JP2000061348A - 磁力選別機 - Google Patents

磁力選別機

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JP2000061348A
JP2000061348A JP10251833A JP25183398A JP2000061348A JP 2000061348 A JP2000061348 A JP 2000061348A JP 10251833 A JP10251833 A JP 10251833A JP 25183398 A JP25183398 A JP 25183398A JP 2000061348 A JP2000061348 A JP 2000061348A
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cylindrical drum
magnetic
magnet
magnets
magnetic substance
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JP10251833A
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Akira Yano
亮 矢野
Toshinori Matsuo
俊則 松尾
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Nippon Jiryoku Senko Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Nippon Jiryoku Senko Co Ltd
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒ドラムに非接触で磁着物を回収でき、こ
れによって回収効率と向上させ、機械本体の寿命を延ば
すことができる磁力選別機を提供する。 【解決手段】 駆動源によって回転駆動される第1の円
筒ドラム15の内側に、複数の第1の磁石14を円弧状
に固定配置し、第1の円筒ドラム15上に供給される原
料を磁着物と非磁着物とに分離し、磁着物を磁着物取り
出し手段12によって第1の円筒ドラム15から除去す
る磁力選別機10において、磁着物取り出し手段12
は、第1の円筒ドラム15に隙間16を開けて平行に配
置されて、第1の円筒ドラム15とは反対方向に回転駆
動される第2の円筒ドラム18と、第2の円筒ドラム1
8の内部に固定状態で配置されて、第1の磁石14によ
って分離されて第1の円筒ドラム15上を移動する磁着
物を第1の磁石14の終端付近で吸着する第2の磁石2
2とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内側に磁石を、外
側に回転する円筒ドラムを配置し、磁着物の分離を行う
磁力選別機に係り、特に、円筒ドラムに付着した磁着物
の取り出し手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の湿式の磁力選別機70を示
すが、非磁性体からなって回転駆動される円筒ドラム7
1の下側に円弧状に複数の永久磁石72を配置し、一側
の側方の供給シュート73から供給される原料を磁着物
と非磁着物に分離するものであって、前記円筒ドラム7
1を駆動モータにより回転駆動していた。投入された原
料のうち、磁着物は円筒ドラム71の表面に吸着され、
非磁着物は貯留ホッパー74から排出される。この場
合、貯留ホッパー74には常に一定レベルの水を貯留し
ておくこともある。永久磁石72は、円筒ドラム71の
下側の円周方向に多数配置され、磁着物は、円周方向の
永久磁石72の終端付近77まで、円筒ドラム71と共
に回転移動した後、回転ドラム71の表面をすべりなが
ら滞留する。円筒ドラム71の他側の側部には、磁着物
取り出し手段の一例であるスキンマー75が位置し、該
スキンマー75の円筒ドラム71と接触する先部には、
ゴム片76が取付けられている。該磁着物は円筒ドラム
71に吸着されたままスキンマー75によって掬い取ら
れ、除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
実公平7−11795号公報に記載のように、前記磁力
選別機70は、スキンマー75によって掬い取る方式で
あるため、以下の問題があった。 スキンマー75と円筒ドラム71が接触するため、
押圧力を強くするとその部分の磁着物の一時的な除去率
は上がるが、スキンマー75に過大な負荷がかかり、ス
キンマー75の先部に取付けてあるゴム片76が急激に
摩耗する。 円筒ドラム71も同様の理由によって摩耗する。 逆に押圧力を小さくすると、磁着物の粒子が小さい
場合は、円筒ドラム71の円周上に粒子が滞留して除去
率が悪くなり、粒子が円筒ドラム上の微少移動を繰り返
し、摩耗を促進する。 スキンマー75の掬い取りスピードに限界があり、
磁着物の滞留が起こるので磁着物の処理量に限界があ
る。 スキンマー75の回転による取出しは磁着物が飛散
して非磁着物側に逃げて選別効率が悪くなる。 本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、円筒ドラ
ムに非接触で磁着物を回収することができ、これによっ
て部分的な除去率を向上させ、機械本体の寿命を延ばす
ことができる磁力選別機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の磁力選別機は、駆動源によって回転駆動される第
1の円筒ドラムの内側に、複数の第1の磁石を円弧状に
固定配置し、該第1の円筒ドラム上に供給される原料を
磁着物と非磁着物とに分離し、前記磁着物を磁着物取り
出し手段によって前記第1の円筒ドラムから除去する磁
力選別機において、前記磁着物取り出し手段は、前記第
1の円筒ドラムに隙間を開けて平行に配置されて、前記
第1の円筒ドラムとは反対方向に回転駆動される第2の
円筒ドラムと、該第2の円筒ドラムの内部に固定状態で
配置されて、前記第1の磁石によって分離されて前記第
1の円筒ドラム上を移動する磁着物を前記第1の磁石の
終端付近で吸着する第2の磁石とを備えている。
【0005】そして、請求項2記載の磁力選別機は、請
求項1記載の磁力選別機において、前記第2の磁石は、
隣り合う磁極を異極にして複数の磁石が円弧状に配列さ
れている。請求項3記載の磁力選別機は、請求項1又は
2記載の磁力選別機において、前記第2の円筒ドラムの
周速は、前記第1の円筒ドラムの周速の1/4〜3倍の
範囲にあり、好ましくは1/2〜2倍の範囲にある。請
求項4記載の磁力選別機は、請求項1〜3のいずれか1
項に記載の磁力選別機において、円弧状に配列された前
記複数の第1の磁石による前記第1の円筒ドラム表面の
磁束密度は、回転方向に向かって弱くなっている。請求
項5記載の磁力選別機は、請求項1〜4のいずれか1項
に記載の磁力選別機において、前記第2の円筒ドラムの
周囲に、前記第2の磁石に吸着された磁着物を回転方向
に強制移動させる掻き寄せ部材を設けた。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0007】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係る磁力選別機10は、磁着物吸着手段11と、
磁着物取り出し手段12からなる。磁着物吸着手段11
は、図示しない駆動源によって中央の固定軸11aを介
して回転駆動される第1の円筒ドラム15の内側におい
て、下部の略半周に複数の第1の磁石14が磁石取付け
盤13を介して円弧状に固定配置されている。磁着物取
り出し手段12は、第1の円筒ドラム15に隙間16を
開け、固定軸17を介して平行に配置されている第2の
円筒ドラム18と、駆動ベルト19によって、第2の円
筒ドラム18を駆動する駆動源の一例であるモータ20
を有する。図1〜図3に示すように第2の円筒ドラム1
8は、第1の円筒ドラム15とは反対方向に回転駆動さ
れ、内部に磁石取付け盤21を介して固定状態で配置さ
れて、第1の磁石14によって吸着分離されて第1の円
筒ドラム15上を移動する磁着物を第1の磁石14の終
端付近で吸着する第2の磁石22を備えている。以下、
詳細に説明する。
【0008】前記固定軸17は、両側を図示しない固定
軸受によって支持されていて、第2の磁石22の取付け
角度の調整を行うことができる。第2の磁石22は、図
2に示すように軸方向に複数の単位磁石が磁石取付け盤
21に並べて固定され、円周方向に隣り合う磁石がN
極、S極と交互になるように円弧状に配置されている。
磁石の材質は任意であるが、本実施の形態では、希土類
磁石であるネオジウム系磁石を使用している。第1の円
筒ドラム18の構造も同様である。
【0009】前記第2の円筒ドラム18は強度の高い物
質の一例であるステンレス(例えばSUS304)から
なって、側板23、24の中央には固定軸17を通す為
の孔が形成されている。そして、防塵型の軸受23a、
24aを介して前記固定軸17に装着されている。Vプ
ーリ27は、第2の円筒ドラム18と軸心を同一にし
て、側板23にパイプ23bを介して取付けてある。V
プーリ27は駆動ベルト19によって、モータ20と連
結されており、モータ20から駆動ベルト19を介して
伝えられる動力を第2の円筒ドラム18に伝えている。
なお、動力伝達手段として、本実施の形態では駆動ベル
ト19とVプーリ27の組み合わせを使用しているが、
回転速度が遅くてもよいのであれば、スプロケットとチ
ェーンの組み合わせを使用する方が好ましい。また、第
1の円筒ドラム15の駆動方法は、図示しないが例え
ば、第2の円筒ドラム18と同様にモータ、駆動ベル
ト、Vプーリの組み合わせによって駆動される。第1、
第2の円筒ドラム15、18は、Vプーリで減速比を調
節して、同一のモータを駆動源として使用することも可
能である。
【0010】この磁力選別機10を使用して水と混合さ
れた原料を磁着物と非磁着物に分ける場合には、まず、
図示しない駆動源の回転を第1の円筒ドラム15に伝え
て回転させる。第1の円筒ドラム15の回転スピードは
任意であるが、本実施の形態では第1の円筒ドラム15
の周速を30m/min程度にしている。なお、第2の
円筒ドラム18の周速は、第1の円筒ドラム15の回転
スピードの1/4倍以上3倍以下の範囲で任意である。
回転スピードが1/4倍未満になると第1の円筒ドラム
に磁着物がたまりすぎ、運転を妨げることがあり、3倍
を超えても集められる磁着物の量は変わらないので効率
が悪い。また、選別する原料によって異なるが、1/2
倍以上2倍以下の範囲の方がより好ましい。
【0011】図1に示すように第1の円筒ドラム15
の、第2の円筒ドラム18の設置箇所と逆側に配置され
たシューター28を通って第1の円筒ドラム15の円周
面に供給される原料のうち、磁着物は第1の磁石14の
働きによって、第1の円筒ドラム15の表面に吸着さ
れ、非磁着物は、貯留ホッパー29を介して、下部に形
成されたドレン孔から排出される。第1の円筒ドラム1
5に吸着された磁着物は表面に吸着されたまま回転し、
複数配置された第1の磁石14の回転方向の終端付近で
第1の円筒ドラム15の表面を滑りながら滞留してい
る。このとき、円周方向に隣り合う第1の磁石14はN
極、S極と交互になるように配置されていて、磁着物
が、これに合わせて反転倒立しながら回転するので、巻
き込んでいた非磁着物を解放して、選別効率を良くして
いる。
【0012】第1の磁石14の回転方向の終端付近で滞
留している磁着物は、掻き寄せ部材30によって掻き寄
せられ一定量ごとに集められる。掻き寄せ部材30は、
例えばステンレス製の板からなり、第1の円筒ドラム1
5の軸方向に平行に、溶接等の方法によって取付けられ
ている。枚数は任意であるが、本実施の形態では4枚を
90度おきに取付けている。なお、枚数を増やすと、第
1の磁石14の終端付近で滞留している磁着物を短時間
で強制移動できるので、磁着物のすべり摩擦による第1
の円筒ドラム15の摩耗を減少させることができる。掻
き寄せ部材30の数は、円筒ドラムの周速を考慮して実
験等により決めるとよい。同様に、第2の円筒ドラム1
8の周囲にも、第2の磁石22に吸着された磁着物を回
転方向に強制移動させる4枚の掻き寄せ部材32を設け
ている。また、第1、第2の円筒ドラム15、18にそ
れぞれ設けられた掻き寄せ部材30、32の数を増減さ
せても、互いに接触しないので、運転時のトラブルは少
なくなる。
【0013】磁着物取り出し手段12によって第1の円
筒ドラム15から第2の円筒ドラム18に磁着物が移動
する経過を図4を使用して説明する。図中の数値は、第
1の円筒ドラム15と第2の円筒ドラム18の間の隙間
16のそれぞれの測定点で磁束密度を測定した数値で単
位はGaussである。縦横方向に格子状に区切った区
画の上部にあるアルファベットD〜M列と、右側に縦に
並んだ1〜16行で座標を表している。例えば(M、
1)の点の磁束密度は30Gaussである。
【0014】第1の円筒ドラム15の表面に吸着され、
回転して移動する磁着物は、(L、16)付近から上方
向に向かって移動する。このときの磁束密度の変化は、
2200Gaussから徐々に下がっていく。次に横方
向の磁束密度の変化を比較すると、16行の(I、1
6)〜(M、16)の範囲では、900〜2200Ga
ussで右側の方が大きいが、10行の範囲では、29
00〜900Gaussで左側の方が大きくなってい
る。そして、9〜6行では、左側と右側の磁束密度の差
は、さらに広がっている。つまり、(L、16)付近か
ら掻き寄せ部材30によって上方向に運ばれる磁着物
は、(L、10)付近まで運ばれたときから、徐々に左
側の第2の円筒ドラム18に引き寄せられ、遠心力の働
きも手伝って、ついには第2の円筒ドラム18の表面に
吸着するのである。このとき、第1の円筒ドラム15と
第2の円筒ドラム18の間の隙間16は磁着物を挟み込
まない距離であればよく、本実施の形態においては、5
〜50mmの範囲で行っている。磁着物が隙間16を移
動するときに、磁着物の間に非磁着物が巻き込まれてい
たときには、ここで非磁着物が払い落とされ、磁着物が
第2の円筒ドラム18に吸着する。磁着物の移動距離が
大きく、非磁着物を払い落とす効果もあり、選別の効率
をよくすることができる。
【0015】第2の円筒ドラム18の内部には、図3に
示すように予備の磁石取付け盤31が設けられている。
磁石取付け盤31に磁石を追加して取付け角度調整を行
い、最上部31aに第2の磁石22が取付けられた状態
にすると、第2の円筒ドラム18の表面に吸着された磁
着物は、最上部31a付近までは、第2の円筒ドラム1
8と共に回転し、その後は、重力によって左側の円周面
に沿って滑り落ち、円周面から離れて落下する。これに
よって掻き寄せ部材32を省略することができる。
【0016】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。本発明の第2の実施の形態に係る磁力選別機
は、第1の実施の形態に係る磁力選別機とは、第1の円
筒ドラム15に取付けられた磁石の磁力が違うだけであ
る。その他の部分の形状は、第1の実施の形態に係る磁
力選別機10と略同一の形状であり、第1の実施の形態
と同一の構成部材については、同一の符号を付して詳し
い説明は、省略する。本発明の第2の実施の形態に係る
磁力選別機の磁着物吸着手段11bの磁石は、図5に示
すように、磁力の違う磁石33〜43が、第1の円筒ド
ラム15の回転方向に沿って徐々に磁力を弱くして設け
られており、第1の円筒ドラム15表面の磁束密度が回
転方向に向かって弱くなっている。
【0017】第1の円筒ドラム15に設けられる磁石3
3〜43は、吸着の初期(磁石33側)では、第1の円
筒ドラム15の外部から表面に吸着するので、強い磁力
を必要とするが、その後は、吸着を保持するだけなの
で、磁力が小さくてもよい。そして、終端付近(磁石4
3付近)では、吸着している磁着物が停滞しないで第2
の円筒ドラム18側に移動できるようにさらに磁力が小
さい方がよい。また、この場合には第1の円筒ドラム1
5の表面ですべり摩擦によって滞留している磁着物によ
る摩耗を少なくすることができる。さらに第2の円筒ド
ラム18側の第2の磁石22の磁力を小さくすることも
できるので、第2の磁石22の材質の選択範囲が増え、
製造が簡易になり、費用の節約にもなる。
【0018】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば選別する原料は水と混合されて
いない乾燥物でもよい。また、前記実施の形態では原料
を第1の円筒ドラムの側方から水平方向側部に供給して
いるが、上方から供給してもよい。第1、第2の円筒ド
ラムの表面に原料が供給されるときの衝撃や原料中の磁
着物が表面を摺動することによって第1、第2の円筒ド
ラムの表面が摩耗する。これを防ぐために、第1、第2
の円筒ドラムの表面にゴムを巻いて、摩耗を防ぎ、寿命
を長くすることができる。ゴム巻きは、磁力の調整にも
用いられることがある。ゴムの厚さ分だけ磁石からの距
離が離れるので、第1、第2の円筒ドラムに取付けた第
1、第2の磁石の磁力のバランスを図るため、第1の円
筒ドラムだけ、又は第1、第2の円筒ドラムの両方に厚
さの違うゴムを巻くことができる。このとき、第1、第
2の円筒ドラムに取付けられる掻き寄せ部材は、ゴム製
のものを、ゴムと一体に成形して使用してもよいし、プ
ラスチック製のものや、金属製の物を第1、第2の円筒
ドラムの円周面に係止して使用することもできる。ま
た、掻き寄せ部材の溶接後の第1、第2の円筒ドラムの
表面にゴムライニングを施すこともできる。掻き寄せ部
材は、前記実施の形態では固定軸に平行に取付けてある
が斜めに取付けてもよい。また、波型にもできるし、V
字型、U字型にして、磁着物を軸方向の中央部に集め、
第2の円筒ドラムの磁石の幅を小さくする事も可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】請求項1〜5記載の磁力選別機におい
て、磁着物取り出し手段は、第1の円筒ドラムと隙間を
開けて配置されていて、接触しないので、円筒ドラムの
摩耗が減少して寿命が長くなる。また、磁着物取り出し
手段として、磁石を使用しているので、円筒ドラムの表
面を掻き取る方法に比べて部分的除去効率がよく、処理
能力もよくなる。さらに、従来のスキンマー方式に比較
して飛散物がないので選別効率が上がる。そして、磁着
物が円筒ドラム間を移動するときに、巻き込んで同時に
付着していた非磁着物を振り落とすことができ、さらに
選別効率が上がる。特に、請求項2記載の磁力選別機に
おいて、第2の磁石は、隣り合う磁極を異極にして、磁
気回路をつくり、第1の磁石から磁着物を効率よく第2
の磁石に移動させることができる。
【0020】請求項3記載の磁力選別機において、第2
の円筒ドラムの周速は、第1の円筒ドラムの周速の1/
4〜3倍の範囲にあるので、回収量の調節が広範囲でで
きる。請求項4記載の磁力選別機において、第1の円筒
ドラム表面の磁束密度は、回転方向に向かって弱くなっ
ていて、磁着物が第1の円筒ドラムから容易に離脱でき
るので、回転速度を上げることができ、除去率が良くな
る。特に、細粒状の磁着物のような掻き取りにくい形状
の場合、特に除去率が良くなる。また、円筒ドラムと磁
着物との密着性が弱くなるので、円筒ドラムの摩耗が少
なくなる。請求項5記載の磁力選別機において、第2の
円筒ドラムの周囲に、掻き寄せ部材を設けたので、磁着
物を強制的に移動させることができ、磁石の数を減らす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁力選別機の
正断面図である。
【図2】同第2の円筒ドラムの側断面図である。
【図3】同第2の円筒ドラムの正断面図である。
【図4】同第1の円筒ドラムと第2の円筒ドラムの間の
磁束密度を表す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る磁力選別機の
第1の円筒ドラムの正断面図である。
【図6】従来例に係る磁力選別機の断面図である。
【符号の説明】
10 磁力選別機 11 磁着物吸
着手段 11a 固定軸 11b 磁着物
吸着手段 12 磁着物取り出し手段 13 磁石取付
け盤 14 第1の磁石 15 第1の円
筒ドラム 16 隙間 17 固定軸 18 第2の円筒ドラム 19 駆動ベル
ト 20 モータ 21 磁石取付
け盤 22 第2の磁石 23 側板 23a 軸受 23b パイプ 24 側板 24a 軸受 27 Vプーリ 28 シュータ
ー 29 貯留ホッパー 30 掻き寄せ
部材 31 磁石取付け盤 31a 最上部 32 掻き寄せ部材 33 磁石 34 磁石 35 磁石 36 磁石 37 磁石 38 磁石 39 磁石 40 磁石 41 磁石 42 磁石 43 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 俊則 福岡県北九州市小倉北区馬借3丁目6番42 号 日本磁力選鉱株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源によって回転駆動される第1の円
    筒ドラムの内側に、複数の第1の磁石を円弧状に固定配
    置し、該第1の円筒ドラム上に供給される原料を磁着物
    と非磁着物とに分離し、前記磁着物を磁着物取り出し手
    段によって前記第1の円筒ドラムから除去する磁力選別
    機において、 前記磁着物取り出し手段は、前記第1の円筒ドラムに隙
    間を開けて平行に配置されて、前記第1の円筒ドラムと
    は反対方向に回転駆動される第2の円筒ドラムと、該第
    2の円筒ドラムの内部に固定状態で配置されて、前記第
    1の磁石によって分離されて前記第1の円筒ドラム上を
    移動する磁着物を前記第1の磁石の終端付近で吸着する
    第2の磁石とを備えていることを特徴とする磁力選別
    機。
  2. 【請求項2】 前記第2の磁石は、隣り合う磁極を異極
    にして複数の磁石が円弧状に配列されている請求項1記
    載の磁力選別機。
  3. 【請求項3】 前記第2の円筒ドラムの周速は、前記第
    1の円筒ドラムの周速の1/4〜3倍の範囲にある請求
    項1又は2記載の磁力選別機。
  4. 【請求項4】 円弧状に配列された前記複数の第1の磁
    石による前記第1の円筒ドラム表面の磁束密度は、回転
    方向に向かって弱くなっている請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の磁力選別機。
  5. 【請求項5】 前記第2の円筒ドラムの周囲に、前記第
    2の磁石に吸着された磁着物を回転方向に強制移動させ
    る掻き寄せ部材を設けた請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の磁力選別機。
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