JP6215754B2 - 飛来物除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送電線等の架空線に絡み付いた凧等の飛来物を切断して除去するための飛来物除去装置に関する。
一般に、鉄塔間に架設される送電線等の架空線には、風によって流された凧等の飛来物が絡み付くことがある。送電線に飛来物が絡み付くと送電に支障を来すおそれがあり、送電線に絡み付いた飛来物をいち早く除去する必要がある。
このような飛来物の除去装置が例えば特許文献1に開示されている。この飛来物除去装置は、装置本体に連結した索部材を操作して装置本体を架空線に沿って走行させることにより、架空線に付着した飛来物を除去するものである。前記装置本体は、架空線の長手方向に間隔をおいて配置される複数のローラと、それらのローラを支持する支持フレームと、支持フレームから下方へ延びる垂下部材に設けられた切断刃とを備えている。また、垂下部材の下端には索部材の一端が連結され、索部材の他端は地上まで延びている。
そして、飛来物除去装置を作動させる場合には、地上の作業者が索部材を把持して架空線に沿って引っ張ることにより、複数のローラが架空線上を転動し、切断刃が架空線に絡み付いた飛来物を切断する。このため、架空線に絡み付いた飛来物が架空線から離間し、除去される。
特開2007−209187号公報
前記特許文献1に記載されている従来構成の飛来物除去装置では、複数のローラが支持フレームに固定されるように構成されている。ところで、架空線としての送電線には、該送電線の捩れを防止するためにダンパ等が固着されている。そして、複数のローラが架空線上を転動するときには、各ローラが前記ダンパ等の障害物を順に乗り越えなければならない。
しかしながら、地上で作業者が索部材を引っ張る操作をすると、装置本体は前方が持ち上げられ、後方が下がるように傾斜する。このとき、複数のローラは支持フレームに固定されていることから、装置本体の傾斜に伴って前ローラが高く、後ローラが低くなる傾斜状態に配置される。
このため、その状態で前位置のローラが架空線に固着された障害物を乗り越えるときには、前位置のローラが浮き上がりやすく、そのローラが架空線から外れやすくなる。しかも、作業者が索部材を引っ張ってローラが障害物を乗り越えるときには、強く引っ張ることから、ローラは架空線から一層外れやすくなる。
従って、作業者は索部材を引っ張る操作を加減したり、障害物を乗り越える操作を繰り返して行ったりしなければならず、作業性が悪いという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、架空線上を転動するローラが架空線から外れ難くし、作業性を向上させた飛来物除去装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の飛来物除去装置は、フレームに支持された連結部材で連結された前後一対の主ローラを備えるとともに、前記フレームには切断刃を備え、前記フレームから垂下された索部材を操作して主ローラを架空線に沿って走行させ、架空線に絡み付いた飛来物を除去する飛来物除去装置であって、前記連結部材はフレームに支持された回動軸で回動可能に形成され、主ローラが架空線に固着された障害物を乗り越えるとき、連結部材が前記回動軸を中心にして回動し、主ローラが障害物を乗り越えるように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明の飛来物除去装置は、請求項1に係る発明において、前記フレームの前後には、主ローラが架空線に固着された障害物を乗り越えるとき、架空線上を転動する補助ローラを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明の飛来物除去装置は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記主ローラは断面V字状をなす鼓状に形成されるとともに、補助ローラは円筒状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明の飛来物除去装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記フレームは、水平材及び一対の斜材により正面逆三角形状をなす一対のフレーム本体と、フレーム本体間を連結する連結フレームとにより構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明の飛来物除去装置は、請求項4に係る発明において、前記切断刃は少なくともフレームの斜材に設けられ、切削刃と鋸刃とが重ね合されて構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明の飛来物除去装置は、請求項4又は請求項5に係る発明において、前記フレーム本体の下端に位置する連結フレームには、地上で操作される1本の索部材が連結されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明の飛来物除去装置は、請求項4から請求項6のいずれか一項に係る発明において、前記フレーム本体の下端に位置する連結フレームは、トルクヒンジを有するスナッチロック機構で開閉可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の飛来物除去装置によれば、架空線上を転動するローラが架空線から外れ難くし、作業性を向上させることができるという効果を奏する。
実施形態における飛来物除去装置を示す斜視図。 飛来物除去装置を示す正面図。 飛来物除去装置を示す側面図。 飛来物除去装置を示す平面図。 (a)は主ローラを示す側面図、(b)は主ローラを示す正面図。 (a)は連結板を示す正面図、(b)は連結板を示す平面図。 (a)は補助ローラを構成する単位ローラを示す正面図、(b)は単位ローラを示す側面図。 送電線に固着されたダンパを示す正面図。 吊り下げ工具を示す正面図。 補助工具を示す正面図。 飛来物除去装置の作用を示す図であって、牽引ロープで飛来物除去装置を鉄塔に縛る状態を示す説明図。 (a)及び(b)は、図11の状態から、飛来物除去装置を送電線上に載せる状態を示す説明図。 図12の状態に続いて、飛来物除去装置から牽引ロープを地上に落とす状態を示す説明図。 (a)及び(b)は、図13の状態から、地上の作業者が飛来物除去装置を送電線に沿って牽引する状態を示す説明図。 図14の状態から、前位置の主ローラがダンパを乗り越える状態を示す説明図。 図15の状態から、後位置の主ローラがダンパを乗り越える状態を示す説明図。
以下、本発明の実施形態を図1〜図16に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4に示すように、飛来物除去装置10を構成するフレーム11は、水平材12及び一対の斜材13により形成された一対の対向するフレーム本体14と、それらのフレーム本体14間を連結する連結フレーム15とにより構成されている。前記一対のフレーム本体14は正面逆三角形状に形成され、その強度と剛性が高められている。前記各水平材12の中央部には、回動軸16が支持されている。これらの回動軸16には、連結部材としての一対の連結板17が回動軸16を中心にして回動可能に支持されている。
図6(a)、(b)に示すように、各連結板17は正面山型状をなすとともに、中央部に回動軸16が挿通される軸孔18が形成され、両端部に主ローラ20の回転軸19が挿通される軸支孔21が形成されている。そして、前後一対の主ローラ20の回転軸19がそれぞれ軸支孔21に支持され、主ローラ20が回転軸19を中心にして回転可能に構成されている。
図5(a)、(b)に示すように、これらの主ローラ20は、断面横台形状をなす一対のローラ分割体20aが小径側を対向させた状態で六角ボルト22と六角ナット23で連結されて構成されている。この主ローラ20は、全体として断面V字状をなす鼓状に形成され、架空線としての送電線24上を転動するように構成されている。また、主ローラ20はポリアセタール樹脂(POM、比重1.41)で形成され、アルミニウム(比重2.70)等の金属に比べて軽量化が図られている。
図8に示すように、前記送電線24には、障害物として捩れ防止用のダンパ25が固着されている。このダンパ25は、送電線24に被覆されたアーマロッド26をクランプ27が把持し、そのクランプ27の下端部にウエイト28が支持されて構成されている。
図1及び図2に示すように、前記各斜材13及び下端部の連結フレーム15には、それぞれ切断刃30が取付けられている。この切断刃30は、切削刃29と鋸刃31とが重ね合されて構成され、切削刃29の刃部が鋸刃31の鋸部に臨むように形成されている。そして、フレーム本体14の移動に伴って、送電線24に絡み付いた飛来物である凧32の凧糸32a等を鋸刃31の鋸部に引き込み、切削刃29で切断して除去できるようになっている。
図1〜図3に示すように、フレーム本体14の下端部に位置する連結フレーム15の両端には、索部材を構成する一対の短尺ロープ33が吊下され、それらの短尺ロープ33の下端には索部材を構成する牽引ロープ34が吊下されている。両短尺ロープ33と牽引ロープ34はY字状に結束され、1本の牽引ロープ34により地上で操作できるようになっている。
そして、図14(a)、(b)に示すように、作業者35が地上で1本の牽引ロープ34を送電線24に沿って牽引することにより、フレーム本体14を前進させ、前後一対の主ローラ20が送電線24上を転動できるようになっている。この場合、前後一対の主ローラ20を連結する連結板17が回動軸16を中心にして回動可能に支持されていることから、一対の主ローラ20はフレーム本体14の前進方向に傾く動きとは独立して動くことができ、主ローラ20が送電線24のダンパ25を乗り越え易いようになっている。
図1に示すように、前記対向する水平材12の前後両端部には、連結フレーム15として門型の支持金具36が立設され、対向する支持金具36間には補助ローラ37が回転軸芯51を中心にして回転可能に支持されている。図7(a)、(b)に示すように、補助ローラ37は円筒状に形成された単位ローラ37aを複数並べて構成され、補助ローラ37のいずれの部分でも送電線24上を転動できるようになっている。これらの補助ローラ37は、常には送電線24より上方に離間し、主ローラ20が送電線24のダンパ25を乗り越えるとき、送電線24上を転動できるように構成されている。また、補助ローラ37はナイロン樹脂(PA、6ナイロン及び6,6ナイロンの比重1.14)で形成され、アルミニウム等の金属に比べて軽量化が図られている。前記支持金具36の上面には切断刃30が取着され、この部分においても凧糸32aを切断できるようになっている。
図1〜図3に示すように、前記両水平材12の中央部間には連結フレーム15として門型の枠体38が前記回動軸16とともに、水平材12に取付けられている。この枠体38の中央部上面には円環状をなす吊り下げ用リング39が固着されている。この吊り下げ用リング39に図9に示す吊り下げ工具40を係止して飛来物除去装置10を吊り下げるようになっている。
図9に示すように、前記吊り下げ工具40は、棒状をなす工具本体41の先端部にスパイラル部43を有し、そのスパイラル部43を前記枠体38の吊り下げ用リング39に回転させながら通すことにより、飛来物除去装置10を吊り下げることができるようになっている。
また、図10に示すように、補助工具44は、棒状の工具本体部45の先端部にフック部46を有し、牽引ロープ34を引っ掛けて引き寄せたり、持ち上げたりできるようになっている。
図3に示すように、前記両水平材12の中央位置には、牽引ロープ34係止用の一対のフック47が門型の枠体38に対して固定されている。このフック47には、牽引ロープ34が一時的に係止されるようになっている。
図1及び図3に示すように、前記フレーム本体14の下端に位置する連結フレーム15は、トルクヒンジを有するスナッチロック機構を構成する開閉板52により開閉可能に構成されている。スナッチロック機構は、連結フレーム15の開閉板52が閉じられた後、図示しないスプリングによってその状態が保持される機構である。また、トルクヒンジは、連結フレーム15の開閉板52が開かれた後、所定の回転力でその開放状態が保持される機構である。
この連結フレーム15には係止リング48が取付けられ、その係止リング48に前記補助工具44のフック部46を係止して引くことにより連結フレーム15の開閉板52のロックを解除できるようになっている。その状態において、補助工具44のフック部46で開閉板52を押圧することにより、開閉板52を開閉できるように構成されている。また、スナッチロック機構のトルクヒンジにより、連結フレーム15の開閉板52が開いた状態を保持できるように構成されている。
なお、飛来物除去装置10全体の重心位置は、飛来物除去装置10の走行安定性を得るために、送電線24より下に設定されることが好ましい。
次に、前述した飛来物除去装置10による凧32の除去方法を作用とともに説明する。
さて、活線状態の送電線24に絡み付いた凧32を除去する場合には、まず作業者35が背負い袋に収容した飛来物除去装置10を送電線24より上方位置の鉄塔49上まで運ぶ。図11に示すように、その位置で鉄塔49側の牽引ロープ34を鉄塔49に縛り付けるとともに、鉄塔49と反対側の牽引ロープ34をその上方位置のフック47に巻き付ける。続いて、フレーム本体14の下端に位置する連結フレーム15の開閉板52を開く。このとき、スナッチロック機構にはトルクヒンジが設けられていることから、開閉板52を開いた状態に保持することができる。
次いで、図12(a)、(b)に示すように、吊り下げ工具40のスパイラル部43を回しながら、飛来物除去装置10の吊り下げ用リング39に通して係止する。このとき、吊り下げ工具40の工具本体41の先端側に補助ロープ50を結んで引くことにより、吊り下げ工具40での飛来物除去装置10の吊り下げを安定した状態で行うことができる。
吊り下げ工具40で飛来物除去装置10を吊り下げた状態で、飛来物除去装置10の一対のフレーム本体14が送電線24の上方から送電線24を跨ぐようにし、前後一対の主ローラ20を送電線24上に載せる。このとき、スナッチロック機構のトルクヒンジにより、開閉板52を開いた状態に保持できることから、飛来物除去装置10の一対のフレーム本体14が送電線24を速やかに跨ぐように操作することができる。また、吊り下げ工具40のスパイラル部43により、飛来物除去装置10を安定状態で保持することができ、飛来物除去装置10を支持する作業を円滑に進めることができる。
その後、補助工具44のフック部46を連結フレーム15の係止リング48に引っ掛けて引くことにより開閉板52のロックを解除し、補助工具44のフック部46で開閉板52を押圧することにより開閉板52を閉じることができる。このとき、スナッチロック機構により、開閉板52を閉じた状態に保持することができ、飛来物除去装置10が落下しないように送電線24に対して支持することができる。
引き続き、図13の二点鎖線に示すように、補助工具44のフック部46を枠体38のフック47に掛けられた牽引ロープ34に引っ掛けて、牽引ロープ34をフック47から外す。その後、図13の実線に示すように、補助工具44のフック部46を枠体38のフック47から外された牽引ロープ34に掛け、その牽引ロープ34を鉄塔49へ引き寄せる。
続いて、図14(a)、(b)に示すように、鉄塔49と反対側の牽引ロープ34を鉄塔49側の牽引ロープ34と繋ぎ、1本の牽引ロープ34として地上の作業者35に届くように降ろす。このように、補助工具44を使用することにより、牽引ロープ34の操作を円滑に進めることができる。
この状態で、地上の作業者35が1本の牽引ロープ34を送電線24の延びる方向に牽引することにより、飛来物除去装置10の一対の主ローラ20が送電線24上を走行することができる。このとき、主ローラ20は断面V字状をなす鼓状に形成されていることから、牽引ロープ34で飛来物除去装置10が送電線24に対して斜め方向へ牽引された場合でも、主ローラ20は送電線24上を安定した状態で転動することができ、脱輪が抑制される。
次いで、図15に示すように、前位置の主ローラ20が送電線24に固着されたダンパ25に到り、そのダンパ25を乗り越える。このとき、主ローラ20を支持する連結板17はフレーム本体14に対して回動軸16で回動可能に支持されていることから、フレーム本体14の下端部が牽引ロープ34により引っ張られて傾いたとき、連結板17はフレーム本体14に対して相対回動し、フレーム本体14からの力の影響を避けることができる。
さらに、前側の主ローラ20がダンパ25を乗り越えるときには、後側の補助ローラ37が送電線24上に載り、回転軸芯51を中心にして回転し、送電線24上を転動する。このため、飛来物除去装置10は主ローラ20に加えて補助ローラ37でも支持される。従って、飛来物除去装置10は、主ローラ20と補助ローラ37とにより、一層安定した状態でダンパ25を乗り越えることができる。
引き続いて、図16に示すように、後位置の主ローラ20が送電線24のダンパ25に到り、そのダンパ25を乗り越える。このときにも、主ローラ20を支持する連結板17はフレーム本体14に対して回動可能に構成されていることから、フレーム本体14が傾斜したとき、連結板17はフレーム本体14に対して相対回動し、フレーム本体14から受ける力を回避することができる。
さらに、この場合も後側の補助ローラ37が送電線24上を転動するため、飛来物除去装置10は主ローラ20に加えて補助ローラ37でも支持される。従って、飛来物除去装置10は、安定状態でダンパ25を乗り越えることができる。
その後、図2に示すように、飛来物除去装置10が送電線24に絡まった凧32に到ったとき、斜材13に設けられた切断刃30が凧糸32aを切断することができる。このとき、切断刃30は切削刃29と鋸刃31とが重ね合せて構成されていることから、凧糸32aが鋸刃31に捕捉され、その凧糸32aが切削刃29で切断される。このため、凧糸32aを捕捉しやすく、捕捉された凧糸32aを直ちに切断することができる。
なお、飛来物除去装置10を上記とは逆方向へ牽引するときには、後位置の主ローラ20が先にダンパ25を乗り越え、続いて前位置の主ローラ20がダンパ25を乗り越える。これらの後位置及び前位置の主ローラ20がダンパ25を乗り越えるとき、前位置の補助ローラ37が送電線24上を転動する。
以上詳述した実施形態によって得られる効果を以下にまとめて記載する。
(1)この実施形態の飛来物除去装置10では、前後一対の主ローラ20を支持する連結板17がフレーム11に支持された回動軸16で回動可能に構成されている。このため、主ローラ20が送電線24に固着されたダンパ25を乗り越えるとき、連結板17が回動軸16を中心にして回動し、フレーム11に作用する力が主ローラ20に及ぶことを抑えることができる。従って、主ローラ20は、送電線24から外れることなく、またダンパ25を安定した状態で乗り越えることができる。
よって、本実施形態の飛来物除去装置10によれば、送電線24上を転動する主ローラ20が送電線24から外れ難くし、凧32を除去する作業性を向上させることができるという効果を奏する。
(2)前記フレーム11の前後には、補助ローラ37が設けられている。そのため、主ローラ20が送電線24に固着されたダンパ25を乗り越えるとき、補助ローラ37が送電線24上を転動することができる。従って、主ローラ20はダンパ25を一層安定した状態で乗り越えることができる。
(3)前記主ローラ20は断面V字状をなす鼓状に形成されていることから、送電線24は主ローラ20のV字の底に導かれ、主ローラ20が送電線24から外れることを抑制することができる。また、補助ローラ37は円筒状に形成されていることから、補助ローラ37のいずれかの部分で送電線24上を転動することができ、主ローラ20のダンパ25の乗り越えを効果的に補助することができる。
(4)前記フレーム11は、水平材12及び一対の斜材13により正面逆三角形状をなす一対のフレーム本体14と、フレーム本体14間を連結する連結フレーム15とにより構成されている。このため、フレーム11の構成を簡易かつ軽量にできるとともに、フレーム11の強度及び剛性を高めることができる。
(5)前記切断刃30は少なくともフレーム11の斜材13に設けられ、切削刃29と鋸刃31とが重ね合されて構成されている。このため、鋸刃31で凧糸32aを捕捉し、捕捉された凧糸32aを切削刃29で切断することができ、切断性能の向上を図ることができる。
(6)前記フレーム本体14の下端に位置する連結フレーム15には、地上で操作される1本の牽引ロープ34が2本の短尺ロープ33を介して連結されている。そのため、地上の作業者35による飛来物除去装置10の牽引操作を1本の牽引ロープ34により容易かつ速やかに行うことができる。
(7)前記フレーム本体14の下端に位置する連結フレーム15は、トルクヒンジを有するスナッチロック機構で開閉可能に構成されている。従って、連結フレーム15の開閉操作を容易に行うことができるとともに、飛来物除去装置10を送電線24上に設置する作業を円滑に行うことができる。
なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・前記フレーム本体14を、上辺が長く、下辺が短い正面逆台形状、正面五角形状(野球のホームベース形状)等の形状に賦形してもよい。
・前記補助ローラ37を、両支持金具36の高さを変更してその支持金具36間に架設したり、両支持金具36を省略して水平材12と斜材13との交点間に架設したり、或いは水平材12の中間部間に架設したりしてもよい。
・前記主ローラ20及び補助ローラ37の材質として、ポリカーボネート(PC、比重1.20)等のエンジニアリングプラスチックを使用してもよい。
・前記連結フレーム15の切断刃30及び支持金具36の切断刃30を省略し、切断刃30として斜材13に設けられた切断刃30だけで構成してもよい。
・前記架空線は、配電線、絶縁線等であってもよい。
・前記補助ローラ37は、複数の単位ローラ37aで構成するのではなく、1本の円筒状ローラで構成してもよい。
10…飛来物除去装置、11…フレーム、12…水平材、13…斜材、14…フレーム本体、15…連結フレーム、16…回動軸、17…連結部材としての連結板、20…主ローラ、24…架空線としての送電線、25…障害物としてのダンパ、29…切削刃、30…切断刃、31…鋸刃、32…飛来物としての凧、32a…飛来物としての凧糸、34…索部材としての牽引ロープ、37…補助ローラ、52…スナッチロック機構を構成する開閉板。

Claims (7)

  1. フレームに支持された連結部材で連結された前後一対の主ローラを備えるとともに、前記フレームには切断刃を備え、前記フレームから垂下された索部材を操作して主ローラを架空線に沿って走行させ、架空線に絡み付いた飛来物を除去する飛来物除去装置であって、
    前記連結部材はフレームに支持された回動軸で回動可能に形成され、主ローラが架空線に固着された障害物を乗り越えるとき、連結部材が前記回動軸を中心にして回動し、主ローラが障害物を乗り越えるように構成したことを特徴とする飛来物除去装置。
  2. 前記フレームの前後には、主ローラが架空線に固着された障害物を乗り越えるとき、架空線上を転動する補助ローラを備えることを特徴とする請求項1に記載の飛来物除去装置。
  3. 前記主ローラは断面V字状をなす鼓状に形成されるとともに、補助ローラは円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飛来物除去装置。
  4. 前記フレームは、水平材及び一対の斜材により正面逆三角形状をなす一対のフレーム本体と、フレーム本体間を連結する連結フレームとにより構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の飛来物除去装置。
  5. 前記切断刃は少なくともフレームの斜材に設けられ、切削刃と鋸刃とが重ね合されて構成されていることを特徴とする請求項4に記載の飛来物除去装置。
  6. 前記フレーム本体の下端に位置する連結フレームには、地上で操作される1本の索部材が連結されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の飛来物除去装置。
  7. 前記フレーム本体の下端に位置する連結フレームは、トルクヒンジを有するスナッチロック機構で開閉可能に構成されていることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の飛来物除去装置。
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