JP6221570B2 - 積層シート及び発泡積層シート - Google Patents
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Description
1. 基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層が形成されている積層シートであって、
(1)前記発泡剤含有樹脂層は、発泡剤として熱分解型発泡剤を含有し、発泡助剤として金属酸化物及び/又は脂肪酸金属塩を含有し、
(2)前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分中に、少なくともα,β不飽和カルボン酸無水物を構成モノマーとして含むオレフィン共重合体を含有し、当該オレフィン共重合体の含有量は、前記樹脂成分100質量%中に5〜20質量%であり、
(3)前記樹脂成分は、i)密度0.85 g/cm 3 以上0.91 g/cm 3 未満の超低密度ポリエチレン、及びii)密度0.91 g/cm 3 以上0.93 g/cm 3 未満の低密度ポリエチレンの少なくとも1種を含有する、
ことを特徴とする積層シート。
2. 前記樹脂成分は、i)密度0.85 g/cm3以上0.91 g/cm3未満の超低密度ポリエチレン及びii)密度0.91 g/cm3以上0.93 g/cm3未満の低密度ポリエチレンを含有する、上記項1に記載の積層シート。
3. 前記超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンの含有量の含有割合は、質量比で前記超低密度ポリエチレン:低密度ポリエチレン=7:3〜9:1である、上記項1又は2に記載の積層シート。
4. 前記発泡剤含有樹脂層は、電子線照射により樹脂架橋されている、上記項1〜3のいずれかに記載の積層シート。
5. 前記基材上に非発泡樹脂層B、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Aが順に形成されている、上記項1〜4のいずれかに記載の積層シート。
6. 前記基材は、繊維質シートである、上記項1〜5のいずれかに記載の積層シート。
7. 上記項1〜6のいずれかに記載の積層シートの前記発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる発泡積層シート。
8. 最表面層の上からエンボス加工が施されている、上記項7に記載の発泡積層シート。
≪積層シート≫
本発明の積層シートは、基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層が形成されており、
(1)前記発泡剤含有樹脂層は、発泡剤として熱分解型発泡剤を含有し、発泡助剤として金属酸化物及び/又は脂肪酸金属塩を含有し、
(2)前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分中に、少なくともα,β不飽和カルボン酸無水物を構成モノマーとして含むオレフィン共重合体を含有し、当該オレフィン共重合体の含有量は、前記樹脂成分100質量%中に5〜20質量%であることを特徴とする。
基材としては限定されず、公知の繊維質基材(裏打紙)などが利用できる。
本発明で用いる発泡剤含有樹脂層は、
(1)発泡剤として熱分解型発泡剤を含有し、発泡助剤として金属酸化物及び/又は脂肪酸金属塩を含有し、且つ、
(2)樹脂成分中に、少なくともα,β不飽和カルボン酸無水物を構成モノマーとして含むオレフィン共重合体を含有し、当該オレフィン共重合体の含有量は、前記樹脂成分100質量%中に5〜20質量%である。
発泡剤含有樹脂層は、その片面又は両面に非発泡樹脂層を有していてもよい。
発泡剤含有樹脂層上(又は非発泡樹脂層A上)には、絵柄模様層を形成してもよい。
本発明では、発泡剤含有樹脂層(又は非発泡樹脂層A、絵柄模様層のいずれか最表層)の表面には艶調整及び/又は絵柄模様層の保護を意図して表面保護層を有してもよい。
≪発泡積層シート≫
本発明の発泡積層シートは、上記積層シートの発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる。発泡時の加熱条件は、熱分解型発泡剤の分解により発泡樹脂層が形成される条件ならば限定されない。加熱温度は210〜240℃程度が好ましく、加熱時間は20〜80秒程度が好ましい。
≪発泡積層シートの製造方法≫
発泡積層シートの製造方法としては、例えば、基材及び発泡剤含有樹脂層上に絵柄模様層を形成後、絵柄模様層上に表面保護層を形成して積層シートとし、次いで熱処理することにより発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層にすることにより製造できる。
超低密度ポリエチレン(VLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)及びエチレン−アクリル酸メチル−無水マレイン酸共重合体(EMAMAH)とその他発泡剤含有樹脂層の材料を下記の配合により溶融混練した後、厚みが70μmとなるように製膜し、裏打紙と貼り合わせた。
・VLDPE「エクセレンFX5501:住友化学(株)製」:72質量部
・LDPE「ペトロセン202:東ソー(株)製」:18質量部
・EMAMAH「レクスパールET:日本ポリエチレン(株)製」:10質量部
・炭酸カルシウム「ホワイトンH:白石工業(株)製」:10部
・二酸化チタン「タイピュアR-108:デュポン(株)製」:30質量部
・発泡剤「ビニホールAC#3:永和化成工業(株)製」:6.0質量部
・発泡助剤「MFX-50E:大協化成工業(株)製」:3.0質量部
実施例2
実施例1のVLDPE:LDPE:EMAMAHの配合量を76:19:5(EMAMAH 5部)に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のVLDPE:LDPE:EMAMAHの配合量を64:16:20(EMAMAH 20部)に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のPE成分(VLDPE、LDPE)をEVA「エバフレックスEV450:三井デュポンポリケミカル(株)製 MFR:15,VA:19」に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のEMAMAH成分を「モディックM545:三菱化学(株)製」:5質量部に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のEMAMAH成分を「モディックM545:三菱化学(株)製」に変更し、配合量をVLDPE:LDPE:モディックM545=76:19:5に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のVLDPE:LDPE:EMAMAHの配合量を80:20:0(EMAMAHなし)に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のVLDPE:LDPE:EMAMAHの配合量を60:15:25(EMAMAH 25部)に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例4のEVA「エバフレックスEV450:三井デュポンポリケミカル(株)製 MFR:15,VA:19」の配合量を100質量部(すなわち、EMAMAHの配合量が0質量部)に変えた以外は、実施例4と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のEMAMAHを「エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA):ニュクレルN1560(三井デュポンポリケミカル(株)製)MFR:60、MAA:15」に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例1のポリエチレン成分(VLDPE及びLDPE)をエチレン−メタクリル酸共重合体「ニュクレルN1110H:三井デュポンポリケミカル(株)製」:100質量部(α,β不飽和カルボン酸無水物は0質量部)に変え、発泡助剤を「アジピン酸ジヒドラジド:大塚化学(株)製」6質量部に変えた以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
各実施例及び比較例で作製した発泡壁紙の表面強度、発泡性(厚み、変色)及び下地追従性を調べた。各試験方法を評価基準は次の通りである。
<表面強度>
表面強化性能試験(日本ビニル工業会)に従って、荷重200gで5往復の引掻き試験を行った。引掻き跡の樹脂の毛羽立ちがない又は僅かであるものをA、引掻き跡が僅かに毛羽立つものをB、引掻き跡が大きく毛羽立つものをCと評価した。尚、評価がB又はAであるものは壁紙の製品として実用的な表面強度を有するものと判断した。
<発泡性(厚み)>
発泡壁紙の発泡倍率を算出し、発泡倍率が7倍以上のものをA、5倍以上7倍未満のものをB、5倍未満のものをCと評価した。なお、発泡倍率は、
発泡倍率=(発泡後厚み−裏打紙厚み)/(発泡前厚み−裏打紙厚み)により算出した。
<発泡後の変色>
色差計(コニカミノルタ(株)製)を用いて、発泡壁紙のb値を測定することにより評価した。具体的には、b値が5.0未満のものをA、b値が5.0以上7.0未満のものをB、b値が7.0以上のものをCと評価した。尚、b値が大きいほど変色の程度が大きい。
<下地追従性>
2枚の粘着剤付きボード紙(2.5cm×4.0cm、厚み0.7mm)の端辺(2.5cm巾の辺)を突き付けた状態とし、これらに対して発泡壁紙の裏打紙側を粘着剤を介して貼り合せ、発泡壁紙をボード紙の寸法に合わせてカットして試験片を作製した(具体的には、発泡壁紙の巾方向及び長さ方向のうち、巾方向に対する垂直方向が突き付けた端辺と平行になるように貼り合わせた)。
Claims (8)
- 基材上に少なくとも発泡剤含有樹脂層が形成されている積層シートであって、
(1)前記発泡剤含有樹脂層は、発泡剤として熱分解型発泡剤を含有し、発泡助剤として金属酸化物及び/又は脂肪酸金属塩を含有し、
(2)前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分中に、少なくともα,β不飽和カルボン酸無水物を構成モノマーとして含むオレフィン共重合体を含有し、当該オレフィン共重合体の含有量は、前記樹脂成分100質量%中に5〜20質量%であり、
(3)前記樹脂成分は、i)密度0.85 g/cm 3 以上0.91 g/cm 3 未満の超低密度ポリエチレン、及びii)密度0.91 g/cm 3 以上0.93 g/cm 3 未満の低密度ポリエチレンの少なくとも1種を含有する、
ことを特徴とする積層シート。 - 前記樹脂成分は、i)密度0.85 g/cm3以上0.91 g/cm3未満の超低密度ポリエチレン及びii)密度0.91 g/cm3以上0.93 g/cm3未満の低密度ポリエチレンを含有する、請求項1に記載の積層シート。
- 前記超低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンの含有量の含有割合は、質量比で前記超低密度ポリエチレン:低密度ポリエチレン=7:3〜9:1である、請求項1又は2に記載の積層シート。
- 前記発泡剤含有樹脂層は、電子線照射により樹脂架橋されている、請求項1〜3のいずれかに記載の積層シート。
- 前記基材上に非発泡樹脂層B、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Aが順に形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の積層シート。
- 前記基材は、繊維質シートである、請求項1〜5のいずれかに記載の積層シート。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の積層シートの前記発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる発泡積層シート。
- 最表面層の上からエンボス加工が施されている、請求項7に記載の発泡積層シート。
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