JP4578595B2 - 磁気力による選別方法および選別機 - Google Patents

磁気力による選別方法および選別機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンベアベルトに載置された粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別方法および選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業廃棄物からの資源回収方法としては様々なものがあるが、数種類の金属を含む廃棄物から金属を選別回収する方法として、廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワークをコンベアベルトにより移動させ、磁極による磁界内を通過させることによって、粉砕ワーク内から磁性体と非磁性体およびプラスチック等とを選別回収することが行われている。
図10に示すものは、そのような磁極を配設した磁気選別方法の1つの例で、コンベアベルト21に載置された粉砕ワークW中の非磁性体粒子をコンベアベルト21の内周側に設置された回転する磁極ドラム22の磁力により反発させて回収するものである。
【0003】
前記磁極ドラム22の周上にはNS極を交互に配置した多数の磁極23が配設してあり、前記コンベアベルト21と磁極ドラム22との懸回区域内において、磁極ドラム22の回転に伴う一対のNS極間に形成された磁力線の移動によって粉砕ワークW中のアルミや銅等の非磁性体粒子を反発させてコンベアベルト21から浮上させて回収容器Aにて回収する。
コンベアベルト21が磁極ドラム22上でさらに回転すると、プラスチック等の磁界によって影響を受けない粒子は、鉛直位置に至って落下して回収容器Bにて回収される。
さらにコンベアベルト21が回転し、磁極ドラム22の磁力に吸引されていた鉄等の磁性体粒子は、コンベアベルト21が磁極ドラム22との懸回区域外となった時点にて落下して磁性体回収容器Cによって回収される。
【0004】
一般に、前述したように、前記コンベアベルト21と磁極ドラム22との懸回区域内において、磁極ドラム22の回転に伴う一対のNS極間に形成された磁力線の移動によって粉砕ワークW中のアルミや銅等の非磁性体粒子を反発させてコンベアベルト21から浮上させて回収する必要があることから、コンベアベルト21の回転速度vと磁極ドラム22の回転速度Vとを異ならせて所定の相対回転速度(V−v)をもって廃棄物粒子の選別を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の磁気選別方法では、コンベアベルト21の回転速度vと磁極ドラム22の回転速度Vとの間の相対回転速度(V−v)は所定値(一定)で制御されるため、前記所定の相対速度(V−v)によって磁性体ワークWの粒子に作用する磁力については、最も効率的な最大の磁力を生ずる粒子径があり、この粒子径を外れた小さいもの、あるいは大きいものに作用する磁力は小さくなってしまい、その結果、所定の最適な粒子径近傍の磁性体ワーク粒子は反発させて選別することができるものの、これを外れた粒子径のものは選別することが不可能であった。
そこで、選別したい粒子径を選定するために、前記コンベアベルト21と磁極ドラム22との間の相対回転速度(V−v)を変更させることも採用されているが、一度選別作業を行ったものを相対回転速度(V−v)を変更して再選別するため、選別作業が長時間におよび作業効率が低劣であった。
【0006】
そこで本件出願人は、前記従来の磁気選別方法における課題を解決して、所定の幅すなわち磁性体の大きさ(粒子径)に対して最も効率的な反発磁力を得るために、スリット列における見かけ上の磁極の幅とピッチを最適なものとするために、磁性体と磁極のスリット列との間の相対移動速度を常時変更するように構成して、磁性体ワークの粒子径の大きさに応じた効率的な反発磁力を常に得るようにして、最小の工程にて幅広い粒子径の非磁性体ワークを選別するとが可能な磁気空間フィルタを用いた選別方法および選別機を提供した(特願平11−117908号)。
前記磁気空間フィルタを用いた選別方法は、図11に示すように、コンベアベルト31に載置された粉砕ワークW中の非磁性体をコンベアベルト31の内周側に設置された回転する磁極ドラム32の磁力により反発させて回収する磁気選別方法において、少なくとも前記コンベアベルト31と磁極ドラム32との懸回区域内における両者の相対回転数(V(t)−v)を所定の幅にて常時変更するように構成して、コンベアベルト31と磁極ドラム32との懸回区域内においてコンベアベルト31に載置された粉砕ワークW中の非磁性体の粒子径の大中小全ての大きさに対して最も効率的な最大の磁力を生ぜしめて磁気空間フィルタ特性を発揮させ、最も少ない1工程のみにて幅広い粒子径の大きさのものを効率よく反発させて、粉砕ワークからの非磁性体の選別能力を格段に高めたものである。
【0007】
本発明は、このような磁気空間フィルタを用いた選別方法をさらに発展させるとともに、中間コアを介在させて連結された磁石における中間コア部分での非磁性体への反発磁力が大きいことの知見に基づいて、N極、S極を効果的に配列することにより非磁性体の磁化率の違いを利用して、より高い効率での粉砕ワークにおける非磁性体別および大きさ別の選別を可能にした磁気力による選別方法および選別機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気選別方法において、鉄心からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バーを円周上に複数個配設して構成された前記磁極ドラムの中間コアが、少なくとも前記コンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるようにするために、コンベアベルトと磁極ドラムとの両者の相対回転数を磁性体の粒子径に対して最も効率的な反発磁力が得られる所定の幅にて常時変更するように構成したことを特徴とするものである。また本発明は、コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別機において、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バーを円周上に複数個配設して構成された磁極ドラムにおける前記磁極バーの隣接するもの同士の中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように1ピッチずつずらして配置されたことを特徴とするものである。また本発明は、コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別機において、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続されて構成された磁極ドラムを軸方向に所定の振動数にて振動させるように構成して、中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように構成したことを特徴とする。また本発明は、コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別機において、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続されて構成された磁極ドラムにおける前記中間コアを回転方向に対して傾斜させて、中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記コンベアベルトを駆動するベルト駆動ドラムと前記磁極ドラムとを互いに同軸にて軸支するとともに、これらベルト駆動ドラムと磁極ドラムとを各別に駆動制御するように構成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0009】
【実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の特徴的な点は、粉砕ワーク中における各種ワークの磁化率の違いを利用してFe、Al、Cu、プラスチック(Pl)等、素材毎に分別せんとするもので、図6に示したように、一般に、鉄芯等の中間コア6を介して接続された磁極バー5における各磁石のN極とN極との間、あるいはS極とS極との間の前記中間コア6において磁束が集約され、図7および図8に示すように磁束線と直角方向に通常の倍近い磁気力が得られることが分かっている。
これを利用して図8に示すように、2〜5mm程度に粉砕されたFe、Al、Cu、Pl等からなる粉砕ワークを磁極バー5の上を通過させることによって、各素材の磁化率の違いにより反発力に差異を生じて、4種類の素材に分別することができる。
【0010】
しかしながら、磁極バー5の中間コア6の部分にては強力な反発力にて効果的な分別がなされるが、各磁石におけるNS極間の中間部では磁力が弱いため、分別能力が劣ることになる。
そこで、本発明は、図9に示すように、磁極ドラムを構成するところの、磁極間に配設された複数の中間コア6が、コンベアベルトに載置された粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させるべく、少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるようにした点に特徴を有するものである。
【0011】
図1〜図3は本発明における磁気力による選別方法および選別機の第1実施の形態を示すもので、図1(A)は本発明における磁気力による選別方法および選別機の概念図、図1(B)は磁極ドラムの斜視図、図1(C)は磁極ドラムを構成する磁極バーの展開図、図2は磁極ドラムとコンベアベルトとの懸回部の拡大図、図3は図2のA−A断面図である。
図1(A)に示すように、本発明における磁気力による選別方法を具体化する選別機は、磁極ドラム1と誘導輪2との間にコンベアベルト4が懸回されて構成され、前記磁極ドラム1と同軸に配設された後述するベルト駆動ドラム7によってコンベアベルト4が回転駆動される。符号3はガイド輪を示す。
コンベアベルト4上には、2〜5mm程度に粉砕されたFe、Al、Cu、Pl等からなる産業廃棄物である粉砕ワークWが供給されてくる。
磁極ドラム1は、図1(B)に示すように、中間コア6を介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バー5A、5B、5Cおよび5Dを円周上に複数個(図示の例では4個)配設して構成され、前記磁極バー5A〜5Dの隣接するもの同士の中間コア6が、図1(C)に示すように1ピッチずつずらして配置されたことを特徴とするものである。
【0012】
これによって、磁極ドラム1が1回転する間に磁極バー5A〜5Dにおける各中間コア6は、前記コンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されることになる。
かくして、コンベアベルト4上を供給されてきたFe、Al、Cu、Pl等からなる産業廃棄物である粉砕ワークWは、少なくとも前記コンベアベルト4と磁極ドラム1との所定の懸回区域内(磁気反発力の大きなAl、Cu等が効果的に分別を完了するできる範囲:所定の角度範囲)において磁極ドラム1を所定数を回転させる(正回転でも逆回転でもよい。)ことにより、回転方向および幅方向に漏れなく走査された中間コア6による大きな磁気反発力によって、効果的に磁気反発力の大きなAl(+の磁化率のAlはN極で反発される)を回収容器A1に、次に磁気反発力が大きいCu(−の磁化率のCuはS極で反発される)を回収容器A2に、プラスチックPlは磁気に無関係に落下して回収容器Bに、磁気ドラム1に吸引された磁性体Feは磁気ドラム1から開放される位置にて回収容器Cにて回収することができる。
【0013】
図2および図3に示すように、コンベアベルト4を駆動するベルト駆動ドラム7と前記磁極ドラム1とは互いに同軸にて軸支される。つまり、ベルト駆動ドラム7の軸心のドラム軸7Aに、磁極ドラム1のドラムボス1Aが嵌合されて互いに回転自在に軸支され、磁極ドラム1の外周とベルト駆動ドラム7の外周との間にはベアリング8が介設されて、ベルト駆動ドラム7の外周に懸回されるコンベアベルト4からの駆動反力が磁極ドラム1とベルト駆動ドラム7とに効果的に分散される。
磁極ドラム1の外周側に、中間コア6を介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バー5A〜5Dを円周上に複数個配設する。磁極ドラムにおける前記磁極バーの隣接するもの同士の中間コアが1ピッチずつずらして配置される。
磁極ドラム1は磁極ドラム駆動モータに接続された磁極ドラム駆動ギヤ10によって回転駆動され、ベルト駆動ドラム7はベルト駆動モータに接続されたベルト駆動ギヤ9によって駆動される。
【0014】
磁極ドラム1とベルト駆動ドラム7とは、前記ドラムボス1Aとドラム軸7Aとの嵌合によって互いに独立して各別に回転駆動が可能に構成されている。
ベルト駆動ドラム7がコンベアベルト4を回転駆動すべく所定の一定速度で正回転される中で、磁極ドラム1は、前記コンベアベルト4と磁極ドラム1との所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるべく、正転方向あるいは逆転方向に数回転の回転がなされる。これらの回転駆動制御は、磁極ドラム駆動モータおよびベルト駆動モータを制御すべく、制御装置により適切に行われる。
なお、符号Lは選別有効幅を、BWはコンベアベルトのベルト幅を示す。
【0015】
磁極ドラム1を回転制御する磁極ドラム駆動モータは、コンベアベルト4と磁極ドラム1との所定の懸回区域内において中間コア6が回転方向および幅方向に漏れなく走査されるために、所定の回転数にて回転駆動されるともに、前述したところの、本件出願人における空間磁気フィルタ機能を発揮させるべく、所定の幅すなわち磁性体の大きさ(粒子径)に対して最も効率的な反発磁力を得るために、スリット列における見かけ上の磁極の幅とピッチを最適なものとして、磁性体と磁極のスリット列との間の相対移動速度を常時変更するように構成するために、前記コンベアベルト4と磁極ドラム1との懸回区域内における両者の相対回転数を所定の幅にて常時変更するように回転制御することもできる。その場合は、中間コア6の回転方向および幅方向での漏れのない走査により、粉砕ワークW中の反発磁気力の違いによる素材別の分別を確実に行える上に、コンベアベルト1に載置された粉砕ワークW中における大中小のいずれの非磁性体粒子も効果的に反発されて飛び出し、高い選別能力が発揮される。
このような微小時間(略0.5秒程度の間)に回転速度を変更する制御は、サーボモータとコントローラを利用して、コンベアベルト4と磁極ドラム1の両方が制御される。
【0016】
図4は本発明における磁気力による選別方法および選別機の第2実施の形態を示すもので、本実施の形態では、磁極ドラムの磁極間に配設された複数の中間コアが、少なくとも前記コンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるものとして、中間コア13を介して複数個の磁石12が軸方向に接続されて構成された磁極ドラム1を軸方向に所定の振動数にて振動させるように構成したものである。
磁極ドラム1は、それぞれドーナツ状の磁石12と中間コア13とを多数接続して円筒状を呈し、スプリング14によって支持されている。
スプリング14による支持部と反対側に電磁石11を配設し、該電磁石11に交流電流をかけることによって磁極ドラム1を矢印のように軸方向に所定の振動数にて振動させることで中間コア13を幅方向に漏れなく走査することができ、粉砕ワークW中の反発磁気力の違いによる素材別の分別を確実に行える。
本実施の形態では、磁極ドラム1は回転させる必要はない。本実施の形態では、前述した空間磁気フィルタ機能を発揮させる場合は、軸方向に振動する磁極ドラム1における中間コア13が軸方向に出没することで、選別されるべき粉砕ワークに対する見かけ上の磁気フィルタのスリット列が生じるので、磁性体と磁極のスリット列との間の相対移動速度を常時変更するように構成するものとして、コンベアベルト4側すなわちベルト駆動ドラム7を所定の幅にて常時変更するように回転制御すればよい。
【0017】
図5は本発明における磁気力による選別方法および選別機の第3実施の形態を示すもので、本実施の形態では、磁極ドラムの磁極間に配設された複数の中間コアが、少なくとも前記コンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるものとして、中間コア16を介して複数個の磁石15が軸方向に接続されて構成された磁極ドラムにおける前記中間コア16を回転方向に対して傾斜させたことを特徴とするものである。
本実施の形態では、前記構成の磁極ドラム1を回転させることによって、中間コア16が回転方向は言うに及ばず幅方向に漏れなく走査されることになり、粉砕ワークW中の反発磁気力の違いによる素材別の分別を確実に行える。
本実施の形態の場合も、前述した空間磁気フィルタ機能を発揮させる場合は、磁性体と磁極のスリット列との間の相対移動速度を常時変更するように磁極ドラム1の回転数を所定の幅にて常時変更するように回転制御される。
【0018】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、コンベアベルトの形状、ベルト駆動ドラムの形状、磁極ドラムの形状およびその駆動形態、ベルト駆動ドラムと磁極ドラムとの間の軸支関連構成、磁極ドラムにおける磁極バーの設置形態、磁極ドラムの振動形態等に関しては適宜採用できるものである。
【0019】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気選別方法において、鉄心からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バーを円周上に複数個配設して構成された前記磁極ドラムの中間コアが、少なくとも前記コンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるようにするために、コンベアベルトと磁極ドラムとの両者の相対回転数を磁性体の粒子径に対して最も効率的な反発磁力が得られる所定の幅にて常時変更するように構成したことにより、回転方向および幅方向に漏れなく走査された磁石間の中間コアによる大きな磁気反発力によって、効果的に磁気反発力の違いによる粉砕ワーク中の非磁性体およびプラスチックないし磁性体のベルトコンベア上における全ての位置のものを確実に選別することを可能にする。しかも、中間コアの回転方向および幅方向での漏れのない走査により、粉砕ワーク中の反発磁気力の違いによる素材別の分別を確実に行える上に、コンベアベルトに載置された粉砕ワーク中における大中小のいずれの非磁性体粒子も効果的に反発されて飛び出し、高い選別能力が発揮される。
【0020】
また、コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別機において、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バーを円周上に複数個配設して構成された磁極ドラムにおける前記磁極バーの隣接するもの同士の中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように1ピッチずつずらして配置されたことにより、磁極ドラムが1回転する間に各磁極バーにおける各中間コアは、前記コンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるので、磁極バーの複数個を円周上に配設すれば足り、磁極ドラムを全て磁石から構成する必要がなく軽量化される。
【0021】
さらに、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続されて構成された磁極ドラムを軸方向に所定の振動数にて振動させるように構成して、中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように構成した場合は、磁極ドラムを回転させずとも、磁極ドラムにおける中間コアを回転方向および幅方向に漏れなく走査することができ、粉砕ワーク中の反発磁気力の違いによる素材別の分別を確実に行える。
さらにまた、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続されて構成された磁極ドラムにおける前記中間コアを回転方向に対して傾斜させて、中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように構成した場合は、その傾斜角度を適宜選定して、磁極ドラムの所定の回転角度(1回転に満たない場合でも)にても、中間コアを回転方向および幅方向に漏れなく走査して、粉砕ワーク中の反発磁気力の違いによる素材別の分別を確実に行える。
【0022】
さらに、前記コンベアベルトを駆動するベルト駆動ドラムと前記磁極ドラムとを互いに同軸にて軸支するとともに、これらベルト駆動ドラムと磁極ドラムとを各別に駆動制御するように構成したことにより、ベルト駆動ドラムの外周に懸回されるコンベアベルトからの駆動反力が磁極ドラムとベルト駆動ドラムとに効果的に分散されるとともに、ベルト駆動ドラムと前記磁極ドラムとが互いに独立して各別に回転駆動されるので、磁極ドラムにおける中間コアを所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査すべく回転制御することができ、加えて、空間磁気フィルタ機能を発揮させる場合に、磁性体と磁極のスリット列との間の相対移動速度を常時変更するように磁極ドラムの回転数を所定の幅にて常時変更する回転制御も自在に行うことができる。
このように、本発明によれば、より高い効率での粉砕ワークにおける非磁性体別および大きさ別の選別を可能にした磁気力による選別方法および選別機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における磁気力による選別方法および選別機の第1実施の形態を示すもので、図1(A)は本発明における磁気力による選別方法および選別機の概念図、図1(B)は磁極ドラムの斜視図、図1(C)は磁極ドラムを構成する磁極バーの展開図である。
【図2】同、磁極ドラムとコンベアベルトとの懸回部の拡大図である。
【図3】同、図2のA−A断面図である。
【図4】本発明における磁気力による選別方法および選別機の第2実施の形態を示すもので、磁極ドラムの正面図である。
【図5】本発明における磁気力による選別方法および選別機の第3実施の形態を示すもので、磁極ドラムの正面図である。
【図6】鉄芯等の中間コアを介して磁石が接続された磁極バーの説明図である。
【図7】前記磁極バーにおける磁力強さを表した図である。
【図8】磁極バーによる粉砕ワークの分別状態を説明する図である。
【図9】磁極ドラムに配列された磁極バーの展開図である。
【図10】従来の磁気選別装置を示す要部側面図である。
【図11】本件出願人による磁気空間フィルタを用いた選別機を示す要部側面図である。
【符号の説明】
1 磁極ドラム
1A ドラムボス
2 誘導輪
3 ガイド輪
4 コンベアベルト
5A〜5D 磁極バー
6 中間コア
7 ベルト駆動ドラム
7A ドラム軸
8 ベアリング
9 ベルト駆動ギヤ
10 磁極ドラム駆動ギヤ
11 電磁石
12 磁極ドラム
13 中間コア
14 スプリング
15 磁極ドラム
16 中間コア
A1、A2 非磁性体選別皿
B プラスチック等選別皿
C 磁性体選別皿
W 粉砕ワーク

Claims (5)

  1. コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気選別方法において、鉄心からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バーを円周上に複数個配設して構成された前記磁極ドラムの中間コアが、少なくとも前記コンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるようにするために、コンベアベルトと磁極ドラムとの両者の相対回転数を磁性体の粒子径に対して最も効率的な反発磁力が得られる所定の幅にて常時変更するように構成したことを特徴とする磁気力による選別方法。
  2. コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別機において、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続された磁極バーを円周上に複数個配設して構成された磁極ドラムにおける前記磁極バーの隣接するもの同士の中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように1ピッチずつずらして配置されたことを特徴とする磁気力による選別機。
  3. コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別機において、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続されて構成された磁極ドラムを軸方向に所定の振動数にて振動させるように構成して、中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように構成したことを特徴とする磁気力による選別機。
  4. コンベアベルトに載置された廃棄物を細かく粉砕した粉砕ワーク中の非磁性体をコンベアベルトの内周側に設置された回転する磁極ドラムの磁力により反発させて回収する磁気力による選別機において、鉄芯からなる中間コアを介して複数個の磁石が軸方向に接続されて構成された磁極ドラムにおける前記中間コアを回転方向に対して傾斜させて、中間コアが少なくともコンベアベルトと磁極ドラムとの所定の懸回区域内において回転方向および幅方向に漏れなく走査されるように構成したことを特徴とする磁気力による選別機。
  5. 前記コンベアベルトを駆動するベルト駆動ドラムと前記磁極ドラムとを互いに同軸にて軸支するとともに、これらベルト駆動ドラムと磁極ドラムとを各別に駆動制御するように構成したことを特徴とする請求項2または4に記載の磁気力による選別機。
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