JP6223157B2 - 三次元画像撮像方法、三次元画像解析方法、及び三次元画像撮像システム - Google Patents

三次元画像撮像方法、三次元画像解析方法、及び三次元画像撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、三次元画像撮像方法、三次元画像解析方法、及び三次元画像撮像システムに関するものである。
生物細胞が蛍光を発するように改変して得られた試料を観察対象として、細胞イメージングする技術は、種々の生命現象の観察に大いに役立てられてきた。特に、蛍光を発するように改変された生物細胞については、蛍光により発せられる光強度が比較的強いことから、二次元及び三次元での細胞イメージングに多用されてきた。その一方で、発光を発するように改変された生物細胞については、その有用性が理解されながらも、発光により発せられる光が非常に微弱なことから、二次元か三次元かに関わらず、細胞イメージング自体が非常に困難であった。
そこで、従来、自家発光により生じる肉眼では観察できない微弱な光に対して合焦位置を合わせることができる微弱光検出方法及び装置が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の微弱光検出方法及び装置によれば、鮮明な二次元発光画像を取得することができる。また、複数の異なる発光部位を有する胚等の生体試料について、異なる焦点距離において撮像して画像を得て、得られた各画像内の発光部位のコントラストに基づいて、画像の三次元再構成に使用する画像を取捨選択する方法及び装置が提案されてきた(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の画像化方法によれば、生体試料内部で発生する光を正確に画像化することができる。
ここで、蛍光を発するように改変された生物細胞を用いた細胞イメージングでは、光強度が比較的強いため、細胞内の細部構造を精細に把握することが可能である一方で、細胞内部構造による光の散乱の影響が大きく、光強度に基づいて定量的なデータを取得することは困難であった。また、蛍光による細胞イメージングでは、蛍光を励起させるための励起光の照射時間が長くなるほど検出される蛍光強度が減衰し、また、励起光の照射により、イメージング対象とする生物細胞の挙動に影響が出るからである。
さらに、近年、単独の細胞レベルの生命現象を観察するための観察系と、組織レベルの生命現象を観察するための観察系との橋渡しとなる観察系として、複数の細胞同士が三次元的に離間した状態で生じる細胞間の相互作用を観察するための観察系に対する要求が高まってきた。細胞は、単独で培養されている場合と、複数の細胞が適宜離間した状態で培養されている状態とでは、薬剤等に対する応答が異なるので、単独で培養されている細胞で観察された応答をそのまま組織の応答として解釈することはできなかったからである。したがって、複数の細胞同士が三次元的に離間した状態で生じる細胞間の相互作用を観察するための観察系に使用する試料の培養担体として、様々な三次元培養担体が開発されている。
特許第5289768号公報 特開2012−122829号公報
しかし、これらの三次元培養担体は、一般的に、シリカ、リン酸カルシウム、及び脂肪酸ポリエステルといった白色系の材料(部材)により構成され、これらの材料は、少なくとも可視光に対し高い反射または散乱を示す。仮に、三次元培養担体が、光透過性が比較的高い材料(例えば、ガラス)を含むような場合でも、三次元培養担体の外部から明視野照明光や蛍光用励起光を照射すると、三次元的に配置される細胞の外部と内部とでは届く光量が異なり、またばらつき易いので、個々の細胞から正確な生物学的情報を得るのが難しい。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、三次元培養担体により担持された三次元試料について、高精彩な三次元発光画像を取得するための新たな方途を提供することにある。
上記目的を達成する本発明に係る三次元画像撮像方法は、非照明条件下で自己発光するよう調製された複数の細胞を、担体上で、1μm以上前記複数の細胞の平均的な大きさの2倍以下の、前記複数の細胞間での相互作用が可能な離間距離で、三次元的に離間した配置状態で培養して、三次元試料を準備するステップと、前記三次元試料中の、前記複数の細胞を含むボリュームについて非照明条件下での三次元発光画像を取得するステップと、を含むことを特徴とするものである。
さらに、上記三次元画像撮像方法において、前記三次元試料を準備するステップで、前記複数の細胞間に前記担体の部材を介在させることにより、前記複数の細胞間での相互作用が可能な距離である、前記離間距離を隔てて、前記複数の細胞の少なくとも一部を、一つ一つ三次元的に離間して配置させることが好ましい。
さらに、上記三次元画像撮像方法において、前記三次元発光画像を取得するステップは、対物光学系を備える画像撮像装置を用いて前記複数の細胞を含むボリュームについて、非照明条件下での三次元発光画像を取得するステップであり、該ステップは、さらに、前記三次元試料について、前記対物光学系の合焦位置を光軸方向に所定ピッチで移動させるステップと、各合焦位置にて、前記三次元試料の前記ボリュームに含まれる前記複数の細胞の発光画像を、非照明条件下で撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された複数枚の前記発光画像を三次元合成して、前記複数の細胞の三次元発光画像を生成する三次元合成ステップとを含むことが好ましい。
さらに、上記三次元画像撮像方法において、前記撮像ステップを所定の時間間隔で繰り返し、各撮像ステップにて撮像された前記複数枚の発光画像について、前記三次元合成ステップを実施することが好ましい。
上記目的を達成する本発明に係る三次元画像解析方法は、上述の三次元画像撮像方法により得られた、前記複数の細胞の三次元発光画像に基づいて、該三次元発光画像に含まれる少なくとも一つの細胞の発光強度値を取得し、発光情報として提供するステップを含み、前記発光情報は、前記少なくとも一つの細胞と、該少なくとも一つの細胞の周囲の細胞との相互作用に関する情報を含むことを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係る三次元画像撮像システムは、対物光学系及び撮像部を備える画像撮像装置と、前記画像撮像装置を介して取得された画像を三次元合成する三次元画像合成装置と、を有する三次元画像撮像システムであって、非照明条件下で自己発光するよう調製された複数の細胞が担体上で、1μm以上前記複数の細胞の平均的な大きさの2倍以下の、前記複数の細胞間での相互作用が可能な離間距離で、三次元的に離間した配置状態で培養された三次元試料を有し、前記画像撮像装置は、前記三次元試料を保持する試料保持部と、前記三次元試料を覆う暗箱とを備え、前記三次元画像合成装置は、画像合成部を備え、該画像合成部は、前記画像撮像装置により撮像された、前記三次元試料中の複数の細胞を含むボリュームについて三次元発光画像を生成することを特徴とする。
さらに、上記三次元画像撮像システムにおいて、前記三次元試料の前記担体は、該担体を構成する複数の部材が、前記複数の細胞の前記離間距離内に在して配置されてなることが好ましい。
さらに、上記三次元画像撮像システムにおいて、前記画像撮像装置は、さらに、前記対物光学系の合焦位置を光軸方向に所定ピッチで移動させる対物光学系調整部と、前記対物光学系調整部により移動された各合焦位置にて、前記三次元試料の前記ボリュームに含まれる少なくとも一つの細胞の発光画像を、非照明条件下で撮像するように前記撮像部を制御する撮像制御部と、を備え、前記三次元画像合成装置は、前記撮像部により撮像された複数枚の前記発光画像を三次元合成して、前記複数の細胞の三次元発光画像を生成する画像合成部を備えることが好ましい。
さらに、上記三次元画像撮像システムにおいて、前記撮像制御部は、前記撮像部が前記各合焦位置で前記発光画像を撮像して複数枚の発光画像を取得することを、所定の時間間隔で繰り返すように前記撮像部を制御し、前記画像合成部は、各時点で前記撮像部により撮像された前記複数枚の前記発光画像を三次元合成して、前記複数の細胞の三次元発光画像を複数枚生成することが好ましい。
本発明によれば、三次元培養担体により担持された三次元試料について、高精細な三次元発光画像を得ることができる。
本発明に係る三次元画像撮像システムの一例を示す概略構成図である。 図1に示す三次元画像撮像システムの一部の詳細構成の一例を示す図である。 図2に示す三次元試料の平面図である。 本発明に係る三次元画像撮像方法の一例を説明する図である。 本発明に係る三次元画像撮像方法により得られる発光画像及び三次元発光画像の一例を示す図である。 本発明に係る三次元画像撮像方法により得られる発光画像及び三次元発光画像の一例を示す図である。 本発明に係る三次元画像撮像方法により得られる発光画像及び三次元発光画像の一例を示す図である。 本発明に係る三次元画像撮像方法により得られる発光画像及び三次元発光画像の一例を示す図である。 本発明に係る三次元画像撮像方法により得られる発光情報の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による三次元画像撮像方法、三次元画像解析方法、及び三次元画像撮像システムの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る三次元画像撮像システムの一例を示す概略構成図である。三次元画像撮像システム10は、三次元試料12を保持する試料保持部11と、三次元試料12の培養条件を調節するインキュベータ13と、対物光学系14と、撮像部15と、対物光学系14の移動を調整する対物光学系調整部16と、試料保持部11の移動を調整する試料保持部調整部17と、これらを制御する制御部18と、を備える。制御部18は、特に、撮像部15を制御する撮像制御部19と、撮像された画像を合成する画像合成部20とを備える。なお、対物光学系14、撮像部15、及び撮像制御部19は、画像撮像装置を構成する。また、画像合成部20は、三次元画像合成装置を構成する。さらに、三次元画像撮像システム10は、試料保持部11、三次元試料12、及びインキュベータ13を含む本体21と、本体21の外周部に設けられた暗箱22と、暗箱22を覆う蓋23とを備える。暗箱22及び蓋23により、本体21の内部は外来光から遮光され、光源24をオフにした場合には、本体21の内部は非照明条件となる。これにより、本体21の内部は、三次元試料12中の個々の細胞が遺伝子発現等の活性または存在量に応じて極微弱な生物発光を自己発光したとしても、撮像部15が良好な撮像を実施できる状態に維持される。なお、暗箱22は、三次元試料12から撮像部15に至る範囲に外来光が入射しない暗室を形成する構造であれば、どのような遮光構造であっても良い。
ここで、三次元画像撮像システム10は、非照明条件下で自己発光するように調製された三次元試料12を撮像可能に構成されている。このため、三次元試料12を照明するための機構は本実施形態による三次元画像撮像システム10では必須の構成ではない。しかしながら、実用上、発光の観察及び撮像に先立って、試料表面に焦点を合わせるために、照明下で焦点位置を調節する必要が生じうることがある。したがって、図1では、三次元画像撮像システム10は光源24を備えるものとして図示するが、発光を観察する際には光源24からの照明をオフに(非照明下)にする。さらに、三次元画像撮像システム10は、必要に応じて、蓋23内に備えられたフィルタ30及び対物光学系14と撮像部15との間に配置されたフィルタ31を備えても良い。フィルタ30及び31は、例えば、分光フィルムとして構成されうる。また、自己発光のために用いる発光タンパク質(例えばルシフェラーゼ)として異なる波長の発光を示すような1または2種以上の発光タンパク質を使用した場合には、発光する色ごとに識別するための分光フィルタを装置内で交換しながら撮像したり、波長ごとのフィルタを通し別々の撮像部(または撮像素子上の部分領域)で同時に撮像したりすることで、マルチカラーな三次元発光画像を得ることも可能である。
また、三次元撮像システム10は、三次元試料12について、対物光学系14の光軸方向をZ軸とした場合に、Z軸方向において所定間隔で撮像を行い、撮像された各画像を三次元再構成することにより三次元画像を取得するものである。以下、三次元画像撮像システム10の主要構成部についてそれぞれ説明することにより、本実施形態の三次元撮像システム10の動作及び機能、並びに本発明の三次元画像撮像方法及び三次元画像解析方法の一例の詳細を明らかにする。
試料保持部11は、三次元試料12を保持し、XY軸方向で移動可能に構成される。かかる移動は、試料保持部調整部17により調整される。試料保持部11のXY軸方向における移動により、三次元画像撮像システム10を用いて画像を撮像する際の撮像視野を選択することができる。なお、試料保持部11は、例えば、ステージにより構成される。
三次元試料12は、非照明条件下で自己発光するよう調製された複数の細胞を、担体上で三次元的に離間した配置状態で培養して得られた三次元試料である。本明細書において「非照明条件下で自己発光するよう調製された」試料とは、先天的に自己発光性を有する試料や、例えば、ルシフェラーゼの発光ベクターのような、発光性の遺伝子のベクターを導入して自己発光性を後天的に付与した試料を意味する。また、本明細書において「三次元試料」とは、細胞を三次元的に保持可能な担体上で、細胞を三次元的に離間した配置状態で培養して得られた試料を意味する。なお、三次元試料12の薬剤に対する応答を三次元画像撮像システム10で観察及び撮像するにあたり、予め三次元試料12に薬剤を投与しておいても良いし、観察下で投与しても良い。
得られる三次元発光画像を高精細化する観点から、三次元試料の調製にあたり、高輝度型の発光遺伝子を使用することが好ましい。三次元試料の自己発光の強度が十分であれば、三次元発光画像を一層高精細化することができるからである。より高輝度の発光を得ることができる発光ベクターについては、目下開発が進んでいるが、そのような発光ベクターの一例として、CMV(cytomegarovirus)プロモーターにLuciola2(添付の配列表参照)という遺伝子を担持させたベクター(pCMV::Luciola2)や、pGLベクター(プロメガ社)、pNLベクター(プロメガ社)、及びpELucベクター(東洋紡績社)などが挙げられる。
三次元試料の担体としては、例えば、繊維状のシートないし不繊布の形態の担体(例えば、国際公開第2010/082603号、特開2010−63411号、特開2008−199897号)、複数の微粒子(直径:50〜1000nm)により、複数の細胞を3次元的に配置する担体(例えば、特表第2010−524442号)、及び、平面上に溝等の微細構造(マトリックス状ないし繊維状)を形成したフィルム形態の担体(例えば、特開2010−22366号、特開2010−161981号)が挙げられる。フィルム形態の担体を三次元培養担体(三次元培養用支持体)として用いる場合には、2個以上、好ましくは5個以上の細胞が担体内部に高さないし深さ方向に保持できるように、100μm以上、好ましくは200μm以上の厚さであることが好ましい。この他に、三次元試料の担体としては、ゲル状担体も報告されている。一方、平面上に溝等の微細構造を形成したフィルム状の担体では、互いに溝で隔離された複数の細胞が培養によりスフェロイドという立体的な細胞塊が生成され、かかる細胞塊状に生長した細胞もまた、上述したような光照射による光量のばらつきや散乱等の影響で内部構造を観察し難い。そこで、本願に係る三次元画像撮像システムの三次元試料として適用することができる。上述した担体の中でも、細胞間に担体を構成する部材が介在することで、細胞間での相互作用が可能な距離で、担体に担持される複数の細胞の少なくとも一部を一つ一つ三次元的に離間して配置させることができる、繊維状のシートないし不繊布の形態の担体、及び複数の微粒子により複数の細胞を三次元的に配置する担体を使用することが好ましい。本発明者による検討では、発光タンパク質による遺伝子発現に関わる細胞間の相互作用に関して、例えば1μm以上、細胞2個相当の距離以内で細胞同士が非接触の状態で離間している場合、より生体組織に近い生物学的情報の取得が可能な状態における三次元発光画像を取得することができると考えられた。なお、これらの好ましい担体は、該担体を構成する繊維や微粒子等の複数の部材が、前記複数の細胞が前記複数の部材間に介在可能且つ相互作用可能な距離で、相互に離間して配置されてなるものである。
対物光学系14は、三次元試料12に含まれる複数の細胞から発せられる発光に対して合焦し、かかる発光を撮像部15へと伝達する。対物光学系14は、対物光学系調整部17により、光軸方向に所定ピッチで移動され、三次元試料12における合焦位置を光軸方向、すなわちZ軸方向に移動可能である。これにより、担体上で複数の細胞を三次元的に離間して保持する三次元試料12について、高精彩な三次元発光画像を取得することができる。
撮像部15は、対物光学系14から伝達される発光を、対物光学系調整部16により移動された対物光学系14の各合焦位置にて、三次元試料の複数の細胞を含むボリュームに含まれる少なくとも一つの細胞由来の発光の画像(発光画像)を、非照明条件下で撮像する。撮像部15は、かかる撮像により、三次元試料12中の複数の細胞を含むボリュームについて複数枚の発光画像を得る。ここで、「ボリューム」とは、対物光学系14の観察視野と、Z軸方向の観察範囲により規定される、XYZ軸方向に広がりを持つ観察領域を意味する。なお、Z軸方向の観察範囲は、三次元試料12のZ軸方向の厚さ全体であっても、その一部であっても良い。また、「ボリューム」は、三次元画像撮像システム10のユーザの用途に応じて、適宜設定することができる。なお、撮像部15は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary MOS)センサなどのイメージセンサにより構成される。
制御部18は、撮像部15、対物光学系調整部16、及び試料保持部調整部17の動作をそれぞれ制御する。特に、制御部18内の撮像制御部19は、撮像部15の撮像タイミング及び露出時間を制御する。この際、撮像制御部19は、撮像部15が、対物光学系14から伝達される発光を、対物光学系調整部16により移動された対物光学系14の各合焦位置にて、三次元試料の複数の細胞を含むボリュームに含まれる少なくとも一つの細胞の発光画像を、非照明条件下で撮像するようにする。なお、対物光学系調整部16は、具体的には微動ねじにより構成されることができる。さらに、撮像制御部19は、上述した各合焦位置における撮像を、所定の時間間隔で繰り返すことができる。なお、制御部18及び撮像制御部19は、例えば、コントローラやPC(Personal Computer)により構成され、これらは、使用者が撮像した画像を観察するためのディスプレイ等の表示部や、後述するような領域(ROI)を指定するためのインターフェース(キーボードやタッチパネルのような入力手段等)を備えている。
画像合成部20は、複数の細胞を含むボリュームについて非照明条件下での三次元発光画像を生成する。より具体的には、撮像部15により撮像された複数枚の発光画像を三次元合成して、複数の細胞の三次元発光画像を生成する。ここでいう三次元合成とは、三次元再構成処理であり、撮像部15により得られた複数枚の発光画像について、それぞれの位置情報を用いて各画像を三次元的に配列して合成する処理を意味する。なお、図1では、三次元画像撮像システム10は、撮像制御部19及び画像合成部20を同じ制御部18内に備えるものとして図示したが、これらを別個のハードウエア資源(プロセッサ)により実装することも勿論可能である。このようにして、本実施形態による三次元画像撮像システムにより三次元発光画像を撮像することで、三次元試料について、高精彩な三次元発光画像を取得することができる。すなわち、本実施形態による三次元画像撮像システムによれば、高精度な三次元発光イメージングを実現することができる。なお、図1は倒立型の対物光学系を示しているが、正立型(試料の情報に対物レンズが配置される)の対物光学系を、三次元画像撮像システム10に採用することも勿論可能である。
さらに、撮像制御部19により各合焦位置における撮像が繰り返された場合、画像合成部20は、各時点において撮像された複数枚の発光画像について、それぞれ三次元合成を実施することができる。このようにして、本実施形態による三次元画像撮像システムは、細胞から発せられる発光について、タイムラプス撮影を実現することができる。
図2は、図1に示す三次元画像撮像システム10の一部の詳細構成の一例を示す図である。三次元試料12は複数の細胞(図中、黒の楕円で示される)を繊維状の担体内において三次元配置してなる。三次元試料12は、ガラスボトムディッシュ121内に静置される。三次元試料12内の複数の細胞の分散は均等ではなく、分散密度に粗密があり、それぞれ、対物光学系14の光学面から、距離Za〜Zeで離間して配置されている。さらに、図3に示す三次元試料12の平面図からも明らかなように、XY平面上においても分散密度に粗密がある。
対物光学系14は、対物光学系調整部16によりZ軸方向に所定ピッチで移動されるが、ここで、所定ピッチは、例えば、撮像対象とする細胞の平均的な大きさに基づいて決定することができる。例えば、撮像対象とする細胞の平均的な大きさが、縦20μmである場合には、所定ピッチを20μm未満とすれば、観察対象とする細胞のZ軸方向の分散密度が疎な領域であっても、細胞が撮像できなくなる虞を低減し、逆に、細胞のZ軸方向の分散密度が密な領域であっても、各細胞を個別の細胞として認識することができる。
そして、撮像制御部19(明確のため、図2には図示しない)は、対物光学系14が対物光学系調整部16によりZ軸方向に所定ピッチで移動される度に、撮像部15(明確のため、図2には図示しない)の駆動を制御して、撮像動作を実行させる。撮像制御部19による撮像部15の駆動の制御について、図4を参照して以下に説明する。
図4は、本発明に係る三次元画像撮像方法の一例を説明する図である。ここでは、対物光学系調整部16は、タイムポイント(TP)毎に、Z軸方向について、対物光学系14の初期位置を基準として0μm〜100μmの間で、1μmピッチで対物光学系14を移動させる。ここで、タイムポイント(TP)とは、一枚の三次元発光画像を取得するための複数回の撮像を開始する時点を意味する。また、撮像に先立ち、光源24により三次元試料12に対して光を照射し、対物光学系14側(図1では、三次元試料12の下方)より明視野観察して、三次元試料12に関して、その形態や配置などの二次元的な情報を得て、撮像を開始する視野位置及びZ軸方向の対物光学系14側の初期位置を定めることができる。例えば、初期位置は、明視野で三次元試料12の表面に合焦した際の、対物光学系14の位置として定めることができる。もちろん、明視野観察によらず、発光画像に基づいて、対物対物光学系14の初期位置を定めることも可能である。そして、撮像制御部19は、対物光学系調整部16が対物光学系14のZ軸上での位置を1μmピッチで移動して焦点位置を移動させる毎に、所定の露出時間(EXP_t)で撮像領域内に含まれる細胞由来の発光を撮像し、発光画像を得る。そして、画像合成部20は、このようにして一つのタイムポイント(TP,TP、またはTP)での複数回にわたる撮像により得られた発光画像を、三次元合成して、三次元発光画像を生成する。
さらに、撮像制御部19は、あるタイムポイント(TP)での複数回にわたる撮像を終えると、タイムポイント(TP)から所定時間後のタイムポイント(TP)で、同様に複数回の撮像を実施する。そして、撮像制御部19は、三次元画像撮像システム10のユーザの用途に応じた頻度及び時間にわたり、各タイムポイントで複数回の撮像を繰り返す。このように、複数のタイムポイントについて対物光学系14の焦点位置をZ軸方向で移動させつつ三次元発光画像を撮像することで、タイムラプス撮影を実施し、複数の細胞由来の発光の経時的変化を捉えることができる。
制御部18は、このようにして得られた複数の細胞の三次元発光画像に基づいて、該三次元発光画像に含まれる少なくとも一つの細胞の発光強度値を取得し、発光情報として提供する。発光情報は、CPU(Central Computing Unit)等の演算部を備える図示しないPC等に上述のようにして得られた三次元発光画像を読み込み、例えば、市販のイメージングソフトウエアであるcellSens(登録商標)(オリンパス株式会社製)により取得することも可能である。そして、上述の発光情報は、三次元発光画像に撮像されたある一つの細胞(注目細胞)と、かかる細胞の周囲の細胞との相互作用に関する生物学的情報を含む。ここで、「周囲の細胞」とは、例えば、注目細胞から所定距離(例えば、注目細胞の大きさの2倍以内)内の細胞である。
ここで、発光情報の取得方法の一例について、以下に説明する。発光情報の取得にあたり対象とする細胞の三次元位置情報及び発光強度値とを対応づけるステップを実施することが好ましい。まず、あるタイムポイントTPにて取得した一番目の発光画像について、一つの細胞αを含むROIを設定する。発光画像について、例えば左下を原点としたXY座標系を与える。そして、細胞αの中心位置のXY座標を求め、細胞αのXY位置情報として設定する。次に、タイムポイントTPで撮像した全ての発光画像の中から、細胞αの輝度が最も高くなる画像を抽出する。そして、かかる画像の取得されたZ軸方向における位置を、細胞αのX位置情報として設定する。このようにして、細胞の三次元位置情報を取得する。
また、発光強度値は、タイムポイントTPで撮像した全ての発光画像における、細胞αの中心位置のXY座標に対応する位置の輝度値の合計値とすることができる。あるいは、発光強度値は、タイムポイントTPで撮像した全ての発光画像の中から、細胞αの中心位置のXY座標に対応する位置の輝度値が最も高い画像を選出し、かかる画像における細胞αの中心位置のXY座標に対応する位置の輝度値とすることができる。
本実施形態による三次元画像解析方法によれば、細胞間での相互作用が可能な距離で担体上に担持された複数の細胞の三次元発光画像に基づいて発光情報を提供するので、かかる発光情報にはおのずと、細胞間の相互作用に関する情報がより生体に近い状態で含まれる。このような情報は、組織レベルでの薬剤等に対する細胞間の応答を正確に把握するために非常に有利に用いることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明について、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。
以下、上述の実施形態に係る三次元画像撮像方法、三次元画像解析方法、及び三次元画像撮像システムにより、実際の三次元試料について三次元発光イメージング及び三次元発光解析を実施した例について説明する。下記の例では、三次元画像撮像システムを、試料保持部及び対物光学系としてLUMINOVIEW(登録商標)LV200(オリンパス社製)を採用し、撮像部としてImagEM(登録商標)(浜松ホトニクス社製)を採用し、対物光学系調整部として焦点位置調整装置(Prior社製)を採用し、制御部として解析ソフトウェアcellSens(登録商標)(オリンパス社製)をインストールしたPCを採用して構成した。かかる三次元画像撮像システムを用いて、担体としてCellbed(登録商標)(日本バイリーン社製)を使用した三次元試料(U2OS安定発現株)の三次元発光画像を取得した。
[U2OS細胞の三次元多重培養サンプルを使用した三次元発光イメージングによるCMVプロモーター活性の検出]
本実施例では、三次元試料として、ヒト骨肉腫細胞であるU2OS細胞の三次元多重培養サンプルを三次元試料として用いた三次元発光イメージングを行うことで、同一の生細胞におけるCMVプロモーター活性の変化を長時間に渡って追跡した。
本実施例における実験の手順について、以下に説明する。
pcDNA3.1(+)(Invitrogen社製)のMCS(Multiple Cloning Site)に制限酵素BamHI及びEcoRIでLuciola2ルシフェラーゼタンパク質をコードする遺伝子(配列表を参照)を挿入し、CMVプロモーターの制御下でルシフェラーゼを発現するベクターpCMV::Luciola2を作成した。
35mm−ガラスボトムディッシュに播いたU2OS細胞に、FuGene試薬(Promega社製)を使用してpCMV::Luciola2ベクターを導入した。常法を用いて、本ベクターを導入したU2OS細胞からpCMV::Luciola2の安定発現株を作成した。作成したU2OS安定発現株を三次元培養担体であるCellbed(登録商標)(日本バイリーン社製)に6×10個播種した。2日に1度の培地交換を行いながら、10日間に渡る培養を行い、U2OS安定発現株の三次元多重培養サンプルを作成した。滅菌したピンセットでCellbed(登録商標)を裏返して35mm−ガラスボトムディッシュ内へ静置し、ステンレス製リングの重しをCellbed(登録商標)上部へ置いた。最終濃度1mMのD−luciferin(発光用の基質溶液)を10%のFBS(Fetal Bovine Serum)を含むD−MEM(Dulbecco's modified Eagle medium)培地に添加した後、ディッシュをLUMINOVIEW(登録商標)LV200(オリンパス社製)にセットし、三次元多重培養U2OS細胞の発光画像のタイムラプス撮影を行った。ここで、三次元培養担体として、溶液の浸透が良好なマトリックス状ないし繊維状の構造物を使用したので、基質溶液が三次元培養担体全体に浸透し、三次元培養担体に付着等により保持された個々の細胞に対し均等に基質反応を進行させることができた。
タイムラプス撮像にあたり、U2OS細胞を5%CO雰囲気下のインキュベータ内に静置し、観察時の対物レンズの倍率は20倍、撮像部を構成するCCDカメラはImagEM(登録商標)(浜松ホトニクス社製)、ビニングは1×1、露出時間は1秒とした。発光画像を撮像するにあたり、分光フィルタは使用しなかった。LV200の焦点位置調整用微動ねじに対して、対物光学系調整部を構成する焦点位置調整装置(Prior社製)を取り付け、各タイムポイントにおける複数回の撮像に際して、対物光学系の移動ピッチを1umとして、合焦位置を移動して100回撮像できるように設定を行った(図4参照)。このような設定は、細胞の向きや形状により異なるものの、単一の細胞を約20回に分割した発光画像を得るようなピッチ間隔であり、数個分の細胞に相当する高さ範囲を撮像範囲として含むものである。かかるピッチ間隔や高さ範囲については適宜増減して構わないことは言うまでもない。タイムラプス観察の結果得られた0時間、4時間、8時間、及び12時間を経過した時点のタイムポイントで撮像された発光画像を、図5A、図6A、図7A、及び図8Aに示す。図5A、図6A、図7A、及び図8Aにおいて、左上の数値は経過時間を意味する。また、各タイムポイントにおいて撮影された焦点位置の異なる100枚の画像から、画像解析ソフトウェアcellSens(登録商標)(オリンパス社製)を用いて三次元再構成画像を作成した。作成した三次元再構成画像をそれぞれ図5B、図6B、図7B、及び図8Bに示す。
さらに、得られたこれらの発光画像に対して実際に細胞の解析を行うための興味領域(Region of Interest, ROI)を複数箇所指定した。図5〜図8において、左上に数字が付された矩形は、各ROI1〜5を示す。ここで、ROIは三次元的に培養された細胞の形状や配置に応じて異なる大きさであってよいが、細胞間の相互作用を解析する上では単一の細胞単位で領域を指定するのが好ましい。さらに、発光情報としてROIでの発光強度(輝度)の経時変化を取得して得たグラフを図9に示す。ここで、各ROIでの発光強度は、各ROIに含まれる細胞におけるCMVプロモーター活性の強度に対応する。
図9より明らかな通り、12時間に渡る観察において、ROI1,2,4、及び5では、CMVプロモーター活性の緩やかな上昇が確認された。一方、ROI3においては、8時間経過時点までは緩やかなCMVプロモーター活性の上昇が確認されたが、12時間経過時点においては急速な活性の低下が観察された。このような、ROI1〜5で観察されるCMVプロモーター活性の変化は、ROI1〜5に含まれる各細胞と、三次元的に離間して配置されている周囲の細胞との間の相互作用を反映している。
ここで、各ROI1〜5に含まれる細胞は、タイムラプス撮像中培養状態に維持されるため、その三次元位置が一定ではない。しかし、本実施例に使用した三次元画像撮像システムでは、各タイムポイントにおいて、対物光学系の合焦位置をZ軸方向に所定ピッチで移動させつつ撮像を実施する。このため、このような長時間に渡る撮像においてU2OS細胞がZ軸方向に移動したとしても、三次元再構成画像を用いて細胞の移動位置を確認することで、一細胞レベルで発光強度の変化を追跡することが可能である。
以上の実験結果より、本発明に従う三次元画像撮像方法、三次元画像解析方法、及び三次元画像撮像システムと、細胞の三次元多重培養サンプルとを用いた発光イメージングにより、同一の生細胞におけるプロモーター活性の変化を、経時的かつ定量的に長時間に渡って追跡することが可能であることが示された。
以上のように、本発明に従う三次元画像撮像方法、三次元画像解析方法、及び三次元画像撮像システムによれば、三次元培養担体により担持された三次元試料について、高精彩な三次元発光画像を取得することができる。
10 三次元画像撮像システム
11 試料保持部
12 三次元試料
13 インキュベータ
14 対物光学系
15 撮像部
16 対物光学系調整部
17 試料保持部調整部
18 制御部
19 撮像制御部
20 画像合成部
21 本体
22 暗箱
23 蓋

Claims (9)

  1. 非照明条件下で自己発光するよう調製された複数の細胞を、担体上で、1μm以上前記複数の細胞の平均的な大きさの2倍以下の、前記複数の細胞間での相互作用が可能な離間距離で、三次元的に離間した配置状態で培養して、三次元試料を準備するステップと、
    前記三次元試料中の、前記複数の細胞を含むボリュームについて非照明条件下での三次元発光画像を取得するステップと、を含むことを特徴とする三次元画像撮像方法。
  2. 前記三次元試料を準備するステップで、前記複数の細胞間に前記担体の部材を介在させることにより、前記複数の細胞間での相互作用が可能な距離である、前記離間距離を隔てて、前記複数の細胞の少なくとも一部を、一つ一つ三次元的に離間して配置させることを特徴とする、請求項1に記載の三次元画像撮像方法。
  3. 前記三次元発光画像を取得するステップは、対物光学系を備える画像撮像装置を用いて前記複数の細胞を含むボリュームについて、非照明条件下での三次元発光画像を取得するステップであり、該ステップは、さらに、
    前記三次元試料について、前記対物光学系の合焦位置を光軸方向に所定ピッチで移動させるステップと、
    各合焦位置にて、前記三次元試料の前記ボリュームに含まれる前記複数の細胞の発光画像を、非照明条件下で撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された複数枚の前記発光画像を三次元合成して、前記複数の細胞の三次元発光画像を生成する三次元合成ステップと、
    を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の三次元画像撮像方法。
  4. 前記撮像ステップを所定の時間間隔で繰り返し、各撮像ステップにて撮像された前記複数枚の発光画像について、前記三次元合成ステップを実施することを特徴とする、請求項3に記載の三次元画像撮像方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の三次元画像撮像方法により得られた、前記複数の細胞の三次元発光画像に基づいて、該三次元発光画像に含まれる少なくとも一つの細胞の発光強度値を取得し、発光情報として提供するステップを含み、
    前記発光情報は、前記少なくとも一つの細胞と、該少なくとも一つの細胞の周囲の細胞との相互作用に関する情報を含むことを特徴とする、三次元画像解析方法。
  6. 対物光学系及び撮像部を備える画像撮像装置と、前記画像撮像装置を介して取得された画像を三次元合成する三次元画像合成装置と、を有する三次元画像撮像システムであって、
    非照明条件下で自己発光するよう調製された複数の細胞が担体上で、1μm以上前記複数の細胞の平均的な大きさの2倍以下の、前記複数の細胞間での相互作用が可能な離間距離で、三次元的に離間した配置状態で培養された三次元試料を有し、
    前記画像撮像装置は、前記三次元試料を保持する試料保持部と、前記三次元試料を覆う暗箱とを備え、
    前記三次元画像合成装置は、画像合成部を備え、
    該画像合成部は、前記画像撮像装置により撮像された、前記三次元試料中の複数の細胞を含むボリュームについて三次元発光画像を生成することを特徴とする、
    三次元画像撮像システム。
  7. 前記三次元試料の前記担体は、該担体を構成する複数の部材が、前記複数の細胞の前記離間距離内に在して配置されてなる、ことを特徴とする、請求項6に記載の三次元画像撮像システム。
  8. 前記画像撮像装置は、さらに、前記対物光学系の合焦位置を光軸方向に所定ピッチで移動させる対物光学系調整部と、前記対物光学系調整部により移動された各合焦位置にて、前記三次元試料の前記ボリュームに含まれる少なくとも一つの細胞の発光画像を、非照明条件下で撮像するように前記撮像部を制御する撮像制御部と、を備え、
    前記三次元画像合成装置は、前記撮像部により撮像された複数枚の前記発光画像を三次元合成して、前記複数の細胞の三次元発光画像を生成する画像合成部を備える、
    ことを特徴とする、請求項6又は7に記載の三次元画像撮像システム。
  9. 前記撮像制御部は、前記撮像部が前記各合焦位置で前記発光画像を撮像して複数枚の発光画像を取得することを、所定の時間間隔で繰り返すように前記撮像部を制御し、
    前記画像合成部は、各時点で前記撮像部により撮像された前記複数枚の前記発光画像を三次元合成して、前記複数の細胞の三次元発光画像を複数枚生成することを特徴とする、請求項8に記載の三次元画像撮像システム。
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