JP2005029914A - 通気性衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】二輪車等の運転時に、常に良好な空気流を内部に形成して通気できる通気性衣服の提供を目的とする。
【解決手段】ジャンパーを、ジャンパー本体3と、ジャンパー本体3の肩部の上部に配置した第2の通気部7と、から構成する。第2の通気部7を、ジャンパー本体3の肩部に形成した開口109に取り付けた、通気孔を有するプレート状の本体部と、通気孔に被さるように本体部の表面に形成した、傾斜面部103を有するフード部91と、から構成し、外部空気流を受けて通気孔の外側領域に負圧を引き起こすようにフード部91の傾斜面部103を形成しておく。
【選択図】 図11
【解決手段】ジャンパーを、ジャンパー本体3と、ジャンパー本体3の肩部の上部に配置した第2の通気部7と、から構成する。第2の通気部7を、ジャンパー本体3の肩部に形成した開口109に取り付けた、通気孔を有するプレート状の本体部と、通気孔に被さるように本体部の表面に形成した、傾斜面部103を有するフード部91と、から構成し、外部空気流を受けて通気孔の外側領域に負圧を引き起こすようにフード部91の傾斜面部103を形成しておく。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気性を有する衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】
オートバイ等の二輪車を走行運転するときには、安全性を考慮すると、比較的肌の露出部分が少なく、厚手かつ丈夫に作られた保護用の衣服を着用することが好ましいが、このような保護用の衣服は一般的に通気性に乏しいため、気温あるいは湿度の高い時期には、このような保護用の衣服を着用すると蒸れやすい。
【0003】
そこで、このような問題点を解消するものとして、袖部に流入口(通気口及び空気入口部)を設けるとともに、背部に排出口(通気口及び空気出口部)を設けた保護用の通気性衣服が知られている(例えば特許文献1参照)。流入口は、袖口側が開口するように設けられているため、二輪車を前方に向かって走行させることで、前方からの外部空気流が袖部の流入口に入り込んで衣服内を通過し、背部の排出口から抜けていくこととなる。したがって、衣服内に空気が長時間滞留してしまうといったことが防止されるので、この通気性衣服を着用すれば蒸れを抑えることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−88532号公報(第3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された通気性衣服は、衣服内に流入した外部空気流に押し出される態様によってのみ、衣服内の空気が排出される通気構造となっているため、常に快適に二輪車等を運転できるだけの空気流を衣服内に形成できるとは限らない。
【0006】
そこで本発明は、二輪車等の運転時に、常に良好な空気流を内部に形成して通気できる通気性衣服の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体の所定個所に設けられた通気部と、を具備し、前記衣服本体内に流入した空気を前記通気部から排出して通気を行う通気性衣服であって、前記通気部は、前記衣服本体の前記所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた排出羽板部材と、を備え、前記排出羽板部材は、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されているものである。衣服本体には、ジャンパーやジャケット、シャツ等の通常の形態を有する上衣や、ズボン等の通常の形態を有する下衣、つなぎ等の上下一体型のものなどが用いられる。通気部は、外部空気流と滑らかに接するような衣服本体の個所、例えば、本発明の通気性衣服を二輪車の走行運転時に着用する場合には、前方からの外部空気流と滑らかに接するような衣服本体の個所、具体的には、袖口側部(袖部の先端側)、袖付け側部(袖部の付け根側)の側部、肩部の上部及び後部、背部の上部、脇腹部、大腿部の前部及び側部、下腿部の側部などに設けられる。通気部の本体部及び排出羽板部材は、例えば樹脂や金属など、外部空気流により容易に変形しないような材料で形成される。外部の空気は、例えば、衣服本体の生地の隙間、あるいは、衣服本体の袖口や裾口などが締まっていない場合には、この袖口や裾口などから衣服本体内に流入する。排出羽板部材が外部空気流を受けて通気孔の外側領域に負圧、すなわち衣服本体内の空気圧よりも低い空気圧を生じさせることにより、衣服本体内(衣服本体と着用者との間)の空気を吸引して通気孔から強制的に排出するので、衣服本体内に良好な空気流を形成できる。
【0008】
衣服本体が、通気性に乏しい生地で形成され、かつ、袖口や裾口などが締まっている場合には、衣服本体内に空気を流入させるための特別な手段を構成しておく必要がある。そして、本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体内に空気を流入させるための流入部と、前記衣服本体内の空気を排出するための排出部と、を具備し、前記流入部から流入した空気を前記排出部から排出して通気を行う通気性衣服であって、前記排出部は、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた排出羽板部材と、を備え、前記排出羽板部材は、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されているものである。流入部は、例えば、衣服本体の排出部と離れた個所に、別の開口又は孔を形成しておくことにより構成される。
【0009】
また、本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体内に空気を流入させるための流入部と、前記衣服本体内の空気を排出するための排出部と、を具備し、前記流入部から流入した空気を前記排出部から排出して通気を行う通気性衣服であって、前記流入部は、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた流入羽板部材と、を備え、前記流入羽板部材は、外部空気流を前記通気孔内に案内することにより前記衣服本体内に流入させるように構成されているものとすることができる。流入部の本体部及び流入羽板部材も、外部空気流により容易に変形しないような材料で形成される。したがって、衣服本体内への流入空気量を安定させることができる。
【0010】
さらに、本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体の複数個所にそれぞれ設けられた通気部と、を具備し、前記通気部はそれぞれ、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた羽板部材と、を備え、前記羽板部材はそれぞれ、前記開口の開口面に沿って反転でき、反転するごとに流入位置及び排出位置に配置されるように構成されていて、前記流入位置に配置されると、外部空気流を前記通気孔内に案内することにより前記衣服本体内に流入させ、前記排出位置に配置されると、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されているものとすることもできる。通気は、例えば、羽板部材が流入位置に配置された通気部から流入した空気が衣服本体内を通って羽板部材が排出位置に配置された通気部から排出されることにより行われる。このような構成により、空気流入個所及び空気排出個所の選択及び衣服本体内の空気流通路等の変更ができるようになるため、着用時の環境に応じた通気効果を得ることが可能となる。
【0011】
衣服本体内の空気が流れやすくなるように、通気部の本体部の裏面側に隙間形成部材を設けておき、衣服本体及び本体部と着用者と間に空気流路となる隙間を形成しておくことが効果的である。
【0012】
本体部の通気孔の大きさを調整できるように通気部を構成すれば、通気孔からの流入空気流量及び排出空気流量の調節が可能となる、すなわち、本発明の通気性衣服の通気機能の調節が可能となる。
【0013】
衣服本体に、通気部に被さるようにこの通気部の周りに取り付けられるカバーを一体的に設けておけば、不使用時には通気部をカバーで容易に隠しておくことができるため、衣服本体のデザイン上の美観が大きく損なわれてしまうといったことが防止される。
【0014】
また、通気部を取り外し可能に構成し、通気部が開口から取り外された状態では、カバーを、開口を閉塞するようにこの開口の周りに取り付けられるように構成しておけば、通気部を取り外すことにより、通常の衣服本体として用いることができるとともに、通気部を使用しないときの本発明の衣服の軽量化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明に係るジャンパーの全体図である。
【0017】
ジャンパー1(通気性衣服)は、ジャンパー本体3(衣服本体)と、ジャンパー本体3の両袖口側部に配置された長方形状の第1の通気部5、5(流入部又は排出部)と、ジャンパー本体3の両肩部の上部に配置された長方形状の第2の通気部7、7(流入部又は排出部)と、を備え、ジャンパー本体3は、両袖口側部及び両肩部の上部にそれぞれ、第1の通気部5及び第2の通気部7を覆うためのカバー9、11を一体的に有している。
【0018】
図2は第1の通気部5の斜視図、図3は第1の通気部5の分解斜視図、図4は第1の通気部5の断面図である。
【0019】
第1の通気部5は、長方形状に形成された、例えば樹脂製の取り付けプレート13と、長方形状に形成され、この取り付けプレート13の表面側に配置された、例えば樹脂製の反転プレート15と、やはり長方形状に形成され、この反転プレート15の表面側に配置された、例えば樹脂製のスライドプレート17と、を備えている。
【0020】
取り付けプレート13は、中心部に形成された円形状の軸孔19と、軸孔19を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、長方形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔21と、を有していて、軸孔19と長さ方向内側の貫通孔21との間隔及び長さ方向内側の貫通孔21と長さ方向外側の貫通孔21との間隔は、貫通孔21の長さ(短辺方向長さ)と等しく又はほぼ等しく設定されている。取り付けプレート13の表面には、貫通孔21の外周にそれぞれ、環状溝23が形成されていて、この環状溝23内には、取り付けプレート13及び反転プレート15の間をシールするためのゴム製のOリング25が嵌め込まれている。また、取り付けプレート13の表面には、貫通孔21よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔19を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、円形状の係止凹部27が形成され、係止凹部27の内面は滑らかな曲面状を有している。取り付けプレート13の外周縁には、断面コ字状の取り付け部29が形成されていて、長さ方向両端部に位置している取り付け部29の裏面には、直方体状又は立方体状に形成された、例えば発泡樹脂製のスペーサ31(隙間形成部材)が間隔を設けて複数個固定されている。なお、スペーサ31は、幅方向両端部に位置している取り付け部29の裏面に設けてもよい。
【0021】
反転プレート15は、取り付け部29部分を除いた取り付けプレート13の長さと等しい又はほぼ等しい長さを有し、取り付け部29部分を除いた取り付けプレート13の幅よりもやや小さい幅を有していて、幅方向両側の側面33がそれぞれ、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。また、反転プレート15は、中心部に形成された、取り付けプレート13の軸孔19と同形状又はほぼ同形状の軸孔35と、軸孔35を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート13の貫通孔21と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔37と、を有していて、軸孔19に対する貫通孔37の位置関係は、取り付けプレート13の軸孔19に対する貫通孔21の位置関係と対応している。反転プレート15の裏面には、係止凹部27の軸孔19に対する位置関係と対応して、貫通孔37よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔35を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、係合凸部39が形成され、係合凸部39は、係止凹部27の形状と対応する形状を有している。
【0022】
スライドプレート17は、反転プレート15の長さよりもやや小さい長さを有し、取り付け部29部分を除いた取り付けプレート13の幅と等しい又はほぼ等しい幅を有するプレート本体40と、このプレート本体40の表面に複数個形成されたフード部41と、を備えている。プレート本体40の裏面の幅方向両端縁部にはそれぞれ、厚み方向に突出する突出縁部43が形成され、それぞれの突出縁部43の内側面45は、反転プレート15の幅方向両側の側面33と対応して、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。突出縁部43、43間の間隔は、反転プレート15の幅方向両側の側面33、33間の間隔とほぼ等しく、あるいは反転プレート15の幅方向両側の側面33、33間の間隔よりも若干大きく設定され、突出縁部43の厚みは、反転プレート15の厚みとほぼ等しく、又は反転プレート15の厚みよりも若干小さく設定されている。また、プレート本体40は、中心部又はほぼ中心部に形成された、長さ方向に延びる長円状のスライド用孔47と、スライド用孔47の長さ方向一端部を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート13の貫通孔21あるいは反転プレート15の貫通孔37と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔49と、を有し、スライド用孔47の長さ方向一端部に対するそれぞれの通孔49の位置関係は、取り付けプレート13の軸孔19に対するそれぞれの貫通孔21の位置関係及び反転プレート15の軸孔35に対するそれぞれの貫通孔37の位置関係と対応していて、スライド用孔47の長さ方向他端部は、隣接する貫通孔49の近傍位置まで延びている。長さ方向他方側端に形成された貫通孔49からプレート本体40の長さ方向他端部までの間隔は、少なくとも貫通孔49の長さ(短辺方向長さ)以上に設定されている。
【0023】
フード部41はそれぞれ、貫通孔49に被さるようにプレート本体40の表面に形成され、貫通孔49の長さ方向他端部から長さ方向一方側に向かって外側に傾斜して延びる傾斜面部51と、傾斜面部51の長さ方向(短辺方向)一端部から長さ方向一方側に延びる天板部53と、貫通孔49の幅方向(長辺方向)両端部から傾斜面部51及び天板部53に接続されるように延びる側面部55、55とから構成されている。傾斜面部51及び天板部53は、ルーバー(羽板部材:排出羽板部材:流入羽板部材)を構成していて、ルーバーの先端部(天板部53の短辺方向一端部)は、貫通孔49のほぼ3分の2長さ方向位置まで延びている。ルーバーの先端部は、貫通孔49の長さ方向中央位置乃至長さ方向一端部位置まで延ばして形成することが好ましい。なお、符号57は、反転プレート15及びスライドプレート17を操作するための操作用突部である。
【0024】
取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17は、取り付けプレート13の表面及び反転プレート15の裏面が接する又はほぼ接するように、かつ、反転プレート15がスライドプレート17の突出縁部43、43間に入り込んで反転プレート15の表面及びスライドプレート17のプレート本体40の裏面が接するように、軸孔19、軸孔35及びスライド用孔47に取り付けられた軸ピン59によって接続されていて、取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17のプレート本体40は本体部を構成し、取り付けプレート13の貫通孔21、反転プレート15の貫通孔37及びプレート本体40の貫通孔49は通気孔を構成している。反転プレート15及びスライドプレート17は、取り付けプレート13に対して、軸ピン59を中心として回転可能に構成され(例えば軸ピン59をゆるめたときに回転可能となるように構成することもできる)、係合凸部39がそれぞれ、取り付けプレート13の係止凹部27にスナップ的に嵌まり込むことにより位置決めされる。なお、Oリング25により、取り付けプレート13及び反転プレート15の間に雨水等が入り込んだ状態で反転プレート15及びスライドプレート17を回転させても、取り付けプレート13の貫通孔21内への雨水の浸入が防止される。係合凸部39が係止凹部27に嵌まり込んだ状態では、取り付けプレート13の貫通孔21と反転プレート15の貫通孔37との位置は一致又はほぼ一致することとなる。さらに、スライドプレート17は、反転プレート15に対して、スライド移動可能に構成され、突出縁部43の内側面45がそれぞれ、反転プレート15の幅方向両側の側面33とスナップ係合することにより位置決めされる。スライドプレート17をスライド移動させることで、貫通孔49が取り付けプレート13の貫通孔21及び反転プレート15の貫通孔37に対して変位するので通気孔の大きさを調整できる。スライド用孔47の長さ方向一端部が軸ピン59に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート17をスライド移動させると、通気孔が最大限開放され、スライド用孔47の長さ方向他端部が軸ピン59に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート17をスライド移動させると、通気孔が完全にあるいはほぼ完全に閉塞されることとなる。なお、軸ピン59は、取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17を固定的に締め付けることができ、かつ、取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17に対する締め付けをゆるめることができるように構成されていることが好ましい。
【0025】
第1の通気部5は、取り付けプレート13の取り付け部29内に、ジャンパー本体3の両袖口側部にそれぞれ、貫通するように形成された、取り付けプレート13よりもやや小さい長方形状の開口61の周縁部を全周にわたって入り込ませた状態で例えば接着することにより、袖口側部の長さ方向に延びるように開口61に取り付けられている。
【0026】
図5は第2の通気部7の斜視図、図6は第2の通気部7の分解斜視図、図7は第2の通気部7の断面図である。
【0027】
第2の通気部7は、第1の通気部5と同様に、長方形状に形成された、例えば樹脂製の取り付けプレート63と、長方形状に形成され、この取り付けプレート63の表面側に配置された、例えば樹脂製の反転プレート65と、やはり長方形状に形成され、この反転プレート65の表面側に配置された、例えば樹脂製のスライドプレート67と、を備えている。
【0028】
取り付けプレート63は、中心部に形成された円形状の軸孔69と、軸孔69を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、楕円状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔71と、を有していて、軸孔69と長さ方向内側の貫通孔71との間隔及び長さ方向内側の貫通孔71と長さ方向外側の貫通孔71との間隔は、貫通孔71の短軸長さと等しく又はほぼ等しく設定されている。取り付けプレート63の表面には、貫通孔71の外周にそれぞれ、環状溝73が形成されていて、この環状溝73内には、取り付けプレート63及び反転プレート65の間をシールするためのゴム製のOリング75が嵌め込まれている。また、取り付けプレート63の表面には、貫通孔71よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔69を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、円形状の係止凹部77が形成され、係止凹部77の内面は滑らかな曲面状を有している。取り付けプレート63の外周縁には、断面コ字状の取り付け部79が形成されていて、長さ方向両端部に位置している取り付け部79の裏面には、直方体状又は立方体状に形成された、例えば発泡樹脂製のスペーサ81(隙間形成部材)が間隔を設けて複数個固定されている。なお、スペーサ81は、幅方向両端部に位置している取り付け部79の裏面に設けてもよい。
【0029】
反転プレート65は、取り付け部79部分を除いた取り付けプレート63の長さと等しい又はほぼ等しい長さを有し、取り付け部79部分を除いた取り付けプレート63の幅よりもやや小さい幅を有していて、幅方向両側の側面83がそれぞれ、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。また、反転プレート65は、中心部に形成された、取り付けプレート63の軸孔69と同形状又はほぼ同形状の軸孔85と、軸孔85を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート63の貫通孔71と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔87と、を有していて、軸孔69に対する貫通孔87の位置関係は、取り付けプレート63の軸孔69に対する貫通孔71の位置関係と対応している。反転プレート65の裏面には、係止凹部77の軸孔69に対する位置関係と対応して、貫通孔87よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔85を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、係合凸部89が形成され、係合凸部89は、係止凹部77の形状と対応する形状を有している。
【0030】
スライドプレート67は、反転プレート65の長さよりもやや小さい長さを有し、取り付け部79部分を除いた取り付けプレート63の幅と等しい又はほぼ等しい幅を有するプレート本体90と、このプレート本体90の表面に形成されたフード部91と、を備えている。プレート本体90の裏面の幅方向両端縁部にはそれぞれ、厚み方向に突出する突出縁部93が形成され、それぞれの突出縁部93の内側面95は、反転プレート65の幅方向両側の側面83と対応して、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。突出縁部93、93間の間隔は、反転プレート65の幅方向両側の側面83、83間の間隔とほぼ等しく、あるいは反転プレート65の幅方向両側の側面83、83間の間隔よりも若干大きく設定され、突出縁部93の厚みは、反転プレート65の厚みとほぼ等しく、又は反転プレート65の厚みよりも若干小さく設定されている。また、プレート本体90は、中心部又はほぼ中心部に形成された、長さ方向に延びる長円状のスライド用孔97と、スライド用孔97の長さ方向一端部を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート63の貫通孔71あるいは反転プレート65の貫通孔87と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔99と、を有し、スライド用孔97の長さ方向一端部に対するそれぞれの貫通孔99の位置関係は、取り付けプレート63の軸孔69に対するそれぞれの貫通孔71の位置関係及び反転プレート65の軸孔85に対するそれぞれの貫通孔87の位置関係と対応していて、スライド用孔97の長さ方向他端部は、隣接する貫通孔97の近傍位置まで延びている。長さ方向他方側端に形成された貫通孔99からプレート本体90の長さ方向他端部までの間隔は、少なくとも貫通孔99の短軸長さ以上に設定されている。
【0031】
フード部91は、すべての貫通孔99に被さるようにプレート本体90の表面の幅方向一方側に形成され、プレート本体90の幅方向一端部から長さ方向にわたって垂直又はほぼ垂直に僅かに突出する垂直面部101と、この垂直面部101から幅方向他方側に向かって外側に傾斜して延びる傾斜面部103(羽板部材:排出羽板部材:流入羽板部材)と、プレート本体90の長さ方向両端部から垂直面部101及び傾斜面部103に接続されるように延びる側面部105、105とから構成されていて、傾斜面部103の先端部は、それぞれの貫通孔99のほぼ3分の2長軸方向位置まで延びている。なお、傾斜面部103の先端部は、貫通孔99の長軸方向中央位置乃至長軸方向一端部位置まで延ばして形成することが好ましい。
【0032】
取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67は、取り付けプレート63の表面及び反転プレート65の裏面が接する又はほぼ接するように、かつ、反転プレート65がスライドプレート67の突出縁部93、93間に入り込んで反転プレート65の表面及びプレート本体90の裏面が接するように、軸孔69、軸孔85及びスライド用孔97に取り付けられた軸ピン107によって接続されていて、取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67のプレート本体90は本体部を構成し、取り付けプレート63の貫通孔71、反転プレート65の貫通孔87及びプレート本体90の貫通孔99は通気孔を構成している。反転プレート65及びスライドプレート67は、取り付けプレート63に対して、軸ピン107を中心として回転可能に構成され(例えば、軸ピン107をゆるめたときに回転可能となるように構成することもできる)、係合凸部89がそれぞれ、取り付けプレート63の係止凹部77にスナップ的に嵌まり込むことにより位置決めされる。なお、Oリング75により、取り付けプレート63及び反転プレート65の間に雨水等が入り込んだ状態で反転プレート65及びスライドプレート67を回転させても、取り付けプレート63の貫通孔71内への雨水の浸入が防止される。係合凸部89が係止凹部77に嵌まり込んだ状態では、取り付けプレート63の貫通孔71と反転プレート65の貫通孔87との位置は一致又はほぼ一致することとなる。さらに、スライドプレート67は、反転プレート65に対して、スライド移動可能に構成され、突出縁部93の内側面95がそれぞれ、反転プレート65の幅方向両側の側面83とスナップ係合することにより位置決めされる。スライドプレート67をスライド移動させることで、貫通孔99が取り付けプレート63の貫通孔71及び反転プレート65の貫通孔87に対して変位するので通気孔の大きさを調整できる。スライド用孔97の長さ方向一端部が軸ピン107に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート67をスライド移動させると、通気孔が最大限開放され、スライド用孔97の長さ方向他端部が軸ピン107に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート67をスライド移動させると、通気孔が完全にあるいはほぼ完全に閉塞されることとなる。なお、軸ピン107は、取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67を固定的に締め付けることができる。取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67に対する締め付けをゆるめることができるように構成されていることが好ましい。
【0033】
第2の通気部7は、取り付けプレート63の取り付け部79内に、ジャンパー本体3の両肩部の上部にそれぞれ、貫通するように形成された、取り付けプレート63よりもやや小さい長方形状の開口109の周縁部を全周にわたって入り込ませた状態で例えば接着することにより、肩幅方向に延びるように開口109に取り付けられている。
【0034】
なお、第1の通気部5又は第2の通気部7のジャンパー本体3への取り付けをそれぞれ、取り付けプレート13、63の取り付け部29、79内に開口61、109の周縁部を全周にわたって入り込ませた状態で例えばリベット留めにより行うように構成してもよい。
【0035】
図8はジャンパー1の袖口側部の詳細を示す図である。
【0036】
カバー9は、例えばジャンパー本体3と同素材で形成され、第1の通気部5よりもやや大きい長方形状を有して、例えば縫い付けにより長辺方向一端部がジャンパー本体3の袖口側部の第1の通気部5よりも袖付け側に取り付けられている。カバー9の幅方向両端部及び袖口側部の第1の通気部5の幅方向両側には長さ方向にわたってスライドファスナ111、111が設けられ、カバー9裏面の袖口側端部及び袖口側部の第1の通気部5の袖口側にはそれぞれ、幅方向にわたって雄面状ファスナ113及び雌面状ファスナ115が設けられていて、カバー9を第1の通気部5に被せるようにスライドファスナ111、111を閉塞し、雄面状ファスナ113及び雌面状ファスナ115を接合することにより、カバー9は、袖口側部の第1の通気部5の周りに取り付けられて第1の通気部5を覆うように構成されている。また、カバー9裏面の袖付け寄り及び袖口側部のカバー9よりも袖付け側にもそれぞれ、雄面状ファスナ117及び雌面状ファスナ119が設けられていて、第1の通気部5を使用するときは、カバー9をロールアップして雄面状ファスナ117及び雌面状ファスナ119を接着することによりカバー9を固定する(図4も参照)。
【0037】
図9はジャンパー1の肩部の詳細を示す図である。
【0038】
カバー11も、例えばジャンパー本体3と同素材で形成され、第2の通気部7よりもやや大きい長方形状を有して、例えば縫い付けにより長辺方向一端部がジャンパー本体3の肩部の第2の通気部7よりも肩先側に取り付けられている。カバー11の幅方向両端部及び肩部の第2の通気部7の幅方向両側には長さ方向にわたってスライドファスナ121、121が設けられ、カバー11裏面の先端部(襟側端部)及び肩部の第2の通気部7の襟側にはそれぞれ、幅方向にわたって雄面状ファスナ123及び雌面状ファスナ125が設けられていて、カバー11を第2の通気部7に被せるようにスライドファスナ121、121を閉塞し、雄面状ファスナ123及び雌面状ファスナ125を接合することにより、カバー11は、肩部の第2の通気部7の周りに取り付けられて第2の通気部7を覆うように構成されている。カバー11表面の先端部及びジャンパー本体3の袖付け側部にはそれぞれ、雄ホック127、127及び雌ホック129、129が設けられていて、第2の通気部7を使用するときは、雄ホック127、127及び雌ホック129、129をそれぞれ留めることによりカバー11を固定する。
【0039】
図10は第1の通気部5の使用状態を説明する図、図11は第2の通気部7の使用状態を説明する図である。
【0040】
ジャンパー1を着用して例えば二輪車を運転走行すると、運転姿勢には、袖口側部及び肩部の上部が前方から外部空気流と滑らかに接するような状態となる。ここで、第1の通気部5を、フード部41の開口又はルーバーの先端部が袖口側すなわち前側となるように(流入位置)、反転プレート15及びスライドプレート17を配置しておくとともに、第2の通気部7を、フード部91の開口又は傾斜面部103の先端部が後側となるように(排出位置)、反転プレート65及びスライドプレート67を配置しておくと、第1の通気部5では、前方からの外部空気流が、ルーバー又はフード部41に案内されて通気孔からジャンパー本体3内に流入するとともに(図10(a)参照)、第2の通気部7では、傾斜面部103が前方から空気流を受け流してそれぞれの通気孔の外側領域に負圧が生じるので、ジャンパー本体3内に流入した又は滞留している空気が吸引されて通気孔から排出される(図11(a)参照)。スペーサ31により第1の通気部5の取り付けプレート13及びジャンパー本体3の袖口側部と着用者の腕部Aとの間には空気流路となる隙間が形成され、スペーサ81により第2の通気部7の取り付けプレート63及びジャンパー本体3の肩部と着用者の肩部Bとの間には空気流路となる隙間が形成されているので、前方からの外部空気流は、第1の通気部5からジャンパー本体3内にスムーズに流入し、ジャンパー本体3内の空気は、第2の通気部7からスムーズに排出される。
【0041】
第2の通気部7を、フード部91の開口又は傾斜面部103の先端部が前側となるように(流入位置)、反転プレート65及びスライドプレート67を反転操作しておくとともに、第1の通気部5を、フード部41の開口又はルーバーの先端部が袖付け側すなわち後側となるように(排出位置)、反転プレート15及びスライドプレート17を反転操作しておけば、第2の通気部7では、前方からの空気流が、傾斜面部103又はフード部91に案内されて通気孔からジャンパー本体3内に流入するとともに(図11(b)参照)、第1の通気部5では、ルーバーが前方から空気流を受け流してそれぞれの通気孔の外側領域に負圧が生じるので、ジャンパー本体3内に流入した又は滞留している空気が吸引されて通気孔から排出されることとなる(図11(b)参照)。また、例えば、前方からの空気流が、前身頃の開閉部分からジャンパー本体3内に十分に入り込む場合には、第1の通気部5を、フード部41の開口が袖付け側となるように反転プレート15及びスライドプレート17を配置しておくとともに、第2の通気部7を、フード部91の開口が後側となるように反転プレート65及びスライドプレート67を配置しておけば、第1の通気部5及び第2の通気部7からジャンパー本体3内の空気を排出することが可能となる。
【0042】
なお、第1の通気部5及び第2の通気部7のフード部を、例えば曲面状に形成してもよい。この場合には、フード部全体又はほぼ全体がルーバー(羽板部材:排出羽板部材:流入羽板部材)を構成することとなる。また、第2の通気部7のフード部も、第1の通気部5のフード部41と同様、それぞれの貫通孔99に対して個別に設けてもよい。
【0043】
図12は第1の通気部5のジャンパー本体3への取り付け構造を変更した場合を示す図、図13は第1の通気部5をジャンパー本体3から取り外した状態を示す図である。
【0044】
第1の通気部5は、取り付けプレート13の外周に配置された長方形状の介在部131を介して、ジャンパー本体3の袖口側部に形成された長方形状の開口133に取り外し可能に取り付けられている。開口133は、第1の通気部5よりもやや大きい長方形状に形成され、幅方向両端周縁部にそれぞれ、スライドファスナ135のエレメント137が設けられている。介在部131は、例えばジャンパー本体3と同材料で形成され、中央部に取り付けプレート13よりもやや小さい長方形状の開口(図示せず)を有していて、この開口の周縁部が、全周にわたって取り付けプレート13の取り付け部29内に入り込んだ状態で例えば接着されることにより、取り付けプレート13の外周に取り付け配置されている。また、介在部131は、開口133よりもやや大きい長さ及び開口133とほぼ等しい又は開口133よりも若干小さい幅を有していて、幅方向両端中央部にそれぞれ、スライドファスナ135のエレメント137と対応してエレメント139が設けられている。第1の通気部5は、介在部131の長さ方向両端部141、141をそれぞれ、開口133からジャンパー本体3の袖口側部内に挿入した状態で、スライドファスナ135のエレメント137及びエレメント139同士をそれぞれ接合することで開口133に取り付けられ、スライドファスナ135のエレメント137及びエレメント139同士をそれぞれ離脱することで開口133から取り外される。
【0045】
開口133の袖付け側には、例えばジャンパー本体3と同素材で形成された、この開口133よりもやや大きい長方形状のカバー143が、例えば短辺方向一端部が縫い付けられることによりジャンパー本体3に一体的に設けられている。カバー143の裏面には、幅方向両端部及び袖口側端部にわたって雄面状ファスナ145が設けられ、ジャンパー本体3の袖口側部には、開口133の幅方向両側及び袖口側にわたって雌面状ファスナ147が設けられていて、カバー143は、第1の通気部5又は開口133に被さるように雄面状ファスナ145及び雌面状ファスナ147を接着することにより、第1の通気部5を覆う、あるいは開口133を閉塞するように構成されている。また、カバー143は、裏面の袖付け側端部に開口部149を有する収容部として構成されている。したがって、例えば、冬季などの寒い時期には、第1の通気部5を開口133から取り外しておき、カバー143内に携帯用の懐炉を収容した状態で雄面状ファスナ145及び雌面状ファスナ147を接着しておけば、腕部を暖めることができる。また、カバー143の裏面の袖付け寄り及び袖口側部のカバー143よりも袖付け側にもそれぞれ、雄面状ファスナ151及び雌面状ファスナ153が設けられていて、第1の通気部5を使用するときは、カバー143をロールアップして雄面状ファスナ151及び雌面状ファスナ153を接合することによりカバー143を固定する。
【0046】
なお、第2の通気部7も同様に、ジャンパー本体3の肩部に形成された長方形状の開口に取り外し可能に構成することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の通気性衣服を着用すれば、気温や湿度の高い時期でも、二輪車等の運転を安全かつ快適に行うことが可能となる。また、本発明の通気性衣服は、外部空気流が発生している環境下であれば、二輪車等の運転時に限らず効果的に通気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャンパーの全体図である。
【図2】第1の通気部の斜視図である。
【図3】第1の通気部の分解斜視図である。
【図4】第1の通気部の断面図である。
【図5】第2の通気部の斜視図である。
【図6】第2の通気部の分解斜視図である。
【図7】第2の通気部の断面図である。
【図8】ジャンパーの袖口側部の詳細を示す図である。
【図9】ジャンパーの肩部の詳細を示す図である。
【図10】第1の通気部の使用状態を説明する図である。
【図11】第2の通気部の使用状態を説明する図である。
【図12】第1の通気部のジャンパー本体への取り付け構造を変更した場合を示す図である。
【図13】第1の通気部をジャンパー本体から取り外した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ジャンパー(通気性衣服)
3 ジャンパー本体(衣服本体)
5 第1の通気部
7 第2の通気部
13、63 取り付けプレート(本体部)
15、65 反転プレート(本体部)
21、37、49、71、87、99 貫通孔(通気孔)
40、90 プレート本体(本体部)
51、103 傾斜面部(排出羽板部材)
53 天板部(排出羽板部材)
61、109、133 開口
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気性を有する衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】
オートバイ等の二輪車を走行運転するときには、安全性を考慮すると、比較的肌の露出部分が少なく、厚手かつ丈夫に作られた保護用の衣服を着用することが好ましいが、このような保護用の衣服は一般的に通気性に乏しいため、気温あるいは湿度の高い時期には、このような保護用の衣服を着用すると蒸れやすい。
【0003】
そこで、このような問題点を解消するものとして、袖部に流入口(通気口及び空気入口部)を設けるとともに、背部に排出口(通気口及び空気出口部)を設けた保護用の通気性衣服が知られている(例えば特許文献1参照)。流入口は、袖口側が開口するように設けられているため、二輪車を前方に向かって走行させることで、前方からの外部空気流が袖部の流入口に入り込んで衣服内を通過し、背部の排出口から抜けていくこととなる。したがって、衣服内に空気が長時間滞留してしまうといったことが防止されるので、この通気性衣服を着用すれば蒸れを抑えることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−88532号公報(第3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された通気性衣服は、衣服内に流入した外部空気流に押し出される態様によってのみ、衣服内の空気が排出される通気構造となっているため、常に快適に二輪車等を運転できるだけの空気流を衣服内に形成できるとは限らない。
【0006】
そこで本発明は、二輪車等の運転時に、常に良好な空気流を内部に形成して通気できる通気性衣服の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体の所定個所に設けられた通気部と、を具備し、前記衣服本体内に流入した空気を前記通気部から排出して通気を行う通気性衣服であって、前記通気部は、前記衣服本体の前記所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた排出羽板部材と、を備え、前記排出羽板部材は、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されているものである。衣服本体には、ジャンパーやジャケット、シャツ等の通常の形態を有する上衣や、ズボン等の通常の形態を有する下衣、つなぎ等の上下一体型のものなどが用いられる。通気部は、外部空気流と滑らかに接するような衣服本体の個所、例えば、本発明の通気性衣服を二輪車の走行運転時に着用する場合には、前方からの外部空気流と滑らかに接するような衣服本体の個所、具体的には、袖口側部(袖部の先端側)、袖付け側部(袖部の付け根側)の側部、肩部の上部及び後部、背部の上部、脇腹部、大腿部の前部及び側部、下腿部の側部などに設けられる。通気部の本体部及び排出羽板部材は、例えば樹脂や金属など、外部空気流により容易に変形しないような材料で形成される。外部の空気は、例えば、衣服本体の生地の隙間、あるいは、衣服本体の袖口や裾口などが締まっていない場合には、この袖口や裾口などから衣服本体内に流入する。排出羽板部材が外部空気流を受けて通気孔の外側領域に負圧、すなわち衣服本体内の空気圧よりも低い空気圧を生じさせることにより、衣服本体内(衣服本体と着用者との間)の空気を吸引して通気孔から強制的に排出するので、衣服本体内に良好な空気流を形成できる。
【0008】
衣服本体が、通気性に乏しい生地で形成され、かつ、袖口や裾口などが締まっている場合には、衣服本体内に空気を流入させるための特別な手段を構成しておく必要がある。そして、本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体内に空気を流入させるための流入部と、前記衣服本体内の空気を排出するための排出部と、を具備し、前記流入部から流入した空気を前記排出部から排出して通気を行う通気性衣服であって、前記排出部は、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた排出羽板部材と、を備え、前記排出羽板部材は、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されているものである。流入部は、例えば、衣服本体の排出部と離れた個所に、別の開口又は孔を形成しておくことにより構成される。
【0009】
また、本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体内に空気を流入させるための流入部と、前記衣服本体内の空気を排出するための排出部と、を具備し、前記流入部から流入した空気を前記排出部から排出して通気を行う通気性衣服であって、前記流入部は、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた流入羽板部材と、を備え、前記流入羽板部材は、外部空気流を前記通気孔内に案内することにより前記衣服本体内に流入させるように構成されているものとすることができる。流入部の本体部及び流入羽板部材も、外部空気流により容易に変形しないような材料で形成される。したがって、衣服本体内への流入空気量を安定させることができる。
【0010】
さらに、本発明の通気性衣服は、衣服本体と、この衣服本体の複数個所にそれぞれ設けられた通気部と、を具備し、前記通気部はそれぞれ、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた羽板部材と、を備え、前記羽板部材はそれぞれ、前記開口の開口面に沿って反転でき、反転するごとに流入位置及び排出位置に配置されるように構成されていて、前記流入位置に配置されると、外部空気流を前記通気孔内に案内することにより前記衣服本体内に流入させ、前記排出位置に配置されると、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されているものとすることもできる。通気は、例えば、羽板部材が流入位置に配置された通気部から流入した空気が衣服本体内を通って羽板部材が排出位置に配置された通気部から排出されることにより行われる。このような構成により、空気流入個所及び空気排出個所の選択及び衣服本体内の空気流通路等の変更ができるようになるため、着用時の環境に応じた通気効果を得ることが可能となる。
【0011】
衣服本体内の空気が流れやすくなるように、通気部の本体部の裏面側に隙間形成部材を設けておき、衣服本体及び本体部と着用者と間に空気流路となる隙間を形成しておくことが効果的である。
【0012】
本体部の通気孔の大きさを調整できるように通気部を構成すれば、通気孔からの流入空気流量及び排出空気流量の調節が可能となる、すなわち、本発明の通気性衣服の通気機能の調節が可能となる。
【0013】
衣服本体に、通気部に被さるようにこの通気部の周りに取り付けられるカバーを一体的に設けておけば、不使用時には通気部をカバーで容易に隠しておくことができるため、衣服本体のデザイン上の美観が大きく損なわれてしまうといったことが防止される。
【0014】
また、通気部を取り外し可能に構成し、通気部が開口から取り外された状態では、カバーを、開口を閉塞するようにこの開口の周りに取り付けられるように構成しておけば、通気部を取り外すことにより、通常の衣服本体として用いることができるとともに、通気部を使用しないときの本発明の衣服の軽量化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明に係るジャンパーの全体図である。
【0017】
ジャンパー1(通気性衣服)は、ジャンパー本体3(衣服本体)と、ジャンパー本体3の両袖口側部に配置された長方形状の第1の通気部5、5(流入部又は排出部)と、ジャンパー本体3の両肩部の上部に配置された長方形状の第2の通気部7、7(流入部又は排出部)と、を備え、ジャンパー本体3は、両袖口側部及び両肩部の上部にそれぞれ、第1の通気部5及び第2の通気部7を覆うためのカバー9、11を一体的に有している。
【0018】
図2は第1の通気部5の斜視図、図3は第1の通気部5の分解斜視図、図4は第1の通気部5の断面図である。
【0019】
第1の通気部5は、長方形状に形成された、例えば樹脂製の取り付けプレート13と、長方形状に形成され、この取り付けプレート13の表面側に配置された、例えば樹脂製の反転プレート15と、やはり長方形状に形成され、この反転プレート15の表面側に配置された、例えば樹脂製のスライドプレート17と、を備えている。
【0020】
取り付けプレート13は、中心部に形成された円形状の軸孔19と、軸孔19を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、長方形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔21と、を有していて、軸孔19と長さ方向内側の貫通孔21との間隔及び長さ方向内側の貫通孔21と長さ方向外側の貫通孔21との間隔は、貫通孔21の長さ(短辺方向長さ)と等しく又はほぼ等しく設定されている。取り付けプレート13の表面には、貫通孔21の外周にそれぞれ、環状溝23が形成されていて、この環状溝23内には、取り付けプレート13及び反転プレート15の間をシールするためのゴム製のOリング25が嵌め込まれている。また、取り付けプレート13の表面には、貫通孔21よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔19を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、円形状の係止凹部27が形成され、係止凹部27の内面は滑らかな曲面状を有している。取り付けプレート13の外周縁には、断面コ字状の取り付け部29が形成されていて、長さ方向両端部に位置している取り付け部29の裏面には、直方体状又は立方体状に形成された、例えば発泡樹脂製のスペーサ31(隙間形成部材)が間隔を設けて複数個固定されている。なお、スペーサ31は、幅方向両端部に位置している取り付け部29の裏面に設けてもよい。
【0021】
反転プレート15は、取り付け部29部分を除いた取り付けプレート13の長さと等しい又はほぼ等しい長さを有し、取り付け部29部分を除いた取り付けプレート13の幅よりもやや小さい幅を有していて、幅方向両側の側面33がそれぞれ、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。また、反転プレート15は、中心部に形成された、取り付けプレート13の軸孔19と同形状又はほぼ同形状の軸孔35と、軸孔35を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート13の貫通孔21と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔37と、を有していて、軸孔19に対する貫通孔37の位置関係は、取り付けプレート13の軸孔19に対する貫通孔21の位置関係と対応している。反転プレート15の裏面には、係止凹部27の軸孔19に対する位置関係と対応して、貫通孔37よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔35を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、係合凸部39が形成され、係合凸部39は、係止凹部27の形状と対応する形状を有している。
【0022】
スライドプレート17は、反転プレート15の長さよりもやや小さい長さを有し、取り付け部29部分を除いた取り付けプレート13の幅と等しい又はほぼ等しい幅を有するプレート本体40と、このプレート本体40の表面に複数個形成されたフード部41と、を備えている。プレート本体40の裏面の幅方向両端縁部にはそれぞれ、厚み方向に突出する突出縁部43が形成され、それぞれの突出縁部43の内側面45は、反転プレート15の幅方向両側の側面33と対応して、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。突出縁部43、43間の間隔は、反転プレート15の幅方向両側の側面33、33間の間隔とほぼ等しく、あるいは反転プレート15の幅方向両側の側面33、33間の間隔よりも若干大きく設定され、突出縁部43の厚みは、反転プレート15の厚みとほぼ等しく、又は反転プレート15の厚みよりも若干小さく設定されている。また、プレート本体40は、中心部又はほぼ中心部に形成された、長さ方向に延びる長円状のスライド用孔47と、スライド用孔47の長さ方向一端部を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート13の貫通孔21あるいは反転プレート15の貫通孔37と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔49と、を有し、スライド用孔47の長さ方向一端部に対するそれぞれの通孔49の位置関係は、取り付けプレート13の軸孔19に対するそれぞれの貫通孔21の位置関係及び反転プレート15の軸孔35に対するそれぞれの貫通孔37の位置関係と対応していて、スライド用孔47の長さ方向他端部は、隣接する貫通孔49の近傍位置まで延びている。長さ方向他方側端に形成された貫通孔49からプレート本体40の長さ方向他端部までの間隔は、少なくとも貫通孔49の長さ(短辺方向長さ)以上に設定されている。
【0023】
フード部41はそれぞれ、貫通孔49に被さるようにプレート本体40の表面に形成され、貫通孔49の長さ方向他端部から長さ方向一方側に向かって外側に傾斜して延びる傾斜面部51と、傾斜面部51の長さ方向(短辺方向)一端部から長さ方向一方側に延びる天板部53と、貫通孔49の幅方向(長辺方向)両端部から傾斜面部51及び天板部53に接続されるように延びる側面部55、55とから構成されている。傾斜面部51及び天板部53は、ルーバー(羽板部材:排出羽板部材:流入羽板部材)を構成していて、ルーバーの先端部(天板部53の短辺方向一端部)は、貫通孔49のほぼ3分の2長さ方向位置まで延びている。ルーバーの先端部は、貫通孔49の長さ方向中央位置乃至長さ方向一端部位置まで延ばして形成することが好ましい。なお、符号57は、反転プレート15及びスライドプレート17を操作するための操作用突部である。
【0024】
取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17は、取り付けプレート13の表面及び反転プレート15の裏面が接する又はほぼ接するように、かつ、反転プレート15がスライドプレート17の突出縁部43、43間に入り込んで反転プレート15の表面及びスライドプレート17のプレート本体40の裏面が接するように、軸孔19、軸孔35及びスライド用孔47に取り付けられた軸ピン59によって接続されていて、取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17のプレート本体40は本体部を構成し、取り付けプレート13の貫通孔21、反転プレート15の貫通孔37及びプレート本体40の貫通孔49は通気孔を構成している。反転プレート15及びスライドプレート17は、取り付けプレート13に対して、軸ピン59を中心として回転可能に構成され(例えば軸ピン59をゆるめたときに回転可能となるように構成することもできる)、係合凸部39がそれぞれ、取り付けプレート13の係止凹部27にスナップ的に嵌まり込むことにより位置決めされる。なお、Oリング25により、取り付けプレート13及び反転プレート15の間に雨水等が入り込んだ状態で反転プレート15及びスライドプレート17を回転させても、取り付けプレート13の貫通孔21内への雨水の浸入が防止される。係合凸部39が係止凹部27に嵌まり込んだ状態では、取り付けプレート13の貫通孔21と反転プレート15の貫通孔37との位置は一致又はほぼ一致することとなる。さらに、スライドプレート17は、反転プレート15に対して、スライド移動可能に構成され、突出縁部43の内側面45がそれぞれ、反転プレート15の幅方向両側の側面33とスナップ係合することにより位置決めされる。スライドプレート17をスライド移動させることで、貫通孔49が取り付けプレート13の貫通孔21及び反転プレート15の貫通孔37に対して変位するので通気孔の大きさを調整できる。スライド用孔47の長さ方向一端部が軸ピン59に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート17をスライド移動させると、通気孔が最大限開放され、スライド用孔47の長さ方向他端部が軸ピン59に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート17をスライド移動させると、通気孔が完全にあるいはほぼ完全に閉塞されることとなる。なお、軸ピン59は、取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17を固定的に締め付けることができ、かつ、取り付けプレート13、反転プレート15及びスライドプレート17に対する締め付けをゆるめることができるように構成されていることが好ましい。
【0025】
第1の通気部5は、取り付けプレート13の取り付け部29内に、ジャンパー本体3の両袖口側部にそれぞれ、貫通するように形成された、取り付けプレート13よりもやや小さい長方形状の開口61の周縁部を全周にわたって入り込ませた状態で例えば接着することにより、袖口側部の長さ方向に延びるように開口61に取り付けられている。
【0026】
図5は第2の通気部7の斜視図、図6は第2の通気部7の分解斜視図、図7は第2の通気部7の断面図である。
【0027】
第2の通気部7は、第1の通気部5と同様に、長方形状に形成された、例えば樹脂製の取り付けプレート63と、長方形状に形成され、この取り付けプレート63の表面側に配置された、例えば樹脂製の反転プレート65と、やはり長方形状に形成され、この反転プレート65の表面側に配置された、例えば樹脂製のスライドプレート67と、を備えている。
【0028】
取り付けプレート63は、中心部に形成された円形状の軸孔69と、軸孔69を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、楕円状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔71と、を有していて、軸孔69と長さ方向内側の貫通孔71との間隔及び長さ方向内側の貫通孔71と長さ方向外側の貫通孔71との間隔は、貫通孔71の短軸長さと等しく又はほぼ等しく設定されている。取り付けプレート63の表面には、貫通孔71の外周にそれぞれ、環状溝73が形成されていて、この環状溝73内には、取り付けプレート63及び反転プレート65の間をシールするためのゴム製のOリング75が嵌め込まれている。また、取り付けプレート63の表面には、貫通孔71よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔69を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、円形状の係止凹部77が形成され、係止凹部77の内面は滑らかな曲面状を有している。取り付けプレート63の外周縁には、断面コ字状の取り付け部79が形成されていて、長さ方向両端部に位置している取り付け部79の裏面には、直方体状又は立方体状に形成された、例えば発泡樹脂製のスペーサ81(隙間形成部材)が間隔を設けて複数個固定されている。なお、スペーサ81は、幅方向両端部に位置している取り付け部79の裏面に設けてもよい。
【0029】
反転プレート65は、取り付け部79部分を除いた取り付けプレート63の長さと等しい又はほぼ等しい長さを有し、取り付け部79部分を除いた取り付けプレート63の幅よりもやや小さい幅を有していて、幅方向両側の側面83がそれぞれ、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。また、反転プレート65は、中心部に形成された、取り付けプレート63の軸孔69と同形状又はほぼ同形状の軸孔85と、軸孔85を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート63の貫通孔71と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔87と、を有していて、軸孔69に対する貫通孔87の位置関係は、取り付けプレート63の軸孔69に対する貫通孔71の位置関係と対応している。反転プレート65の裏面には、係止凹部77の軸孔69に対する位置関係と対応して、貫通孔87よりも長さ方向外側に位置するように、軸孔85を中心として表面の長さ方向対称位置にそれぞれ、係合凸部89が形成され、係合凸部89は、係止凹部77の形状と対応する形状を有している。
【0030】
スライドプレート67は、反転プレート65の長さよりもやや小さい長さを有し、取り付け部79部分を除いた取り付けプレート63の幅と等しい又はほぼ等しい幅を有するプレート本体90と、このプレート本体90の表面に形成されたフード部91と、を備えている。プレート本体90の裏面の幅方向両端縁部にはそれぞれ、厚み方向に突出する突出縁部93が形成され、それぞれの突出縁部93の内側面95は、反転プレート65の幅方向両側の側面83と対応して、連続するギザギザ状又は波状に形成されている。突出縁部93、93間の間隔は、反転プレート65の幅方向両側の側面83、83間の間隔とほぼ等しく、あるいは反転プレート65の幅方向両側の側面83、83間の間隔よりも若干大きく設定され、突出縁部93の厚みは、反転プレート65の厚みとほぼ等しく、又は反転プレート65の厚みよりも若干小さく設定されている。また、プレート本体90は、中心部又はほぼ中心部に形成された、長さ方向に延びる長円状のスライド用孔97と、スライド用孔97の長さ方向一端部を中心として長さ方向対称位置にそれぞれ形成された、取り付けプレート63の貫通孔71あるいは反転プレート65の貫通孔87と同形状又はほぼ同形状の複数(ここでは2つ、計4つ)の貫通孔99と、を有し、スライド用孔97の長さ方向一端部に対するそれぞれの貫通孔99の位置関係は、取り付けプレート63の軸孔69に対するそれぞれの貫通孔71の位置関係及び反転プレート65の軸孔85に対するそれぞれの貫通孔87の位置関係と対応していて、スライド用孔97の長さ方向他端部は、隣接する貫通孔97の近傍位置まで延びている。長さ方向他方側端に形成された貫通孔99からプレート本体90の長さ方向他端部までの間隔は、少なくとも貫通孔99の短軸長さ以上に設定されている。
【0031】
フード部91は、すべての貫通孔99に被さるようにプレート本体90の表面の幅方向一方側に形成され、プレート本体90の幅方向一端部から長さ方向にわたって垂直又はほぼ垂直に僅かに突出する垂直面部101と、この垂直面部101から幅方向他方側に向かって外側に傾斜して延びる傾斜面部103(羽板部材:排出羽板部材:流入羽板部材)と、プレート本体90の長さ方向両端部から垂直面部101及び傾斜面部103に接続されるように延びる側面部105、105とから構成されていて、傾斜面部103の先端部は、それぞれの貫通孔99のほぼ3分の2長軸方向位置まで延びている。なお、傾斜面部103の先端部は、貫通孔99の長軸方向中央位置乃至長軸方向一端部位置まで延ばして形成することが好ましい。
【0032】
取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67は、取り付けプレート63の表面及び反転プレート65の裏面が接する又はほぼ接するように、かつ、反転プレート65がスライドプレート67の突出縁部93、93間に入り込んで反転プレート65の表面及びプレート本体90の裏面が接するように、軸孔69、軸孔85及びスライド用孔97に取り付けられた軸ピン107によって接続されていて、取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67のプレート本体90は本体部を構成し、取り付けプレート63の貫通孔71、反転プレート65の貫通孔87及びプレート本体90の貫通孔99は通気孔を構成している。反転プレート65及びスライドプレート67は、取り付けプレート63に対して、軸ピン107を中心として回転可能に構成され(例えば、軸ピン107をゆるめたときに回転可能となるように構成することもできる)、係合凸部89がそれぞれ、取り付けプレート63の係止凹部77にスナップ的に嵌まり込むことにより位置決めされる。なお、Oリング75により、取り付けプレート63及び反転プレート65の間に雨水等が入り込んだ状態で反転プレート65及びスライドプレート67を回転させても、取り付けプレート63の貫通孔71内への雨水の浸入が防止される。係合凸部89が係止凹部77に嵌まり込んだ状態では、取り付けプレート63の貫通孔71と反転プレート65の貫通孔87との位置は一致又はほぼ一致することとなる。さらに、スライドプレート67は、反転プレート65に対して、スライド移動可能に構成され、突出縁部93の内側面95がそれぞれ、反転プレート65の幅方向両側の側面83とスナップ係合することにより位置決めされる。スライドプレート67をスライド移動させることで、貫通孔99が取り付けプレート63の貫通孔71及び反転プレート65の貫通孔87に対して変位するので通気孔の大きさを調整できる。スライド用孔97の長さ方向一端部が軸ピン107に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート67をスライド移動させると、通気孔が最大限開放され、スライド用孔97の長さ方向他端部が軸ピン107に当接又はほぼ当接するまでスライドプレート67をスライド移動させると、通気孔が完全にあるいはほぼ完全に閉塞されることとなる。なお、軸ピン107は、取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67を固定的に締め付けることができる。取り付けプレート63、反転プレート65及びスライドプレート67に対する締め付けをゆるめることができるように構成されていることが好ましい。
【0033】
第2の通気部7は、取り付けプレート63の取り付け部79内に、ジャンパー本体3の両肩部の上部にそれぞれ、貫通するように形成された、取り付けプレート63よりもやや小さい長方形状の開口109の周縁部を全周にわたって入り込ませた状態で例えば接着することにより、肩幅方向に延びるように開口109に取り付けられている。
【0034】
なお、第1の通気部5又は第2の通気部7のジャンパー本体3への取り付けをそれぞれ、取り付けプレート13、63の取り付け部29、79内に開口61、109の周縁部を全周にわたって入り込ませた状態で例えばリベット留めにより行うように構成してもよい。
【0035】
図8はジャンパー1の袖口側部の詳細を示す図である。
【0036】
カバー9は、例えばジャンパー本体3と同素材で形成され、第1の通気部5よりもやや大きい長方形状を有して、例えば縫い付けにより長辺方向一端部がジャンパー本体3の袖口側部の第1の通気部5よりも袖付け側に取り付けられている。カバー9の幅方向両端部及び袖口側部の第1の通気部5の幅方向両側には長さ方向にわたってスライドファスナ111、111が設けられ、カバー9裏面の袖口側端部及び袖口側部の第1の通気部5の袖口側にはそれぞれ、幅方向にわたって雄面状ファスナ113及び雌面状ファスナ115が設けられていて、カバー9を第1の通気部5に被せるようにスライドファスナ111、111を閉塞し、雄面状ファスナ113及び雌面状ファスナ115を接合することにより、カバー9は、袖口側部の第1の通気部5の周りに取り付けられて第1の通気部5を覆うように構成されている。また、カバー9裏面の袖付け寄り及び袖口側部のカバー9よりも袖付け側にもそれぞれ、雄面状ファスナ117及び雌面状ファスナ119が設けられていて、第1の通気部5を使用するときは、カバー9をロールアップして雄面状ファスナ117及び雌面状ファスナ119を接着することによりカバー9を固定する(図4も参照)。
【0037】
図9はジャンパー1の肩部の詳細を示す図である。
【0038】
カバー11も、例えばジャンパー本体3と同素材で形成され、第2の通気部7よりもやや大きい長方形状を有して、例えば縫い付けにより長辺方向一端部がジャンパー本体3の肩部の第2の通気部7よりも肩先側に取り付けられている。カバー11の幅方向両端部及び肩部の第2の通気部7の幅方向両側には長さ方向にわたってスライドファスナ121、121が設けられ、カバー11裏面の先端部(襟側端部)及び肩部の第2の通気部7の襟側にはそれぞれ、幅方向にわたって雄面状ファスナ123及び雌面状ファスナ125が設けられていて、カバー11を第2の通気部7に被せるようにスライドファスナ121、121を閉塞し、雄面状ファスナ123及び雌面状ファスナ125を接合することにより、カバー11は、肩部の第2の通気部7の周りに取り付けられて第2の通気部7を覆うように構成されている。カバー11表面の先端部及びジャンパー本体3の袖付け側部にはそれぞれ、雄ホック127、127及び雌ホック129、129が設けられていて、第2の通気部7を使用するときは、雄ホック127、127及び雌ホック129、129をそれぞれ留めることによりカバー11を固定する。
【0039】
図10は第1の通気部5の使用状態を説明する図、図11は第2の通気部7の使用状態を説明する図である。
【0040】
ジャンパー1を着用して例えば二輪車を運転走行すると、運転姿勢には、袖口側部及び肩部の上部が前方から外部空気流と滑らかに接するような状態となる。ここで、第1の通気部5を、フード部41の開口又はルーバーの先端部が袖口側すなわち前側となるように(流入位置)、反転プレート15及びスライドプレート17を配置しておくとともに、第2の通気部7を、フード部91の開口又は傾斜面部103の先端部が後側となるように(排出位置)、反転プレート65及びスライドプレート67を配置しておくと、第1の通気部5では、前方からの外部空気流が、ルーバー又はフード部41に案内されて通気孔からジャンパー本体3内に流入するとともに(図10(a)参照)、第2の通気部7では、傾斜面部103が前方から空気流を受け流してそれぞれの通気孔の外側領域に負圧が生じるので、ジャンパー本体3内に流入した又は滞留している空気が吸引されて通気孔から排出される(図11(a)参照)。スペーサ31により第1の通気部5の取り付けプレート13及びジャンパー本体3の袖口側部と着用者の腕部Aとの間には空気流路となる隙間が形成され、スペーサ81により第2の通気部7の取り付けプレート63及びジャンパー本体3の肩部と着用者の肩部Bとの間には空気流路となる隙間が形成されているので、前方からの外部空気流は、第1の通気部5からジャンパー本体3内にスムーズに流入し、ジャンパー本体3内の空気は、第2の通気部7からスムーズに排出される。
【0041】
第2の通気部7を、フード部91の開口又は傾斜面部103の先端部が前側となるように(流入位置)、反転プレート65及びスライドプレート67を反転操作しておくとともに、第1の通気部5を、フード部41の開口又はルーバーの先端部が袖付け側すなわち後側となるように(排出位置)、反転プレート15及びスライドプレート17を反転操作しておけば、第2の通気部7では、前方からの空気流が、傾斜面部103又はフード部91に案内されて通気孔からジャンパー本体3内に流入するとともに(図11(b)参照)、第1の通気部5では、ルーバーが前方から空気流を受け流してそれぞれの通気孔の外側領域に負圧が生じるので、ジャンパー本体3内に流入した又は滞留している空気が吸引されて通気孔から排出されることとなる(図11(b)参照)。また、例えば、前方からの空気流が、前身頃の開閉部分からジャンパー本体3内に十分に入り込む場合には、第1の通気部5を、フード部41の開口が袖付け側となるように反転プレート15及びスライドプレート17を配置しておくとともに、第2の通気部7を、フード部91の開口が後側となるように反転プレート65及びスライドプレート67を配置しておけば、第1の通気部5及び第2の通気部7からジャンパー本体3内の空気を排出することが可能となる。
【0042】
なお、第1の通気部5及び第2の通気部7のフード部を、例えば曲面状に形成してもよい。この場合には、フード部全体又はほぼ全体がルーバー(羽板部材:排出羽板部材:流入羽板部材)を構成することとなる。また、第2の通気部7のフード部も、第1の通気部5のフード部41と同様、それぞれの貫通孔99に対して個別に設けてもよい。
【0043】
図12は第1の通気部5のジャンパー本体3への取り付け構造を変更した場合を示す図、図13は第1の通気部5をジャンパー本体3から取り外した状態を示す図である。
【0044】
第1の通気部5は、取り付けプレート13の外周に配置された長方形状の介在部131を介して、ジャンパー本体3の袖口側部に形成された長方形状の開口133に取り外し可能に取り付けられている。開口133は、第1の通気部5よりもやや大きい長方形状に形成され、幅方向両端周縁部にそれぞれ、スライドファスナ135のエレメント137が設けられている。介在部131は、例えばジャンパー本体3と同材料で形成され、中央部に取り付けプレート13よりもやや小さい長方形状の開口(図示せず)を有していて、この開口の周縁部が、全周にわたって取り付けプレート13の取り付け部29内に入り込んだ状態で例えば接着されることにより、取り付けプレート13の外周に取り付け配置されている。また、介在部131は、開口133よりもやや大きい長さ及び開口133とほぼ等しい又は開口133よりも若干小さい幅を有していて、幅方向両端中央部にそれぞれ、スライドファスナ135のエレメント137と対応してエレメント139が設けられている。第1の通気部5は、介在部131の長さ方向両端部141、141をそれぞれ、開口133からジャンパー本体3の袖口側部内に挿入した状態で、スライドファスナ135のエレメント137及びエレメント139同士をそれぞれ接合することで開口133に取り付けられ、スライドファスナ135のエレメント137及びエレメント139同士をそれぞれ離脱することで開口133から取り外される。
【0045】
開口133の袖付け側には、例えばジャンパー本体3と同素材で形成された、この開口133よりもやや大きい長方形状のカバー143が、例えば短辺方向一端部が縫い付けられることによりジャンパー本体3に一体的に設けられている。カバー143の裏面には、幅方向両端部及び袖口側端部にわたって雄面状ファスナ145が設けられ、ジャンパー本体3の袖口側部には、開口133の幅方向両側及び袖口側にわたって雌面状ファスナ147が設けられていて、カバー143は、第1の通気部5又は開口133に被さるように雄面状ファスナ145及び雌面状ファスナ147を接着することにより、第1の通気部5を覆う、あるいは開口133を閉塞するように構成されている。また、カバー143は、裏面の袖付け側端部に開口部149を有する収容部として構成されている。したがって、例えば、冬季などの寒い時期には、第1の通気部5を開口133から取り外しておき、カバー143内に携帯用の懐炉を収容した状態で雄面状ファスナ145及び雌面状ファスナ147を接着しておけば、腕部を暖めることができる。また、カバー143の裏面の袖付け寄り及び袖口側部のカバー143よりも袖付け側にもそれぞれ、雄面状ファスナ151及び雌面状ファスナ153が設けられていて、第1の通気部5を使用するときは、カバー143をロールアップして雄面状ファスナ151及び雌面状ファスナ153を接合することによりカバー143を固定する。
【0046】
なお、第2の通気部7も同様に、ジャンパー本体3の肩部に形成された長方形状の開口に取り外し可能に構成することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の通気性衣服を着用すれば、気温や湿度の高い時期でも、二輪車等の運転を安全かつ快適に行うことが可能となる。また、本発明の通気性衣服は、外部空気流が発生している環境下であれば、二輪車等の運転時に限らず効果的に通気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャンパーの全体図である。
【図2】第1の通気部の斜視図である。
【図3】第1の通気部の分解斜視図である。
【図4】第1の通気部の断面図である。
【図5】第2の通気部の斜視図である。
【図6】第2の通気部の分解斜視図である。
【図7】第2の通気部の断面図である。
【図8】ジャンパーの袖口側部の詳細を示す図である。
【図9】ジャンパーの肩部の詳細を示す図である。
【図10】第1の通気部の使用状態を説明する図である。
【図11】第2の通気部の使用状態を説明する図である。
【図12】第1の通気部のジャンパー本体への取り付け構造を変更した場合を示す図である。
【図13】第1の通気部をジャンパー本体から取り外した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ジャンパー(通気性衣服)
3 ジャンパー本体(衣服本体)
5 第1の通気部
7 第2の通気部
13、63 取り付けプレート(本体部)
15、65 反転プレート(本体部)
21、37、49、71、87、99 貫通孔(通気孔)
40、90 プレート本体(本体部)
51、103 傾斜面部(排出羽板部材)
53 天板部(排出羽板部材)
61、109、133 開口
Claims (8)
- 衣服本体と、この衣服本体の所定個所に設けられた通気部と、を具備し、前記衣服本体内に流入した空気を前記通気部から排出して通気を行う通気性衣服であって、
前記通気部は、前記衣服本体の前記所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた排出羽板部材と、を備え、
前記排出羽板部材は、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されている、ことを特徴とする通気性衣服。 - 衣服本体と、この衣服本体内に空気を流入させるための流入部と、前記衣服本体内の空気を排出するための排出部と、を具備し、前記流入部から流入した空気を前記排出部から排出して通気を行う通気性衣服であって、
前記排出部は、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた排出羽板部材と、を備え、
前記排出羽板部材は、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されている、ことを特徴とする通気性衣服。 - 衣服本体と、この衣服本体内に空気を流入させるための流入部と、前記衣服本体内の空気を排出するための排出部と、を具備し、前記流入部から流入した空気を前記排出部から排出して通気を行う通気性衣服であって、
前記流入部は、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた流入羽板部材と、を備え、
前記流入羽板部材は、外部空気流を前記通気孔内に案内することにより前記衣服本体内に流入させるように構成されている、ことを特徴とする通気性衣服。 - 衣服本体と、この衣服本体の複数個所にそれぞれ設けられた通気部と、を具備し、
前記通気部はそれぞれ、前記衣服本体の所定個所に形成されている開口に取り付けられた、通気孔を有する本体部と、前記通気孔に近接するように前記本体部に設けられた羽板部材と、を備え、
前記羽板部材はそれぞれ、前記開口の開口面に沿って反転でき、反転するごとに流入位置及び排出位置に配置されるように構成されていて、
前記流入位置に配置されると、外部空気流を前記通気孔内に案内することにより前記衣服本体内に流入させ、前記排出位置に配置されると、外部空気流を受けて前記通気孔の外側領域に負圧を発生させるように構成されている、ことを特徴とする通気性衣服。 - 前記本体部の裏面側には、前記衣服本体及び前記本体部と着用者との間に空気流路となる隙間を形成するための隙間形成部材が設けられている、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の通気性衣服。
- 前記本体部は、前記通気孔の大きさを調整できるように構成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の通気性衣服。
- 前記衣服本体には、前記通気部に被さるようにこの通気部の周りに取り付けられるカバーが一体的に設けられている、ことを特徴とする請求項1、4、5又は6記載の通気性衣服。
- 前記通気部は、取り外し可能に構成されていて、
前記カバーは、前記通気部が前記開口から取り外された状態では、前記開口を閉塞するようにこの開口の周りに取り付けられる、ことを特徴とする請求項7記載の通気性衣服。
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