JP6216620B2 - 端子防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、端子防水構造に関する。
従来、電線の端末部に接続される端子金具の一例として、例えばアース用端子金具が知られている。このアース用端子金具は、電線の端末部に接続される芯線圧着部と、ボルト孔が形成された電気接触部とを備え、車体パネルにボルト固定されて使用される。ところが、このような構造は、降雨や車両の洗浄等によって芯線圧着部に水滴が付着すると、その水滴が、電線の端末部から毛細管現象によって被覆内に浸入してしまうおそれがある。そこで、電線の端末部をモールド樹脂でモールドして防水する端子防水構造が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
例えば、図6に示すモールドコネクタ付きの電線は、芯線501が絶縁被覆503で被覆されている被覆電線505の端末より芯線501が露出され、芯線501に端子507が接続される。そして、端子507の電気接触部509が露出されると共に、端子507のバレル511からなる電線接続部および端子507と接続される被覆電線505の端末がモールド樹脂513でモールドされてモールドコネクタが一体に設けられている。被覆電線505の絶縁被覆503の表面には凹凸部515が予め設けられており、絶縁被覆503の表面とモールドコネクタとの接合面は凹凸嵌合形状とされている。これにより、凹凸部515が形成された絶縁被覆503のゴム弾性により、絶縁被覆503の表面とモールドコネクタとの接合面の密着性が高められている。
また、図7に示す電線端末部の防水構造は、モールド樹脂513において被覆電線505の絶縁被覆503に対応する部分(被覆電線505が導出されている側の部分)の前寄り位置に、低剛性部517が形成されている。低剛性部517は、モールド樹脂513における本体部519の厚みよりも全周にわたって薄肉とすることにより剛性を低くした部分である。そして、モールド樹脂513における後端縁部(被覆電線505が導出されている側の端縁部)は薄肉とされずに残されており、低剛性部517よりも剛性の高い高剛性部521とされている。これにより、同じ角度で被覆電線505が振られた場合、モールド樹脂513の後端面(被覆電線505が導出されている側の端面523)位置における被覆電線505の曲げ角度は、モールド樹脂513に低剛性部517がない場合に比べ小さくなり、被覆が破損したり隙間が生じたりすることが回避される。
特開2010−97704号公報 特開2007−134134号公報
しかしながら、上述のように被覆電線505の端末がモールド樹脂513でモールドされた端子防水構造は、電線部が車輌に搭載するために大きく曲げられた場合など、モールド部に直接荷重がかかってしまい、被覆電線505とモールド樹脂513との間に剥離の発生が考えられる。
更に、例えば図8に示すように、被覆電線505が同図の上側へ持ち上げられて大きく曲げられると、端子末端部525を覆う樹脂部分に応力が集中し、最悪の場合、モールド樹脂513に割れ527などが発生してしまう。これを防止するためには、モールド樹脂の樹脂材料の伸び(特許文献1で言うゴム弾性)・強度などを上げる必要があるが、高価な樹脂材料が必要となる。また、特許文献2の低剛性部を形成する場合にも伸び性の高い高価な樹脂材料が必要となる。更に、低剛性部を設けることにより曲げを許容する構造は、エンジンの振動等が長期に渡って加わる使用条件下では疲労が生じやすくなる不利がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、モールド樹脂の樹脂材料選定の範囲を広げ、安価な材料の設定を可能にしながら、防水性能、防食性能を安定させることができる端子防水構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え、前記可撓性延長部は、先端部が前記モールド樹脂部の樹脂表面に表出されるか、或いは前記モールド樹脂部から突出されていることを特徴とする端子防水構造。
上記(1)の構成の端子防水構造によれば、従来は端子末端部となっていた端子の電線接続部から更に可撓性延長部が被覆電線に沿って延出されている。
そこで、モールド樹脂部から引き出された被覆電線が曲げられると、モールド樹脂部に加わる曲げ荷重が可撓性延長部によって支持される。即ち、可撓性延長部が撓み変形することで、モールド樹脂部に直接加わる曲げ荷重が抑制される。そこで、被覆電線とモールド樹脂部に剥離が生じにくくなり、モールド樹脂部に割れなどが発生しなくなる。
そして、可撓性延長部によりモールド樹脂部に加わる曲げ荷重が抑制されるので、モールド樹脂部の樹脂材料の伸び・強度などを上げる必要がなくなり、安価な樹脂材料を用いることができる。
(2) 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え、前記可撓性延長部が前記モールド樹脂部から突出され、前記モールド樹脂部から突出した突出先端部には前記被覆電線を加締め固定する外部加締め部が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
上記(2)の構成の端子防水構造によれば、可撓性延長部が、被覆電線に沿ってモールド樹脂部から突出される。モールド樹脂部から引き出された被覆電線は、突出先端部に形成された外部加締め部によって可撓性延長部に一体に固定される。即ち、電線接続部と外部加締め部の間で、モールド樹脂部による防水処理が完結されている。
そこで、モールド樹脂部から引き出された被覆電線が曲げられると、曲げによる力は、可撓性延長部の外部加締め部によって支持される。これにより、曲げによる力がモールド樹脂部に直接加わらなくなる。外部加締め部は、被覆電線を加締め固定しているので、全ての方向の曲げによって生じる力を支持できる。
(3) 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え、前記モールド樹脂部に覆われている部分の前記可撓性延長部には、前記被覆電線の外周から離間して前記モールド樹脂部を回り込ませる凹部が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
(4) 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え、前記可撓性延長部が前記モールド樹脂部から突出され、前記モールド樹脂部から突出した突出先端部には前記被覆電線を加締め固定する外部加締め部が形成され、前記モールド樹脂部に覆われている部分の前記可撓性延長部には、前記被覆電線の外周から離間して前記モールド樹脂部を回り込ませる凹部が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
上記(3)及び(4)の構成の端子防水構造によれば、モールド樹脂部に覆われている部分の可撓性延長部に形成された凹部は、被覆電線の外周から離間する。この離間によって被覆電線と可撓性延長部の間に、確実に樹脂注入空間が確保される。この樹脂注入空間に、モールド樹脂が回り込むことで、モールド樹脂部が被覆電線の外周方向に連続形成される。これにより、被覆電線が可撓性延長部に接することでモールド樹脂部が被覆電線の外周方向に分断されることがなくなり、端子はモールド樹脂部による被覆電線のモールドが確実となる。
) 上記()の構成の端子防水構造であって、前記可撓性延長部における前記凹部が形成された部分の外側面が前記モールド樹脂部の表面に表出され、前記可撓性延長部における前記凹部が形成された部分には樹脂確認孔が穿設されていることを特徴とする端子防水構造。
上記()の構成の端子防水構造によれば、凹部が形成された部分の可撓性延長部の外側面がモールド樹脂部の表面に表出し、表出した部分の外側面に樹脂確認孔が設けられる。凹部によって形成された樹脂注入空間に注入されたモールド樹脂は、この樹脂確認孔によって視認、または治具等で確認可能となる。即ち、凹部の樹脂注入空間にモールド樹脂が確実に注入されているか否かの確認が容易に行えるようになる。
本発明に係る端子防水構造によれば、モールド樹脂の樹脂材料選定の範囲を広げ、安価な材料の設定を可能にしながら、防水性能、防食性能を安定させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
(a)は本発明の第1実施形態に係る端子防水構造を備える端子の一部分を切り欠いた側面図、(b)は(a)に示した端子の平面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る端子防水構造を備える端子の一部分を切り欠いた側面図、(b)は(a)に示した端子の平面図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る端子防水構造を備える端子の一部分を切り欠いた側面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 比較例に係る端子の可撓性延長部における横断面図である。 本発明の第4実施形態に係る端子防水構造を備える端子の一部分を切り欠いた側面図である。 従来のモールドコネクタ付きの電線の一部分を切り欠いた断面図である。 従来の電線端末部の防水構造における一部分を切り欠いた断面図である。 従来の端子防水構造における割れ発生時の動作説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施形態に係る端子防水構造は、図1に示すように、電気接触部15と電気接触部15に連設される電線接続部20とを有する端子13と、末端が電線接続部20に電気的に接続される被覆電線11と、電線接続部20に連設されて被覆電線11に沿って延在する可撓性延長部21と、被覆電線11の末端が接続された電線接続部20及び可撓性延長部21をモールドして被覆電線11が引き出されるモールド樹脂部39と、を備える。
端子13は、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工を施したものであり、車体パネル(図示略)に固定される電気接触部15を有するLA端子である。電気接触部15の中心には、ボルト孔23が形成されている。電気接触部15の後部にはクランク曲げ部25が連設されている。クランク曲げ部25は、電気接触部15の後部位置において上方に折り曲げられた後、後方に折り曲げられた形態を有し、その後端部に電線接続部20が連なって形成(連設)されている。
電線接続部20は、電気接触部15に連設される芯線圧着部17と、芯線圧着部17に連設される絶縁被覆加締め部19とを有している。
芯線圧着部17は、クランク曲げ部25の後端部における左右両側縁からカシメ片27を立ち上げた周知のオープンバレル形状を有する。芯線圧着部17は、被覆電線11の端末部に露出された芯線29を締め付けることで被覆電線11と電気的に接続される。この端子13は、車体パネルの所定位置から立ち上がるスタッドボルト(図示略)に電気接触部15のボルト孔23を通してナットで締め付けることにより固定され、車体パネルと電気的に接続される。
絶縁被覆加締め部19は、芯線圧着部17の電気接触部15と反対側に連設される。絶縁被覆加締め部19は、被覆電線11の絶縁被覆上を加締めるための加締爪31を有している。この加締爪31が加締められて被覆電線11の絶縁被覆33が固定される。
可撓性延長部21は、電線接続部20の絶縁被覆加締め部19に連設され、被覆電線11に沿って延在している。可撓性延長部21の先端部35は、モールド樹脂部39中に配置されていても、樹脂表面37に表出して配置されていても、モールド樹脂部39から突出されていてもよい。可撓性延長部21の先端部35は、モールド樹脂部39中に配置される場合、樹脂表面37に近接して配置されることが好ましい。これは、被覆電線11が曲げられた際、モールド樹脂部39の中央部に応力を集中しにくくするためである。
被覆電線11は、末端に露出させた芯線29が電線接続部20の芯線圧着部17に圧着される。芯線29が芯線圧着部17に固定された被覆電線11は、更に絶縁被覆33が電線接続部20の絶縁被覆加締め部19に加締め固定される。
モールド樹脂部39は、被覆電線11が取り付けられた電線接続部20の芯線圧着部17および絶縁被覆加締め部19と、可撓性延長部21とをモールドする。このモールド樹脂部39からは、末端が端子13に接続された被覆電線11が引き出される。このモールド樹脂部39により、被覆電線11と端子13との接続部分は隙間なく包囲され、この接続部分に外部から水が浸入しないように構成されている。
本第1実施形態に係る端子防水構造では、従来は端子末端部となっていた端子13の電線接続部20の絶縁被覆加締め部19から更に可撓性延長部21が被覆電線11に沿って延出されている。そこで、モールド樹脂部39から引き出された被覆電線11が曲げられると、モールド樹脂部39に加わる曲げ荷重が可撓性延長部21によって支持される。
即ち、可撓性延長部21が撓み変形することで、モールド樹脂部39に直接加わる曲げ荷重が抑制される。そこで、被覆電線11とモールド樹脂部39に剥離が生じにくくなり、モールド樹脂部39に割れなどが発生しなくなる。
その結果、降雨や車両の洗浄等によって水滴が付着しても、その水滴が、被覆電線11の端末部から毛細管現象によって絶縁被覆33内に浸入してしまうことがなくなる。
また、特に、アルミニウムまたはアルミニウム合金ならなる芯線29を銅または銅合金からなる端子13に接続することにより、異種金属接触による電食が起き易い銅−アルミニウム接触となるような場合であっても、この異種金属接触箇所をモールド樹脂部39によって確実に防水することができ、良好な耐食性を確保することができる。
そして、可撓性延長部21によりモールド樹脂部39に加わる曲げ荷重が抑制されるので、モールド樹脂部39の樹脂材料の伸び・強度などを上げる必要がなくなり、安価な樹脂材料を用いることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る端子防水構造を説明する。
なお、以下の各実施形態において、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本第2実施形態に係る端子防水構造は、図2に示すように、端子41の可撓性延長部43がモールド樹脂部39から突出される。そして、モールド樹脂部39から突出した突出先端部35Aには、被覆電線11を加締め固定する外部加締め部45が形成されている。外部加締め部45は、被覆電線11の絶縁被覆33上を加締めるための加締爪31を有している。この加締爪31が加締められて被覆電線11の絶縁被覆33が固定される。
本第2実施形態に係る端子防水構造によれば、可撓性延長部43が、被覆電線11に沿ってモールド樹脂部39の後端面から突出される。モールド樹脂部39の後端面から引き出された被覆電線11は、突出先端部35Aに形成された外部加締め部45によって可撓性延長部43に一体に固定される。即ち、電線接続部20の絶縁被覆加締め部19と外部加締め部45の間で、モールド樹脂部39による防水処理が完結されている。この際、モールド樹脂部39の後端面は、絶縁被覆加締め部19の後端と外部加締め部45の後端との間であって該外部加締め部45の後端からはみ出さない領域であればどの位置でもよい。
そこで、モールド樹脂部39から引き出された被覆電線11が曲げられると、曲げによる力は、可撓性延長部43の外部加締め部45によって支持される。これにより、曲げによる力がモールド樹脂部39に直接加わらなくなる。外部加締め部45は、被覆電線11を加締め固定しているので、全ての方向の曲げによって生じる力を支持できる。
次に、第3実施形態に係る端子防水構造を説明する。
本第3実施形態に係る端子防水構造は、図3に示すように、端子47の可撓性延長部49に、凹部51が形成されている。凹部51は、モールド樹脂部39に覆われている可撓性延長部49の部分53に形成される。この凹部51は、被覆電線11の外周から離間していることで、図3(b)に示すように、被覆電線11と可撓性延長部49の間にモールド樹脂部39を回り込ませる。
本第3実施形態に係る端子防水構造によれば、モールド樹脂部39に覆われている部分53の可撓性延長部49に形成された凹部51は、被覆電線11の外周から離間する。この離間によって被覆電線11と可撓性延長部49の間に、確実に樹脂注入空間55が確保される。この樹脂注入空間55に、モールド樹脂が回り込むことで、モールド樹脂部39が被覆電線11の外周方向に連続形成される。この際、モールド樹脂部39の後端面は、樹脂注入空間55と外部加締め部45の後端との間であって該外部加締め部45の後端からはみ出さない領域であればどの位置でもよい。
これにより、図4に示す比較例に係る端子47Aの可撓性延長部49Aのように、被覆電線11がモールド樹脂部39に覆われている部分53Aに接することで円周方向に分断されることがなくなり、本第3実施形態に係る端子47は、モールド樹脂部39による被覆電線11のモールドが確実となる。
次に、第4実施形態に係る端子防水構造を説明する。
本第4実施形態に係る端子防水構造では、図5に示すように、端子57の可撓性延長部49における凹部51が形成された部分53の外側面61がモールド樹脂部39の樹脂表面(表面)37に表出され、可撓性延長部49における凹部51が形成された部分53には樹脂確認孔59が穿設されている。即ち、樹脂確認孔59は、モールド樹脂部39の外側から視認可能となっている。この際、モールド樹脂部39の後端面は、樹脂確認孔59と外部加締め部45の後端との間であって該外部加締め部45の後端からはみ出さない領域であればどの位置でもよい。
本第4実施形態に係る端子防水構造によれば、凹部51が形成された部分53の可撓性延長部49の外側面61がモールド樹脂部30の樹脂表面37に表出し、表出した部分53の外側面61に樹脂確認孔59が設けられる。凹部51によって形成された樹脂注入空間55に注入されたモールド樹脂は、この樹脂確認孔59によって視認、または治具等で確認可能となる。即ち、凹部51の樹脂注入空間55にモールド樹脂が確実に注入されているか否かの確認が容易に行えるようになる。
ここで、上述した本発明に係る端子防水構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電気接触部15と前記電気接触部15に連設される電線接続部20とを有する端子13と、末端が前記電線接続部20に電気的に接続される被覆電線11と、前記電線接続部20に連設されて前記被覆電線11に沿って延在する可撓性延長部21と、前記被覆電線11の末端が接続された前記電線接続部20及び前記可撓性延長部21をモールドして前記被覆電線11が引き出されるモールド樹脂部39と、を備えることを特徴とする端子防水構造。
[2] 上記[1]の構成の端子防水構造であって、前記可撓性延長部43が前記モールド樹脂部39から突出され、前記モールド樹脂部39から突出した突出先端部35Aには前記被覆電線11を加締め固定する外部加締め部45が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
[3] 上記[1]または[2]の構成の端子防水構造であって、前記モールド樹脂部39に覆われている部分53の前記可撓性延長部49には、前記被覆電線11の外周から離間して前記モールド樹脂部39を回り込ませる凹部51が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
[4] 上記[3]の構成の端子防水構造であって、前記可撓性延長部49における前記凹部51が形成された部分53の外側面61が前記モールド樹脂部39の表面(樹脂表面)37に表出され、前記可撓性延長部49における前記凹部51が形成された部分53には樹脂確認孔59が穿設されていることを特徴とする端子防水構造。
従って、本実施形態に係る端子防水構造によれば、モールド樹脂の樹脂材料選定の範囲を広げ、安価な材料の設定を可能にしながら、防水性能、防食性能を安定させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…被覆電線
15…電気接触部
13…端子
17…芯線圧着部
19…絶縁被覆加締め部
20…電線接続部
21…可撓性延長部
29…芯線
33…絶縁被覆
35…先端部
35A…突出先端部
37…樹脂表面(表面)
39…モールド樹脂部
45…外部加締め部
51…凹部
53…部分
59…樹脂確認孔
61…外側面

Claims (5)

  1. 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、
    末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、
    前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、
    前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え
    前記可撓性延長部は、先端部が前記モールド樹脂部の樹脂表面に表出されるか、或いは前記モールド樹脂部から突出されていることを特徴とする端子防水構造。
  2. 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、
    末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、
    前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、
    前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え、
    前記可撓性延長部が前記モールド樹脂部から突出され、前記モールド樹脂部から突出した突出先端部には前記被覆電線を加締め固定する外部加締め部が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
  3. 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、
    末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、
    前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、
    前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え、
    前記モールド樹脂部に覆われている部分の前記可撓性延長部には、前記被覆電線の外周から離間して前記モールド樹脂部を回り込ませる凹部が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
  4. 電気接触部と前記電気接触部に連設される電線接続部とを有する端子と、
    末端が前記電線接続部に電気的に接続される被覆電線と、
    前記電線接続部に連設されて前記被覆電線に沿って延在する可撓性延長部と、
    前記被覆電線の末端が接続された前記電線接続部及び前記可撓性延長部をモールドして前記被覆電線が引き出されるモールド樹脂部と、を備え、
    前記可撓性延長部が前記モールド樹脂部から突出され、前記モールド樹脂部から突出した突出先端部には前記被覆電線を加締め固定する外部加締め部が形成され、
    前記モールド樹脂部に覆われている部分の前記可撓性延長部には、前記被覆電線の外周から離間して前記モールド樹脂部を回り込ませる凹部が形成されていることを特徴とする端子防水構造。
  5. 請求項4に記載の端子防水構造であって、
    前記可撓性延長部における前記凹部が形成された部分の外側面が前記モールド樹脂部の表面に表出され、前記可撓性延長部における前記凹部が形成された部分には樹脂確認孔が穿設されていることを特徴とする端子防水構造。
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