JP6218240B2 - クローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体およびカバー体の組み立て方法 - Google Patents

クローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体およびカバー体の組み立て方法 Download PDF

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Description

本発明は、油圧ショベル等のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体およびカバー体の組み立て方法の技術分野に関するものである。
一般に、この種の作業機械の中には、クローラ式の走行体を備えたものがあり、この場合に走行体は、前後方向に長い走行フレームの前端部にアイドラー輪(従動輪)を、後端部に駆動スプロケット(駆動輪)をそれぞれ設け、これらアイドラー輪、駆動スプロケット間にクローラ(無限軌道体)を懸回して構成されている。このような走行体において、駆動スプロケットは、例えば駆動源を油圧式の駆動モータとし、該駆動モータが内装されたモータハウジングを固定部として左右方向内側に配する状態で走行フレームに固定し、該モータハウジングに、左右方向外側に位置する状態でスプロケットハウジングを回転自在に支持し、該スプロケットハウジングに、クローラに噛合するスプロケットを一体的に設け、そして駆動モータの駆動に連動してスプロケットが回転することでクローラを進退移動させることにより作業機械が走行するようになっている。
このような走行体において、固定部であるモータハウジングと回転部であるスプロケットハウジングとのあいだに摺動抵抗がないよう隙間を設けると共に、モータハウジングとスプロケットハウジングの内周面間に、前記隙間を塞ぐ状態でフローティングシールが設けられている。
ところでこのような作業機械は、過酷な作業現場で作業することが多く、このようなとき、モータハウジングとスプロケットハウジングとのあいだの隙間を通って土砂等の異物がフローティングシールにまで浸入することがあり、このようになるとフローティングシールが早期のうちに損耗してスプロケットハウジングの円滑な回転が損なわれるだけでなくオイル漏れが発生する等の問題がある。
そこでモータハウジングとスプロケットハウジングとのあいだの隙間にカバー体を設けて土砂等の異物の浸入を防止することが提唱されている(例えば特許文献1、2参照。)。
実開平6−51082号公報 特開2013−189042号公報
ところが前記特許文献1のものは、モータハウジングとスプロケットハウジングとのあいだの隙間を、モータハウジング端縁部がスプロケットハウジングの端縁部をオーバーハングする断面L字形のラビリンス構造にしているため、一旦異物がこの隙間に浸入すると、この浸入した異物を取り除くことが、カバー体を取り外しても簡単にはできず、どうしてもメンテナンス性に劣るという問題がある。
これに対し特許文献2のものは、モータハウジングとスプロケットハウジングとの対向面に形成される隙間を縦溝状にする一方、該隙間から続くようにしてカバー体とスプロケットハウジングとのあいだの隙間を横溝から縦溝状にして外部に至るようにしてラビリンス構造が形成されるようにしてフローティングシールにまで異物が浸入することを防止するようにし、そして異物が浸入した場合に、カバー体を取り外すことで浸入した異物を取り除くことが容易にできるようにしている。ところがこのものは、浸入してしまった異物を取り除くにはカバー体をいちいち取り外す必要があって面倒であるだけでなく、カバー体を取り付けるためにはモータハウジングにボルト孔を設ける必要があるが、モータハウジングにボルト孔を設けるスペースがない場合には、モータハウジングを大型なものに変更する必要があるが、既設の作業機械ではモータハウジングの交換をすることは事実上難しくカバー体を取付けることができないという問題があり、さらにモータハウジングにボルト孔を穿設できるスペースがあったとしても、ボルト孔をモータハウジングに穿設すること自体、多くの手間暇がかかって作業性が悪く、その間、ユーザーから作業機械を預からなければならず、ユーザーは長い間、作業ができなくなる等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、走行フレームの前端部に設けたアイドラー輪と後端部に設けた駆動スプロケットとのあいだにクローラを懸回してなるクローラ式走行体を備え、前記駆動スプロケットを、走行フレームに固定され、駆動源が内装される駆動源ハウジングと、該駆動源ハウジングに対し回転自在に設けられたスプロケットハウジングとを備えて構成してなる作業機械において、前記駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間をカバーして土砂等の異物の浸入防止をするためのカバー体を設けるにあたり、該カバー体は少なくとも二分割された分割部から構成され、該分割部の隣接する端部同士には、連結ボルトを介して互いに連結される連結部が形成され、カバー体は、前記連結された状態で駆動源ハウジング外周面を周回する本体部と、該本体部からスプロケットハウジング外周面に対向する位置まで延出して、駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間からの異物浸入の防止をするカバー部と、本体部から駆動源ハウジング外周面に当接するよう螺入してカバー体の駆動源ハウジングへの取り付け固定をする取り付けボルトとを備えて構成されることを特徴とするクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体である。
請求項2の発明は、カバー部には、スプロケットハウジング外周面とカバー部先端面とのあいだに設けられる隙間に浸入した異物を排出するための排出口が形成されていることを特徴とする請求項1記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体である。
請求項3の発明は、少なくとも一つの分割部は、カバー部先端面がスプロケットハウジングの外周面に載置された中心合わせ用の冶具に当接された状態でセットされ、取り付けボルトを螺入して本体部が駆動源ハウジング外周面から離間していくことで中心合わせがなされるものであり、残りの分割部は、該中心合わせがなされた分割部に連結されるものであることを特徴とする請求項1または2記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体である。
請求項4の発明は、取り付けボルトは、本体部に突設したフランジ部と取り付けボルトのボルト頭とのあいだに回り止め状に挿入されたチャンネル材に固着されることで回り止めされることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体である。
請求項5の発明は、カバー体は、取り付けボルトのボルト頭のスプロケットハウジング側部位に係止するアングル材を駆動源ハウジングに固着することでスプロケットハウジング側へのズレ防止がなされていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体である。
請求項6の発明は、走行フレームの前端部に設けたアイドラー輪と後端部に設けた駆動スプロケットとのあいだにクローラを懸回してなるクローラ式走行体を備え、前記駆動スプロケットを、走行フレームに固定され、駆動源が内装される駆動源ハウジングと、該駆動源ハウジングに対し回転自在に設けられたスプロケットハウジングとを備えて構成してなる作業機械において、前記駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間をカバーして土砂等の異物の浸入防止をするためのカバー体を設けるにあたり、該カバー体は少なくとも二分割された分割部から構成され、該分割部の隣接する端部同士には、連結ボルトを介して互いに連結される連結部が形成され、カバー体は、前記連結された状態で駆動源ハウジング外周面を周回する本体部と、該本体部からスプロケットハウジング外周面に対向する位置まで延出して、駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間からの異物浸入の防止をするカバー部と、本体部から駆動源ハウジング外周面に当接するよう螺入してカバー体の駆動源ハウジングへの取り付け固定をする取り付けボルトとを備えて構成されるものであり、少なくとも一つの分割部を、カバー部先端面がスプロケットハウジングの外周面に載置された中心合わせ用の冶具に当接された状態でセットした後、取り付けボルトを螺入して本体部が駆動源ハウジング外周面から離間していくことで中心合わせをし、しかる後、残りの分割部を、該中心合わせがなされた分割部に連結し、次いで残りの分割部に取り付けボルトを螺入することでカバー体を駆動部ハウジングに取付け固定するようにしたことを特徴とするクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体の組み立て方法である。
請求項1、6の発明とすることにより、カバー体の駆動源ハウジングへの取り付けが、駆動源ハウジングにボルト孔を穿設することなくできることになって、ボルト孔の穿設スペースがない既設の作業機械においても容易にカバー体の取り付けができることになる。
請求項2の発明とすることにより、スプロケットハウジング外周面とカバー部先端面とのあいだに設けられる隙間に浸入した異物の排出をカバー部に形成の排出口から排出できることになって、異物が駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間にまで至ることを低減できることになる。
請求項3の発明とすることにより、カバー体の中心合わせをした取り付け固定が容易となって、取り付け誤差の少ない組込みができることになる。
請求項4の発明とすることにより、取り付けボルトの弛み防止が確実にできることになる。
請求項5の発明とすることにより、カバー体がスプロケットハウジング側に移動してしまうことを確実に防止できることになる。
油圧ショベルの側面図である。 駆動スプロケットの縦断面図である。 駆動スプロケットのカバー体を取り付けた部位の斜視図である。 駆動スプロケットのカバー体取付け部位を示す要部拡大縦断面図である。 (A)(B)(C)(D)はカバー体の背面図、正面斜視図、背面斜視図、冶具の斜視図である。 カバー体の分解正面図である。 (A)〜(D)はカバー体の前半の組み立て手順を示す説明図である。 (A)〜(C)はカバー体の後半の組み立て手順を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。1は油圧ショベルの走行機体であって、該走行機体1は、クローラ式の下部走行体2に上部旋回体3を縦軸回りに旋回自在に搭載しているが、上部旋回体2には、ブーム4a、アーム4b、バケット4cを備えて構成されるフロント作業部4、運転室(キャブ)5、エンジンルーム6、カウンタウエイト7等の各種の部材装置が設けられている。
前記下部走行体2の構成部材である走行フレーム8には、前端部にアイドラー輪9が、後端部には駆動スプロケット10が、下端部に転輪11が、上端部に遊動転輪12がそれぞれ設けられ、これらアイドラー輪9、駆動スプロケット10、下部転輪11、遊動転輪12にクローラ13が懸回状に装着されている。
駆動スプロケット10は、走行フレーム8に固定されたモータハウジング(本発明の駆動源ハウジングに相当する。)14に内装される油圧モータMが左右方向内側に、該モータハウジング14に回転自在に設けられるスプロケットハウジング15が左右方向外側に配される状態で構成されるが、該スプロケットハウジング15には、油圧モータMからの動力をスプロケットハウジング15に伝達するための動力伝達機構Tが内装されている。
またスプロケットハウジング15の外周にフランジ15aが設けられ、該フランジ15aに、スプロケットハウジング15に対して左右方向外側から外嵌したスプロケット16をボルト16aを介して固定することでスプロケット16はスプロケットハウジング15と一体化されている。
モータハウジング14のスプロケットハウジング15と対向する端縁部14aは肉厚状態で左右方向外方(スプロケットハウジング側)に突出してフランジ状に形成され、該端縁部14aの先端側部は、図4に示すように上端側部位を断面したときに上側部位がオーバーハング状(逆L字形)となるように切欠かれた切欠き部14bが形成されているが、該端縁部14aの切欠き部14bよりも外径側部位には、所定間隔を存してスロット14cが形成されている。一方、スプロケットハウジング15のモータハウジング14と対向する端縁部15bは、肉薄状態で左右方向内方に向けて突出してフランジ状に形成されたものが前記切欠き部14bに入り込んでいるが、該切欠き部14bとスプロケットハウジング端縁部15bとのあいだには断面L字形の隙間Xが形成されている。
一方、モータハウジング端縁部14aの切欠き部14bよりも左右方向内側の内周面部とスプロケットハウジング端縁部15bの内周面部のあいだには一対のO−リング17a、シールリング17bから構成されたフローティングシール17が設けられているが、該フローティングシール17は、シールリング17b同士の摺動面Sが摺動することで互いに相対回動するようになっている。
そして油圧モータMの正逆駆動に伴い回転するスプロケット16によりクローラ13が進退移動することになり、これによって走行機体1の走行ができるようになっていること等は何れも従来通りである。
18は前記モータハウジング14とスプロケットハウジング15との対向間の隙間Xをカバーするためのカバー体であって、該カバー体18は、新規の走行機体1を組み立てる場合には、クローラ13およびスプロケット16を取り付ける前段階の状態、既設の走行機体1に取り付ける場合にはクローラ13およびスプロケット16を取り外した状態のモータハウジング14に組み付けるようになっている。以下、カバー体18の構成、組み付け手順について具体的に説明する。
前記カバー体18は、本実施の形態では上下半部(本発明の「分割部」に相当する。)19、20に二分割されたものであるが、三分割以上に分割されたものであっても勿論よい。
前記上半部19は、半円形状をし、モータハウジング端縁部14aの上半部外周に積層する本体部19aと、該本体部19aからスプロケットハウジング15側に向けて小径になるよう傾斜状に突出したものが縦面(鉛直面)となるよう軸心側に向けて折曲していて、先端面(内端面)19bがスプロケットハウジング端縁部15bの外周面に間隙Yを有する状態で対向し先端部内周面19cがモータハウジング端縁部14aの先端縁に当接(または近接対向)するカバー部19dと、後述する下半部20と連結するため両端部に形成の第一、第二の連結部19e、19fとを備えて構成されるが、本体部19aには調節ボルト(本発明の「取り付けボルト」に相当する。)21を螺入できるボルト孔19gが形成されると共に、該ボルト孔19gの周縁部外周には後述するフランジ部19hか形成され、カバー部19dには第二連結部19d側が一部切欠かれた切欠き部19iが形成されていると共に、カバー部19dの内面にはモータハウジング14のスロット14cに嵌入する突起19jが形成されている。。
また、下半部20についても、上半部19と同様、20a本体部、20b先端面、20c先端部内周面、20dカバー部、20e第一連結部、20f第二連結部、20gボルト孔、20hフランジ部、20i切欠き部、20j突起が形成されている。
次に、カバー体18の取付け手順について説明する。駆動スプロケット10をクローラ13、スプロケット16がない状態にすると共に、走行フレーム8の全体もしくは後端部をジャッキアップさせて作業しやすい状態にする(作業性にあまり支障がない場合にはジャッキアップの必要性は必ずしもない。)。この状態で、上半部19を左右方向水平状に取付けて中心合わせをするため円弧状になった冶具22をスプロケットハウジング端縁部15aの外周面に設置(セット)する(図7(A)参照)。この状態で上半部19を、本体部19aがモータハウジング端縁部14aに当接し、カバー部先端面19bが冶具22の外周面に当接するようにセットする(図7(B)参照)。ついで調節ボルト21をボルト孔19gに螺入していくと、調節ボルト21の先端がモータハウジング端縁部14aに当接し、さらに調節ボルト21を螺入していくと、本体部19aがモータハウジング端縁部14aから離間していくが、この調節ボルト21の螺入を、本体部19aが左右方向水平状態(水準器で確認することもできる。)になるまで行う(図7(C)参照)。これにより上半部19の中心合わせができたことになり、冶具22を取り除く(図7(D)参照)。
つぎに下半部20の第一連結部20e、第二連結部20fを、上半部19の第一連結部19e、第二連結部19fにそれぞれ突当て、連結ボルト23を接線方向に螺入して第一連結部19e、20e同士、第二連結部19は、20f同士をボルト固定し、これにより上下半部19、20同士を連結する。
その後、下半部20の本体部20aに形成のボルト孔20gに調節ボルト21を、ボルト先端部がモータハウジング端縁部14aに緊締状に当接するまで螺入する。これによりカバー体18の基本的な取り付け固定工程は終了する(図8(A)参照)。
そしてこのようにカバー体18を取付けることにより、土砂等が入りやすい駆動スプロケット10の上半部および前半部がカバー部19d、20dで覆われることになってモータハウジング14とスプロケットハウジング15とのあいだの隙間Xから土砂等の浸入を防止することができ、また土砂等の異物が、カバー部先端面19b、20bとスプロケット端縁部14aとのあいだの隙間Yから浸入したとして、該浸入した土砂は、スプロケットハウジング15に持ち回られ、カバー体18の下半部後半において切欠き部19h、20hにより形成される排出口26から外部に排出されることになって隙間Xへの浸入を防止することができる。
残りの工程は、前記取り付けたカバー体18が位置ずれしたり調節ボルト21が緩むことを防止するためのものであるが、調節ボルト21のボルト孔19g、20gを、モータハウジング端縁部14aの周回り方向に挟むようにして一対のフランジ部19i、20iが突設されており、ここにコ字形をしたチャンネル材24の脚部24aを、調節ボルト23のボルト頭23aとフランジ部19h、20hとのあいだに挟まれるように挿入し、これによりチャンネル材24は回り止めされる。このチャンネル材脚部24aをボルト頭23aに溶着(固着)24bすることにより、調節ボルト24は回り止めされることになる(図8(B)参照)。
次いでL字形をしたアングル材25を、一片25aがチャンネル材脚部24aの先端に当接させると、該一片25aはボルト頭23aのスプロケットハウジング15側部位に係止することになる一方、他片25bがモータハウジング14の外周面に当接するようセットし、該他片25bをモータハウジング14に溶着(固着)24cし(図8(C)参照)、これによりカバー体18のスプロケットハウジング15側への移動が規制されることになり、カバー体18の取り付け固定作業が終了する。
駆動スプロケット10は左右両側に設けられているから、一台の油圧ショベルに対し、カバー体18の取り付け固定作業は二度繰り返されることになる。
叙述の如く構成された本発明を実施するための形態において、固定側のモータハウジング14と可動側のスプロケットハウジング15とのあいだの隙間Xは、カバー体18に設けられるカバー部19d、20dによってラビリンス構造をとることになって土砂等の異物浸入が防止されることになり、フローティングシール17の損耗を防止できるが、カバー体18は、上下二分割型であり、しかも上半部19を、本体部19aがモータハウジング端縁部14aに当接し、カバー部先端面19bが中心合わせ用の冶具22の外周面に当接するようにセットし、ついで調節ボルト21をボルト孔19gに螺入していくと、ボルト先端がモータハウジング14に当接して本体部19aがモータハウジング端縁部14aから離間して上半部19の中心合わせ状態になったとき調節ボルト21の螺入を止めると上半部19の中心合わせができたことになる。
ついで下半部20を、第一連結部19e、20e同士、第二連結部19は、20f同士を互いに隣接する状態にして連結ボルト23を用いて連結する。しかる後、下半部20のボルト孔20gに調節ボルト21を、ボルト先端がモータハウジング14の表面に当接するまで螺入し、これによりカバー体18の基本的な取り付けが完了する。
このようにカバー体18は、モータハウジングにボルト孔を穿設することなくモータハウジング14に取付けられる結果、モータハウジング14にボルト孔を穿設するスペースがないものであっても取付けられることになるため、既存のこのようなスペースのない走行機体1にもカバー体18を後付けで取り付けることができる。しかもモータハウジング14にボルト孔を穿設する必要がないため、カバー体18の取り付け作業が短時間ででき、ユーザーから長期間預かるようなことがない。
しかもこのカバー体18は、カバー部の一部が切欠かれていて排出口26が形成されているため、カバー部先端面19b、20bとスプロケット端縁部14aの外周面とのあいだの隙間Yから土砂等の異物が浸入したとして、該浸入した異物はスプロケットハウジング15に持ち回られてこの排出口26から排出されることになり、この隙間Yに滞留したものが前記モータハウジング14とスプロケットハウジング15とのあいだの隙間Xに入り込んでしまうことを防止することができ、フローティングシール17の保護が図れることになる。
またカバー体18は、上半部19が冶具22と調節ボルト21とにより中心合わせされた状態で下半部20を組み付けることになるため、よく中心合わせされた状態での組み付けが簡単にできることになる。
しかもこのようにして取り付けられたカバー体18は、調節ボルト21のボルト頭21aがチャンネル材24によって回り止め固定され、モータハウジング14に固定されたアングル材25によってスプロケットハウジング15側への移動が規制されるため、不用意に位置ずれしてしまうことがない。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、例えばカバー体が二分割されたものである場合、下半部にのみ排出口を形成するための切欠き部を設けたものであってもよい。
本発明は、油圧ショベル等のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入を防止できる分野に利用することができる。
1 走行機体
2 下部走行体
8 走行フレーム
9 アイドラー輪
10 駆動スプロケット
13 クローラ
14 モータハウジング
14a 端縁部
15 スプロケットハウジング
15b 端縁部
16 スプロケット
17 フローティングシール
18 カバー体
19 上半部
19a 本体部
19b 先端面
19d カバー部
19e 第一連結部
19f 第二連結部
19g ボルト孔
19h 切欠き部
19i フランジ部
20 下半部
21 調節ボルト
21a ボルト頭
22 冶具
23 連結ボルト
24 チャンネル材
24a 脚部
25 アングル材
26 排出口
X 駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間
Y カバー体先端面とのスプロケットハウジングとのあいだの間隙

Claims (6)

  1. 走行フレームの前端部に設けたアイドラー輪と後端部に設けた駆動スプロケットとのあいだにクローラを懸回してなるクローラ式走行体を備え、前記駆動スプロケットを、走行フレームに固定され、駆動源が内装される駆動源ハウジングと、該駆動源ハウジングに対し回転自在に設けられたスプロケットハウジングとを備えて構成してなる作業機械において、前記駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間をカバーして土砂等の異物の浸入防止をするためのカバー体を設けるにあたり、該カバー体は少なくとも二分割された分割部から構成され、該分割部の隣接する端部同士には、連結ボルトを介して互いに連結される連結部が形成され、カバー体は、前記連結された状態で駆動源ハウジング外周面を周回する本体部と、該本体部からスプロケットハウジング外周面に対向する位置まで延出して、駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間からの異物浸入の防止をするカバー部と、本体部から駆動源ハウジング外周面に当接するよう螺入してカバー体の駆動源ハウジングへの取り付け固定をする取り付けボルトとを備えて構成されることを特徴とするクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体。
  2. カバー部には、スプロケットハウジング外周面とカバー部先端面とのあいだに設けられる隙間に浸入した異物を排出するための排出口が形成されていることを特徴とする請求項1記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体。
  3. 少なくとも一つの分割部は、カバー部先端面がスプロケットハウジングの外周面に載置された中心合わせ用の冶具に当接された状態でセットされ、取り付けボルトを螺入して本体部が駆動源ハウジング外周面から離間していくことで中心合わせがなされるものであり、残りの分割部は、該中心合わせがなされた分割部に連結されるものであることを特徴とする請求項1または2記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体。
  4. 取り付けボルトは、本体部に突設したフランジ部と取り付けボルトのボルト頭とのあいだに回り止め状に挿入されたチャンネル材に固着されることで回り止めされることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体。
  5. カバー体は、取り付けボルトのボルト頭のスプロケットハウジング側部位に係止するアングル材を駆動源ハウジングに固着することでスプロケットハウジング側へのズレ防止がなされていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載のクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体。
  6. 走行フレームの前端部に設けたアイドラー輪と後端部に設けた駆動スプロケットとのあいだにクローラを懸回してなるクローラ式走行体を備え、前記駆動スプロケットを、走行フレームに固定され、駆動源が内装される駆動源ハウジングと、該駆動源ハウジングに対し回転自在に設けられたスプロケットハウジングとを備えて構成してなる作業機械において、前記駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間をカバーして土砂等の異物の浸入防止をするためのカバー体を設けるにあたり、該カバー体は少なくとも二分割された分割部から構成され、該分割部の隣接する端部同士には、連結ボルトを介して互いに連結される連結部が形成され、カバー体は、前記連結された状態で駆動源ハウジング外周面を周回する本体部と、該本体部からスプロケットハウジング外周面に対向する位置まで延出して、駆動源ハウジングと駆動スプロケットとのあいだの隙間からの異物浸入の防止をするカバー部と、本体部から駆動源ハウジング外周面に当接するよう螺入してカバー体の駆動源ハウジングへの取り付け固定をする取り付けボルトとを備えて構成されるものであり、少なくとも一つの分割部を、カバー部先端面がスプロケットハウジングの外周面に載置された中心合わせ用の冶具に当接された状態でセットした後、取り付けボルトを螺入して本体部が駆動源ハウジング外周面から離間していくことで中心合わせをし、しかる後、残りの分割部を、該中心合わせがなされた分割部に連結し、次いで残りの分割部に取り付けボルトを螺入することでカバー体を駆動部ハウジングに取付け固定するようにしたことを特徴とするクローラ式走行体を備えた作業機械の駆動スプロケットへの異物浸入防止用のカバー体の組み立て方法。
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