厚さZが正極シート21の厚さDよりも薄い場合、正極シート21の側面21eの積層方向のエッジ部分における各セパレータ23,24の膨らみが過度に大きくならないように、両面テープ61と各はみ出し部51,52との接着部分を構成するとよい。
すなわち、両面テープ61の厚さZが正極シート21の厚さDよりも薄い場合、それによって段差Hが生じ、当該段差Hに対応して、各セパレータ23,24が湾曲する。この湾曲部分の曲がり具合(膨らみ具合)は、段差Hと、上記接着部分の正極シート21の側面21e側の端部P及び正極シート21の側面21e間の距離Xとに依存する。詳細には、上記段差Hが小さく又は距離Xが長くなることにより、曲がり具合が緩やかになる。このため、上記のように段差Hが発生する場合には、当該段差Hに対応させて距離Xを設定する。詳細には、各セパレータ23,24の膨らみが許容可能な範囲内、例えば各セパレータ23,24のエッジ部分の曲率が予め定められた特定値よりも小さくなるように、上記段差Hに対応させて距離Xを設定する。これにより、段差Hが生じる場合であっても、各セパレータ23,24が過度に曲がって膨らむことを回避することができる。
ここで、距離Xが同一である場合、両面テープ54の厚さZが正極シート21の厚さDに近づくに従って、上記段差Hが小さくなる。これにより、上記曲がり具合が緩やかになり、各セパレータ23,24の膨らみが抑制される。また、距離Xが異なる場合であっても、段差Hが小さくなるに従って、許容可能な曲がり具合を実現するのに要する距離Xが短くなる。これにより、各セパレータ23,24の接続にかかる領域、詳細には各はみ出し部51,52の延出寸法を短くすることができ、各セパレータ23,24の小型化を図ることができる。
以上の通り、両面テープ61の厚さZを、積極的に正極シート21の厚さDに近づけることにより、曲がり具合を緩やかにしたり、距離Xを短くしたりすることができる。よって、両面テープ61の厚さZが正極シート21の厚さDよりも薄い構成において、各セパレータ23,24の膨らみに起因するシワの発生を抑制しつつ、好適に各セパレータ23,24を接続することができる。
○ また、両面テープの厚さZを更に薄く、例えば片面の正極活物質層21bの厚さT1程度にしてもよい。要は、両面テープ54の厚さZは、片面の正極活物質層21bの厚さT1以上且つ正極シート21の厚さD以下であればよい。なお、正極金属箔21a及び他方の正極活物質層21bが存在するため、片面の正極活物質層の厚さT1と正極シート21の厚さDとが一致することはない(T1≠D)。
特に、既に説明したとおり、正極活物質層21bの厚さT1は、正極金属箔21aの厚さよりも十分に厚い。すなわち、正極シート21の厚さDは正極活物質層21bの厚さT1に大きく依存している。この点に着目して、上記のように、両面テープ54の厚さZを、正極シート21の厚さDを決定付ける正極活物質層21bの厚さT1に対応させて設定することにより、正極シート21の側面21eの積層方向のエッジ部分における各セパレータ23,24の膨らみを好適に抑制することができる。
○ また、初期状態において厚さZが正極シート21の厚さDよりも厚い両面テープを用いてもよい。この場合、圧縮させることにより厚さZがD以下となるようにするとよい。
○ 実施形態では、両面テープ54は、正極集電タブ31が形成されている領域を除いて、正極シート21の全周を囲むように連続して設けられていたが、これに限られない。例えば、図7に示すように、両面テープ62を離間させて複数貼り付けてもよい。これにより、シート集合体20内に電解液が含浸しやすくなるため、電解液の含浸に係る時間を短縮することができる。要は、一対のセパレータ23,24の接続箇所は連続的であっても断続的であってもよい。
なお、両面テープ62を離間させて複数貼り付ける場合には、正極シート21の位置ずれを抑制するべく、正極シート21を異なる2方向(例えば直交する2方向)から挟む態様で両面テープ62を貼り付けるとよい。
○ 実施形態では、接続部材として両面テープ54を採用したが、これに限られず、接続部材として一対のセパレータ23,24と溶着(溶接)可能な部材を採用し、当該部材と各はみ出し部51,52とを溶着する構成としてもよい。
○ 実施形態では、厚さZが正極シート21の厚さDと同一の両面テープ54を貼り付けたが、これに限られず、例えば複数の両面テープを重ね合わせることにより、厚さZが正極シート21の厚さDとなるようにしてもよい。
○ また、図8に示すように、収容空間53において正極シート21の厚さ方向の一部を埋めるスペーサ71を設け、当該スペーサ71と各はみ出し部51,52とを両面テープ72,73で接続する構成としてもよい。なお、スペーサ71は、各はみ出し部51,52の全周に亘っていてもよく、一部に配置されている構成としてもよい。また、スペーサ71及び各両面テープ72,73の正極シート21の厚さ方向の長さを合わせた厚さZが正極シート21の厚さDと同一、又は一方の正極活物質層21bの厚さT1以上となるようにするとよい。なお、本別例においては、スペーサ71及び各両面テープ72,73をまとめたものが「接続部材」に対応する。
○ また、各はみ出し部51,52の間に介在する介在部材を設けてもよい。この場合、各電極シート21,22の密着性を高めるべく、各はみ出し部51,52ごと電極組立体14に対してその積層方向から荷重が付与された場合であっても、各はみ出し部51,52が互いに近づく方向に過度に曲がることを規制することができる。例えば、図8に示すように、各スペーサ71及び各両面テープ72,73を設ける構成にあっては、各両面テープ72,73を省略してもよい。この場合、スペーサ71が介在部材として機能する。この場合、スペーサ71の厚さ方向の長さLを正極活物質層21bの厚さT1以上、且つ第1電極シート21の厚さD以下に設定するとよい。
○ 実施形態では、第1セパレータ23の厚さY1と第2セパレータ24の厚さY2とは同一であったが、これに限られず、両者が異なっていてもよい。
○ 実施形態では、シート集合体20を構成するものとして正極シート21を採用したが、これに限られず、負極シート22を採用してもよい。つまり、一方の電極シートを、シート集合体20を構成するものとして、他方の極性の異なる電極シートを、シート集合体20を構成しないものとすればよい。
○ 実施形態では、正極シート21の両面に正極活物質層21bが形成されていたが、これに限られず、いずれか一方の面に正極活物質層21bが形成されている構成としてもよい。
○ 実施形態では、負極シート22と各セパレータ23,24とが同一形状であったが、これに限られず、例えば負極シート22を、正極シート21よりも大きい範囲内で各セパレータ23,24よりも小さく形成してもよい。
○ 実施形態では、正極シート21を挟むものとして、別体に形成された一対のセパレータ23,24を採用したが、これに限られず、一体のセパレータを折り曲げ、その中に正極シート21を収容するものを採用してもよい。この場合、折り曲げた箇所以外の箇所に接続部材としての両面テープ等を貼り付けるとよい。これにより、両面テープの貼付領域の削減を通じて、両面テープの削減を図ることができる。この場合、折り曲げに起因した膨らみ部分が正極活物質層21bと重ならないように、膨らみ部分と正極活物質層21bとを離間させて配置してもよいし、膨らみを抑制するべく、セパレータにおける折り曲げ箇所の厚さを他の箇所よりも薄くしてもよい。
○ 実施形態では、正極集電タブ31を避けるように両面テープ54が貼り付けられていたが、これに限られず、正極集電タブ31において収容空間53内に配置されている部位の両側に両面テープを貼り付けてもよい。
○ 実施形態では、シート集合体20は、正極シート21及び各セパレータ23,24の各中心が一致する状態で、正極シート21が各セパレータ23,24によって挟まれることによって形成されていたが、これに限られない。例えば、各セパレータ23,24の全周に亘って正極シート21の厚さ方向に対向する各はみ出し部51,52が形成される範囲内で、正極シート21及び各セパレータ23,24の各中心をずらしてシート集合体を形成してもよい。要は、各セパレータ23,24の全周に亘って各はみ出し部51,52が形成されるように、正極シート21及び各セパレータ23,24の相対位置が設定されていればよい。
○ また、各はみ出し部51,52は各セパレータ23,24の全周に亘っていたが、これに限られず、各セパレータ23,24の周縁の一部(例えば各セパレータ23,24のコーナ部)に形成されている構成としてもよい。この場合、各セパレータ23,24の周縁の一部に形成された各はみ出し部の間の領域の少なくとも一部を埋める接続部材を設けるとよい。また、例えば接続部材が正極シート21の直交する2方向(長手方向及び短手方向)から挟む位置に配置可能となるように各はみ出し部を形成してもよく、例えば図7に示す両面テープ62が貼り付けられている箇所以外のはみ出し部を省略してもよい。
○ 一対のセパレータ23,24は、各電極シート21,22の短絡を抑制しつつリチウムイオンの通過が可能な多孔質膜であればよく、その具体的な材料は任意である。例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン系非多孔性高分子膜またはこれらの多重膜であってもよく、両面にセラミック物質をコーティングしたものでもよい。
○ 実施形態では、シート集合体20及び負極シート22は長方形状に形成されていたが、これに限られず、正方形状に形成されていてもよい。また、矩形状に限られず、例えば四角形状以外の多角形状に形成されていてもよく、楕円状に形成されていてもよい。
○ 実施形態では、二次電池10はリチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、ニッケル水素等の他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 実施形態では、二次電池10は車両に搭載されている構成としたが、これに限られず、他の装置に搭載される構成としてもよい。
○ 本発明を、電気二重層コンデンサ等の他の蓄電装置に適用してもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、14…電極組立体、20…シート集合体、21…正極シート(第1電極シート)、21e…正極シートの側面、22…負極シート(第2電極シート)、23…第1セパレータ、24…第2セパレータ、31…正極集電タブ、51…第1はみ出し部、52…第2はみ出し部、53…収容空間(領域)、54…両面テープ(接続部材)、61,62…別例の両面テープ、D…正極シートの厚さ、Z…両面テープの厚さ、T1…片面の正極活物質層21bの厚さ、Y1…第1セパレータの厚さ、Y2…第2セパレータの厚さ。

Claims (9)

  1. 少なくとも一方の面に活物質層が形成された第1電極シート、
    前記第1電極シートを挟む第1セパレータと第2セパレータ、
    及び前記第1電極シートとは異なる極性の第2電極シートが積層されてなる電極組立体を備えた蓄電装置において、
    前記第1セパレータは、前記第1電極シートの一方の面を覆うように大きく、かつ一部が前記第1電極シートの少なくとも一部の側面からはみ出した第1はみ出し部を有し、
    前記第2セパレータは、前記第1電極シートの他方の面を覆うように大きく、かつ一部が前記第1はみ出し部と同じ方向にはみ出した第2はみ出し部を有し、
    前記第1はみ出し部と前記第2はみ出し部との間の領域には、前記第1はみ出し部及び前記第2はみ出し部と接続され、かつ前記領域の前記第1電極シートの厚さ方向の少なくとも一部を埋める接続部材が設けられており、
    前記第1電極シートの厚さをD、前記第1電極シートの一方の面の活物質層の厚さをT1、前記接続部材の前記第1電極シートの厚さ方向の長さをZとすると、
    T1≦Z,かつZ≦D,かつT1≠D
    であり、
    前記第1電極シートの一端部には、当該第1電極シートの一端部から突出した形状であって前記両セパレータからはみ出した集電タブが存在し、
    前記第2電極シートの一端部には、当該第2電極シートの一端部から突出した形状であって前記両セパレータからはみ出した集電タブが存在し、
    前記第2電極シートの一端部は、前記第1電極シートの一端部側に配置されており、
    前記第1電極シート、前記第2電極シート、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータはそれぞれ複数存在し、
    前記第1電極シートが複数存在することに対応させて、前記第1電極シートの集電タブは複数存在し、当該複数の第1電極シートの各集電タブは互いに電気的に接続されており、
    前記第2電極シートが複数存在することに対応させて、前記第2電極シートの集電タブは複数存在し、当該複数の第2電極シートの各集電タブは互いに電気的に接続されており、
    前記接続部材は、前記領域のうち前記第1電極シートの厚さ方向から見て前記第1電極シートの集電タブと重ならない位置に有り、
    前記接続部材における前記第1電極シート側とは反対側の側面は、前記両セパレータの側面と面一となっていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記第1セパレータの厚さをY1、前記第2セパレータの厚さをY2とすると、
    D−(Y1+Y2)≦Z
    であることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. Z=D
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記第1はみ出し部、及び前記第2はみ出し部は、前記第1セパレータ、及び前記第2セパレータの全周に亘っており、
    前記接続部材は、前記領域のうち前記第1電極シートの厚さ方向から見て前記第1電極シートの集電タブと重ならない位置において、前記第1はみ出し部、及び前記第2はみ出し部に沿って連続して設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記第1セパレータ、及び前記第2セパレータは、一体のセパレータを折り返すことによって形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記接続部材は、前記領域のうち、前記第1電極シートの厚さ方向から見て前記第1電極シートの集電タブと重ならない位置であって、且つ、前記一体のセパレータが折り返された箇所以外の位置に有ることを特徴とする請求項5に記載の蓄電装置。
  7. 前記第1電極シートは正極シートであり、前記第2電極シートは負極シートであることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  8. 前記複数の第1電極シートの各集電タブ及び前記複数の第2電極シートの各集電タブは、前記第1電極シート及び前記第2電極シートの積層方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  9. 前記蓄電装置は二次電池であることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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