JP6216566B2 - 航空手荷物用タグ - Google Patents

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Description

本発明は、航空手荷物用タグに関する。
従来、航空手荷物の管理には、バーコードや非接触型ICタグを利用した航空手荷物タグによる自動認識管理システムが用いられている。
航空手荷物タグは、例えば、次のように用いられている。配送用荷札の基体上の感熱剤塗膜の上のバリアコートの上に多色印字が施され、永久接着剤を配送用荷札の裏面に塗布し、その配送用荷札を接着剤に面するリリース剤を含ませた剥離シートの表面に固着する。また、剥離シートの裏面に印字する。そして、剥離シートと手荷物引取用半券を、配送用荷札から切離して、その後、乗客航空券または同種の他のもののはいった書類束にステープルで止めるか、あるいは、貼付ける。
このような航空手荷物タグは、例えば、細長く延びた剥離紙に多数のICタグをほぼ等間隔に貼付してロール状に巻き取られた状態のICロールタグとして用いられている。
ICロールタグを使用する際に、通信が不可能であったり、通信距離が不足していたりすると、手荷物の管理を正確に行うことができないため、予め検査する必要がある。
ICロールタグの検査では、通信が不可能な場合や通信距離が不足している場合に不良品と判断される。アンテナまたはICチップが不良であるとき、あるいは、アンテナとICチップとの接続が不良であるときに、ICロールタグが通信不可になる。また、製造誤差などによりアンテナに所要の特性を確保することができないとき、ICロールタグの通信距離が不足する。
ICロールタグの後処理工程の効率化を図るには、ICロールタグから検査により不良品ICタグを取り除き、しかも不良品ICタグの欠落領域が残らないように不良品ICタグの欠落領域を良品ICタグで埋める必要である。
そこで、以下のように、2つのICロールタグを用いて、良品率が100% の1つのICロールタグを得る技術が提案されている。
第1のICロールタグを巻き解きながら、各ICタグを第1のリーダライタにより順次検査する。同様に、第2のICロールタグを巻き解きながら、各ICラベルを第2のリーダライタにより順次検査する。
そして、第1のバキュームローラを用いて、第1のリーダライタの検査により不良品と判定された不良品ICタグを第1のICロールタグから第2のICロールタグへ移し換える。また、第2のバキュームローラを用いて、第2のリーダライタの検査により良品と判定された良品ICタグを第2のICロールタグから第1のICロールタグへ移し換える。
すなわち、第1のICロールタグで発生する不良品ICタグの欠落領域が、第2のICロールタグからの良品ICタグで順次埋められ、第2のICロールタグで発生する良品ICタグの欠落領域が、第1のICロールタグからの不良品ICタグで順次埋められる。
その結果、最終的には、第1のICロールタグは良品率が100% になり、第2のICロールタグの先頭部分に不良品ICタグが連続的に並ぶことになる(例えば、特許文献1参照)。
特許第3970198号公報
特許文献1では、1つの良品のICロールタグを得るために、2つのロールタグを用いる必要があるばかりでなく、製造に要する時間が長くなるため、工程が複雑になるばかりでなく、製造コストが高くなるという課題があった。また、1つの良品のICロールタグを得るためには、1つの不良品のICロールタグが発生し、その不良品のICロールタグは製品化されずに廃棄されるため、廃棄物が増加するばかりでなく、無駄が生じるという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、不良品のインレットの交換を個別に行うことが可能であり、廃棄物の発生量を低減した航空手荷物用タグを提供することを目的とする。
本発明の航空手荷物用タグは、シート状の基材と、該基材の一方の面に設けられた第一粘着剤層と、該第一粘着剤層における前記基材と接する面とは反対側の面に設けられたインレットと、前記インレットを覆うとともに、前記第一粘着剤層と重なるように設けられた第二粘着剤層と、該第二粘着剤層における前記第一粘着剤層と接する面とは反対側の面に設けられた剥離紙と、を備えてなる積層シートから構成され、前記第一粘着剤層は、貼着後も剥離が可能であり、剥離後は再貼付が可能な粘着剤からなり、前記第二粘着剤層における前記インレットと接する部分に疑似接着部が設けられ、前記剥離紙における前記インレットと重なる部分の近傍に、前記積層シートの長手方向に対して垂直な方向に沿って分離線が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、不良品のインレットの交換を個別に行うことが可能であり、廃棄物の発生量を低減した航空手荷物用タグを提供することができる。
本発明の航空手荷物用タグの一実施形態を示す概略平面図であり、(a)は基材の一方の面(表面)側から視た図、(b)は基材の他方の面(裏面)側から視た図である。 図1(a)のA−A線および図1(b)のB−B線に沿う断面図である。 航空手荷物用タグの使用方法を示す概略斜視図である。
本発明の航空手荷物用タグの実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の航空手荷物用タグの一実施形態を示す概略平面図であり、(a)は基材の一方の面(表面)側から視た図、(b)は基材の他方の面(裏面)側から視た図である。図2は、図1(a)のA−A線および図1(b)のB−B線に沿う断面図である。
本実施形態の航空手荷物用タグ10は、シート状の基材11と、基材11の一方の面11aに設けられた第一粘着剤層12と、基材11の他方の面11bに設けられた感熱剤層13と、第一粘着剤層12における基材11と接する面とは反対側の面(以下、「一方の面」と言う。)12aに設けられたインレット14と、インレット14を覆うとともに、第一粘着剤層12と重なるように設けられた第二粘着剤層15と、第二粘着剤層15における第一粘着剤層12と接する面とは反対側の面(以下、「一方の面」と言う。)15aに設けられた剥離紙16と、を備えてなる積層シート20から構成されている。
積層シート20は、長手方向に沿って、第1片21、第2片22および第3片23が順に連接されてなる単位(図1および2において、符合20Aで示す。)が、繰り返して複数連接されてなるものである。すなわち、積層シート20の単位20Aにおいて、第1片21と第3片23が両端部を形成している。
積層シート20の単位20A同士は、ミシン線31を介して連接されている。
第1片21と第2片22は、ミシン線32を介して連接されている。また、第2片22と第3片23は、ミシン線33を介して連接されている。
さらに、第1片21は、ミシン線34,35を介して連接する3つの小片24,25,26から構成されている。
なお、第1片21は、例えば、手荷物に貼付される到着宛用片である。第2片22は、例えば、手荷物の取手部分などに固定される配送用荷札である。第3片23は、例えば、手荷物の控えとして、旅客に渡される旅客控用片である。
ミシン線31,32,33,34,35は、積層シート20の長手方向に対して垂直な方向に形成されている。ミシン線31,32,33,34,35は、基材11、第一粘着剤層12、感熱剤層13および第二粘着剤層15にわたって設けられている。
ミシン線31により、単位20Aを長手方向に引っ張った際に、積層シート20から単位20Aを容易に分離する(切り取る)ことができる。また、ミシン線32により、第1片21を、単位20Aの長手方向に引っ張った際に、第2片22から分離することができる。また、ミシン線33により、第3片23を、単位20Aの長手方向に引っ張った際に、第2片22から分離することができる。さらに、分離した第1片21を、ミシン線34,35に沿って分離することにより、3つの小片24,25,26にする分割することができる。
第1片21、第2片22および第3片23の長さおよび幅は、特に限定されるものではなく、適用する手荷物や航空会社などに応じて適宜設定される。
第一粘着剤層12は、貼着後も剥離が可能であり、剥離後は再貼付が可能な粘着剤からなる。第一粘着剤層12は、基材11の一方の面11a全面に設けられており、インレット14を所定の位置に固定するとともに、第二粘着剤層15を積層するために用いられる。
第二粘着剤層15におけるインレット14と接する部分には、疑似接着部17が設けられている。言い換えれば、第二粘着剤層15に設けられた疑似接着部17に対向する(接する)ように、インレット14が設けられている。
疑似接着部17は、所謂、部分糊(糊殺し)加工が施された部分であり、第二粘着層12の粘着面(インレット14と接する面)に、印刷によりシリコーン樹脂などの剥離剤を部分的に塗布して、その粘着面の一部に粘着力の低い部分が形成された部分である。
第二粘着剤層15の剥離紙16側において、第二粘着剤層15のインレット14と接する部分の近傍に、積層シート20の長手方向に対して垂直な方向に沿ってハーフスリット18が設けられている。
また、剥離紙16には、ハーフスリット18に重なるように分離線19が設けられている。すなわち、剥離紙16におけるインレット14と重なる部分の近傍に、積層シート20の長手方向に対して垂直な方向に沿って分離線19が設けられている。
分離線19としては、特に限定されるものではなく、スリット、ハーフスリット、ミシン線などが挙げられる。
このように、剥離紙16には、第二粘着剤層15のハーフスリット18に重なるように分離線19が設けられているので、分離線19に沿って剥離紙16を剥離することにより、第二粘着剤層15のハーフスリット18を容易に露出することができる。
基材11としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;;ガラスエポキシ樹脂からなる基材;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。
感熱剤層13を構成する感熱剤としては、特に限定されるものではなく、一般的に感熱紙に用いられる感熱性材料が用いられる。
なお、本実施形態では、積層シート20が感熱剤層13を備えている場合を例示したが、本実施形態はこれに限定されない。本実施形態にあっては、積層シート20が感熱剤層13を備えていなくてもよい。
また、本実施形態では、基材11と感熱剤層13とが別体の場合を例示したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。本実施形態にあっては、基材11として、感熱剤層が設けられた基材を用いてもよい。
第一粘着剤層12を構成する粘着剤としては、貼着後も剥離が可能であり、剥離後は再貼付が可能な材料が挙げられる。
このような粘着剤としては、110gf/25mm〜170gf/25mmの剥離力を有する材料が用いられる。このような材料としては、例えば、(1)非剥離性感圧接着剤基剤と、この非剥離性感圧接着剤基剤に対して非親和性の微粒状充填剤とからなる接着剤組成物、(2)粘着主剤と、粘着付与剤と、無機充填剤とを含む配合物に、無機充填剤と反応性を有しないカップリング剤、粘着主剤と相溶性を有しない樹脂などを添加した感圧性の粘着剤などが挙げられる。
上記の接着剤組成物に含まれる非剥離性感圧接着剤基剤としては、単に剥離層15に接触した状態では接着しないが、加圧により接着する性質を有するものが挙げられる。非剥離性感圧接着剤基剤としては、従来の感圧接着剤として慣用されているものの基剤の中から任意に選択して用いることができるが、特に、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスが、耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗性などの点で好適である。
上記の接着剤組成物に含まれる微粒状充填剤としては、非剥離性感圧接着剤基剤を構成する各成分によって溶解または膨潤されないものが挙げられる。このような微粒状充填剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉末、シラスバルーンなどが挙げられる。本発明においては、これらの微粒状充填剤から選択される2種以上を組み合わせて用いる必要があり、特に、シリカと他の充填剤との組合せが好適である。また、この2種以上の微粒状充填剤としては、粒径の異なるものを選ぶことが好ましく、このように粒径の異なる2種以上を組み合わせて用いることにより第一粘着剤層12の表面を凹凸状に形成し、剥離性能を向上させることができる。また、上記の非剥離性感圧接着剤基剤にシリカを添加することにより、接着剤組成物の塗膜を強化することができる。さらに、シリカは多孔質であるため、非剥離性感圧接着剤基剤がシリカの表面に付着しやすく、接着力や剥離力を調整しやすい上、シリコーンオイルを用いているプリンタにより、ノンインパクトプリンタ方式で印字した場合でも、シリカがシリコーンオイルを吸収するので、接着剤組成物がシリコーンオイルにより接着しなくなることもない。これらの微粒状充填剤は、平均粒子径が10mμm〜30μmの範囲にあるものが好ましく、平均粒子径が1μm〜20μmの範囲にあるものがより好ましい。
上記の感圧性の粘着剤に含まれる粘着主剤としては、ガラス転移点(Tg)が低く、ベタツキ感(タック感)の強い樹脂などが挙げられる。このような粘着主剤としては、例えば天然ゴム(NR)、エステル化天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などが挙げられる。
上記の感圧性の粘着剤に含まれる粘着付与剤としては、ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、変成ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル、不均化ロジンエステル、重合ロジンエステルなどが挙げられる。
上記の感圧性の粘着剤に含まれる無機充填剤としては、上記の粘着主剤とは親和性を有しない、マイクロシリカ、合成ゼオライト、活性アルミナゲル、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、クレー、カオリン、活性白土、シラスバルーンなどの微粒状物質が挙げられる。
また、上記の感圧性の粘着剤には、上記の無機充填剤に加えて、アクリルなどの樹脂ビーズ、精製デンプン、コーンスターチ、セルロース粉末などの微粒状物質を併用してもよい。
上記の感圧性の粘着剤に含まれるカップリング剤としては、上記の無機充填剤との結合性を有し、かつ上記の粘着主剤と親和性を有するものが挙げられる。このようなカップリング剤としては、例えば、ビニルクリクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シランなどのシラン単独またはこれらの混合物、さらにはこれらの部分加水分解物、または部分共加水分解物;テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシルチタネートなどのチタンオルトエステル、チタンアセチルアセトネート、トリエタノールアミンチタネートなどのチタンキレート、ポリヒドロキシチタンステアレート、ポリイソプロポキシチタンステアレートなどのチタンアシレート、以上のような有機チタン化合物単独またはこれらの混合物、アルミニウムイソプロピレート、モノ−sec−ブトキシアルミニウムジイソプロピレートなどのアルミニウムアルコレート、アルミニウムエチルアセトアセテートジイソプロピレートなどのアルミニウムキレート化合物、以上のような有機アルミニウム化合物単独またはこれらの混合物;その他の有機金属化合物;以上のシランおよび有機金属化合物の混合物などが挙げられる。
上記の感圧性の粘着剤に含まれ、上記の粘着主剤と相溶性を有しない樹脂としては、水分散性高分子ポリエステル、ポリビニルアルコール、酸変性ポリビニルアルコール、ケイ素含有水溶性ポリマー、熱可塑性エラストマー、また、低密度ポリエチレンなどの低分子ポリエチレン、アイオノマー、酢酸ビニル−オレフィン共重合体、セルロース誘導体などが挙げられる。これらの樹脂の中でも、ガラス転移温度(Tg)が30℃〜80℃、重量平均分子量が10,000〜25,000、粘度が20〜20,000cps(30℃)のものが好ましい。
インレット14は、特に限定されるものではなく、例えば、フィルム状またはシート状の基材41と、ICチップ42と、アンテナ43とから概略構成されている。
また、アンテナ43は、互いに対向し、その対向する側にそれぞれ給電点(ICチップと接続する部分)を有する一対のメアンダ状の放射素子44A,44Bを備えた、2つのダイポールアンテナ45A,45Bから構成されている。2つのダイポールアンテナ45A,45Bは、それぞれの給電点で交差し、2回回転対称に配置されている。
インレット14のアンテナ43は、基材41の一方の面41aに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば100〜150℃程度でアンテナ43をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ43をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することによる形成され、この塗膜の抵抗値は10−5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
アンテナ43をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
アンテナ43をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
また、インレット14には、アンテナ43と電気的に接続するICチップ(図示略)が設けられていてもよい。
ICチップとしては、特に限定されず、アンテナ43を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
なお、本実施形態では、アンテナ43が一対の放射素子44A,44Bを備えた、2つのダイポールアンテナ45A,45Bから構成されている場合を例示したが、本実施形態はこれに限定されない。本実施形態にあっては、アンテナ43が、面状のダイポールアンテナ、枠状のダイポールアンテナ、ループアンテナなどであってもよい。
第二粘着剤層15を構成する粘着剤としては、貼着後は剥離困難または剥離不可な非剥離性感圧接着剤が挙げられる。
非剥離性感圧接着剤としては、従来の感圧接着剤として慣用されているものが用いられ、これらの中でも220gf/25mm以上の剥離力を有する接着剤が挙げられる。このような非剥離性感圧接着剤としては、例えば、天然ゴムに、スチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスが挙げられる。
次に、図1〜3を参照して、本実施形態の航空手荷物用タグ10の使用方法を説明する。
まず、図3(a)に示すように、ロール状に巻き取られた積層シート20から、単位20A(1単位分)を繰り出す。
次いで、図3(b)に示すように、繰り出した単位20Aを積層シート20の長手方向に引っ張って、ミシン線31に沿って、ロール状に巻き取られた積層シート20から単位20Aを分離する。
次いで、情報書込/読出装置(リーダライタ)により、インレット14のICチップ42に手荷物に関する情報を書き込む。
このとき、ICチップ42に情報の書き込みが出来なかった場合には、インレット14は、通信が不可能、あるいは、通信距離が不足していると判断する。そこで、剥離紙16に設けられたミシン線19に沿って、第二粘着剤層15から剥離紙16を剥離するとともに、第二粘着剤層15に設けられたハーフスリット18に沿って、第一粘着剤層12を剥離することにより、不良品のインレット14を回収する。第二粘着剤層15における不良品のインレット14と接する部分には、疑似接着部17が設けられており、第一粘着剤層12は、貼着後も剥離が可能であり、剥離後は再貼付が可能な粘着剤からなるので、不良品のインレット14を容易に回収することができる。そして、動作確認をした、良品のインレット14を、不良品のインレット14が配置されていた部分に配置して、再び、剥離した第二粘着剤層15を第一粘着剤層12に密着させて、良品のインレット14を積層シート20に固定する。ここで、再び、情報書込/読出装置(リーダライタ)により、不良品のインレット14のICチップ42に手荷物に関する情報を書き込む。情報の書き込みが正常に行われた場合、次の工程に移行する。
次いで、図3(c)に示すように、ミシン線32に沿って、第1片(到着宛用片)21を積層シート20の長手方向に対して垂直な方向に引き裂くか、あるいは、積層シート20の長手方向に引っ張って、第2片(配送用荷札)22から第1片21を分離する。分離した第1片21は、ミシン線34,35に沿って分離され、3つの小片24,25,26とされて、手荷物に貼付される。
また、図3(c)に示すように、ミシン線33に沿って、第3片(旅客控用片)23を積層シート20の長手方向に対して垂直な方向に引き裂くか、あるいは、積層シート20の長手方向に引っ張って、第2片22から第3片23を分離する。分離した第3片23は、手荷物の控えとして、旅客に渡される。
次いで、第1片21と第3片23が分離されて残った第2片22から剥離紙16を剥離して、図3(d)に示すように、第2片22を、手荷物の取手部分などに挿通した後、ループ状に折り曲げて、両端部において第二粘着剤層15を重ね合わせた状態で、重ね合わせた部分を押圧することにより、第2片22の両端部を接着させる。これにより、第2片22が手荷物の取手部分などに固定される。
本実施形態の航空手荷物用タグ10によれば、第二粘着剤層15におけるインレット14と接する部分には、疑似接着部17が設けられており、第一粘着剤層12は、貼着後も剥離が可能であり、剥離後は再貼付が可能な粘着剤からなるので、インレット14が不良品であった場合、剥離紙16におけるインレット14と重なる部分の近傍に、積層シート20の長手方向に対して垂直な方向に沿って設けられたミシン線19に沿って、第二粘着剤層15から剥離紙16を剥離することにより、不良品のインレット14を容易に回収することができる。また、良品のインレット14を、不良品のインレット14が配置されていた部分に配置して、再び、剥離した第二粘着剤層15を第一粘着剤層12に密着させて、良品のインレット14を積層シート20に固定することができる。このように、本実施形態の航空手荷物用タグ10によれば、不良品のインレット14の交換を個別に行うことが可能であるので、航空手荷物用タグ10の他の部材(基材11、第一粘着剤層12、第二粘着剤層13など)を無駄に廃棄することなく、不良品のインレット14のみを廃棄することができるから、廃棄物の発生量を低減することができる。
10・・・航空手荷物用タグ、11・・・基材、12・・・第一粘着剤層、13・・・感熱剤層、14・・・インレット、15・・・第二粘着剤層、16・・・剥離紙、17・・・疑似接着部、18・・・ハーフスリット、19・・・分離線、20・・・積層シート、20A・・・単位、21・・・第1片(到着宛用片)、22・・・第2片(配送用荷札)、23・・・第3片(旅客控用片)、24,25,26・・・小片、31,32,33,34,35・・・ミシン線、41・・・基材、42・・・ICチップ、43・・・アンテナ、44A,44B・・・放射素子、45A,45B・・・ダイポールアンテナ。

Claims (1)

  1. シート状の基材と、該基材の一方の面に設けられた第一粘着剤層と、該第一粘着剤層における前記基材と接する面とは反対側の面に設けられたインレットと、前記インレットを覆うとともに、前記第一粘着剤層と重なるように設けられた第二粘着剤層と、該第二粘着剤層における前記第一粘着剤層と接する面とは反対側の面に設けられた剥離紙と、を備えてなる積層シートから構成され、
    前記第一粘着剤層は、貼着後も剥離が可能であり、剥離後は再貼付が可能な粘着剤からなり、
    前記第二粘着剤層における前記インレットと接する部分に疑似接着部が設けられ、
    前記剥離紙における前記インレットと重なる部分の近傍に、前記積層シートの長手方向に対して垂直な方向に沿って分離線が設けられていることを特徴とする航空手荷物用タグ。
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