JPH08131953A - 廃棄物の分離方法及びその装置 - Google Patents
廃棄物の分離方法及びその装置Info
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- JPH08131953A JPH08131953A JP6269498A JP26949894A JPH08131953A JP H08131953 A JPH08131953 A JP H08131953A JP 6269498 A JP6269498 A JP 6269498A JP 26949894 A JP26949894 A JP 26949894A JP H08131953 A JPH08131953 A JP H08131953A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄物からダスト成分やゴミ類中に残留する
金属物を確実に分離でき、金属の回収率を向上できる方
法を提供する。 【構成】 破砕機１と接続する搬送コンベヤ４と金属選
別機２との間に、振動篩装置１１を設け、ふるい作用に
よって廃棄物中に含まれる土砂やガラス粉等のダスト成
分を分離する。金属選別機２で分離されたゴミ類を金属
検知分散装置１２に導入し、金属検知センサの検知によ
ってゴミ類に残留した金属物を取り除く。
金属物を確実に分離でき、金属の回収率を向上できる方
法を提供する。 【構成】 破砕機１と接続する搬送コンベヤ４と金属選
別機２との間に、振動篩装置１１を設け、ふるい作用に
よって廃棄物中に含まれる土砂やガラス粉等のダスト成
分を分離する。金属選別機２で分離されたゴミ類を金属
検知分散装置１２に導入し、金属検知センサの検知によ
ってゴミ類に残留した金属物を取り除く。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、廃棄物を金属物とゴ
ミ類とに分離するための分離方法とその装置に関するも
のである。
ミ類とに分離するための分離方法とその装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】廃棄された自動車や電気製品等の廃棄物
には、鉄物や、アルミニウム、銅等の非鉄金属などの再
利用可能な金属が多く存在するため、上記廃棄物は、破
砕機で細かく破砕した後、その破砕されたスクラップか
ら鉄物と非鉄金属及びその他のゴミ類とを分離する作業
が行われる。
には、鉄物や、アルミニウム、銅等の非鉄金属などの再
利用可能な金属が多く存在するため、上記廃棄物は、破
砕機で細かく破砕した後、その破砕されたスクラップか
ら鉄物と非鉄金属及びその他のゴミ類とを分離する作業
が行われる。
【０００３】図９は、従来の廃棄物の分離システムを示
したものである。図に示すように、破砕機１で破砕され
た廃棄物Ａは、搬送コンベヤ４によって金属選別機２に
送られ、その金属選別機２において、鉄物ａと非磁性の
非鉄金属ｂ、及びゴム製品やプラスチック製品等を含む
ゴミ類ｃとに分離される。
したものである。図に示すように、破砕機１で破砕され
た廃棄物Ａは、搬送コンベヤ４によって金属選別機２に
送られ、その金属選別機２において、鉄物ａと非磁性の
非鉄金属ｂ、及びゴム製品やプラスチック製品等を含む
ゴミ類ｃとに分離される。
【０００４】この分離された鉄物ａや非鉄金属ｂは、回
収されて再利用されるが、ゴミ類ｃは、次の減容機３に
送られ、減容処理された後埋立処分される。
収されて再利用されるが、ゴミ類ｃは、次の減容機３に
送られ、減容処理された後埋立処分される。
【０００５】上記の分離システムにおいて、金属物とゴ
ミ類を分離する金属選別機２には、通常、交番磁界を利
用して金属物を選別する構造のものが使用されている。
ミ類を分離する金属選別機２には、通常、交番磁界を利
用して金属物を選別する構造のものが使用されている。
【０００６】この金属選別機２は、図１０に示すよう
に、循環回動する無端状のコンベヤベルト５と、そのコ
ンベヤベルト５を下向きに周回させるベルトガイド６を
備え、そのベルトガイド６の内側に、周面にＮ極とＳ極
を交互に配置したマグネットロータ７を設け、このマグ
ネットロータ７の回転によりコンベヤベルト５の周回部
に交番磁場を発生させている。
に、循環回動する無端状のコンベヤベルト５と、そのコ
ンベヤベルト５を下向きに周回させるベルトガイド６を
備え、そのベルトガイド６の内側に、周面にＮ極とＳ極
を交互に配置したマグネットロータ７を設け、このマグ
ネットロータ７の回転によりコンベヤベルト５の周回部
に交番磁場を発生させている。
【０００７】上記の金属選別機においては、細かく破砕
された廃棄物がコンベヤベルト５上を搬送されると、廃
棄物内部の鉄物ａは、マグネットロータ７の磁場の吸引
力により、コンベヤベルト５の表面に吸着された状態で
周回部を回転し、磁場の吸着力が弱まるマグネットロー
タ７の下方位置で分離箱８に落下する。
された廃棄物がコンベヤベルト５上を搬送されると、廃
棄物内部の鉄物ａは、マグネットロータ７の磁場の吸引
力により、コンベヤベルト５の表面に吸着された状態で
周回部を回転し、磁場の吸着力が弱まるマグネットロー
タ７の下方位置で分離箱８に落下する。
【０００８】また、アルミニウムや銅等の非鉄金属ｂ
は、導電性があるため、マグネットロータ７の交番磁場
内に入ると渦電流が誘導発生し、その渦電流がマグネッ
トロータ７が発生する磁場とは反対向きの磁場を形成す
る。これにより、非磁性金属ｂは、電磁斥力及び推力を
受けて加速され、コンベヤベルト５の周回半径を越えて
飛翔し、周回部より離れた分離箱９に収納される。
は、導電性があるため、マグネットロータ７の交番磁場
内に入ると渦電流が誘導発生し、その渦電流がマグネッ
トロータ７が発生する磁場とは反対向きの磁場を形成す
る。これにより、非磁性金属ｂは、電磁斥力及び推力を
受けて加速され、コンベヤベルト５の周回半径を越えて
飛翔し、周回部より離れた分離箱９に収納される。
【０００９】一方、廃棄物内に含まれるゴム製品やプラ
スチック製品等のゴミ類ｃは、上記磁場の影響を受けな
いため、コンベヤベルト５の周囲に沿って落下し、周回
部の真下に設けた分離箱１０に収納されることになる。
スチック製品等のゴミ類ｃは、上記磁場の影響を受けな
いため、コンベヤベルト５の周囲に沿って落下し、周回
部の真下に設けた分離箱１０に収納されることになる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
分離システムにおいて、破砕された廃棄物中には、土砂
やガラス粉、砂鉄等の金属粉から成るダスト成分が多量
に含まれており、これらのダスト成分が金属選別機２に
投入されると、マグネットロータ７の磁力によりダスト
成分に含まれる砂鉄等の金属物が引き付けられ、コンベ
ヤベルト５の表面に多量の金属粉が付着した状態にな
る。
分離システムにおいて、破砕された廃棄物中には、土砂
やガラス粉、砂鉄等の金属粉から成るダスト成分が多量
に含まれており、これらのダスト成分が金属選別機２に
投入されると、マグネットロータ７の磁力によりダスト
成分に含まれる砂鉄等の金属物が引き付けられ、コンベ
ヤベルト５の表面に多量の金属粉が付着した状態にな
る。
【００１１】このため、従来の選別機では、コンベヤベ
ルト５の周回路上にかき落とし用の棧等を設け、ベルト
に付着した金属粉をかき落とすようにしているが、それ
らの除去効果は小さく、金属粉の付着によってコンベヤ
ベルト５が摩耗しやすい問題があった。
ルト５の周回路上にかき落とし用の棧等を設け、ベルト
に付着した金属粉をかき落とすようにしているが、それ
らの除去効果は小さく、金属粉の付着によってコンベヤ
ベルト５が摩耗しやすい問題があった。
【００１２】また、上述した土砂やガラス粉等のダスト
成分は、金属選別機２によってゴミ類ｃとして分離され
るが、このように土砂やガラス粉等を含んだゴミ類ｃを
次に減容機３において処理した場合、減容機３内部のス
クリューや他の部品を著しく摩耗させる問題がある。
成分は、金属選別機２によってゴミ類ｃとして分離され
るが、このように土砂やガラス粉等を含んだゴミ類ｃを
次に減容機３において処理した場合、減容機３内部のス
クリューや他の部品を著しく摩耗させる問題がある。
【００１３】上記の問題に加えて、金属選別機２で分離
されたゴミ類の分離箱１０の内容物を調査した場合、本
来のゴミ類ｃと共に、ステンレス鋼を主体とした金属物
が多く混在していることが見い出される。
されたゴミ類の分離箱１０の内容物を調査した場合、本
来のゴミ類ｃと共に、ステンレス鋼を主体とした金属物
が多く混在していることが見い出される。
【００１４】これは、ステンレス鋼が、鉄分を含むため
に、磁力による吸引力が動くと共に、導電体としての特
性から渦電流による反発力も作用するために、その吸引
力と反発力が相殺してゴミ類ｃと同様の特性をもつこと
になり、コンベヤベルト５の周回部に沿ってゴミ類の分
離箱２７に落下することが原因にある。
に、磁力による吸引力が動くと共に、導電体としての特
性から渦電流による反発力も作用するために、その吸引
力と反発力が相殺してゴミ類ｃと同様の特性をもつこと
になり、コンベヤベルト５の周回部に沿ってゴミ類の分
離箱２７に落下することが原因にある。
【００１５】しかし、このようにゴミ類に残留する金属
物は、分離システムにおける金属の回収率を大きく低下
させると共に、ゴミ類と共に減速機３に投入された場
合、ダスト成分と共に減容機３の内部部品を著しく摩耗
させる不具合がある。
物は、分離システムにおける金属の回収率を大きく低下
させると共に、ゴミ類と共に減速機３に投入された場
合、ダスト成分と共に減容機３の内部部品を著しく摩耗
させる不具合がある。
【００１６】また、従来は、ゴミ類から金属物を取り出
すため、作業者の手作業により両者を分離する方法がと
られているが、この方法では作業効率が悪く、作業者の
安全性及び衛生の上で問題がある。
すため、作業者の手作業により両者を分離する方法がと
られているが、この方法では作業効率が悪く、作業者の
安全性及び衛生の上で問題がある。
【００１７】そこで、この発明は、上記の問題を解決
し、廃棄物中に含まれるダスト成分やゴミ類に残留する
金属物を機械的に分離することができ、高い精度で金属
とゴミ類とを分離することができる廃棄物の分離方法と
その装置を提供することを目的としている。
し、廃棄物中に含まれるダスト成分やゴミ類に残留する
金属物を機械的に分離することができ、高い精度で金属
とゴミ類とを分離することができる廃棄物の分離方法と
その装置を提供することを目的としている。
【００１８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の分離方法は、破砕された廃棄物にふるい
加工を施して比重の高い微細なダスト成分を分離し、こ
の分離した廃棄物を、回転する交番磁界の作用によって
金属物とゴミ類とに分離する方法としたのである。
め、この発明の分離方法は、破砕された廃棄物にふるい
加工を施して比重の高い微細なダスト成分を分離し、こ
の分離した廃棄物を、回転する交番磁界の作用によって
金属物とゴミ類とに分離する方法としたのである。
【００１９】また、この発明の第２の分離方法は、上記
金属物から分離されたゴミ類を金属検知センサに沿って
移動させ、そのセンサの検知によりゴミ類に残留した金
属物を分離する方法としたのである。
金属物から分離されたゴミ類を金属検知センサに沿って
移動させ、そのセンサの検知によりゴミ類に残留した金
属物を分離する方法としたのである。
【００２０】一方、この発明の分離装置は、破砕機に接
続する廃棄物の搬送路に振動篩装置を連結し、その振動
篩装置に、回転する交番磁界によって金属物とゴミ類を
分離する金属選別機を連結し、この分離されたゴミ類の
搬送路上に、搬送面に金属検知センサを備える振動コン
ベヤを配置した構造としたのである。
続する廃棄物の搬送路に振動篩装置を連結し、その振動
篩装置に、回転する交番磁界によって金属物とゴミ類を
分離する金属選別機を連結し、この分離されたゴミ類の
搬送路上に、搬送面に金属検知センサを備える振動コン
ベヤを配置した構造としたのである。
【００２１】
【作用】上記のように、金属物とゴミ類を選別する前
に、廃棄物中のダスト成分を分離したり、ゴミ類に残留
した金属物を検知センサによって分離することにより、
金属物の回収精度を向上でき、コンベヤベルトや減容機
の部品等の摩耗を防止することができる。
に、廃棄物中のダスト成分を分離したり、ゴミ類に残留
した金属物を検知センサによって分離することにより、
金属物の回収精度を向上でき、コンベヤベルトや減容機
の部品等の摩耗を防止することができる。
【００２２】
【実施例】図１乃至図８は、実施例の廃棄物の分離装置
を示している。この実施例の分離装置は、図１に示すよ
うに、振動篩装置１１と、金属選別機２と、金属検知分
離装置１２とを順に連結して構成されており、振動篩装
置１１の前側に、破砕機１と接続する搬送コンベヤ４が
連結され、金属検知分離装置１２の後方に、減容機３と
接続する定量供給コンベヤ１３が連結されている。
を示している。この実施例の分離装置は、図１に示すよ
うに、振動篩装置１１と、金属選別機２と、金属検知分
離装置１２とを順に連結して構成されており、振動篩装
置１１の前側に、破砕機１と接続する搬送コンベヤ４が
連結され、金属検知分離装置１２の後方に、減容機３と
接続する定量供給コンベヤ１３が連結されている。
【００２３】この定量供給コンベヤ１３は、減容機３の
過負荷を防ぐために、搬送バケット１４によってゴミ類
を定量で供給するものである。また、減容機３には、蒸
気を排気するためのブロア１５や、減容処理物の収納箱
１６等が連結されている。
過負荷を防ぐために、搬送バケット１４によってゴミ類
を定量で供給するものである。また、減容機３には、蒸
気を排気するためのブロア１５や、減容処理物の収納箱
１６等が連結されている。
【００２４】上記振動篩装置１１は、図２乃至図５に示
すように、搬送面を形成する上下に傾斜した傾斜板１７
と、その傾斜板１７を複数のバネ１９によって弾性的に
支持する支持部材１８とから成り、支持部材１８の側面
に取付けた振動モータ２０の作動により、傾斜板１７に
斜め上下方向の連続振動を与えるようになっている。
すように、搬送面を形成する上下に傾斜した傾斜板１７
と、その傾斜板１７を複数のバネ１９によって弾性的に
支持する支持部材１８とから成り、支持部材１８の側面
に取付けた振動モータ２０の作動により、傾斜板１７に
斜め上下方向の連続振動を与えるようになっている。
【００２５】上記傾斜板１７は、搬送方向に分割可能な
複数の多孔板２１、２２により形成され、その各多孔板
２１、２２がボルト・ナット等により支持部材１８に着
脱自在に取付けられている。
複数の多孔板２１、２２により形成され、その各多孔板
２１、２２がボルト・ナット等により支持部材１８に着
脱自在に取付けられている。
【００２６】また、傾斜板１７の上面には、その搬送方
向に延びる複数の角状突起２３が並列して設けられ、そ
の各突起２３によって傾斜板の上面全体が凹凸形状に形
成されており、各突起２３間に形成される溝２４の部分
に、上下に貫通する多数の分離孔２５が形成されてい
る。
向に延びる複数の角状突起２３が並列して設けられ、そ
の各突起２３によって傾斜板の上面全体が凹凸形状に形
成されており、各突起２３間に形成される溝２４の部分
に、上下に貫通する多数の分離孔２５が形成されてい
る。
【００２７】上記各突起２３の間隔は、破砕機１から送
られてくる廃棄物Ａの平均的な大きさより小さく設定さ
れ、また、各分離孔２５の径は、その廃棄物Ａ中に含ま
れる土砂やガラス粉、金属粉等のダスト成分ｅの形状よ
りも大きく設定されている。
られてくる廃棄物Ａの平均的な大きさより小さく設定さ
れ、また、各分離孔２５の径は、その廃棄物Ａ中に含ま
れる土砂やガラス粉、金属粉等のダスト成分ｅの形状よ
りも大きく設定されている。
【００２８】一方、金属選別機２は、図２に示すよう
に、循環回動するコンベヤベルト５と、ベルトガイド
６、及びベルトガイド６の内部で回転するマグネットロ
ータ７とを備え、基本的な分離構造は図１０に示した従
来構造と同じである。
に、循環回動するコンベヤベルト５と、ベルトガイド
６、及びベルトガイド６の内部で回転するマグネットロ
ータ７とを備え、基本的な分離構造は図１０に示した従
来構造と同じである。
【００２９】しかし、コンベヤベルト５の周回部の下方
に、ホッパ２６を介して金属検知分離装置１２を配置
し、この分離装置１２により、ゴミ類と金属物とを分離
することに違いがある。
に、ホッパ２６を介して金属検知分離装置１２を配置
し、この分離装置１２により、ゴミ類と金属物とを分離
することに違いがある。
【００３０】この金属検知分離装置１２は、図６乃至図
８に示すように、振動コンベヤ２７の搬送板２８の下面
に、複数の金属検出センサ２９を配置し、その各センサ
２９の搬送方向下流側の搬送板２８上面に、モータ３０
によって揺動するスクレーパ３１を設けて形成されてい
る。
８に示すように、振動コンベヤ２７の搬送板２８の下面
に、複数の金属検出センサ２９を配置し、その各センサ
２９の搬送方向下流側の搬送板２８上面に、モータ３０
によって揺動するスクレーパ３１を設けて形成されてい
る。
【００３１】上記各金属検知センサ２９は、搬送板２８
の上流側から下流側に向かって配置数が多く、かつ幅方
向に拡がるように配列されており、搬送板２８の最下流
側の両側面に、分離された金属物ｄを収納するための収
納箱３２が取付けられている。
の上流側から下流側に向かって配置数が多く、かつ幅方
向に拡がるように配列されており、搬送板２８の最下流
側の両側面に、分離された金属物ｄを収納するための収
納箱３２が取付けられている。
【００３２】また、上記モータ３０は、その上流側にあ
る金属検知センサ２９と接続し、そのセンサ２９が金属
物ｄを検知した信号に連動してスクレーパ３１を揺動さ
せるように制御されており、この各スクレーパ３１の揺
動により、金属物は順次下流側にある金属検知センサ２
９に向かって振り分けられるようになっている。
る金属検知センサ２９と接続し、そのセンサ２９が金属
物ｄを検知した信号に連動してスクレーパ３１を揺動さ
せるように制御されており、この各スクレーパ３１の揺
動により、金属物は順次下流側にある金属検知センサ２
９に向かって振り分けられるようになっている。
【００３３】この実施例の分離装置は上記のような構造
であり、次にその作用について説明する。廃棄自動車や
電気製品等の廃棄物は、先ず破砕機１によって破砕加工
され、鉄物ａや非鉄金属ｂ、ゴミ類ｃなどに細かく破砕
された状態で搬送コンベヤ４により振動篩装置１１に運
ばれ、傾斜板１７の上に供給される。
であり、次にその作用について説明する。廃棄自動車や
電気製品等の廃棄物は、先ず破砕機１によって破砕加工
され、鉄物ａや非鉄金属ｂ、ゴミ類ｃなどに細かく破砕
された状態で搬送コンベヤ４により振動篩装置１１に運
ばれ、傾斜板１７の上に供給される。
【００３４】この傾斜板１７においては、破砕された廃
棄物Ａが投入されると、図５に示すように、傾斜板１７
の表面に設けた突起２３と溝２４により廃棄物Ａが傾い
たり、浮き上がった状態になる。この状態から、傾斜板
１７に斜め上下方向の振動を与えると、廃棄物Ａは斜め
上方に大きくはね飛び、順次傾斜板１７の下側に向かっ
て送られると共に、傾斜板１７の幅方向に拡がり、均等
な状態に拡散する。
棄物Ａが投入されると、図５に示すように、傾斜板１７
の表面に設けた突起２３と溝２４により廃棄物Ａが傾い
たり、浮き上がった状態になる。この状態から、傾斜板
１７に斜め上下方向の振動を与えると、廃棄物Ａは斜め
上方に大きくはね飛び、順次傾斜板１７の下側に向かっ
て送られると共に、傾斜板１７の幅方向に拡がり、均等
な状態に拡散する。
【００３５】また、廃棄物Ａに含まれる土砂等のダスト
成分ｅは、廃棄物Ａの搬送や拡散と共に傾斜板１７の各
溝２４の表面に落下し、各分離孔２５を通って傾斜板の
下方に設けた収納箱３３に収納される。
成分ｅは、廃棄物Ａの搬送や拡散と共に傾斜板１７の各
溝２４の表面に落下し、各分離孔２５を通って傾斜板の
下方に設けた収納箱３３に収納される。
【００３６】このため、振動篩装置１１から金属選別機
２のコンベヤベルト５上には、ダスト成分ｅが分離され
た廃棄物Ａだけが送り出され、その廃棄物がコンベヤベ
ルト５の幅方向に拡散した状態で供給される。
２のコンベヤベルト５上には、ダスト成分ｅが分離され
た廃棄物Ａだけが送り出され、その廃棄物がコンベヤベ
ルト５の幅方向に拡散した状態で供給される。
【００３７】金属選別機２では、前述したようにコンベ
ヤベルト５の周回部において、廃棄物Ａ中の鉄物ａが、
マグネットロータ７の吸引によりコンベヤベルト５に吸
着されて分離箱８に落下し、非鉄金属ｂが、マグネット
ロータ７の交番磁界によりはね飛び、離れた分離箱９に
収納される。
ヤベルト５の周回部において、廃棄物Ａ中の鉄物ａが、
マグネットロータ７の吸引によりコンベヤベルト５に吸
着されて分離箱８に落下し、非鉄金属ｂが、マグネット
ロータ７の交番磁界によりはね飛び、離れた分離箱９に
収納される。
【００３８】一方、磁界の影響を受けないゴミ類ｃは、
マグネットロータ７の周回部真下のホッパ２６内に落
ち、金属検知分離装置１２の振動コンベヤ２７の上に投
入される。
マグネットロータ７の周回部真下のホッパ２６内に落
ち、金属検知分離装置１２の振動コンベヤ２７の上に投
入される。
【００３９】この金属検知分離装置１２においては、振
動コンベヤ２７の振動によってゴミ類ｃが搬送板２８の
幅方向に拡散しながらはね飛び、次第に搬送板２８の下
流に向かって移動する。その移動中、ゴミ類ｃに残留す
るステンレス鋼などの金属物ｄは、金属検知センサ２９
の上を通過すると、検知センサ２９が作動し、スクレー
パ３１が揺動して金属物ｄを含むゴミ類ｃを左右に振り
分ける。
動コンベヤ２７の振動によってゴミ類ｃが搬送板２８の
幅方向に拡散しながらはね飛び、次第に搬送板２８の下
流に向かって移動する。その移動中、ゴミ類ｃに残留す
るステンレス鋼などの金属物ｄは、金属検知センサ２９
の上を通過すると、検知センサ２９が作動し、スクレー
パ３１が揺動して金属物ｄを含むゴミ類ｃを左右に振り
分ける。
【００４０】この振り分けられた金属物ｄは、下流側に
移動するにつれて次々と検知センサ２９によって検知さ
れ、他のゴミ類ｃと振り分けられて搬送板２８の両側に
設けた収納箱３２に収納される。このように複数の検知
センサ２９とスクレーパ３１によって振り分けられるこ
とにより、ゴミ類ｃに残留した金属物ｄは精度よく分離
され、金属物ｄを含まないゴミ類ｃだけが搬送板２８の
最下流に設けた分離箱１０に収納される。
移動するにつれて次々と検知センサ２９によって検知さ
れ、他のゴミ類ｃと振り分けられて搬送板２８の両側に
設けた収納箱３２に収納される。このように複数の検知
センサ２９とスクレーパ３１によって振り分けられるこ
とにより、ゴミ類ｃに残留した金属物ｄは精度よく分離
され、金属物ｄを含まないゴミ類ｃだけが搬送板２８の
最下流に設けた分離箱１０に収納される。
【００４１】この分離されたゴミ類ｃは、定量供給コン
ベヤ１３を通って減容機３に送られ、減容処理された
後、埋立処分される。この場合、ゴミ類ｃからダスト成
分ｅや金属物ｄなどが取除かれているために、減容機３
のスクリュー等の摩耗発生が抑制され、安定した作業を
行なうことができる。
ベヤ１３を通って減容機３に送られ、減容処理された
後、埋立処分される。この場合、ゴミ類ｃからダスト成
分ｅや金属物ｄなどが取除かれているために、減容機３
のスクリュー等の摩耗発生が抑制され、安定した作業を
行なうことができる。
【００４２】なお、この発明は、上述したような振動篩
装置１１や金属検知分離装置１２に限らず、振動篩機能
や金属検知センサによる分離機能があれば、他の任意の
構造のものを利用することができる。
装置１１や金属検知分離装置１２に限らず、振動篩機能
や金属検知センサによる分離機能があれば、他の任意の
構造のものを利用することができる。
【００４３】
【効果】以上のように、この発明は、廃棄物からダスト
成分を分離し、また、ダスト成分と共にゴミ類中の金属
物を分離するので、金属選別機や後工程で使用する減容
機等の部品の摩耗を抑制でき、長期にわたる安定した装
置の作動を可能にする。
成分を分離し、また、ダスト成分と共にゴミ類中の金属
物を分離するので、金属選別機や後工程で使用する減容
機等の部品の摩耗を抑制でき、長期にわたる安定した装
置の作動を可能にする。
【００４４】また、ゴミ類から残留した金属物を分離す
ることにより、金属の回収率を大きく向上でき、資源の
再利用化を有効に図ることができる。
ることにより、金属の回収率を大きく向上でき、資源の
再利用化を有効に図ることができる。
【図１】実施例の分離装置の全体システムを示す構造図
【図２】同上の要部を拡大して示す図
【図３】振動篩装置を示す斜視図
【図４】同上の縦断側面図
【図５】同上の分離作用を示す断面図
【図６】金属検知分離装置を示す斜視図
【図７】同上の平面図
【図８】同上の縦断側面図
【図９】従来の分散システムを示す構造図
【図１０】同上の金属選別機を示す縦断側面図
１ 破砕機 ２ 金属選別機 ３ 減容機 ４ 搬送コンベヤ ５ コンベヤベルト ７ マグネットロータ ８、９、１０ 分離箱 １１ 振動篩装置 １２ 金属検知分離装置 １７ 傾斜板 １８ 支持部材 ２３ 突起 ２４ 溝 ２５ 分離孔 ２７ 振動コンベヤ ２９ 金属検知センサ ３０ モータ ３１ スクレーパ
Claims (4)
- 【請求項１】 破砕された廃棄物にふるい加工を施して
比重の高い微細なダスト成分を分離し、この分離した廃
棄物を、回転する交番磁界の作用によって金属物とゴミ
類とに分離することを特徴とする廃棄物の分離方法。 - 【請求項２】 上記金属物から分離されたゴミ類を金属
検知センサに沿って移動させ、そのセンサの検知により
ゴミ類に残留した金属物を分離することを特徴とする請
求項１に記載の廃棄物の分離方法。 - 【請求項３】 破砕機に接続する廃棄物の搬送路に振動
篩装置を連結し、その振動篩装置に、回転する交番磁界
によって金属物とゴミ類を分離する金属選別機を連結
し、この分離されたゴミ類の搬送路上に、搬送面に金属
検知センサを備える振動コンベヤを配置したことを特徴
とする廃棄物の分離装置。 - 【請求項４】 上記振動篩装置を、振動コンベヤの搬送
面に搬送方向とは直交する方向の凹凸を形成し、その搬
送面の表面に多数の微細な分離孔を設けて形成したこと
を特徴とする請求項３に記載の廃棄物の分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6269498A JPH08131953A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 廃棄物の分離方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6269498A JPH08131953A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 廃棄物の分離方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08131953A true JPH08131953A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17473270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6269498A Pending JPH08131953A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 廃棄物の分離方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08131953A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010532712A (ja) * | 2007-07-11 | 2010-10-14 | トラテック・ゲーエムベーハー | バルク材料取扱いにおける非鉄金属及びステンレス鋼の分離のための方法及び装置 |
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| CN108636780A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-10-12 | 成都巴莫科技有限责任公司 | 一种智能振筛机 |
| JP2019162620A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-26 | Ｊｘ金属株式会社 | 電子・電気機器部品屑の処理方法 |
| WO2020090942A1 (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Ｊｘ金属株式会社 | 原料供給装置、電子・電気機器部品屑の処理装置及び電子・電気機器部品屑の処理方法 |
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| CN114984683A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-09-02 | 安徽信息工程学院 | 一种冶金烟灰粉尘回收装置 |
| CN115555388A (zh) * | 2022-08-26 | 2023-01-03 | 上海宇华环卫清洁有限公司 | 一种再生资源的处理管理系统 |
| CN116081144A (zh) * | 2023-03-07 | 2023-05-09 | 中节能(肥西)环保能源有限公司 | 一种基于生活垃圾焚烧发电用垃圾运输装置 |
| CN116441171A (zh) * | 2023-06-19 | 2023-07-18 | 烁元新材料(东营)股份有限公司 | 一种炭黑环保型分级式精制装置 |
-
1994
- 1994-11-02 JP JP6269498A patent/JPH08131953A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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