JP6216724B2 - グラフェンの製造 - Google Patents

グラフェンの製造 Download PDF

Info

Publication number
JP6216724B2
JP6216724B2 JP2014560444A JP2014560444A JP6216724B2 JP 6216724 B2 JP6216724 B2 JP 6216724B2 JP 2014560444 A JP2014560444 A JP 2014560444A JP 2014560444 A JP2014560444 A JP 2014560444A JP 6216724 B2 JP6216724 B2 JP 6216724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphene
graphite
cation
cathode
electrolyte
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014560444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015516931A (ja
Inventor
ロバート・アンガス・ウィリアム・ドライフ
イアン・アンソニー・キンロック
アムル・エム・アブデルカデル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Manchester
Original Assignee
University of Manchester
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Manchester filed Critical University of Manchester
Publication of JP2015516931A publication Critical patent/JP2015516931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6216724B2 publication Critical patent/JP6216724B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B3/00Electrolytic production of organic compounds
    • C25B3/20Processes
    • C25B3/25Reduction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/182Graphene
    • C01B32/184Preparation
    • C01B32/19Preparation by exfoliation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/182Graphene
    • C01B32/184Preparation
    • C01B32/19Preparation by exfoliation
    • C01B32/192Preparation by exfoliation starting from graphitic oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/20Graphite
    • C01B32/21After-treatment
    • C01B32/22Intercalation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B2204/00Structure or properties of graphene
    • C01B2204/04Specific amount of layers or specific thickness

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Description

本発明は、グラフェンおよび関連するグラファイトナノプレートレット構造体の製造方法に関する。
グラフェンは、ハニカム構造のsp2炭素で構成された1原子の厚さの2次元シートである。他のあらゆるグラファイト系炭素同素体の構成単位と見なすことができる。グラファイト(3−D)は、約3.4Åの層間距離で互いの上に複数の層を積み重ねることによって作製され、カーボンナノチューブ(1−D)はグラフェンチューブである。
単層グラフェンはこれまで測定された最強の材料の1つであり、引張強度が約130GPaで、約1TPaの弾性係数を有する。グラフェンの理論表面積は約2630m2/gであり、層はガス不浸透性である。非常に高い熱伝導率(5000W/mK)および導電率(最大6000S/cm)を有する。
グラフェンには、これに限定されるわけではないが、以下を含む多くの潜在的な用途がある:
(a)ポリマー用の機械、電気、熱、バリアおよび耐火性特性のための添加剤、
(b)燃料電池、スーパーキャパシタおよびリチウムイオン電池などの用途での電極の表面積構成要素、
(c)酸化インジウムスズに代わる導電性透明コーティング、ならびに
(d)電子機器の構成要素。
グラフェンは、Geim教授のグループによるグラフェンの単離後、2004年に最初に報告された。それ以来、グラフェンの研究は急速に増加してきた。「グラフェン」文献の多くは、真の単層グラフェンについてではなく、むしろ2つの密接に関連する構造体についてである:
(i)通例、2から10のグラフェン層厚である、「数層グラフェン」。単層に層がさらに加わるためにグラフェンの独自の特性は失われ、10層では、該材料は事実上バルクグラファイトとなる、および
(ii)酸化グラフェンであって、グラフェン層を作製するために使用された剥離プロセスにて高度に酸化され、通例30at%の酸素含有率を有する、グラフェン層である、酸化グラフェン(GO)。この材料は、機械特性が劣り、導電率が不十分であり、親水性である(ゆえに水バリアが不十分)。
多種多様のグラフェン製造方法がある[Ruoff 2009]。Novoselovらは、接着テープを使用して個々の層を単離することによって、グラファイトの機械的剥離によりその最初のフレークを製造した[Novoselov 2004]。続いて、適切な溶媒、たとえばNMP(N−メチルピロリドン)中にある場合、超音波エネルギーを使用して層を分離することによって、グラファイトを剥離することも可能であることが示された[Coleman 2008 & 2009]。
Wangらはイオン性液体も超音波剥離に適切な溶媒であることを示した。この場合、Wangらはグラファイト粉末をイオン性液体、たとえば1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド([Bmim][Tf2N])と混合して、次に混合物に5から10分のサイクルを使用して合計60分間のチップ超音波処理を受けさせた。得られた混合物を次に遠心分離した[Wang 2010]。イオン性液体は、超音波処理によって製造されたグラフェンを安定化させるために用いられる。
インターカレーション化合物は、気相を通じて金属を導入して、次にこれらのイオンを反応させることによって産生することができる。次にインターカレーション化合物の層は、適切な溶媒、たとえばNMP中で撹拌することによって分離できる[Valles 2008]。また、インターカレーションによるアプローチを行って、酸化グラフェンの層間でテトラブチルアンモニウムカチオンを静電的に誘引することによって、酸化グラフェン凝集体が分離されている[Ang 2009]。この技術は、テトラブチルアンモニウムカチオンを誘引する、酸化グラフェン中に存在する電荷に依存している。
グラフェンは化学気相蒸着によっても産生できる。たとえば、メタンに銅表面を通過させることができる[Bae 2010]。またはシリコンカーバイドを分解してグラフェン膜を作製することができる。
電気化学的アプローチを行ってもグラフェンを剥離することができる。Liuら[Liu 2008]は、「ある種のIL官能化」グラフェンナノシートを形成するためにイオン性液体−水混合物電解質を使用したグラファイトの剥離を報告した。この論文のスキーム1ではアノードの剥離によって材料が製造されることが提唱されているが、著者らはその議論の中でカチオンの役割に触れている。続いてLuは、経路についてさらに詳細に研究を行い、製造プロセスにかかわる考えられる機構について論じた[Lu 2009]。この論文では、Luは「Liuが提唱した機構によれば、正に帯電したイミダゾリウムイオンはカソードで還元されてイミダゾリウムのフリーラジカルを形成し、これをグラフェン平面の結合部に挿入することができる。根本的なレベルでは、Liuが提唱したラジカル挿入機構に関して、特にILを水と1:1の割合で混合し、15Vもの動作電圧を与えた場合、疑わしい側面がいくつか存在している」ことを示した。Luらは、グラフェンナノシートがもっぱらアノードにて産生され、これが分解された水種とイオン性液体、たとえばBF4 -からのアニオンとの相互作用によることを示した。
国際公開第2011/162727号パンフレットは、相間への溶媒の挿入と超音波処理により補助されるグラファイトのリチウムイオン剥離を使用した、グラフェンの形成を開示している。この研究は関連論文でも論じられている[Wang 2011]。
「Production of Graphene」という名称の英国特許出願第1104096.1号(2011年3月10日出願)の優先権を主張する、2011年3月9日に出願された同時係属国際出願は、アルキルアンモニウムイオンのグラファイト系カソード中への電気化学的インターカレーションによるグラフェンの製造について記載している。
国際公開第2011/162727号パンフレット 「Production of Graphene」という名称の英国特許出願第1104096.1号(2011年3月10日出願)の優先権を主張する2011年3月9日に出願された同時係属国際出願
Chemical methods for the production of graphenes,S.Park and R.S.Ruoff,Nature Nanotechnology,2009,DOI:10.1038/nnano.2009.58 Electric field effect in atomically thin carbon films,K.S.Novoselov et al.,Science,2004,5296,pp 666−669 Y.Hernandez,et al,Nat.Nanotechnol.,2008,3,563;M.Lotya,et al,J.Am.Chem.Soc.,2009,131,3611 Direct exfoliation of natural graphite into micrometre size few layers graphene sheets using ionic liquids,X.Wang et al.,Chem.Commun.,2010,46,pp.4487−4489 Valles,C.et al.Solutions of negatively charged graphene sheets and ribbons.J.Am.Chem.Soc.130,15802−15804(2008) High−Throughput Synthesis of Graphene by Intercalation−Exfoliation of Graphite Oxide and Study of Ionic Screening in Graphene Transistor,P.K.Ang et al.,ACS Nano,2009,3(11),pp.3587−3594 Roll−to−roll production of 30−inch graphene films for transparent electrodes,S.Bae et al.Nature Nanotechnology,2010,DOI:10.1038/NNANO.2010.132 N.Liu et al,One−Step Ionic−Liquid−Assisted Electrochemical Synthesis of Ionic−Liquid−Functionalized Graphene Sheets Directly from Graphite.Adv.Funct.Mater.2008,18,pp.1518−1525 One−Pot Synthesis of Fluorescent Carbon Nanoribbons,Nanoparticles,and Graphene by the Exfoliation of Graphite in Ionic Liquids,ACS Nano,2009,3(8)pp.2367−2375 Wang,J.,et al.,High−yield synthesis of few−layer graphene flakes through electrochemical expanstion of graphite in propylene carbonate electrolyte,JACS,2011,133,8888−8891
グラフェン製造のさらなる方法、特に層数およびフレークサイズが制御されたグラフェンシートを製造する方法が所望である。好都合には、該方法はグラフェンの大規模製造のためにスケールアップ可能であることが望ましい。
本発明者らは、有機陽イオン(たとえばアルキルアンモニウムイオン)および金属陽イオン(たとえば鉄、スズ、リチウムイオン)の両方をグラファイト系陰極に電気化学的に挿入することによって引き起こされる剥離により、グラフェンおよび関連するグラファイトナノプレートレット構造体を製造する方法を考案した。理論に拘束されることを望むものではないが、カチオンを使用して陰極を剥離することにより、酸化攻撃によって酸化グラフェンが形成される可能性が低下すると考えられる。
本出願において、「グラフェン」という用語は、好ましくは生成物中の層の数の分布が制御された、理想的には1から10のグラフェン層より成る材料を説明するために使用される。該方法は、厚さ100nm未満の、好ましくは厚さ10nm未満の、さらに好ましくは厚さ1nm未満のグラファイトナノプレートレット構造体を作製するためにも使用できる。製造されるグラフェンフレークのサイズは、所望の形態に応じて、ナノメートルからミリメートルにわたって変化させることができる。
本発明のいくつかの態様において、製造された材料は最大10層を有するグラフェンである。製造されたグラフェンは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10層を有してよい。製造された材料は、酸化グラフェンを実質的に含まないことが好ましいことがある。「実質的に含まない」とは、10重量%未満の、好ましくは5重量%未満の、さらに好ましくは1重量%未満の酸化グラフェンを意味する。
本発明の他の態様において、製造された材料は、少なくとも10重量%の最大10層を有するグラフェン、好ましくは少なくとも25重量%の、より好ましくは少なくとも50重量%の最大10層を有するグラフェンを含み得る。
電気化学反応下でのカチオンのグラファイトカソード(負電位)のインターカレーションは周知であり、たとえばリチウム・イオン・バッテリの基礎である。インターカレートさせるイオンが多すぎると、陰極が崩壊することも公知である。さらにカチオンのサイズは重要な効果を有する。たとえばSimonetとLundは、テトラアルキルアンモニウムカチオンの存在下でグラファイト陰極の電気化学的挙動について研究中の1977年に、「非常に大量のカチオンの存在下でカソードが崩壊する」ことを報告した[Simonet 1977]。
適正な条件下では、崩壊した陰極の断片は、炭素のナノスケール形態となることがある。Kinlochらは、アルカリ金属イオンのグラファイトカソードへのインターカレーションによるカーボンナノチューブの製造について報告している[Kinloch 2003]。これらのナノチューブは、溶融アルカリハロゲン化物電解質を高温(600℃以上)で用いて製造され、カーボンナノチューブに加えて、グラファイトプレートレット、炭素ナノ粒子およびアモルファス構造体も見られた。しかし、グラフェンについての報告はなかった。
本発明は、電気化学セルにおいて100nm未満の厚さを有するグラフェンおよびグラファイトナノプレートレット構造体を製造する方法であって、該セルが:
(a)グラファイト系である陰極;
(b)グラファイト系または別の材料であり得る陽極;および
(c)溶媒中のイオンより成る電解質であって、カチオンが有機イオンおよび金属イオンである電解質;
を含み、
前記セルに電流を流すステップを含む方法を提供する。
実施例1aで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例1bで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例1cで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例1dで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例2aで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例2bで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例2cで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例3aで製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例3bで製造したいくつかの材料のラマンスペクトルを示す。 実施例3bで製造した他の材料のラマンスペクトルを示す。 実施例4で製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例5で製造した材料のラマンスペクトルを示す。 実施例5で製造した材料のTEM画像を示す。 実施例5で製造した材料のTEM画像を示す。 実施例5で製造した材料のTEM画像を示す。 実施例5で製造した材料のSEM画像を示す。 実施例5で製造した材料のSEM画像を示す。 実施例5で製造した材料のSEM画像を示す。
陰極は、2個の電極のうち、最も負の電位にて保持される電極である。基準電極も使用してよい。
陰極
陰極は、カチオンをインターカレートすることができる層状化グラファイト化合物を含むことがある。好ましい材料としては、高秩序熱分解グラファイト(HOPG)、天然および合成グラファイトが挙げられる。電極は、単一のグラファイト系結晶性フレークまたは集結された多くのフレークであり得る。後者の場合、結晶は、導電性表面上に配置され、物理的に共に押し付けられ得るか、または結合剤、たとえば熱分解ポリマー(たとえば押出グラファイトロッド)を使用して集結され得る。結晶はまた、多孔性ボックスまたはバスケット内に集結されてもよい。グラファイトフレークの最小横寸法は、好ましくは少なくとも1nm、より好ましくは少なくとも100nm、および最も好ましくは少なくとも1ミクロンである。グラファイトフレークの最大横寸法は、好ましくは10cm以下、より好ましくは1mm以下、最も好ましくは100ミクロン以下であり、一実施形態において、[002]方向が電極表面と平行となるようにフレークを配向させて、インターカレーションのためにギャラリーを露出させる。さらなる実施形態において、グラファイトフレークの最大横寸法は、好ましくは1ミクロンまたは10ミクロン以下である。
陰極は部分剥離酸化グラフェンを含むことがある。
陰極材料は、その電気化学的な剥離を改善するために、使用前に処理してもよい。一実施形態において、電極は、他の方法、たとえば気相からのガス膨張またはインターカレーションを用いて事前に部分剥離された材料から成る。たとえばXG SciencesおよびAngstromなどの企業から市販されている材料を電極材料に使用することができる。
いくつかの実施形態において、陰極は、電極が大型断片に崩壊する問題を避けるためにレードル形の設計であってもよく、他の実施形態において、グラファイト陰極は液体−液体界面に保持されてもよい。このような実施形態において、陰極は、表面にグラファイトフレークが配置されている液体金属、たとえば水銀またはガリウムであってもよく、所望の材料へと剥離されるときに、グラファイト系材料との接触が継続される。
いくつかの実施形態において、陰極は膜で覆われていてもよい。理論に拘束されることを望むものではないが、膜を使用することにより、任意の剥離材料と陰極との電気的接触の保持を助け、カチオンをさらにインターカレーションすることができる。いくつかの実施形態において、膜の孔径は、10nmから500nmで変化し得る。好適な膜としては、セルロース透析膜(たとえばSpectra Por 7、25nm孔)および(b)ポリカーボネート膜(たとえば450nm孔)が挙げられる。
陽極
陽極は、アニオンのための対電極を提供することを除けば、グラフェンの製造において役割を果たしているわけではないため、当業者に公知のいずれの好適な材料から成ってもよい。好ましくは、陽極は不活性材料、たとえば金、白金また炭素より成る。さらなる実施形態において、陽極は酸化して電解質中で金属イオンを与える材料、たとえばリチウムより成ってよい。
陽極での反応によりガスが発生する場合には、ガス気泡による陽極の濡れおよび/または陰極でのプロセスの妨害を防ぐために、電極の表面積は可能な限り大きくされる。陽極および/または基準電極は、電解質中またはどちらかの電極での所望でない反応を防止するために、膜またはモレキュラーシーブ中に配置してもよい。陽極および陰極はまた、各コンパートメントが1個の電極を含有し、該コンパートメントがチャネルによって連結されている、2コンパートメントセルに配置することができる。
電解質
電解質は溶媒中でイオンを含み、溶媒中のカチオンは有機イオンおよび金属イオンである。したがって電解質は、有機イオンと金属イオンの両方を含有する。
有機イオンは、好ましくはアルキルアンモニウムカチオン、特にテトラアルキル、トリアルキルおよびジアルキルアンモニウムカチオンである。
テトラブチルアンモニウム(TBA、[(C494+)、テトラエチルアンモニウム(TEA、(C254+)およびテトラメチルアンモニウム(TMA、(CH34+)を含むテトラアルキルアンモニウムカチオンが好ましい。アルキル鎖は最大100個の炭素原子、より好ましくは最大20個の炭素原子、最も好ましくは最大5個の炭素原子の長さを含有してよい。アルキル鎖は単一の炭素原子のみを含有してよいが、好ましくは少なくとも2個の炭素原子を含有する。アルキル鎖はすべて同じでもよく、または異なっていてもよい。さらに異なるカチオンの混合物を使用してもよい。
トリブチルアンモニウム([C493NH+)、トリエチルアンモニウム((C253NH+)、トリメチルアンモニウム((CH33NH+)、ジブチルアンモニウム((C492NH2 +)、ジエチルアンモニウム((C252NH2 +)およびジメチルアンモニウム((CH32NH2 +)を含む、ジアルキルアンモニウムカチオンおよびトリアルキルアンモニウムカチオンも本発明で使用されてよい。アルキル鎖は最大100個の炭素原子、より好ましくは最大20個の炭素原子、最も好ましくは最大5個の炭素原子の長さを含有してよい。アルキル鎖は単一の炭素原子のみを含有してよいが、好ましくは少なくとも2個の炭素原子を含有する。アルキル鎖はすべて同じでもよく、または異なっていてもよい。
さらに、ジアルキルアンモニウムカチオン、トリアルキルアンモニウムカチオンおよびテトラアルキルアンモニウムカチオンの混合物を含む、異なるカチオンの混合物を使用してもよい。
本発明での使用に好適な他の有機カチオンとしては、アルキルホスホニウムカチオン、たとえばテトラアルキルホスホニウムカチオンを挙げることができる。
アルキルアンモニウムカチオンの対イオンはたとえばテトラフルオロボレート(BF4 -)、パークロレート(ClO4 -)またはヘキサフルオロホスフェート(PF6 -)であってよい。他の可溶性無機イオン、たとえばテトラフェニルボレートまたはクロリドを使用してよい。
金属イオンは、たとえば鉄イオン、スズイオンおよびリチウムイオンより選択することができ、このためFe2+、Fe3+、Sn2+およびLi+であることができる。金属イオンは、K+、Na+およびAl3+ならびに希土類イオンからも選択され得る。
金属イオンの対イオンは、クロリドまたは任意のその他の可溶性アニオン(たとえばアルキルアンモニウムカチオンについて上に挙げた対イオン、たとえばテトラフルオロボレート(BF4 -)、パークロレート(ClO4 -)またはヘキサフルオロホスフェート(PF6 -))であってよい。対イオンは、グラファイトを攻撃できないものであることが望ましい。
使用可能な溶媒としては、NMP、DMSO(ジメチルスルホキシド)、DMF(N,N’−ジメチルホルムアミド)およびその混合物が挙げられ、それらは有機溶媒の例である。一実施形態において、使用される溶媒はグラフェンまたはグラファイトナノプレートレット構造体に親和性があるので、電極にて製造される材料は溶媒によって除去される。別の実施形態において、溶媒は、グラフェンまたはグラファイトナノプレートレット構造体に対して親和性でないため、製造された材料は、電気化学セルの底部に落下し、製造されたグラフェンを容易に収集することができる。
アルキルアンモニウム塩と金属イオン塩との共融混合物を作製することによって電解質を形成し、続いて溶媒を添加することが好ましい場合がある。このことにより、本発明の方法は、適切なセル動作温度にて実施され、溶融塩を用いて動作させる必要を回避できる。溶媒混合物中で塩を形成する本方法は、米国特許第5,824,832号明細書およびGao 2008に記載されている。特に好ましい混合物としては、トリエチルアンモニウムヒドロクロリドと塩化第二鉄との1:1混合物の間で形成された共融相が挙げられ、続いてこの共融相に溶媒(DMSO、NMPまたはDMSO:NMPの1:1混合物)を添加する。先の各溶媒系で1モル溶液を形成するために、塩化第二鉄を塩化リチウムに代えることも好ましいことがある。
いくつかの実施形態において、アルキルアンモニウムカチオンの濃度は最小で1mM、0.1M、0.2Mまたは0.5Mであってよい。最大濃度は2M、1.5Mまたは1Mであってよい。
いくつかの実施形態において、金属カチオンの濃度は最小で1mM、0.1M、0.2Mまたは0.5Mであってよい。最大濃度は2M、1.5Mまたは1Mであってよい。
いくつかの実施形態において、電解質ならびに有機および金属イオン塩は、溶媒の飽和限度を超える濃度で溶媒中に懸濁されている。
セルの電位および電流密度
セルの作用電位は、少なくとも、還元インターカレーションの標準電位の電位となる。反応速度を上げるために、および陰極でのグラファイトのギャラリー中へカチオンを追い込むために過電位を使用してよい。当業者に公知の好適な基準に対して、好ましくは1mVから10Vの、より好ましくは1mVから5Vの過電位が使用される。端子2個のみで、基準電極のないセルにおいて、より大きい電位を電極に印加してもよいが、電極における過電位として作用するのではなく、著しい量の電位降下がセル抵抗で発生する。これらの場合、印加される電位は、最大20Vまたは30Vであってよい。
電極に印加される電圧をサイクルまたは掃引してよい。一実施形態において、どちらの電極もグラファイト系であり、電位は掃引されるので、電極は陽極から陰極へ、および陰極から陽極へ変化する。本実施形態において、カチオン性剥離は、電圧サイクルの間に電極の極性に応じて両方の電極にて起きる。いくつかの実施形態において、交流を使用することによって、高速インターカレーションおよび脱インターカレーションの両方が可能となる。
陰極における電流密度は、電極の表面積と使用した過電位の組合せによって制御される。該方法は、電流制御下で行うこともできる。
動作温度
セルを所望の材料の製造が可能となる温度にて動作させる。
セルは少なくとも10℃の、好ましくは少なくとも20℃の温度にて動作させてよい。セルの最高動作温度は100℃、より好ましくは90℃、80℃、70℃または50℃であってよい。いくつかの実施形態において、セルは少なくとも30、40または50℃の温度にて動作させてよい。セルの最高動作温度は120℃の高さであってよい。最適動作温度は、溶媒の性質によって変わる。本発明では、電解質の沸点までセルを動作させてよい。
カチオンの回収
一実施形態において、剥離に使用するカチオンは、剥離後に回収される。剥離した材料の洗浄および/または加熱、カチオンの電気化学的還元、剥離材料の超音波エネルギー処理、界面活性剤による剥離材料からの移動またはそれらの組合せによって、カチオンを回収してよい。
さらなる方法ステップ
一実施形態において、重合およびグラフェン層間の膨張のプロセスを通じてグラファイトの剥離を促進するため、有機イオンを第2段階にて添加してよい。好適な有機イオンとしては、電子吸引基、たとえばニトリル基、カルボキシル基、フェニル基およびビニル基を有する、重合のためのモノマーが挙げられる。
本発明の方法によって製造される厚さ100nm未満のグラフェンまたはグラファイトナノプレートレット構造体は、以下の:
(a)濾過、
(b)グラフェンまたはグラファイトナノプレートレット構造体を沈殿させる遠心力の使用、
(c)2種類の非混和性溶媒の界面でのグラフェンまたはグラファイトナノプレートレット構造体の回収、および
(d)沈降
を含む、いくつかの分離技法によって電解質から分離してよい。
電気化学的に剥離したグラフェンまたはグラファイトナノプレートレット構造体は、剥離後にさらに処理してよい。たとえばフレークサイズおよびグラフェン層の数を低減するために、超音波エネルギーおよび当業者に公知の他の技法を使用して、該材料をさらに剥離してよい。
いくつかの実施形態において、完全剥離を行うために、電気化学的インターカレーションを反復してよい。
陰極のグラファイトは、その剥離前に、たとえば硝酸中での酸化またはフッ化水素酸を使用するフッ素化によって、電気化学的に官能化されていてよい。このような場合、陰極は官能化の間に陽極となる。いくつかの状況において、電圧を反転させて、電気化学的剥離および官能化ステップをサイクルさせてよい。
ラマン分光法によるグラフェンの分析
ラマン分光法を使用して、Gピーク(約1580cm-1)および2Dピーク(約3200cm-1)の形状、強度および位置を通してフレークの有する層の数を測定できるということは、文献で十分に確立されている(いくつかの文献では、2DピークをG’ピークと呼ぶ)。該ピークの正確な位置は、使用する励起波長およびサンプル中でのドーピングレベルに依存する[Ferrari 2006]。単層グラフェンは概して、単一成分に一致可能な2Dピークを含み、Gピークと強度が同程度か、またはそれよりも高い。このG’ピークは、633nm励起レーザを用いて測定すると、約2637cm-1である。層の数が増加するにつれ、Gピークに対するG’ピークの相対強度が低下する。またG’ピークは広がり、その波数における位置が上昇する[Hao 2010]。たとえば2つの層に関する2Dピークは、4つの成分によって十分に説明される。)重大なことには、層の数が増加するにつれ、スペクトルは対称性が低くなり、2つの成分を有する1つのピークへと近づき、より低い波数により低い強度のショルダーを有する主ピークを伴う。
シリコン酸化物ウェハ上に付着したフレークを測定するために633nmレーザを使用すると、G’ピークは、1層、2層、3層、多層およびグラファイトについて、それぞれ約2637、約2663、約2665、約2675および約2688cm-1を中心とすることが予想される。
実施例1から4の一般条件
すべての電気化学実験は50mlガラスビーカー内で行った。ビーカーはゴム栓または特注のプラスチック蓋を用いて密閉した。電極を蓋の上に固定して、実験開始時の電極の隔離距離を5mmに固定する。電極の表面積を制御するために、電極は、垂直に移動されるステンレス鋼棒に、蓋にねじ止めされたM4ねじを使用して取り付けた。すべてのラマン分光法は、633nm励起レーザを使用して行った。
実施例1
両電極としてグラファイト棒を有するセルを、以下で詳説する電解質を用いて組み立てた。セルを室温にて動作させ、極性を連続的に(3分ごと1時間にわたって)反転させながら、20Vの電位を印加した。例(a)から(d)において、アルゴンを使用して不活性雰囲気をセル内に保持した。実験終了後に、酸性化水、蒸留水、エタノールおよびアセトンを使用した多ステッププロセスにて、電解質を浸出させた。得られた粉末は、10nm孔径濾紙を使用して濾過した。
使用した電解質は:
(a)電解質:0.1M Et3NCl、0.1M LiCl、20mL DMSO;
(b)電解質:1M Et3NCl、1M LiCl、20mL DMSO;
(c)電解質:1M Et3NCl、1M LiCl、20mL NMP;
(d)電解質:1M Et3NCl、1M LiCl、20mL DMSO/NMP(1:1);
(e)電解質:0.1M Et3NCl、0.1M LiCl、20mL DMSO−空気を含まず
であった。
結果
(a)粉末1.08gを得た。ラマンスペクトル(図1a)は、幅56.159cm-1の、2659cm-1を中心としたバンドを示す。これらの値は、3層未満のグラフェンサンプルに特有である。
(b)粉末0.84gを得た。ラマンスペクトル(図1b)は、数層グラフェンを示し得る、2668cm-1を中心とした非対称2Dバンドを示す。
(c)ラマンスペクトル(図1c)は、2655cm-1を中心とした対称2Dバンドを示す。
(d)ラマンスペクトル(図1d)は、数層グラフェンの形成を証明している。
(e)ラマンスペクトルは図1aのスペクトルとほぼ同一であった。雰囲気から吸収したガスおよび/または水分の影響は無視できることを示している。
実施例2
一方の電極がグラファイト棒であり、他方が白金であることを除いて、実施例1と同様にセルを組み立てた。Ag/AgCl基準電極を使用した。以下の実験を行った:
(a)電解質:1M Et3NCl、1M LiCl、DMSO;電位をグラファイト棒にて5Vと−5Vの間で、50mV/sの速度にて5回サイクルさせた。
(b)電解質:1M Et3NCl、1M LiCl、DMSO;(a)で200mAおよび−200mA定電流をそれぞれ90秒の期間にわたって印加することを除いて、サイクルを30分間反復した。
(c)電解質:1M Et3NCl、1M LiCl、DMSO;10V電位を、印加した定負電位によってグラファイトに10分間印加した。
結果
(a)洗浄および濾過後に黒色粉末約0.4gを回収した。図2aに示すラマンスペクトルは、幅72.3cm-1の、2660cm-1を中心とした2Dピークを有する。
(b)図2bに示すラマンスペクトルは、幅80.1cm-1の、2656cm-1を中心とした2Dピークを有する。
(c)ラマンスペクトルを図2cに示す。サンプルのAFM(原子間力顕微鏡法)により、1.3nmのフレーク厚が得られ、これは単層または2層グラフェンを示唆し、3.5nmは5層グラフェンを示す[Novoselov 2004]。
実施例3
実施例1と同様にセルを組み立て、以下のように動作させた:
(a)電解質:0.5M TMA(テトラメチルアンモニウム)Cl、1.4M LiCl、20ml DMSO;20V電位を、印加した定負電位によってグラファイトに10分間印加した。
(b)電解質:0.5M TMA Cl、1.4M LiCl、20ml NMP;20V電位を、印加した定負電位によってグラファイトに1.5時間印加した。
結果
(a)ラマンスペクトルを図3aに示す。
(b)得られた材料のラマンスペクトルを図3bおよび3cに示す。最初のスペクトルは数層グラフェンに非常に近く、他方は3層未満のグラフェンを示していると思われる(2Dピークの幅が48cm-1である)。
実施例4
グラファイト棒を作用電極として、Liを対電極として、Ag/AgClを基準電極として有するセルを上記のように組み立てた。電解質は、20mL DMSO中1M Et3NCl、1M LiCl、0.5M KClであった。電位をAg/AgClに対して2Vにて10分間保持して、次に10mVs-1にて−6Vまで線形掃引し、−6Vにて10分間保持して、次に0Vまで10mvsの速度で再び掃引した。サイクルを20回反復した。
粉末約0.67gを得た。ラマンスペクトルを図4aに示す。AFMを行い、1から5nmの厚さが示された。SEM(走査電子顕微鏡法)により最大35ミクロンの粒径が示された。TEM画像および回折パターンにより、多少の単層含量を有する代表的なグラフェン構造が示された。
実施例5
グラファイトペレット(直径12mm、厚さ2mm、電解質に面した表面積2.9cm2)をカソードとして使用し、直径0.5mmのPtワイヤをアノードとして使用した。これらを2端子セルモードの50mlガラス容器に入れ、プログラマブル電源(GW Instek PSP−405)に接続した。
最初の電極の隔離距離は10mmであった。使用した電解質は、溶融塩(塩化カリウム、塩化リチウムおよびトリエチルアミンヒドロクロリド、モル比1:2:1)の混合物を最初に形成することによって調製した。この混合物およそ10mlを2倍のDMSOに添加して、一晩撹拌し、安定な懸濁物を得た。
初期電流密度70mA/cm2で定電流クロノポテンショメトリーを使用して、すべての実験を行った。
サンプルを最初に30分間電気分解して、水で洗浄し、100℃にて乾燥させ、次に粉末をプレスして、上記と同じ寸法を有するペレットとした。新たなペレットを多孔性綿布で包み、上記のように4時間電気分解した。洗浄ステップ、再ペレット化ステップおよび電気分解ステップをさらに2回反復した。次に粉末をアルゴン下、500℃にて加熱し、揮発性物質をすべて除去した。
キャラクタリゼーション
ラマンスペクトルは、He−Neレーザ(633nm)に接続したRenishaw system 1000分光計を使用して得た。レーザスポットのサイズは約1〜2μmであり、オリンパスBH−1顕微鏡を使用してサンプルにレーザを集束させるときの電力は約1mWであった。Zeiss Leo 1530 FEGSEMを使用してSEM画像を撮影した。FEI Tecnai FZO 200kv FEGTEMを使用してTEM分析を行った。
測定したラマンスペクトル(図5aの例を参照)は、2645cm-1および2669cm-1に、平均FWHM=67cm-1の強い2Dバンドを有している。2D/G比は0.75から0.9である。Gバンドの強度はDバンドの強度よりも著しく高く、グラフェンが低い欠陥の強度を有することを示している。TEM画像を図5b、5cおよび5dに示す。SEM画像(図5e、5fおよび5g)に見られるように、製造されたグラフェンシートのサイズは、2μmから10μmに及んだ。
参考文献

以下の文献は参照により本明細書に組み込まれる。

[Novoselov 2004]Electric field effect in atomically thin carbon films,K.S.Novoselov et al.,Science,2004,5296,pp 666−669.

[Ruoff 2009]Chemical methods for the production of graphenes,S.Park and R.S.Ruoff,Nature Nanotechnology,2009,DOI:10.1038/nnano.2009.58

[Bae 2010]Roll−to−roll production of 30−inch graphene films for transparent electrodes,S.Bae et al.Nature Nanotechnology,2010,DOI:10.1038/NNANO.2010.132

[Ang 2009]High−Throughput Synthesis of Graphene by Intercalation−Exfoliation of Graphite Oxide and Study of Ionic Screening in Graphene Transistor,P.K.Ang et al.,ACS Nano,2009,3(11),pp.3587−3594

[Wang 2010]Direct exfoliation of natural graphite into micrometre size few layers graphene sheets using ionic liquids,X.Wang et al.,Chem.Commun.,2010,46,pp.4487−4489

[Liu 2008]N.Liu et al,One−Step Ionic−Liquid−Assisted Electrochemical Synthesis of Ionic−Liquid−Functionalized Graphene Sheets Directly from Graphite.Adv.Funct.Mater.2008,18,pp.1518−1525

[Lu 2009]One−Pot Synthesis of Fluorescent Carbon Nanoribbons,Nanoparticles,and Graphene by the Exfoliation of Graphite in Ionic Liquids,ACS Nano,2009,3(8)pp.2367−2375

[Simonet 1977]J.Simonet and N.Lund,Electrochemical Behavious of Graphite Cathodes in the Presence of Tetralkylammonium Cations,J.Electroanal.Chem.,1977,75,pp.719−730

[Kinloch,2003]I.A.Kinloch et al,Electrolytic,TEM and Raman studies on the production of carbon nanotubes in molten NaCl,Carbon,2003,41,pp.1127−1141

[Coleman 2008 & 2009]Y.Hernandez,et al,Nat.Nanotechnol.,2008,3,563;M.Lotya,et al,J.Am.Chem.Soc.,2009,131,3611.

[Valles 2008]Valles,C.et al.Solutions of negatively charged graphene sheets and ribbons.J.Am.Chem.Soc.130,15802−15804 (2008).

[Ferrari 2006]Ferrari,A.C.et al.Raman Spectrum of Graphene and Graphene Layers.Phys Rev Lett,97(2006),187401

[Hao 2010]Hao,Y et al.,Probing Layer Number and Stacking Order of Few−Layer Graphene by Raman Spectroscopy,Small,2010,6(2),195−200

[Wang 2011]Wang,J.,et al.,High−yield synthesis of few−layer graphene flakes through electrochemical expanstion of graphite in propylene carbonate electrolyte,JACS,2011,133,8888−8891

[Gao 2008]Gao,L.,et al.,Electrodeposition of Aluminum from AlCl3/Et3NHCl Ionic Liquids,Acta Physico−Chimica Sinica,Volume 24,Issue 6,June 2008,Pages 939−944

Claims (18)

  1. 電気化学セル中にて100nm未満の厚さを有するグラフェンおよび/またはグラファイトナノプレートレット構造体を製造する方法であって、前記セルが:
    (a)グラファイト性である陰極;
    (b)グラファイト性または別の材料であり得る陽極;ならびに
    (c)カチオンが有機イオンおよび金属イオンである溶媒中のイオンである電解質;
    を含み、
    前記セルに電流を流して陰極でグラフェンおよび/またはグラファイトナノプレートレット構造体を製造するステップを含む方法。
  2. 前記陰極がカチオンをインターカレーションすることができる層状化グラファイト化合物を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記陰極が高秩序熱分解グラファイト、天然グラファイトおよび合成グラファイトより選択される、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記有機カチオンがアルキルアンモニウムカチオンである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記アルキルアンモニウムカチオンがテトラアルキルアンモニウムである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記アルキルアンモニウムカチオンがテトラブチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウムおよびテトラメチルアンモニウムより選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記アルキルアンモニウムカチオンがトリアルキルアンモニウムである、請求項4に記載の方法。
  8. 前記アルキルアンモニウムカチオンがトリブチルアンモニウム、トリエチルアンモニウムおよびトリメチルアンモニウムより選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アルキルアンモニウムカチオンがジアルキルアンモニウムである、請求項4に記載の方法。
  10. 前記アルキルアンモニウムカチオンがジブチルアンモニウム、ジエチルアンモニウムおよびジメチルアンモニウムより選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記金属カチオンが鉄カチオンである、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記金属カチオンがスズカチオンである、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記金属カチオンがリチウムカチオンである、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  14. 対アニオンがクロリド、テトラフルオロボレート、パークロレートおよびヘキサフルオロホスフェートより選択される、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 20℃から100℃の温度にて行われる、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 100nm未満の厚さを有する前記グラフェンおよび/またはグラファイトナノプレートレット構造体が電解質から:
    (a)濾過、
    (b)前記グラフェンおよび/またはグラファイトナノプレートレット構造体を沈殿させる遠心力の使用、および
    (c)2種類の非混和性溶媒の界面での前記グラフェンおよび/またはグラファイトナノプレートレット構造体の回収
    より選択される少なくとも1つの技法によって分離される、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記電気化学的に剥離したグラフェンおよび/またはグラファイトナノプレートレット構造体が超音波エネルギーを使用してさらに処理される、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記陰極の前記グラファイトがその剥離前に、硝酸中での酸化またはフッ化水素酸を使用するフッ素化によって電気化学的に官能化される、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
JP2014560444A 2012-03-09 2013-03-08 グラフェンの製造 Expired - Fee Related JP6216724B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB1204279.2A GB201204279D0 (en) 2012-03-09 2012-03-09 Production of graphene
GB1204279.2 2012-03-09
PCT/GB2013/050573 WO2013132261A1 (en) 2012-03-09 2013-03-08 Production of graphene

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015516931A JP2015516931A (ja) 2015-06-18
JP6216724B2 true JP6216724B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=46026352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014560444A Expired - Fee Related JP6216724B2 (ja) 2012-03-09 2013-03-08 グラフェンの製造

Country Status (11)

Country Link
US (1) US9506156B2 (ja)
EP (1) EP2822894B1 (ja)
JP (1) JP6216724B2 (ja)
KR (1) KR102033191B1 (ja)
CN (1) CN104321275B (ja)
AU (1) AU2013229237B2 (ja)
CA (1) CA2864809C (ja)
ES (1) ES2674974T3 (ja)
GB (1) GB201204279D0 (ja)
SG (1) SG11201405573WA (ja)
WO (1) WO2013132261A1 (ja)

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6097908B2 (ja) * 2012-05-25 2017-03-22 国立研究開発法人物質・材料研究機構 剥離グラフェン膜の製造方法
JP6236830B2 (ja) * 2013-03-29 2017-11-29 日本電気株式会社 グラフェン凝集体の製造方法及びリチウムイオン電池用負極炭素材料
GB2516919B (en) 2013-08-06 2019-06-26 Univ Manchester Production of graphene and graphane
ES2534575B1 (es) * 2013-09-24 2016-01-14 Consejo Superior De Investigaciones Científicas (Csic) Exfoliación de grafito con disolventes eutécticos profundos
GB2520496B (en) * 2013-11-20 2020-05-27 Univ Manchester Production of graphene oxide
GB2523154B (en) * 2014-02-14 2016-04-27 Cambridge Entpr Ltd Method of producing graphene
CN105088261B (zh) * 2014-05-14 2017-10-20 国能纳米科技有限公司 石墨烯的制备方法
WO2016031081A1 (en) 2014-08-29 2016-03-03 Nec Corporation Electrochemically modified carbon material for lithium-ion battery
CN104264178B (zh) * 2014-09-17 2016-11-30 中国科学院青海盐湖研究所 一种电催化氧化制备氧化石墨烯的方法
CN104264179B (zh) * 2014-09-17 2016-06-22 中国科学院山西煤炭化学研究所 一种由石墨原矿电解法制备石墨烯的方法
JP6581340B2 (ja) * 2014-10-10 2019-09-25 株式会社Adeka 層状物質含有液の製造方法
GB201505304D0 (en) * 2015-03-27 2015-05-13 Univ Manchester Production of functionalised graphene
JP2016189321A (ja) * 2015-03-27 2016-11-04 Tdk株式会社 リチウムイオン二次電池用正極活物質、リチウムイオン二次電池用正極およびこれを用いたリチウムイオン二次電池
US10676834B2 (en) 2015-06-23 2020-06-09 Talga Resources Ltd Mining method and use of mined material in production of graphene and graphitic material
GB201517784D0 (en) 2015-10-08 2015-11-25 Univ Manchester Production of graphene
GB201517786D0 (en) * 2015-10-08 2015-11-25 Univ Manchester Methods and materials
CN105271205B (zh) * 2015-11-20 2017-12-29 复旦大学 一种利用电化学过程制备层数可控的高质量石墨烯的方法
GB201521056D0 (en) * 2015-11-30 2016-01-13 Univ Manchester Method
DE102016202202B4 (de) * 2016-02-12 2017-12-14 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung und Verfahren zur Expansion von Graphit zu Graphen
US11168404B2 (en) * 2016-02-17 2021-11-09 Global Graphene Group, Inc. Electrochemical method of producing single-layer or few-layer graphene sheets
JP6827699B2 (ja) * 2016-02-17 2021-02-10 株式会社キャタラー キャパシタ用炭素材料及びキャパシタ
US11247906B2 (en) * 2016-03-09 2022-02-15 Global Graphene Group, Inc. Electrochemical production of graphene sheets directly from graphite mineral
GB201604408D0 (en) * 2016-03-15 2016-04-27 Univ Manchester Mechanical exfoliation of 2-D materials
WO2017163464A1 (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 国立研究開発法人物質・材料研究機構 グラフェンとカーボンナノチューブとの積層体の製造方法、グラフェンとカーボンナノチューブとの積層体からなる電極材料、および、それを用いた電気二重層キャパシタ
PT109335A (pt) * 2016-04-20 2017-10-20 Univ De Trás-Os-Montes E Alto Douro Método de preparação de nanomateriais e suas propriedades electroquimicas.
US10435797B2 (en) * 2016-06-26 2019-10-08 Global Graphene Group, Inc. Electrochemical production of graphene sheets from coke or coal
US10081550B2 (en) 2016-06-26 2018-09-25 Nanotek Instruments, Inc. Direct ultrasonication production of graphene sheets from coke or coal
US10081551B2 (en) 2016-07-15 2018-09-25 Nanotek Instruments, Inc. Supercritical fluid process for producing graphene from coke or coal
US11121360B2 (en) 2016-07-15 2021-09-14 Nanotek Instruments Group, Llc Supercritical fluid production of graphene-based supercapacitor electrode from coke or coal
US20180072573A1 (en) * 2016-09-14 2018-03-15 Alpha Metals, Inc. Production of Graphene
GB201615820D0 (en) * 2016-09-16 2016-11-02 Univ Of Manchester The Production of functionalised graphene
CN109324096A (zh) * 2018-09-27 2019-02-12 台州学院 一种石墨烯增强传感器的制备方法
JP7257023B2 (ja) * 2018-09-28 2023-04-13 国立大学法人宇都宮大学 グラフェン分散液の製造方法
CN113518761A (zh) * 2018-12-19 2021-10-19 株式会社钟化 石墨的薄板状结构物的制造方法、以及薄片化石墨及其制造方法
US20210078863A1 (en) * 2019-09-12 2021-03-18 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Method and apparatus for the expansion of graphite
CA3097405A1 (en) 2019-11-25 2021-05-25 Institut National De La Recherche Scientifique Reduced graphene oxide/manganese(iv) oxide nanocomposite and electrode comprising same, method of manufacture of various graphene material/metal oxide nanocomposites
CN110950331A (zh) * 2019-12-02 2020-04-03 陕西科技大学 一种大批量制备氟化石墨烯分散液的方法
CN112408370A (zh) * 2020-12-11 2021-02-26 中国科学院兰州化学物理研究所 一种工业润滑油用石墨烯添加剂的制备方法
PL436411A1 (pl) 2020-12-21 2022-06-27 Instytut Niskich Temperatur I Badań Strukturalnych Im. Włodzimierza Trzebiatowskiego Polskiej Akademii Nauk Sposób wytwarzania płatkowego grafenu bezpośrednio z grafitu mineralnego
IT202100019073A1 (it) * 2021-07-19 2023-01-19 Univ Degli Studi Roma La Sapienza Sensore elettrochimico di sudore indossabile e flessibile costituito da membrana in composito polimerico contenente grafene.
CN113830755B (zh) * 2021-09-14 2023-08-08 广西师范大学 一种一步法电化学制备钴单质-石墨烯插层化合物的方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB217115A (en) 1923-10-03 1924-06-12 Friedrich Emil Krauss Improvements in or relating to portable fire extinguishers
GB1109143A (en) 1964-04-24 1968-04-10 United Aircraft Corp Electrochemical interconversion of carbon dioxide and oxygen and an electrolytic cell therefor
US4486286A (en) 1982-09-28 1984-12-04 Nerken Research Corp. Method of depositing a carbon film on a substrate and products obtained thereby
US4608133A (en) 1985-06-10 1986-08-26 Texaco Inc. Means and method for the electrochemical reduction of carbon dioxide to provide a product
US5824832A (en) 1996-07-22 1998-10-20 Akzo Nobel Nv Linear alxylbenzene formation using low temperature ionic liquid
CA2344509C (en) 1999-04-07 2008-03-25 Graftech Inc. Flexible graphite article and method of manufacture
JP2001089887A (ja) 1999-09-22 2001-04-03 Iwasaki Electric Co Ltd ダイヤモンド薄膜を用いた電解反応用電極及びそれを用いた二酸化炭素の還元方法
US7071258B1 (en) 2002-10-21 2006-07-04 Nanotek Instruments, Inc. Nano-scaled graphene plates
JP3721402B2 (ja) 2002-10-23 2005-11-30 独立行政法人産業技術総合研究所 二酸化炭素の電解還元用電極材料
WO2006037955A1 (en) 2004-10-01 2006-04-13 Cambridge Enterprise Limited Electrochemical method, apparatus and carbon product
NO20054895L (no) 2005-10-21 2007-04-23 Norsk Hydro As Fremgangsmate for fremstilling av karbonmaterialer
CA2642427C (en) * 2006-02-15 2014-03-25 Akzo Nobel N.V. Method to electrodeposit metals using ionic liquids
WO2008019154A2 (en) 2006-08-05 2008-02-14 Reveo, Inc. Methods of and systems for forming carbon based materials
US7892514B2 (en) 2007-02-22 2011-02-22 Nanotek Instruments, Inc. Method of producing nano-scaled graphene and inorganic platelets and their nanocomposites
US8524067B2 (en) * 2007-07-27 2013-09-03 Nanotek Instruments, Inc. Electrochemical method of producing nano-scaled graphene platelets
US7993780B2 (en) * 2007-10-05 2011-08-09 Nanotek Instruments, Inc. Process for producing carbon anode compositions for lithium ion batteries
US7790285B2 (en) 2007-12-17 2010-09-07 Nanotek Instruments, Inc. Nano-scaled graphene platelets with a high length-to-width aspect ratio
US8883114B2 (en) 2007-12-26 2014-11-11 Nanotek Instruments, Inc. Production of ultra-thin nano-scaled graphene platelets from meso-carbon micro-beads
US20110319554A1 (en) * 2008-11-25 2011-12-29 The Board Of Trustees Of The University Of Alabama Exfoliation of graphite using ionic liquids
GB0912972D0 (en) 2009-07-24 2009-09-02 Univ Exeter Electromechanical methods
WO2011111791A1 (ja) 2010-03-11 2011-09-15 国立大学法人北海道大学 カーボンナノチューブの製造方法
JP5908468B2 (ja) 2010-06-25 2016-04-26 ナショナル ユニヴァーシティー オブ シンガポール グラファイト剥離によってグラフェンを形成する方法
CN102465309A (zh) 2010-11-10 2012-05-23 海洋王照明科技股份有限公司 一种石墨烯制备方法
GB201104096D0 (en) 2011-03-10 2011-04-27 Univ Manchester Production of graphene
TWI522314B (zh) 2011-12-23 2016-02-21 中央研究院 規模化量產製造石墨烯及石墨烯氧化物之設備及其方法
TW201326036A (zh) 2011-12-27 2013-07-01 Ind Tech Res Inst 石墨烯的形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2674974T3 (es) 2018-07-05
AU2013229237A1 (en) 2014-09-25
AU2013229237B2 (en) 2016-06-30
KR102033191B1 (ko) 2019-10-16
KR20150008050A (ko) 2015-01-21
SG11201405573WA (en) 2014-11-27
EP2822894B1 (en) 2018-05-02
CN104321275A (zh) 2015-01-28
WO2013132261A1 (en) 2013-09-12
EP2822894A1 (en) 2015-01-14
CA2864809A1 (en) 2013-09-12
GB201204279D0 (en) 2012-04-25
US20150027900A1 (en) 2015-01-29
JP2015516931A (ja) 2015-06-18
CA2864809C (en) 2020-07-14
US9506156B2 (en) 2016-11-29
CN104321275B (zh) 2017-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6216724B2 (ja) グラフェンの製造
JP5797784B2 (ja) グラフェンの製造
RU2682166C2 (ru) Получение графена и графана
JP7336987B2 (ja) グラフェンの製造
US10549999B2 (en) Production of graphene
Chaskar et al. Mechanism of Synthesis for Graphene and Its Derivatives by Electrochemical Exfoliation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6216724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees