JP6218041B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、後方から端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジングと、ハウジングの後面側に装着されるカバーとを備えている。カバーは、ハウジングに装着された状態で、ハウジングの後面後方に露出して配置される電線保持部を有している。電線保持部にはキャビティから導出される電線を嵌め込み可能な保持溝部が設けられ、ハウジングとカバーとの間に電線を前後方向と交差する方向に屈曲させた状態で保持可能とされている。この場合、ハウジングの外側に導出された電線に対して振動や引っ張り等の外力が作用しても、電線保持部のストレインリリーフ作用によって端子金具側に外力が伝わるのが抑えられるため、端子金具が相手端子金具との接続状態を良好に維持することができるようになっている。
また、特許文献2に開示のコネクタは、ホルダが取り付けられるハウジングと、ホルダとハウジングとの間に挟持されるシール部材とを備えている。ホルダには電線を遊挿可能な電線遊挿孔が設けられている。そして、ホルダの電線遊挿孔には位置決め部材が挿入され、挿入された位置決め部材と電線遊挿孔の内壁との間に電線が屈曲した状態で保持可能とされている。この場合も、上記同様、位置決め部材のストレインリリーフ作用がはたらくため、電線への外力がシール部材に伝わるのが抑えられ、シール部材のシール性を良好に維持することができるようになっている。
特開2003−7384号公報 特開2013−98072号公報
特許文献1の場合、ハウジングの後方に電線保持部が並んで配置されるため、コネクタの前後長が長くなるという事情がある。一方、特許文献2によれば、ホルダの電線遊挿孔に位置決め部材が挿入されるため、コネクタの前後長が格別長くなるということはない。しかし、特許文献2の場合、電線が屈曲方向に傾斜した状態でシール部材に挿通されるため、シール部材の内周面が傾斜した電線によって押し広げられ、電線に対するシール性が損なわれるおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、大型化を回避した上で、電線に対するシール性を良好に維持することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、電線の端部に接続された端子金具を後方から挿入可能なキャビティを有するハウジングと、前記端子金具とともに前記キャビティに後方から挿入され、内周面が前記電線の外周面に弾性的に密着し、外周面が前記キャビティの内周面に弾性的に密着する筒状のシール部材と、前記端子金具に続いて前記キャビティに後方から挿入され、前記キャビティ内で前記シール部材から後方に延出する前記電線を保持することが可能な保持本体を有する保持部材とを備え、前記保持本体は、前記電線を前後方向と交差する斜め方向に沿わせて保持することが可能な傾斜状保持部と、前記傾斜状保持部の前方に配置され、前記シール部材との間に前記電線を前後方向の同軸上に位置させることが可能な直線状保持部とを有するところに特徴がある。
保持本体がキャビティ内で電線を保持するため、キャビティ外で電線を保持する場合と違って、コネクタが大型になるのを回避することができる。また、電線が直線状保持部と傾斜状保持部との間に屈曲状態で配置されるため、キャビティ外における電線の振動がシール部材に伝わるのが抑えられる。しかも、直線状保持部とシール部材との間に電線が前後方向の同軸上に位置することが可能となるため、傾斜した電線によってシール部材の内周面が押し広げられるのが防止され、電線に対するシール性を良好に維持することができる。
本発明の実施例に係るコネクタの正面図である。 図1のX−X線断面図である。 図2のY−Y線断面図である。 ハウジングの背面図である。 図4のZ−Z線断面図である。 保持部材の正面図である。 保持部材の側面図である。 保持部材の平面図である。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記直線状保持部は、屈曲した前記電線の反力を受けつつ前記電線の浮き上がりを規制する押さえ片部を有している。直線状保持部の押さえ片部が電線の浮き上がりを規制することにより、電線が前後方向に沿って配置される状態を安定に維持することができる。
前記保持本体には前記押さえ片部が前記電線の反力を受ける方向と交差する側方に開口する差込口が設けられ、前記電線が前記差込口を通して前記保持本体内に差し込まれる。これによれば、保持本体に対する電線の組み付け作業を容易に行うことができる。
<実施例>
以下、実施例を図面に基づいて説明する。実施例に係るコネクタは、ハウジング10と、ハウジング10に収容される端子金具90と、ハウジング10に取り付けられる保持部材60とを備えている。ハウジング10は、図示しない相手ハウジングと嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、ハウジング10が嵌合開始時に相手ハウジングと向き合う面側を前側とし、上下方向については、図1〜図7を基準とする。幅方向は、図1、図3、図4、図6及び図8の左右方向である。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図1、図2及び図5に示すように、後方から端子金具90を挿入可能な略ブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の周りを取り囲む略筒状の嵌合筒部12と、嵌合筒部12とハウジング本体11とをつなぐ径方向に沿った連結部13とを有している。ハウジング本体11と嵌合筒部12との間で、且つ連結部13の前方には、相手ハウジングを嵌合可能な嵌合空間14が開放して形成されている。
図1、図2及び図5に示すように、ハウジング本体11の上方には、ロックアーム15が配置されている。ロックアーム15は、ハウジング本体11の上面から起立する幅方向に一対の脚部16(図1を参照)と、両脚部16の上端から前後両方向に延びる板状のアーム本体17とを有している。ハウジング10が相手ハウジングと嵌合される過程では、アーム本体17が脚部16を支点としてシーソ状に弾性変位する。ハウジング10が相手ハウジングと正規嵌合されると、アーム本体17が弾性復帰して相手ハウジングに係止可能に配置され、これによって両ハウジングが嵌合状態に保持される。
図1及び図4に示すように、嵌合筒部12の上部には、アーム本体17を挟んだ幅方向の両側に一対の起立壁18が立設され、両起立壁18の上端部の前端間に架橋壁19が架設されている。
図2及び図5に示すように、ハウジング本体11の前端部は、嵌合筒部12の前端よりも前方に突出して配置されている。ハウジング本体11には、複数(詳細には幅方向に一対)のキャビティ20が前後に貫通して形成されている。キャビティ20の下壁には、撓み可能なランス21が前方に突出して設けられている。ランス21の前端部には、爪状の係止突起22が上方に突出して形成されている。ランス21の前端部は、外部に露出した状態になっているが、後にハウジング本体11に取り付けられる図示しないフロント部材によって覆われることで、外部異物から保護される。
キャビティ20の略後半部は、ランス21の後方において、シール部材50を挿入可能な断面円形のシール部材収容室23とされている。シール部材収容室23は、キャビティ20の略前半部よりも大きい開口径で構成されている。図2に示すように、シール部材収容室23には、後方からシール部材50が挿入され、さらに保持部材60の後述する保持本体61が挿入されるようになっている。
ハウジング本体11の略後半部には、連結部13の後方に、図3及び図4に示すように、シール部材収容室23を包囲する円筒状の筒部24が設けられている。筒部24は、背面視してやや縦長の形態をなし、両キャビティ20と対応するように横並びに対をなして配置されている。両筒部24は、幅方向の中央部で一体に連結されている。両筒部24の後端部の下面には、係止受け部25が突設されている。係止受け部25は、両筒部24間に跨って配置されている。図3に示すように、係止受け部25の前面には、幅方向に一対の嵌合リブ26が突設されている。図5に示すように、嵌合リブ26は、係止受け部25の前面と筒部24の下面とに一体に連結されている。
端子金具90は、導電性の金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図2に示すように、全体として前後方向に細長い形態になっている。端子金具90は、筒状の本体部91と、本体部91の後方に連なるワイヤバレル92と、ワイヤバレル92の後方に連なるインシュレーションバレル93とからなる。本体部91の下壁の後端部には、ランス受け部94が形成されている。端子金具90は、ハウジング本体11のキャビティ20に後方から挿入される。端子金具90がキャビティ20に正規に挿入されると、図2に示すように、本体部91のランス受け部94にランス21の係止突起22が弾性的に係止され、これによって端子金具90がハウジング本体11に対して抜け止めされた状態に保持されるようになっている。また、ハウジング10が相手ハウジングに嵌合されると、本体部91に図示しない相手端子金具の雄タブが挿入され、両端子金具が電気的に接続されるようになっている。
図2に示すように、ワイヤバレル92は、電線80の前端部において被覆81の除去により露出する導体部82に圧着により接続されている。インシュレーションバレル93は、電線80の前端部の被覆81に外嵌されたシール部材50に圧着により接続されている。
シール部材50は、シリコンゴム等のゴム製であって、図2に示すように、全体として前後方向に細長い略円筒状をなしている。シール部材50の後端部の外周面及び内周面には、リップ部51が周回して形成されている。シール部材50が電線80に外嵌されると、内側のリップ部51が電線80の外周面に弾性的に密着される。また、端子金具90がハウジング10のキャビティ20に正規に挿入されると、シール部材収容室23にシール部材50が挿入され、外側のリップ部51がシール部材収容室23の内周面に弾性的に密着されるようになっている。
続いて、保持部材60について説明する。保持部材60は合成樹脂製であって、ハウジング10とは別体の形態とされている。具体的には、保持部材60は、図2に示すように、両キャビティ20のシール部材収容室23に挿入可能な保持本体61と、ハウジング10の係止受け部25に係止可能な係止部62と、係止部62と保持本体61とをつなぐ背板部63とを有している。
図6に示すように、背板部63は、上下方向に沿った略平板状をなし、保持部材60がハウジング10に取り付けられた状態でハウジング10の外側に位置し、係止受け部25の後面に当接可能に配置される。背板部63の上部には、幅方向両側に拡幅された形態の拡幅部64が設けられている。
図6及び図7に示すように、係止部62は、背板部63の下端部から前方に突出する基部73を有している。基部73は、図6に示すように、背板部63の下端部の幅寸法よりも大きい幅寸法で、且つ、図7に示すように、保持本体61の前後寸法(突出寸法)よりも小さい前後寸法を有する平板状の形態とされている。基部73の前端の幅方向略中央部には、爪状の係止本体74が上方に突出して形成されている。図6に示すように、背板部63には、係止本体74を成形するための図示しない金型の引き抜きに起因する型抜き孔76が前後に貫通して形成されている。
図6及び図7に示すように、基部73には、その幅方向両端に沿って前後方向の全長に亘って延びる一対の保護壁77が立設されている。両保護壁77は背板部63に一体に連結されており、両保護壁77によって基部73の剛性が高められている。また、図6に示すように、両保護壁77は、係止本体74を挟んだ幅方向両側において、係止本体74との間に所定の間隔をあけて対向して配置されている。図7に示すように、係止本体74の上下寸法(突出寸法)は、両保護壁77の上下寸法よりも小さくされ、側面視において、係止本体74は、保護壁77に隠れて見えない状態になっている。
図6に示すように、保持本体61は、背板部63の拡幅部64において幅方向に対をなして突設されている。保持部材60がハウジング10に取り付けられると、図2に示すように、両保持本体61がそれぞれ対応するキャビティ20のシール部材収容室23に挿入され、保持本体61の外周面がシール部材収容室23の内周面に沿って配置されるようになっている。また、保持部材60がハウジング10に取り付けられると、図2に示すように、シール部材50の後方に保持本体61が配置され、シール部材50と保持本体61との間に空間部66が形成されるようになっている。
図7及び図8に示すように、保持本体61は、背板部63の拡幅部64に一体に連結される傾斜状保持部65と、傾斜状保持部65の前方で傾斜状保持部65と並列に配置される直線状保持部67と、直線状保持部67と傾斜状保持部65とをつなぐ底板部68とを有している。
図2及び図7に示すように、傾斜状保持部65は、背板部63の前面側から上端側にかけて上り勾配で傾斜する斜面部69を有している。図6に示すように、斜面部69は、幅方向中央部が弧状に湾曲し、幅方向両側部が上方へテーパ状に拡開する断面を有している。図2に示すように、電線80は、直線状保持部67の後述する押さえ片部71の後端位置で屈曲した状態で斜面部69にほぼ沿うように前後方向に対して傾斜して配置される。電線80の下端部は、斜面部69の幅方向中央部に周方向に当接可能に配置される。また、電線80は、斜面部69の幅方向両側部に当接することで幅方向への遊動が抑えられる。そして、保持本体61がシール部材収容室23に挿入されると、図2に示すように、傾斜状保持部65の上端部とシール部材収容室23の内周面との間に電線80が挟持されるようになっている。
底板部68は、傾斜状保持部65の下端部から前方へ一体に突出する形態とされ、図7に示すように、側面視において傾斜状保持部65との間に略L字形を呈している。図6に示すように、直線状保持部67は、底板部68の前端部の幅方向一側縁から立ち上がったあと幅方向他側へ向けて曲状に張り出す押さえ片部71を有している。直線状保持部67と底板部68とは、断面略C字形をなし、図3に示すように、その外周面がシール部材収容室23の内周面に沿うように曲面状に形成されている。そして、直線状保持部67と底板部68の周方向の両端間には、電線80を差し込み可能な差込口72が側方に開口して設けられている。両保持本体61の差込口72は、互いに逆向きに開口する形態とされ、図示向かって右側の保持本体61は右側に開口し、図示向かって左側の保持本体61は左側に開口している。なお、直線状保持部67は、底板部68との連結部位付近を支点として差込口72を広げる向きに弾性変形可能とされている。
次に、実施例のコネクタの作用効果を説明する。
ハウジング10の両キャビティ20に後方から端子金具90が挿入される。端子金具90がキャビティ20に正規挿入されると、端子金具90がランス21によって弾性的に係止され、且つ、シール部材50がシール部材収容室23に液密に挿入される。このとき、シール部材50は、シール部材収容室23の略前半部に収容される(図2を参照)。
また、ハウジング10の外側において、保持部材60内に差込口72を通して側方から電線80が差し込まれる。直線状領域84には、屈曲部位85で電線80が屈曲されることに起因し、上方へ浮き上がろうとする反力(スプリングバック)が作用するが、上端部が押さえ片部71に押さえ付けられることで電線80の浮き上がりが規制され、電線80の直線性を維持することが可能となっている。
続いて、ハウジング10の両キャビティ20のシール部材収容室23に後方から保持部材60の保持本体61が挿入される。保持本体61がシール部材収容室23に挿入される過程では、背板部63の前面がハウジング本体11の後面に向き合うように配置され、保持本体61と係止部62との間に係止受け部25が上下方向に挟み込まれる。また、保持本体61がシール部材収容室23に挿入される過程では、係止部62の係止本体74が係止受け部25を摺動し、基部73が背板部63側を撓み支点として下方へ撓み変形させられる。
保持本体61がシール部材収容室23に正規に挿入されると、基部73が弾性的に復帰し、図2に示すように、係止本体74が係止受け部25の前面に係止可能に配置される。これにより、保持部材60がハウジング10に対して抜け止めされた状態に保持される。図3に示すように、係止本体74は両保護壁77によって幅方向両側が保護された状態にあるため、幅方向両側からの外部異物が係止本体74と干渉するのが回避され、係止部62と係止受け部25との係止状態が良好に維持される。また、係止部62が係止受け部25に係止された状態では、係止受け部25の両嵌合リブ26間に係止本体74が略位置決めされた状態で嵌まり込み、これによって係止受け部25に対する係止部62の相対位置が幅方向に位置ずれするのが防止される。
そして、係止受け部25は、係止部62によって抱持されるように配置され、図2に示すように、基部73の上面において係止本体74と背板部63との間に前後方向に挟まれた状態となる。そして、図2及び図3に示すように、かかる係止状態にある係止部62と係止受け部25とによって、ハウジング10の後端部の下面に、手持ち用の把持部78が形成される。把持部78は、係止部62によってその外形が規定され、指を掛けるのに適したリブ状の形態になっている。
また、保持本体61がシール部材収容室23に正規に挿入されると、図2に示すように、傾斜状保持部65の上端部とシール部材収容室23の内周面との間に電線80が挟持され、電線80の遊動が規制された状態となる。そして、図2に示すように、電線80は、傾斜状保持部65から直線状保持部67へ向けて下り勾配に配置される傾斜領域83と、傾斜領域83よりも前方で直線状保持部67の押さえ片部71に掛け止められ、前後方向に沿って真直ぐ配置される直線状領域84と、直線状領域84と傾斜領域83との間の屈曲部位85とを形成する。この場合、シール部材50内に配置される電線80のシール領域86と直線状領域84とが前後方向の同軸上に配置されるようになっている。したがって、電線80がシール部材50から直線状保持部67にかけて前後方向に沿って配置される状態が担保される。また、押さえ片部71がシール部材収容室23の内周面に当接することで、押さえ片部71の弾性変位が規制され、電線80に対する押さえ付け状態が維持される。
仮に、ハウジング10から外部に導出された電線80が導出方向と交差する方向に振動すると、その振動がシール部材50側に伝わり、シール部材50のシール性が低下するおそれがある。また、電線80の振動が端子金具90側に伝わると、端子金具90が図示しない相手端子金具と接続されたときに、両端子金具が互いに微摺動摩耗するおそれがある。しかし、本実施例の場合、電線80がシール部材収容室23内で保持部材60によって屈曲状態に保持されているため、電線80の振動がシール部材50側及び端子金具90側に伝わるのが抑えられ、シール部材50のシール性が低下するのが防止され、且つ両端子金具が微摺動摩耗する事態が回避される。とくに、本実施例の場合、直線状保持部67とシール部材50との間に電線80が前後方向の同軸上に真っ直ぐ配置されるため、傾斜する電線80によってシール部材50の内周面が押し広げられることはなく、電線80に対するシール性を良好に維持することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、保持本体61がキャビティ20のシール部材収容室23内で電線80を保持するため、キャビティ20外で電線80を保持する場合と違って、コネクタが大型になるのを回避することができる。また、電線80がキャビティ20内で傾斜状保持部65と直線状保持部67との間に屈曲状態に保持されるため、キャビティ20外における電線80の振動がシール部材50に伝わるのが抑えられる。しかも、直線状保持部67とシール部材50との間に電線80が前後方向の同軸状に位置するようにしたため、電線80に対するシール性を良好に維持することができる。
また、押さえ片部71が屈曲した電線80の反力を受けつつ電線80の浮き上がりを規制するため、電線80が前後方向に沿って配置される状態を安定に維持することができる。さらに、電線80が差込口72を通して保持本体61内に側方から差し込まれるため、保持本体61に対する電線80の組み付け作業を容易に行うことができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)保持部材が、ヒンジ等を介してハウジングに一体に連結される形態であってもよい。
(2)直線状保持部と傾斜状保持部とが離間せずに一体に連成される形態であってもよい。
(3)保持本体が複数のキャビティのうちの一部のキャビティにのみ挿入されて対応する電線を保持する構成であってもよい。
(4)傾斜状保持部は、斜面部を有さず、キャビティの内周面との間に電線を挟持するだけであってもよい。要は、傾斜状保持部は、直線状保持部との間に電線を斜め方向に沿わせた状態で保持する機能を有していればよい。
(5)直線状保持部は、押さえ片部と底板部との間に電線を弾性的に挟持する形態であってもよい。
10…ハウジング
20…キャビティ
23…シール部材収容室
50…シール部材
60…保持部材
61…保持本体
65…傾斜状保持部
67…直線状保持部
71…押さえ片部
72…差込口
80…電線
85…屈曲部位

Claims (3)

  1. 電線の端部に接続された端子金具を後方から挿入可能なキャビティを有するハウジングと、
    前記端子金具とともに前記キャビティに後方から挿入され、内周面が前記電線の外周面に弾性的に密着し、外周面が前記キャビティの内周面に弾性的に密着する筒状のシール部材と、
    前記端子金具に続いて前記キャビティに後方から挿入され、前記キャビティ内で前記シール部材から後方に延出する前記電線を保持することが可能な保持本体を有する保持部材とを備え、
    前記保持本体は、前記電線を前後方向と交差する斜め方向に沿わせて保持することが可能な傾斜状保持部と、前記傾斜状保持部の前方に配置され、前記シール部材との間に前記電線を前後方向の同軸状に位置させることが可能な直線状保持部とを有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記直線状保持部は、屈曲した前記電線の反力を受けつつ前記電線の浮き上がりを規制する押さえ片部を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記保持本体には前記押さえ片部が前記電線の反力を受ける方向と交差する側方に開口する差込口が設けられ、前記電線が前記差込口を通して前記保持本体内に差し込まれることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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