JP6220438B1 - 電圧変動補償装置並びに送配電系統の運用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】系統操作等で予期できる電圧変動を補償するSTATCOMの出力電流を抑制できる電圧変動補償装置並びに送配電系統の運用方法を提供する。【解決手段】送配電系統の電源側からタップ付き変圧器を介しSTATCOMを接続した構成の電圧変動補償装置で、STATCOMは、無効電力の出力制御する無効電力制御部と無効電力補償装置連系点の電圧変動を補償する交流電圧制御部を備え、送配電系統の電圧と無効電力の第1の状態で、無効電力制御部により、発生予定の電圧変動を補償する無効電力とは逆符号の無効電力をSTATCOMから出力させる第1の手段と、第1の手段でSTATCOMから出力した無効電力による電圧変動をタップ付き変圧器のタップ位置操作で補償する第2の手段と、STATCOMを交流電圧制御部に切替え、電圧変動を補償する第3の手段により、電圧変動発生予定時刻前に、送配電系統の電圧と無効電力の第2の状態を形成する。【選択図】図6
Description
本発明は、送電系統や配電系統の電圧変動を補償する電圧変動補償装置並びに送配電系統の運用方法に関する。
送電系統や配電系統(以下、特に区別する必要がない場合には送配電系統と称する)の電圧変動は、タップ付き変圧器と無効電力補償装置の組み合わせにより補償されている。この組み合わせでは、急峻な電圧変動は、無効電力補償装置により補償し、緩やかな電圧変動は、タップ付き変圧器により補償することが一般的である。このことは、例えば、特許文献1に記載されている。
また近年では、無効電力補償装置に関して自励式変換器の普及に伴い、従来のサイリスタとリアクトルから構成されているTCR(Thyristor Controlled Reactor)に、並列に進相コンデンサを接続した設備に代わり、より高速に制御が可能であり、かつ急峻な電圧変動に対して、補償をより高速に実現できる自励式変換器を使用したSTATCOM(Static Synchronous Compensator)が用いられるようになってきている。なお、STATCOMは一般には、無効電力補償装置と呼ばれているが、本発明ではSTATCOMとして説明する。
送配電系統の電圧変動補償を高速に実現するためには、STATCOMの採用が好ましいが、STATCOMには以下に述べる特質があることを考慮する必要がある。
まず、STATCOMの無効電力の制御範囲は、一般にその変換器の定格容量から決まり、STATCOMは有効電力をほとんど融通しないため、定格容量が出力可能な最大無効電力となる。
また、進み位相の電流を流す際の変換器の電圧耐量を考慮した設計とすれば、進相無効電力と遅相無効電力はどちらも同じ範囲で制御が可能である。そのため、STATCOMで制御できる無効電力の範囲は、進相の最大無効電力から遅相の最大無効電力の範囲となるため、大きさで考えれば出力可能な最大無効電力の2倍の無効電力が制御可能ということになる。
他方、送配電系統の電圧変動には、系統事故などの電圧変動量も毎回異なる予期せぬ電圧変動と、ある特定の系統操作などにより、ほぼ一定の大きさで発生する予期できる電圧変動がある。ここで、予期できる電圧変動の具体的な事例としては、揚水発電所における揚水始動がある。揚水発電所では、ほぼ毎日発電と揚水をほぼ同じ時刻に繰り返しており、かつ揚水始動では大容量の発電電動機を電動機として始動することから、送配電系統の電圧変動に与える影響の大きい操作である。
ここで、後者の一定の大きさで発生する電圧変動を補償することを主な目的として使用する電圧変動補償装置においては、発生する電圧変動が電圧上昇もしくは電圧低下の大きさも事前にわかっているとすると、出力すべき進相無効電力や遅相無効電力の大きさの判断が可能である。STATCOMの採用は、係る用途での電圧変動補償に有効であるといえる。
しかし、STATCOMは上記したように、最大無効電力の2倍の無効電力が制御可能であるにも関わらず、進相もしくは遅相のどちらかに対しては、定格容量分しか出力できないという課題を有している。
そのため、事前に出力すべき無効電力が進相か遅相かがわかっていたとしても、電圧補償に必要な進相もしくは遅相の無効電力が出力できるような容量のSTATCOMとする必要がある。さらに、容量が大きくなると電圧変動を補償するために必要な無効電流も必然的に大きくなってしまう。
また、変圧器の上位系統側で発生した電圧低下について、変圧器の負荷側のみを電圧補償すればよいような場合のとき、変圧器の負荷側に連系されたSTATCOMが出力した電流は、変圧器を介して、上位系統側に流れることになる。したがって、変圧器には、負荷電流とSTATCOMの和電流が流れることになるので、STATCOMの出力電流は極力小さいことが望まれる。
以上のことから本発明の目的は、系統操作などによる予期できる急峻な電圧変動に対して、電圧変動を補償するSTATCOMの出力電流を従来に比べて低電流に抑えることができる電圧変動補償装置並びに送配電系統の運用方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明においては送配電系統の電源側からタップ付き変圧器を介してSTATCOMを接続して構成された電圧変動補償装置であって、STATCOMは、その出力する無効電力を制御する無効電力制御部と無効電力補償装置連系点の電圧変動を補償する交流電圧制御部を備え、送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態において、STATCOMの無効電力制御部により、発生する予定の電圧変動を補償する無効電力とは逆符号の無効電力をSTATCOMから出力させる第1の手段と、第1の手段によりSTATCOMから出力した無効電力による電圧変動をタップ付き変圧器のタップ位置操作により補償する第2の手段と、STATCOMを交流電圧制御部に切り替えて、電圧変動を補償する第3の手段を用いて、送配電系統の電圧変動発生予定時刻前に、送配電系統における電圧と無効電力の第2の状態を形成しておくことを特徴とする。
また本発明においては、電源側からタップ付き変圧器を介してSTATCOMを接続して構成されるとともに、電圧変動の発生予定が知られている送配電系統の運用方法であって、送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態において、STATCOMにより、発生する予定の電圧変動を補償する無効電力とは逆符号の無効電力を出力させ、STATCOMから出力した無効電力による電圧変動を前記タップ付き変圧器のタップ位置操作により補償し、STATCOMにより電圧変動を補償することで、送配電系統の電圧変動の発生予定時刻前に、送配電系統における電圧と無効電力の第2の状態を形成しておくことを特徴とする。
また本発明においては、電源側からタップ付き変圧器を介してSTATCOMを接続して構成されるとともに、揚水発電所の発電電動機を電動機として揚水始動する送配電系統の運用方法であって、送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態において、揚水始動により発生する電圧変動を補償する無効電力とは逆符号の無効電力をSTATCOMから出力させ、STATCOMから出力した無効電力による電圧変動をタップ付き変圧器のタップ位置操作により補償し、STATCOMにより電圧変動を補償することで、揚水始動により発生する電圧変動の発生予定時刻前に、送配電系統における電圧と無効電力の第2の状態を形成しておくことを特徴とする。
本発明によれば、系統操作などによる予期できる急峻な電圧変動に対して、変圧器のタップを利用することで、STATCOMの出力電流を従来に比べて低電流で電圧変動を補償することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の電圧変動補償装置が適用可能な送配電系統の全体構成を表している。送配電系統は、交流系統101からタップ付き変圧器102を介して電圧が変圧されて、送電線または配電線103(以下特に区別する必要がない場合には送配電線と称する)を通じて、他の変電所や需要家に電力が供給される。
本発明に係る電圧変動補償装置は、タップ付き変圧器102とSTATCOM106(無効電力補償装置)の協調動作により運用される。
タップ付き変圧器102の負荷側には計器用変成器104が設けられており、計器用変成器104で検出した系統電圧がタップ位置調整器105に入力されて、系統電圧が上昇もしくは低下した際に、その電圧変動を補償するようにタップ付き変圧器102のタップ位置を調整する。
STATCOM106は、タップ付き変圧器102の負荷側の系統に接続される。後述するSTATCOM106の電圧や電流の信号が信号線108から、STATCOM制御装置107に入力される。STATCOM制御装置107では、STATCOM106を制御するための演算を行い、生成された制御信号がゲート信号線109を介して、STATCOM106に伝送されて、STATCOM106の出力が制御される。
図2はSTATCOM106の回路構成の一例を示している。一般的にSTATCOM106は、タップ付き変圧器102の負荷側の系統に接続された変換用変圧器202と、交直変換を行う自励式変換器201と、自励式変換器201の直流側に設けられた平滑コンデンサ205を主回路の主たる構成要素として構成されている。
また、STATCOM106の制御のために、STATCOM106の各部から適宜信号が計測されている。例えば、変換用変圧器202の1次側(交流系統側)には、計器用変成器203および計器用変流器204が設けられている。計器用変成器203は系統電圧を検出し、計器用変流器204はSTATCOM106が交流系統へ出力する電流を検出しており、信号線108を通じて図3に詳細構成を示すSTATCOM制御装置107に伝送される。
自励式変換器201の直流側に接続されている平滑コンデンサ205は、自励式変換器201の直流出力を平滑する目的で設置されている。このため、自励式変換器201の直流側には直流電圧検出器206が設けられており、検出した直流電圧が信号線108を通じて、STATCOM制御装置107に伝送される。
STATCOM制御装置107は信号線108より伝送された信号から、後述するSTATCOM106の出力無効電力を制御するための演算を行い、STATCOM106のゲート信号を生成する。生成されたゲート信号は、ゲート信号線109より自励式変換器201へ伝送され、自励式変換器201のスイッチング素子のゲートに入力される。
図3はSTATCOM制御装置107の制御回路構成の一例を示している。以下、図3を用いて、変換器の制御方法について説明する。
STATCOM制御装置107には、信号線108により、計器用変成器203の出力である交流系統電圧VS(VSU,VSV,VSW)と、計器用変流器204の出力であるSTATCOM106の出力電流IS(ISU,ISV,ISW)と、直流電圧検出器206の出力である直流電圧VDCが入力される。なお電流IS,電圧VSの記号に付したU,V,Wは、交流の3相を示している。
交流系統電圧VSと出力電流ISに関しては、制御を行いやすくするため、αβ変換部301を介して、120°ずつ位相のずれた3相信号から、90°位相ずれた2相信号に変換する。
その後、αβ変換部301にて変換された系統電圧信号(VSα,VSβ)と出力電流信号(ISα,ISβ)と直流電圧VDCは直流電圧制御部及び交流出力電流制御部及びPWM制御部302に入力され、演算により自励式変換器201のゲート信号が生成され、ゲート信号線109を通じて出力する。
また無効電力演算部303では、αβ変換部301にて演算された交流系統電圧(VSα,VSβ)と出力電流(ISα,ISβ)から(1)式により、STATCOM106の出力無効電力Qを算出する。
[数1]
Q=−VSα・ISβ+VSβ・ISα …(1)
無効電力一定制御部(AQR)304では、無効電力演算部303で算出されたSTATCOM106の出力無効電力がフィードバックとして入力され、PI制御によってフィードバック値QFBが無効電力指令値Qrefと一致するように制御量を出力する。
[数1]
Q=−VSα・ISβ+VSβ・ISα …(1)
無効電力一定制御部(AQR)304では、無効電力演算部303で算出されたSTATCOM106の出力無効電力がフィードバックとして入力され、PI制御によってフィードバック値QFBが無効電力指令値Qrefと一致するように制御量を出力する。
また交流電圧振幅演算部305では、αβ変換部301にて演算された交流系統電圧(VSα,VSβ)から(2)式により、交流系統電圧の振幅Vampを算出する。
[数2]
Vamp=√(VSα 2+VSβ 2) …(2)
交流電圧一定制御部(AC−AVR)306では、交流電圧振幅演算部305で算出された交流系統電圧の振幅Vampがフィードバックとして入力され、PI制御によってフィードバック値VFB(=Vamp)が系統電圧指令値Vrefと一致するように制御量を出力する。
[数2]
Vamp=√(VSα 2+VSβ 2) …(2)
交流電圧一定制御部(AC−AVR)306では、交流電圧振幅演算部305で算出された交流系統電圧の振幅Vampがフィードバックとして入力され、PI制御によってフィードバック値VFB(=Vamp)が系統電圧指令値Vrefと一致するように制御量を出力する。
選択回路307では、無効電力一定制御部(AQR)304で演算された制御量と交流電圧一定制御部(AC−AVR)306で演算された制御量を選択できるようになっており、どちらか任意の制御量を選択して、有効となった制御量を無効電流指令値Iqrefとして出力し、直流電圧制御部及び交流電流制御部及びPWM制御部302に入力される。
無効電力一定制御部(AQR)304の制御量が選択されれば、STATCOM106の出力無効電力は、無効電力指令値Qrefとなるように制御され、交流電圧一定制御部(AC−AVR)306の制御量が選択されれば、STATCOM106の出力無効電力は、交流系統電圧が系統電圧指令値Vrefとなるように制御される。
直流電圧制御部及び交流電流制御部及びPWM制御部302では、平滑コンデンサ205の直流電圧を一定とし、さらに上記した選択回路307によって、選択された無効電流指令値Iqrefとなるように、STATCOM106の出力電流を制御する。最終的な制御量は、パルス幅変調制御(PWM制御)により自励式変換器のゲート信号が生成され、ゲート信号線109を通じて出力する。
一般的なSTATCOMにおいて、電圧変動を補償する場合、交流電圧を一定に保つために交流電圧一定制御部(AC−AVR)306が用いられる。図4は、そのときのSTATCOMの出力無効電力と電圧補償可能量の関係を示したものである。
図4において、左側はSTATCOMの出力無効電力を示し、右側は電圧補償可能量を示している。左側のSTATCOMの出力無効電力の図は、0を基準として出力できる進相無効電力と遅相無効電力の最大の制御可能量QMAXの絶対値を表している。また右側のSTATCOMの電圧補償可能量の図は、VSを基準として出力できる上げ側電圧補償可能量と下げ側電圧補償可能量ΔVの絶対値を表している。
図4に示すようにSTATCOMは、出力できる進相無効電力と遅相無効電力の大きさはどちらも同じであり、(3)式の近似式により無効電力が制御できる範囲の電圧変動を電圧補償量として算出することができる。但し、(3)式において、ΔVはSTATCOMの電圧補償可能量、Xは交流系統リアクタンスとタップ付き変圧器リアクタンスの和、ΔQはSTATCOMの出力無効電力である。
[数3]
ΔV≒X・ΔQ…(3)
図4で示しているのは、STATCOM106の出力無効電力が0のとき、交流系統電圧がVs(電圧変動量が0)であったとすると、交流系統電圧がVsから|ΔV|分の電圧低下が発生しても、STATCOMが+QMAXの進相無効電力を出力して、|ΔV|分の電圧低下を補償して、交流系統電圧としてはVsを維持できるということである。
[数3]
ΔV≒X・ΔQ…(3)
図4で示しているのは、STATCOM106の出力無効電力が0のとき、交流系統電圧がVs(電圧変動量が0)であったとすると、交流系統電圧がVsから|ΔV|分の電圧低下が発生しても、STATCOMが+QMAXの進相無効電力を出力して、|ΔV|分の電圧低下を補償して、交流系統電圧としてはVsを維持できるということである。
ただし、そのときは、遅相無効電力側は、全く使用されないことになる。例えば、下げ側の電圧補償量は少なくて良く、遅相無効電力側の必要容量が進相無効電力側の容量に対して小さくて良かったとしても、上げ側に電圧補償量が多く必要になるような箇所に設置する場合は、上げ側の電圧補償量相当の進相無効電力を出力できるようにする必要があり、STATCOMの容量は進相無効電力の容量に合わせて大きくなってしまう。また、STATCOMが出力する無効電力が大きくなるに合わせて出力電流も大きくなってしまう。
そこで、上記したように下げ側の電圧補償量は少なくて良く、上げ側に電圧補償量が多く必要になるといった電圧変動の補償では、電圧変動が発生する前に、あらかじめ図5に示すような交流系統電圧がVs(電圧変動量が0)のときに、STATCOMが−Qβの遅相無効電力を出力している状態とすればよい。具体的には、先に述べた揚水始動が毎日午後9時に開始されることが予め判明しているので、その前に図5の状態にタップ付き変圧器とSTATCOMの関係を移しておくのがよい。
図5の状態では、左側のSTATCOMの出力無効電力は、―Qβを基準として出力できる進相無効電力と遅相無効電力の最大の制御可能量QMAXの絶対値を表している。この場合には、進相無効電力の疑似的な制御可能量は|QMAX+Qβ|であり、遅相無効電力の疑似的な制御可能量は|QMAX−Qβ|である。また右側のSTATCOMの電圧補償可能量の図は、この時にVSを基準として出力できる上げ側電圧補償可能量と下げ側電圧補償可能量の絶対値を表している。この場合には、上げ側電圧補償可能量は|ΔV+ΔVβ|であり、下げ側電圧補償可能量は|ΔV−ΔVβ|である。
図5の関係によれば、交流系統電圧がVs(電圧変動量が0)のときに、−Qβの遅相無効電力を出力していると、その遅相無効電力を0にしたとき、交流系統の電圧をVsから|ΔVβ|分上昇することになるので、無効電力を0から+Qβの進相無効電力としたときと同等の電圧補償が可能となる。
したがって、−Qβの遅相無効電力を上げ側電圧補償分(擬似的な進相無効電力分)として利用して、上げ側電圧補償量を大きくし、その分遅相無効電力の制御可能な量が減るようにSTATCOMが無効電力を出力できれば、STATCOMを効率的に利用でき、STATCOMの容量の大型化を招かないということが言える。また、容量の大型化を招かないということは、その分、STATCOMの出力する電流も低減されることになる。
本発明は、図5に示すような無効電力の制御ができるような電圧変動補償装置の制御方法を検討したものであり、以下にその制御方法の概要について説明する。図6は、その制御のフローチャートである。
本発明に係る電圧変動補償装置の制御方法を示す図6のフローチャートの最初の処理ステップS601では、電圧変動発生前の段階において、以下に示す処理ステップS602から処理ステップS607までを実行完了させる。この電圧変動発生前の状態は、図4に示すようにSTATCOM106の初期出力無効電力は0であり、交流系統電圧がVs(電圧変動量が0)であったとし、処理ステップS601にあるように電圧変動補償装置によって補償したい電圧変動が発生する前に、以下の制御をあらかじめ実施する必要がある。
電圧変動発生前の、具体的な最初の処理ステップS602では、図3に示したSTATCOM106のSTATCOM制御装置107において、無効電力一定制御部(AQR)304を選択する。
次に処理ステップS603において、無効電力一定制御部(AQR)304の無効電力指令値Qrefを−Qαの遅相無効電力となるように設定し、STATCOM106に−Qαの遅相無効電力を出力させる。このとき(3)式により、その−Qαの遅相無効電力に応じて、交流系統電圧がVsから|ΔVα|分低下する。この時の遅相無効電力制御量−Qαと、遅相無効電力制御量による電圧低下分|ΔVα|の関係が図7に示されている。
その際、無効電力指令値Qrefの−Qαは、交流系統電圧の低下量|ΔVα|が、タップ位置調整器105の負側不感帯整定値−Vthを超えるレベルとなるような値とする。また、無効電力指令値Qrefを最終目標値である−Qαとするまでに一定の傾きでゆっくりと変化させれば、STATCOM106の出力する無効電力による急峻な電圧変動を避けることが可能である。
処理ステップS604において、無効電力指令値Qrefが−Qαとなり、実際にSTATCOM106から出力される無効電力の値も−Qαとなれば、無効電力調整完了となる。
他方、タップ位置調整器105側についてみると、処理ステップS604までの制御でSTATCOM106が出力した無効電力による電圧変動によって、タップ位置調整器105で設定した不感帯を超え、かつこの状態の継続時間が整定時間を経過すると、処理ステップS605にあるようにタップ位置調整器105が交流系統電圧を不感帯内となるようにタップ付き変圧器102のタップを調整する。
なお、タップ位置調整器105の整定時間の設定により、タップが動作して交流系統電圧が不感帯内になるまでには一定の時間が必要なため、処理ステップS606にあるように一定時間が経過する待ち時間を設けている。
タップ付き変圧器とSTATCOMによる上記の電圧変動発生前の処理操作によって、最終的に、図8のように変圧器の負荷側の交流系統電圧が|ΔVT|分上昇する。したがって、STATCOM106が−Qαの遅相無効電力をしている状態で、変圧器の負荷側の交流系統電圧をタップ位置調整器105の不感帯内の電圧レベルVs’とすることができる。なおVs’は、(VS−ΔVα+ΔVT)である。
続いて、処理ステップS607では、図3のSTATCOM制御装置107の選択回路307において、無効電力一定制御部(AQR)304から交流電圧一定制御部(AC−AVR)306に制御を切り替える。
交流電圧一定制御部(AC−AVR)306では、その系統電圧指令値VrefをVsに設定する。これにより図9のように、現在の電圧レベルVs’から系統電圧指令値VrefのVsになるように、STATCOM106の無効電力が−Qαから−Qβに|QAVR|分調整される。
このとき、図10に示すように、先述したSTATCOM106の出力している−Qβの遅相無効電力を0に戻そうとしたとき、変圧器の負荷側の交流系統電圧がVsから|ΔVβ|分上昇することになるので、無効電力を0から+Qβの進相無効電力としたときと同等の電圧補償が可能となる。
したがって、擬似的な進相無効電力の制御可能量は|QMAX+Qβ|となり、上げ側の電圧補償可能量としては|ΔV+ΔVβ|となるため、図4に示すような通常のSTATCOMに対して、|ΔVβ|分増加させることができる。
一方、擬似的な遅相無効電力の制御可能量は|QMAX−Qβ|となるため、下げ側の電圧補償可能量としては、逆に|ΔVβ|分減ることになり|ΔV−ΔVβ|となる。
なお、図10の−Qβの遅相無効電力と変圧器の負荷側の交流系統電圧Vs(電圧変動量が0)の状態を同じ高さとなるように調整すると図5になる。
処理ステップS601における電圧発生変動前の段階では、処理ステップS607までを順次実行して、最終的に図5の無効電力と電圧の関係に送配電系統を保持しておく。この状態のまま、予定時刻に電圧変動が発生するのを待つ。
図6のフローチャートの処理ステップS608では、電圧変動発生時に、電圧変動補償処理を実行完了させる。処理ステップS608における電圧変動補償処理により、例えば、交流系統101において電圧変動が発生し、上記したSTATCOM106の状態で、従来に比べて電流を低減しつつ電圧変動を補償することができる。処理ステップS608の電圧変動補償処理は、処理ステップS609において電圧変動終了が確認されるまで実行継続される。
電圧変動開始前の状態では、無効電力と電圧の関係は図5に示された状態にあるが、電圧変動終了が確認された状態では、初期の状態である図4の状態に復帰できていないと考えられる。このため、図6のフローチャートのその後の処理ステップS610から処理ステップS612では、STATCOM106をもとの状態へ戻すことを考える。
復旧処理の最初の処理ステップS610では、図3のSTATCOM制御装置107の選択回路307において、交流電圧一定制御部(AC−AVR)306から無効電力一定制御部(AQR)304に制御を切り替える。
次に、処理ステップ611では、STATCOM106の無効電力指令値Qrefを0に設定し、STATCOM106の出力無効電力を0に絞っていく。ここで、無効電力指令値を最終目標値である0とするまでに一定の傾きでゆっくりと変化させれば、STATCOM106の出力する無効電力による急峻な電圧変動を避けることが可能である。
その後処理ステップ612において、無効電力指令値Qrefが0となり、実際にSTATCOM106から出力される無効電力の値も0となれば、無効電力調整完了となる。
他方、タップ位置調整器105側についてみると、処理ステップS612までの制御でSTATCOM106が絞った出力無効電力による電圧変動によって、タップ位置調整器105で設定した不感帯を超え、かつこの状態の継続時間が整定時間を経過すると、処理ステップS613にあるようにタップ位置調整器105が交流系統電圧を不感帯内となるようにタップ付き変圧器102のタップを調整する。
なお、タップ位置調整器105の整定時間の設定により、タップが動作して交流系統電圧が不感帯内になるまでには一定の時間が必要なため、処理ステップS614にあるように一定時間が経過する待ち時間を設けている。
以上の制御の流れで、STATCOM106をもとの状態に戻すことができる。ステップ615で復旧を確認して終了とする。
以上の制御の流れで、STATCOM106をもとの状態に戻すことができる。ステップ615で復旧を確認して終了とする。
以上が、本発明による制御の概要である。図11は、以上の処理を実行した場合に、送配電系統上の無効電力、電圧及びタップ位置の関係などを時系列的に纏めた図である。電圧変動予定時刻T以前の段階のT1ではSTATCOM106の無効電力一定制御304の機能により連続的に無効電力指令値Qrefを下げ、この時電圧も連続的に低下していく。次いで時刻T2ではタップ付き変圧器のタップ上げ操作を実施し、電圧を急増させる。以降、同様の制御を繰り返し実行して、電圧変動発生予定時刻前の段階では遅れ無効電力が最大となる位置までSTATCOM106を操作しておく。予定の電圧変動に対しては、急速に進み無効電力側に移行することで電圧変動を補償する。
変圧変動後の処理は、上記と逆の処理を逐次実行することになる。電圧変動終了予定時刻T´以後の段階のT3ではSTATCOM106の無効電力一定制御部304の機能により連続的に無効電力指令値Qrefを上げ、この時電圧は連続的に上昇していく。次いで時刻T4ではタップ付き変圧器のタップ下げ操作を実施し、電圧を急減させる。以降、同様の制御を繰り返し実行して、初期状態に戻しておく。
101:交流系統
102:タップ付き変圧器
103:送配電線
104:計器用変成器
105:タップ位置調整器
106:STATCOM
107:STATCOM制御装置
108:信号線
109:ゲート信号線
201:自励式変換器
202:変換用変圧器
203:計器用変成器
204:計器用変流器
205:平滑コンデンサ
206:直流電圧検出器
301:αβ変換部
302:直流電圧制御部及び交流電流制御部及びPWM制御部
303:無効電力演算部
304:無効電力一定制御(AQR)部
305:交流電圧振幅演算部
306:交流電圧一定制御(AC−AVR)部
307:選択回路
Iqref:無効電流指令値
102:タップ付き変圧器
103:送配電線
104:計器用変成器
105:タップ位置調整器
106:STATCOM
107:STATCOM制御装置
108:信号線
109:ゲート信号線
201:自励式変換器
202:変換用変圧器
203:計器用変成器
204:計器用変流器
205:平滑コンデンサ
206:直流電圧検出器
301:αβ変換部
302:直流電圧制御部及び交流電流制御部及びPWM制御部
303:無効電力演算部
304:無効電力一定制御(AQR)部
305:交流電圧振幅演算部
306:交流電圧一定制御(AC−AVR)部
307:選択回路
Iqref:無効電流指令値
Claims (9)
- 送配電系統の電源側からタップ付き変圧器を介してSTATCOMを接続して構成された電圧変動補償装置であって、
前記STATCOMは、その出力する無効電力を制御する無効電力制御部と無効電力補償装置連系点の電圧変動を補償する交流電圧制御部を備え、
前記送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態において、前記STATCOMの前記無効電力制御部により、発生する予定の電圧変動を補償する無効電力とは逆符号の無効電力を前記STATCOMから出力させる第1の手段と、該第1の手段により前記STATCOMから出力した無効電力による電圧変動を前記タップ付き変圧器のタップ位置操作により補償する第2の手段と、前記STATCOMを前記交流電圧制御部に切り替えて、電圧変動を補償する第3の手段を用いて、送配電系統の電圧変動発生予定時刻前に、前記送配電系統における電圧と無効電力の第2の状態を形成しておくことを特徴とする電圧変動補償装置。 - 請求項1に記載の電圧変動補償装置であって、
予定時刻に発生した電圧変動に対して、前記STATCOMは、発生する予定の電圧変動を補償する無効電力を与える第4の手段を備えることを特徴とする電圧変動補償装置。 - 請求項2に記載の電圧変動補償装置であって、
前記STATCOMが、発生予定の電圧変動を補償する無効電力を与えたのち、前記送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態に復旧すべく、前記タップ付き変圧器及びSTATCOMを操作する第5の手段を備えることを特徴とする電圧変動補償装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電圧変動補償装置であって、
前記STATCOMは、前記タップ付き変圧器側に設けられた変換用変圧器と、交直変換を行う自励式変換器と、自励式変換器201の直流側に設けられた平滑コンデンサを主回路の主たる構成要素として構成されていることを特徴とする電圧変動補償装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電圧変動補償装置であって、
送配電系統は揚水発電所を含み、前記発生する予定の電圧変動は、揚水発電機の発電電動機を電動機として揚水始動することにより生じる電圧変動であることを特徴とする電圧変動補償装置。 - 電源側からタップ付き変圧器を介してSTATCOMを接続して構成されるとともに、電圧変動の発生予定が知られている送配電系統の運用方法であって、
送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態において、前記STATCOMにより、発生する予定の電圧変動を補償する無効電力とは逆符号の無効電力を出力させ、前記STATCOMから出力した無効電力による電圧変動を前記タップ付き変圧器のタップ位置操作により補償し、前記STATCOMにより電圧変動を補償することで、送配電系統の電圧変動の発生予定時刻前に、送配電系統における電圧と無効電力の第2の状態を形成しておくことを特徴とする送配電系統の運用方法。 - 請求項6に記載の送配電系統の運用方法であって、
予定時刻に発生した電圧変動に対して、前記STATCOMは、発生する予定の電圧変動を補償する無効電力を与えることを特徴とする送配電系統の運用方法。 - 請求項7に記載の送配電系統の運用方法であって、
前記STATCOMが、発生予定の電圧変動を補償する無効電力を与えたのち、前記送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態に復旧すべく、前記タップ付き変圧器及びSTATCOMを操作することを特徴とする送配電系統の運用方法。 - 電源側からタップ付き変圧器を介してSTATCOMを接続して構成されるとともに、揚水発電所の発電電動機を電動機として揚水始動する送配電系統の運用方法であって、
送配電系統における電圧と無効電力の第1の状態において、前記揚水始動により発生する電圧変動を補償する無効電力とは逆符号の無効電力を前記STATCOMから出力させ、前記STATCOMから出力した無効電力による電圧変動を前記タップ付き変圧器のタップ位置操作により補償し、前記STATCOMにより電圧変動を補償することで、前記揚水始動により発生する電圧変動の発生予定時刻前に、送配電系統における電圧と無効電力の第2の状態を形成しておくことを特徴とする送配電系統の運用方法。
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