JP6221242B2 - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、反射型ディスプレイ用カラーフィルタに関する。
ディスプレイのカラー化に関し、カラーフィルタを用いる手法が一般的に使われている。透過型液晶用カラーフィルタの場合、ブラックマトリクスという格子状の枠が形成されており、枠の中にそれぞれ赤(R)緑(G)青(B)を配列しているものが多い。この場合、バックライト型表示装置を用い、光が背面からカラーフィルタを通って映し出されるので、例えば赤い表示を写したい場合はR画素のエリアの光を出して、その他の画素のエリアを消せばよい。また、光量を調整する事で、明るい表示から暗い表示まで表現する事が出来る。また、自発光型表示装置の場合は着色部が光り、加える電圧で光量を調整出来る。
それに対して、反射型ディスプレイ用のカラーフィルタの場合、外からの光を反射して表示する事で、カラー表示を行なうため、ブラックマトリクスを用いると反射光が少なくなり、カラー表示が不鮮明になる欠点がある。その為、ブラックマトリクスを設けず、カラーフィルタを形成する事が好ましい。
ブラックマトリクスや隔壁が無いカラーフィルタを作製する方法として、転写式印刷法が提案されている。(特許文献1参照)
インクジェット法によるインクが混色しないようにする為には、印刷後のインクの流動を抑える必要がある。もしくはインク画素とインク画素の隙間を混色しない程度に空ける必要がある。この為、基材にインク受容層を設け、インクの濡れ広がりを抑える方法が提案されている。(特許文献2参照)
特開2008−105400号公報 特開2012−168242号公報
特許文献1に記載の方法において、反射ディスプレイ上に印刷する事は、ロール式の印刷方法において困難である。また、さまざまなカラーフィルタパターンを形成する為には版を準備しなければならず、時間がかかる問題があった。
特許文献2に記載の方法において、インク受容層を設ける工程を含む事で、工程が多くなる欠点があった。
しかし、インクジェット法にて印刷する基材表面に、インク受容層が形成されていない場合は、インク着色形状が丸くなりやすい。その為、異なる着色インクの画素間の距離を空けると、インクの着色面積比率が受容層を形成した基材に印刷するときと比べ低くなり、明るい鮮やかな色の表現性能が劣る問題があった。
また、インク受容層が形成されていない場合、インクが表面張力により凸形状となり中心部が濃くなるか、濡れ広がる場合はコーヒーステイン現象により外周部が濃くなる。コーヒーステイン現象とは、液滴の接触線が固定(pinning)されたまま接触線近傍での溶媒の蒸発速度が増大することに起因し、液滴内において接触線へと向かう流れが生じるため外周部が濃くなる現象の事を指す。この為、インク画素の中央と外周部で色が異なり、発色する為の効率のよい厚さに設定し難く、色調コントロールが難しくなる問題があった。
そこで、本発明は、インクジェット印刷法により高品質な着色画素を容易に形成することのできるカラーフィルタの製造方法、カラー反射型ディスプレイ及びカラーフィルタを提供する。
上記の課題を解決するための手段として、第1の発明は、基材上にカラーフィルタを作製するカラーフィルタの製造方法であって、インクジェット印刷法で1色以上の着色インクを用いて前記基材上に任意の印刷パターンを形成し、乾燥装置を用いて前記印刷パターンに含まれる溶媒成分を揮発させて着色画素を形成し、前記着色画素の表面に、透明接着剤層を有する透明フィルム基材を用いて、前記透明接着剤層の面と前記着色画素の表面とが接着するように圧着し、前記着色画素の面積を拡大することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、第2の発明は、第1の発明のカラーフィルタの製造方法において、前記着色インクに紫外線硬化性材料を含有させ、インクジェット印刷法で前記着色インクを用いた任意のパターンを印刷中もしくは印刷直後に紫外線を照射することにより前記パターンを仮硬化して、前記印刷パターンを形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、第3の発明は、第1または第2の発明のカラーフィルタ作製方法において、前記透明接着剤層は30μm以下の膜厚で均一に形成されていることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明のカラーフィルタ作製方法において、前記着色画素の表面に圧着する力を0.1MPa〜0.8MPaとすることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
第1の発明によれば、インク受容層が形成されていない基材に印刷した着色画素の表面を透明接着剤層が付与された透明フィルム基材を用いて、着色画素表面と透明フィルム基材の透明接着剤層面とを圧着することで、印刷後の着色画素面積よりも大きな画素形状を形成することができ、かつ画素毎の面積も揃える事が出来る。また、着色画素内の色ばらつきも平坦化され、さらに、着色画素内の画素割れも防ぐことができる。
第2の発明によれば、インクの濡れ広がりが大きい基材や表面張力の低いインクに対しても、紫外線硬化させる事で安定した着色画素形状を形成でき、形状のばらつきが小さく安定した、カラーフィルタを作製することが出来る。
第3の発明によれば、カラーフィルタ厚さを透明フィルムの圧着後に均一に出来、着色画素面積のばらつきが小さいカラーフィルタを作製出来る。
第4の発明によれば、カラーフィルタ画素が透明フィルムの圧着後に割れず、印刷位置も変化しないカラーフィルタを作製出来る。
本発明の実施形態を示すものであり、カラー用画素の説明図(上面図) 本発明の実施形態を示すものであり、印刷液滴配置の説明図(上面図) 本発明の実施形態を示すものであり、インクジェット印刷機の説明図(等角図) 本発明の実施形態を示すものであり、カラーフィルタ層構成の説明図(側面図)
以下、本発明の詳細な形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るカラー用画素の説明図(上面図)である。
インクジェット法により印刷されるカラーフィルタの着色部のそれぞれは、反射型ディスプレイの画素電極のパターンと対応した配列で印刷を行う。つまり、カラーフィルタの着色部は、画素電極のパターンに対応するように印刷され、1画素(以下、カラー表示画素1)は、複数のサブ画素エリア2により構成されることになる。例えば、図1ではカラー表示画素1の1/4の大きさをサブ画素エリア2とする。具体的には、150ppiの解像度を持つ反射型ディスプレイパターンの場合、駆動パターンは169μmピッチである。この時、カラーフィルタを使用してカラーを表現する際には、画素電極に対応して印刷したサブ画素エリア2を使用し、カラー表示画素1に示すエリアにて、1画素のカラー表示を行なう。
図2は、本発明の実施形態に係る印刷液滴配置の説明図(上面図)である。
本発明では基材にインクジェットインクを受容する層が形成されていない。その為、ある程度解像度が低く着色画素の面積を大きく出来る場合は、四角形状に近い形になるように複数個のインクジェット吐出液滴を配列し、形成する事が好ましい。具体的には、100μmを超える着色画素を形成する場合、図2に示すように、サブ画素エリア2内の4隅にインク液滴3を配置した後に、サブ画素エリア2内の中央部に、4隅に配置したインク液滴3の面積よりも大きいインク液滴4を配置する。ただし、インクジェットの最小液滴による着色画素面積は、インクジェットヘッドの性能によるものと、インクの物性(粘度、表面張力等)、インクと基材の接触角が主な要因として作用し、決定される。
解像度が高く、画素面積が小さい場合は、画素形状は円形状で構わない。その際、異なる着色画素の隙間が混色しない程度に狭くすると、発色性能が上がる為、好ましい。
次に本発明に用いるインクジェット装置の一実施形態を図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るカラーフィルタの製造方法におけるインクジェット印刷機の説明図である。
塗布装置の装置構成として、基材20を載せ、1方向に精度良く搬送する搬送ステージ30と、基材に塗布する為のインクジェットインクが供給されたインクジェットヘッド10と、該インクジェットヘッド10を基材から一定高さを保持し、搬送方向に直交移動することが可能なインクジェットヘッドユニット60が備えられている。インクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルを備えており、このノズルは、インクジェットヘッドをカラーフィルタ層の着色画素パターン(以下、単に画素パターンとする)に対して相対的に走査する走査方向に対して所定の等間隔になるように配置されている。さらにインクジェットヘッド10のノズルからインクジェットインクを吐出制御するためのインクジェットヘッド制御盤11が備えられている。インクジェットヘッドノズル90から基材までの距離を300μm〜2000μmとすることによって、塗布精度良く塗布可能となる。距離が300μm以下であると、インクジェットヘッドと電子ペーパー基材が接触する危険性が高まり、2000μm以上であると、吐出飛行曲がり(ミスディレクション)が発生し易い。また、インクジェットヘッドのノズルの吐出性を回復する為のメンテナンス装置12が備えられている。このメンテナンス装置12はノズル面をウエスやフィルム等でワイピングの実施や液を吐出する為のポット等が備えられており、一般的なインクジェットヘッドのメンテナンス機構12が利用可能である。塗布カラー電子ペーパーの画素パターンの位置を決める為に、アライメント用カメラと画像処理ユニットが備えられていると好ましい。
本発明にあっては、図3に示したインクジェット塗布装置を用い、複数のノズルを備えたインクジェットヘッドを前記画素パターンに対して相対的に走査し、前記基材面に対し、インクジェットインクを吐出して供給し、インクジェットインク層すなわちカラーフィルタ層が形成される。なお、本発明にあっては、複数のノズルを備えたインクジェットヘッドを前記画素パターンに対して相対的に走査される。図3に示すように、基材側を走査してもかまわないし、インクジェットヘッド側を走査してもかまわない。また、基材とインクジェットヘッドの両方を操作してもかまわない。
本発明における着色インクの材料は、着色顔料、樹脂、分散剤、溶媒を用いる。また、フッ素を加え、撥液性を持たせても良い。インクの顔料は赤色、緑色、青色の3種類を使う事が好ましいが、どれか1種類か2種類でもよく、黄色、水色、紫色を用いてもよい。また、色の組み合わせは限定されない。
着色剤として使用する顔料の具体例としては、Pigment Red9、19、38、43、97、122、123、144、149、166、168、177、179、180、192、215、216、208、216、217、220、223、224、226、227、228、240、254、Pigment Blue 15、15:6、16、22、29、60、64、Pigment Green7、36、Pigment Red 20、24、86、81、83、93、108、109、110、117、125、137、138、139、147、148、153、154、166、168、185、 Pigment Orange36、 Pigment Violet23などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。さらに、これらは要望の色相を得るために2種類以上を混合して用いても構わない。
着色インクの材料の樹脂としては、カゼイン、ゼラチン、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルアセタール、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラニン樹脂などが用いられ、色素との関係にて適宜選択されるものである。 耐熱性や耐光性が要求される際にはアクリル樹脂が好ましいものである。
樹脂への色素の分散を向上させるために、分散剤を用いてもよく、分散剤として、非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど、また、イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリ脂肪酸塩、脂肪酸塩アルキルリン酸塩、テトラアルキルアンモニウム塩など、その他に、有機顔料誘導体、ポリエステルなどがあげられる。 分散剤は一種類を単独で使用してもよく、また、二種類以上を混合して使用してもよい。
着色インクに使用する溶剤種としてはインクジェット印刷における適性の表面張力範囲35mN/m以下で、且つ、沸点が130℃以上のものが好ましい。表面張力が35mN/m以上であるとインクジェット吐出時のドット形状の安定性に著しい悪影響を及ぼし、また、沸点が130℃以下であるとノズル近傍での乾燥性が著しく高くなり、その結果、ノズル詰まり等の不良発生を招くので好ましくない。具体的には、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−エトキシエチルアセテート、2−ブトキシエチルアセテート、2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルエーテル、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアセテート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテート、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではなく、上記要件を満たす溶剤なら用いることができる。また、必要に応じて2種類以上の溶剤を混合して用いても構わない。
サブ画素エリア2内の4隅にインク液滴3を配置し、サブ画素エリア2内の中央部に4隅に配置したインク液滴3よりも大きい面積を持つインク液滴4を配置した後に、インクに含まれる溶媒を蒸発させる為に、乾燥を実施する。乾燥手段には加熱、送風、減圧、光照射、電子線照射の何れかの方法を用いることができ、また、その2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
図4は、本発明の実施形態に係るカラーフィルタ層構成の説明図である。
基材8上にインクジェット印刷法により着色画素7を形成した後、透明接着剤層6を有する透明フィルム基材5を、透明接着剤層6の面が着色画素7の表面に接着するように、ラミネート装置を用いて圧着する。
透明フィルム基材5としては、透明接着剤層6が形成された透明フィルムが好ましい。透明接着剤層6の厚みは5μm〜30μmが好ましい。透明接着剤層6が5μm以下の場合、カラーフィルタ層と透明フィルムが剥離しやすく、30μm以上の場合、透明度が下がる、画素の平坦化が少なくなる等の問題が起きやすい。
加える圧力としては、0.1MPaから0.8MPaが好ましい。0.1MPa以下であると、カラーフィルタ層と透明フィルムの密着が不十分になり、剥離破損しやすい。0.8MPa以上であると、着色画素の拡大率は大きくなるが、基材自体の変形が大きく、カラーフィルタの歪みが発生する原因となりやすい。圧着速度は、1〜10mm/secが好ましい。それ以上遅いとカラーフィルタ作製に時間がかかり過ぎてしまい、速すぎるとカラーフィルタ層が形成された基材と透明フィルム間に位置ずれや滑りが発生し、カラーフィルタ画素にせん断応力が加わり形がおきやすい。
インク受容層が形成されていない基材に対して、インクジェット法により画素形成した後、透明接着剤層6が付与された透明フィルム基材5を用いて、透明フィルム基材5の透明接着剤層6と着色画素7の表面とを圧着することにより、1)印刷後の着色画素面積より大きな画素形状を形成することができ、また、2)それぞれの着色画素毎の面積の均一化、3)着色画素内の画素中央部と画素端部の着色画素内の色ばらつきの平坦化、4)着色画素内の画素割れを防ぐことができるといった効果を奏する。また、透明フィルム基材5は表面保護フィルムとしての機能を併せて持つ。圧着後における、隣り合う異なる色の着色画素同士の間の距離を5μm以下とすると、特に鮮やかで明るいカラーフィルタ、従ってカラー反射型ディスプレイを実現することができる。
印刷後の着色画素7の面積を算出する方法としては、顕微鏡写真で撮影した着色画素を画像処理して2値化する方法で行う。また、印刷した着色画素の色度測定は、着色画素中央部と着色画素端部を、顕微分光光度計(オリンパス株式会社製「OSP−SP200」、測定スポット径:20μm)を用いて透過光による測定を行い、C光源での色度(x,y)を算出する。
以下、本発明に関わる具体的実施例について説明する。
[実施例1]
実施例として、フィルム製カラーフィルタ基材の作製方法について述べる。
240mm×300mmサイズにカットした、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材の表面を純水にて洗浄、エアーにて乾燥した。
PETフィルム基材をインクジェット印刷機に設置し、PETフィルム基材の所定の場所4箇所に反射型ディスプレイとの貼り合せ時に目印となるアライメントマークを印刷した。次に相対的な位置関係が分かる位置にカラーフィルタ画素となるように、格子状のパターンに印刷を行なった。印刷に用いたインクは、顔料3%、合成樹脂22%、シクロヘキサノン5%、ジエチレングリコールジメチルエーテル70%とした。顔料としては、赤(R)、緑(G)、青(B)を用いた。アライメントマークの印刷インクは赤を使用した。
着色画素ピッチは、200μmとした。200μm枠の中に180μm角以上の着色面積を持たせるため、印刷後、1滴直径40μmの円形状となる液滴を180μm角の4隅に配置するため、4隅の液滴の中心間距離を140μm空けて印刷した。1滴の液量はおよそ10plとした。そして、4隅の中央に8滴分の液量(約80pl)を吐出し、画素形状を形成した。異なるインク赤、緑、青をそれぞれ印刷した。
カラーフィルタ層を形成したPETフィルム基材を80度で5分間熱乾燥した。
厚さ20μmの透明アクリル接着剤付きで厚さ30μmのPETフィルムを、カラーフィルタ画素の表面にラミネート装置を用い、圧着した。圧着した圧力は0.4MPaとした。圧着速度は3mm/secとした。
まず、顕微鏡写真の着色画素を画像処理し2値化し、着色画素の面積を算出した。フィルム基材で着色画素表面を圧着しない場合、200μm枠の中に160μm角の着色面積であった。一方、着色画素圧着後の画素形状を測定したところ、画素の着色面積は198μm角に拡大しており、混色せずに着色画素面積が大きいカラーフィルタを作製した。
次に、顕微鏡写真の着色画素を画像処理し2値化したデータを用いて、各々の着色画素毎の面積のばらつきを算出した。本発明を実施することにより、RGB全ての着色画素において、着色画素毎の面積のばらつきは、480画素で±2%以内となり、目視で色ムラも見えない綺麗なカラーフィルタパターンを形成する事ができる。
次に、顕微分光光度計を用いて着色画素内の画素中央部と画素端部の色度測定を行い、画素中央部と画素端部の色ばらつきを算出した。インク受容層上に着色画素を形成した場合、着色画素中央部と端部の測定値の差が、Redにおいてはx値で0.05、Greenにおいてはy値で0.03、Blueにおいてはy値で0.03であった。一方、本発明のように、インク受容層が形成されていない基材に対して、インクジェット法により画素形成した後、透明フィルム基材を圧着することにより、着色画素中央部と端部の測定値の差が、Redにおいてはx値、Greenにおいてはy値、Blueにおいてはy値で算出した結果、RGB全ての着色画素において0.01以下になった。これにより、目的の色となるインクの濃さをコントロールする事が出来る。作製したカラーフィルタと反射型表示パネルを組み合わせた場合、着色画素の中央部と端部の測定値の差が0.01以上では、色ムラが発生したが、本発明の着色画素の中央部と端部の測定値の差が0.01以下では、色ムラの発生は観察されなかった。
さらに、着色画素の顕微鏡観察した結果、着色画素表面をフィルム基材に圧着しない場合は、着色画素内に画素割れが発生した。一方、本発明のように、フィルム基材で圧着することにより、着色画素内には画素割れは観察されなかった。
[実施例2]
基材にインクジェット装置にて格子状のパターンに印刷を行なった。印刷に用いたインクは、顔料2%、合成樹脂23%、シクロヘキサノン5%、ジエチレングリコールジメチルエーテル70%とした。
着色画素ピッチは、170μmとした。170μm枠の中に150μm角以上の着色面積を持たせるため、印刷後、1滴直径40μmの円形状となる液滴を150μm角の4隅に配置するため、4隅の液滴の中心間距離を110μm空けて印刷した。1滴の液量はおよそ10plとした。そして、4隅の中央に6滴分の液量(約60pl)を吐出し、画素形状を形成した。異なるインク赤、緑、青をそれぞれ印刷した。
カラーフィルタ層を形成したPETフィルムを80度で5分間熱乾燥した。
厚さ10μmの透明アクリル接着剤付きのPETフィルムを、カラーフィルタ画素の表面にラミネート装置を用い、圧着した。圧着した圧力は0.8MPaとした。圧着速度は1mm/secとした。
着色画素の評価については、実施例1と同様に評価した。
フィルム基材で着色画素表面を圧着しない場合、170μm枠の中に140μm角の着色面積であった。一方、着色画素圧着後の画素形状を測定したところ、画素の着色面積は170μm角に拡大しており、混色せずに着色画素面積が大きいカラーフィルタを作製した。この場合において、隣り合う異なる色の着色画素同士の間の距離は0μmである。
次に、各々の着色画素毎の面積のばらつきを算出した結果、RGB全ての着色画素において、着色画素毎の面積のばらつきは、480画素で±2%以内となった。
次に、顕微分光光度計を用いて、着色画素内の画素中央部と画素端部の色ばらつきを算出した。インク受容層が形成されていない基材に対して、フィルム基材を圧着することにより、着色画素中央部と端部の測定値の差が、Redにおいてはx値、Greenにおいてはy値、Blueにおいてはy値で算出した結果、RGB全ての着色画素において0.01以下になった。
さらに、着色画素の顕微鏡観察した結果、着色画素表面を透明フィルム基材に圧着しない場合は、着色画素内に画素割れが発生した。一方、本発明のように、透明フィルム基材で圧着することにより、着色画素内には画素割れは観察されなかった。
本発明は、電子ペーパー等の反射型表示装置に適用可能である。
1 …カラー表示画素(4個のサブ画素)
2 …サブ画素エリア
3 …サブ画素内に印刷した、4隅の着色インク液滴
4 …サブ着色インク液滴
5 …透明フィルム基材
6 …透明接着剤層
7 …着色画素
8 …基材
10…インクジェットヘッド
11…インクジェットヘッド制御基盤
12…インクジェットヘッドメンテナンス機構
20…基材
30…搬送ステージ
40…インクジェット塗布装置
50…乾燥部
60…インクジェットヘッドユニット
70…インクタンク

Claims (4)

  1. 基材上にカラーフィルタを作製するカラーフィルタの製造方法であって、
    インクジェット印刷法で1色以上の着色インクを用いて前記基材上に任意の印刷パターンを形成し、
    乾燥装置を用いて前記印刷パターンに含まれる溶媒成分を揮発させて着色画素を形成し、
    前記着色画素の表面に、透明接着剤層を有する透明フィルム基材を用いて、前記透明接着剤層の面と前記着色画素の表面とが接着するように圧着し、前記着色画素の面積を拡大することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 前記着色インクに紫外線硬化性材料を含有させ、
    インクジェット印刷法で前記着色インクを用いた任意のパターンを印刷中もしくは印刷直後に紫外線を照射することにより前記パターンを仮硬化して、前記印刷パターンを形成することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
  3. 前記透明接着剤層は30μm以下の膜厚で均一に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーフィルタの製造方法。
  4. 前記着色画素の表面に圧着する力を0.1MPa〜0.8MPaとすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカラーフィルタの製造方法。
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