JP6217566B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関し、特に乗物ボデーとの間に設けられた回転軸まわりに跳ね上げ可能な乗物用シートに関するものである。
乗物用シートには、シートクッションの上にシートバックを前倒しして重ねた状態で、乗物ボデーの内側壁とシートクッションの一側部との間に設けられた回転軸を中心に、乗物ボデーのフロアに対して起立状態に跳ね上げることができるものがある。特許文献1に記載の乗物用シートにおいては、シート全体の側方への跳ね上げは、中心となる回転軸に巻装された捻りばねの付勢力によって援助されるようになっている。
特開2007−245919号公報
特許文献1に記載の技術においては、シート全体の側方への跳ね上げは、ばねの付勢力によって容易になるが、跳ね上げられたシート全体を元の状態である着座姿勢状態に戻そうとした場合、付勢力に抗して強い力が必要となるという問題がある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シート全体を側方へ跳ね上げる操作及びシート全体を着座姿勢状態へ戻す操作のいずれにおいても操作性のよい乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、シート本体が乗物ボデーとの間で連結された回転軸まわりに跳ね上げ可能に構成された乗物用シートであって、前記シート本体を乗員の着座状態でフロアとの間で支持する上下方向に延びる支持部材を備え、該支持部材には該支持部材をフロアに対して持ち上げる持ち上げ機構と、前記支持部材を前記フロアに対してロックするロック機構が備えられ、前記持ち上げ機構は、前記支持部材に対して上下方向に回転可能に一端側が第1軸で軸支され他端側に車輪を軸支した第1棒状部材と、前記支持部材に対して上下方向に回転可能に一端側が第2軸で軸支され他端側にグリップ部を設けた第2棒状部材とを備え、前記グリップ部を引き上げて前記第2棒状部材を回転させたとき前記第1棒状部材が回転して前記車輪が前記フロアに押し付けられるように、前記第1棒状部材と前記第2棒状部材とが連係機構を介して連結されており、前記第1棒状部材は、前記車輪が前記フロアに押し付けられる方向に回転するとき、前記車輪が前記フロアに接触する前に、前記ロック機構のロック解除を行うように構成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、第2棒状部材のグリップ部を引き上げる操作により第2棒状部材が回転し、連係機構を介して第1棒状部材が回転させられて第1棒状部材の車輪がフロアに押し付けられる。このとき、第1棒状部材の回転に伴って、車輪がフロアに接触する前にロック機構のロック解除が行われる。これによって、シート本体を回転軸の回りに跳ね上げる力が軽減され操作性が向上する。そして、跳ね上げのための回転軸まわりのばねが無いか、仮にあったとしてもその付勢力を弱めることができるので、シート本体を着座状態に戻すときの操作力が低減できる。よって、シート本体を側方へ跳ね上げる操作及びシート本体を着座姿勢状態へ戻す操作のいずれにおいても操作性を向上させることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記連係機構は、前記第1軸と前記第2軸を歯車を介して連結する機構であることを特徴とする。
第2発明によれば、第2棒状部材の回転力が歯車を通して着実に第1棒状部材に伝達でき効率よく第1発明の作用効果を奏することができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明において、前記連係機構は、前記第1棒状部材の前記第1軸の近傍と前記第2棒状部材の前記第2軸の近傍をリンク部材で回転可能に連結する機構であることを特徴とする。
第3発明によれば、第1棒状部材と第2棒状部材との間をリンク部材で連結するという簡潔な構造で第1発明の作用効果を奏することができる。
本発明の第4発明は、上記第1発明において、前記連係機構は、前記第1棒状部材の一部と前記第2棒状部材の一部とをケーブルで連結する機構であることを特徴とする。
第4発明によれば、第1棒状部材と第2棒状部材をケーブルで連結するので、支持部材における第1棒状部材と第2棒状部材の配設位置の自由度を増すことができる。
本発明の第1実施形態の自動車用シートを斜め前方から見た斜視図である。 上記実施形態の自動車用シートの支持部材部分を示す側面図である。 図2のIII−III矢視線断面図である。 本発明の第2実施形態の自動車用シートの支持部材部分を示す側面図である。 本発明の第3実施形態の自動車用シートの支持部材部分を示す側面図である。
図1及び図2は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートに本発明を適用した例を示す。各図中、矢印により自動車用シートを自動車に取付けたときの自動車の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シート1は、着座部となるシートクッション2と背凭れとなるシートバック3とを備える。シートバック3は、その両サイドの下端部が、リクライナ4を介してシートクッション2の後端部に連結されている。ここで、自動車用シート1が特許請求の範囲の「シート本体」に相当する。
リクライナ4は、常時はシートバック3の背凭れ角度を固定したロック状態として保持されている。また、リクライナ4は、シートクッション2の底部後端側に設けられた操作レバーLを後方側に引く操作を行うことによってロック状態が一斉に解除される。これにより、シートバック3のシートクッション2に対する固定が解除されて、シートバック3はリクライナ4の軸心まわりに前倒れ回転させられてシートクッション2の上面部に畳み込まれるようになっている。
リクライナ4の基本的構成は、特開2002−360368号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、詳細な説明は省略する。自動車用シート1は、シートクッション2の右側面部が、ヒンジ機構10によってフロアFに対して起倒回転可能にヒンジ連結されている。ヒンジ機構10は、フロアFに対して固定された固定部材11に対して、シートクッション2に固定された可動部材12が、連結軸13によって回転可能に軸支された構成となっている。固定部材11と可動部材12との間には、連結軸13に巻装された捻りばね14が掛着されている。ここで、捻りばね14は、予め捻り込まれた状態で組み付けられており、シートクッション2をフロアFから起こし上げる方向に可動部材12を固定部材11に対して常時回転付勢するようになっている。捻りばね14の付勢力は、通常の跳ね上げタイプの自動車用シートに採用される捻りばねより弱いものとされており、自動車用シート1の自重に打ち勝って自動車用シート1を使用位置から格納位置まで起こし上げる強さは有していない。
自動車用シート1は、シートクッション2の左側部分が、フロアFに向けて立設された板状の脚部材5によって下方側から支持されている。脚部材5の上端部は、立設された板形状の上縁部が、連結軸5eによってシートクッション2の骨格部に回転可能に軸支連結されている。これにより、脚部材5は、図1において実線で示されるその板形状をシートクッション2の底面部から下方側に立設させた姿勢となる展開位置と、図1において二点鎖線で示されるその板形状をシートクッション2の底面部に畳み込んだ折畳み位置との間で、折畳み展開回転可能な状態とされている。ここで、脚部材5が特許請求の範囲の「支持部材」に相当する。脚部材5には、脚部材5をフロアFに対してロック又はアンロックするロック機構と、脚部材5をフロアFに対して持ち上げる持ち上げ機構が備えられている。
まず、ロック機構から説明する。脚部材5の下縁部には、その前後2箇所の位置に、フロアF上に固定設置されたストライカS1及びストライカS2に対してそれぞれ係脱可能に作動する前ロック装置21及び後ロック装置22が設けられている。
後ロック装置22は、図2に示されるように、脚部材5の下端後部に形成された受入口5bと、脚部材5に回転可能に軸支連結されたラッチ22b及びポール22cと、ラッチ22bとポール22cの間に掛着された引張ばね22dとによって構成されている。この後ロック装置22は、ストライカS2が脚部材5に形成された受入口5bの内部に押し込まれることによって、ストライカS2にラッチ22bを係合ロックさせる構成となっている。
ラッチ22bは、支軸22b1によって脚部材5に回転可能に軸支連結されている。ラッチ22bは、アンロック時はその掛部22b2とポール22cの掛部22c1との間に掛着された引張ばね22dの付勢力を受けて、図示反時計回りに回転付勢された状態として、脚部材5に形成されたストッパ5dと当接した姿勢状態に保持されている。
ラッチ22bには、そのアンロック時の姿勢状態時に、脚部材5に形成された受入口5bの口内に張り出す上顎22b3と、ラッチ22bがアンロック状態から図示時計回りに回転した際に、受入口5bを塞ぐように移動する下顎22b4とが形成されている。さらに、ラッチ22bには、アンロック状態から図示時計回りに回転した際に、ポール22cに形成された爪部22c3と係止し合う角部22b5が形成されている。
ポール22cは、支軸22c2によって脚部材5に回転可能に軸支連結されている。そして、ポール22cは、アンロック時は前述したラッチ22bとの間に掛着された引張ばね22dの付勢力を受けて、図示時計回りに回転付勢された状態として、ラッチ22bの角部22b5に押し当てられた姿勢状態に保持されている。ポール22cの掛部22c1と支軸22c2の間の掛部22c1寄りの位置には、前ロック装置21のフック21bと連結されるロック解除リンク23の端部が支軸22c4によって回転可能に軸支連結されている。
後ロック装置22は、ストライカS2が脚部材5の受入口5bの内部に押し込まれる動きによって、この口内に上顎22b3を露出させているラッチ22bが図示時計回りに押し動かされる。これにより、ラッチ22bが、引張ばね22dの付勢力によって、ポール22cを図示時計回りに回転させ、ラッチ22bの角部22b5にポール22cの爪部22c3が引き寄せられて、互いに係止し合った状態となってその回転がロックされる。そして、この図示時計回りの回転に伴って、下顎22b4がストライカS2の背後に回り込むかたちで移動して、受入口5bを塞ぎ込む。これにより、ストライカS2が受入口5bの内部において、ラッチ22bによって係合ロックされた状態として保持される。この状態が、図2において実線で示される状態である。
前ロック装置21は、図2に示されるように、脚部材5の下端前部に形成された受入口5aと、脚部材5に回転可能に軸支連結されたフック21bとによって構成されている。この前ロック装置21は、ストライカS1が脚部材5に形成された受入口5aの内部に押し込まれた状態で、ストライカS1にフック21bを係合ロックさせる構成となっている。
フック21bは、支軸21b1によって脚部材5に回転可能に軸支連結されている。フック21bは、アンロック時はその上端部に設けられた支軸21b2とポール22cの支軸22c4との間に回転可能に軸支連結されたロック解除リンク23の押圧力を受けて、図示反時計回りに回転した状態として、アンロックの姿勢状態に保持されている。フック21bには、アンロック状態から図示時計回りに回転した際に、受入口5aを塞ぐように移動する下顎21b3が形成されている。ロック解除リンク23は、長尺板状の部材で、その前後方向中央部には後述する第1棒状部材30の長孔30cに摺動可能に挿入される円柱状のピン23bが右側方向(車両外側方向)に向かって突設されている。
前ロック装置21は、ストライカS1が脚部材5の受入口5aの内部に押し込まれた状態で、フック21bが図示時計回りに回転することで下顎21b3がストライカS1の背後に回り込むかたちで移動して、受入口5aを塞ぎ込む。これにより、ストライカS1が受入口5aの内部において、フック21bによって係合ロックされた状態として保持される。ここで、フック21bの図示時計回りに回転は、後ロック装置22のロック時にポール22cが図示時計回りに回転することに伴ってロック解除リンク23が後ロック装置22の方向に引かれることにより行われる。すなわち、前ロック装置21は、後ロック装置22と連動して図2において実線で示すロック状態となる。ここで、前ロック装置21と、後ロック装置22と、ロック解除リンク23とが、特許請求の範囲の「ロック機構」に相当する。
すなわち、上記構成の前ロック装置21及び後ロック装置22においては、ロック解除リンク23の前方向の移動操作が行われる前の状態では、ストライカS1、S2が脚部材5の受入口5a、5bに対して押し込まれる動きによってロック状態とされている。そして、ロック解除リンク23の前方向の移動操作が行われると後ロック装置22は、図2において二点鎖線で示すように、ポール22cが図示反時計回りに回転する。これによって、ポール22cの爪部22c3とラッチ22bの角部22b5との係止状態が外されてラッチ22bが引張ばね22dの付勢力によって図示反時計回りに回転する。これにより、ストライカS2が、ラッチ22bの上顎22b3によって押し出される格好で受入口5bから吐き出され、両者のロック状態が解除される。また、ロック解除リンク23の前方向の移動操作が行われると前ロック装置21は、図2において二点鎖線で示すように、フック21bが図示反時計回りに回転する。これによって、ストライカS1とフック21bの下顎21b3との係止状態が外されて、両者のロック状態が解除される。
次に、持ち上げ機構について説明する。持ち上げ機構は、主として第1棒状部材30と第2棒状部材40とから構成される。第1棒状部材30は、長尺板状の部材であり、その一端部に軸30aが板面に垂直に右側方向(車両外側方向)に向かって立設され、他端部には軸30bが板面に垂直に右側方向(車両外側方向)に向かって立設されている。さらに長手方向の中央部には長手方向に延びる長孔30cが設けられている。長孔30cの寸法は、ロック解除リンク23のピン23bが摺動できるように設定されている。軸30aには平歯車31が同軸に固定されており、軸30bには第1棒状部材30の幅より大きい直径の車輪32が回転可能に取付けられている。軸30aは、脚部材5の高さ方向が中央部近傍で前後方向が前側の位置に回転可能に取付けられている。そのとき、ロック解除リンク23のピン23bは第1棒状部材30の長孔30cに挿入された状態とされている。図2に示すように、実線で示す前ロック装置21及び後ロック装置22のロック状態では、ピン23bは長孔30cの軸30b側端部近傍にあって車輪32は、フロアFの上方にある。そして、第1棒状部材30が軸30aを中心に図示時計回りに回転して二点鎖線Aの位置まで来るとピン23bが長孔30cの中央部近くに移動することによりロック解除リンク23が前方向に移動し前ロック装置21及び後ロック装置22が解除状態となる。同時に車輪32は、フロアFに当接する。ここからさらに第1棒状部材30が図示時計回りに回転すると、車輪32が脚部材5の下端部から突出しフロアFに対して脚部材5を押し上げる。
第2棒状部材40は、第1棒状部材30より長い長尺板状の部材であり、図3にその断面を示すように、その長尺方向の中央部には曲げ剛性を上げるためにリブ40aが設けられている。その一端部に軸40bが板面に垂直に右側方向(車両外側方向)に向かって立設され、他端部には樹脂製のレバー42が取付けられている。軸40bには平歯車31と同径同歯数の平歯車41が同軸に固定されている。軸40bは、平歯車31と平歯車41が上下に噛み合う位置において脚部材5に回転可能に取付けられている。レバー42は、第2棒状部材40を回転させるべく操作するときに把持する感触を向上させるためのものである。また、第2棒状部材40を脚部材5に取付けたとき、このレバー42が脚部材5の後端部から後方に突出するように第2棒状部材40の長さは設定されている。図3に示すように、脚部材5の後端部右側には、帯板状のガイド部材5cが設けられている。これは、第2棒状部材40が左右方向に揺動しないように支持するためのものである。ここで、第1棒状部材30と、第2棒状部材40と、平歯車31及び平歯車41とが、特許請求の範囲の「持ち上げ機構」に相当する。
本実施形態の自動車用シートによれば、シートクッション2が着座状態でシートバック3がシートクッション2上に折り畳まれた状態にあるとき脚部材5は展開位置にある。この状態が、図2において実線で示される第1棒状部材30及び第2棒状部材40の状態である。この状態からレバー42を引き上げると第2棒状部材40が図2において図示反時計回りに回転し、平歯車41も同様に図示反時計回りに回転する。平歯車41の回転の動きは平歯車31に伝えられ、平歯車31が図示時計回りに回転するとともに第1棒状部材30も図示時計回りに回転する。そして、第2棒状部材40が図2において二点鎖線Aの位置に来ると、第1棒状部材30の車輪32はフロアFに当接するとともに、長孔30cとピン23bを介してロック解除リンク23を前動させ前ロック装置21及び後ロック装置22を解除状態とする。ここからさらにレバー42を引き上げて、第2棒状部材40が図2において二点鎖線Bの位置に来ると、第2棒状部材40の図示反時計方向の回転とともに、第1棒状部材30が図示時計回りに回転し車輪32がフロアFに対して脚部材5を高さH分だけ押し上げる。これによって、自動車用シート1は、跳ね上げ方向に回転されて跳ね上げ動作が容易となる。また、持ち上げ機構の存在により跳ね上げのための連結軸13まわりの捻りばね14の付勢力を弱めることができるので、自動車用シート1を着座状態に戻すときの操作力が低減できる。よって、自動車用シート1を側方へ跳ね上げる操作及び自動車用シート1を着座姿勢状態へ戻す操作のいずれにおいても操作性を向上させることができる。
図4に本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態との違いは、持ち上げ機構における第1棒状部材30と第2棒状部材40を連結する連係機構の相違にある。第1棒状部材30は、軸30aから軸30bの反対側方向に延長された延長部33を有している。延長部33の、軸30aの反対側端部には板面に垂直に左側方向(車両内側方向)に向かって、軸33aが立設されている。また、第2棒状部材40の、軸40bからレバー42方向に離れた箇所には、軸40cが板面に垂直に左側方向(車両内側方向)に向かって、立設されている。軸33aと軸40cとの間は、第1棒状部材30より短い長尺板状の部材である第3棒状部材50でそれぞれ回転可能に連結されている。
本実施形態の自動車用シートによれば、シートクッション2が着座状態でシートバック3がシートクッション2上に折り畳まれた状態にあるとき脚部材5は展開位置にある。この状態が、図4において実線で示される第1棒状部材30及び第2棒状部材40の状態である。この状態からレバー42を引き上げると第2棒状部材40が図4において図示反時計回りに回転し、第3棒状部材50を軸40cを介して上方に引き上げる。第3棒状部材50が軸33aを後方から上方に向けて引き上げる動きに伴い第1棒状部材30も軸30aを中心に図示時計回りに回転する。そして、第2棒状部材40が図4において二点鎖線Aの位置に来ると、第1棒状部材30の車輪32はフロアFに当接するとともに、長孔30cとピン23bを介してロック解除リンク23を前動させ前ロック装置21及び後ロック装置22を解除状態とする。ここからさらにレバー42を引き上げて、第2棒状部材40が図4において二点鎖線Bの位置に来ると、第2棒状部材40の図示反時計方向の回転とともに、第1棒状部材30が図示時計回りに回転し車輪32がフロアFに対して脚部材5を高さH分だけ押し上げる。これによって、自動車用シート1は、跳ね上げ方向に回転されて跳ね上げ動作が容易となり、第1棒状部材30と第2棒状部材40を第3棒状部材50で相互回転可能に連結するという簡潔な構造で第1実施形態と同様の作用効果を達成できる。
図5に本発明の第3実施形態を示す。第1実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態との違いは、持ち上げ機構における第1棒状部材30と第2棒状部材40を連結する連係機構の相違にある。第1棒状部材30の長孔30cと車輪32との間の箇所30dには二重構造からなる操作ケーブル60のインナケーブル60aの一端が掛け留めされ、脚部材5の下端近傍の前方にはアウタケーブル60bの一端部が係止されている。また、第2棒状部材40の軸40bからレバー42方向に離れた箇所40dには、操作ケーブル60のインナケーブル60aの他端が掛け留めされ、脚部材5の下側の前後方向中央部にはアウタケーブル60bの他端部が係止されている。
本実施形態の自動車用シートによれば、シートクッション2が着座状態でシートバック3がシートクッション2上に折り畳まれた状態にあるとき脚部材5は展開位置にある。この状態が、図5において実線で示される第1棒状部材30及び第2棒状部材40の状態である。この状態からレバー42を引き上げると第2棒状部材40が図5において図示反時計回りに回転し、インナケーブル60aの他端を上方に引き上げる。インナケーブル60aの他端が上方に引き上げられることにより、インナケーブル60aの一端は下方に引き下げられる。インナケーブル60aの一端は第1棒状部材30の長孔30cと車輪32との間の箇所に掛け留めされているので、第1棒状部材30は、軸30aを中心に図示時計回りに回転する。そして、第2棒状部材40が図5において二点鎖線Aの位置に来ると、第1棒状部材30の車輪32はフロアFに当接するとともに、長孔30cとピン23bを介してロック解除リンク23を前動させ前ロック装置21及び後ロック装置22を解除状態とする。ここからさらにレバー42を引き上げ引き上げて、第2棒状部材40が図4において二点鎖線Bの位置に来ると、第2棒状部材40の図示反時計方向の回転とともに、第1棒状部材30が図示時計回りに回転し車輪32がフロアFに対して脚部材5を高さH分だけ押し上げる。これによって、自動車用シート1は、跳ね上げ方向に回転されて跳ね上げ動作が容易となり、第1棒状部材30と第2棒状部材40を操作ケーブル60で連結するという配設位置の自由度の高い構造で第1実施形態と同様の作用効果を達成できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、第1棒状部材30、第2棒状部材40、第3棒状部材50、ロック解除リンク23に長尺板状の部材を適用したが、これに限らず、丸棒状や角棒状の部材であってもよいし丸パイプ状や角パイプ状の部材を適用してもよい。
2.上記実施形態においては、ロック解除リンク23にピン23bを設け、第1棒状部材30に長孔30cを設けたが、これに限らず、ロック解除リンク23に長孔を設け、第1棒状部材30にピンを設けてもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(シート本体)
2 シートクッション
3 シートバック
5 脚部材(支持部材)
5a 受入口
5b 受入口
13 連結軸(回転軸)
21 前ロック装置(ロック機構)
21b フック
22 後ロック装置(ロック機構)
22c ポール
22b ラッチ
23 ロック解除リンク(ロック機構)
30 第1棒状部材(持ち上げ機構)
30a 軸(第1軸)
30b 軸
31 平歯車(連係機構)
32 車輪
40 第2棒状部材(持ち上げ機構)
40b 軸(第2軸)
41 平歯車(連係機構)
42 レバー(グリップ部)
50 第3棒状部材(連係機構)
60 操作ケーブル(連係機構)
F フロア
S1 ストライカ
S2 ストライカ

Claims (4)

  1. シート本体が乗物ボデーとの間で連結された回転軸まわりに跳ね上げ可能に構成された乗物用シートであって、前記シート本体を乗員の着座状態でフロアとの間で支持する上下方向に延びる支持部材を備え、該支持部材には該支持部材をフロアに対して持ち上げる持ち上げ機構と、前記支持部材を前記フロアに対してロックするロック機構が備えられ、前記持ち上げ機構は、前記支持部材に対して上下方向に回転可能に一端側が第1軸で軸支され他端側に車輪を軸支した第1棒状部材と、前記支持部材に対して上下方向に回転可能に一端側が第2軸で軸支され他端側にグリップ部を設けた第2棒状部材とを備え、前記グリップ部を引き上げて前記第2棒状部材を回転させたとき前記第1棒状部材が回転して前記車輪が前記フロアに押し付けられるように、前記第1棒状部材と前記第2棒状部材とが連係機構を介して連結されており、前記第1棒状部材は、前記車輪が前記フロアに押し付けられる方向に回転するとき、前記車輪が前記フロアに接触する前に、前記ロック機構のロック解除を行うように構成されている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記連係機構は、前記第1軸と前記第2軸を歯車を介して連結する機構である乗物用シート。
  3. 請求項1において、前記連係機構は、前記第1棒状部材の前記第1軸の近傍と前記第2棒状部材の前記第2軸の近傍をリンク部材で回転可能に連結する機構である乗物用シート。
  4. 請求項1において、前記連係機構は、前記第1棒状部材の一部と前記第2棒状部材の一部とをケーブルで連結する機構である乗物用シート。
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