JP6217917B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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本発明は、駆動源としてエンジン(内燃機関)と走行用モータ(発電機)とを備えたハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、エンジンを備えた車両では、エンジンの失火、或いは半失火の状態を検出する失火判定が行われている。例えば、失火判定としては、エンジンに設けられるクランク角センサの出力信号に基づいて回転角速度(燃焼指標)を演算し、この回転角速度が基準値(失火判定値)よりも小さい場合に、エンジンが失火、あるいは半失火の状態であると判定するものがある(例えば、特許文献1参照)。
この燃焼指標は、所定のタイミングで補正され、これにより、クランク角センサおよびベーンの製造誤差による回転角速度の検出ばらつきを抑制し、失火判定の検出精度を向上させている。
特開平2−49955号公報
ところで、この基準値学習制御は、例えば、車両減速時の燃料カット期間や、エンジン燃焼中であるがエンジン回転数及びスロット開度が略一定となり安定している期間等に、実行されていた。
しかしながら、燃料カット期間に基準値学習制御を実行する場合、通常、クラッチは結合しているため、路面の影響(走行抵抗)を受けて学習結果にばらつきが生じ易い。またエンジン回転数等が安定している期間に実行する場合、エンジンの燃焼トルクばらつきを含むため、やはり学習結果にばらつきが生じ易い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、燃焼指標の基準値を精度良く学習することができる車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車両のエンジンに設けられたクランク角センサにより検出されるクランク角信号に基づいて燃焼変動に相関した所定の燃焼指標を演算し、この燃焼指標と、予め設定された失火判定値との偏差に基づいてエンジンの失火判定を行う失火判定部を備える車両の制御装置であって、前記車両は、前記エンジンと共に走行用モータを備えるハイブリッド車両であり、前記失火判定部は、前記燃焼指標を補正する燃焼指標補正手段と、前記ハイブリッド車両の走行状態に応じて、前記エンジンが作動中であり且つ動力伝達機構を介して前記エンジンの動力が車輪に伝達されない動力非伝達状態で前記走行用モータの駆動力により走行するシリーズモードと、前記走行用モータの駆動力により走行するEVモードと、の切り換えを行う走行制御部と、を備え、前記走行制御部は、前記シリーズモードから前記EVモードに切り換えられる切換期間として、前記エンジンの共振が生じない所定回転数以上のときに前記エンジンを惰性で回転させる惰性回転期間と、前記所定回転数未満のときに前記車両のジェネレーターを作動させる回生期間と、を設け、前記燃焼指標補正手段は、前記惰性回転期間中に、前記燃焼指標の学習を実行し、かつ該学習した値に基づいて前記燃焼指標の補正を実行することを特徴とする車両の制御装置にある。
本発明の第の態様は、第の態様の車両の制御装置であって、前記燃焼指標補正手段は、前記エンジンの回転数が所定閾値以下となると前記燃焼指標の学習の実行を終了することを特徴とする車両の制御装置にある。
かかる本発明では、エンジンが作動中でありエンジンの動力が車輪に伝達されない動力非伝達状態で、基準値の学習を実行することで、走行抵抗やエンジントルクのばらつき等に起因する学習結果のばらつきを抑制することができる。したがって、燃焼指標の基準値を高精度に学習することができ、ひいては失火判定の判定精度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの概略構成を示す図である。 切換期間におけるエンジンの回転数の変化を示すタイムチャートである。 燃焼指標補正制御の実行の可否の判定方法を示すフローチャートである。 燃焼指標補正制御の一例を示すフローチャートである。 燃焼指標補正制御中の学習用指標及び燃焼指標の学習値の変化を示すタイムチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まずは、ハイブリッド車両の全体構成について説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両(以下、単に「車両」ともいう)10は、走行用モータ(電動モータ)であるフロントモータ11及びリアモータ12と、エンジン13とを、走行用の駆動源として備えている。フロントモータ11は、フロントトランスアスクル(動力伝達機構)14を介して前輪15に接続されている。すなわちフロントモータ11の駆動力は、このフロントトランスアスクル14を介して前輪15に伝達される。同様に、リアモータ12はリアトラスアスクル(動力伝達機構)16を介して後輪17に接続されている。
エンジン13は、フロントトランスアスクル14を介してジェネレータ(発電機)18に接続され、さらにフロントトランスアスクル14が備えるクラッチ(図示無し)を介して前輪15と切断可能に接続されている。
フロントモータ11及びジェネレータ18は、図示しないDC/DCコンバータ等を含むフロント制御部19を介してバッテリ20に接続されている。同様にリアモータ12は、リア制御部21を介してバッテリ20に接続されている。これにより、フロントモータ11及びリアモータ12には、バッテリ20からフロント制御部19又はリア制御部21を介して電力(供給電力)が供給され、ジェネレータ18によって発電された電力が、フロント制御部19を介してバッテリ20に供給されるようになっている。またエンジン13は、燃料タンク22から供給される燃料が燃焼されることにより駆動される。
このようなハイブリッド車両10では、車両10の運転状態に応じて、フロントモータ11及びリアモータ12を駆動源とする第1の走行モードであるEVモードと、フロントモータ11及びリアモータ12と、エンジン13との両方を駆動源とする第2の走行モードと、の何れかが適宜選択されるようになっている。第2の走行モードには、エンジン13をフロントモータ11及びリアモータ12の電力供給源として用いるシリーズモードと、フロントモータ11及びリアモータ12と、エンジン13との両方の駆動力により車両の各車輪15,17を駆動するパラレルモードと、が含まれる。
次に、エンジン13の概略構成について説明する。図2に示すように、エンジン13には、シリンダブロック23、シリンダヘッド24及びピストン25によって燃焼室26が形成されている。ピストン25は、コンロッド27を介してクランクシャフト28に接続されている。またシリンダヘッド24には、各気筒に対応する点火プラグ29及び燃料噴射弁30が設けられている。
さらにシリンダヘッド24には、吸気ポート31が形成されている。吸気ポート31には吸気通路を形成する吸気マニホールド32が接続されており、吸気マニホールド32には吸気管33が接続されている。吸気ポート31には吸気弁34が設けられている。この吸気弁34によって吸気ポート31が開閉される。またシリンダヘッド24には、排気ポート35が形成されている。この排気ポート35には排気マニホールド36が接続されており、排気マニホールド36には排気管37が接続されている。排気ポート35には、排気弁38が設けられており、この排気弁38によって排気ポート35が開閉される。
吸気管33には、スロットルバルブ39、スロットルポジションセンサ(TPS)40及びエアフローセンサ41が設けられている。一方、排気管37には、排気浄化触媒である三元触媒42が介装されている。三元触媒42の上流側には、空燃比センサ(またはOセンサ)43が設けられている。
また車両10は、制御装置としてのECU(電子コントロールユニット)100を備え、エンジン13は、このECU100によって総合的に制御される。ECU100は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えている。ECU70の入力側には、上述したエンジン13のTPS40、エアフローセンサ41、空燃比センサ43の他、エンジン13のクランク角を検出するクランク角センサ44、エンジン13の水温を検出する水温センサ45等の各種センサ類が接続され、ECU100にはこれらセンサ類の検出情報が入力される。一方、ECU100の出力側には、上述の点火プラグ29、燃料噴射弁30、スロットルバルブ39等の各種出力デバイスが接続されている。なおECU100は、エンジン13だけでなく、エンジン13及び走行用モータ11,12を含む車両10の総合的な制御を行う。
このECU100は、本実施形態では、走行制御部101と、失火判定部102とを備える。走行制御部101は、車両10の走行状態に応じて、エンジン13及び走行用モータ11,12の駆動状態を適宜制御する。具体的には、走行制御部101は、車両10の走行状態に応じて、例えば、車両10の走行モードを、上述したEVモード、シリーズモード又はパラレルモードに適宜切り換える。
失火判定部102は、クランク角センサ44により検出されるクランク角信号に基づいて、燃焼変動に相関した所定の燃焼指標、例えば、燃焼行程前後のエンジン13の回転速度変化を演算し、この燃焼指標(回転速度変化)と予め設定された失火判定値との偏差に基づいてエンジン13の失火判定を行う。そして失火発生時には、例えば、警告灯を点灯させてその旨を運転者に報知する。
なおこの失火判定自体は、公知の技術であるため、詳細な説明は省略する(必要であれば、例えば、特開2005−299511号公報等参照)。
また失火判定部102は、燃焼指標補正手段103を備えている。この燃焼指標補正手段103は、燃焼指標の補正を所定のタイミングで実行する。具体的には、燃焼指標補正手段103は、エンジン13が作動中であり且つフロントトランスアスクル(動力伝達機構)14を介してエンジン13の動力が前輪(車輪)15に伝達されない動力非伝達状態で、燃焼指標補正(燃焼指標補正制御)を実行する。
本実施形態に係る車両10は、エンジン13と走行用モータ11,12とを備えるハイブリッド車両であるため、エンジン13が作動中であり且つフロントトランスアスクル(動力伝達機構)14を介してエンジン13の動力が前輪(車輪)15に伝達されない動力非伝達状態としては、例えば、走行制御部101によって車両10の走行モードとしてシリーズモードが選択された状態が挙げられる。
シリーズモードでは、フロントモータ11及びリアモータ12の駆動力によって車両10を走行させるが、エンジン13の駆動力によりジェネレータ18で発電し、その電力をバッテリ20(及びフロントモータ11)に供給する。すなわちシリーズモードでは、エンジン13は駆動するが、フロントトランスアスクル(動力伝達機構)14が備えるクラッチが切断され、その動力は前輪15に伝わらないようになっている。
さらに、走行制御部101によって車両10の走行モードがシリーズモードからEVモードに切り換えられる切換期間も、エンジン13が作動中であり且つフロントトランスアスクル(動力伝達機構)14を介してエンジン13の動力が前輪15に伝達されない動力非伝達状態に相当する。
図3に示すように、切換期間T1には、惰性回転期間T2と、回生期間T3と、が含まれている。惰性回転期間T2とは、車両10の走行モードがシリーズモードからEVモードに切り換えられる際、エンジン13の燃料カットを実行すると共にジェネレータ18を停止させることで、エンジン13が惰性で回転する期間である。回生期間T3は、惰性回転期間T2後に設けられ、停止していたジェネレータ18を作動させて、いわゆる回生ブレーキによりエンジン13を早期に減速させる期間である。例えば、本実施形態では、切換期間T1に入ると、まずはエンジン13を惰性回転させた後(惰性回転期間T2)、エンジン13の回転数所定回転数以下となると、ジェネレータ18を作動させる回生期間T3に移行する。回生期間T3によりエンジン13が完全に停止すると、車両10の走行モードがシリーズモードからEVモードに完全に移行することになる。
そして本実施形態では、この惰性回転期間T2中に、燃焼指標補正手段103が、燃焼指標の補正(燃焼指標補正制御)を実行する。具体的には、燃焼指標補正手段103は、燃焼指標を学習し、学習した値(学習値)に基づいて、燃焼指標を補正する。これにより、走行抵抗やエンジンの燃焼トルクばらつき等の影響を受けることなく、燃焼指標を高精度に補正(学習)することができる。そして、この燃焼指標補正制御により補正した燃焼指標を用いて失火判定を行うことで、失火判定の判定精度を向上することができる。また本実施形態では、惰性回転期間T2は、エンジン13の回転数が所定回転数Ra以上の期間に設定されている。言い換えれば、燃焼指標補正制御は、エンジン13の回転数が所定回転数Ra(例えば、500rpm程度)以上である場合に実行される。エンジン13には、所定回転数Raよりも低い所定回転数において共振が生じる。しかしながら、エンジン13の回転数が所定回転数Ra以上である場合に燃焼指標補正制御を実行することで、共振が起こる回転数(共振点)を避けて、燃焼指標を高精度に補正(学習)することができる。
次に、図4のフローチャートを参照して、燃焼指標補正制御の実行の可否の判定方法の一例について説明する。
図4に示すように、まずステップS1で、車両10の走行状態がシリーズモードからEVモードへの切換期間T1であるか否かを判定する。ここで、走行状態が切換期間T1である場合には(ステップS1:Yes)、次いで、エンジン13の回転数が所定回転数Ra以上であるか否かを判定する(ステップS2)。エンジン13の回転数が所定回転数Ra以上である場合には(ステップS2:Yes)、ジェネレータ18の動作を停止させる(ステップS3)。これにより、車両10の走行状態は、エンジン13が惰性で回転している惰性回転期間T2となる。その後、補正実行フラグをONにする(ステップS4)。一方、ステップS2でエンジン13の回転数が所定回転数Raよりも低い場合には(ステップS2:No)、ジェネレータ18を作動させる(ステップS5)。これにより車両10の走行状態は、回生期間T3となる。その後、補正実行フラグをOFFとする。またステップS1で、車両10の走行状態が切換期間T1でない場合にも(ステップS1:No)、補正実行フラグをOFFとする(ステップS6)。
このような判定により補正実行フラグがONに設定されると、燃焼指標補正手段103が燃焼指標の補正(燃焼指標補正制御)を実行する。
図5は、燃焼指標補正制御の一例を示すフローチャートであり、図6は、燃焼指標補正制御の一例を説明するタイムチャートである。
図5及び図6に示すように、まずは、学習用指標Kne_instを演算する(ステップS11)。この学習用指標Kne_instは、例えば、次のように演算する。まず下記式(1)に基づいて、燃焼指標ΔNe_inst0(燃焼前後の回転変化率)を求める。
ΔNe_inst0=燃焼前期間のエンジンの回転速度瞬間値−燃焼後期間のエンジン回転速度瞬間値 (1)
ここで、燃焼前期間とは、例えば、圧縮上死点前5°から圧縮上死点後35°の間であり、燃焼後期間とは、例えば、圧縮上死点後175°から205°の間である。すなわち本実施形態では、燃焼指標ΔNe_inst0として、膨張行程期間である180deg間における回転変化率を求めている。
次に、下記式(2)のように、この燃焼指標ΔNe_inst0から平均回転変化率ΔNeAVEを除去したΔNe_instを求める。つまり燃焼指標ΔNe_inst0から、燃焼によらず回転数(Ne)が変化している分を除算する。
ΔNe_inst=ΔNe_inst0−ΔNeAVE (2)
なお、ΔNeAVEは180deg間の平均回転数の変化率である。
そして、下記式(3)に示すように、このΔNe_instを平均回転数NeAVEで正規化することにより、学習用指標Kne_instを算出する。
Kne_inst=ΔNe_inst/NeAVE (3)
このように学習用指標Kne_instを演算すると、次いで、この学習用指標Kne_instが所定上限値αU以上であるか否かを判定する(ステップS12)。例えば、期間Taのように、学習用指標Kne_instが上限値αU以上である場合には(ステップS12:Yes)、燃焼指標を学習する。すなわち、学習用指標Kne_instが上限値αU以上である間、所定ゲインGで燃焼指標の学習値を増加させる(ステップS13)。一方、学習用指標Kne_instが上限値αUよりも小さい場合には(ステップS12:No)、さらに学習用指標Kne_instが下限値αL以下であるか否かを判定する(ステップS14)。例えば、期間Tb,Tcのように、学習用指標Kne_instが下限値αU以下である場合には(ステップS14:Yes)、燃焼指標を学習する。すなわち、学習用指標Kne_instが下限値αU以下である間、所定ゲインGで燃焼指標の学習値を減少させる(ステップS15)。そして、このような燃焼指標の学習を繰り返し、最終的に得られた学習値に基づいて燃焼指標を補正(例えば、加算)する。なお上限値αU及び下限値αLは、設計中央に基づいて予め設定された値である。
以上説明したように、本発明では、エンジン13が作動中であり且つフロントトランスアスクル(動力伝達機構)14を介してエンジン13の動力が前輪15に伝達されない動力非伝達状態、例えば、惰性回転期間T2に、燃焼指標の補正を実行するようにした。これにより、走行抵抗やエンジンの燃焼トルクばらつき等の影響を受けることなく、燃焼指標を高精度に補正(学習)することができる。そして、補正した燃焼指標を用いて失火判定を行うことで、失火判定の判定精度を向上することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能なものである。
10 車両(ハイブリッド車両)
11 フロントモータ(走行用モータ)
12 リアモータ(走行用モータ)
13 エンジン
14 フロントトランスアスクル(動力伝達機構)
15 前輪
16 リアトラスアスクル(動力伝達機構)
17 後輪
18 ジェネレータ
19 フロント制御部
20 バッテリ
21 リア制御部
22 燃料タンク
23 シリンダブロック
24 シリンダヘッド
25 ピストン
25 スロットルバルブ
26 燃焼室
27 コンロッド
28 クランクシャフト
29 点火プラグ
30 燃料噴射弁
31 吸気ポート
32 吸気マニホールド
33 吸気管
34 吸気弁
35 排気ポート
36 排気マニホールド
37 排気管
38 排気弁
38 排気管
39 スロットルバルブ
40 スロットルポジションセンサ(TPS)
41 エアフローセンサ
42 三元触媒
43 空燃比センサ
44 クランク角センサ
45 水温センサ
101 走行制御部
102 失火判定部
102 学習実行部
103 学習制御実行手段

Claims (2)

  1. 車両のエンジンに設けられたクランク角センサにより検出されるクランク角信号に基づいて燃焼変動に相関した所定の燃焼指標を演算し、この燃焼指標と、予め設定された失火判定値との偏差に基づいてエンジンの失火判定を行う失火判定部を備える車両の制御装置であって、
    前記車両は、前記エンジンと共に走行用モータを備えるハイブリッド車両であり、
    前記失火判定部は、前記燃焼指標を補正する燃焼指標補正手段と、
    前記ハイブリッド車両の走行状態に応じて、前記エンジンが作動中であり且つ動力伝達機構を介して前記エンジンの動力が車輪に伝達されない動力非伝達状態で前記走行用モータの駆動力により走行するシリーズモードと、前記走行用モータの駆動力により走行するEVモードと、の切り換えを行う走行制御部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記シリーズモードから前記EVモードに切り換えられる切換期間として、前記エンジンの共振が生じない所定回転数以上のときに前記エンジンを惰性で回転させる惰性回転期間と、前記所定回転数未満のときに前記車両のジェネレーターを作動させる回生期間と、を設け、
    前記燃焼指標補正手段は、前記惰性回転期間中に、前記燃焼指標の学習を実行し、かつ該学習した値に基づいて前記燃焼指標の補正を実行することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項に記載の車両の制御装置であって
    前記燃焼指標補正手段は、前記エンジンの回転数が所定閾値以下となると前記燃焼指標の学習の実行を終了することを特徴とする車両の制御装置。
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