JP6224577B2 - シリンダブロックの熱処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダブロックの熱処理装置及びシリンダブロックの熱処理方法の技術に関する。
シリンダブロックは、エンジンを構成する部品として公知である。シリンダブロックの熱処理装置及び熱処理方法としては、シリンダブロックの焼入れの冷却時において、シリンダブロックの両側面に冷却空気を供給する装置及び方法が開示されている(特許文献1)。
しかし、シリンダブロックは、シリンダとクランクケースとがアルミニウム合金の一体鋳造によって形成されている複雑な構成である。そのため、特許文献1に開示されるシリンダブロックの熱処理装置及び熱処理方法のように単に両側面に冷却空気を供給する構成では、シリンダブロックを効率良く昇温又は降温させることができない。
特開2008−303437号公報
本発明の解決しようとする課題は、効率良く熱処理をすることができるシリンダブロックの熱処理装置及びシリンダブロックの熱処理方法を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、供給される気体によってシリンダブロックに熱処理を施すシリンダブロックの熱処理装置であって、前記シリンダブロックのボアの軸線方向の一側又は他側から該ボアに向かうように気体を供給する第一供給部を備えるものである。
請求項2においては、請求項1に記載のシリンダブロックの熱処理装置であって、前記シリンダブロックのボアの軸線方向の一側又は他側から該シリンダブロックのボア配列方向の側面に向かうように気体を供給する第二供給部を備えるものである。
請求項3においては、請求項1又は2に記載のシリンダブロックの熱処理装置であって、前記第一供給部及び前記第二供給部には、それぞれ気体の吹出口となる供給孔が形成され、前記第一供給部及び/又は前記第二供給部の供給孔は、前記シリンダブロックのボア配列方向に沿ったスリット形状に形成されるものである。
請求項4においては、請求項3に記載のシリンダブロックの熱処理装置であって、前記供給孔のボア配列方向の長さは、熱処理が施される前記シリンダブロックのうちで最大のシリンダブロックのボア配列方向の長さよりも長いものとされるものである。
請求項5においては、請求項3又は請求項4に記載のシリンダブロックの熱処理装置であって、前記第二供給孔は、熱処理が施される前記シリンダブロックのうちで最小のシリンダブロックのボア配列方向の両側面よりも短手方向外側であって、熱処理が施される前記シリンダブロックのうちで最大のシリンダブロックのボア配列方向の両側面よりも短手方向内側となる範囲内に位置するように配置されているものである。
請求項6においては、供給される気体によってシリンダブロックに熱処理を施すシリンダブロックの熱処理方法であって、前記シリンダブロックのボアの軸線方向の一側又は他側から該ボアに向けて気体を供給するものである。
本発明のシリンダブロックの熱処理装置及びシリンダブロックの熱処理方法によれば、効率良く熱処理をすることができる。
熱処理装置の構成を示した模式図。 供給ユニットの構成を示す模式図。 供給ユニットの作用を示した模式図。 供給ユニットと複数のサイズのシリンダブロックとの位置関係を示す模式図。 熱処理装置の効果を示したグラフ図。 熱処理装置の効果を示した別のグラフ図。
図1を用いて、熱処理装置100の構成について説明する。
なお、図1では、熱処理装置100の構成を模式的に表している。なお、図1の破線は、電気信号線を表している。また、図1の二点鎖線は、空気の循環方向を表している。さらに、図1では、説明を分かり易くするため、処理室16等の内部を透過して表している。
熱処理装置100は、本発明のシリンダブロックの熱処理装置、及び本発明のシリンダブロックの熱処理方法を実施するための熱処理装置に係る実施形態である。本実施形態の熱処理装置100は、気体としての空気によってシリンダブロックWに熱処理を施す装置である。また、本実施形態の熱処理装置100は、シリンダブロックWを時効処理するために昇温させるものとする。
熱処理装置100は、供給ユニット10と、循環ファン収納室13と、ヒータ収納室14と、複数の循環ダクト15・・15と、処理室16と、制御手段(以下、コントローラ)50と、循環ファン51と、ヒータ52と、を備えている。
熱処理装置100においては、処理室16とヒータ収納室14とが連通され、ヒータ収納室14と循環ファン収納室13とが循環ダクト15を介して連通され、循環ファン収納室13と処理室16とが循環ダクト15を介して連通されることにより、空気の循環路が構成されている。
循環ファン収納室13には、循環ファン51が収納されている。循環ファン51は、コントローラ50と接続されており、循環ファン51により前記空気が前記循環路内において循環される。
循環ファン収納室13の下流側には、循環ダクト15を介して処理室16が連通されている。前記循環路内においては、空気は、循環ファン51により、循環ファン収納室13→循環ダクト15→処理室16→ヒータ収納室14→循環ダクト15→循環ファン収納室13、の順に循環する。
処理室16には、熱処理の対象物であるシリンダブロックWが収納されている。処理室16の下端部、即ち処理室16における空気の流れ方向の上流側端部には、供給ユニット10が配置されている。供給ユニット10の前記上流側には、温度センサー53が設けられている。温度センサー53は、コントローラ50と接続されている。
処理室16における空気の流れ方向の下流側端部には、ヒータ収納室14が連通されている。ヒータ収納室14には、ヒータ52が収納されている。
コントローラ50は、処理室16に所定温度かつ所定風量の空気を送り込むように、循環ファン51と、ヒータ52と、を制御するものである。コントローラ50は、循環ファン51と、ヒータ52と、温度センサー53と、に接続されている。
コントローラ50は、温度センサー53によって処理室16に送り込む空気の温度を検知する機能を有している。また、コントローラ50は、所定温度かつ所定風量の空気を処理室16に送り込むように、循環ファン51と、ヒータ52と、を制御する機能を有している。
なお、本実施形態の熱処理装置100では、例えば200℃の温度の空気を20m/sの風量で供給ユニット10を通じて処理室16に送り込むように、循環ファン51と、ヒータ52と、を制御するものの、本発明はこれに限定されるものではない。
図2を用いて、供給ユニット10の構成について説明する。
なお、図2では、供給ユニット10の構成を斜視にて模式的に表している。また、以下では、図2に示す長手方向(処理室16内に設置されるシリンダブロックWのボアBの配列方向)及び短手方向に従って説明するものとする。さらに、図2では、説明を分かり易くするため、シリンダブロックWを透過して二点鎖線で表している。
処理室16内に設置されたシリンダブロックWの上部には、ボアB・B・・・が形成されている。また、シリンダブロックWの下部には、ボアB・B・・・に連続してクランク室C・C・・・が形成されている(図3及び図4参照)。
つまり、ボアB・B・・・及びクランク室C・C・・・は、ボアB・B・・・の軸線方向となる上下方向に連続して形成されており、ボアB・B・・・とクランク室C・C・・・とで、シリンダブロックWを上下方向に貫通している。
また、シリンダブロックWに複数形成されるボアB・B・・・は、ボアB・B・・・の軸線方向と直交する方向(図2における長手方向)に配列されている。なお、本実施形態のシリンダブロックWは、アルミ合金で形成されているものとする。
供給ユニット10は、後述する第一供給部11・11及び第二供給部12・12を通じて処理室16に循環空気を送り込むことにより、シリンダブロックWに対して循環空気を供給するものである。供給ユニット10は、処理室16内に設置されたシリンダブロックWの下方に配置されている。
言い換えれば、供給ユニット10は、シリンダブロックWのボアBの軸線方向におけるクランク室C側に配置されている。供給ユニット10は、第一供給部11・11と、第二供給部12・12と、を備えている。
第一供給部11・11は、供給ユニット10の短手方向の略中央部にて長手方向に沿って互いに平行に隣接して形成されている。第一供給部11は、短手方向の断面視(第一供給部11を短手方向に切断した場合の断面形状)が略台形形状となるように形成されている。
第一供給部11の先端側(循環空気の流れ方向の下流側)には、空気の吹出口となる第一供給孔11Aが開口されている。第一供給孔11Aは、スリット(細長孔)形状に形成されている。
第一供給部11・11は、シリンダブロックWのクランク室Cの下方(循環空気の流れ方向の上流側)に配置され(図3参照)、第一供給孔11A・11Aから処理室16内のシリンダブロックWのボアBに向かうように循環空気が供給される。
ここで、第一供給部11の長手方向の長さをLとする。また、短手方向における第一供給孔11A・11A間の長さを間隔D1とする。
第二供給部12・12は、供給ユニット10の短手方向における第一供給部11・11の両外側にて長手方向に沿って互いに平行に形成されている。第二供給部12は、短手方向の断面視(第二供給部12を短手方向に切断した場合の断面形状)が略台形形状となるように形成されている。
第二供給部12の先端側(循環空気の流れ方向の下流側)には、空気の吹出口となる第二供給孔12Aが開口されている。第二供給孔12Aは、スリット(細長孔)形状に形成されている。
第二供給部12・12は、シリンダブロックWの長手方向の両側面(両側の外側面)の下方(循環空気の流れ方向の上流側)に配置され、第二供給孔12A・12Aから処理室16内のシリンダブロックWの長手方向の両側面に向かうように循環空気が供給される。
ここで、第二供給部12の長手方向の長さは、第一供給部11の長手方向の長さと同一(長さL)である。また、短手方向における第二供給孔12A・12A間の長さを間隔D2とする。
図3を用いて、供給ユニット10の作用について説明する。
なお、図3では、供給ユニット10の作用を短手方向の断面視にて模式的に表している。また、図3の矢印は、空気の流れを表している。
第一供給孔11Aから処理室16内に供給された空気は、シリンダブロックWのクランク室Cの下方からボアBに向かうように供給される。そのため、空気は、コアンダ効果によってシリンダブロックWのクランク室C及びボアBが形成される部分の内周面(受熱面)に沿って流れ、シリンダブロックWのクランク室C及びボアBが形成される部分と効率良く熱伝達される。
また、第二供給孔12Aから処理室16内に供給された空気は、シリンダブロックWの下方からシリンダブロックWの長手方向の両側面に向かうように供給される。そのため、空気は、コアンダ効果によってシリンダブロックWの長手方向の両側面(受熱面)に沿って流れ、シリンダブロックWの長手方向の両側面と効率良く熱伝達される。
このようにして、シリンダブロックWの表面のうちで比較的面積の大きい、長手方向の受熱面であるクランク室C及びボアBが形成される部分の内周面、並びに、長手方向の両側面に沿うように空気を供給することによって、シリンダブロックWは、効率良く熱伝達され、例えばシリンダブロックWに対して熱風を供給した場合には、効率良く短時間で昇温させることができる。
なお、コアンダ効果とは、流れの中に物体を置いたとき、その物体に沿って流れようとする流体の性質である。
図4を用いて、供給ユニット10と複数のサイズのシリンダブロックWa・Wbとの位置関係について説明する。
なお、図4(A)では、供給ユニット10とシリンダブロックWaとの位置関係を底面図にて模式的に表している。一方、図4(B)では、供給ユニット10とシリンダブロックWbとの位置関係を底面図にて模式的に表している。
熱処理装置100では、複数のサイズのシリンダブロックWに熱処理が施されるものとする。ここで、熱処理装置100で熱処理が施されるシリンダブロックWのうちで最小のシリンダブロックWをシリンダブロックWaとし、最大のシリンダブロックWをシリンダブロックWbとする。
図4(A)に示すように、シリンダブロックWaが供給ユニット10(図示略)の上方に配置されている。ここで、シリンダブロックWaの長手方向の長さをLaとし、短手方向の長さを幅Daとする。また、シリンダブロックWaのボアBの径を径Dbaとする。
このとき、第一供給孔11A及び第二供給孔12Aの長手方向の長さLは、シリンダブロックWaの長手方向の長さLaよりも十分大きいものとする。また、第二供給孔12A・12A間の間隔D2は、シリンダブロックWaの短手方向の幅Daと等しい、或いは、幅Daよりも大きいものとする。さらに、第一供給孔11A・11Aの間隔D1は、シリンダブロックWaのボアBの径Dbaと等しい、或いは、径Dbaよりも小さいものとする。
図4(B)に示すように、シリンダブロックWbが供給ユニット10の上方に配置されている。ここで、シリンダブロックWbの長手方向の長さをLbとし、短手方向の長さを幅Dbとする。また、シリンダブロックWbのボアBの径を径Dbbとする。
このとき、第一供給孔11A及び第二供給孔12Aの長手方向の長さLは、シリンダブロックWbの長手方向の長さLbよりも若干大きいものとする。また、第二供給孔12A・12A間の間隔D2は、シリンダブロックWbの短手方向の幅Dbと等しい、或いは、幅Dbよりも小さいものとする。さらに、第一供給孔11A・11Aの間隔D1は、シリンダブロックWBのボアBの径Dbbと等しい、或いは、径Dbbよりも小さいものとする。
言い換えれば、第一供給孔11A・11Aは、シリンダブロックWa及びシリンダブロックWbのボアBの下方に配置されている。
また、第二供給孔12A・12Aの間隔D2は、シリンダブロックWaの幅Da以上であってシリンダブロックWbの幅Db以下に設定されている。つまり、第二供給孔12A・12Aは、シリンダブロックWaの長手方向の両側面よりも短手方向外側であって、シリンダブロックWbの長手方向の両側面よりも短手方向内側となる範囲内に位置するように配置されている。
図5及び図6を用いて、熱処理装置100の効果について説明する。
なお、図5及び図6では、供給ユニット10を用いた場合の熱処理装置100の効果を、板材の全体にわたって均一に貫通孔を形成したパンチング形状の供給ユニット(以下、標準供給ユニット)を用いた場合との比較によるグラフ図によって表している。
図5では、縦軸にシリンダブロックWの昇温時間を表しており、標準供給ユニットを用いた場合のシリンダブロックWaの昇温時間を1としている。図5には、標準供給ユニットを用いた場合のシリンダブロックWaの昇温時間と、供給ユニット10を用いた場合のシリンダブロックWaの昇温時間及びシリンダブロックWbの昇温時間とが表わされている。
また、図6では、横軸をシリンダブロックWの昇温時間とし、縦軸を熱処理装置に使用されるエネルギー(循環ファン51、ヒータ52等で使用されるエネルギー)として、それぞれの数値を無次元化して表している。
熱処理装置100によれば、シリンダブロックWを効率良く昇温することができる。すなわち、熱処理装置100によれば、シリンダブロックWの長手方向の受熱面であるクランク室C及びボアBが形成された部分の内周面に沿うように空気を供給することによって、シリンダブロックWが効率良く熱伝達され、シリンダブロックWの熱処理を効率良く短時間で行うことができる。
また、熱処理装置100によれば、クランク室C及びボアBが形成された部分の内周面に加えて、シリンダブロックWの長手方向の両側面に沿うように空気を供給するように構成しているので、シリンダブロックWの熱伝達をより促進することができ、シリンダブロックWの熱処理をさらに効率良く短時間で行うことが可能となる。
特に、第一供給孔11A・11Aはスリット形状に形成されているので、第一供給孔11A・11Aから吹き出す空気を、シリンダブロックWのクランク室C及びボアBが形成された部分の内周面に集中的に供給することができ、シリンダブロックWの熱処理の効率化を図ることが可能となっている。
同様に、第二供給孔12A・12Aはスリット形状に形成されているので、第二供給孔12A・12Aから吹き出す空気を、シリンダブロックWの長手方向の両側面に集中的に供給することができ、シリンダブロックWの熱処理の効率化を図ることが可能となっている。
また、熱処理装置100によれば、第一供給孔11A・11AをシリンダブロックWa及びシリンダブロックWbのボアBの下方(空気の流れ方向の上流側)に配置して、その長手方向の長さを、シリンダブロックWbの長手方向の長さよりも長くしているので、最小のシリンダブロックWaから最大のシリンダブロックWbまでの種々の大きさのシリンダブロックWに対して、上述の効果を奏することができ、汎用性の向上を図ることができる。
同様に、第二供給孔12A・12Aを、シリンダブロックWaの長手方向の両側面よりも短手方向外側であって、シリンダブロックWbの長手方向の両側面よりも短手方向内側となる範囲内に位置するように配置しているので、最小のシリンダブロックWaから最大のシリンダブロックWbまでの種々の大きさのシリンダブロックWに対して、上述の効果を奏することができ、汎用性の向上を図ることができる。
図5に示すように、標準供給ユニットの昇温時間を1とした場合には、熱処理装置100によるシリンダブロックWa及びシリンダブロックWbの昇温時間は、略1/4程度まで低減できる。
図6に示すように、供給ユニット10を用いた熱処理装置100に使用されるエネルギー(図6中の実線)は、標準供給ユニットを用いた熱処理装置に使用されるエネルギー(図6中の二点鎖線)と比較して昇温時間にかかわらず低減されている。つまり、熱処理装置100によれば、シリンダブロックWを効率良く加熱することができ、省エネルギーを実現できる。
なお、本実施形態の供給ユニット10は、シリンダブロックWを時効処理するために昇温させる熱処理装置100に使用されるものとしたが、これに限定されない。例えば、シリンダブロックWを降温(冷却)させる熱処理装置100に使用されるものであっても良い。
なお、本実施形態の熱処理装置100では、供給ユニット10を、シリンダブロックWの下方に配置する構成としたが、これに限定されない。例えば、空気の循環方向を本実施形態とは逆方向にする場合は供給ユニット10を、シリンダブロックWの上方に配置して空気を処理室16内に供給する構成としても良い。
つまり、供給ユニット10は、処理室16内に設置されるシリンダブロックWにおけるボアBの軸線方向の一側又は他側であって、空気の流れ方向の上流側となる側に配置すればよい。
10 供給ユニット
11 第一供給部
11A 第一供給孔
12 第二供給部
12A 第二供給孔
100 熱処理装置
B ボア
C クランク室
W シリンダブロック

Claims (3)

  1. 供給される気体によってシリンダブロックに熱処理を施すシリンダブロックの熱処理装置であって、
    前記シリンダブロックのボアの軸線方向の一側又は他側から該ボアに向かうように気体を供給する第一供給部と、
    前記シリンダブロックのボアの軸線方向の一側又は他側から該シリンダブロックのボア配列方向の側面に向かうように気体を供給する第二供給部と、を備え、
    前記第一供給部及び前記第二供給部には、それぞれ気体の吹出口となる供給孔が形成され、
    前記第一供給部及び/又は前記第二供給部の供給孔は、前記シリンダブロックのボア配列方向に沿ったスリット形状に形成される、
    シリンダブロックの熱処理装置。
  2. 請求項に記載のシリンダブロックの熱処理装置であって、
    前記供給孔のボア配列方向の長さは、熱処理が施される前記シリンダブロックのうちで最大のシリンダブロックのボア配列方向の長さよりも長いものとされる、
    シリンダブロックの熱処理装置。
  3. 請求項又は請求項に記載のシリンダブロックの熱処理装置であって、
    前記第二供給部における前記供給孔は、熱処理が施される前記シリンダブロックのうちで最小のシリンダブロックのボア配列方向の両側面よりも短手方向外側であって、熱処理が施される前記シリンダブロックのうちで最大のシリンダブロックのボア配列方向の両側面よりも短手方向内側となる範囲内に位置するように配置されている、
    シリンダブロックの熱処理装置。
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