JP6218390B2 - 回転ドラム及び回転ドラムの製造方法 - Google Patents

回転ドラム及び回転ドラムの製造方法 Download PDF

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    • B03C1/247Magnetic separation acting directly on the substance being separated with material carried by oscillating fields; with material carried by travelling fields, e.g. generated by stationary magnetic coils; Eddy-current separators, e.g. sliding ramp with material carried by travelling fields obtained by a rotating magnetic drum

Description

本発明は、クーラント液に含まれるスラッジから金属成分を回収する回転ドラム及び回転ドラムの製造方法に関する。
金属材料、特に鉄鋼材料に代表される磁性材料の研磨加工、切削加工等において、クーラント液とともに排出されるスラッジ状の切削屑、切粉等は、液分と分離させて回収する。切削屑、切粉等は様々な形状を有しているため、回収効率の観点から種々の磁気分離(回収)装置が開発されている。
例えば切粉は、粉状であるために容易に集合して液分を含みやすい。したがって、スラッジの液分の分離に優れた磁気分離装置が要求される。例えば特許文献1には、従来の回転ドラム型磁気分離装置が開示されている。図1は、従来の回転ドラム型磁気分離装置の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。
図1に示すように、従来の回転ドラム型磁気分離装置は、箱型の本体1内にクーラント液を溜め置く液溜め部2が設けられている。そして、液溜め部2を二分するように、本体1の中央部近傍に回転ドラム3が略水平方向に軸支されている。回転ドラム3は、ステンレス鋼等の非磁性材からなる円筒体をなしており、外周面に複数の磁石4、4、・・・を所定の配列で配置してある内筒5を、外筒9の内部に同軸に固定してある。複数の磁石4、4、・・・は、クーラント液に含まれる切削屑、切粉等を磁着させることができるように、回転ドラム3の外周面に所定の磁束を発生させるよう、磁極が配置されている。
特許文献1では、回転ドラム3の液溜め部2に浸漬する部分から頂上部までの間、すなわち回転ドラム3の外周の略4分の3に相当する部分に対応する内筒5に、複数の磁石4、4、・・・が配置されている。残りの略4分の1に相当する部分には内筒5に磁石4、4、・・・が配置されておらず、磁力が作用しないように構成されている。
磁石4、4、・・・の磁力によって液溜め部2の底部にて外筒9の外周面に磁着された切削屑、切粉等は、外筒9の回転に伴って回転ドラム3の頂上部へと搬送され、頂上部を通過した時点で磁石4、4、・・・の磁力による磁着力から解放され、回転ドラム3に当接するスクレパー7にて掻き取られて回収される。回転ドラム3の頂上部近傍には、ゴム等の弾性体を表面に配してある絞りローラ6が設けられており、所定の押圧で回転ドラム3の外筒9の外周面に当接されている。外筒9と絞りローラ6との間を磁着されたスラッジが通過することにより、スラッジの液分が絞り取られ、回転ドラム3の頂上部を通過した時点、すなわち磁石4の磁力が及ばない位置にて切削屑、切粉等のみが分離回収される。
特開2000−079353号公報
回転ドラム型磁気分離装置には、研磨加工で発生した切粉等だけでなく、切削加工で発生した切削屑、切粉等も投入される。切削加工で発生した切削屑、切粉等は、研磨加工で発生した切粉等と比較して大きく、外筒9の外周面に磁着させることは容易である。しかし、外筒9の外周面に生じている、磁石4、4、・・・の磁力による磁着力が、外筒9の外周面の摩擦力よりも大きい場合、切削屑、切粉等が回転ドラム3の頂上部への搬送途上で停滞するおそれがあるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、切削加工で発生した切削屑、切粉等が投入された場合であっても、切削屑、切粉等を回転ドラムの頂上部へ確実に搬送することができ、回収漏れを防止することができる回転ドラム及び回転ドラムの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る回転ドラムは、外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒とを有し、前記内筒の磁着力によりスラッジを前記外筒に磁着させつつ、前記外筒を回転させて、スラッジを前記外筒の外周面による摩擦力で搬送する回転ドラム型磁気分離装置に用いる回転ドラムであって、レーザ加工により前記外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が前記外筒の円筒部よりも突出する突起部が一又は複数形成され、前記磁着力が前記摩擦力よりも大きい位置に停滞しているスラッジを搬送可能としていることを特徴とする。
第1発明では、外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒とを有し、内筒の磁着力によりスラッジを外筒に磁着させつつ、外筒を回転させて、スラッジを外筒の外周面による摩擦力で搬送する。レーザ加工により外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が外筒の円筒部よりも突出する突起部が一又は複数形成され、磁着力が摩擦力よりも大きい位置に停滞しているスラッジを搬送可能としている。これにより、外筒の外周面に生じている、磁石による磁着力が、外筒の外周面の摩擦力より大きい場合であっても、回転ドラムの頂上部への搬送途上で停滞している切削屑、切粉等を、突起部により回転ドラムの頂上部まで搬送することができる。したがって、切削加工の後工程であっても切削屑、切粉等を確実に回収することが可能となる。
次に、上記目的を達成するために第2発明に係る回転ドラムは、外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒と、前記外筒の外周面に所定の押圧で当接されている絞りローラとを有し、前記内筒の磁着力によりスラッジを前記外筒に磁着させつつ、前記外筒を回転させて、スラッジを前記外筒の外周面による摩擦力で搬送するとともに、前記外筒と前記絞りローラとの間をスラッジが通過することによりスラッジの液分を搾り取る回転ドラム型磁気分離装置に用いる回転ドラムであって、レーザ加工により前記外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が前記外筒の円筒部よりも突出する突起部が一又は複数形成され、前記磁着力が前記摩擦力よりも大きい位置に停滞しているスラッジを搬送可能としていることを特徴とする。
第2発明では、外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒と、外筒の外周面に所定の押圧で当接されている絞りローラとを有し、内筒の磁着力によりスラッジを前記外筒に磁着させつつ、外筒を回転させて、スラッジを外筒の外周面による摩擦力で搬送するとともに、外筒と絞りローラとの間をスラッジが通過することによりスラッジの液分を搾り取る。レーザ加工により外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が外筒の円筒部よりも突出する突起部が一又は複数形成され、磁着力が摩擦力よりも大きい位置に停滞しているスラッジを搬送可能としている。これにより、外筒の外周面に生じている、磁石による磁着力が、外筒の外周面の摩擦力より大きい場合であっても、回転ドラムの頂上部への搬送途上で停滞している切削屑、切粉等を、突起部により回転ドラムの頂上部まで搬送することができる。また、スラッジの液分を十分搾り取ることもできる。したがって、切削加工の後工程であっても切削屑、切粉等を確実に回収することが可能となる。
また、第発明に係る回転ドラムは、第1又は第2発明において、前記突起部は、前記外筒に直線状に形成されていることを特徴とする。
発明では、突起部は、外筒に直線状に形成されているので、磁力に抗して摩擦力により搬送することが困難であった、サイズの大きな切削屑、切粉等をより確実に回転ドラムの頂上部へと搬送することが可能となる。
また、第発明に係る回転ドラムは、第1乃至第3発明のいずれか1つにおいて、前記突起部は、前記外筒の回転軸に対して所定の角度をなすように形成されていることを特徴とする。
発明では、突起部は、外筒の回転軸に対して所定の角度をなすように形成されているので、回転ドラムに当接するスクレパーにて切削屑、切粉等を掻き取る場合の摩擦抵抗を軽減することができ、スクレパーの耐久性を高めることが可能となる。
また、第発明に係る回転ドラムは、第1乃至第発明のいずれか1つにおいて、前記突起部は、前記外筒の回転軸を中心として互いに対称となる位置に形成されていることを特徴とする。
発明では、突起部は、外筒の回転軸を中心として互いに対称となる位置に形成されているので、回転ドラムの頂上部まで搬送することのできなかった切削屑、切粉等を突起部により回転ドラムの頂上部まで搬送することが可能となる。
次に、上記目的を達成するために第6発明に係る回転ドラムの製造方法は、外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒とを有し、前記内筒の磁着力によりスラッジを前記外筒に磁着させつつ、前記外筒を回転させて、スラッジを前記外筒の外周面による摩擦力で搬送する回転ドラム型磁気分離装置に用いる回転ドラムの製造方法であって、レーザ加工により前記外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が前記外筒の円筒部よりも突出する突起部を形成することを特徴とする。
第6発明では、外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒とを有し、内筒の磁着力によりスラッジを外筒に磁着させつつ、外筒を回転させて、スラッジを外筒の外周面による摩擦力で搬送する。レーザ加工により外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が外筒の円筒部よりも突出する突起部を形成する。これにより、外筒の外周面に生じている、磁石による磁着力が、外筒の外周面の摩擦力より大きい場合であっても、回転ドラムの頂上部への搬送途上で停滞している切削屑、切粉等を、突起部により回転ドラムの頂上部まで搬送することができる。したがって、切削加工の後工程であっても切削屑、切粉等を確実に回収することが可能となる。
本発明によれば、回転ドラムの表面に生じている、磁石による磁着力が、外筒の外周面の摩擦力より大きい場合であっても、回転ドラムの頂上部への搬送途上で停滞している切削屑、切粉等を、突起部により回転ドラムの頂上部まで搬送することができる。したがって、切削加工の後工程であっても切削屑、切粉等を確実に回収することが可能となる。
従来の回転ドラム型磁気分離装置の構成を示す回転ドラムの回転軸に直交する面での断面図である。 回転ドラムの磁束密度の分布を示す例示図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラムの外筒の突起部の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラムの外筒の突起部の他の構成を示す、回転ドラムの回転軸に直交する面での模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラムの外筒の突起部の他の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る回転ドラムの外筒の突起部の他の構成を示す模式図である。
以下に、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る回転ドラム型磁気分離装置の構成は、図1に示す従来の回転ドラム型磁気分離装置と同様である。すなわち、本実施の形態に係る回転ドラム型磁気分離装置は、箱型の本体1内にクーラント液を溜め置く液溜め部2が設けられ、研磨加工後、あるいは切削加工後の切削屑、切粉等を含むスラッジが混入している使用済みクーラント液は、投入口10から液溜め部2へ投入される。
液溜め部2を二分するように、本体1の中央部近傍に回転ドラム3が略水平方向に回転することが可能に軸支されている。回転ドラム3は、ステンレス鋼等の非磁性材からなる円筒体をなしており、外周面に複数の磁石4、4、・・・を所定の配列で配置してある内筒5を、外筒9の内部に外筒9と同軸に固定してある。複数の磁石4、4、・・・は、使用済みクーラント液に含まれる磁性体である切削屑、切粉等を磁着させることができるように、外筒9の外周面に所定の磁束を発生させるよう、極性が配置されている。なお、図1に示す「N」、「S」は、それぞれ磁石4の外筒9の外周面側の極性を示している。
図1では、回転ドラム3の液溜め部2に浸漬する部分から頂上部までの間、すなわち回転ドラム3の外周の略4分の3に相当する部分に対応する内筒5に、複数の磁石4、4、・・・が配置されている。残りの略4分の1に相当する部分には内筒5に磁石4、4、・・・が配置されておらず、磁力が作用しないように構成されている。
磁石4、4、・・・の磁力によって液溜め部2の底部にて回転ドラム3の外筒9の外周面に磁着された磁性体である切削屑、切粉等は、外筒9の回転に伴って回転ドラム3の頂上部へと搬送され、頂上部を通過した時点で磁石4、4、・・・による磁着力から解放され、外筒9に当接するスクレパー7にて掻き取られて回収される。回転ドラム3の頂上部近傍には、ゴム等の弾性体を表面に配してある絞りローラ6が設けられており、所定の押圧で回転ドラム3の外筒9の外周面に当接されている。外筒9と絞りローラ6との間を磁着された切削屑、切粉等を含むスラッジが通過することにより、スラッジの液分が絞り取られ、回転ドラム3が頂上部を通過した時点、すなわち磁力が及ばない位置にて切削屑、切粉等のみが分離回収される。
絞りローラ6の回転ドラム3の外周面との当接面に用いる弾性体としては、CR(クロロプレン)系ゴム、NBR(ニトリル)系ゴム等の弾性体を用いるのが主流であるが、例えばポリエステルポリオールを主成分とした未架橋のポリウレタン材を用いても良い。
複数の磁石4、4、・・・は、磁極が互いに交互になるように配置されており、外筒9の外周面から出ている磁束は不連続となっている。図2は、回転ドラム3の磁束密度の分布を示す例示図である。図2の「疎」、「密」は、それぞれ磁束密度の大きい部分、小さい部分を示している。
図2に示すように、複数の磁石4、4、・・・は内筒5の外周面に配置されており、外周面側の磁極がそれぞれS極、N極、S極、・・・と互いに交互になるように配置されている。このように配置することで、磁石4の正面と、磁石4、4の間の間隙部とでは、磁束密度に差異が生じる。例えば磁束密度の大きい部分と小さい部分とが生じる。したがって、磁束密度の大小により、外筒9と切削屑、切粉等との間の摩擦力の方が磁着力よりも小さい部分が生じる可能性もある。
そして、外筒9と切削屑、切粉等との間の摩擦力の方が、磁着力よりも小さい部分が生じた場合、例えば図2の「密」と示されている部分の近傍では、外筒9が回転したときであっても、切削屑、切粉等は隣接する磁石4、4の間に磁着したまま停滞し、回転ドラム3の頂上部へと搬送されない。したがって、分離回収することができないおそれがあるという問題点があった。
そこで、本実施の形態に係る回転ドラム型磁気分離装置では、回転ドラム3の外筒9の外周面に直線状の突起部を設けている。図3は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部の構成を示す模式図である。図3(a)は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31の構成を示す斜視図であり、図3(b)は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31の構成を示す部分断面図である。
図3(a)に示すように、突起部31は、回転ドラム3の外筒9の外周面11に、外筒9の回転軸と平行に直線状に形成されている。実際にはレーザ加工等により、図3(b)に示すように、周囲に溝部を有し、先端が外筒9の円筒部11aよりも突出する形状の突起部を一端側から他端側まで連続して形成することで、直線状の突起部31が形成される。この場合、レーザ加工により溝部31a及び突起部31が形成される。もちろん、突起部31の高さhは、外筒9の直径に比べて十分に小さく、絞りローラ6の表面を傷つけることがない程度であることが好ましい。直線状の突起部31を形成することにより、磁着力の方が摩擦力より大きい部分に停滞して搬送することができなかったスラッジ状の切削屑、切粉等を、突起部31により確実に回転ドラム3の頂上部へと搬送することができる。
図3では、直線状の突起部31を1本だけ設けているが、もちろんこれに限定されるものではない。図4は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31の他の構成を示す、回転ドラム3の回転軸に直交する面での模式断面図である。
図4(a)は、図3と同様、回転ドラム3の外筒9の外周面に直線状の突起部31を1本設けてある。これに対して、図4(b)は、外筒9の回転軸を中心として互いに対称となる位置に、2本の直線状の突起部31a、31bを設けてある。同様に、図4(c)は、外筒9の回転軸を中心として互いに対称となる位置に、4本の直線状の突起部31a、31b、31c、31dを設けてある。ただし、突起部31の本数が増加することにより、絞りローラ6にかかる負担が増大し、絞りローラ6の耐久性の低下につながるおそれもある。したがって、直線状の突起部31は最大でも4本にとどめることが好ましい。
また、直線状の突起部31は、外筒9の回転軸と平行ではなく、回転軸に対して所定の傾斜角度を有していても良い。図5は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31の他の構成を示す模式図である。図5(a)及び図5(b)は、本実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31の他の構成を示す斜視図であり、図5(c)は、本実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31の他の構成を示す模式図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、突起部31aと突起部31bとは、外筒9の回転軸を中心として対称となる位置に直線状に形成されている。また、突起部31a、31bは、外筒9の回転軸に対して角度θだけ傾斜している。突起部31a、31bが角度θ傾斜していることにより、スクレパー7で切削屑、切粉等を掻き取る場合の摩擦抵抗を軽減することができ、スクレパー7の耐久性を高めることが可能となる。
なお、突起部31a、31bが外筒9の回転軸となす角度θは、可能な限り小さい方が好ましく、1度から5度の間であることがより好ましい。角度θが大きすぎると、外筒9の回転による搬送中にスラッジ状の切削屑、切粉等を取りこぼす可能性が高まるからである。
また、突起部31は回転軸に対して一定の傾斜角度を有する直線状に形成することに限定されるものではない。図6は、本発明の実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31の他の構成を示す模式図であり、回転軸に対して異なる傾斜角度を有する直線を連続して形成したものである。図6(a)は、本実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31をV字状に形成している。このようにV字状に形成することにより、外筒9の回転による搬送中にスラッジ状の切削屑、切粉等を取りこぼす可能性が低くなる。
また、図6(b)は、本実施の形態に係る回転ドラム3の外筒9の突起部31をジグザグ状に形成している。このようにジグザグ状に形成することによっても、外筒9の回転による搬送中にスラッジ状の切削屑、切粉等を取りこぼす可能性が低くなる。
以上のように本実施の形態によれば、外筒9の外周面に生じている、磁石4、4、・・・による磁着力が、外筒9の外周面の摩擦力より大きい場合であっても、回転ドラム3の頂上部への搬送途上で停滞している切削屑、切粉等を、突起部31により回転ドラム3の頂上部まで搬送することができる。したがって、切削加工の後工程であっても切削屑、切粉等を確実に回収することが可能となる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上記実施の形態に種々の変更、例えば突起部31の配置の変更、突起部31の形成方法の変更等を付加した形態で実施することが可能である。
2 液溜め部
3 回転ドラム
4 磁石
5 内筒
6 絞りローラ
9 外筒
31、31a、31b、31c、31d 突起部

Claims (6)

  1. 外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒とを有し、
    前記内筒の磁着力によりスラッジを前記外筒に磁着させつつ、前記外筒を回転させて、スラッジを前記外筒の外周面による摩擦力で搬送する回転ドラム型磁気分離装置に用いる回転ドラムであって、
    レーザ加工により前記外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が前記外筒の円筒部よりも突出する突起部が一又は複数形成され、
    前記磁着力が前記摩擦力よりも大きい位置に停滞しているスラッジを搬送可能としていることを特徴とする回転ドラム。
  2. 外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒と、前記外筒の外周面に所定の押圧で当接されている絞りローラとを有し、
    前記内筒の磁着力によりスラッジを前記外筒に磁着させつつ、前記外筒を回転させて、スラッジを前記外筒の外周面による摩擦力で搬送するとともに、前記外筒と前記絞りローラとの間をスラッジが通過することによりスラッジの液分を搾り取る回転ドラム型磁気分離装置に用いる回転ドラムであって、
    レーザ加工により前記外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が前記外筒の円筒部よりも突出する突起部が一又は複数形成され、
    前記磁着力が前記摩擦力よりも大きい位置に停滞しているスラッジを搬送可能としていることを特徴とする回転ドラム。
  3. 前記突起部は、前記外筒に直線状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転ドラム。
  4. 前記突起部は、前記外筒の回転軸に対して所定の角度をなすように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回転ドラム。
  5. 前記突起部は、前記外筒の回転軸を中心として互いに対称となる位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転ドラム。
  6. 外周面側の極性が異なるよう、複数の磁石を交互に配置した内筒と、該内筒の周囲を回転する、非磁性材からなる外筒とを有し、
    前記内筒の磁着力によりスラッジを前記外筒に磁着させつつ、前記外筒を回転させて、スラッジを前記外筒の外周面による摩擦力で搬送する回転ドラム型磁気分離装置に用いる回転ドラムの製造方法であって、
    レーザ加工により前記外筒の外周面に、周囲に溝部を有し、先端が前記外筒の円筒部よりも突出する突起部を形成することを特徴とする回転ドラムの製造方法。
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