JP6214450B2 - スイッチ - Google Patents

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本発明は、微小電流により作動する電気負荷用のスイッチに関する。
従来、LED光源等、微小電流によって作動(点灯)する電装品の作動/非作動を切り換えるスイッチの場合、スイッチの電極間に水が介在する等してオフ時であっても微小なリーク電流により作動してしまうことがある。
これに対応するため、スイッチの操作状態を磁石とホール素子によって検知することでリーク電流を排除し、検知結果を用いて制御手段により灯火器の点灯、消灯を制御する手法を用いたもの(特許文献1参照)や、リーク電圧か、ON電圧かを制御手段により判定し、ON電圧の場合のみ灯火器を点灯させるもの(特許文献2参照)が知られている。
特開2004−220919号公報 特開2012−11970号公報
特許文献1及び特許文献2では、制御手段を必要とするため、基板や半導体素子等の部品点数が増え、高価となりやすい。
本発明の目的は、コストを抑えながら、微小なリーク電流による電気負荷の作動を抑止可能なスイッチを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、固定接点として、電源に接続可能な電源側端子(42)と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子(41)と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子(43)とを備え、前記電源側端子(42)に対して前記第1負荷端子(41)及び前記第2負荷端子(43)が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)とを導通させる第1オン位置と、前記オフ位置から他方側に変位させて前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点(46)を備えるスイッチにおいて、前記固定接点として、基準電位となり得るグランド端子(44)を備え、前記可動接点(46)は、前記第1オン位置にある時に前記第1負荷端子(41)に接続するとともに前記第2オン位置にある時に前記電源側端子(42)に接続し、且つ前記オフ位置にある時に前記第1負荷端子(41)及び前記電源側端子(42)の両方から離間する第1オン接点(46a)と、前記第2オン位置にある時に前記第2負荷端子(43)に接続するとともに前記第1オン位置にある時に前記電源側端子(42)に接続し、且つ前記オフ位置にある時に前記第2負荷端子(43)及び前記電源側端子(42)の両方から離間する第2オン接点(46b)と、前記オフ位置にある時に前記グランド端子(44)に接続するとともに前記第1オン位置若しくは前記第2オン位置にある時に前記グランド端子(44)から離間するグランド接点(46c)とを備え、前記第1オン接点(46a)、前記第2オン接点(46b)及び前記グランド接点(46c)は互いに導通し、前記可動接点(46)が前記オフ位置にある場合は、前記第1負荷端子(41)と前記第1オン接点(46a)との距離a1を、前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)との距離b1より短く設定するとともに、前記第2負荷端子(43)と前記第2オン接点(46b)との距離a2を、前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)との距離b2より短く設定することを特徴とする。
上記構成において、前記可動接点(46)が第1オン位置にある時に、前記第2負荷端子(43)から前記電源側端子(42)までの距離b2、若しくは前記第2負荷端子(43)から前記第2オン接点(46b)までの距離c1のうち短い方の距離よりも、前記グランド端子(63)から前記電源側端子(42)までの距離d、若しくは前記グランド端子(63)から前記第2オン接点(46b)までの距離e1のうち短い方の距離が、短く設定され、前記可動接点(46)が第2オン位置にある時に、前記第1負荷端子(41)から前記電源側端子(42)までの距離b1、若しくは前記第1負荷端子(41)から第1オン接点(46a)までの距離c2のうち短い方の距離よりも、前記グランド端子(63)から前記電源側端子(42)までの距離d、若しくは前記グランド端子(63)から前記第1オン接点(46a)までの距離e2のうち短い方の距離が、短く設定されるようにしても良い。
また、本発明は、固定接点として、電源に接続可能な電源側端子(42)と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子(41)と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子(43)とを備え、前記電源側端子(42)に対して前記第1負荷端子(41)及び前記第2負荷端子(43)が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)とを導通させる第1オン位置と、前記オフ位置から他方側に変位させて前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点(72)を備えるスイッチにおいて、前記固定接点として、基準電位となり得るグランド端子(44)を備え、前記可動接点(72)は、前記オフ位置にある場合は、前記電源側端子(42)から離間するするとともに、前記第1負荷端子(41)及び前記第2負荷端子(43)のそれぞれと前記グランド端子(44)とを導通させることを特徴とする。
また、本発明は、固定接点として、電源に接続可能な電源側端子(105)と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子(106)と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子(107)とを備え、前記電源側端子(105)に対して前記第1負荷端子(106)及び前記第2負荷端子(107)が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて前記第1負荷端子(106)と前記電源側端子(105)とを導通させる第1オン位置と、前記オフ位置から他方側に変位させて前記第2負荷端子(107)と前記電源側端子(105)とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点(103)とを備えるスイッチにおいて、前記固定接点として、基準電位となり得るグランド端子(108,109)を備え、前記可動接点(103)は、オフ位置では前記電源側端子(105)から離間するとともに前記グランド端子(108,109)に接続され、前記グランド端子(108,109)は、前記電源側端子(105)と前記第1負荷端子(106)との間、又は前記電源側端子(105)と前記第2負荷端子(107)との間に位置することを特徴とする。
上記構成において、前記固定接点に対して前記可動接点(46,72,103)の位置決めを行う可動接点保持機構(55)を有し、前記可動接点保持機構(55)は、前記オフ位置に対応するオフ位置谷部(21h)と、前記第1オン位置に対応する第1オン位置谷部(21m)と、前記第2オン位置に対応する第2オン位置谷部(21n)と、前記オフ位置谷部(21h)、前記第1オン位置谷部(21m)間に形成された第1山部(21j)と、前記オフ位置谷部(21h)、前記第2オン位置谷部(21n)間に形成された第2山部(21k)とからなる凹凸面(21d)と、この凹凸面(21d)に対して付勢手段(48)で付勢される押し当て片(47)とを備え、前記押し当て片(47)が、前記第1山部(21j)の頂点又は前記第2山部(21k)の頂点に位置する時に、前記可動接点(46,72,103)は、前記グランド端子(44)に接続されるとともに、前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)、及び前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)をそれぞれ離間させるようにしても良い。
また、上記構成において、前記可動接点(46,72,103)は、ケーシング(45)内に配置され、前記グランド端子(44)は、前記可動接点(46,72,103)の移動範囲内では常に前記ケーシング(45)に覆われるようにしても良い。
本発明は、固定接点として、基準電位となり得るグランド端子を備え、可動接点は、第1オン位置にある時に第1負荷端子に接続するとともに第2オン位置にある時に電源側端子に接続し、且つオフ位置にある時に第1負荷端子及び電源側端子の両方から離間する第1オン接点と、第2オン位置にある時に第2負荷端子に接続するとともに第1オン位置にある時に電源側端子に接続し、且つオフ位置にある時に第2負荷端子及び電源側端子の両方から離間する第2オン接点と、オフ位置にある時にグランド端子に接続するとともに第1オン位置若しくは第2オン位置にある時にグランド端子から離間するグランド接点とを備え、第1オン接点、第2オン接点及びグランド接点は互いに導通し、可動接点がオフ位置にある場合は、第1負荷端子と第1オン接点との距離a1を、第1負荷端子と電源側端子との距離b1より短く設定するとともに、第2負荷端子と第2オン接点との距離a2を、第2負荷端子と電源側端子との距離b2より短く設定するので、電源側端子と第1負荷端子とが非接続となるオフ位置において、距離a1を距離b1より短く設定するとともに、距離a2を距離b2より短く設定することで、電源側端子、第1負荷端子、第2負荷端子、第1オン接点及び第2オン接点及びその周囲に水が付着したとしても、水によって形成されるリーク電流の経路において、第1負荷端子と第1オン接点との間、第2負荷端子と第2オン接点との間の経路で電気抵抗がより小さくなり、電源側端子から第1オン接点、第2オン接点、グランド接点を介してグランド端子へリーク電流が流れやすくなる。この結果、電気負荷へリーク電流が流れにくくなるため、電気負荷の作動を抑止することができる。
上記スイッチでは、固定接点と可動接点との位置関係を工夫することで、制御手段等を必要とせず、基板や半導体素子等の部品点数が増えることなく電気負荷の作動を抑止できるため、スイッチのコストを低減することができる。
また、可動接点が第1オン位置にある時に、第2負荷端子から電源側端子までの距離b2、若しくは第2負荷端子から第2オン接点までの距離c1のうち短い方の距離よりも、グランド端子から電源側端子までの距離d、若しくはグランド端子から第2オン接点までの距離e1のうち短い方の距離が、短く設定され、可動接点が第2オン位置にある時に、第1負荷端子から電源側端子までの距離b1、若しくは第1負荷端子から第1オン接点までの距離c2のうち短い方の距離よりも、グランド端子から電源側端子までの距離d、若しくはグランド端子から第1オン接点までの距離e2のうち短い方の距離が、短く設定されるので、可動接点が第1オン位置にある時に、電源側端子と第2負荷端子との間に第2オン接点が位置しない場合、及び可動接点が第2オン位置にある時に、電源側端子と第1負荷端子との間に第1オン接点が位置しない場合であっても、電源側端子又は第2オン接点に対して第2負荷端子よりグランド端子が近く配置され、又は、電源側端子又は第1オン接点に対して第1負荷端子よりグランド端子が近く配置されることで、電源側端子、第1負荷端子、第2負荷端子、第1オン接点、第2オン接点及びその周囲に水が付着した場合に、水によって形成されるリーク電流の経路において、電源側端子側とグランド端子との間の電気抵抗を、第1負荷端子及び第2負荷端子のうちの第1オン接点又は第2オン接点に接続されていない端子と電源側端子との間の電気抵抗よりも小さくすることができ、電源側端子側、グランド端子間のリーク電流を流れやすくして、作動していない電気負荷の作動を抑止することができる。
また、固定接点として、基準電位となり得るグランド端子を備え、可動接点は、オフ位置にある場合は、電源側端子から離間するするとともに、第1負荷端子及び第2負荷端子のそれぞれとグランド端子とを導通させるので、電源側端子と第1負荷端子とが非接続、電源側端子と第2負荷端子とが非接続となるオフ位置において、電源側端子と第1負荷端子又は第2負荷端子との間に水が付着したとしても、第1負荷端子及び第2負荷端子とグランド端子とが導通しているため、電源側端子から可動接点を介してグランド端子へリーク電流が流れることになり、電気負荷の作動を抑止することができる。
また、固定接点として、基準電位となり得るグランド端子を備え、可動接点は、オフ位置では電源側端子から離間するとともにグランド端子に接続され、グランド端子は、電源側端子と第1負荷端子との間、又は電源側端子と第2負荷端子との間に位置するので、オフ位置において、電源側端子と第1負荷端子との間、電源側端子と第2負荷端子との間に水が付着したとしても、電源側端子からは、第1負荷端子、第2負荷端子よりグランド端子の方が近い位置にあるので、水により形成された経路の電気抵抗が小さくなり、電源側端子からグランド端子にリーク電流が流れやすくなることで、電気負荷の作動を抑止することができる。
また、固定接点に対して可動接点の位置決めを行う可動接点保持機構を有し、可動接点保持機構は、オフ位置に対応するオフ位置谷部と、第1オン位置に対応する第1オン位置谷部と、第2オン位置に対応する第2オン位置谷部と、オフ位置谷部、第1オン位置谷部間に形成された第1山部と、オフ位置谷部、第2オン位置谷部間に形成された第2山部とからなる凹凸面と、この凹凸面に対して付勢手段で付勢される押し当て片とを備え、押し当て片が、第1山部の頂点又は第2山部の頂点に位置する時に、可動接点は、グランド端子に接続されるとともに、第1負荷端子と電源側端子、及び第2負荷端子と電源側端子をそれぞれ離間させるので、押し当て片が第1山部の頂点又は第2山部の頂点に位置する時には、付勢手段の復元力が最大となり、フリクションが大きくなるため、第1オン位置又は第2オン位置からオフ位置に戻す時には、押し当て片が第1山部又は第2山部の頂点で停止することが考えられるが、この場合に、スイッチをオフ状態になるように設定して電気負荷側へ電流を流さないようにすることができる。
また、可動接点は、ケーシング内に配置され、グランド端子は、可動接点の移動範囲内では常にケーシングに覆われるので、ケーシング内に浸入した水をグランド端子に付着しやすくすることができる。従って、リーク電流をグランド端子に流れやすくして、作動していない電気負荷の作動を抑止することができる。
本発明の第1実施形態のウインカースイッチを備えた車両用スイッチケースを示す正面図である。 ウインカースイッチを示す平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 固定接点支持体及び可動接点支持体と、スイッチを含む回路とを示す説明図であり、図7(A)は可動接点支持体を示す正面図、図7(B)は固定接点支持体を示す正面図、図7(C)はスイッチを含む回路を示す回路図である。 ウインカースイッチの作用を示す第1作用図である。 ウインカースイッチの作用を示す第2作用図である。 ウインカースイッチの作用を示す第3作用図である。 ウインカースイッチの作用を示す第4作用図である。 ウインカースイッチの作用を示す第5作用図である。 ウインカースイッチの作用を示す第6作用図である。 ウインカースイッチを示す模式図である。 第2実施形態のウインカースイッチを示す模式図である。 第3実施形態のウインカースイッチを示す模式図である。 第4実施形態のウインカースイッチを示す模式図である。 第5実施形態のウインカースイッチを示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければスイッチが設けられる車両の車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは前方を示し、符号UPは上方を示し、符号LEは左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のウインカースイッチ17を備えた車両用スイッチケース10を示す正面図である。
車両用スイッチケース10は、自動二輪車のバーハンドル13の左側に取付けられ、ビーム切換えスイッチ15、ホーンスイッチ16及びウインカースイッチ17が設けられている。これらのビーム切換えスイッチ15、ホーンスイッチ16及びウインカースイッチ17は、バーハンドル13の左端部に設けられた左グリップ18を握った手の指で操作される。
ビーム切換えスイッチ15は、ヘッドライトの走行ビーム(ハイビーム)及びすれ違いビーム(ロービーム)を切り換えるスイッチである。ホーンスイッチ16は、ホーンを鳴らすスイッチである。ウインカースイッチ17は、左右のウインカー(ターンシグナルランプ)を選択的に点滅させる、又は消灯させるスイッチである。
図2は、ウインカースイッチ17を示す平面図である。
ウインカースイッチ17は、固定接点、可動接点等が収納されたケース21と、ケース21内の固定接点に対して可動接点を移動させて左右のウインカーを選択的に点滅させる又は消灯させるウインカーレバー22とを備える。なお、符号23はウインカーレバー22の先端に設けられて指により操作される操作片23である。
ウインカーレバー22を左方へ揺動させることで左側のウインカーが点滅し、右方へ揺動させることで右側のウインカーが点滅する。また、ウインカーレバー22を車体前方へ押すことで左右いずれかの点滅状態にあるウインカーが消灯する。
図3は、図2のIII−III線断面図である。
ウインカースイッチ17は、ケース21の開口部に取付けられたレバー支持部材31と、ウインカーレバー22と、ケース21に固定された固定接点支持体33と、ウインカーレバー22の先端部に係合されて固定接点支持体33に対してスライド可能に設けられた可動接点支持体34とを備える。
ケース21及びレバー支持部材31は、それぞれ前後に延びるスリット21a,31aが形成されている。
ウインカーレバー22は、操作片23と、平板が折り曲げられて形成されたレバー本体24と、レバー本体24に一体的に設けられた揺動機構32とを備える。
揺動機構32は、レバー本体24に一体的に取付けられた揺動体36と、揺動体36の前端部に形成された中空部36aに収納された球体37と、球体37を中空部36aから先端側に向けて押出す方向に付勢するために球体37と中空部36aの底部36bとの間に配置された圧縮コイルばね38とから構成されている。
揺動体36は、中空部36aと、中空部36aの前端部を紙面の表裏方向で外部に連通させるように形成された一対の切欠き36c,36bc(奥側の切欠き36cのみ図示)と、可動接点支持体34に係合可能に設けられた係合凸部36dと、ケース21及びレバー支持部材31のスリット21a,31aに挿入された軸部36eとを備える。球体37は、圧縮コイルばね38によってケース21の内面21bに形成された壁部21eの端面21fに押し当てられている。
ウインカーレバー22は、軸部36eを中心にして一体的に揺動可能であり、また、スリット21a,31aに沿って車体前後方向に一体的に移動可能である。図の状態では、軸部36eは、圧縮コイルばね38の弾性力によってスリット21a,31aのそれぞれの後端に当てられた状態にある。
固定接点支持体33は、絶縁体からなる支持本体40と、支持本体40に取付けられた導体からなる複数の固定接点41,42,43,44(固定接点42のみ図示)とから構成されている。可動接点支持体34は、絶縁体からなる支持本体45、可動接点46、球体47、圧縮コイルばね48,49を備える。
支持本体45は、揺動体36の係合凸部36dに係合されるように上面45fに形成された被係合部45dと、ケース21の前壁21pの内面21bに形成された溝部21cに挿入された突起45eとを備える。突起45eは、可動接点支持体34がスライドする際にケース21の溝部21cにガイドされる部分であり、突起45eが紙面の表裏方向に所定の長さを有することで、スライド中の回動が防止される。
可動接点46は、銅等の導体で構成され、支持本体45の固定接点支持体33側の側面45aに固定接点41,42,43,44と接触可能に設けられ、且つ圧縮コイルばね48,49の弾性力によって固定接点41,42,43,44に押し当てられている。球体47は、第1中空部45b内に配置され、ケース21の前壁21pの内面21bに形成された凹凸面21dに圧縮コイルばね48の弾性力によって押し当てられることで可動接点支持体34の紙面表裏方向の位置決めが行われる。圧縮コイルばね48は、可動接点46及び球体47のそれぞれの間に配置され、圧縮コイルばね49は、第2中空部45c内に配置されている。
図4は、図3のIV−IV線断面図である。
ケース21の壁部21eは、略V字形状の端面21fが形成され、端面21fの谷底部21g側に球体37が圧縮コイルばね38によって押し当てられている。揺動体36には、切欠き36c,36cが形成されているので、ウインカーレバー22の揺動体36が軸部36eを中心にして揺動するときに、切欠き36c,36c内にケース21の壁部21eが入り込むため、揺動体36を左右に大きな揺動角で揺動させることが可能である。指でウインカーレバー22を揺動させると、これに伴って、球体37は端面21fに押し当てられながら圧縮コイルばね38の弾性力に抗して谷底部21gから離れるように移動する。ウインカーレバー22から指を離せば、球体37は端面21fの斜面を移動して谷底部21gに戻る。即ち、ウインカーレバー22が初期の前後方向に延びる位置に復帰する。
図5は、図3のV−V線断面図である。
可動接点支持体34の支持本体45における被係合部45dは、上面45fから上方に突出するように形成された一対の左ウインカー用被係合片45g及び右ウインカー用被係合片45hからなる。左ウインカー用被係合片45gは、前後方向に延びる前後延出部45jと、前後延出部45jの前端部から支持本体45の左右幅方向中央且つ前方へ斜めに延びる傾斜延出部45kと、傾斜延出部45kの前端から前方に延びる前方延出部45mとが一体に形成された部分であり、支持本体45の右側に形成されている。同様に、右ウインカー用被係合片45hは、前後方向に延びる前後延出部45nと、前後延出部45nの前端部から支持本体45の左右幅方向中央へ斜めに延びる傾斜延出部45pと、傾斜延出部45pの前端から前方に延びる前方延出部45qとが一体に形成された部分であり、支持本体45の左側に形成されている。左ウインカー用被係合片45gと右ウインカー用被係合片45hとは、左右対称な形状を有している。
図6は、図3のVI−VI線断面図である。
固定接点支持体33の固定接点41,42,43は、支持本体40の左右幅方向に等間隔に配置されている。可動接点支持体34の可動接点46は、プレートが断面コ字状に折り曲げられて一対の側壁46d,46d及び側壁46d,46d間に形成された後壁46eとが一体に形成された部品である。後壁46eは、固定接点41,42,43側に膨出するように形成された第1接点46a及び第2接点46bと、固定接点44(不図示)側に膨出するように形成された第3接点46cとを備える。
ケース21の凹凸面21dは、中央に位置する中央谷部21hと、この中央谷部21hの左右に形成された左山部21j及び右山部21kと、これらの左山部21j及び右山部21kの更に左右に形成された左谷部21m及び右谷部21nとで構成されている。
球体47が中央谷部21hに圧縮コイルばね48で押し当てられて位置決めされているときには、可動接点46の第1接点46aは、固定接点41,42間に位置し、第2接点46bは、固定接点42,43間に位置し、第3接点46cは、固定接点44(不図示)に接触している。この状態が、ウインカースイッチ17のオフ状態である。即ち、左右のウインカーのいずれも非作動(消灯)状態にある。
上記したケース21の凹凸面21d、支持本体45の第1中空部45b、球体47、圧縮コイルばね48は、可動接点支持体34(詳しくは可動接点46)の位置を保持する可動接点保持機構55を構成している。
図7は、固定接点支持体33及び可動接点支持体34と、ウインカースイッチ17を含む回路とを示す説明図であり、図7(A)は可動接点支持体34を示す正面図、図7(B)は固定接点支持体33を示す正面図、図7(C)はウインカースイッチ17を含む回路を示す回路図である。
図7(A)に示すように、可動接点46の後壁46eは、その輪郭が矩形に形成され、それぞれ円形で同一外径の第1接点46a及び第2接点46bは、可動接点46の上部に水平に左右に並べられて配置されている。第1接点46a、第2接点46b間の中央の下方には、第1接点46a、第2接点46bと同形状の第3接点46cが配置されている。即ち、第1接点46a、第2接点46b及び第3接点46cは、二等辺三角形の各頂点に配置されている。
図7(B)に示すように、固定接点支持体33の支持本体40は、輪郭が略矩形に形成され、円形で同一外径の固定接点41,42,43は、背面視円形とされて水平に左右に並べて配置されている。固定接点44は、背面視で固定接点41,42,43より小径の円形とされて固定接点42の下方に配置されている。固定接点42に対して固定接点41,43は左右に等距離に配置されている。
図7(C)では、固定接点支持体33を実線、可動接点46を破線で表している。
固定接点支持体33の固定接点41には右ウインカーの光源であるLED51のアノード、固定接点42にはウインカーリレー52の一端、固定接点43には左ウインカーの光源であるLED53のアノードがそれぞれ接続されている。LED51のカソード、LED53のカソード及び固定接点44は接地されている。
ウインカーリレー52は、LED51,53を点滅させるための部品であり、他端に正電圧が加えられている。
図に示すウインカースイッチ17のオフ状態では、可動接点46の第1接点46aは、固定接点41,42間であって固定接点41寄りに配置され、第2接点46bは、固定接点42,43間であって固定接点43寄りに配置されている。第3接点46cは、固定接点44上に位置し、固定接点44と接続されている。
以上に述べたウインカースイッチ17の作用を次に説明する。
図8は、ウインカースイッチ17の作用を示す第1作用図であり、右側のウインカーを作動させる作用を示す。
例えば、右側のウインカーを作動させる場合は、矢印Aで示すように、操作片23を指で右側へ押してウインカーレバー22を軸部36eを中心にして反時計回りに揺動させる。この結果、矢印Bで示すように、揺動体36の係合凸部36dが左側へ移動し、右ウインカー用被係合片45hの前後延出部45nを左側へ押し付ける。これにより、可動接点支持体34は、矢印Cで示すように左側へ移動する。
図9は、ウインカースイッチ17の作用を示す第2作用図であり、可動接点支持体34が図6に示した初期位置(オフ位置)から左側に移動した状態を示している。図10は、ウインカースイッチ17の作用を示す第3作用図であり、ウインカーレバー22が元の位置に戻った状態を示している。
図9に示すように、球体47は、圧縮コイルばね48の弾性力に抗して中央谷部21hから左山部21jを越え、左谷部21mに位置した状態にあり、この状態で可動接点支持体34が位置決めされている。この状態では、可動接点46の第1接点46aは固定接点41に接続され、可動接点46の第2接点46bは固定接点42に接続される。即ち、ウインカースイッチ17がオンになる。この結果、固定接点41,42間が可動接点46を介して導通し、図7(C)において、ウインカーリレー52側から右側のLED51に断続的に電流が流れ、LED51が点滅する。
図10において、操作片23から指を離せば、ウインカーレバー22は時計回りに揺動し、矢印Dで示すように、係合凸部36dは初期の位置に戻る。
図11は、ウインカースイッチ17の作用を示す第4作用図であり、可動接点支持体34を図6に示した初期位置に戻す動作を示している。
ウインカーレバー22の操作片23を、矢印Eで示すように、指で前方に押すと、ウインカーレバー22の係合凸部36dが、矢印で示すように、左ウインカー用被係合片45gの傾斜延出部45kを前方に押し付ける。この結果、可動接点支持体34には押し付け力の右方向への分力が発生し、可動接点支持体34は、矢印Fで示すように、右側へ移動する。この結果、可動接点支持体34は、図6に示した初期位置へ戻るため、可動接点46の第1接点46a,第2接点46bは、固定接点41,42から離れる。即ち、ウインカースイッチ17がオフになる。
図12は、ウインカースイッチ17の作用を示す第5作用図であり、左側のウインカーを作動させる作用を示す。
例えば、左側のウインカーを作動させる場合は、矢印Gで示すように、操作片23を指で左側へ押してウインカーレバー22を軸部36eを中心にして時計回りに揺動させる。この結果、矢印Hで示すように、揺動体36の係合凸部36dが右側へ移動し、左ウインカー用被係合片45gの前後延出部45jを押し付ける。これにより、可動接点支持体34は、矢印Jで示すように右側へ移動する。
図13は、ウインカースイッチ17の作用を示す第6作用図であり、可動接点支持体34が図6に示した初期位置から右側に移動した状態を示している。
球体47は、圧縮コイルばね48の弾性力に抗して中央谷部21hから右山部21kを越え、右谷部21nに位置した状態にあり、この状態で可動接点支持体34が位置決めされている。この状態では、可動接点46の第1接点46aは固定接点42に接続され、可動接点46の第2接点46bは固定接点43に接続される。即ち、ウインカースイッチ17がオンになる。この結果、固定接点42,43間が可動接点46を介して導通し、図7(C)において、ウインカーリレー52側から左側のLED53に断続的に電流が流れ、LED53が点滅する。
図12において、操作片23から指を離せば、ウインカーレバー22は反時計回りに揺動し、係合凸部36dは初期の位置に戻る。
上記した固定接点41〜44に対する可動接点46の移動を次に詳細に説明する。
図14は、ウインカースイッチ17を示す模式図である。ここで、便宜上、固定接点支持体33の固定接点41を第1負荷端子41、固定接点42を電源側端子42、固定接点43を第2負荷端子43、固定接点44をグランド端子44、可動接点46の第3接点46cをグランド接点46cと言い換える。
(1)において、ウインカースイッチ17は、オフ(OFF)の状態にあり、可動接点46は初期位置に有る。即ち、第1接点46aは、第1負荷端子41と電源側端子42との間に位置し、第2接点46bは、電源側端子42、第2負荷端子43間に位置し、グランド接点46cは、グランド端子44に接続されている。このように、第1接点46a及び第2接点46bは、第1負荷端子41、電源側端子42及び第2負荷端子43のいずれにも接続されていない。
例えば、第1負荷端子41と第1接点46aとの距離をa1、第2負荷端子43と第2接点46bとの距離をa2、電源側端子42と第1接点46aとの距離をh1、電源側端子42と第2接点46bとの距離をh2、電源側端子42と第1負荷端子41との距離をb1、電源側端子42と第2負荷端子43との距離をb2とすると、a1<b1、h1<b1、a2<b2、h2<b2の関係がある。
a1<b1、a2<b2であれば、例えば、固定接点支持体33の表面(第1負荷端子41、電源側端子42、第2負荷端子43、第1接点46a及び第2接点46b及びその周囲を含む範囲の表面)に水が付着した際に、第1負荷端子41と第1接点46aとの間、及び第2負荷端子43と第2接点46bとの間で水によって形成された電流経路の電気抵抗が、電源側端子42と第1負荷端子41との間、及び電源側端子42と第2負荷端子43との間で水によって形成された電流経路の電気抵抗より小さくなる。
従って、第1接点46a及び第2接点46bは、水を介して第1負荷端子41及び第2負荷端子43と導通しやすくなり、グランド接点46cに接続されたグランド端子44にリーク電流が流れやすくなる。即ち、電源側端子42から第1負荷端子41及び第2負荷端子にリーク電流が流れにくくなり、LED51,53の点灯が抑止される。
また、h1<b1、h2<b2であれば、電源側端子42と第1接点46aとの間、電源側端子42と第2接点46bとの間で水によって形成された電流経路の電気抵抗が、電源側端子42と第1負荷端子41との間、及び電源側端子42と第2負荷端子43との間で水によって形成された電流経路の電気抵抗より小さくなる。
従って、電源側端子42から可動接点46を介してグランド端子44にリーク電流が流れやすくなる。即ち、電源側端子42から第1負荷端子41及び第2負荷端子にリーク電流が流れにくくなり、LED51,53の点灯が抑止される。
(2)において、例えば、(1)の状態から可動接点46が右側へ移動し、第2接点46bが第2負荷端子43に接続し始めたときには、第1接点46aは第1負荷端子41から既に離れており、グランド接点46cは、グランド端子44に接続したままの状態にある。
(3)において、グランド接点46cがグランド端子44から離れ始めた時には、第2接点46bは既に第2負荷端子43に接続し、第1接点46aは、まだ電源側端子42に接続していない。この時点での(1)からの可動接点46の移動距離をjとする。
(4)において、第1接点46aが電源側端子42に接続し始めたときには、第2接点46bは既に第2負荷端子43に接続し、グランド接点46cは、既にグランド端子44から離れている。即ち、電源側端子42と第2負荷端子43とが可動接点46を介して接続し、オン状態となる。この時点での(1)からの可動接点46の移動距離をkとすると、k>jとなる。即ち、第1接点46aが電源側端子42に接続する前に、グランド接点46cがグランド端子44から離れるので、電源側端子42とグランド端子44とが可動接点46を介して接続されることがなく、電源側端子42とグランド端子44との短絡を防止することができる。
(5)において、球体47が右谷部21n内に位置し、第1接点46aと電源側端子42、第2接点46bと第2負荷端子43が完全に接続されたオン(ON)の状態となる。
ここで、第1負荷端子41と電源側端子42とが可動接点46によって導通したときの可動接点46の位置を第1オン位置とし、第2負荷端子43と電源側端子42とが可動接点46によって導通したときの可動接点46の位置を第2オン位置とすると、この(5)は、可動接点46が第2オン位置に移動した状態を示している。
第1負荷端子41から電源側端子42までの距離をb1((1)参照)、第1負荷端子41から第1接点46aまでの距離をc2、グランド端子44から電源側端子42までの距離をd、グランド端子44から第1接点46aまでの距離をe2としたときに、距離b1及び距離c2のうち短い方の距離(ここではb1>c2であるから、距離c2)よりも、距離d及び距離e2のうち短い方の距離(ここではd<e2であるから、距離d)が、短く設定される。
また、可動接点46が第1オン位置に移動した状態のときには、第2負荷端子43から電源側端子42までの距離をb2((1)参照)、第2負荷端子43から第2接点46bまでの距離をc1、グランド端子44から電源側端子42までの距離をd、グランド端子44から第2接点46bまでの距離をe1としたときに、距離b2及び距離c1のうち短い方の距離(ここではb2>c1であるから、距離c1)よりも、距離d及び距離e1のうち短い方の距離(ここではd<e1であるから、距離d)が、短く設定される。
このように設定することで、可動接点46が右ウインカーのオン位置にある時に、電源側端子42と第2負荷端子43との間に第2接点46bが位置しない場合、及び可動接点46が左ウインカーのオン位置にある時に、電源側端子42と第1負荷端子41との間に第1接点46aが位置しない場合であっても、互いに接続された電源側端子42と第2接点46bに対して第2負荷端子43よりもグランド端子44が近く配置され、又は、互いに接続された電源側端子42と第1接点46aに対して第1負荷端子41よりグランド端子44が近く配置される。
このため、電源側端子42、第1負荷端子41、第2負荷端子43、第1接点46a、第2接点46b及びその周囲に水が付着した場合に、水によって形成されるリーク電流の経路において、電源側端子42側(電源側端子42と、電源側端子42に接続された第1接点46a又は第2接点46b)とグランド端子44との間の電気抵抗を、第1負荷端子41及び第2負荷端子43のうちの第1接点46a又は第2接点46bに接続されていない端子と電源側端子42側との間の電気抵抗よりも小さくすることができ、電源側端子42側、グランド端子44間のリーク電流を流れやすくして、作動していない電気負荷の作動を抑止することができる。
上記(1)〜(5)に至る間で、球体47が、中央谷部21h側から右谷部21n側へ右山部21Kを越えるタイミングがあり、この時に球体47が以下の理由により右山部21Kで止まることがある。
ウインカースイッチ17では、オフからオンへの切り換えは、可動接点46の移動方向へウインカーレバー22(図2参照)で直接その方向に押すのに対して、オンからオフへの切り換えは、ウインカーレバー22を前方へ押し込む力を可動接点46側の傾斜面により可動接点46の移動方向へ変換するため、フリクションが発生しやすく、可動接点46を移動させる力が弱くなりやすい。
また、傾斜面を利用せず、可動接点46をオフからオンに直接動かすようなものであっても、オンからオフに切り換える際に、他方のオン側に行き過ぎないように手加減して操作する傾向にあるため、可動接点46が移動する力が弱くなりやすい。
従って、左山部21j又は右山部21kの頂上付近で球体47が止まる事象は、オンからオフに切り換えるときに起こりやすく、その際はウインカースイッチ17がオフになるようにするとともに、リーク電流により電気負荷が作動しないようにグランド接点46cをグランド端子44に接続する設定としたほうが都合が良い。従って、m<jとすることが望ましい。
<第2実施形態>
図15は、第2実施形態のウインカースイッチ61を示す模式図である。図14に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(1)はウインカースイッチ61のオフ状態、(5)はウインカースイッチ61のオン状態(可動接点46が第2オン位置に移動した状態)を示している。
(1)及び(5)において、ウインカースイッチ61は、ウインカースイッチ17(図14参照)における固定接点支持体33(図14参照)のグランド端子44に対し、固定端子支持体62に備えるグランド端子63の形状が異なる。固定端子支持体62は、各端子も含めて左右対称に形成されている。
グランド端子63は、第1負荷端子41、電源側端子42及び第2負荷端子43の下方に配置され、横向き略E形状に形成されている。グランド端子63は、詳しくは、電源側端子42の下方に配置された上下に延びる中端子部63aと、中端子部63aから両側方に延びる横端子部63b,63cと、横端子部63b,63cの各端部からそれぞれ第1負荷端子41、第2負荷端子43に向けて延びる左端子部63d及び右端子部63eとから一体に構成されている。
(1)において、電源側端子42と中端子部63aとの距離をd、電源側端子42と第1負荷端子41との距離をb1、電源側端子42と第2負荷端子43との距離をb2、第1負荷端子41と左端子部63dとの距離をn1、第2負荷端子43と右端子部63eとの距離をn2とすると、d<b1、n1<b1、d<b2、n2<b2、d>n1、d>n2となる。
このように、グランド端子63を、電源側端子42よりも第1負荷端子41及び第2負荷端子43に近づけることで、固定端子支持体62の表面に水が付着した際に、電源側端子42と第1負荷端子41との間、及び電源側端子42と第2負荷端子43との間に比べて、第1負荷端子41とグランド端子63の左端子部63d、及び第2負荷端子43とグランド端子63の右端子部63eとの間の水によって形成された経路の電気抵抗を小さくすることができ、リーク電流を流れやすくすることができる。従って、電源側端子42と第1負荷端子41、第2負荷端子43との間にリーク電流が流れにくくなり、左右のウインカーの作動を抑止することができる。
(2)〜(5)の作用(上記したグランド端子63の作用を除く。)については、第1オン位置の作用も含め、図14で説明したウインカースイッチ17の作用と基本的に同様であり、説明は省略する。
<第3実施形態>
図16は、第3実施形態のウインカースイッチ71を示す模式図である。図14に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
ウインカースイッチ71は、ウインカースイッチ17(図14参照)の可動接点46(図14参照)に対して可動接点72の形状が異なる。可動接点72は、横長で長円形状の第1接点72a及び第2接点72bと、グランド接点46cとを備える。
(1)はウインカースイッチ71のオフ状態を示しており、第1接点72aは、その左端部が第1負荷端子41に接続され、第2接点72bは、その右端部が第2負荷端子43に接続されている。また、グランド接点46cはグランド端子44に接続されている。
(2)において、例えば、(1)の状態から可動接点72が右側へ移動し、第1接点72aが第1負荷端子41から離れ始めたときには、第2接点72bは第2負荷端子43に既に接続されており、グランド接点46cは、まだグランド端子44に接続された状態にある。
(3)において、グランド接点46cがグランド端子44から離れ始めたときには、第1接点72aは第1負荷端子41から既に離れており、第2接点72bは第2負荷端子43に既に接続されている。
(4)において、第1接点72aが電源側端子42に接続し始めたときには、第2接点72bは第2負荷端子43に既に接続されており、グランド接点46cは、既にグランド端子44から離れている。即ち、電源側端子42と第2負荷端子43とが可動接点72を介して接続し、オン状態となる。
(5)において、球体47が右谷部21n内に位置し、第1接点72aと電源側端子42、第2接点72bと第2負荷端子43が、完全に接続されたオン状態(可動接点72が第2オン位置に移動した状態)となる。
上記(1)〜(5)に至る間で、球体47が、中央谷部21h側から右谷部21n側へ右山部21Kを越えるタイミングがあり、このタイミングに球体47が右山部21Kで止まることがある。この時は、ウインカースイッチ71をオフにするとともに、リーク電流により電気負荷が作動しないようにグランド接点46cをグランド端子44に接続する設定としている。従って、m<jとすることが望ましい。球体47が左山部21j(図6参照)で止まる時も同様である。
可動接点72がオフ位置から第1オン接点に至るまでの作用も、上記した作用と可動接点72の移動する方向が異なるだけで基本的な作用は同様である。
<第4実施形態>
図17は、第4実施形態のウインカースイッチ81を示す模式図である。
(1)において、ウインカースイッチ81は、固定接点支持体82と、固定接点支持体82に対して移動可能に設けられた可動接点83とを備える。
固定接点支持体82は、上下方向のほぼ中央で左右に配置された一対の円形の電源側端子84,85と、左側の電源側端子84の下方に配置された横長長円形の第1負荷端子86と、左側の電源側端子84の上方に配置された円形のグランド端子87と、右側の電源側端子85の上方に配置された横長長円形の第2負荷端子88と、右側の電源側端子85の下方に配置された円形のグランド端子89とを備える。
グランド端子87は、横長長円形の長円部87aと、長円部87aから第1負荷端子86に向けて電源側端子84の側方まで一体に延びる突起部87bとから構成されている。同様に、グランド端子89は、横長長円形の長円部89aと、長円部89aから第2負荷端子88に向けて電源側端子85の側方まで一体に延びる突起部89bとから構成されている。これにより、グランド端子87の突起部87bは、電源側端子84と第2負荷端子88との間に位置し、グランド端子89の突起部89bは、電源側端子85と第1負荷端子86との間に位置する。
可動接点83は、第1可動接点91及び第2可動接点92からなり、第1可動接点91と第2可動接点92とは分離されているとともに同一の可動接点支持体(不図示)に設けられている。即ち、第1可動接点91と第2可動接点92とは導通しておらず、また、一体的に移動可能である。
第1可動接点91は、第1可動接点91aと、第1可動接点91aの上方且つ電源側端子84の右方に配置された第2接点91bと、第1可動接点91aの右方に配置されたグランド接点91cとを備える。第1可動接点91a、第2接点91b及びグランド接点91cは、それぞれ円形で同一外径に形成されている。
第2可動接点92は、第1接点92aと、第1接点92aの下方且つ電源側端子85の左方に配置された第2接点92bと、第1接点92aの左方に配置されたグランド接点92cとを備える。
ウインカースイッチ81がオフ状態では、第1可動接点91においては、第1可動接点91は第1負荷端子86に接続され、第2接点91bはグランド端子87に接続され、グランド接点91cはグランド端子89に接続されている。第2可動接点92においては、第1接点92aは第2負荷端子88に接続され、第2接点92bはグランド端子89に接続され、グランド接点92cはグランド端子87に接続されている。
このように、第1負荷端子86は、第1可動接点91を介してグランド端子87,89に接続され、第2負荷端子88は、第2可動接点92を介してグランド端子87,89に接続されているため、固定接点支持体82の表面に水が付着したとしても、第1負荷端子86及び第2負荷端子88にリーク電流が流れにくくなり、ウインカー用のLEDの点灯を抑止することができる。
(2)において、例えば、図1の状態から第1可動接点91及び第2可動接点92が一体となって右側へ移動し、第2可動接点92では、グランド接点92cがグランド端子87から離れ始めたときには、第1接点92aが第2負荷端子88に既に接続されており、第2接点92bは他と接続されていない状態にある。また、第1可動接点91では、固定接点側との接続・非接続の状態は変わっていない。
(3)において、第2可動接点92の第2接点92bが電源側端子85に接続し始めることで、ウインカースイッチ81はオンになる。第1接点92aは第2負荷端子88に既に接続したままであり、グランド接点92cはグランド端子87から離れた状態から第2負荷端子88に接続される。
(4)において、球体47が右谷部21n内に位置することで可動接点83が位置決めされ、第2可動接点92の第2接点92bと電源側端子85とが、完全に接続されたオン状態(可動接点83が第2オン位置に移動した状態)となる。
第2負荷端子88は長円形に形成されているので、第2負荷端子88に第1接点92a及びグランド接点92cの両方を接続することができ、第2負荷端子88と第2可動接点92との接触面積を増やすことができるため、接点抵抗を低減することができる。長円形の第1負荷端子86についても同様である。
上記(1)〜(4)に至る間で、球体47が中央谷部21hから右山部21Kを越えて右谷部21nまで移動する途中に相当する。このとき、球体47が前述の理由により右山部21kで止まることがある。この時は、ウインカースイッチ81をオフにするとともに、リーク電流により電気負荷が作動しないようにグランド接点91cをグランド端子89に接続し、グランド接点92cをグランド端子87に接続する設定としている。従って、m<jとすることが望ましい。球体47が左山部21j(図6参照)で止まる時も同様である。
可動接点83がオフ位置から第1オン接点に至るまでの作用も、上記した作用と可動接点83の移動する方向が異なるだけで基本的な作用は同様である。
<第5実施形態>
図18は、第5実施形態のウインカースイッチ101を示す模式図である。
(1)において、ウインカースイッチ101は、固定接点支持体102と、固定接点支持体102に対して移動可能に設けられた導体からなる可動接点103とを備える。
固定接点支持体102は、絶縁体からなる横長の支持本体104と、この支持本体104に設けられた電源側端子105、第1負荷端子106、第2負荷端子107、グランド端子108,109とを備える。電源側端子105は、円形であり、支持本体104の長手方向中央に配置されている。第1負荷端子106及び第2負荷端子107は、横長の長円形であり、支持本体104における電源側端子105の左方及び右方に離間して配置されている。グランド端子108は、円形で電源側端子105と第1負荷端子106との間で且つ第1負荷端子106寄りに配置されている。グランド端子109は、円形で電源側端子105と第2負荷端子107との間で且つ第2負荷端子107寄りに配置されている。
可動接点103は、円形で凸状に形成された互いに導通する第1接点103a、第2接点103b、第3接点103c及び第4接点103dを備える。
ウインカースイッチ101がオフ(OFF)状態では、第1接点103aが第1負荷端子106、第2接点103bがグランド端子108、第3接点103cがグランド端子109、第4接点103dが第2負荷端子107にそれぞれ接続されている。詳しくは、第1接点103aは、第1負荷端子106の右端部に接続され、第4接点103dは、第2負荷端子107の左端部に接続されている。
このように、第1負荷端子106及び第2負荷端子107が、可動接点103を介してグランド端子108,109に接続されているので、固定接点支持体102の表面に水が付着したとしても、第1負荷端子106及び第2負荷端子107にリーク電流が流れにくくなり、ウインカー用のLEDの点灯を抑止することができる。
(2)において、例えば、(1)の状態から可動接点103が右側へ移動し、第1接点103aがグランド端子108から離れ始めたときには、第2接点103bは、固定接点支持体102のいずれの端子にも接続せず、第3接点103c及び第4接点103dは第2負荷端子107に接続した状態にある。
(3)において、第2接点103bが電源側端子105に接続し始めることで、電源側端子105と第2負荷端子107とが可動接点103を介して接続し、ウインカースイッチ101はオンになる。この時、第1接点103aは、固定接点支持体102のいずれの端子にも接続せず、第3接点103c及び第4接点103dは引き続き第2負荷端子107に接続した状態にある。
(4)において、球体47が右谷部21n内に位置し、第2接点103bと電源側端子105とが、完全に接続されたオン(ON)状態(可動接点103が第2オン位置に移動した状態)となる。
第2負荷端子107は長円形に形成されているので、第2負荷端子107に第3接点103c及び第4接点103dの両方を接続することができ、第2負荷端子107と可動接点103との接触面積を増やすことができるため、接点抵抗を低減することができる。
上記(1)〜(4)に至る間で、球体47が中央谷部21hから右山部21Kを越えて右谷部21nまで移動する途中に相当する。このとき、球体47が前述の理由により右山部21kで止まることがある。この時は、ウインカースイッチ101をオフにするとともに、リーク電流により電気負荷が作動しないようにグランド接点としての第1接点103aをグランド端子108に接続する設定としている。従って、m<jとすることが望ましい。球体47が左山部21j(図6参照)で止まる時も同様である。
可動接点103がオフ位置から第1オン接点に至るまでの作用も、上記した作用と可動接点103の移動する方向が異なるだけで基本的な作用は同様である。
以上の図14に示したように、固定接点として、電源に接続可能な電源側端子42と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子41と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子43とを備え、電源側端子42に対して第1負荷端子41及び第2負荷端子43が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて第1負荷端子41と電源側端子42とを導通させる第1オン位置と、オフ位置から他方側に変位させて第2負荷端子43と電源側端子42とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点46を備えるスイッチとしてのウインカースイッチ17において、固定接点として、基準電位となり得るグランド端子44を備え、可動接点46は、第1オン位置にある時に第1負荷端子41に接続するとともに第2オン位置にある時に電源側端子42に接続し、且つオフ位置にある時に第1負荷端子41及び電源側端子42の両方から離間する第1接点46aと、第2オン位置にある時に第2負荷端子43に接続するとともに第1オン位置にある時に電源側端子42に接続し、且つオフ位置にある時に第2負荷端子43及び電源側端子42の両方から離間する第2接点46bと、オフ位置にある時にグランド端子44に接続するとともに第1オン位置若しくは第2オン位置にある時にグランド端子44から離間するグランド接点46cとを備え、第1接点46a、第2接点46b及びグランド接点46cは互いに導通し、可動接点46がオフ位置にある場合は、第1負荷端子41と第1接点46aとの距離をa1を、第1負荷端子41と電源側端子42との距離b1より短く設定するとともに、第2負荷端子43と第2接点46bとの距離a2を、第2負荷端子43と電源側端子42との距離b2より短く設定する。
この構成によれば、電源側端子42と第1負荷端子41とが非接続となるオフ位置において、距離a1を距離b1より短く設定するとともに、距離a2を距離b2より短く設定することで、電源側端子42、第1負荷端子41、第2負荷端子43、第1接点46a及び第2接点46b及びその周囲に水が付着したとしても、水によって形成されるリーク電流の経路において、第1負荷端子41と第1接点46aとの間、第2負荷端子43と第2接点46bとの間の経路で電気抵抗がより小さくなり、電源側端子42から第1接点46a、第2接点46b、グランド接点46cを介してグランド端子44へリーク電流が流れやすくなる。この結果、電気負荷であるLED51,53(図7(C)参照)へリーク電流が流れにくくなるため、LED51,53の作動(点灯、点滅)を抑止することができる。
上記ウインカースイッチ17では、固定接点支持体33の各端子と可動接点46の各接点との位置関係を工夫することで、制御手段等を必要とせず、基板や半導体素子等の部品点数が増えることなくLED51,53の作動を抑止できるため、ウインカースイッチ17のコストを低減することができる。
また、図15に示したように、可動接点46が第1オン位置にある時に、第2負荷端子43から電源側端子42までの距離b2、若しくは第2負荷端子43から第2接点46bまでの距離c1のうち短い方の距離よりも、グランド端子63から電源側端子42までの距離d、若しくはグランド端子63から第2接点46bまでの距離e1のうち短い方の距離が、短く設定され、可動接点46が第2オン位置にある時に、第1負荷端子41から電源側端子42までの距離b1、若しくは第1負荷端子41から第1接点46aまでの距離c2のうち短い方の距離よりも、グランド端子63から電源側端子42までの距離d、若しくはグランド端子63から第1接点46aまでの距離e2のうち短い方の距離が、短く設定されるので、可動接点46が第1オン位置にある時に、電源側端子42と第2負荷端子43との間に第2接点46bが位置しない場合、及び可動接点46が第2オン位置にある時に、電源側端子42と第1負荷端子41との間に第1接点46aが位置しない場合であっても、電源側端子42又は第2接点46bに対して第2負荷端子43よりグランド端子44が近く配置され、又は、電源側端子42又は第1接点46aに対して第1負荷端子41よりグランド端子44が近く配置されることで、電源側端子42、第1負荷端子41、第2負荷端子43、第1接点46a、第2接点46b及びその周囲に水が付着した場合に、水によって形成されるリーク電流の経路において、電源側端子42側とグランド端子44との間の電気抵抗を、第1負荷端子41及び第2負荷端子43のうちの第1接点46a又は第2接点46bに接続されていない端子と電源側端子42との間の電気抵抗よりも小さくすることができ、電源側端子42側、グランド端子44間のリーク電流を流れやすくして、作動していないLED51,53(図7(C)参照)のいずれかの作動を抑止することができる。
また、図16に示したように、固定接点として、電源に接続可能な電源側端子42と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子41と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子43とを備え、電源側端子42に対して第1負荷端子41及び第2負荷端子43が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて第1負荷端子41と電源側端子42とを導通させる第1オン位置と、オフ位置から他方側に変位させて第2負荷端子43と電源側端子42とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点72を備えるスイッチとしてのウインカースイッチ71において、固定接点として、基準電位となり得るグランド端子44を備え、可動接点72は、オフ位置にある場合は、電源側端子42から離間するするとともに、第1負荷端子41及び第2負荷端子43のそれぞれとグランド端子44とを導通させる。即ち、可動接点72がオフ位置にある時に、第1接点72aが第1負荷端子41に接続し、第2接点72bが第2負荷端子43に接続し、グランド接点46cがグランド端子44に接続する。
この構成によれば、電源側端子42と第1負荷端子41とが非接続、電源側端子42と第2負荷端子43とが非接続となるオフ位置において、電源側端子42と第1負荷端子41又は第2負荷端子43との間に水が付着したとしても、第1負荷端子41及び第2負荷端子43とグランド端子44とが可動接点72を介して導通しているため、電源側端子42から可動接点を介してグランド端子へリーク電流が流れることになり、LED51,53(図7(C)参照)の作動を抑止することができる。
また、図18に示したように、固定接点として、電源に接続可能な電源側端子105と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子106と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子107とを備え、電源側端子105に対して第1負荷端子106及び第2負荷端子107が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて第1負荷端子106と電源側端子105とを導通させる第1オン位置と、オフ位置から他方側に変位させて第2負荷端子107と電源側端子105とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点103とを備えるスイッチとしてのウインカースイッチ101において、固定接点として、基準電位となり得るグランド端子108,109を備え、可動接点103は、オフ位置では電源側端子105から離間するとともに第1負荷端子106、第2負荷端子107及びグランド端子108,109に接続され、グランド端子108,109は、電源側端子105と第1負荷端子106との間、又は電源側端子105と第2負荷端子107との間に位置する。
この構成によれば、オフ位置において、電源側端子105と第1負荷端子106との間、電源側端子105と第2負荷端子107との間に水が付着したとしても、電源側端子105からは、第1負荷端子106、第2負荷端子107よりグランド端子108,109の方が近い位置にあるので、水により形成された経路の電気抵抗が小さくなり、電源側端子105からグランド端子108,109にリーク電流が流れやすくなることで、LED51,53(図7(C)参照)の作動を抑止することができる。
また、図6及び図14に示したように、固定接点に対して可動接点46の位置決めを行う可動接点保持機構55を有し、可動接点保持機構55は、オフ位置に対応するオフ位置谷部としての中央谷部21hと、第1オン位置に対応する第1オン位置谷部としての左谷部21mと、第2オン位置に対応する第2オン位置谷部としての右谷部21nと、中央谷部21h、左谷部21m間に形成された第1山部としての左山部21jと、中央谷部21h、右谷部21n間に形成された第2山部としての右山部21kとからなる凹凸面21dと、この凹凸面21dに対して付勢手段としての圧縮コイルばね48で付勢される押し当て片としての球体47とを備え、球体47が、左山部21jの頂点又は右山部21kの頂点に位置する時に、可動接点46は、グランド端子44に接続されるとともに、第1負荷端子41と電源側端子42、及び第2負荷端子43と電源側端子42をそれぞれ離間させるので、球体47が左山部21jの頂点又は右山部21kの頂点に位置する時には、圧縮コイルばね48の復元力が最大となり、フリクションが大きくなるため、第1オン位置又は第2オン位置からオフ位置に戻す時には、球体47が左山部21j又は右山部21kの頂点で停止することが考えられるが、この場合に、ウインカースイッチ17をオフ状態になるように設定してLED51,53(図7(C)参照)側へ電流を流さないようにすることができる。
また、可動接点46は、ケーシングとしての支持本体45内に配置され、グランド端子44は、可動接点46の移動範囲内では常に支持本体45に覆われるので、支持本体45内に浸入した水をグランド端子44に付着しやすくすることができる。従って、リーク電流をグランド端子44に流れやすくして、作動していないLED51,53(図7(C)参照)のいずれかの作動を抑止することができる。このように、本実施形態のウインカースイッチ17には防水構造を設けなくても良いので、コストを低減することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明のスイッチは、自動二輪車や、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。また、上記車両以外にLED等の微小電流で作動する光源を使用するものに適用可能である。
17,61,71,81,101 ウインカースイッチ(スイッチ)
21 ケース
21d 凹凸面
21h 中央谷部(オフ位置谷部)
21j 左山部(第1山部)
21k 右山部(第2山部)
21m 左谷部(第1オン位置谷部)
21n 右谷部(第2オン位置谷部)
41 固定接点(第1負荷端子)
42 固定接点(電源側端子)
43 固定接点(第2負荷端子)
44 固定接点(グランド端子)
45 支持本体(ケーシング)
46,72,83,103 可動接点
46a,91a,92a 第1接点
46b,91b,92b 第2接点
46c 第3接点(グランド接点)
47 球体(押し当て片)
48 圧縮コイルばね(付勢手段)
55 可動接点保持機構
63,87,89,108,109 グランド端子
84,85,105 電源側端子
86,106 第1負荷端子
88,107 第2負荷端子
91 第1可動接点(可動接点)
91c,92c グランド接点
92 第2可動接点(可動接点)
103a 第1接点
103b 第2接点
103c 第3接点
103d 第4接点

Claims (6)

  1. 固定接点として、電源に接続可能な電源側端子(42)と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子(41)と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子(43)とを備え、
    前記電源側端子(42)に対して前記第1負荷端子(41)及び前記第2負荷端子(43)が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)とを導通させる第1オン位置と、前記オフ位置から他方側に変位させて前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点(46)を備えるスイッチにおいて、
    前記固定接点として、基準電位となり得るグランド端子(44)を備え、
    前記可動接点(46)は、前記第1オン位置にある時に前記第1負荷端子(41)に接続するとともに前記第2オン位置にある時に前記電源側端子(42)に接続し、且つ前記オフ位置にある時に前記第1負荷端子(41)及び前記電源側端子(42)の両方から離間する第1オン接点(46a)と、
    前記第2オン位置にある時に前記第2負荷端子(43)に接続するとともに前記第1オン位置にある時に前記電源側端子(42)に接続し、且つ前記オフ位置にある時に前記第2負荷端子(43)及び前記電源側端子(42)の両方から離間する第2オン接点(46b)と、
    前記オフ位置にある時に前記グランド端子(44)に接続するとともに前記第1オン位置若しくは前記第2オン位置にある時に前記グランド端子(44)から離間するグランド接点(46c)とを備え、
    前記第1オン接点(46a)、前記第2オン接点(46b)及び前記グランド接点(46c)は互いに導通し、
    前記可動接点(46)が前記オフ位置にある場合は、
    前記第1負荷端子(41)と前記第1オン接点(46a)との距離a1を、前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)との距離b1より短く設定するとともに、
    前記第2負荷端子(43)と前記第2オン接点(46b)との距離a2を、前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)との距離b2より短く設定することを特徴とするスイッチ。
  2. 前記可動接点(46)が第1オン位置にある時に、前記第2負荷端子(43)から前記電源側端子(42)までの距離b2、若しくは前記第2負荷端子(43)から前記第2オン接点(46b)までの距離c1のうち短い方の距離よりも、前記グランド端子(63)から前記電源側端子(42)までの距離d、若しくは前記グランド端子(63)から前記第2オン接点(46b)までの距離e1のうち短い方の距離が、短く設定され、
    前記可動接点(46)が第2オン位置にある時に、前記第1負荷端子(41)から前記電源側端子(42)までの距離b1、若しくは前記第1負荷端子(41)から第1オン接点(46a)までの距離c2のうち短い方の距離よりも、前記グランド端子(63)から前記電源側端子(42)までの距離d、若しくは前記グランド端子(63)から前記第1オン接点(46a)までの距離e2のうち短い方の距離が、短く設定されることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ。
  3. 固定接点として、電源に接続可能な電源側端子(42)と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子(41)と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子(43)とを備え、
    前記電源側端子(42)に対して前記第1負荷端子(41)及び前記第2負荷端子(43)が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)とを導通させる第1オン位置と、前記オフ位置から他方側に変位させて前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点(72)を備えるスイッチにおいて、
    前記固定接点として、基準電位となり得るグランド端子(44)を備え、
    前記可動接点(72)は、前記オフ位置にある場合は、前記電源側端子(42)から離間するするとともに、前記第1負荷端子(41)及び前記第2負荷端子(43)のそれぞれと前記グランド端子(44)とを導通させることを特徴とするスイッチ。
  4. 固定接点として、電源に接続可能な電源側端子(105)と、一方の電気負荷に接続可能な第1負荷端子(106)と、他方の電気負荷に接続可能な第2負荷端子(107)とを備え、
    前記電源側端子(105)に対して前記第1負荷端子(106)及び前記第2負荷端子(107)が導通されないオフ位置と、このオフ位置から一方側に変位させて前記第1負荷端子(106)と前記電源側端子(105)とを導通させる第1オン位置と、前記オフ位置から他方側に変位させて前記第2負荷端子(107)と前記電源側端子(105)とを導通させる第2オン位置とに移動可能な可動接点(103)とを備えるスイッチにおいて、
    前記固定接点として、基準電位となり得るグランド端子(108,109)を備え、
    前記可動接点(103)は、オフ位置では前記電源側端子(105)から離間するとともに前記グランド端子(108,109)に接続され、
    前記グランド端子(108,109)は、前記電源側端子(105)と前記第1負荷端子(106)との間、又は前記電源側端子(105)と前記第2負荷端子(107)との間に位置することを特徴とするスイッチ。
  5. 前記固定接点に対して前記可動接点(46,72,103)の位置決めを行う可動接点保持機構(55)を有し、
    前記可動接点保持機構(55)は、
    前記オフ位置に対応するオフ位置谷部(21h)と、前記第1オン位置に対応する第1オン位置谷部(21m)と、前記第2オン位置に対応する第2オン位置谷部(21n)と、前記オフ位置谷部(21h)、前記第1オン位置谷部(21m)間に形成された第1山部(21j)と、前記オフ位置谷部(21h)、前記第2オン位置谷部(21n)間に形成された第2山部(21k)とからなる凹凸面(21d)と、
    この凹凸面(21k)に対して付勢手段(48)で付勢される押し当て片(47)とを備え、
    前記押し当て片(47)が、前記第1山部(21j)の頂点又は前記第2山部(21k)の頂点に位置する時に、前記可動接点(46,72,103)は、前記グランド端子(44)に接続されるとともに、前記第1負荷端子(41)と前記電源側端子(42)、及び前記第2負荷端子(43)と前記電源側端子(42)をそれぞれ離間させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスイッチ。
  6. 前記可動接点(46,72,103)は、ケーシング(45)内に配置され、前記グランド端子(44)は、前記可動接点(46,72,103)の移動範囲内では常に前記ケーシング(45)に覆われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスイッチ。
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