JP4945889B2 - カラーフィルタ基板の製造方法 - Google Patents
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現在、カラーフィルタ製造する方法は、フォトリソグラフィー方式が主流であり、この方式は、高精細なパターンを形成できる。しかしながら、ブラックマトリックスだけではなく、着色層の形成工程においても、パターン部分以外の部分の大量の顔料等の材料をエッチング処理時に廃棄することとなる。さらに、それぞれの着色層を形成する際に、それぞれ製造に必要な工程を経なければならず、製造工程数も多いことにより、低コスト化には限界がある。
このようなインクジェット方式を用いたカラーフィルタ基板の製造方法としては、例えば特許文献1から特許文献3に記載されている。
上記課題を解決するために、本発明は、透明基板上に高分子樹脂を含むインク受容層を形成し、該インク受容層にインクジェット法によりブラックマトリックスおよび着色層を形成するカラーフィルタ基板の製造方法であって、前記インク受容層の高分子樹脂としてポリメタクリル酸メチルを、前記着色層の着色インクに用いられる溶媒としてエチレングリコールメチルエーテルアセテートを、前記ブラックマトリックスの黒色インクに用いられる溶媒としてジエチレングリコールモノエチルエーテル又はエチレングリコールモノメチルエーテルをそれぞれ用い、前記着色層は赤、青、緑の着色インクを塗布してなり、前記着色層を形成する工程は、前記赤、青、緑の着色インクのうちの1色を前記インクジェット法により受容層上に形成し、乾燥後、次の1色を形成する工程を繰り返すことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法である。
ここで、インク受容層は、インクジェットヘッドから吐出されたインクを受容する層であり、高分子樹脂により形成した場合、ブラックマトリックおよび着色層を形成するインクの溶媒を吸収させる役割を持つ。この場合、インクの溶媒を吸収時には前記高分子樹脂が膨潤あるいは溶解するが、インクに用いられている溶媒に対して、溶解度の高い高分子樹脂であると、ドットの広がりが大きくなるが、インクは透明基板上に均一に広がる傾向にある。
そこで、細いパターンを形成させる黒色インクは、透明基板へ着弾時に広がりを少なくする必要がある。そのためインク受容層には、高分子樹脂のSP値と着色インクに用いられる溶媒のSP値との差の絶対値(a)が、高分子樹脂のSP値と黒色インクに用いられる溶媒のSP値との差の絶対値(b)よりも小さい場合、同じ吐出量のインクを付与させた場合でも、黒色インクはより細いパターンが形成でき、一方着色層は着弾時にドットの広がりはあるものの、インクが均一に広がり、着色面ムラの少ないカラーフィルタを得ることができる。
本発明の透明基板1には、硝子基板、石英基板、プラスチック基板等が使用できる。中でも硝子基板を用いた場合、透明性に優れるだけでなく、強度、耐熱性、耐候性に優れるカラーフィルタを得ることができる。
またポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルファイド(PES)等のプラスチック基板を用いることにより、薄く軽いカラーフィルタを得ることができる。
黒顔料としては、カーボンブラック、有機顔料、アニリンブラック、黒鉛等挙げられるが、これに限定されるものではない。また、これらを数種類複合させても良い。
結着剤としては黒顔料を結合させる樹脂等が用いられ、具体例としては、カゼイン、ゼラチン、ポリビニールアルコール、カルボキシメチルアセタール、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラニン樹脂などが用いられ、色素との関係にて適宜選択される。耐熱性や耐光性が要求される際にはアクリル樹脂が好ましい。
また溶媒は黒顔料を良く分散し、結着剤を溶解させる溶媒を選択する。
分散剤として例をいくつか挙げると、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど、また、イオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリ脂肪酸塩、脂肪酸塩アルキルリン酸塩、テトラアルキルアンモニウム塩など、その他に、有機顔料誘導体、ポリエステルなどがあげられる。分散剤は一種類を単独で使用してもよく、また、二種類以上を混合して使用してもよい。
ここで着色剤として使用する顔料の具体例を挙げると、Pigment Red9、19、38、43、97、122、123、144、149、166、168、177、179、180、192、215、216、208、216、217、220、223、224、226、227、228、240、PigmentBlue 15、15:6、16、22、29、60、64、Pigment Green7、36、Pigment Red 20、24、86、81、83、93、108、109、110、117、125、137、138、139、147、148、153、154、166、168、185、Pigment Orange36、 Pigment Violet23、などであるが、これらに限定されるものではない。さらにこれらは要望の色相を得るために2種類以上を混合して用いても構わない。また結着剤、分散剤は上記黒色インクの例で挙げた化合物を同様に用いることが出来る。
以下に本発明の実施例を具体的に説明する。
インク受容層樹脂として、ポリメタクリル酸メチル(SP値9.5)を、膜厚7μmとなるようにスピンコータによって無アルカリガラス基板(コーニング社製、品番1737)上に塗布して、インク受容層を形成させた。
(着色インクの調整)
顔料5重量部、結着剤2重量部、分散剤0.1重量部の割合で、エチレングリコールメチルエーテルアセテート溶媒(SP値9.2)の中に分散させ、赤色、青色、緑色の各着色インクを得た。この際、顔料濃度が12〜15%となるように、各色の溶媒の量を調整した。
(黒色インクの調整)
黒顔料5重量部、結着剤2重量部、分散剤0.1重量部の割合で、ジエチレングリコールモノエチルエーテル溶媒(SP値10.2)の中に分散させ、黒色インクを得た。この際、顔料濃度が12%となるように溶媒の量を調整した。
(カラーフィルタ基板の作製)
前記インク受容層を形成させたガラス基板上のインク受容層の上に、12pl,180dpiヘッド(セイコーインスツルメンツ社製)を搭載したインクジェット印刷装置により、黒色インクを付与させてブラックマトリックスをストライプ状に形成させた。その後、赤、青、緑の着色インクを前記インクジェット印刷装置により1色ずつ順次付与させ、カラー層を形成させた。このようにして得られたカラーフィルタ基板は、混色も無く、面内の色ムラも少なく、パターニングがシャープなカラーフィルタ基板であった。
インク受容層樹脂として、ポリメタクリル酸メチル(SP値9.5)を、膜厚7μmとなるようにスピンコータによって無アルカリガラス基板(コーニング社製、品番1737)上に塗布して、インク受容層を形成させた。
(着色インクの調整)
顔料5重量部、結着剤2重量部、分散剤0.1重量部の割合で、エチレングリコールメチルエーテルアセテート溶媒(SP値9.2)の中に分散させ、赤色、青色、緑色の各着色インクを得た。この際、顔料濃度が12〜15%となるように、各色の溶媒の量を調整した。
(黒色インクの調整)
黒顔料5重量部、結着剤2重量部、分散剤0.1重量部の割合で、エチレングリコールモノメチルエーテル溶媒(SP値11.4)の中に分散させ、黒色インクを得た。この際、顔料濃度が12%となるように溶媒の量を調整した。
(カラーフィルタ基板の作製)
前記インク受容層を形成させたガラス基板上のインク受容層の上に、12pl,180dpiヘッド(セイコーインスツルメンツ社製)を搭載したインクジェット印刷装置により、黒色インクを付与させてブラックマトリックスをストライプ状に形成させた。その後、赤、青、緑の着色インクを前記インクジェット印刷装置により1色ずつ順次付与させ、カラー層を形成させた。このようにして得られたカラーフィルタ基板は、混色も無く、面内の色ムラも少なく、パターニングがシャープなカラーフィルタ基板であった。特にブラックマトリックスはシャープな形状であった。
(インク受容層の作成)
インク受容層樹脂として、ポリメタクリル酸メチル(SP値9.5)を、膜厚7μmとなるようにスピンコータによって無アルカリガラス基板(コーニング社製、品番1737)上に塗布して、インク受容層を形成させた。
(着色インクの調整)
顔料5重量部、結着剤2重量部、分散剤0.1重量部の割合で、エチレングリコールメチルエーテルアセテート溶媒(SP値9.2)の中に分散させ、赤色、青色、緑色の各着色インクを得た。この際、顔料濃度が12〜16%となるように、各色の溶媒の量を調整した。
(黒色インクの調整)
黒顔料5重量部、結着剤2重量部、分散剤0.1重量部の割合で、エチレングリコールメチルエーテルアセテート溶媒(SP値9.2)の中に分散させ、黒色インクを得た。この際、顔料濃度が12%となるように溶媒の量を調整した。
(カラーフィルタ基板の作製)
前記インク受容層を形成させたガラス基板上のインク受容層の上に、12pl,180dpiヘッド(セイコーインスツルメンツ社製)を搭載したインクジェット印刷装置により、黒色インクを付与させてブラックマトリックスをストライプ状に形成させた。その後、赤、青、緑の着色インクを前記インクジェット印刷装置により1色ずつ順次付与させ、カラー層を形成させた。このようにして得られたカラーフィルタ基板は、一部で混色が発生した。
2 インク受容層
3 ブラックマトリックス
4 着色層
Claims (1)
- 透明基板上に高分子樹脂を含むインク受容層を形成し、該インク受容層にインクジェット法によりブラックマトリックスおよび着色層を形成するカラーフィルタ基板の製造方法であって、
前記インク受容層の高分子樹脂としてポリメタクリル酸メチルを、前記着色層の着色インクに用いられる溶媒としてエチレングリコールメチルエーテルアセテートを、前記ブラックマトリックスの黒色インクに用いられる溶媒としてジエチレングリコールモノエチルエーテル又はエチレングリコールモノメチルエーテルをそれぞれ用い、前記着色層は赤、青、緑の着色インクを塗布してなり、
前記着色層を形成する工程は、前記赤、青、緑の着色インクのうちの1色を前記インクジェット法により受容層上に形成し、乾燥後、次の1色を形成する工程を繰り返すことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
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