JP6216958B2 - 衣服用ファン取付用ワッペン及びこれを具備するファン付き衣服 - Google Patents

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本発明は、衣服用ファンを衣服に装着可能とする衣服用ファン取付用ワッペン及びこれを具備するファン付き衣服に関する。
近年、高気温下での作業や運動から引き起こされる熱中症が問題視されている。熱中症とは、視床下部の体温を正常に保つ機能が低下することで全身の発汗作用が停止し、体温が過剰に上昇してしまう症状である。そのため、熱中症が引き起こされると適切な処置を早急に行うことが非常に重要であり、処置が遅れると死に至る可能性もある。
上記のような熱中症対策及び快適な作業環境を提供するために、身体を冷却しつつ作業や運動を可能とする空調衣服が知られるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。空調衣服とは、衣服用ファンが一体的に構成された衣服であり、衣服と、身体又は下着と、の間に外気を取り入れ、本来身体の体温で温められたまま移動しない衣服内の空気を強制的に入れ替えるものである。
空調衣服に備えられている衣服用ファンは、概ね衣服の背面側における下部近傍に固定されている。使用者は空調衣服を着用し、衣服用ファンを駆動することによって、衣服と、身体又は下着と、の間に外気を取り入れ続けることとなり、身体の表面に沿って常時外気が流れるようになる。これにより、身体が必要とする放熱量に応じて排出される汗を気化させることができ、気化熱を奪うことで身体の冷却を可能とするものである。
国際公開第02/067708号パンフレット
しかしながら、従来の空調衣服は衣服と、衣服用ファンと、が一体的に構成されているため、使用者は自身が所望する位置に自由に衣服用ファンを装着することができず、限られた選択肢の中から空調衣服を選択して使用することが強いられていた。空調衣服を必要とする使用者は、会社等における同じ作業を行うグループに属し、当該グループで共通の作業服等を使用するケースが多い。このため、衣服と、衣服用ファンと、が一体的に固定されている空調衣服は容易に導入して使用し難いという問題があった。
また、従来の空調衣服は、夏季等における高気温下で使用するよう特化した構成を有することから、使用者が身体の冷却を所望しない際は、衣服用ファンが不要な重りと化してしまう。さらに、衣服用ファンは、構成上衣服の内部と外部とを連通するものであり、冬季等における低気温下では衣服の内部に外気が入り込むため、使用機会が限定される問題があった。
このような問題に対し、本発明者は、空調衣服の衣服と、衣服用ファンと、の固定構造に着目し、改良設計を繰り返して鋭意検討を行うことにより、上記のような問題を解決する発明に至った。
本発明は、上記問題に鑑みて創作されたものであり、衣服と、衣服用ファンと、を一体的に構成せず、使用者が選択した衣服に対し、任意の位置に衣服用ファンを装着することができ、さらに当該衣服用ファンを衣服から取り外した際においては、衣服用ファンの取付孔を閉孔可能な衣服用ファン取付用ワッペンの提供を目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
布により構成された基層15と、
熱融着接着剤により構成された接着層17と、を積層して成り、
略中央に前記基層15及び前記接着層17を貫通する取付孔13を有すること、
を特徴とする衣服用ファン取付用ワッペン1を提供する。
上記本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1においては、前記取付孔13の縁に解れ防止の保護刺繍9が備わっていること、が望ましい。
上記本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1においては、前記基層15が、ポリエステルにより構成されていること、が望ましい。
上記本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1においては、前記接着層17が、ポリアミドにより構成されていること、が望ましい。
本発明は、上記本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1を具備する衣服をも提供する。
更に、上記本発明の衣服は、
布により構成された基布基層39と、熱融着接着剤により構成された基布接着層41と、第一マジックテープ層43と、を積層して成り、略中央に前記基布基層39及び前記基布接着層41を貫通する孔を有するリング状基布33と、
前記第一マジックテープ層43と結合可能な第二マジックテープ層57を具備し、前記リング状基布33に着脱自在で、前記孔とともに前記取付孔13を閉じるための閉孔蓋31と、を具備する閉孔機構を有することが望ましい。
また、上記本発明の衣服は、前記衣服用ファン取付用ワッペンの取付孔と略同一の外形を有する衣服用ファンを具備すること、が好ましい。
上記のような構成を有する本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1を使用することにより、衣服5と、衣服用ファン3と、を一体的に構成する必要がなく、衣服5を使用者の任意で選択することが可能となる。また、選択した衣服5に対する衣服用ファン取付用ワッペン1の貼り付け位置においても使用者の任意で決定することができるため、衣服用ファン3を使用者自身が所望する位置に装着可能となり、より高い快適性を提供できる。
更に、本発明の衣服においては、上記のリング状基布33は、閉孔蓋31を衣服5に貼り付けるための基布であり、衣服5の背面側から該衣服5に基布接着層41を当接させつつ当該リング状基布33の内周47と、取付孔13と、が同軸になるよう衣服5に貼り付ける。これにより、基布接着面41の背面側に配置された第一マジックテープ層43と、閉孔蓋31の第二マジックテープ層57と、が結合可能となり、リング状基布33と、閉孔蓋31と、を貼り付けることができる。即ち、使用者は身体の冷却を必要としない冬季等における低気温下において、衣服用ファン3を衣服5から取り外し、取付孔13を閉孔して衣服内外における空気の交換を防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係る衣服用ファン取付用ワッペン1を用いて衣服用ファン3を衣服5に装着した状態を示す模式図である。 図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1の詳細を説明するための図であり、図2(a)は衣服用ファン取付用ワッペン1を示す平面図、図2(b)は衣服用ファン取付用ワッペン1を図2(a)の線Aにおいて断面視した状態を示す断面図である。 図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図3(a)は衣服用ファン取付用ワッペン1における貼り付け位置の仮決めを示す模式図、図3(b)は衣服用ファン取付用孔7における裁断位置の印付けを示す模式図である。 図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図4(a)は衣服用ファン取付用孔7の裁断を示す模式図、図4(b)は衣服用ファン取付用ワッペン1に加熱を施す準備を示した模式図である。 図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図5(a)はアイロン27を用いて衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を示す模式図、図5(b)は衣服用ファン取付用ワッペン1の加熱後、冷却を行う手順を示した模式図である。 図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1を貼り付けた衣服5に衣服用ファン3を装着する方法を示す斜視図である。 閉孔蓋31の取付代となるリング状基布33の詳細を説明するための図であって、図7(a)は、リング状基布33を示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)の線Bにおいて断面視したリング状基布33を示す断面図である。 閉孔蓋31の詳細を説明するための図であって、図8(a)は、閉孔蓋31を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)の線Cにおいて断面視した閉孔蓋31を示す断面図である。 図7(a),(b)に示すリング状基布33を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図9(a)はリング状基布33の配置手順を示す斜視図、図9(b)はアイロン127を用いてリング状基布33を衣服5に貼り付ける手順を示す模式図である。 図8(a),(b)に示す閉孔蓋31をリング状基布33を貼り付けた衣服5に装着する手順を示す斜視図である。
以下、本発明に係る衣服用ファン取付用ワッペン及びこれを具備するファン付き衣服の代表的な実施形態を、図1〜図6を参照しながら詳細に説明するが、本発明は図示されるものに限られないことはいうまでもない。また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
まず図1を用いて、本発明の実施形態に係る衣服用ファン取付用ワッペン1の概要について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る衣服用ファン取付用ワッペン1を用いて衣服用ファン3を衣服5に装着した状態を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態の衣服用ファン取付用ワッペン1は、使用者が任意に選択した衣服5に別途用意した衣服用ファン3を装着させるためのものである。
使用者は、高気温時における体温上昇を伴う作業又は運動を行う際に、衣服用ファン3を装着した衣服を着用することによって、外気を衣服5と、身体又は下着と、の間に取込み、身体の体温で温められたまま衣服5内で移動することなく留まった空気を強制的に入れ替えることができるため、身体を効率良く冷却することができる。
衣服用ファン取付用ワッペン1を用いた空調衣服の構造は、概ね当該衣服用ファン取付用ワッペン1の取付孔13と、衣服5に設けた衣服用ファン取付用孔7と、を略同軸にして貼り付けた後、当該衣服用ファン取付用ワッペン1を台座にすることで衣服用ファン3を衣服5に装着させたものである。
衣服用ファン取付用ワッペン1と、衣服5と、の貼り付け手順の詳細は後述するが、非常に簡便な貼り付け手順を用いることができるため、使用者は衣服5に対して衣服用ファン3を容易に装着して使用することが可能である。
また、衣服用ファン3の装着位置は衣服5と、使用者の身体と、のスペースに余裕がある位置でさえあれば、衣服5の構造によりある一定の制約は受けるものの、使用者が衣服用ファン取付用ワッペン1の貼り付け位置を任意に決定して貼り付けることができる。
次に図2(a),(b)を用いて、本発明における衣服用ファン取付用ワッペン1の詳細について説明する。図2(a),(b)は、図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1の詳細を説明するための図であり、図2(a)は衣服用ファン取付用ワッペン1を示す平面図、図2(b)は図2(a)の線Aにおいて断面視した衣服用ファン取付用ワッペン1を示す断面図である。
図2(a)に示すように、衣服用ファン取付用ワッペン1は、比較的熱による影響を受けにくいポリエステル等の合成繊維を用いて作られた薄いリング形状の生地であって、略円形の外周11及び略円形の取付孔13の縁に保護刺繍9が施されている。これにより、当該保護刺繍9が衣服用ファン取付用ワッペン1を継続的に使用する際に起こりうる合成繊維の解れを抑制する。
また、取付孔13は衣服用ファン3を挿入することが可能なサイズで構成されており、また、衣服用ファン3の外形に合わせて略円形の形状を有しており、後述する手順を踏むことで当該取付孔13に衣服用ファン3における本体部3Aを挿入して装着し固定することができる。
続いて、図2(a)の線Aにおいて断面視した図2(b)に示すように、衣服用ファン取付用ワッペン1は、略2層の断面構造となっており、上述において説明したポリエステル等の合成繊維によって構成された基層15における層と、衣服5に衣服用ファン取付用ワッペン1を貼り付けるための接着層17と、で構成されている。基層15の表面には保護刺繍9以外にも装飾刺繍やプリント等が施され、接着層17の表面には、前述した通り基層15と、衣服用ファン取付用ワッペン1と、を貼り付けるための熱融着接着剤(以下、本実施例ではホットメルトセメントとも称する。)が塗られている。
接着層17は、ホットメルトセメントとすることで、アイロン等を用いた加熱で容易に対象物に貼り付けることができ、更にドライクリーニングを含む耐洗濯性を有することから継続的な使用において非常に有用である。また、布布間のホットメルトセメントには、ポリアミド等を用いて構成することが好ましい。
次に図3(a),(b)を用いて、本発明における衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順における、衣服用ファン取付用ワッペン1の貼り付け位置の仮決めと、衣服用ファン取付用孔7の裁断位置の印付けと、について説明する。図3(a),(b)は、図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図3(a)は衣服用ファン取付用ワッペン1における貼り付け位置の仮決めを示す模式図、図3(b)は衣服用ファン取付用孔7における裁断位置の印付けを示す模式図である。
図3(a)に示すように、まず使用者は衣服用ファン取付用ワッペン1を貼り付ける衣服5を用意し、当該衣服5の背面を平らな作業面に向けて置く。衣服5内部背面側に裁断部の縫い合わせ19が存在する場合は、当該縫い合わせ19と、衣服用ファン取付用ワッペン1の外周11と、に略2〜2.5cmの間隔が取れるよう背面中央側に衣服用ファン取付用ワッペン1を配置する。縫い合わせ19が存在しない場合はその他縫い目等に干渉しないよう、略2cm程度衣服用ファン取付用ワッペン1の外周11を離して配置することが望ましい。
衣服5の下部縫い合わせ21(使用者の腰付近に位置する部位)と、衣服用ファン取付用ワッペン1の外周11と、の間隔は略15〜20cmを確保して背面中央側に衣服用ファン取付用ワッペン1を配置する必要がある。上述において説明した必要な間隔を保ちつつ、衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に配置することで貼り付け位置の仮決めが完了することとなる。尚、衣服5は、使用者が任意に選択することが可能であり、現在使用者が所有している作業服等又は想定した作業及び運動に適した服を用いることができるものである。
続いて図3(b)に示すように、使用者は衣服5に配置した衣服用ファン取付用ワッペン1を片方の手を用いて固定し、反対側の手を用いて鉛筆等の筆記用具22を把持する。衣服用ファン取付用ワッペン1が仮決め位置から位置ずれを起こさないようしっかり固定しつつ、当該衣服用ファン取付用ワッペン1の取付孔13に沿って筆記用具22で衣服用ファン取付用孔7裁断位置の印付けを行う。この時、強い筆圧を用い、一筆書きで印付けを完了させると衣服用ファン取付用ワッペン1が位置ずれを起こすおそれがあるため、弱い筆圧で何度も取付孔13をなぞるように印付けを行うことが好ましい。
次に図4(a),(b)を用いて、本発明における衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順における、衣服用ファン取付用孔7の裁断と、衣服用ファン取付用ワッペン1への加熱準備と、について説明する。図4(a),(b)は、図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図4(a)は衣服用ファン取付用孔7の裁断を示す模式図、図4(b)は衣服用ファン取付用ワッペン1に加熱を施す準備を示した模式図である。
使用者は図4(a)に示すように、衣服用ファン取付用孔7における裁断位置の印付けが完了した後、衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5から離し、ハサミ等の裁断具23を用いて衣服5に書いた衣服用ファン取付用孔7の裁断位置における印に沿って衣服5を裁断する。
衣服用ファン取付用孔7の裁断時、極力印から裁断ラインが離れないように注意することは当然だが、裁断中は裁断ラインに引っ張り等の外力が加わるため、当該裁断ラインから解れが発生しないよう慎重に裁断を行うことが必要である。裁断位置における印にそって裁断が完了した後、切り取った生地は破棄しても良い。以上の手順を終えることによって、衣服用ファン取付用孔7の加工が完了する。
衣服5に衣服用ファン取付用孔7を設けた後、図4(b)に示すように使用者は衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服用ファン取付用孔7と、衣服用ファン取付用ワッペン1の取付孔13と、が重なるように衣服5へ再配置させ、当該衣服用ファン取付用ワッペン1の上から当て布25を被せる。
衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服用ファン取付用孔7と、衣服用ファン取付用ワッペン1の取付孔13と、を重ねて再配置させる際、衣服用ファン取付用孔7および衣服用ファン取付用ワッペン1の取付孔13における中心を合わせ、双方のラインが極力ずれないように配置を行う。
また、衣服用ファン取付用ワッペン1に被せる当て布25は、後述する過程において100℃を越える加熱を行うため、ある程度の耐熱性を有しつつ衣服用ファン取付用ワッペン1に適切な熱を伝えることが可能な綿等の薄い生地を用いることが望ましい。当該当て布25は、衣服用ファン取付用ワッペン1及び衣服5の生地に加熱のための熱源が直接接触することを防ぎ、過剰な加熱で衣服用ファン取付用ワッペン1及び衣服5の生地を傷めないよう保護するためのものである。
次に図5(a),(b)を用いて、本発明における衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順における、アイロン27を用いた衣服用ファン取付用ワッペン1の加熱と、加熱後における衣服用ファン取付用ワッペン1の冷却について説明する。図5(a),(b)は、図1に示す衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図5(a)はアイロン27を用いて衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順を示す模式図、図5(b)は衣服用ファン取付用ワッペン1の加熱後、冷却を行う手順を示した模式図である。
まず、アイロン27の電源入れて略150℃に予熱した後、図5(a)に示すように使用者は片方の手を用いて当て布25及び衣服用ファン取付用ワッペン1を重ねて固定し、反対側の手を用いて予熱完了後のアイロン27を把持して当て布25の上から衣服用ファン取付用ワッペン1を加熱する。加熱時、アイロン27は当て布25及び衣服用ファン取付用ワッペン1に対して少し押し付けるように加圧し、20秒程度加熱が完了したら未加熱の位置にアイロン25を移動させ、上述と同じ手順を用いて加熱を行う。
衣服用ファン取付用ワッペン1全面に対して加熱が完了したら、一旦アイロン27を当該衣服用ファン取付用ワッペン1から離し、10秒程度待機した後に衣服5に衣服用ファン取付用ワッペン1が貼り付いているかを入念に確認する。特に衣服用ファン取付用ワッペン1の端部は衣服5と貼り付き難いため、確認時には注意が必要となる。貼り付きに不備があるところは再度アイロン27を用いて加熱し、しっかりと衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける。
衣服用ファン取付用ワッペン1が衣服5にしっかりと貼り付いたことを確認した後、アイロン27の電源を切り、図5(b)に示すように接着層17のホットメルトセメントが固まるまで20分以上待機する。当該待機時間は衣服用ファン取付用ワッペン1が貼り付いた衣服5を動かさず、大気の対流を促す等の風通しの良い環境とすることが望ましい。以上で衣服用ファン取付用ワッペン1を衣服5に貼り付ける手順が全て完了することとなる。
続いて、図6を用い、衣服用ファン取付用ワッペン1を貼り付けた衣服5に衣服用ファン3を装着する方法について説明する。図6は、衣服用ファン取付用ワッペン1を貼り付けた衣服5に衣服用ファン3を装着する方法を示す斜視図である。図6に示したように、衣服用ファン3を本体部3Aと、リング部3Bと、に分解し、本体部3Aの排気側を衣服5の外部側から当該衣服5に貼り付けた衣服用ファン取付用ワッペン1の取付孔13内に挿入する。この際、衣服用ファン3のフランジ部3Cが衣服5に接触するまでしっかりと本体部3Aを取付孔13内に挿入する。
続いて、リング部3Bを衣服5の内部側から衣服用ファン取付用ワッペン1の取付孔13内に挿入された本体部3Aに被せ、当該リング部3Bが本体部3Aに固定されるまでフランジ部3C方向に押し込む。これによって、リング部3Bと、フランジ部3Cと、の間に衣服用ファン取付用ワッペン1及び衣服5が挟み込まれ、衣服用ファン3における衣服5への装着が完了することとなる。
本実施形態で説明したように、本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1を貼り付ける衣服5は使用者の任意で選択することが可能であり、また選択した衣服5に対する衣服用ファン取付用ワッペン1の貼り付け位置においても使用者の任意で決定することができる。これにより、使用者は高気温時や体温上昇を伴う作業及び運動に適した服を衣服5とすることができ、更に使用者自身が所望する位置に衣服用ファン3を装着可能とすることでより高い快適性を提供しうるものである。
また、本実施形態の衣服用ファン取付用ワッペン1は、衣服用ファン3を該衣服用ファン取付用ワッペン1から取り外した際に、別途用意した閉孔蓋31を用いて取付用孔13を閉孔することができるものである。
図7(a),(b)を用いて、取付用孔13の閉孔に用いる閉孔蓋31の取付代となるリング状基布33について説明する。図7(a),(b)は、閉孔蓋31の取付代となるリング状基布33の詳細を説明するための図であって、図7(a)は、リング状基布33を示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)の線Bにおいて断面視したリング状基布33を示す断面図である。
本実施形態の衣服用ファン取付用ワッペン1を貼りつけた衣服5から衣服用ファン3を取り外した際、閉孔蓋31を用いて本衣服用ファン取付用ワッペン1により衣服5に設けられた取付孔13を閉孔することができる。リング状基布33は、当該閉孔蓋31を衣服5に貼り付けるための基布である。
図7(a)に示すように、リング状基布33は、本衣服用ファン取付用ワッペン1の構成と同様に、比較的熱による影響を受けにくいポリエステル等の合成繊維を用いて作られた薄いリング形状の生地であって、略円形の外周45及び内周47の縁に保護刺繍49が施されている。これにより、当該保護刺繍49がリング状基布33を継続的に使用する際に起こりうる合成繊維の解れを抑制する。なお、内周47の直径は取付孔13と略同径である。
また、図7(b)に示すように、リング状基布33は、略3層の断面構造となっており、上述のポリエステル等における合成繊維によって構成された基布基層39と、衣服5に当該リング状基布33を貼り付けるための表面に熱融着接着剤が塗られた基布接着層41と、閉孔蓋31を貼り付けるための第一マジックテープ(面ファスナ)層43と、から構成されている。基布接着層41と、第一マジックテープ層43と、は、基布基層39の表裏それぞれの面に配置され、当該基布接着層41と、第一マジックテープ層43と、が背合わせとなるように構成されている。
基布接着層41は、ホットメルトセメントとすることで、アイロン等を用いた加熱で容易に対象物に貼り付けることができ、更にドライクリーニングを含む耐洗濯性を有することから継続的な使用において非常に有用である。また、布布間のホットメルトセメントには、ポリアミド等を用いて構成することが好ましい。
次に、図8(a),(b)を用いて、取付用孔13の閉孔に用いる閉孔蓋31について説明する。図8(a),(b)は、閉孔蓋31の詳細を説明するための図であって、図8(a)は、閉孔蓋31を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)の線Cにおいて断面視した閉孔蓋31を示す断面図である。
図8(a)に示すように、閉孔蓋31は、ポリエステル等の合成繊維を用いて作られた薄い円形の生地であって、蓋外周51の縁に保護刺繍53が施されている。また、図8(b)に示すよう、に閉孔蓋31は、略2層の断面構造となっており、上述のポリエステル等における合成繊維によって構成された蓋基層55と、リング状基布33に当該閉孔蓋31を貼り付けるための第二マジックテープ層57と、から構成されている。
次に、図9(a),(b)を用いて、リング状基布33を衣服5に貼り付ける手順における、アイロン127を用いたリング状基布33の加熱と、加熱後におけるリング状基布33の冷却について説明する。図9(a),(b)は、図7に示すリング状基布33を衣服5に貼り付ける手順を説明するための図であり、図9(a)は、リング状基布33の配置手順を示す斜視図、図9(b)はアイロン127を用いてリング状基布33を衣服5に貼り付ける手順を示す模式図である。
まず、アイロン27の電源を入れて略150℃に予熱した後、リング状基布33の基布接着層41を衣服5の背面側に対面させつつ取付孔13近傍に該リング状基布33を仮置きし、図9(a)に示すように、リング状基布33の内周47と、取付孔13と、が同軸になるよう微調整を行い配置させる。次に、図9(b)に示すように、使用者は片方の手を用いて当て布125及びリング状基布33を重ねて固定し、反対側の手を用いて予熱完了後のアイロン127を把持して当て布125の上からリング状基布33を加熱する。加熱時、アイロン127は当て布125及びリング状基布33に対して少し押し付けるように加圧し、20秒程度加熱が完了したら未加熱の位置にアイロン125を移動させ、上述と同じ手順を用いて加熱を行う。
リング状基布33全面に対して加熱が完了したら、一旦アイロン127をリング状基布33から離し、10秒程度待機した後に当該リング状基布33が衣服5に貼り付いているかを入念に確認する。特にリング状基布33の端部は衣服5と貼り付き難いため、確認時には注意が必要となる。貼り付きに不備があるところは再度アイロン127を用いて加熱し、しっかりとリング状基布33を衣服5に貼り付ける。
リング状基布33が衣服5にしっかりと貼り付いたことを確認した後、アイロン127の電源を切り、基布接着層41のホットメルトセメントが固まるまで20分以上待機する。当該待機時間は基布接着層41が貼り付いた衣服5を動かさず、大気の対流を促す等の風通しの良い環境とすることが望ましい。以上でリング状基布33を衣服5に貼り付ける手順が全て完了することになる。
続いて、図10を用い、リング状基布33を貼り付けた衣服5に閉孔蓋31を貼り付ける方法について説明する。図10は、リング状基布33を貼り付けた衣服5に閉孔蓋31を装着する手順を示す斜視図である。図10に示すとおり、閉孔蓋31の第二マジックテープ層57を衣服5におけるリング状基布33側に向けつつ、当該閉孔蓋31と、リング状基布33と、を同軸に当接させる。これにより、リング状基布33の第一マジックテープ層43と、閉孔蓋31の第二マジックテープ層57と、が結合し、当該リング状基布33と、閉孔蓋31と、が貼り付くことになる。なお、閉孔蓋31の取外しにおいては、リング状基布33と、閉孔蓋31と、の端部を把持し、ゆっくりと双方を引き剥がすことが好ましい。
以上のように、本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1は、衣服用ファン3の否装着時において、閉孔蓋31を用いることにより取付孔13を閉孔することができる。これにより、使用者は身体の冷却を必要としない冬季等における低気温下において、衣服用ファン3を衣服5から取り外し、取付孔13を閉孔して衣服内外における空気の交換を防止することが可能となる。即ち、本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1を用いた冷却システムは、高気温下における快適性のみを提供するものではなく、衣服5から衣服用ファン3を取り外した際においても当該衣服5本来の機能を低下させることなく快適に使用できるよう鋭意検討し発明されたものである。
以上、本発明の代表的な実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例、変形が存在することを当業者に容易に理解される。
例えば、上記実施形態においては取付孔13の形状は略円形としたが、衣服用ファンの外形と略同一又は相似形であればよく、例えば、三角形や四角形等の多角形、楕円形、半円形又は扇形等であってもよい。
本発明の衣服用ファン取付用ワッペン1は、衣服5と、衣服用ファン3と、を一体的に構成する必要がなく、使用者が任意で衣服5及び貼り付け位置を決定できる。これにより、衣服用ファン3を使用者自身が所望する位置に装着可能であり、より高い快適性を提供できるものである。更に、当該衣服用ファン3を衣服5から取り外した際においては、衣服用ファン3の取付孔13を閉孔可能であり、冬季等における低気温下においても衣服5本来の機能を低下させることなく使用を可能とするものである。
1 衣服用ファン取付用ワッペン
3 衣服用ファン
3A 本体部
3B リング部
3C フランジ部
5 衣服
7 衣服用ファン取付用孔
9 保護刺繍
11 外周
13 取付孔
15 基層
17 接着層
19 縫い合わせ
21 下部縫い合わせ
22 筆記用具
23 裁断具
25 当て布
27 アイロン
31 閉孔蓋
33 リング状基布
39 基布基層
41 基布接着層
43 第一マジックテープ層
45 外周
47 内周
49 保護刺繍
51 蓋外周
53 保護刺繍
55 蓋基層
57 第二マジックテープ層
125 当て布
127 アイロン

Claims (3)

  1. 布により構成された基布基層と、熱融着接着剤により構成された基布接着層と、第一面ファスナ層と、を積層して成り、略中央に前記基布基層及び前記基布接着層を貫通する取付孔を有するリング状基布と、
    前記第一面ファスナ層と結合可能な第二面ファスナ層を具備し、前記リング状基布に着脱自在で、前記取付孔を閉じるための閉孔蓋と、
    を具備することを特徴とする、閉孔機構を有する衣服用ファン取付用ワッペン。
  2. 前記請求項1に記載のワッペンを具備することを特徴とする衣服。
  3. 前記衣服用ファン取付用ワッペンの取付孔と略同一の外形を有する衣服用ファンを具備すること、
    を特徴とする請求項2に記載の衣服。
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